JP3793461B2 - シルアルキレンシロキサンの重合方法 - Google Patents
シルアルキレンシロキサンの重合方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3793461B2 JP3793461B2 JP2001533882A JP2001533882A JP3793461B2 JP 3793461 B2 JP3793461 B2 JP 3793461B2 JP 2001533882 A JP2001533882 A JP 2001533882A JP 2001533882 A JP2001533882 A JP 2001533882A JP 3793461 B2 JP3793461 B2 JP 3793461B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- groups
- formula
- catalyst
- represented
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 0 CC(C)(C*1)*1(*)N** Chemical compound CC(C)(C*1)*1(*)N** 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G77/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
- C08G77/48—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule in which at least two but not all the silicon atoms are connected by linkages other than oxygen atoms
- C08G77/50—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule in which at least two but not all the silicon atoms are connected by linkages other than oxygen atoms by carbon linkages
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Silicon Polymers (AREA)
Description
本発明は、シリコーン化合物(ポリシロキサン)を製造する技術に関し、特に、環状のシルアルキレンシロキサンを開環重合して、対応する鎖状のシルアルキレンシロキサンを製造する新規な方法に関する。
背景技術
シリコーン化合物(ポリシロキサン)は、耐熱性や耐候性等に優れ、特異な電気特性を有する等の性質により、各種の分野に広く利用されるとともに、更にいろいろな改良が試みられている。ポリシルアルキレンシロキサンもそのような改良シリコーンの1種であり、シロキサン主鎖にシルエチレン結合のようなシルアルキレン結合を導入することにより、それまでに多用されていたジメチルポリシロキサンに比べて、酸、アルカリ等に対して優れた耐性を持ち、且つ、機械的強度においても優れたポリマーとして注目されている。
このポリシルアルキレンシロキサンを製造する手段としては、環状のシルアルキレンシロキサンを、アルカリ条件下でリチウムシラノレートを開始剤としてアニオン重合により開環重合する方法が報告されている(B.Suryanarayanan他、J.Polym.Sci.,12,1089−1109(1974))。さらにその修正法として、カリウムシラノレートを開始剤とし、ジビニルシロキサンを連鎖移動剤として開環重合する方法(特公平6−15614:特願平2−178727)や水を連鎖移動剤として開環重合する方法(特公平6−62773:特願平2−178728)が提示されている。このように、従来技術は、アルカリ条件下のアニオン重合によるリビング重合を基本としているため分子量制御に連鎖移動剤の使用が必要である点において、反応操作が煩雑である。
発明の開示
本発明者は、このたび、特定の遷移金属触媒とシラン化合物とを用いることによって、連鎖移動剤の使用を必要とせず、中性条件下に環状シロキサンを開環重合して、対応する鎖状ポリシロキサンを製造することのできる新しい方法を見出した。
かくして、本発明に従えば、3個または4個のルテニウム原子にカルボニル基が配位した多核ルテニウムカルボニル錯体を触媒とし、下記の一般式(1)または(2)で表わされるシラン化合物の存在下に、下記の一般式(3)で表わされる環状のシルアルキレンシロキサンを開環重合して下記の一般式(4)で表わされる反復単位を有する鎖状のポリシルアルキレンシロキサンを生成させるポリシルアルキレンシロキサンの製造方法が提供される。
式(1)中、X1、X2およびX3は互いに同一または別異の官能基または原子を表わし、水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、アルキル基、アルコキシ基、チオアルキル基、アルキルアミノ基、アリール基、アリールアミノ基、ビニル基、シロキシ基、オルガノシロキシ基、オルガノシリル基、複素環基から成る群より選ばれる。
式(2)中、X4、X5、X6およびX7は互いに同一または別異の官能基または原子を表わし、水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、アルキル基、アルコキシ基、チオアルキル基、アルキルアミノ基、アリール基、アリールアミノ基、ビニル基、シロキシ基、オルガノシロキシ基、オルガノシリル基、複素環基から成る群より選ばれ、aは1〜4の整数である。
式(3)および(4)中、bは1〜4の整数であり、Rは炭素数1〜8の炭化水素基を表わす。
発明を実施するための最良の形態
本発明の方法に従えば、3個または4個のルテニウム原子にカルボニル基が配位した多核ルテニウム−カルボニル錯体を触媒とし、シラン化合物と組み合わせて用いることにより、環状シルアルキレンを開環重合して対応する鎖状のポリシルアルキレンシロキサンを簡単に合成することができる。すなわち、本発明に従えば、触媒量のルテニウム錯体と、少量のシラン化合物を用いるのみで、所望のポリマーが得られ、且つ、反応条件を変えることによりポリマーの分子量を比較的容易に制御することができる。本発明において用いられる多核ルテニウムカルボニル触媒の構造、製法等の詳細は本発明者らによる学術文献に記述されている〔H.Nagashima他、J.Am.Chem.Soc.,115,10430−10431(1993);H.Nagashima他、Bull.Chem.Soc.Jpn.,71,2441−2448(1998);S.A.R.Knox他、J.Am.Chem.Soc.,97,3942(1975);M.I.Bruce他、Inorg.Synth.,26,262(1989)〕。
本発明は、遷移金属触媒を用いて開環重合を達成した珍しい例である。しかしながら、同じく遷移金属のカルボニル錯体として従来よりよく知られているCo2(CO)8のような錯体はそのような反応の触媒としては機能しない。
本発明において用いられるルテニウム−カルボニル錯体は、カルボニル基が配位子となり複数のルテニウム原子が含まれた安定な多核構造を形成し、シルアルキレンシロキサンの開環重合に有効なクラスター触媒を提供する。本発明の方法において触媒として用いられる多核ルテニウム−カルボニル錯体は、3個または4個のルテニウム原子に複数のカルボニル基が配位した構造であれば、基本的には適用可能であるが、好ましくは、カルボニル基以外の配位子としてヒドリドおよび/またはアセナフチレンやアズレンのような多環式芳香族分子から成る配位子を含むものが好ましい。これらの配位子を追有する多核ルテニウム−カルボニル錯体は、シルアルキレンシロキサンの開環重合に対する活性が特に優れているが、これは、これらの配位子は、複数の金属を架橋してクラスター構造を保つとともに、反応基質が近づくと所謂ハプティシティー変化を起こし、活性金属種を形成するためと考えられる。かくして、本発明において用いられる触媒として特に好ましい多核ルテニウム−カルボニル錯体は、下記の構造式(5)〜(9)のいずれかから選ばれるものである。
本発明に従う開環重合反応は、次の式(I)により総括的に表わすことができる。
上記式(I)中、(3)は原料モノマーである環状のシルアルキレンシロキサンを表わし、bは1〜4の整数である。すなわち、本発明の方法は、4〜7員環の環状シルアルキレンシロキサンであるシルメチレンシロキサン、シルエチレンシロキサン、シルプロピレンシロキサンおよびシルブチレンシロキサンを開環重合して、式(4)で表わされる反復単位を有する対応する鎖状ポリマー(ポリシルアルキレンシロキサン)を得ることを対象とする。
式(3)および(4)において、Rは炭素数1〜8の炭化水素基を表わし、具体的には、炭素数1〜8のアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基などが例示される。Rとして特に好ましいのは、メチル基、エチル基、プロピル基などの低級アルキル基である。また、式(3)および(4)における4個のRは一般的には同一のものであるが、別異のものであってもよい。
本発明の方法は、特に、下記の式(10)で表わされる5員環構造(b=2)をもつシルエチレンシロキサンから、下記の式(11)で表わされる反復単位を有するポリシルエチレンシロキサンを合成するのに適している。
式(10)および(11)において、Rとして好ましい例はメチル基である。
本発明に従えば、以上のような環状シロキサンを特定の触媒とシラン化合物の存在下に開環重合反応させることにより、対応する鎖状ポリマーが得られる。触媒は既述したような多核ルテニウム−カルボニル錯体である。
シラン化合物としては、前述の一般式(1)または(2)によって表わされるものが使用される。既述したように、式(1)におけるX1、X2およびX3ならびに式(2)におけるX4、X5、X6およびX7は、互いに同一または別異の各種の官能基または原子から選ばれ、好ましい官能基または原子の例としては、水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、アルキル基、アルコキシ基、チオアルキル基、アルキルアミノ基、アリール基、アリールアミノ基、ビニル基、シロキシ基、オルガノシロキシ基、オルガノシリル基、複素環基(ピリジル基など)などが挙げられる。アルキル基、アルコキシ基、チオアルキル基、アルキルアミノ基、オルガノシロキシ基、オルガノシリル基などにおける炭素数は特に限定されるものではないが、一般に炭素数1〜8である。X1〜X7として、特に好ましいのは、炭素1〜4の低級アルキル基(例えばメチル基)およびフェニル基である。式(1)および(2)から理解されるように、これらのシラン化合物の構造上の特徴は少なくとも1つのSi−H結合を有することにある。式(1)および式(2)のシラン化合物は、既知の化合物として容易に入手することができる。
式(1)または(2)のシラン化合物のうち、式(2)のシラン化合物は、その濃度を下げて使用できる点において好ましい。特に好ましいのは、所望のポリシルアルキレンシロキサンに対応するアルキレン構造を有するシラン化合物、すなわちa〔式(2)〕=b〔式(4)〕の関係を満たすシラン化合物である。例えば、ポリシルエチレンシロキサンを製造する場合、助触媒としてH(CH3)2Si(CH2)2Si(CH3)2H(テトラメチル示シルエチレン)を用いることが好ましい。
本発明に従う開環重合反応は、上述したような触媒とシラン化合物を用いることにより、中性条件下に非水溶媒中で行うことができる。好適な溶媒の例としては、ベンゼン、トルエン、ジクロロメタン、ジエチルエーテル等が挙げられる。反応は、常圧または減圧下に5〜80℃、一般には30〜50℃において行われ、反応時間は、2〜100時間、一般には2〜50時間である。
得られるポリマーの分子量は、特に限定されるものではないが、一般に、数平均分子量として約500〜500,000である。本発明の方法に従えば、多核ルテニウム−カルボニル錯体から成る触媒とシラン化合物を用いるだけで、連鎖移動剤を使用することなく、得られるポリマーの分子量を制御することができる。すなわち、一般にモノマーの濃度を低くすることにより得られるポリマーの分子量は小さくなる。さらに、アセトンのような非プロトン性の溶媒を添加することによりポリマーの分子量を低下させることもできる。また、本発明の方法によって得られるポリマーは、Mw/Mnが一般に1.3から2.6の範囲にあり(Mw:重量平均分子量、Mn:数平均分子量)、せまい分子量分布をもつ。ポリマーの両末端は、通常は水素原子であるが、系内に水が存在すると水酸基になっていることもある。
実施例
以下に、本発明の特徴をさらに明かにするため実施例を示すが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。なお、本明細書に示す化学構造式においては、慣用的な表現方法に従い炭素原子や水素原子を省略していることがある。
実施例1
この実施例は、本発明に従う開環重合反応を例示するとともに、得られたポリマーの分析法を詳述するものである。共通摺り合わせジョイントを備えた直径5mmの肉厚NMR管に、下記の式(12)で表わされる5員環状シルエチレンシロキサンモノマー43mg(0.27mmol)、ジメチルフェニルヒドロシラン(シラン化合物)30mg(0.27mmol)、前記の式(5)で表わされる3核ルテニウムヘプタカルボニル錯体(触媒)1.7mg(2.7×10−3mmol)及び、重水素化ベンゼン(C6D6)0.53gを仕込み、脱気封管した。
次にこのNMR管を振とうしながら40℃に加熱した。そのまま40℃で3時間加熱した後、室温まで冷却し、開管してジエチルエーテルを0.3g投入して生成したポリマーを溶解させた。この溶解液をフラスコに移し、室温0.003mmHgで12時間、重水素化ベンゼン、未反応のシランを留去してオイル状物50mgを得た。
このオイル状物について、GPC(ゲルパーミェーションクロマトグラフィ)、赤外線吸収スペクトル、1H NMR、13C NMR、29Si NMRによる測定を行ったところ、次ぎのような結果であった。
GPC:
機器 カラムオーブン:SHIMADZU CTO−10A、ポンプ:JASCO PU−980
測定条件 カラム:Shodex KF804L+KF805L(各1本)
溶媒:テトラヒドロフラン
流量:1mL/min
検出器:示差屈折計
温度:40℃
検量:ポリスチレンスタンダード×8種
そのチャートを図1に示す。このチャートから明らかな通り、単分散のパターンが示された。
赤外線吸収スペクトル:
図2にチャートを示す。
Si−O:1048cm−1
Si−CH3:1257cm−1
1 H NMR:C 6 D 6 中、内部標準C 6 H 6
δ(ppm)
0.21(s,Si−CH3,12H)
0.65(s,Si−CH2,4H)
13 C NMR:C 6 D 6 中、内部標準C 6 D 6
δ(ppm)
−0.04(Si−CH3)
10.26(Si−CH2)
29 Si NMR:C 6 D 6 中、外部標準TMS
δ(ppm) 8.25
以上の結果から、上記オイル状物は下記の式(13)で表わされるポリマーであることが確認された。
実施例2
この実施例は、実施例1に記述した場合よりもモノマーの仕込量を増やし(50倍)、用いる溶媒の量を少なくすることによりポリマーの収量が多くなることを示すものである。すなわち、共通摺り合わせジョイントを備えた直径15mmの肉厚アンプル管に、式(12)で表わされる環状シルエチレンシロキサン2.13g(13.3mmol)、ジメチルフェニルヒドロシラン(シラン化合物)1.81g(13.3mmol)、式(5)で表わされるルテニウム−カルボニル錯体(触媒)0.87mg(1.3×10−3mmol)及び、ベンゼン0.27gを仕込み、脱気封管した。次にこのアンプル管を振とうしながら40℃に加熱した。そのまま40℃で3時間加熱した後、室温まで冷却し、開管してジエチルエーテルを0.3g投入して生成したポリマーを溶解させた。この溶解液をフラスコに移し、室温0.003mmHgで12時間、ベンゼン、未反応のシランを留去してオイル状物2.17gを得た。
このオイル状物を実施例1と同様に、GPC、赤外線吸収スペクトルおよびNMRで分析したところ、実施例1と同様のポリマーが得られていることが確認された。
実施例3
反応条件を変えながら、実施例1と同様の操作により、環状シルエチレンシロキサンから鎖状ポリシルエチレンシロキサンへの開環重合を試みた。その結果を表1に示す。
シラン(シラン化合物)相対濃度および触媒相対濃度は、いずれも、モノマーに対するモル比で表している。
Run1は、実施例1に示した標準条件下の実験結果を示し、Run5は実施例2に示した実験結果を示す。また、Run2は、シラン化合物の濃度を実施例1の5倍にした場合の実験結果(30分後反応終了を確認)である。Run3は触媒としてルテニウム触媒ではなく、コバルト錯体Co2(CO)8を用いた場合の実験結果である。Run4は、実施例1のように減圧下ではなくアルゴンガスを用いた1気圧下での実験結果である。Run6はブランク実験(触媒およびシラン化合物無し、80℃)、Run7はブランク実験(触媒無し)、Run8はブランク実験(シラン化合物無し)の結果をそれぞれ示す。また、RUN9〜RUN11は、式(5)以外の各種の多核ルテニウム−カルボニル錯体を触媒として用いた結果を示す。
表1に示されるように、本発明に従い多核ルテニウム−カルボニル錯体を触媒とし、Si−H基を有するシラン化合物の存在下での開環重合反応によれば(Run1,2,4、5、9、10および11)、原料の環状モノマーに対応するポリマーが生成するが、それらの触媒(多核ルテニウム−カルボニル錯体)およびシラン化合物を欠くと開環重合は起こらずポリマーを得ることはできない。
実施例4
この実施例は、アセトンを用いることにより、得られるポリマーの分子量を制御し得ることを示すものである。式(12)のシルエチレンシロキサン(モノマー)43mg(0.27mmol)、ジメチルフェニルシラン(シラン化合物)36mg(0.27mmol)、式(5)の3核ルテニウム−ヘプタカルボニル錯体(触媒)0.174mg(2.7×10−4mmol)、およびC6D6(0.5ml)、アセトン(移動剤)16mg(0.27mmol)をNMR管に封入し、40℃で18時間加熱した。その間、1H NMRで反応を追跡した。反応終了後、減圧下で溶媒を除去し、オイル状物45mgを得た。ポリマーの分子量および分子量分布(Mw/Mn)は、ポリスチレンスタンダードのGPC測定により、それぞれ、4,200および1.3であった。1H NMRによる解析により、ポリマー主鎖のメチル部(0.215ppm)、メチレン部(0.656ppm)を確認したほか、末端のイロプロポキシ基の存在を示唆する3.90ppmの多重線が観察され、アセトンが分子量調節剤として働いて分子量が低下したことを示した。用いるアセトンの量を半分にして同様に反応を行ったところ、分子量21,000および分子量分布2.6のポリマーが得られた。
実施例5
この実施例は、シラン化合物として式(2)で表わされる化合物の1種であるテトラメチルジシルエチレンH(CH3)2Si(CH2)2Si(CH3)2Hを用いる場合には、シラン化合物濃度を下げることができることを示すものである。式(12)の環状シルエチレンシロキサン(モノマー)43mg(0.27mmol)、テトラメチルジシルエチレン(シラン化合物)0.39mg(0.0027mmol)、式(5)の3核ルテニウム−ヘプタカルボニル錯体(触媒)0.174mg(2.7×10−4mmol)、およびC6D6(0.5ml)をNMR管に封入し、40℃で18時間加熱することによって反応を行わせた。したがって、シラン化合物相対濃度は0.01、触媒相対濃度は0.001である。反応中、1H NMRで追跡した。反応終了後、減圧下で溶媒を除去し、オイル状物42mgを得た。ポリマーの分子量および分子量分布は、ポリスチレンスタンダードのGPC測定により、それぞれ、157,000および1.8であった。1H NMRによる解析により、ポリマー主鎖のメチル部(0.215ppm)、メチレン部(0.656ppm)を確認した。
実施例6
この実施例は、モノマー濃度を変えることによっても分子量を制御できることを示すものである。シラン化合物としてテトラメチレンジシルエチレンを用い実施例5と同様に重合反応を行った。但し、溶媒C6D6の量を変化させ、モノマー(環状シルエチレンシロキサン)の濃度を変化させた。その結果を表1に示す。表1に示されるようにモノマー濃度を低くすることによって、得られるポリマーの分子量が低下する。
産業上の利用の可能性
上述のように多核ルテニウム−カルボニル錯体から成る触媒とシラン化合物を用いる本発明に従えば、中性の温和な条件で、環状シルエチレンシロキサンのような環状シロキサンを開環重合して対応する鎖状のポリシロキサンを得ることができる。
得られるポリシルエチレンシロキサンのようなポリマーは、特に耐酸性や耐アルカリ性に優れ且つ機械的強度も大きい材料として、ゴム、グリース、電子材料などの広範な分野に利用されることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の方法に従って合成されたポリマーのGPCチャートを示す。
第2図は、本発明の方法に従って合成されたポリマーの赤外線吸収スペクトルを示す。
Claims (5)
- 3個または4個のルテニウム原子にカルボニル基が配位した多核ルテニウム−カルボニル錯体を触媒とし、下記の一般式(1)または(2)で表わされるシラン化合物の存在下に、下記の一般式(3)で表わされる環状のシルアルキレンシロキサンを開環重合して下記の一般式(4)で表わされる反復単位を有する鎖状のポリシルアルキレンシロキサンを生成させることを特徴とするポリシルアルキレンシロキサンの製造方法。
〔式(1)中、X1、X2およびX3は互いに同一または別異の官能基または原子を表わし、水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、アルキル基、アルコキシ基、チオアルキル基、アルキルアミノ基、アリール基、アリールアミノ基、ビニル基、シロキシ基、オルガノシロキシ基、オルガノシリル基、複素環基から成る群より選ばれる。〕
〔式(2)中、X4、X5、X6およびX7は互いに同一または別異の官能基または原子を表わし、水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、アルキル基、アルコキシ基、チオアルキル基、アルキルアミノ基、アリール基、アリールアミノ基、ビニル基、シロキシ基、オルガノシロキシ基、オルガノシリル基、複素環基から成る群より選ばれ、aは1〜4の整数である。〕
〔式(3)および(4)中、bは1〜4の整数であり、Rは炭素数1〜8の炭化水素基を表わす。〕 - シラン化合物としてH(CH3)2Si(CH2)2Si(CH3)2Hを用いることを特徴とする請求項3のポリシルアルキレンシロキサンの製造方法。
- Rがメチル基であることを特徴とする請求項4のポリシルアルキレンシロキサンの製造方法。
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30652299 | 1999-10-28 | ||
| JP11-306522 | 1999-10-28 | ||
| PCT/JP2000/007531 WO2001030887A1 (fr) | 1999-10-28 | 2000-10-27 | Procede de polymerisation de silalkylenesiloxanes |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPWO2001030887A1 JPWO2001030887A1 (ja) | 2003-05-20 |
| JP3793461B2 true JP3793461B2 (ja) | 2006-07-05 |
Family
ID=17958050
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001533882A Expired - Fee Related JP3793461B2 (ja) | 1999-10-28 | 2000-10-27 | シルアルキレンシロキサンの重合方法 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6492480B1 (ja) |
| EP (1) | EP1164156B1 (ja) |
| JP (1) | JP3793461B2 (ja) |
| DE (1) | DE60032224T2 (ja) |
| WO (1) | WO2001030887A1 (ja) |
Families Citing this family (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6750269B2 (en) * | 2001-11-13 | 2004-06-15 | Xerox Corporation | Ink jet printing with inks containing cyclic siloxanes |
| KR20050024721A (ko) * | 2003-09-01 | 2005-03-11 | 삼성전자주식회사 | 신규 실록산계 수지 및 이를 이용한 반도체 층간 절연막 |
| JP5079245B2 (ja) * | 2005-03-09 | 2012-11-21 | 国立大学法人九州大学 | 3位に置換基を有するオキセタン誘導体の重合方法および重合物 |
| US9039174B2 (en) | 2009-07-09 | 2015-05-26 | Bausch & Lomb Incorporated | Ethylenically unsaturated polymerizable groups comprising polycarbosiloxane monomers |
| JP5345908B2 (ja) | 2009-08-21 | 2013-11-20 | 信越化学工業株式会社 | オルガノポリシルメチレン及びオルガノポリシルメチレン組成物 |
| JP5294414B2 (ja) * | 2009-08-21 | 2013-09-18 | 信越化学工業株式会社 | オルガノポリシルメチレン組成物及びその硬化物 |
| WO2011054830A1 (en) * | 2009-11-03 | 2011-05-12 | Dow Corning Corporation | A process for the production of polysilalkylenesiloxanes |
| US8895662B2 (en) * | 2010-12-31 | 2014-11-25 | Eternal Chemical Co., Ltd. | Curable composition and method for manufacturing the same |
| JP5533906B2 (ja) * | 2011-02-28 | 2014-06-25 | 信越化学工業株式会社 | 付加反応硬化型オルガノポリシルメチレンシロキサンコポリマー組成物 |
| JP5788852B2 (ja) * | 2011-11-01 | 2015-10-07 | 信越化学工業株式会社 | フルオロオキシアルキレン基含有ポリマー組成物、該組成物を含む表面処理剤、該表面処理剤で処理された物品及び光学物品 |
| US9416273B1 (en) * | 2015-04-30 | 2016-08-16 | Eternal Materials Co., Ltd. | Curable composition and method for manufacturing the same |
| EP3153540B8 (en) | 2015-10-09 | 2018-07-25 | Dow Silicones Corporation | Process for preparing linear carbosiloxane polymers |
| TWI705598B (zh) * | 2019-11-29 | 2020-09-21 | 輝能科技股份有限公司 | 電能供應系統與其封裝結構 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4668812A (en) * | 1985-12-31 | 1987-05-26 | Union Carbide Corporation | Process for the preparation of olefinic silanes and siloxanes |
| US5117025A (en) * | 1990-07-06 | 1992-05-26 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Polysilethylenesiloxane |
| DE69119980T2 (de) * | 1990-07-06 | 1997-02-13 | Shinetsu Chemical Co | Polysilethylensiloxan |
-
2000
- 2000-10-27 EP EP00970123A patent/EP1164156B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2000-10-27 WO PCT/JP2000/007531 patent/WO2001030887A1/ja not_active Ceased
- 2000-10-27 DE DE60032224T patent/DE60032224T2/de not_active Expired - Lifetime
- 2000-10-27 JP JP2001533882A patent/JP3793461B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2000-10-27 US US09/868,877 patent/US6492480B1/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE60032224D1 (de) | 2007-01-18 |
| US6492480B1 (en) | 2002-12-10 |
| WO2001030887A1 (fr) | 2001-05-03 |
| DE60032224T2 (de) | 2007-09-13 |
| EP1164156B1 (en) | 2006-12-06 |
| EP1164156A4 (en) | 2003-05-28 |
| EP1164156A1 (en) | 2001-12-19 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Whitmarsh et al. | Synthesis and structure of a highly branched polycarbosilane derived from (chloromethyl) trichlorosilane | |
| CN100334134C (zh) | 有机氢硅化合物 | |
| JP3793461B2 (ja) | シルアルキレンシロキサンの重合方法 | |
| JPH04334551A (ja) | ヒドロシランの重合触媒 | |
| JPWO2001030887A1 (ja) | シルアルキレンシロキサンの重合方法 | |
| CA1324795C (en) | Method of producing polysilane compounds | |
| CN1220669A (zh) | 含有与单或双阴离子三齿配体连接的13族元素的新化合物,其制备方法及其作为聚合催化剂的用途 | |
| US6307081B1 (en) | Hyperbranched polymers and methods for the preparation, cure, and stabilization thereof | |
| EP2412732B1 (en) | Method for preparing cyclic olefin addition polymer of high gas permeability | |
| US6423772B1 (en) | Organo-bridged ladderlike polysiloxane, tube-like organosilicon polymers, complexes thereof, and the method for producing the same | |
| JPH0717753B2 (ja) | ポリシラン類の製造方法 | |
| Lindner et al. | Solid-state NMR characterization of polysiloxane matrixes functionalized with ether-phosphines and their ruthenium (II) and palladium (II) complexes | |
| Huhmann et al. | Catalytic dehydrocoupling of PhSiH3 with bimetallic Ti and Zr complexes | |
| US6291623B1 (en) | Fluoroalkylsubstituted cyclotrisiloxanes, their use for preparation of new polymers and novel polymers | |
| JP7306313B2 (ja) | (ポリ)チオフェン-(ポリ)シロキサンブロックコポリマー及びその製造方法 | |
| Fortuniak et al. | Controlled Synthesis of Siloxane Polymers and Siloxane‐Siloxane Block Copolymers with 3‐Chloropropyl Groups Pendant to the Siloxane Chain | |
| JP3478765B2 (ja) | ルテニウムカルボニル錯体を用いる環状エーテルの開環重合およびそれから得られるシリル化鎖状ポリエーテル | |
| JP2947596B2 (ja) | シルエチニルシロキサン共重合体およびその製造方法 | |
| JP3375401B2 (ja) | ポリカルボシランブロック共重合体 | |
| JP2009108225A (ja) | Si−Si結合を有する高分子化合物及びその製造方法 | |
| Mason et al. | Alkylaluminophosphonate-catalyzed ring-opening homopolymerization of epichlorohydrin and propylene oxide | |
| JPH06128381A (ja) | 高分子量ポリシランの製造法 | |
| JP4276805B2 (ja) | 新規シラザン化合物及びその製造方法、並びに新規シラザン化合物重合体及びその製造方法 | |
| Tanabe et al. | Nickel (0)-Catalyzed Polycondensation of Silafluorene: Control over Molecular Weight and Polymer Growth Mechanism | |
| JP3884713B2 (ja) | 末端に含ケイ素官能基または原子団を有するポリビニルエーテルとその製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20031031 |
|
| RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20031210 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060317 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060407 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3793461 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100414 Year of fee payment: 4 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110414 Year of fee payment: 5 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120414 Year of fee payment: 6 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120414 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130414 Year of fee payment: 7 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140414 Year of fee payment: 8 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |