JP3794263B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真技術を用いて画像を形成するプリンター、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置に関する。特に、そのクリーニング手段で発生した廃トナーを回収する廃トナー容器に関するものである。
【従来の技術】
一般に、電子写真技術を用いた画像形成装置は、外周面に感光層を有する感光体と、この感光体の外周面を一様に帯電させる帯電手段と、この帯電手段により一様に帯電させられた外周面を選択的に露光して静電潜像を形成する露光手段と、この露光手段により形成された静電潜像に現像剤であるトナーを付与して可視像(トナー像)とする現像手段と、この現像手段により現像されたトナー像を転写対象である用紙等の記録材に転写させる転写手段と、転写後に感光体の表面に残留しているトナーを除去するクリーニング手段とを有している。
また、転写手段としては、感光体上に形成されたトナー像が転写(一次転写)され、このトナー像をさらに転写対象である用紙等の記録材に転写(二次転写)する中間転写体を用いたものが知られており、その中間転写体に対してもクリーニング手段が設けられている。
そして、このような画像形成装置において、クリーニング手段により除去されたトナー(廃トナー)の回収容量の増大化を図るためには、クリーニング手段とは別の廃トナー容器を用いて、クリーニング手段により除去されたトナーを回収するようにすることが望ましい。
また、廃トナー容器は、これが廃トナーで一杯になったときに交換することができるように、あるいは上記クリーニング手段等の交換を可能とするために、装置本体に対して着脱可能に構成することが望ましい。
【0002】
そこで、このような要望に応えるものとして、従来、図11に示すような画像形成装置が知られている(特開昭60−134273号公報)。
同図において、1は画像形成装置本体、2はクリーニング手段(廃トナーの発生源)である。
クリーニング手段2には、廃トナーを搬送するねじりバネ3cが内蔵されたパイプ3が設けられている。
パイプ3の先端部には、トナーの排出口3aと、この排出口3aを開閉する筒状のシャッタ4とが設けられている。
シャッタ4には2つの鍔部4a、4bが設けられており、鍔部4bと本体1との間にはバネ5が設けられている。このバネ5によって、シャッタ4は排出口3aを閉じる方向(矢印a方向)へ常時付勢されているが、パイプ3の先端に設けられた突起3bと当接することで、シャッタ4の抜けが防止されている。
一方、画像形成装置にはヒンジ1aで前面カバー6が開閉可能に取り付けられており、このカバー6の内面に、取付金具7で廃トナー容器8が着脱可能に取り付けられている。
廃トナー容器8には、廃トナーの回収口8aが設けられており、この回収口8aには、図(b)に示すようにゴム製のシール部材9が設けられている。シール部材9には、カバー6の回動軌跡における半径方向(この場合縦方向)に伸びる切れ目9a1とこれに直交する横方向の切れ目9a2とからなる十字型の切れ目9aが設けられている。
【0003】
このような画像形成装置によれば、図(a)に示すようにカバー6を開いた状態で廃トナー容器8を着脱でき、図(c)に示すようにカバー6を閉めると、パイプ3の先端部が図(d)に示すようにシール部材9を押し開くようにして容器8の回収口8aに挿入され、クリーニング手段2からの廃トナーが容器8内に回収されることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の画像形成装置には次のような問題がある。
すなわち、廃トナー容器8の回収口8aに設けられているシール部材9には、切れ目9aが設けられているので、図11(a)に示すようにカバー6を開いて廃トナー容器8を着脱する際、上記切れ目9aからトナーが漏れ、作業者や周辺を汚すおそれがある。
【0005】
このような問題は、例えば図12に模式的に示すように、トナー回収口8aに開閉蓋8bを設けることによって解決することが可能である。開閉蓋8bは、図示しないバネによって、二点鎖線8bで示すように回収口8aを常時閉じる方向に付勢され、パイプ3が挿入される際にパイプ3の先端部に押されて実線8bで示すように開かれ、パイプ3が抜かれると閉じられる構成とする。
ところが、このような開閉蓋8bを設けると、次のような別の問題が生じることが分かった。
すなわち、廃トナー容器8に挿入されたパイプ3の排出口3aから容器8内に排出されるトナーが容器8の回収口8aから外部に飛散し難いようにするためには、パイプ3を例えば一点鎖線3で示すように、できるだけ廃トナー容器8の奥部まで進入させることが望ましい。
しかしながら、開閉蓋8bはパイプに押されることによってバネの付勢力に抗して開かれるため、単にパイプ3を例えば一点鎖線3で示すように廃トナー容器8の奥部まで進入させる構成とすると、一点鎖線8bで示すように開閉蓋8bの開き角度が大きくなる。このため、これに応じてバネ力による開閉蓋8bのパイプ3に対する押圧力も大きくなる。
このため、廃トナー容器を装着する際に大きな力で装着しなければならなくなり、装着性が低下するという不具合が生じるとともに、装着後においては、パイプ8からの反力が大きくなるために、廃トナー容器8を所定位置に保持することが困難になったり、廃トナー容器8およびパイプ3に大きなストレスが生じてしまうという不具合が生じることが分かった。
一方、上記不具合を解消すべくバネ力を小さくすると、開閉蓋8bがトナー回収口8aを閉じる力が小さくなって、回収口8aからのトナー漏れを確実に防止することが困難になってしまう。
【0006】
この発明の目的は、以上のような問題を解決し、廃トナー容器の装着性を損なわず、また装着後においても廃トナー容器およびパイプに大きなストレスを生じさせることなく、廃トナー容器の着脱作業時に廃トナー容器内からのトナー漏れを防止することのできる画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の画像形成装置は、装置本体内で発生した廃トナーを搬送するパイプと、装置本体に対して着脱可能に設けられ、前記パイプが抜き差しされるトナー回収口を有する廃トナー容器とを備えた画像形成装置において、
前記トナー回収口には、前記パイプが挿入される際にパイプの先端部に押されて当該回収口を開き、パイプが抜かれると当該回収口を閉じる開閉蓋が、バネにより常時閉方向へ付勢された状態で回動可能に設けられているとともに、
前記パイプの挿入時にパイプが当接を開始する前記開閉蓋における当接開始位置に対し,パイプの挿入完了時の開閉蓋における当接完了位置が,前記パイプの挿入方向でありかつ前記開閉蓋の開方向に関して相対的に凹んでいることを特徴とする。
請求項2記載の画像形成装置は、請求項1記載の画像形成装置において、前記開閉蓋における前記トナー回収口側の面には、開閉蓋が閉じた際にトナー回収口の縁部との間に介装されるシール体が、前記パイプの挿入時にパイプが当接を開始する開閉蓋における当接部位を除いて設けられていることを特徴とする。
請求項3記載の画像形成装置は、請求項1または2記載の画像形成装置において、前記トナー回収口は、その下方が前記パイプの後方へ向かって突き出すように傾斜していることを特徴とする。
請求項4記載の画像形成装置は、請求項1,2,または3記載の画像形成装置において、前記トナー回収口の、前記開閉蓋よりもパイプ側には、回収口に挿入されたパイプとの間の隙間を塞ぐシール部材が設けられていることを特徴とする。
【0008】
【作用効果】
請求項1記載の画像形成装置は、装置本体内で発生した廃トナーを搬送するパイプと、装置本体に対して着脱可能に設けられ、前記パイプが抜き差しされるトナー回収口を有する廃トナー容器とを備えたものにおいて、前記トナー回収口には、前記パイプが挿入される際にパイプの先端部に押されて当該回収口を開き、パイプが抜かれると当該回収口を閉じる開閉蓋が、バネにより常時閉方向へ付勢された状態で回動可能に設けられているので、この装置によれば、廃トナー容器の着脱作業時における廃トナー容器内からのトナー漏れが防止される。
そして、前記パイプの挿入時にパイプが当接を開始する前記開閉蓋における当接開始位置と、パイプの挿入完了時の開閉蓋における当接完了位置とが同一面上になくかつ前記当接開始位置がパイプ側寄りに偏倚している構成となっているので、パイプをトナー回収口に挿入した際の開閉蓋の開き角度は、上記構成としない場合に比べて小さくなり、したがって、バネ力による開閉蓋のパイプに対する押圧力も小さくなる。
このため、廃トナー容器の装着性が損なわれるということがなくなる。また、装着後においても、パイプからの反力が小さくなるため、廃トナー容器を所定位置に保持することが容易になるとともに、廃トナー容器およびパイプに大きなストレスが生じてしまうということもなくなる。
結果として、バネ力を大きくして、開閉蓋がトナー回収口を閉じる力を大きくし、回収口からのトナー漏れを確実に防止することが可能となる。
すなわち、この請求項1記載の画像形成装置によれば、廃トナー容器の装着性を損なわず、また装着後においても廃トナー容器およびパイプに大きなストレスを生じさせることなく、廃トナー容器の着脱作業時に廃トナー容器内からのトナー漏れを防止することができることとなる。
請求項2記載の画像形成装置は、装置本体内で発生した廃トナーを搬送するパイプと、装置本体に対して着脱可能に設けられ、前記パイプが抜き差しされるトナー回収口を有する廃トナー容器とを備えたものにおいて、前記トナー回収口には、前記パイプが挿入される際にパイプの先端部に押されて当該回収口を開き、パイプが抜かれると当該回収口を閉じる開閉蓋が、バネにより常時閉方向へ付勢された状態で回動可能に設けられているので、この装置によれば、廃トナー容器の着脱作業時における廃トナー容器内からのトナー漏れが防止される。
そして、前記パイプの先端部の形状が、パイプの最先端を通る鉛直線とパイプ上面の延長線との交点の内方角部が除去された形状となっているので、パイプをトナー回収口に挿入した際の開閉蓋の開き角度は、パイプの形状が上記の形状となっていない場合に比べて小さくなり、したがって、バネ力による開閉蓋のパイプに対する押圧力も小さくなる。
このため、廃トナー容器の装着性が損なわれるということがなくなる。また、装着後においても、パイプからの反力が小さくなるため、廃トナー容器を所定位置に保持することが容易になるとともに、廃トナー容器およびパイプに大きなストレスが生じてしまうということもなくなる。
結果として、バネ力を大きくして、開閉蓋がトナー回収口を閉じる力を大きくし、回収口からのトナー漏れを確実に防止することが可能となる。
すなわち、この請求項2記載の画像形成装置によれば、廃トナー容器の装着性を損なわず、また装着後においても廃トナー容器およびパイプに大きなストレスを生じさせることなく、廃トナー容器の着脱作業時に廃トナー容器内からのトナー漏れを防止することができることとなる。
請求項3記載の画像形成装置によれば、請求項1または2記載の画像形成装置において、前記開閉蓋における前記トナー回収口側の面には、開閉蓋が閉じた際にトナー回収口の縁部との間に介装されるシール体が設けられているので、廃トナー容器の着脱作業時における廃トナー容器内からのトナー漏れが確実に防止される。
そして、このシール体は、前記パイプの挿入時にパイプが当接を開始する開閉蓋における当接部位を除いて設けられているので、開閉蓋の開動作が円滑になされることとなる。
請求項4記載の画像形成装置によれば、請求項1,2,または3記載の画像形成装置において、前記トナー回収口は、その下方が前記パイプの後方へ向かって突き出すように傾斜しているので、パイプがトナー回収口に挿入されてトナーが回収される際に、トナー回収口からのトナーの飛散が生じ難くなる。
請求項5記載の画像形成装置によれば、請求項1,2,3,または4記載の画像形成装置において、前記トナー回収口の、前記開閉蓋よりもパイプ側には、回収口に挿入されたパイプとの間の隙間を塞ぐシール部材が設けられているので、パイプがトナー回収口に挿入されてトナーが回収される際に、トナー回収口からのトナーの飛散がより一層生じ難くなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
<第1の実施の形態>
図1は本発明に係る画像形成装置の第1の実施の形態における感光体と中間転写体とを示す概略正面図、図2は廃トナー容器を示す斜視図、図3(a)は図2の部分拡大図、図3(b)は図(a)におけるb−b断面図(端面図)である。
【0010】
図1に示すように、この画像形成装置は、図示矢印方向に回転駆動される、外周面に感光層を有する感光体10と、この感光体10の外周面を一様に帯電させる帯電手段(帯電ローラ)11と、この帯電手段11により一様に帯電させられた外周面を選択的に露光L1して静電潜像を形成する露光手段12と、この露光手段12により形成された静電潜像に現像剤であるトナーを付与して可視像(トナー像)とする4色の現像手段(現像ローラ)13(Y、C、M、K)と、この現像手段13により現像されたトナー像が転写(一次転写)され、このトナー像をさらに転写対象である用紙等の記録材に転写(二次転写)する中間転写体(中間転写ベルト)14と、一次転写後に感光体10の表面に残留しているトナーを除去する第1クリーニング手段20と、二次転写後に中間転写ベルト14上に残留しているトナーを除去する第2クリーニング手段30とを有している。また、上記第1,第2クリーニング手段からの廃トナーを回収する廃トナー容器40(図2参照)を有している。
【0011】
第1クリーニング手段20は、感光体10の表面から残留トナーを掻き落とすクリーニングブレード21と、このブレード21で掻き落とされたトナーを廃トナーボトル40(図2参照)へ向けて搬送するスクリュー内蔵の搬送パイプ22とを有している。
第2クリーニング手段30は、中間転写ベルト14の表面から残留トナーを掻き落とすクリーニングブレード31と、このブレード31で掻き落とされたトナーを廃トナーボトル40(図2参照)へ向けて搬送するスクリュー内蔵の搬送パイプ32とを有している。
【0012】
図2に示すように、廃トナー容器40は、容器本体50と、この容器本体50の上部で最上部(頭部)53に形成された、上記第1クリーニング手段20の搬送パイプ22との連結部(廃トナーの回収口でもある)41と、同じく容器本体50の上部(頭部)54に形成された、上記第2クリーニング手段30の搬送パイプ32との連結部(廃トナーの回収口でもある)42とを有している。
これら回収口41,42は、前記パイプ22,32の位置に対応させて、水平方向および鉛直方向において位置を異にして設けられている。
【0013】
廃トナー容器40は、図4(a)(b)に示すように画像形成装置本体60に対して軸62回りに開閉可能に設けられているカバー(例えば前面カバー)61の内面に着脱可能に取り付けられていて、カバー61の開閉によりカバー61とともに図4(a)(b)の矢印a、b方向へ上記軸62を中心として回動するようになっている。そして、図4(b)に示すようにカバー61が矢印b方向へ閉じられたとき、上記連結部(回収口)41、42に搬送パイプ22、32の先端部が挿入され、上記クリーニング手段20,30からの廃トナーが搬送パイプ22、32およびそのトナー排出口22a、32aを通じて廃トナー容器40内に回収されるようになっている。
トナー回収口41,42は、図2に示すようにカバー61の回動軌跡における半径方向(この実施の形態では鉛直方向)に長い長穴状に形成されており、図5に示すように、その下方41a、42aがそれぞれパイプ22の後方(図5において左方)へ向かって突き出すように傾斜している。
【0014】
図2,図5に示すように、回収口41,42の内方には、それぞれ開閉蓋46が設けられている。
図5に示すように、開閉蓋46は、容器40内部に設けられた支持部47に軸47aで回動可能に支持されている。軸47aに装着されたねじりバネ48の一端48aが開閉蓋46の背部に当接し、他端48bが容器40内のバネ掛け部40aに係合していることによって、開閉蓋46は図(a)に示すように回収口41(42)を閉じる方向へ常時付勢されていて、パイプ22(32)が挿入されない状態では回収口41(42)を閉じているが、図(b)に示すように、回収口41(42)にパイプ22(32)が挿入されると、パイプの先端22cに押されて図示のように回動し、回収口41(42)が開かれるようになっている。
【0015】
図5(a)に示すように、パイプ22(32)の挿入時にパイプ22(32)が当接を開始する、開閉蓋46における当接開始位置46aと、図5(b)に示すように、パイプ22(32)の挿入完了時の開閉蓋46における当接完了位置46bとは同一面上になく、かつ、図5(a)に示すように開閉蓋46が閉じた状態において当接開始位置46aがパイプ22(32)側寄りに偏倚している。この実施の形態では、当接完了位置46bをなす面から、当接開始位置46aをなす部位が突起状に形成されており(図2参照)、これによって、当接開始位置46aがパイプ22(32)側寄りに偏倚している。
【0016】
開閉蓋46におけるトナー回収口側(図5において左側)の面には、開閉蓋46が図5(a)に示すように閉じた際に、トナー回収口の縁部41c(図(b)参照)との間に介装されるシール体46cが上記当接開始位置46aを除いて設けられている。すなわち、当接開始位置46aにはシール体46cは設けられていない。シール体46cは、例えば、発泡ウレタンシートで構成する。
【0017】
上記連結部(回収口)41、42と搬送パイプ22、32との連結構造について、主として図6を参照してより詳しく説明する。なお、連結部(回収口)41、42と搬送パイプ22、32との連結構造は基本的に同一構造であるので、連結部41および搬送パイプ22を代表させて説明する。
【0018】
図6(a)に示すように、搬送パイプ22の先端には上記排出口22aと、これを開閉する筒状のシャッタ23とが設けられている。
シャッタ23(33)には鍔部23a(33a)(図1参照)と、バネ受け部23b(33b)とが設けられており、バネ受け部23bとパイプ本体のバネ受け部22b(32b)との間にバネ24が設けられている。このバネ24によって、シャッタ23は排出口22aを閉じる方向(矢印X1方向)へ常時付勢されているが、図示しないストッパと当接することで、シャッタ23のパイプ22からの抜けが防止されている。
【0019】
一方、図6(a)〜(d)に示すように、画像形成装置のカバー61には、これに装着される廃トナー容器40の前記頭部53(54)の両側にレバー65,65が設けられている。
レバー65は、長部65aと短部65bとからなる平面視略Lであり、カバー61の内面に設けられた支持部61aに軸61bで回動可能に支持されている。軸61bに装着されたねじりバネ66の一端66aがレバー65のバネ掛け部65cに係合し、他端66bがカバー61側のバネ掛け部61cに係合していることによって、レバー65は図(b)において常時矢印Y1方向へ付勢されているが、その回動はカバー61側に設けられたストッパ61dに当接することによって規制されている。したがって、レバー65は、これに外力が作用しない状態(カバー61に対して廃トナー容器40が適正に装着されていない状態)では、図(b)に示す状態となっている。そして、図(a)に示すように、画像形成装置本体60側には、カバー61が、これに廃トナー容器40が装着されない状態(すなわちレバー65が図(a)(b)に示す状態)で矢印b方向へ閉じられてきた際に、レバー65の先端65dに当接する当接部60aが設けられている。
したがって、廃トナー容器40が適正に装着されない状態でカバー61が完全に閉じられてしまうという事態が防止される。
【0020】
他方、図(c)(d)に示すように、カバー61に対して廃トナー容器40が適正に装着されると、廃トナー容器40の上記頭部53(54)の背面53a(54a)がレバー65の短部65bを押圧することによってレバー65がねじりバネ66の付勢力に抗して図(b)において矢印Y2方向へ回動し、図(c)(d)に示すような状態となる。
したがって、このような状態(図(a)の仮想線65参照)で、カバー61が図(a)に矢印bで示すように閉じられてくると、レバー65の先端65dが画像形成装置本体60側の当接部60aには当接せずに、パイプ22(32)のシャッタ23(33)の鍔部23a(33a)と当接する状態となり、これによってシャッタ23(33)がバネ24の付勢力に抗して矢印X2方向へ開いて廃トナーが廃トナー容器40内に回収され得る状態となる(図5(b)参照)。
なお、搬送パイプ22、32からの廃トナーは、自然落下によって廃トナー容器40内に貯留される。
【0021】
図2および図3に示すように、容器本体50の、画像形成装置本体側(図2において手前側)の側壁51には、その外方(図2において手前側(図3(b)において下方))に向かって内空の凸状でかつ縦方向に伸び、回収された廃トナーによって内方が徐々に満たされる、光透過性を有する薄肉部52が一体的に形成されている。
この実施の形態では、容器本体50は、透明(または半透明)の合成樹脂をブロー成形することによって作成され、したがって、上記薄肉部52はこのブロー成形によって容器本体50と同時に形成される。
【0022】
一方、画像形成装置本体の適所63(図3(b)参照)には、前記カバー61が矢印b方向へ閉じられたときに、廃トナー容器40の上記薄肉部52を両側から挟む位置に透過型の光センサ17が設けられている。
光センサ17は、投光部17aと受光部17bとを有し、その光路(薄肉部52を横切る光路)にトナーがないとき、すなわち薄肉部52がトナーで満たされていないときには、投光部17aからの光が薄肉部52を透過して受光部17bで受光され、薄肉部52がトナーで満たされると、投光部17aからの光が薄肉部52内のトナーで遮光されて、受光部17bによる受光がなされなくなる。これによって、薄肉部52における検出位置がトナーで満たされたこと、すなわち、この実施の形態では廃トナー容器40の交換時期が検出されることとなる。この実施の形態では、図2に示すように、廃トナー容器40に2つの搬送パイプとの連結部(回収口)41、42が高さを異にして設けられているので、光センサ17は、低い方の連結部42よりも下方に設けられており、低い方の連結部42からトナーが漏れ出す前に廃トナー容器40が交換されるようになっている。
【0023】
なお、図2において、43は廃トナー容器40を交換する際に掴まれる掴み部、44は画像形成装置本体側に設けられた突片64(図4参照)と係合することによる位置決め凹部、45は例えばメーカー等により回収された廃トナー容器40から廃トナーを捨てる際に開けられるキャップである。
【0024】
図7に示すように、廃トナー容器40のトナー回収口41,42における、前記開閉蓋46よりもパイプ側(図(a)において左側)には、パイプ22(32)との間の隙間C(図(a)(c)参照)を塞ぐシール部材70が設けられている。シール部材70は、ゴムシートまたは発泡ウレタンシートによって構成される。
図7(b)に示すように、トナー回収口41,42および上記頭部53,54の前面53b、54bは、それぞれ長穴状に形成されているので、図(d)に示すようにシール部材70もその形状が全体として長円状に形成されている。シール部材70は、適宜の接着剤で、上記頭部53,54の前面53b、54bに貼り付けられている。
図(b)および(d)に示すように、シール部材70には、パイプ22(32)の中心Oを通り、カバーの回動軌跡における半径方向(この実施の形態では鉛直方向)にのみ伸びる切れ目71が設けられているとともに、回収口41(42)に挿通されたパイプ22(32)に対応する位置に、パイプ22(32)の外径D2よりも小さな径D1の開口72が形成されている。
【0025】
以上のような画像形成装置によれば、次のような作用効果が得られる。
(a)装置本体60内で発生した廃トナーを搬送するパイプ22(32)と、装置本体60に対して着脱可能に設けられ、パイプ22(32)が抜き差しされるトナー回収口41(42)を有する廃トナー容器40とを備えたものにおいて、トナー回収口41(42)には、パイプ22(32)が挿入される際にパイプの先端部22cに押されて当該回収口41(42)を開き、パイプ22(32)が抜かれると当該回収口41(42)を閉じる開閉蓋46が、バネ48により常時閉方向へ付勢された状態で回動可能に設けられているので、この装置によれば、廃トナー容器40の着脱作業時における廃トナー容器40内からのトナー漏れが防止される。
そして、パイプ22(32)の挿入時にパイプが当接を開始する、開閉蓋における当接開始位置46aと、パイプ22(32)の挿入完了時の、開閉蓋46における当接完了位置46bとが同一面上になくかつ当接開始位置46aがパイプ側寄りに偏倚している構成となっているので、パイプ22(32)をトナー回収口41(42)に挿入した際の開閉蓋46の開き角度θ1(図5(b)参照)は、上記構成としない場合の開き角度θ2(図5(b)および図10参照)に比べて小さくなり、したがって、バネ力による開閉蓋46のパイプ22(32)に対する押圧力も小さくなる。
このため、廃トナー容器40の装着性(この実施の形態ではカバー61を閉じる際の円滑性)が損なわれるということがなくなる。また、装着後においても、パイプ22(32)からの反力が小さくなるため、廃トナー容器40を所定位置に保持することが容易になるとともに、廃トナー容器40およびパイプ22(32)に大きなストレスが生じてしまうということもなくなる。
結果として、バネ48のバネ力を大きくして、開閉蓋46がトナー回収口41(42)を閉じる力を大きくし、回収口41(42)からのトナー漏れを確実に防止することが可能となる。
すなわち、この実施の形態の画像形成装置によれば、廃トナー容器40の装着性を損なわず、また装着後においても廃トナー容器40およびパイプ22(32)に大きなストレスを生じさせることなく、廃トナー容器40の着脱作業時に廃トナー容器40内からのトナー漏れを防止することができることとなる。
(b)開閉蓋46におけるトナー回収口側の面には、開閉蓋46が閉じた際にトナー回収口の縁部41cとの間に介装されるシール体46cが設けられているので、廃トナー容器40の着脱作業時における廃トナー容器40内からのトナー漏れが確実に防止される。
そして、このシール体46cは、パイプの挿入時にパイプが当接を開始する開閉蓋における当接部位46aを除いて設けられているので、開閉蓋46の開動作が円滑になされることとなる。
なお、突起状の当接開始位置46aは、シール体46cを貼り付ける際の位置決めボス部として機能し得るため、組立性が向上する。
(c)トナー回収口41(42)は、その下方41a(42a)がパイプ22(32)の後方(図5において左方)へ向かって突き出すように傾斜しているので、パイプ22(32)がトナー回収口に挿入されてトナーが回収される際に、トナー回収口41(42)からのトナーの飛散が生じ難くなる。
(d)トナー回収口41(42)の、開閉蓋46よりもパイプ側には、回収口に挿入されたパイプとの間の隙間Cを塞ぐシール部材70が設けられているので、パイプ22(32)がトナー回収口41(42)に挿入されてトナーが回収される際に、トナー回収口からのトナーの飛散がより一層生じ難くなる。
【0026】
(e)トナー回収口41(42)に、パイプ22(32)との間の隙間Cを塞ぐシール部材70が設けられており、トナー回収口41(42)が、カバー61の回動軌跡における半径方向に長い長穴状に形成されているので、トナー回収口41(42)全体を大きくしなくても廃トナー容器40の回動時における回収口41(42)の縁部41b(42b)(図5(a)参照)とパイプ22(32)との当接を回避することができ、パイプ22(32)を廃トナー容器40のより一層奥部まで進入させることが可能となる。すなわち、図7(c)に示すように、回収口(長穴)の短軸方向長さL2をパイプの外径D2に可及的に近づけてパイプ22(32)と回収口41(42)との隙間C1を小さくすることができると同時に、パイプ22(32)を廃トナー容器40のより一層奥部まで進入させることができ、結果として、廃トナー容器40からのトナーの飛散をより良好に防止することができることとなる(少なくともトナーの飛散を著しく低減させることができる)。
(f)シール部材70には、パイプ22(32)の中心Oを通りカバー61の回動軌跡における半径方向にのみ伸びる切れ目71が設けられているので、パイプ22(32)の回収口41(42)に対する抜き差し動作が円滑になされるとともに、回収口(長穴)41(42)の短軸方向側からのトナーの飛散を確実に防止することができる。
(g)シール部材70には、トナー回収口41(42)に挿通されたパイプ22(32)に対応する位置に、パイプの外径D2よりも小さな径D1の開口72が形成されているので、パイプ外周面とシール部材70との密着性が向上し、トナー回収口41(42)からのトナーの飛散がより一層生じ難くなる。
(h)廃トナー容器40には、その側壁51において外方に向かって内空の凸状でかつ縦方向に伸び、回収された廃トナーによって内方が徐々に満たされる、光透過性を有する薄肉部52が一体的に形成されているとともに、画像形成装置本体には、薄肉部52を両側から挟む位置に透過型の光センサ17が設けられているので、廃トナー容器40に回収された廃トナーの量が次第に増大すると、これに伴って、廃トナー容器40の上記薄肉部52の内方も廃トナーによって徐々に満たされて行き、この廃トナーが上記光センサ17の透過光を遮断することによって、廃トナー容器40が廃トナーで一杯になる前にその交換時期が検出されることとなる。
すなわち、簡単な構造で、廃トナー容器40の交換時期を検出することが可能となる。
【0027】
<シール部材70の変形例>
図8(a)〜(d)はそれぞれシール部材70の変形例を示す図である。この図において、上記実施の形態と同一部分ないし相当する部分には同一の符号を付してある。
図(a)に示すシール部材70は、切れ目71のみが設けられており、開口72が設けられていない。
図(b)に示すシール部材70は、パイプ22(32)の中心から下方のみをシールするようにしたもので、切れ目71のみが設けられている。
図(c)に示すシール部材70は、パイプ22(32)の中心から下方のみをシールするようにしたもので、切れ目71および半円状の開口72が設けられている。
図(d)に示すシール部材70は、切れ目71およびパイプ22(32)の中心から放射状に伸びる切れ目73が設けられている。
これらの図(a)〜(d)に示す回収口およびシール部材によっても、それぞれ上述した作用効果がられる。
【0028】
<第2の実施の形態>
図9(a)(b)(c)は、それぞれ本発明に係る画像形成装置の第2の実施の形態の要部を示す概略側面図である。図9において、上記第1の実施の形態と同一部分ないし相当する部分には同一の符号を付してある。
この実施の形態の特徴は、図(a)に示すように、パイプ22(32)の先端部の形状が、パイプの最先端を通る鉛直線Vとパイプ上面の延長線(この実施の形態では水平線であるが、水平線であるとは限らない)Hとの交点の内方角部22dが除去された形状となっている点にある。なお、その他の点は、上記第1の実施の形態と同様である。この実施の形態では上記内方角部22dが除去されてパイプ22(32)の先端上部は傾斜面22eとなっており、さらに先端下部には突出部22fが設けられている。
パイプ22(32)が開閉蓋46を押し開く際には、図(b)に示すように、先ず突出部22fが開閉蓋46におけるパイプ側への突出部(当接開始位置)46aに当接し、図(c)に示すように開閉蓋46が完全に押し開かれた状態では、上記傾斜面22eが開閉蓋46における相対的な凹み部(当接完了位置)46bに当接することとなる。
【0029】
この実施の形態によれば、パイプ22(32)の先端部の形状が、パイプの最先端を通る鉛直線Vとパイプ上面の延長線Hとの交点の内方角部22dが除去された形状となっているので、パイプをトナー回収口41(42)に挿入した際の開閉蓋46の開き角度θ0(図(c)参照)は、パイプの形状が上記の形状となっていない場合(θ2またはθ1)に比べて小さくなり、したがって、バネ48のバネ力による開閉蓋46のパイプ22(32)に対する押圧力も小さくなる。なお、開閉蓋46の開き角度は、上記内方角部22dが除去された形状となっていれば、突出部22fを設けなくても、あるいは上記第1の実施の形態のような構成(パイプ22(32)の挿入時にパイプが当接を開始する、開閉蓋における当接開始位置46aと、パイプ22(32)の挿入完了時の、開閉蓋46における当接完了位置46bとが同一面上になくかつ当接開始位置46aがパイプ側寄りに偏倚している構成)となっていなくても、何らの工夫も施さない場合(図10参照)の開き角度θ2よりも小さくなる。
したがってこの実施の形態によっても、廃トナー容器40の装着性が損なわれるということがなくなる。また、装着後においても、パイプ22(32)からの反力が小さくなるため、廃トナー容器40を所定位置に保持することが容易になるとともに、廃トナー容器40およびパイプ22(32)に大きなストレスが生じてしまうということもなくなる。
結果として、バネ力を大きくして、開閉蓋46がトナー回収口41(42)を閉じる力を大きくし、回収口41(42)からのトナー漏れを確実に防止することが可能となる。
すなわち、この実施の形態によっても、廃トナー容器40の装着性を損なわず、また装着後においても廃トナー容器40およびパイプ22(32)に大きなストレスを生じさせることなく、廃トナー容器40の着脱作業時に廃トナー容器40内からのトナー漏れを防止することができることとなる。
【0030】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
【0031】
【発明の効果】
請求項1〜5記載のいずれの画像形成装置によっても、廃トナー容器の装着性を損なわず、また装着後においても廃トナー容器およびパイプに大きなストレスを生じさせることなく、廃トナー容器の着脱作業時に廃トナー容器内からのトナー漏れを防止することができることとなる。
さらに、
請求項3記載の画像形成装置によれば、廃トナー容器の着脱作業時における廃トナー容器内からのトナー漏れが確実に防止されると同時に、開閉蓋の開動作が円滑になされることとなる。
請求項4記載の画像形成装置によれば、パイプがトナー回収口に挿入されてトナーが回収される際に、トナー回収口からのトナーの飛散が生じ難くなる。
請求項5記載の画像形成装置によれば、パイプがトナー回収口に挿入されてトナーが回収される際に、トナー回収口からのトナーの飛散がより一層生じ難くなる。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の第1の実施の形態における感光体と中間転写体とを示す概略正面図。
【図2】廃トナー容器を示す斜視図。
【図3】(a)は図2の部分拡大図、(b)は図(a)におけるb−b断面図(端面図)。
【図4】(a)(b)はカバーの開閉状態を示す概略図。
【図5】(a)(b)は開閉蓋の開閉状態を示す図。
【図6】廃トナー容器と搬送パイプとの連結構造を示す図で、(a)は廃トナー容器が装着されていない場合のカバーと本体との関係を示す部分側面図、(b)は廃トナー容器が装着されていない場合のカバーの状態を示す部分側面図、(c)は廃トナー容器が装着された場合のカバーの部分平面図(図(a)を正面とした場合の平面図)、(d)は同じく部分側面図。
【図7】(a)は廃トナー容器40のトナー回収口にパイプが挿入された状態を示す部分側面図、(b)(c)(d)はそれぞれ図(a)を正面とした場合の部分省略左側面図。
【図8】(a)〜(d)はそれぞれシール部材70の変形例を示す図。
【図9】(a)(b)(c)は、それぞれ本発明に係る画像形成装置の第2の実施の形態の要部を示す概略側面図。
【図10】(a)(b)は、それぞれ比較例を示す概略側面図。
【図11】(a)〜(d)は従来技術の説明図。
【図12】課題説明図。
【符号の説明】
22,32 パイプ
22a、32a トナー排出口
22d 交点の内方角部
V パイプの最先端を通る鉛直線
H パイプ上面の延長線
40 廃トナー容器
41,42 トナー回収口
41b、42b トナー回収口の縁部
46 開閉蓋
46a 当接開始位置
46b 当接完了位置
46c シール体
48 バネ
60 装置本体
61 カバー
70 シール部材
71 切れ目
72 開口
Claims (4)
- 装置本体内で発生した廃トナーを搬送するパイプと、装置本体に対して着脱可能に設けられ、前記パイプが抜き差しされるトナー回収口を有する廃トナー容器とを備えた画像形成装置において、
前記トナー回収口には、前記パイプが挿入される際にパイプの先端部に押されて当該回収口を開き、パイプが抜かれると当該回収口を閉じる開閉蓋が、バネにより常時閉方向へ付勢された状態で回動可能に設けられているとともに、
前記パイプの先端部には,トナー排出口がパイプ下面から下方に向かって開口していて,かつ,パイプの先端部の形状が、パイプの最先端を通る鉛直線とパイプ上面の延長線との交点の内方角部が除去されて先端上部が傾斜面をなし当該傾斜面に,完全に押し開かれた状態の開閉蓋が当接する形状となっていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記開閉蓋における前記トナー回収口側の面には、開閉蓋が閉じた際にトナー回収口の縁部との間に介装されるシール体が、前記パイプの挿入時にパイプが当接を開始する開閉蓋における当接部位を除いて設けられていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記トナー回収口は、その下方が前記パイプの後方へ向かって突き出すように傾斜していることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
- 前記トナー回収口の、前記開閉蓋よりもパイプ側には、回収口に挿入されたパイプとの間の隙間を塞ぐシール部材が設けられていることを特徴とする請求項1,2,または3記載の画像形成装置。
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