JP3793702B2 - 連結具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、廊下や階段、トイレ、玄関などに取付ける手摺の角部や角度変更部、直線部の延長部において、手摺を連結する結具に係る技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来の連結具としては、例えば、実用新案第3070750号公報に開示されるものがある。この連結具は、球面状の凸部1aを有する一方の部材1と、この一方の部材1の凸部1aを抱持する断面円形の開口保持部2aを有する他方の部材2とからなり、階段などの角度変更場所において、一方の部材1及び他方の部材2の基部に手摺dの端部を嵌入させ、一方の部材1の凸部1aと他方の部材の開口保持部2aを嵌合させ手摺dをジョイントするものである。
【0003】
また、別の従来の連結具としては、実用新案第3040197号公報に開示されるものがある。この連結具は、軸孔11を有するブロック片1からなる継手を2個対向させて軸孔11にボルト21を装着してヒンジ結合し、ブロック片1の端部に連結された横材Bのなす角度を調整可能にしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の実用新案第3070750号公報に開示された連結具では、一方の部材1と他方の部材2の形状が異なるため、製造において2種類の型を使用する必要があり、コストアップを招くということ、また、現場施工時においては、2種類の部材を間違えずに取り付けるために注意を払う必要があるという問題がある。
【0005】
また、実用新案第3040197号公報に開示された連結具では、ブロック片1の軸孔11にボルト21が装着されているために、部品点数が多く、コストアップを招いているという問題がある。
【0006】
本発明は、このような問題点を考慮してなされたもので、低コストで製造でき、施工に手間のかからない連結具を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、本発明に係る連結具は、次のような手段を採用する。
【0008】
すなわち、請求項1では、中心軸に直角方向の断面がほぼ半円をなす突起部と、突起部に形成され上記中心軸を含む平面と、突起部と対をなすほぼ半円に形成された孔部と、孔部の縁を形成する外周部とを備え、上記突起部の先端部を変形された半球面から形成し、上記突起部の中心軸が一方向に湾曲していると同時に上記外周部が上記中心軸の湾曲する方向に傾斜している2個の同形状の連結部材から構成され、一方の連結部材と他方の連結部材が上記平面をそれぞれ重ね合わせて重なり合う上記平面をそれぞれ滑らせ、一方の連結部材と他方の連結部材の連結角度を変更可能とし、一方の連結部材と他方の連結部材の上記突起部を上記孔部にそれぞれいっぱいまで挿入して上記突起部の半球面状の先端部を上記外周部の外側部にそれぞれ保持されるように連結したものである。
【0009】
この手段では、断面がほぼ半円の突起部及び孔部、突起部に形成された平面、孔部の縁を形成する外周部を備えた一方の連結部材が他方の連結部材と平面同士を重ね合わせ、一方の連結部材の突起部を他方の孔部にいっぱいまで挿入させて連結する。この構成により、重なり合う平面を滑らせることで連結部材の連結角度を変更することができる。
また、突起部の中心軸が湾曲している方向に連結部材の連結角度を与えて連結させることで、突起部の孔部への挿入深さが減少しにくくされる。さらに、連結部材のつなぎ目の段差が小さくなる。
【0010】
削除
【0011】
この手段では、他方の連結部材の突起部を保持する外周部が連結部の中心軸に対し傾斜させて設けられ、その傾斜が連結部材の連結角度を変更させる際、突起部の孔部への挿入深さが減少しにくいように設けられる。したがって、連結角度を変更しても挿入深さの減少が抑えられる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る連結具の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図10は、本発明に係る連結具の実施の形態(1)を示すものである。
【0014】
この実施の形態における連結具100は、階段のコーナー部に取付けられる手摺の連結具である。
【0015】
連結具100は、手摺Tにビス5で結合された連結部材1が2個組み合わされて構成される。
【0016】
連結部材1は、中心軸Cに直角方向の断面がほぼ半円をなす突起部11と、突起部11と対をなすほぼ半円に形成された孔部12と、孔部12の縁を形成する外周部13と、手摺Tが挿入される円筒部15とで主に構成される。
【0017】
突起部11は、その先端部11bが半球面状に形成されており、中心軸Cを含む平面11aを有し、断面がほぼ半円をなす突起部11の芯部11cは空洞になっている。また、突起部11の中心軸Cは一方向に湾曲している。
【0018】
孔部12は、円筒部15と、平面11aと、外周部13とで囲まれ、断面がほぼ半円形の空間であり、連結する連結部材1の突起部11が挿入されるものとして構成されている。
【0019】
外周部13は、円筒部15の肉厚tと同じ肉厚で孔部12の縁を形成している。また、外周部13は、中心軸Cに対し傾斜させて設けられている。特に、突起部11の中心軸Cが湾曲する外側部13bにおいて、中心軸Cの湾曲する方向に傾斜している。この傾斜は、連結部材1を組み合わせて連結角度を変更させる際に、一方の連結部材1の突起部11が他方の連結部材1の孔部12に挿入される挿入深さが減少しにくいように設けられている。
【0020】
円筒部15は、肉厚tの円筒であり、手摺Tを固定するビス5のための孔151と、手摺Tの取付孔14とが設けられている。なお、取付孔14には、平面11aが張り出している。
【0021】
なお、連結部材1で連結された手摺Tは、連結部材1の近くの支持部材2に支持されており、支持部材2は、壁面にビス21で固定されている。
【0022】
連結具100は、図5に示すように、同形状の連結部材1と平面11aを重ね合わせ、一方の連結部材1の突起部11を他方の連結部材1の孔部12に挿入して、突起部11を外周部13で保持することで連結が可能に構成されている。
【0023】
そして、重なり合う平面11aを滑らせることで、図6に示すように、連結部材1の連結角度Sを変更可能としている。
【0024】
次に、この実施の形態における連結具100の取付方法、作用について説明する。
【0025】
初めに、階段などに手摺Tを支持部材2を用いて取付け、手摺Tの角度変更部(図4のK部など)に各々連結部材1を取付ける。その際、円筒部15の取付孔14は軸方向に所定の長さを有しているので、手摺Tに対する取付孔14の挿入深さを調整することで、各々の連結部材1の平面11aを重ね合わせて取付けることができる。そして、一方の連結部材1の突起部11を他方の連結部材1の孔部12にいっぱいまで挿入して半球面状の先端部11bを外周部13に接触させ、ビス5で連結部材1を手摺Tに固定することで取付が完了する。
【0026】
このように取付けられた連結具100は、手摺Tに対し、手摺Tの角度変更部近傍の2つの支持部材2より外側に作用する力に対しては、支持部材2によりその力を受けること
ができる。一方、手摺Tに対し、手摺Tの角度変更部近傍で2つの支持部材2の内側(間)に作用する力に対しては、連結具100の孔部12に挿入された突起部11と外周部13との嵌合によりその力を受けることができる。
【0027】
すなわち、図5(b)に示した連結角度Sが比較的小さい場合、突起部11が孔部12に挿入される領域は、図7(a)の斜線部で示す挿入領域E1、E2で示すようになり、大きな挿入領域を有している。したがって、一方の突起部11が他方の外周部13で保持され、連結部材1がビス5で手摺Tに固定されていることで、手摺Tの角度変更部近傍に作用する力を受けることができる。
【0028】
なお、連結部材1の平面11a同士が重ね合わさる領域は図7(b)に示す合わせ領域Fとなり、平面11aにほぼ垂直方向の力に対しては、この合わせ領域Fでその力を受けることができる。
【0029】
また、図6(b)に示した連結角度Sがこの実施例では最大角度である90°の場合、突起部11が孔部12に挿入される領域は、図8(a)の斜線部で示す挿入領域E3、E4となり、図7(a)の挿入領域E1、E2よりは小さくなるが、比較的大きな挿入領域を有している。したがって、一方の突起部11が他方の外周部13で保持され、連結部材1がビス5で手摺Tに固定されていることで、手摺Tの角度変更部近傍に作用する力を受けることができる。
【0030】
なお、連結部材1の平面11a同士が重ね合わさる領域は図8(b)に示す合わせ領域Fとなり、平面11aにほぼ垂直方向の力に対しては、この領域Gでその力を受けることができる。
【0031】
また、この連結具100は、突起部11の先端部11bを完全な半球面(断面が完全な半円)でなく、後述するように、連結部材1のつなぎ目3が段差の小さい形状になるように半球面を変形させたもの(断面がほぼ半円)としている。これにより、図9、図10に示すように、連結角度が変化すると(図9(a)の連結角度が比較的小さい場合から図9(b)の最大連結角度にした場合)、その中心軸線C1とC2が交差する交点はP1からP2にずれることになる。そのずれ量は、水平方向で図9に示すX寸法であり、垂直方向には図10に示すY寸法である。
【0032】
したがって、連結具100は、従来例に示した実用新案第3040197号公報のように、平面11aの中心位置を固定したものとせず、連結角度に応じて自由に平面11aの中心位置がずれるように構成されている。これにより、2つの平面11aが重なり合う部分の内側コーナー部R1から外側コーナー部R2に亘って連結部材1のつなぎ目3がほとんど1本のパイプが曲がった形状(つなぎ目の段差の小さい形状)で形成されるとともに、直線状態から90°の最大連結角度に到るまで連結角度を変化させることができる。
【0033】
すなわち、2つの平面11aが重なり合う部分の内側コーナー部R1から外側コーナー部R2に亘る連結部材1のつなぎ目3は、連結角度が比較的小さい場合は図11(a)に示すように、段差の小さなつなぎ目3が形成されるのみであり、連結角度が90°の最大連結角度の場合でも図11(b)に示すように、段差の小さなつなぎ目3が形成されるのみである。
【0034】
なお、突起部11の先端部11bを完全な半球面(断面が完全な半円)としても連結機能は同様に得られ、その場合は、連結部材1のつなぎ目3が段差の上記と比較してやや大きい形状になるだけである。
【0035】
この実施の形態(1)の連結具100によれば、断面がほぼ半円の突起部11及び孔部12、突起部11に形成された平面11a、孔部12の縁を形成する外周部13を備えた一方の連結部材1が他方の連結部材1と平面11a同士を重ね合わせ、一方の連結部材1の突起部11を他方の孔部12に挿入させて連結する構成で重なり合う平面11aを滑らせることにより、2つの平面11aが重なり合うコーナー部分のつなぎ目3が段差の小さい状態を維持して、連結部材1の連結角度Sを変更することができる。
【0036】
また、連結具100によれば、実用新案第3070750号公報に示すもののように異なる連結部材を使用することなく、同一の連結部材1でよいので、製造における型が一つで済む。また、部品の形状がシンプルなので型の構造もシンプルになり、型費用が少なくなって、製造コストを低くできる。
【0037】
また、連結具100によれば、従来例のように連結部材1同士をボルトなどで固定する必要がないので、製品コストが低いことに加え、ボルトなどを固定する施工の手間が省け(施工性がよい)、施工費の低減が可能になる。
【0038】
図11〜13は、本発明に係る連結具の実施の形態(2)を示すものである。
【0039】
この実施の形態における連結具200は、実施の形態(1)の連結具100に対し、連結部材4の中心軸Cの湾曲をなくしたものである。その他の構成は実施の形態(1)の連結具100と同様である。
【0040】
連結具200により確保される挿入領域は、図13(a)(b)に示すように、ストレート結合でE5、E6に示す挿入領域、連結角度が90°の場合、E5、E6に示す挿入領域を確保できており、実施の形態(1)で説明したように、連結のための機能を有している。
【0041】
この連結具200によれば、重ね合わせた部分のつなぎ目の段差3が比較的大きいものの、実施の形態(1)とほぼ同様の効果を奏することができ、より簡単な構造になるので、製造コストをさらに低くすることができる。
【0042】
図14〜16は、本発明に係る連結具の実施の形態(3)を示すものである。
【0043】
この実施の形態における連結具300は、実施の形態(2)の連結具200に対し、連結部材6の外周部13の傾斜をなくしたものである。その他の構成は実施の形態(1)の連結具100と同様である。
【0044】
連結具300により確保される挿入領域は、図16(a)(b)に示すように、ストレート結合でE7、E8に示す挿入領域、連結角度が45°の場合、E9、E10に示す挿入領域を確保できており、45°程度までは実施の形態(1)で説明したように、連結のための機能を有している。
【0045】
この連結具300によれば、重ね合わせた部分のつなぎ目の段差3が大きく、連結可能角度も狭まるものの、実施の形態(1)とほぼ同様の効果を奏することができ、さらに簡単な構造になるので、使用場所(連結角度が小さく、重ね合わせた部分のつなぎ目の段差3が気にならない場所など)によっては有効であり、製造コストをさらに低くすることができる。
【0046】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る連結具は、断面がほぼ半円の突起部及び孔部、突起部に形
成された平面、孔部の縁を形成する外周部を備えた一方の連結部材が他方の連結部材と平面同士を重ね合わせ、一方の連結部材の突起部を他方の孔部に挿入させて連結する構成で重なり合う平面aを滑らせるようにしたので、2つの平面が重なり合うコーナー部分のつなぎ目が段差の小さい状態を維持して、連結部材の連結角度Sを変更することができる。
【0047】
また、従来例のように、異なる連結部材を使用することなく、同一の連結部材1でよいので、製造における型が一つで済む。また、部品の形状がシンプルなので型の構造もシンプルになり、型費用が少なくなって、製造コストを低くできる。
【0048】
また、連結部材1同士をボルトなどで固定する必要がないので、製品コストが低いことに加え、このようなボルトを固定する施工の手間が省け(施工性がよい)、施工費の低減が可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る連結具の実施の形態(1)を示す斜視図である。
【図2】 本発明に係る連結具の実施の形態(1)の主要部品の正面断面図と平面断面図である。
【図3】 本発明に係る連結具の実施の形態(1)の主要部品の正面図と平面図である。
【図4】 本発明に係る連結具の実施の形態(1)の取付状態を示す斜視図である。
【図5】 本発明に係る連結具の実施の形態(1)を示す正面図と平面断面図である。
【図6】 本発明に係る連結具の実施の形態(1)を示す正面図である。(a)と(b)は取付状態の異なる場合を示している。
【図7】 本発明に係る連結具の実施の形態(1)の作用を説明する説明図である。(a)は挿入領域を、(b)は重ね合わせ領域を示している。
【図8】 本発明に係る連結具の実施の形態(1)の作用を説明する説明図である。(a)は挿入領域を、(b)は重ね合わせ領域を示している。
【図9】 本発明に係る連結具の実施の形態(1)の作用を説明する説明図である。(a)と(b)は取付状態の異なる場合を示している。
【図10】 本発明に係る連結具の実施の形態(1)の作用を説明する説明図である。(a)と(b)は取付状態の異なる場合を示している。
【図11】 本発明に係る連結具の実施の形態(2)を示す斜視図である。
【図12】 本発明に係る連結具の実施の形態(2)の主要部品の正面図である。
【図13】 本発明に係る連結具の実施の形態(2)の作用を説明する説明図である。(a)と(b)は取付状態の異なる場合を示している。
【図14】 本発明に係る連結具の実施の形態(3)を示す斜視図である。
【図15】 本発明に係る連結具の実施の形態(3)の主要部品の正面図である。
【図16】 本発明に係る連結具の実施の形態(3)の作用を説明する説明図である。(a)と(b)は取付状態の異なる場合を示している。
【符号の説明】
1 連結部材
2 支持部材
3 つなぎ目
4 連結部材
5 ビス
6 連結部材
11 突起部
11a 平面
11b 先端部
11c 芯部
12 孔部
13 外周部
14 取付孔
15 円筒部
100 連結具
200 連結具
300 連結具
C 中心軸
E1 挿入領域
E2 挿入領域
F 合わせ領域
R1 内側コーナー部
R2 外側コーナー部
T 手摺
Claims (1)
- 中心軸に直角方向の断面がほぼ半円をなす突起部と、突起部に形成され上記中心軸を含む平面と、突起部と対をなすほぼ半円に形成された孔部と、孔部の縁を形成する外周部とを備え、上記突起部の先端部を変形された半球面から形成し、上記突起部の中心軸が一方向に湾曲していると同時に上記外周部が上記中心軸の湾曲する方向に傾斜している2個の同形状の連結部材から構成され、
一方の連結部材と他方の連結部材が上記平面をそれぞれ重ね合わせて重なり合う上記平面をそれぞれ滑らせ、一方の連結部材と他方の連結部材の連結角度を変更可能とし、一方の連結部材と他方の連結部材の上記突起部を上記孔部にそれぞれいっぱいまで挿入して上記突起部の半球面状の先端部を上記外周部の外側部にそれぞれ保持されるように連結した連結具。
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