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JP3790138B2 - データ処理装置 - Google Patents
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JP3790138B2 - データ処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、或る演算処理に基づいてデータを集計する(または集計した)合計器ファイルを通信回線で接続された他の装置に転送してバックアップする機能を有したデータ処理装置、例えば商品販売登録処理に基づいて売上データを累計する(または累計した)合計器ファイルを有したPOS(Point Of Sales)端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数台のPOS端末装置をLAN(Local Area Network)等の通信回線を介して接続してなるPOSシステムにおいて、各POS端末装置が、それぞれ他のPOS端末装置をバックアップ装置と指定し、自POS端末装置で販売登録された商品の売上データを集計記憶した合計器ファイルを、定期的あるいは合計器ファイルの中身(内容)が更新される毎にバックアップ装置に指定した他のPOS端末装置に送信してバックアップを図ることは、既に行なわれていた。このようなバックアップ機能を有することにより、自装置内の合計器ファイルに障害が発生した場合、バックアップ先に指定されている他のPOS端末装置からバックアップファイルを読込み、当該合計器ファイルを自動的に復元することが可能であった。
【0003】
しかし、合計器ファイルの障害時にバックアップ先に指定されている他のPOS端末装置がダウンしていたりビジィであったりして、バックアップファイルを読込むことができず、合計器ファイルの復元に失敗した場合には、従来は、該POS端末装置の使用を停止させていた。あるいは、業務上、停止させてしまうと支障が出る場合には、合計器ファイルを一旦初期化した後、該POS端末装置を再起動させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、通信回線で接続された他の装置に合計器ファイルを転送してバックアップを図る機能を有した従来のデータ処理装置においては、合計器ファイルの障害時に該合計器ファイルの復元に失敗すると使用を停止せざるを得なかった。また、合計器ファイルの復元に失敗しても継続して使用する場合には、該合計器ファイルを初期化していたので、後でこの初期化された合計器ファイルにバックアップファイルの内容を人手により反映させて合計器ファイルを復元しなければならず、合計器ファイルの復元作業に多大な労力とコストを費やしていた。
【0005】
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、合計器ファイルの障害時に該合計器ファイルの復元に失敗しても継続して使用することができる上、人手を介して合計器ファイルの復元作業を行なう必要がなく、メンテナンスコストを大幅に削減できるデータ処理装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1記載の発明は、データを集計する合計器ファイルを通信回線で接続された他の装置に転送してバックアップし、合計器ファイルの障害を検知すると他の装置からバックアップファイルを読込んで合計器ファイルを復元する機能を有したデータ処理装置において、合計器ファイルの障害時に該合計器ファイルの復元に失敗した場合、該合計器ファイルを初期化した後、データ処理を実行しつつ復元失敗の要因が解除されるのを監視する復元優先モードに移行させる手段を有する。そして、復元優先モード時では、復元失敗の要因が解除されるまでバックアップ処理を行なわず、復元失敗の要因が解除されると優先的に他の装置からバックアップファイルを読込み、このバックアップファイルの内容を合計器ファイルに加算して反映させた後に優先復元モードを解除してバックアップ処理を再開させるようにしたものである。
【0007】
また、本願請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の復元優先モードに移行させる手段を有するとともに、優先復元モード時に合計器ファイルの精算指令があると、該合計器ファイルのデータを仮精算ファイルとして退避させた後に該合計器ファイルを初期化して仮精算済とする手段を有する。そして、優先復元モード時では、復元失敗の要因が解除されるまでバックアップ処理を行なわず、復元失敗の要因が解除されると優先的に他の装置からバックアップファイルを読込むとともに仮精算済か否かを判断し、仮精算済でない場合にはバックアップファイルの内容を合計器ファイルに反映させた後に優先復元モードを解除してバックアップ処理を再開させ、仮精算済の場合にはバックアップファイルの内容を仮精算ファイルに反映させた後に精算処理を実行し、次いで、精算後の仮精算ファイルの内容を合計器ファイルに反映させた後に優先復元モードを解除してバックアップ処理を再開させるようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を用いて説明する。
なお、この実施の形態は、売上データを集計記憶する合計器ファイルを備えたPOS端末装置に本発明を適用した場合である。
【0009】
図1は本発明に関わるPOS端末装置を用いたPOSシステムの全体図であり、本実施の形態のPOSシステムは、3台のPOS端末装置1A,1B,1Cと、各POS端末装置1A,1B,1Cを一元的に管理する1台のストアコンピュータ2とを、通信回線であるLAN3で接続してなるものである。そして、各POS端末装置1A,1B,1Cは、それぞれ自装置で販売登録された各商品の売上データ等を項目別に集計記憶する合計器ファイル4A,4B,4Cと、他のPOS端末装置の合計器ファイル4A,4B,4Cの内容を選択的にバックアップするバックアップファイル5A,5B,5Cとを備えている。
【0010】
なお、本実施の形態では、説明の便宜上、POS端末装置1Aのバックアップ装置をPOS端末装置1Bとし、POS端末装置1Bのバックアップ装置をPOS端末装置1Cとし、POS端末装置1Cのバックアップ装置をPOS端末装置1Aとする。すなわち、POS端末装置1Aの合計ファイル4AはPOS端末装置1Bのバックアップファイル5Bでバックアップし、POS端末装置1Bの合計ファイル4BはPOS端末装置1Cのバックアップファイル5Cでバックアップし、POS端末装置1Cの合計ファイル4CはPOS端末装置1Aのバックアップファイル5Aでバックアップする。
【0011】
合計器ファイル4A,4B,4Cは、図2に示すように、当日分の売上データを項目別に集計する当日合計エリア41と、毎日の売上データを同一項目別に集計する総合計エリア42と、前日までの売上データを同一項目別に集計する前日総計エリア43とを備えている。
【0012】
図3は各POS端末装置1A,1B,1Cの要部構成を示すブロック図であり、各POS端末装置1A,1B,1Cは同一のハードウェア構成である。すなわち、各POS端末装置1A,1B,1Cは、装置本体10と、ディスプレイ11と、キーボード12と、スキャナ13と、プリンタ14と、ドロワ15とで構成している。
【0013】
装置本体10は、商用電源6の供給により装置本体10,ディスプレイ11,キーボード12,スキャナ13,プリンタ14等に給電を行なう電源回路101を内蔵している。また、主制御部を構成するCPU(Central Processing Unit)102、プログラム等を予め格納するROM(Read Only Memory)103、可変的なデータを記憶するための各種メモリエリアが形成されるRAM(Random Access Memory)104、現在の日付及び時刻を計時する時計部105、前記LAN3を通じて行なうデータ通信を制御するLANコントローラ106、電源回路101からの給電停止時にバックアップ電源として機能するUPS(Uninterruptible Power Supply:無停電電源装置)107、前記合計器ファイル4A,4B,4C及びバックアップファイル5A,5B,5C等を記憶保存するHDD(Hard Disk Drive)装置108、このHDD装置108に対するデータの書込み及び読込みを制御するHDDコントローラ109、前記ディスプレイ11の駆動を制御し、表示データに対応する文字等を表示させる表示コントローラ110、前記キーボード12を電気的に接続するキーボードインタフェース111、前記スキャナ13を電気的に接続するスキャナインタフェース112、前記プリンタ14を電気的に接続するスキャナインタフェース113、前記ドロワ15を電気的に接続するドロワインタフェース114等を備えている。そして、CPU102と、ROM103,RAM104,時計部105,LANコントローラ106,UPS107,HDDコントローラ109,表示コントローラ110及び各入出力機器のインタフェース111〜114とを、アドレスバス,データバス等のバスライン115で接続している。
【0014】
かかる構成の各POS端末装置1A,1B,1Cは、前述したように、自装置内の合計器ファイル4A,4B,4CをLAN3で接続される他の装置に転送してバックアップし、該合計器ファイル4A,4B,4Cの障害を検知すると、バックアップ装置であるPOS端末装置からバックアップファイル5A,5B,5Cを読込んで合計器ファイル4A,4B,4Cを復元する機能を有している。
【0015】
それに加えて、合計器ファイル4A,4B,4Cの障害時に該合計器ファイル4A,4B,4Cの復元に失敗した場合には、該合計器ファイル4A,4B,4Cのコピーを作成し退避させた後、該合計器ファイル4A,4B,4Cを初期化する。その後、データ処理を実行しつつ復元失敗の要因が解除されるのを監視する復元優先モードに移行させる。そして、この優先復元モード時、合計器ファイル4A,4B,4Cの精算指令があると、該合計器ファイル4A,4B,4Cのデータを仮精算ファイルとして退避させた後に該合計器ファイル4A,4B,4Cを初期化して仮精算済とする。また、この優先復元モード時、復元失敗の要因が解除されるまでバックアップ処理を行なわず、復元失敗の要因が解除されると優先的に他の装置からバックアップファイル5A,5B,5Cを読込むとともに仮精算済か否かを判断する。そして、仮精算済でない場合にはバックアップファイル5A,5B,5Cの内容を合計器ファイル4A,4B,4Cに反映させた後に優先復元モードを解除してバックアップ処理を再開させる。仮精算済の場合にはバックアップファイル5A,5B,5Cの内容を仮精算ファイルに反映させた後に精算処理を実行し、次いで、精算後の仮精算ファイルの内容を合計器ファイル4A,4B,4Cに反映させた後に優先復元モードを解除してバックアップ処理を再開させるようになっている。
【0016】
すなわち、各POS端末装置1A,1B,1Cは、それぞれRAM104に、優先復元モード時にONとなる優先復元フラグの記憶エリアM1と、仮精算済のときONとなる仮精算フラグの記憶エリアM2と、復元失敗の要因情報を記憶する記憶エリアM3とを形成している。因みに、復元失敗の要因情報は、バックアップ先の他の装置の無応答により合計器ファイル4A,4B,4Cの復元に失敗した場合には“1”とし、ビジィにより復元に失敗した場合には“2”とし、通信エラーにより復元に失敗した場合には“3”とする。なお、各POS端末装置1A,1B,1Cは、それぞれ自装置をバックアップ装置として指定する他のPOS端末装置からバックアップ対象である合計器ファイル4A,4B,4Cが転送されると、それぞれバックアップファイル5A,5B,5Cにバックアップする。
【0017】
しかして、各POS端末装置1A,1B,1Cは、それぞれCPU102が図4,図5及び図6の流れ図に示す各処理を実行するように、プログラムを構成している。なお、ここではPOS端末装置1AのCPU102の場合について説明し、他のPOS端末装置1B,1CのCPU102はこれと同様の処理を実行するので、説明を省略する。
【0018】
POS端末装置1AのCPU102は、電源回路101からの給電により立ち上がると、図4の流れ図に示す処理を開始し、ST(ステップ)1として各部のイニシャライズ処理を行なう。この処理により、RAM104の各記憶エリアM1,M2,M3をクリアする。
【0019】
次に、ST2としてHDD装置108から合計器ファイル4Aを読込み、その合計器ファイル4Aのチェックサムを算出して該合計器ファイル4Aに記憶されているチェックサムと一致するか比較する。その結果、ST3として算出されたチェックサムと記憶されているチェックサムとが一致する場合にはチェックサムエラーでないのでST10に進み、POS端末装置としての業務処理を開始する。
【0020】
これに対し、ST3にて両チェックサムが一致しない場合にはチェックサムエラーなので、ST4としてバックアップ装置に指定されている他のPOS端末装置1Bに、LAN3を介してバックアップファイル5Bのリカバリーを要求する伝文を送信する。また、ST5として合計器ファイル4Aを障害合計器ファイルとしてHDD装置108に保存する。この状態で、ST6としてバックアップファイル5Bを受信するのを待機する。
【0021】
ここで、一定時間内に他のPOS端末装置1BからLAN3を介してバックアップファイル5Bを受信すると、ST7としてこのバックアップファイル5Bを自己の合計器ファイル4Aとして復元する。しかる後、ST10に進み、POS端末装置としての業務処理を開始する。
【0022】
一方、バックアップ装置であるPOS端末装置1Bからビジィ応答を受信したり、該POS端末装置1Bがダウンしていて無応答であったり、通信エラーが発生したりして一定時間内にバックアップファイル5Bを受信できなかった場合には、ST8としてチェックサムエラーの異常があった合計器ファイル4Aを初期化する。そして、ST9として記憶エリアM1の復元優先フラグをONして、POS端末装置としての業務処理を実行しつつ復元失敗の要因が解除されるのを監視する復元優先モードに移行させる。しかる後、ST10に進み、POS端末装置としての業務処理を開始する。
【0023】
図5はPOS端末装置としての業務処理の要部を示す流れ図であり、特に、登録モード選択時の処理と精算モード選択時の処理とを示している。すなわちCPU102は、登録モード選択時、ST11としてキーボード12やスキャナ13の操作入力により商品登録が行なわれ、ST12として締めキーが入力されてこの商品登録の終了が宣言されると、ST13として登録された商品の代金決済処理を実行してプリンタ14により買上レシートを発行する。また、ST14として登録商品の種別や決済の種別等により合計器ファイル4Aの当日合計エリア41及び総合計エリア42に商品の売上データを加算処理する。しかる後、ST15として後述するバックアップ業務処理を起動したならば、このPOS業務処理の開始に戻る。
【0024】
またCPU102は、登録モードでなく精算モードが選択されると、ST16として記憶エリアM1の復元優先フラグがONしているか否かを判断する。ここで、復元優先フラグがONしていない場合にはST17に進み、通常の精算処理を実行する。すなわち、HDD装置108から合計器ファイル4Aを読込み、その当日合計エリア41の内容に基づいて当日精算レシートを作成し、プリンタ14により印字発行する。そして印字後、該合計器ファイル4Aの当日合計エリア41をクリアする。また、総合計エリア42の内容を前日総計エリア43にコピーする。こうして、精算処理を終了したならば、このPOS業務処理の開始に戻る。
【0025】
これに対し、ST16にて復元優先フラグがONしていた場合には、復元優先モード中なのでST18に進む。そして、この復元優先モード中に登録された商品の売上データのみ当日合計エリア41で集計記憶している合計器ファイル4AをHDD装置108から読込み、その当日合計エリア41の内容に基づいて仮精算レシートを作成し、プリンタ14により印字発行する。次に、ST19としてこの合計器ファイル4Aを仮精算ファイルとしてHDD装置108に保存する。また、ST20として記憶エリアM2の仮精算フラグをONして、復元優先モード中に精算が行なわれたことを記憶する。しかる後、ST21として合計器ファイル4Aを再び初期化したならば、このPOS業務処理の開始に戻る。
【0026】
図6はPOS業務処理の登録モード選択時において、合計器ファイル4Aのデータが更新される毎に起動されるバックアップ業務処理を示す流れ図である。すなわちCPU102は、このバックアップ業務処理を開始すると、先ず、ST31として記憶エリアM1の復元優先フラグがONしているか否かを判断する。ここで、復元優先フラグがONしていない場合にはST42に進み、通常のバックアップ処理、つまり、合計器ファイル4Aをバックアップ装置である他のPOS端末装置1BにLAN3を介して送信してバックアップファイル5Bを作成する処理を実行したならば、このバックアップ業務処理を終了する。
【0027】
一方、ST31にて復元優先フラグがONしていた場合には、復元優先モード中なので、ST32として記憶エリアM3に記憶されている要因番号から合計器ファイル4Aの復元に失敗した要因を把握し、その要因が既に解除されているか否かをチェックする。そして、未だに復元に失敗した要因が解除されていない場合には、合計器ファイル4Aのバックアップ不可なので、このバックアップ業務処理を終了する。
【0028】
これに対し、ST32にて復元に失敗した要因が解除されていることを確認した場合には、ST33としてバックアップ装置に指定されている他のPOS端末装置1Bに、LAN3を介してバックアップファイル5Bのリカバリーを要求する伝文を送信する。そして、ST34としてバックアップファイル5Bを受信するのを待機する。
【0029】
ここで、バックアップ装置であるPOS端末装置1Bからビジィ応答を受信したり、該POS端末装置1Bがダウンしていて無応答であったり、通信エラーが発生したりして一定時間内にバックアップファイル5Bを受信できなかった場合には、合計器ファイル4Aを復元できないので、このバックアップ業務処理を終了する。
【0030】
ST34にて一定時間内にバックアップ装置であるPOS端末装置1BからLAN3を介してバックアップファイル5Bを受信すると、ST35として記憶エリアM2の仮精算フラグがONしているか否かを判断する。ここで、仮精算フラグがONしていない場合には、復元優先モード中に仮精算は行われていないのでST36に進み、後述するADD関数処理により、バックアップ装置であるPOS端末装置1Bから受信したバックアップファイル5Bの内容を復元優先モード中の売上データを集計した合計器ファイル4Aの内容に反映させて合計器ファイル4Aを復元する。その後、ST41に進み、記憶エリアM1の復元優先フラグをOFFして復元優先モードを解除したならば、ST42に進み、復元された合計器ファイル4Aに対して通常のバックアップ処理を実行して、このバックアップ業務処理を終了する。
【0031】
一方、ST35にて仮精算フラグがONしていた場合には、復元優先モード中に仮精算が行われているので、ST37としてHDD装置108から仮精算ファイルを読込む。そして、後述するADD関数処理により、バックアップ装置であるPOS端末装置1Bから受信したバックアップファイル5Bの内容を仮精算ファイルの内容に反映させる。次に、ST38として仮精算ファイルのデータで通常の精算処理を実行する。すなわち、その当日合計エリア41の内容に基づいて当日精算レシートを作成し、プリンタ14により印字発行する。そして印字後、当日合計エリア41をクリアする。また、総合計エリア42の内容を前日総計エリア43にコピーする。
【0032】
次に、ST39として後述するADD関数処理により、精算処理実行後の仮精算ファイルの内容を合計器ファイル4Aの内容に反映させて合計器ファイル4Aを復元する。その後、ST40として記憶エリアの仮精算フラグをOFFする。また、ST41として記憶エリアの復元優先フラグをOFFして復元優先モードを解除したならば、ST42として復元された合計器ファイル4Aに対して通常のバックアップ処理を実行して、このバックアップ業務処理を終了する。
【0033】
図7は反映元ファイルA(ST36及びST37の処理ではバックアップファイル、ST39の処理では仮精算ファイル)を反映先ファイルB(ST36及びST39の処理では合計器ファイル、ST37の処理では仮精算ファイル)に反映させるADD関数処理を具体的に示す流れ図である。
【0034】
すなわちCPU102は、このADD関数処理を開始すると、先ず、ST51としてカウンタNを“0”に初期化する。次に、ST52として上記カウンタNを1だけインクリメントする。次に、ST53として上記カウンタNが反映元ファイルAの最終インデックス番号を超えたか否かを範端する。ここで、カウンタNがファイルAの最終インデックス番号を超えていない場合には、ST54として反映元ファイルAのインデックス番号Nで示されるデータを変数Mにセットする。そして、ST55として反映先ファイルBのインデックス番号Nで示されるデータに変数Mのデータを加算して反映させる。その後、ST52に戻り、カウンタNをさらに1だけインクリメントする。そして、カウンタNがファイルAの最終インデックス番号を超えていない場合には、ST54,ST55の処理を実行する。
【0035】
こうして、カウンタNがファイルAの最終インデックス番号を超えるまで、ST54,ST55の処理を繰返し実行する。すなわち、反映元ファイルAのデータを反映先ファイルBのデータにインデックス番号の単位で反映させる。そして、カウンタNがファイルAの最終インデックス番号を超えたならば、この処理を終了する。
【0036】
このように本実施の形態においては、例えばPOS端末装置1Aの合計器ファイル4Aに障害が発生すると、当該POS端末装置1Aに対してバックアップ装置に指定されている他のPOS端末装置1Bには、障害発生前の合計器ファイル4Aのデータがバックアップファイル5Bとして保存されているので、POS端末装置1AからPOS端末装置1Bにリカバリー要求が行なわれる。これにより、要求先のPOS端末装置1Bから要求元のPOS端末装置1Aにバックアップファイル5Bが転送されると、このバックアップファイル5Bを受信したPOS端末装置1Aにおいては、そのバックアップファイル5Bに基づいて障害発生前の状態の合計器ファイル4Aが復元される。
【0037】
ところが、POS端末装置1Aからのリカバリー要求に対してバックアップ装置であるPOS端末装置1Bがダウンしていたり、ビジィであったり、通信エラーが発生したりすると、合計器ファイル4Aに障害があったPOS端末装置1Aではバックアップファイル5Bを受信することができない。このような場合、従来は稼動を停止せざるを得なかったが、本実施の形態では、POS端末装置1Aにおいて、自動的に障害がある合計器ファイル4Aが障害合計器ファイルとしてHDD装置108にて保存された後、合計器ファイル4Aが初期化される。そして、復元優先フラグがONして復元優先モードに移行し、POS端末装置としての業務処理を継続して実行できるようになる。
【0038】
したがって、復元優先モードに移行したPOS端末装置1Aにおいては、このモード中に販売登録された商品の売上データのみが合計器ファイル4Aに集計記憶される。
【0039】
また、復元優先モードに移行したPOS端末装置1Aにおいては、合計器ファイル4Aが更新される毎にバックアップ業務処理が起動し、復元失敗の要因となった障害が解除されたか否かが判断される。そして、障害が解除されたならば、バックアップ装置に指定されている他のPOS端末装置1Bに対してリカバリー要求が行なわれる。その結果、バックアップファイル5Bを受信すると、このバックアップファイル5Bの内容が合計器ファイル4Aに反映される。このとき、バックアップファイル5Bには、障害発生前の合計器ファイル4Aのデータが記憶され、合計器ファイル4Aには障害発生後の売上データが集計記憶されているので、バックアップファイル5Bの内容を合計器ファイル4Aに反映させることにより、合計器ファイル4Aを復元することができる。
【0040】
ところで、復元優先モードに移行したPOS端末装置1Aにおいて、復元失敗の要因となった障害が解除される前に、1日の精算業務が実行されることがある。このような場合、POS端末装置1Aにおいては、合計器ファイル4Aのデータ、つまり復元優先モード中に販売登録された商品の売上データに基づく精算レシートが仮精算レシートとして印字発行される。そして、合計器ファイル4Aが仮精算ファイルとしてHDD装置108に保存される。さらに、仮精算フラグがONして仮精算を実行したことが記憶されたならば、合計器ファイル4Aが初期化される。その後、POS端末装置としての業務処理が継続される。したがって、合計器ファイル4Aには、仮精算後に販売登録された商品の売上データのみ集計される。
【0041】
ここで、復元失敗の要因となった障害が解除されたか否かが判断され、障害が解除されたならば、バックアップ装置に指定されている他のPOS端末装置1Bに対してリカバリー要求が行なわれる。その結果、バックアップファイル5Bを受信すると、はじめに、このバックアップファイル5Bの内容が仮精算ファイルに反映される。すなわち、バックアップファイル5Bの内容は障害発生前の合計器ファイル4Aのデータであり、仮精算ファイルは障害発生後から仮精算が行なわれるまでのデータであるので、バックアップファイル5Bの内容を仮精算ファイルに反映させることによって、障害がなかった状態の精算時点における合計器ファイル4Aが復元される。そこで、このデータ反映後の仮精算ファイルの内容に基づいて精算処理が実行される。
【0042】
しかる後、精算後の仮精算ファイルの内容が現時点の合計器ファイル4Aに反映される。現時点の合計器ファイル4Aは、仮精算後に販売登録された商品の売上データなので、精算後の仮精算ファイルの内容を現時点の合計器ファイル4Aに反映させることによって、障害がなかった状態の現時点における合計器ファイル4Aが復元される。
【0043】
以上の動作は、POS端末装置1B,1Cにおいても同様である。
【0044】
このように本実施の形態によれば、合計器ファイル4A,4B,4Cの障害時に、バックアップ装置に指定された他の装置からバックアップファイル5A,5B,5Cを受信できず、該合計器ファイル4A,4B,4Cの復元に失敗しても、POS端末装置1A,1B,1Cを継続して使用することができるので、POS端末装置1A,1B,1Cの稼働率を向上させることができる。また、合計器ファイル4A,4B,4Cの復元に失敗した要因が解消された場合には、自動的にバックアップ装置に指定された他の装置からバックアップファイル5A,5B,5Cを取り込み、その内容を現時点の合計器ファイル4A,4B,4Cに反映させて、合計器ファイル4A,4B,4Cを復元できるようにしたので、人手を介して合計器ファイルの復元作業を行なう必要がなく、メンテナンスコストを大幅に削減することができる。
【0045】
なお、前記実施の形態では、合計器ファイルの更新時にバックアップ業務処理起動するようにしたが、定期的にバックアップ業務処理を実行する装置にも本発明は適用できるものである。また、バックアップ装置として他のPOS端末装置を指定したが、LAN接続されているストアコンピュータ2をバックアップ装置として指定することも可能である。
【0046】
また、本発明はPOS端末装置に限定されるものではなく、データを集計する合計器ファイルを通信回線で接続された他の装置に転送してバックアップし、合計器ファイルの障害を検知すると他の装置からバックアップファイルを読込んで合計器ファイルを復元する機能を有したデータ処理装置全般に適用できるものである。
【0047】
【発明の効果】
以上詳述したように、本願請求項1記載の発明によれば、合計器ファイルの障害時に該合計器ファイルの復元に失敗しても継続して使用することができる上、復元失敗の障害要因解消時には自動的に合計器ファイルが復元されるので人手を介して合計器ファイルの復元作業を行なう必要がなく、メンテナンスコストを大幅に削減できるデータ処理装置を提供できる。
【0048】
また、本願請求項2記載の発明によれば、優先復元モード時に合計器ファイルの精算が実行されても、復元失敗の障害要因解消時には自動的に合計器ファイルが復元されるので、合計器ファイルの障害時に該合計器ファイルの復元に失敗しても継続して使用することができる上、メンテナンスコストを大幅に削減できるデータ処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態であるPOSシステムの概略構成図。
【図2】 同実施の形態における合計器ファイルの主要なエリア構造を示す図。
【図3】 同実施の形態におけるPOS端末装置の要部構成を示すブロック図。
【図4】 同実施の形態におけるPOS端末装置のCPUが実行する電源オン処理の要部を示す流れ図。
【図5】 同実施の形態におけるPOS端末装置のCPUが実行するPOS業務処理の要部を示す流れ図。
【図6】 同実施の形態におけるPOS端末装置のCPUが実行するバックアップ業務処理の要部を示す流れ図。
【図7】 同実施の形態におけるPOS端末装置のCPUが実行するADD関数処理を具体的に示す流れ図。
【符号の説明】
1A,1B,1C…POS端末装置
2…ストアコンピュータ
3…LAN
4A,4B,4C…合計器ファイル
5A,5B,5C…バックアップファイル
10…装置本体
102…CPU
103…ROM
104…RAM
108…HDD装置

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  1. データを集計する合計器ファイルを通信回線で接続された他の装置に転送してバックアップし、前記合計器ファイルの障害を検知すると前記他の装置からバックアップファイルを読込んで前記合計器ファイルを復元する機能を有したデータ処理装置において、
    前記合計器ファイルの障害時に該合計器ファイルの復元に失敗した場合、該合計器ファイルを初期化した後、データ処理を実行しつつ復元失敗の要因が解除されるのを監視する復元優先モードに移行し、この復元優先モード時、復元失敗の要因が解除されるまでバックアップ処理を行なわず、復元失敗の要因が解除されると優先的に前記他の装置からバックアップファイルを読込み、このバックアップファイルの内容を前記合計器ファイルに加算して反映させた後に優先復元モードを解除してバックアップ処理を再開させるようにしたことを特徴とするデータ処理装置。
  2. データを集計する合計器ファイルを通信回線で接続された他の装置に転送してバックアップし、前記合計器ファイルの障害を検知すると前記他の装置からバックアップファイルを読込んで前記合計器ファイルを復元する機能を有したデータ処理装置において、
    前記合計器ファイルの障害時に該合計器ファイルの復元に失敗した場合、該合計器ファイルを初期化した後、データ処理を実行しつつ復元失敗の要因が解除されるのを監視する復元優先モードに移行し、この優先復元モード時、合計器ファイルの精算指令があると、該合計器ファイルのデータを仮精算ファイルとして退避させた後に該合計器ファイルを初期化して仮精算済とし、また、この優先復元モード時、復元失敗の要因が解除されるまでバックアップ処理を行なわず、復元失敗の要因が解除されると優先的に前記他の装置からバックアップファイルを読込むとともに仮精算済か否かを判断し、仮精算済でない場合には前記バックアップファイルの内容を前記合計器ファイルに反映させた後に優先復元モードを解除してバックアップ処理を再開させ、仮精算済の場合には前記バックアップファイルの内容を前記仮精算ファイルに反映させた後に精算処理を実行し、次いで、精算後の仮精算ファイルの内容を前記合計器ファイルに反映させた後に優先復元モードを解除してバックアップ処理を再開させるようにしたことを特徴とするデータ処理装置。
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