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JP3800980B2 - 熱搬送装置 - Google Patents
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JP3800980B2 - 熱搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、循環回路を循環する冷媒によって冷熱又は温熱を利用側へ搬送する熱搬送装置に関し、特に、サブタンク構造に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、冷媒が循環する循環回路を備え、冷熱源の冷熱を循環する冷媒に付与して利用側へ搬送する熱搬送装置が知られている。例えば、特開2000−304363号公報には、駆動力発生回路によって冷媒に循環駆動力を付与する熱搬送装置が開示されている。
【0003】
具体的に、上記熱搬送装置の駆動力発生回路には、一対のメインタンクが設けられている。この駆動力発生回路は、一方のメインタンクへガス冷媒を供給して加圧すると同時に、他方のメインタンクからガス冷媒を吸引して減圧し、一方のメインタンクから液冷媒を押し出すと同時に他方のメインタンクへ液冷媒を回収することによって冷媒に循環駆動力を付与している。また、加圧するメインタンクと減圧するメインタンクを交互に切り換えることによって冷媒を連続的に循環させている。
【0004】
更に、上記駆動力発生回路は、補助タンクであるサブタンクを備えている。該サブタンクは、メインタンクから吸い込んだ液冷媒を加熱熱交換器に送り込むようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した熱搬送装置におけるサブタンクは、該サブタンク内を加圧又は減圧するためにガス管を介して加熱熱交換器と冷却熱交換器とに接続される一方、メインタンクから液冷媒を導く液吸引管と、液冷媒を加熱熱交換器に導く液送出管とが接続されている。
【0006】
従来、上記サブタンクに対する液吸引管とガス管との接続関係は、何らの対策も施されておらず、単に液吸引管及びガス管は、サブタンクに接続されているのみであった。
【0007】
しかしながら、これでは、液吸引管の開口とガス管の開口とが対峙している場合、サブタンクに吸い込まれた液冷媒がガス管の開口に流れて流出する。この結果、上記サブタンクの有効利用が図れていないという問題があった。
【0008】
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、サブタンクに吸い込まれた液冷媒がガス管に流出しないようにしてサブタンクの有効利用を図ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明が講じた第1の発明は、主熱交換器(HEX2)と利用側熱交換器(HEX1)と冷媒の搬送手段(30)とを有する循環回路(20)を備え、上記主熱交換器(HEX2)で冷媒に付与された熱を上記利用側熱交換器(HEX1)へ搬送する熱搬送装置を対象としている。そして、上記搬送手段(30)は、液冷媒のメインタンク(T1,T2)を減圧する減圧手段(HEX4)と、液冷媒を蒸発させて上記メインタンク(T1,T2)を加圧する加圧手段(HEX3)と、上記メインタンク(T1,T2)から吸い込んだ液冷媒を加圧手段(HEX3)に送り込むサブタンク(ST)とを備え、上記メインタンク(T1,T2)への液冷媒の回収と上記メインタンク(T1,T2)からの液冷媒の押し出しとによって上記循環回路(20)の冷媒に循環駆動力を付与するように構成されている。加えて、上記メインタンク(T1,T2)から液冷媒をサブタンク(ST)に導く液吸引管(35)におけるサブタンク(ST)側の開口は、少なくとも水平方向よりサブタンク(ST)の下側に向いている。
【0010】
また、第2の発明は、主熱交換器(HEX2)と利用側熱交換器(HEX1)と冷媒の搬送手段(30)とを有する循環回路(20)を備え、上記主熱交換器(HEX2)で冷媒に付与された熱を上記利用側熱交換器(HEX1)へ搬送する熱搬送装置を対象としている。そして、上記搬送手段(30)は、液冷媒のメインタンク(T1,T2)を減圧する減圧手段(HEX4)と、液冷媒を蒸発させて上記メインタンク(T1,T2)を加圧する加圧手段(HEX3)と、上記メインタンク(T1,T2)から吸い込んだ液冷媒を加圧手段(HEX3)に送り込むサブタンク(ST)とを備え、上記メインタンク(T1,T2)への液冷媒の回収と上記メインタンク(T1,T2)からの液冷媒の押し出しとによって上記循環回路(20)の冷媒に循環駆動力を付与するように構成されている。加えて、少なくともサブタンク(ST)のガス冷媒を循環回路(20)の低圧側に回収するガス管(3a)におけるサブタンク(ST)側の開口は、少なくとも水平方向よりサブタンク(ST)の上側に向いている。
【0011】
また、第3の発明は、上記第1の発明において、少なくともサブタンク(ST)のガス冷媒を循環回路(20)の低圧側に回収するガス管(3a)におけるサブタンク(ST)側の開口が、少なくとも水平方向よりサブタンク(ST)の上側に向いた構成としている。
【0012】
また、第4の発明は、上記第1〜第3の発明の何れか1の発明において、液吸引管(35)におけるサブタンク(ST)側の開口が、サブタンク(ST)内におけるガス冷媒雰囲気のガス領域に位置した構成としている。
【0013】
〈作用〉
上記第1の発明及び第3の発明では、搬送手段(30)がメインタンク(T1,T2)を減圧して液冷媒をメインタンク(T1,T2)へ回収する動作と、メインタンク(T1,T2)を加圧して液冷媒をメインタンク(T1,T2)から押し出す動作とを行い、これらの動作によって循環回路(20)の冷媒に循環駆動力を与える。
【0014】
そして、上記循環回路(20)において、冷熱の搬送時は、主熱交換器(HEX2)で冷媒に冷熱が付与されて冷媒が凝縮する。凝縮した冷媒は、利用側熱交換器(HEX1)へ送られ、対象物から吸熱して蒸発する。この利用側熱交換器(HEX1)で蒸発した冷媒は、再び主熱交換器(HEX2)に戻って凝縮する。
【0015】
一方、温熱の搬送時は、主熱交換器(HEX2)で冷媒に温熱を付与されて冷媒が蒸発する。蒸発した冷媒は、利用側熱交換器(HEX1)へ送られ、対象物へ放熱して凝縮する。この利用側熱交換器(HEX1)で凝縮した冷媒は、再び主熱交換器(HEX2)に戻って蒸発する。
【0016】
この冷媒の循環時において、サブタンク(ST)は、加圧されると、貯留されていた液冷媒が押し出される。サブタンク(ST)から押し出された液冷媒は、加圧手段(HEX3)に供給される。
【0017】
その後、サブタンク(ST)は、内部のガス冷媒がガス管(3a)を通じて低圧側に吸引されて減圧されると、液冷媒がメインタンク(T1,T2)からサブタンク(ST)に回収される。
【0018】
この液冷媒がサブタンク(ST)に流入する際、液吸引管(35)の開口からサブタンク(ST)の下方に向かって流入する。この結果、液冷媒のガス管(3a)への流出が抑制される。
【0019】
また、上記第2の発明及び第3の発明では、液冷媒がサブタンク(ST)に流入する際、冷媒がサブタンク(ST)の上方からガス管(3a)の開口に向かって吸引される。この結果、液冷媒のガス管(3a)への流出が抑制される。
【0020】
また、上記第4の発明では、サブタンク(ST)の内部が減圧状態から加圧状態に切り換わった際、液吸引管(35)がサブタンク(ST)のガス領域に開口しているので、ガス冷媒が緩衝となり、騒音の発生が抑制される。
【0021】
【発明の効果】
したがって、第1及び第3の発明によれば、液吸引管(35)の開口がサブタンク(ST)の下側に向いているので、液冷媒がガス管(3a)に吸引されることを抑制することができる。この結果、サブタンク(ST)に所定の液冷媒が貯留されるので、該サブタンク(ST)の有効利用を図ることができる。
【0022】
また、第2及び第3の発明によれば、ガス管(3a)の開口がサブタンク(ST)の上側に向いているので、液吸引管(35)からの液冷媒がガス管(3a)に吸引されることを抑制することができる。この結果、サブタンク(ST)に所定の液冷媒が貯留されるので、該サブタンク(ST)の有効利用を図ることができる。
【0023】
特に、減圧手段(HEX4)によってガス冷媒を吸引して上記サブタンク(ST)を減圧する場合、上記減圧手段(HEX4)への液冷媒の流入を防止することができる。この結果、上記減圧手段(HEX4)の低圧生成能力の低下を防止することができる。
【0024】
また、第4の発明によれば、液吸引管(35)がサブタンク(ST)のガス領域に開口しているので、該サブタンク(ST)が減圧状態から加圧状態に切り換わった際、ガス冷媒が緩衝となって弁騒音を確実に抑制することができる。
【0025】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の実施形態1を図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態は、本発明に係る熱搬送装置を利用して構成された空調機である。
【0026】
〈空調機の全体構成〉
図1に示すように、本実施形態に係る空調機は、複数台の室内ユニット(22)と1台の室外ユニット(29)とを備えた、いわゆるマルチ型の空調機である。上記各室内ユニット(22,22)には、室内回路(22a)が1つずつ収納されている。一方、上記室外ユニット(29)には、室外回路(21)と1次側回路(10)が1つずつ収納されている。
【0027】
また、上記空調機は、循環回路である2次側回路(20)を備えている。この2次側回路(20)は、各室内回路(22a)と各室外回路(21)とを液側連絡管(27)及びガス側連絡管(28)で接続することによって形成されている。また、2次側回路(20)には、2次側冷媒が充填されている。2次側回路(20)において、各室内回路(22a)は互いに並列に接続されている。
【0028】
上記1次側回路(10)は、1次側圧縮機(11)等を備える閉回路であって、1次側冷媒が循環して蒸気圧縮式冷凍サイクルを行うように構成されている。また、上記1次側回路(10)は、後述するように、ポンプ回路(30)を駆動するための動作も行うように構成されている。
【0029】
尚、本実施形態では、2台の室内ユニット(22)と1台の室外ユニット(29)を設けているが、室内ユニット(22)及び室外ユニット(29)の台数は、必要な能力等に応じて適宜定めればよい。
【0030】
〈室内回路の構成〉
上記各室内回路(22a)には、室内熱交換器(HEX1)と室内膨張弁(EV)とが1つずつ設けられている。この室内回路(22a)は、室内熱交換器(HEX1)と室内膨張弁(EV)を直列に配管接続して形成されている。また、室内熱交換器(HEX1)は、利用側熱交換器を構成している。そして、室内回路(22a)は、その室内膨張弁(EV)側の端部に液側連絡管(27)が接続され、その室内熱交換器(HEX1)側の端部にガス側連絡管(28)が接続されている。
【0031】
〈室外回路の構成〉
上記室外回路(21)は、第1主液配管(25)と第2主液配管(26)と主ガス配管(24)とを備えている。また、上記室外回路(21)には、主熱交換器(HEX2)と、2次側四路切換弁(23)とが設けられている。
【0032】
上記第1主液配管(25)の一端は、2次側四路切換弁(23)の第1のポートに接続され、その他端は、液側連絡管(27)に接続されている。上記第2主液配管(26)の一端は、主熱交換器(HEX2)における2次側の下端に接続され、その他端は、2次側四路切換弁(23)の第2のポートに接続されている。上記主ガス配管(24)の一端は、主熱交換器(HEX2)における2次側の上端に接続され、その他端は、ガス側連絡管(28)に接続されている。
【0033】
上記室外回路(21)では、2次側冷媒が相変化しつつ循環する。この2次側冷媒の循環により、上記1次側回路(10)で生成した冷熱又は温熱は、室内熱交換器(HEX1)へ搬送され、冷房又は暖房に利用される。
【0034】
〈ポンプ回路の構成〉
上記室外回路(21)には、ポンプ回路(30)が接続されている。このポンプ回路(30)は、2次側冷媒の搬送手段を構成している。
【0035】
上記ポンプ回路(30)は、第1メインタンク(T1)、第2メインタンク(T2)、サブタンク(ST)及びバッファタンク(BT)を備えている。更に、上記ポンプ回路(30)は、加熱熱交換器(HEX3)、冷却熱交換器(HEX4)及びタンク前熱交換器(HEX5)を備えている。
【0036】
上記第1メインタンク(T1)、第2メインタンク(T2)及びサブタンク(ST)には、それぞれ加熱熱交換器(HEX3)がタンク加圧電磁弁(SVH1,SVH2,SVH3)を介して配管接続されると共に、それぞれ冷却熱交換器(HEX4)がタンク減圧電磁弁(SVL1,SVL2,SVL3)を介して配管接続されている。上記ポンプ回路(30)は、両メインタンク(T1,T2)を加減圧し、液冷媒の押し出しと回収を行って2次側冷媒に循環駆動力を付与する。
【0037】
上記第1メインタンク(T1)及び第2メインタンク(T2)は、略円筒形の密閉容器状に形成されている。第1,第2メインタンク(T1,T2)は、第1,第2給排管(41,42)と流出側液配管(37)と流入側液配管(38)とを介して2次側四路切換弁(23)に接続されている。
【0038】
上記流出側液配管(37)の一端は、2次側四路切換弁(23)の第3のポートに接続されている。また、流出側液配管(37)の他端側は、2つの分岐管(37a,37b)に分岐されている。上記流出側液配管(37)の第1分岐管(37a)には、第1流出側逆止弁(CVH1)が設けられている。この第1流出側逆止弁(CVH1)は、第1メインタンク(T1)から流出する方向の冷媒流通だけを許容する。上記流出側液配管(37)の第2分岐管(37b)には、第2流出側逆止弁(CVH2)が設けられている。この第2流出側逆止弁(CVH2)は、第2メインタンク(T2)から流出する方向の冷媒流通だけを許容する。
【0039】
上記流入側液配管(38)の一端は、2次側四路切換弁(23)の第4のポートに接続されている。また、流入側液配管(38)の他端側は、2つの分岐管(38a,38b)に分岐されている。上記流入側液配管(38)の第1分岐管(38a)には、第1流入側逆止弁(CVL1)が設けられている。この第1流入側逆止弁(CVL1)は、第1メインタンク(T1)へ流入する方向の冷媒流通だけを許容する。上記流入側液配管(38)の第2分岐管(38b)には、第2流入側逆止弁(CVL2)が設けられている。この第2流入側逆止弁(CVL2)は、第2メインタンク(T2)へ流入する方向の冷媒流通だけを許容する。
【0040】
上記第1給排管(41)の一端は、第1メインタンク(T1)の内部に延びている。この第1給排管(41)の一端は、下向きにほぼ90°曲がった形状に形成され、第1メインタンク(T1)の底面付近に開口している。第1給排管(41)の他端は、流出側液配管(37)の第1分岐管(37a)の端部と流入側液配管(38)の第1分岐管(38a)の端部とに接続されている。
【0041】
上記第2給排管(42)の一端は、第2メインタンク(T2)の内部に延びている。この第2給排管(42)の一端は、下向きにほぼ90°曲がった形状に形成され、第2メインタンク(T2)の底面付近に開口している。第2給排管(42)の他端は、流出側液配管(37)の第2分岐管(37b)の端部と流入側液配管(38)の第2分岐管(38b)の端部とに接続されている。
【0042】
上記2次側四路切換弁(23)は、流出側液配管(37)が第1主液配管(25)と連通し且つ流入側液配管(38)が第2主液配管(26)と連通する状態(図1に実線で示す状態)と、流出側液配管(37)が第2主液配管(26)と連通し且つ流入側液配管(38)が第1主液配管(25)と連通する状態(図1に破線で示す状態)とに切り換わるように構成されている。この2次側四路切換弁(23)が切り換わると、2次側回路(20)における2次側冷媒の循環方向が反転する。
【0043】
上記流入側液配管(38)には、分岐管(38a,38b)の分岐部よりも上流側にタンク前熱交換器(HEX5)の2次側が接続されている。該タンク前熱交換器(HEX5)は、2次側の2次側冷媒と1次側の1次側冷媒とを熱交換させる。このタンク前熱交換器(HEX5)は、メインタンク(T1,T2)へ流入する2次側冷媒を冷却して過冷却状態とするためのものである。
【0044】
上記サブタンク(ST)は、上記メインタンク(T1,T2)から吸い込んだ液冷媒を加熱熱交換器(HEX3)に供給するためのものである。また、サブタンク(ST)は、加熱熱交換器(HEX3)よりも上方に配置されている。
【0045】
上記サブタンク(ST)の上端部には、液吸引管(35)の一端が接続されている。この液吸引管(35)の他端は、上記流出側液配管(37)における第1及び第2流出側逆止弁(CVH1,CVH2)の下流側に接続されている。また、液吸引管(35)には、第3流入側逆止弁(CVL3)が設けられている。第3流入側逆止弁(CVL3)は、サブタンク(ST)へ流入する方向の冷媒流通だけを許容する。
【0046】
上記サブタンク(ST)の下端部には、液送出管(34)の一端が接続されている。この液送出管(34)の他端は、加熱熱交換器(HEX3)における2次側の下端に接続されている。また、液送出管(34)には、サブタンク(ST)から加熱熱交換器(HEX3)へ向かって順に、第3流出側逆止弁(CVH3)とバッファタンク(BT)とが設けられている。この第3流出側逆止弁(CVH3)は、サブタンク(ST)から流出する方向の冷媒流通だけを許容する。
【0047】
上記バッファタンク(BT)は、サブタンク(ST)から加熱熱交換器(HEX3)へ送られる液冷媒を一時的に貯留するためのものである。このバッファタンク(BT)は、サブタンク(ST)よりも下方かつ加熱熱交換器(HEX3)よりも上方に配置されている。また、バッファタンク(BT)は、均圧管(39)を介して、加熱熱交換器(HEX3)における2次側の上端と連通されている。したがって、バッファタンク(BT)に貯留された液冷媒は、位置ヘッド差によって加熱熱交換器(HEX3)の2次側へ流れ込む。
【0048】
上記加熱熱交換器(HEX3)は、加圧手段であって、いわゆるプレート型熱交換器により構成されている。この加熱熱交換器(HEX3)は、1次側を流れる1次側回路(10)の冷媒と、2次側を流れるポンプ回路(30)の冷媒とを熱交換させる。加熱熱交換器(HEX3)の2次側は、送り込まれた冷媒が蒸発することによって高圧に維持される。加熱熱交換器(HEX3)で生じたガス冷媒は、メインタンク(T1,T2)及びサブタンク(ST)を加圧するために利用される。
【0049】
上記加熱熱交換器(HEX3)における2次側の上端には、ガス供給管(31)の一端が接続されている。ガス供給管(31)の他端側は、3本の分岐管(31a,31b,31c)に分岐され、これら分岐管(31a,31b,31c)が第1メインタンク(T1)、第2メインタンク(T2)及びサブタンク(ST)に接続されている。そして、第1メインタンク(T1)の上端部に接続する第1分岐管(31a)には第1タンク加圧電磁弁(SVH1)が、第2メインタンク(T2)の上端部に接続する第2分岐管(31b)には第2タンク加圧電磁弁(SVH2)が、サブタンク(ST)の上端部に接続する第3分岐管(31c)には第3タンク加圧電磁弁(SVH3)が、それぞれ設けられている。
【0050】
上記冷却熱交換器(HEX4)は、減圧手段であって、いわゆるプレート型熱交換器により構成されている。この冷却熱交換器(HEX4)は、1次側を流れる1次側回路(10)の冷媒と、2次側を流れるポンプ回路(30)の冷媒とを熱交換させる。冷却熱交換器(HEX4)の2次側は、送り込まれたガス冷媒が凝縮することによって低圧に維持される。この冷却熱交換器(HEX4)は、2次側へメインタンク(T1,T2)及びサブタンク(ST)からガス冷媒を吸引し、各タンク(T1,T2,ST)を減圧する。
【0051】
上記冷却熱交換器(HEX4)における2次側の上端には、ガス回収管(32)の一端が接続されている。ガス回収管(32)の他端側は、3本の分岐管(32a,32b,32c)に分岐され、これら分岐管(32a,32b,32c)が第1メインタンク(T1)、第2メインタンク(T2)及びサブタンク(ST)に接続されている。そして、第1メインタンク(T1)の上端部に接続する第1分岐管(32a)には第1タンク減圧電磁弁(SVL1)が、第2メインタンク(T2)の上端部に接続する第2分岐管(32b)には第2タンク減圧電磁弁(SVL2)が、サブタンク(ST)の上端部に連通する第3分岐管(32c)には第3タンク減圧電磁弁(SVL3)が、それぞれ設けられている。
【0052】
上記ガス供給管(31)とガス回収管(32)とは、サブタンク(ST)に接続されるガス管(3a)を構成している。
【0053】
上記冷却熱交換器(HEX4)における2次側の下端には、液戻し管(33)の一端が接続されている。液戻し管(33)の他端側は、2本の分岐管(33a,33b)に分岐されている。また、冷却熱交換器(HEX4)は、第1,第2メインタンク(T1,T2)よりも上方に配置されている。冷却熱交換器(HEX4)で凝縮した冷媒は、液戻し管(33)を通じて第1,第2メインタンク(T1,T2)に戻る。
【0054】
上記液戻し管(33)の第1分岐管(33a)は、ガス供給管(31)の第1分岐管(31a)における第1タンク加圧電磁弁(SVH1)と第1メインタンク(T1)の間に接続されている。また、この第1分岐管(33a)には、第1液戻し逆止弁(CVR1)が設けられている。第1液戻し逆止弁(CVR1)は、冷却熱交換器(HEX4)から第1メインタンク(T1)に向かう冷媒の流通だけを許容する。
【0055】
上記液戻し管(33)の第2分岐管(33b)は、ガス供給管(31)の第2分岐管(31b)における第2タンク加圧電磁弁(SVH2)と第2メインタンク(T2)の間に接続されている。また、この第2分岐管(33b)には、第2液戻し逆止弁(CVR2)が設けられている。第2液戻し逆止弁(CVR2)は、冷却熱交換器(HEX4)から第2メインタンク(T2)に向かう冷媒の流通だけを許容する。
【0056】
次に、本発明の特徴とするサブタンク(ST)の配管構造について説明する。上記サブタンク(ST)は、図3に示すように、メインタンク(T1,T2)よりも小型の密閉容器状に形成され、縦長の円筒状に形成されている。該サブタンク(ST)の下面には、上記液送出管(34)の一端が接続されている。一方、上記サブタンク(ST)の上面には、上記ガス供給管(31)の第3分岐管(31c)であるガス管(3a)が接続され、上記サブタンク(ST)の側面上部には、液吸引管(35)の一端が接続されている。
【0057】
尚、上記ガス回収管(32)の第3分岐管(32c)は、ガス供給管(31)の第3分岐管(31c)の途中に接続されてサブタンク(ST)に連通している。また、上記ガス供給管(31)の第3分岐管(31c)は、サブタンク(ST)の上面において開口している。
【0058】
上記液吸引管(35)の端部は、サブタンク(ST)の側部から内部に導入され、該液吸引管(35)の先端部(3b)が、サブタンク(ST)の内部において、90度屈曲し、サブタンク(ST)の下側に向かって開口している。更に、上記液吸引管(35)の先端部(3b)の開口は、サブタンク(ST)の内部において、ガス冷媒雰囲気のガス領域にほぼ常に開口している。つまり、上記液吸引管(35)の開口がサブタンク(ST)の内部の液冷媒中に開口していると、減圧状態から加圧状態に切り換わった際、液吸引管(35)の第3流入側逆止弁(CVL3)で騒音が生ずるという問題がある。
【0059】
一方、図4に示すように、例えば、上記液吸引管(35)の開口がサブタンク(ST)の側面で開口すると共に、ガス管(3a)の開口がサブタンク(ST)の側面で液吸引管(35)の開口と反対側の位置に開口していると、吸い込まれた液冷媒が旋回流等を起こし、乱れると共に、ガス管(3a)と液吸引管(35)の開口が向かい合っているので、乱れた液冷媒がガス管(3a)であるガス回収管(32)に流れることになる。
【0060】
そこで、上述したように、ガス管(3a)をサブタンク(ST)の上面に開口させると同時に、液吸引管(35)の開口をサブタンク(ST)の内部において下方に向けるようにし、液冷媒がガス管(3a)に吸引されないようにしている。
【0061】
〈1次側回路の構成〉
上記1次側回路(10)は、メイン回路(15)と、第1〜第5分岐配管(51〜55)とによって構成されている。この1次側回路(10)には、1次側冷媒が充填されている。
【0062】
上記メイン回路(15)は、1次側圧縮機(11)、1次側四路切換弁(12)、室外熱交換器(HEX6)、加熱熱交換器(HEX3)及び主熱交換器(HEX2)を順に配管接続して構成されている。このメイン回路(15)は、1次側冷媒が相変化しつつ循環して蒸気圧縮式冷凍サイクルが行われる。また、メイン回路(15)は、1次側四路切換弁(12)の切り換えにより1次側冷媒の循環方向が反転し、冷却動作とヒートポンプ動作とに切り換わる。
【0063】
上記メイン回路(15)の室外熱交換器(HEX6)と加熱熱交換器(HEX3)の間には、加熱熱交換器(HEX3)へ向かう冷媒の流通のみを許容する逆止弁(CV-1)が設けられている。加熱熱交換器(HEX3)と主熱交換器(HEX2)の間には、第1膨張弁(EV-1)と逆止弁(CV-2)とが順に設けられている。この逆止弁(CV-2)は、主熱交換器(HEX2)へ向かう冷媒の流通のみを許容する。
【0064】
上記第1分岐配管(51)の一端は、メイン回路(15)における加熱熱交換器(HEX3)と第1膨張弁(EV-1)との間に接続されている。また、上記第1分岐配管(51)の他端は、メイン回路(15)における1次側四路切換弁(12)と1次側圧縮機(11)の吸入側との間に接続されている。この第1分岐配管(51)には、その一端から他端に向かって順に、第2膨張弁(EV-2)と冷却熱交換器(HEX4)とが設けられている。
【0065】
上記第2分岐配管(52)の一端は、メイン回路(15)における加熱熱交換器(HEX3)と第1分岐配管(51)の一端が接続する部分との間に接続されている。また、上記第2分岐配管(52)の他端は、メイン回路(15)における1次側四路切換弁(12)と1次側圧縮機(11)の吸入側との間に接続されている。この第2分岐配管(52)には、その一端から他端に向かって順に、第3膨張弁(EV-3)とタンク前熱交換器(HEX5)とが設けられている。
【0066】
上記第3分岐配管(53)の一端は、メイン回路(15)における主熱交換器(HEX2)と1次側四路切換弁(12)の間に接続されている。また、上記第3分岐配管(53)の他端は、メイン回路(15)における逆止弁(CV-1)と加熱熱交換器(HEX3)の間に接続されている。この第3分岐配管(53)には、その一端から他端に向かう冷媒の流通のみを許容する逆止弁(CV-3)が設けられている。
【0067】
上記第4分岐配管(54)の一端は、メイン回路(15)における逆止弁(CV-2)と主熱交換器(HEX2)の間に接続されている。また、上記第4分岐配管(54)の他端は、メイン回路(15)における加熱熱交換器(HEX3)と第2分岐配管(52)の一端が接続する部分との間に接続されている。第4分岐配管(54)には、その一端から他端に向かって順に、レシーバと逆止弁(CV-4)とが設けられている。この逆止弁(CV-4)は、第4分岐配管(54)の一端から他端に向かう冷媒の流通のみを許容する。
【0068】
上記第5分岐配管(55)の一端は、メイン回路(15)における第1膨張弁(EV-1)と逆止弁(CV-2)との間に接続されている。また、上記第5分岐配管(55)の他端は、メイン回路(15)における室外熱交換器(HEX6)と逆止弁(CV-1)との間に接続されている。この第5分岐配管(55)には、その一端から他端に向かう冷媒の流通のみを許容する逆止弁(CV-5)が設けられている。
【0069】
−運転動作−
上記空調機の冷房運転と暖房運転について、図1及び図2を参照しながら説明する。ここでは、先ず、ポンプ回路(30)が2次側冷媒に循環駆動力を付与する動作について説明し、続いて冷房運転時及び暖房運転時の動作について説明する。
【0070】
〈ポンプ回路による循環駆動力の付与動作〉
ポンプ回路(30)では、1次側回路(10)の冷凍サイクル動作によって、加熱熱交換器(HEX3)の2次側が高圧に維持され、冷却熱交換器(HEX4)の2次側が低圧に維持される。この点については、後述する。そして、ポンプ回路(30)は、タンク加圧電磁弁(SVH1〜SVH3)及びタンク減圧電磁弁(SVL1〜SVL3)を所定のタイミングで開閉し、第1,第2メインタンク(T1,T2)及びサブタンク(ST)を加熱熱交換器(HEX3)と連通させて加圧する加圧動作と、第1,第2メインタンク(T1,T2)及びサブタンク(ST)を冷却熱交換器(HEX4)と連通させて減圧する減圧動作とを切り換えて行う。
【0071】
先ず、第1,第2メインタンク(T1,T2)を加減圧する動作について説明する。ここでは、第1タンク加圧電磁弁(SVH1)及び第2タンク減圧電磁弁(SVL2)が開放され、第1タンク減圧電磁弁(SVL1)及び第2タンク加圧電磁弁(SVH2)が閉鎖された状態にあるところから説明を始める。
【0072】
この状態において、第1メインタンク(T1)は、加熱熱交換器(HEX3)の2次側と連通する。第1メインタンク(T1)には、加熱熱交換器(HEX3)の高圧のガス冷媒がガス供給管(31,31a)を通じて供給され、これによって第1メインタンク(T1)が加圧される。第1メインタンク(T1)を加圧すると、貯留されていた液冷媒が第1メインタンク(T1)から押し出される。第1メインタンク(T1)から押し出された液冷媒は、図1に実線の矢印で示すように、第1給排管(41)及び流出側液配管(37a,37)を流れ、2次側四路切換弁(23)を通過した後に、第1主液配管(25)又は第2主液配管(26)へ送り出される。
【0073】
一方、第2メインタンク(T2)は、冷却熱交換器(HEX4)の2次側と連通する。第2メインタンク(T2)内のガス冷媒は、ガス回収管(32b,32)を通じて冷却熱交換器(HEX4)に吸引され、これによって第2メインタンク(T2)が減圧される。第2メインタンク(T2)を減圧すると、第2メインタンク(T2)に2次側冷媒が回収される。つまり、第1主液配管(25)又は第2主液配管(26)の2次側冷媒は、2次側四路切換弁(23)を通り、図1に実線の矢印で示すように、流入側液配管(38,38b)及び第2給排管(42)を流れて第2メインタンク(T2)へ流入する。
【0074】
このような動作を所定時間行い、第1メインタンク(T1)が空(カラ)になると、ポンプ回路(30)の電磁弁(SVH1,SVH2,…)を切換える。つまり、第1タンク加圧電磁弁(SVH1)及び第2タンク減圧電磁弁(SVL2)を閉鎖し、第1タンク減圧電磁弁(SVL1)及び第2タンク加圧電磁弁(SVH2)を開放する。
【0075】
この状態では、第1メインタンク(T1)が減圧されると同時に、第2メインタンク(T2)が加圧される。そして、第1メインタンク(T1)には、流入側液配管(38,38a)及び第1給排管(41)を通じて2次側冷媒が流入する。また、第2メインタンク(T2)から押し出された冷媒は、第2給排管(42)及び流出側液配管(37b,37)を通じて、第1主液配管(25)又は第2主液配管(26)へ送り出される。
【0076】
以上説明したように、ポンプ回路(30)では、両メインタンク(T1,T2)の加減圧が交互に行われ、メインタンク(T1,T2)からの液冷媒の押し出しと、メインタンク(T1,T2)への液冷媒の回収とが行われる。この動作を繰り返すことで、ポンプ回路(30)は、2次側冷媒に循環駆動力を付与する。
【0077】
次に、サブタンク(ST)を加減圧する動作について説明する。ここでは、第3タンク加圧電磁弁(SVH3)が開放され、第3タンク減圧電磁弁(SVL3)が閉鎖された状態にあるところから説明を始める。
【0078】
この状態において、サブタンク(ST)は、加熱熱交換器(HEX3)の2次側と連通する。サブタンク(ST)には、加熱熱交換器(HEX3)の高圧のガス冷媒がガス供給管(31,31c)を通じて供給され、これによってサブタンク(ST)が加圧される。サブタンク(ST)を加圧すると、貯留されていた液冷媒がサブタンク(ST)から押し出される。サブタンク(ST)から押し出された液冷媒は、図1に破線の矢印で示すように、液送出管(34)を流れ、バッファタンク(BT)を通って加熱熱交換器(HEX3)の2次側へ送り込まれる。
【0079】
その後、サブタンク(ST)が空(カラ)になると、今度は第3タンク加圧電磁弁(SVH3)を閉鎖し、第3タンク減圧電磁弁(SVL3)を開放する。この状態において、サブタンク(ST)は、冷却熱交換器(HEX4)の2次側と連通する。サブタンク(ST)内のガス冷媒は、ガス回収管(32c,32)を通じて冷却熱交換器(HEX4)に吸引され、これによってサブタンク(ST)が減圧される。サブタンク(ST)を減圧すると、流出側液配管(37)を流れる液冷媒の一部がサブタンク(ST)に回収される。つまり、第1又は第2メインタンク(T1,T2)から押し出されて流出側液配管(37)を流れる液冷媒の一部が、液吸引管(35)を通ってサブタンク(ST)へ流入する。
【0080】
この液冷媒がサブタンク(ST)に流入する際、本発明の特徴として、液吸引管(35)の先端部(3b)からサブタンク(ST)の下方に向かって流入する。この結果、液冷媒のガス回収管(32c,32)への流出が抑制される。
【0081】
また、上記液吸引管(35)の先端開口は、サブタンク(ST)の内部のガス領域にほぼ常に開口している。したがって、上記サブタンク(ST)に所定の液冷媒が貯留され、減圧状態から加圧状態に切り換えた際、騒音が生ずることがない。つまり、上記第3タンク減圧電磁弁(SVL3)を開放状態から閉鎖状態に切り換わると同時に、第3タンク加圧電磁弁(SVH3)を閉鎖状態から開放状態に切り換えた際、サブタンク(ST)の内部が減圧状態から加圧状態に切り換わる。その際、ガス冷媒が緩衝となって第3流入側逆止弁(CVL3)の騒音が防止される。
【0082】
以上のようにサブタンク(ST)を加減圧し、加熱熱交換器(HEX3)に対して液冷媒を供給する。供給された液冷媒は、加熱熱交換器(HEX3)を高圧に維持するために利用される。また、サブタンク(ST)を減圧する状態では、バッファタンク(BT)に貯留する液冷媒が加熱熱交換器(HEX3)へ流入する。従って、加熱熱交換器(HEX3)の2次側には、継続的に液冷媒が送り込まれる。
【0083】
上記冷却熱交換器(HEX4)の2次側で凝縮した冷媒は、液戻し管(33)を通じて第1又は第2メインタンク(T1,T2)に戻される。つまり、第2メインタンク(T2)が減圧された状態において、冷却熱交換器(HEX4)の液冷媒は、液戻し管(33)の第2分岐管(33b)と、ガス供給管(31)の第2分岐管(31b)とを順に流れて第2メインタンク(T2)へ回収される。また、第1メインタンク(T1)が減圧された状態において、冷却熱交換器(HEX4)の液冷媒は、液戻し管(33)の第1分岐管(33a)と、ガス供給管(31)の第1分岐管(31a)とを順に流れて第1メインタンク(T1)へ回収される。
【0084】
〈冷房運転〉
冷房運転時の動作について、図1を参照しながら説明する。この冷房運転は、1次側回路(10)で生成した冷熱を、2次側回路(20)で循環する2次側冷媒により室内熱交換器(HEX1)へ搬送して行われる。また、1次側回路(10)は、冷熱を生成するための冷却動作の他、ポンプ回路(30)を駆動するための動作も行う。
【0085】
1次側回路(10)では、1次側四路切換弁(12)が図1に実線で示すように切り換えられると共に、第1膨張弁(EV-1)及び第2膨張弁(EV-2)が所定開度に調整され、第3膨張弁(EV-3)が全閉される。この状態で1次側圧縮機(11)を運転すると、1次側回路(10)において図1に一点鎖線の矢印で示すように1次側冷媒が循環し、冷却動作が行われる。
【0086】
具体的に、1次側圧縮機(11)から吐出された1次側冷媒は、1次側四路切換弁(12)を通過して室外熱交換器(HEX6)へ導入される。室外熱交換器(HEX6)では、外気と熱交換を行って1次側冷媒が凝縮する。凝縮した1次側冷媒は、そのままメイン回路(15)を流れ、加熱熱交換器(HEX3)の1次側へ流入する。
【0087】
加熱熱交換器(HEX3)では、1次側冷媒がポンプ回路(30)の2次側冷媒と熱交換する。この熱交換によって2次側冷媒が蒸発し、加熱熱交換器(HEX3)の2次側が高圧状態に維持される。加熱熱交換器(HEX3)で放熱した1次側冷媒は、二手に分流されて、一方がそのままメイン回路(15)を主熱交換器(HEX2)へ向かって流れ、他方が第1分岐配管(51)へ流入する。
【0088】
加熱熱交換器(HEX3)から出てそのままメイン回路(15)を流れる1次側冷媒は、第1膨張弁(EV-1)で減圧された後に主熱交換器(HEX2)の1次側へ流入する。主熱交換器(HEX2)では、その1次側へ流入した1次側冷媒が、その2次側へ流入した2次側冷媒と熱交換する。この熱交換によって1次側冷媒が蒸発すると同時に2次側冷媒が凝縮し、2次側回路(20)の2次側冷媒に冷熱が付与される。主熱交換器(HEX2)で蒸発した1次側冷媒は、1次側四路切換弁(12)を通って1次側圧縮機(11)に吸入される。
【0089】
第1分岐配管(51)へ流入した1次側冷媒は、第2膨張弁(EV-2)で減圧された後に冷却熱交換器(HEX4)の1次側へ流入する。冷却熱交換器(HEX4)では、1次側冷媒がポンプ回路(30)の2次側冷媒と熱交換する。この熱交換によって1次側冷媒が蒸発すると同時に2次側冷媒が凝縮し、冷却熱交換器(HEX4)の2次側が低圧状態に維持される。冷却熱交換器(HEX4)で蒸発した1次側冷媒は、第1分岐配管(51)を流れて1次側圧縮機(11)に吸入される。
【0090】
2次側回路(20)では、2次側四路切換弁(23)が図1に実線で示すように切り換えられると共に、室内膨張弁(EV)が所定開度に調整される。この状態で、ポンプ回路(30)の各加圧電磁弁(SVH1,SVH2,SVH3)及び各減圧電磁弁(SVL1,SVL2,SVL3)を開閉し、2次側冷媒に循環駆動力を付与する。そして、2次側回路(20)では、主熱交換器(HEX2)と室内熱交換器(HEX1)との間で2次側冷媒が相変化しつつ循環し、1次側回路(10)で生成した冷熱が室内熱交換器(HEX1)へ搬送される。
【0091】
ここでは、第1メインタンク(T1)を加圧して第2メインタンク(T2)を減圧する状態を例に、説明を行う。第1メインタンク(T1)から押し出された液冷媒(2次側冷媒)は、流出側液配管(37)から第1主液配管(25)を通って液側連絡管(27)へ流入する。その後、液冷媒(2次側冷媒)は、各室内ユニット(22)の室内回路(22a)へ分配される。
【0092】
各室内回路(22a)へ分配された液冷媒(2次側冷媒)は、室内膨張弁(EV)で減圧された後に室内熱交換器(HEX1)へ導入される。室内熱交換器(HEX1)では、減圧された2次側冷媒が室内空気と熱交換を行い、室内空気から吸熱して蒸発する。これによって、室内空気を冷却し、低温となった室内空気を再び室内に供給して冷房を行う。
【0093】
各室内熱交換器(HEX1)で蒸発した2次側冷媒は、ガス側連絡管(28)へ流入して合流する。その後、ガス冷媒(2次側冷媒)は、室外ユニット(29)へ流れ、主ガス配管(24)を通って主熱交換器(HEX2)の2次側へ流入する。
【0094】
主熱交換器(HEX2)では、2次側冷媒が1次側回路(10)の1次側冷媒と熱交換する。この熱交換により、2次側冷媒が1次側冷媒へ放熱して凝縮する。主熱交換器(HEX2)で凝縮した2次側冷媒は、第2主液配管(26)を流れ、流入側液配管(38)を通って第2メインタンク(T2)に回収される。
【0095】
〈暖房運転〉
暖房運転時の動作について、図2を参照しながら説明する。この暖房運転は、1次側回路(10)で生成した温熱を、2次側回路(20)で循環する2次側冷媒により室内熱交換器(HEX1)へ搬送して行われる。また、1次側回路(10)は、温熱を生成するためのヒートポンプ動作の他、ポンプ回路(30)を駆動するための動作も行う。
【0096】
1次側回路(10)では、1次側四路切換弁(12)が図2に破線で示すように切り換えられると共に、第1膨張弁(EV-1)、第2膨張弁(EV-2)、及び第3膨張弁(EV-3)が所定開度に調整される。この状態で1次側圧縮機(11)を運転すると、1次側回路(10)において図2に一点鎖線の矢印で示すように1次側冷媒が循環し、ヒートポンプ動作が行われる。
【0097】
具体的に、1次側圧縮機(11)から吐出された1次側冷媒は、1次側四路切換弁(12)を通過した後に二手に分流される。分流された1次側冷媒は、その一方がそのままメイン回路(15)を流れ、他方が第3分岐配管(53)へ流入する。
【0098】
メイン回路(15)を流れる1次側冷媒は、主熱交換器(HEX2)の1次側へ流入する。主熱交換器(HEX2)では、1次側冷媒が2次側回路(20)の2次側冷媒と熱交換する。この熱交換によって1次側冷媒が凝縮すると同時に2次側冷媒が蒸発し、2次側冷媒に温熱が付与される。主熱交換器(HEX2)で凝縮した1次側冷媒は、第4分岐配管(54)へ流入し、レシーバ(13)を通過した後に再びメイン回路(15)へ流れ込む。
【0099】
第3分岐配管(53)へ流入した1次側冷媒は、その後に再びメイン回路(15)を通って加熱熱交換器(HEX3)の1次側へ流入する。加熱熱交換器(HEX3)では、1次側冷媒がポンプ回路(30)の2次側冷媒と熱交換する。この熱交換によって、1次側冷媒が凝縮すると同時に2次側冷媒が蒸発し、加熱熱交換器(HEX3)の2次側が高圧状態に維持される。
【0100】
加熱熱交換器(HEX3)で凝縮した1次側冷媒は、メイン回路(15)へ流入し、第4分岐配管(54)からの1次側冷媒と合流する。合流した1次側冷媒は、二手に分流されて、一方がそのままメイン回路(15)を流れ、他方が第2分岐配管(52)へ流入する。そのままメイン回路(15)を流れる1次側冷媒は、更に二手に分流され、一方がそのままメイン回路(15)を流れ、他方が第1分岐配管(51)へ流入する。
【0101】
そのままメイン回路(15)を流れる1次側冷媒は、第1膨張弁(EV-1)で減圧された後に、第5分岐配管(55)を通って室外熱交換器(HEX6)へ流入する。室外熱交換器(HEX6)では、外気と熱交換を行って1次側冷媒が蒸発する。室外熱交換器(HEX6)で蒸発した1次側冷媒は、1次側四路切換弁(12)を通って1次側圧縮機(11)に吸入される。
【0102】
第1分岐配管(51)へ流入した1次側冷媒は、第2膨張弁(EV-2)で減圧された後に冷却熱交換器(HEX4)の1次側へ流入する。冷却熱交換器(HEX4)では、1次側冷媒がポンプ回路(30)の2次側冷媒と熱交換する。この熱交換によって1次側冷媒が蒸発すると同時に2次側冷媒が凝縮し、冷却熱交換器(HEX4)の2次側が低圧状態に維持される。冷却熱交換器(HEX4)で蒸発した1次側冷媒は、再び第1分岐配管(51)を流れて1次側圧縮機(11)に吸入される。
【0103】
第2分岐配管(52)へ流入した1次側冷媒は、第3膨張弁(EV-3)で減圧された後にタンク前熱交換器(HEX5)の1次側へ流入する。タンク前熱交換器(HEX5)では、1次側冷媒が流入側液配管(38)を流れる2次側冷媒と熱交換する。この熱交換により、メインタンク(T1,T2)へ回収される液冷媒(2次側冷媒)が冷却されて過冷却状態となって液相に維持される。タンク前熱交換器(HEX5)で蒸発した1次側冷媒は、再び第2分岐配管(52)を通って1次側圧縮機(11)に吸入される。
【0104】
2次側回路(20)では、2次側四路切換弁(23)が図2に破線で示すように切り換えられると共に、各室内膨張弁(EV)が所定開度に調整される。この状態で、ポンプ回路(30)の各加圧電磁弁(SVH1,SVH2,SVH3)及び各減圧電磁弁(SVL1,SVL2,SVL3)を開閉し、2次側冷媒に循環駆動力を付与する。ポンプ回路(30)の動作は、上述の通りである。そして、2次側回路(20)では、主熱交換器(HEX2)と室内熱交換器(HEX1)との間で2次側冷媒が相変化しつつ循環し、1次側回路(10)で生成した温熱が室内熱交換器(HEX1)へ搬送される。
【0105】
ここでは、第2メインタンク(T2)を加圧して第1メインタンク(T1)を減圧する状態を例に、説明を行う。第2メインタンク(T2)から押し出された液冷媒(2次側冷媒)は、流出側液配管(37)から第2主液配管(26)を通って主熱交換器(HEX2)の2次側へ流入する。主熱交換器(HEX2)では、2次側冷媒が1次側回路(10)の1次側冷媒と熱交換し、該1次側冷媒により加熱されて蒸発する。
これによって、1次側回路(10)で生成した温熱が2次側冷媒に付与される。
【0106】
主熱交換器(HEX2)で蒸発したガス冷媒(2次側冷媒)は、主ガス配管(24)を通ってガス側連絡管(28)へ流入する。その後、ガス冷媒(2次側冷媒)は、各室内ユニット(22)の室内回路(22a)へ分配される。
【0107】
各室内回路(22a)へ分配されたガス冷媒(2次側冷媒)は、室内熱交換器(HEX1)へ流入する。室内熱交換器(HEX1)では、2次側冷媒が室内空気と熱交換を行い、2次側冷媒が室内空気へ放熱して凝縮する。これによって、室内空気を加熱し、高温となった室内空気を再び室内に供給して暖房を行う。
【0108】
各室内熱交換器(HEX1)で凝縮した2次側冷媒は、それぞれ室内膨張弁(EV)を通過し、液側連絡管(27)へ流入して合流する。その後、液冷媒(2次側冷媒)は、室外ユニット(29)へ流れ、第1主液配管(25)を流れ、2次側四路切換弁(23)を通過して流入側液配管(38)へ流入する。
【0109】
流入側液配管(38)へ入った液冷媒(2次側冷媒)は、タンク前熱交換器(HEX5)の2次側へ流入する。タンク前熱交換器(HEX5)では、2次側冷媒が1次側回路(10)の1次側冷媒と熱交換する。この熱交換により、2次側冷媒が1次側冷媒へ放熱して過冷却状態となる。タンク前熱交換器(HEX5)で冷却された液冷媒(2次側冷媒)は、引き続き流入側液配管(38,38a)を流れ、フラッシュすることなく第1メインタンク(T1)へ回収される。
【0110】
−実施形態の効果−
以上のように、本実施形態によれば、液吸引管(35)の先端部(3b)がサブタンク(ST)の下側に向いているので、液冷媒がガス管(3a)に吸引されることを抑制することができる。この結果、サブタンク(ST)に所定の液冷媒が貯留されるので、該サブタンク(ST)の有効利用を図ることができる。
【0111】
特に、上記冷却熱交換器(HEX4)によってガス冷媒を吸引して上記サブタンク(ST)を減圧する際、該冷却熱交換器(HEX4)への液冷媒の流入を防止することができる。この結果、上記冷却熱交換器(HEX4)の低圧生成能力の低下を防止することができる。
【0112】
また、上記液吸引管(35)の開口がサブタンク(ST)のガス領域に開口しているので、該サブタンク(ST)が減圧状態から加圧状態に切り換わった際、ガス冷媒が緩衝となって第3流入側逆止弁(CVL3)の騒音を確実に抑制することができる。
【0113】
【発明の実施の形態2】
次に、本発明の実施形態2を図5に基づいて説明する。本実施形態は、上記実施形態1が液吸引管(35)をサブタンク(ST)の側部に接続したのに代えて、液吸引管(35)をサブタンク(ST)の上面に接続するようにしたものである。
【0114】
つまり、上記液吸引管(35)の開口は、サブタンク(ST)の上面に開口し、サブタンク(ST)の下側に向かって開口している。そして、上記液吸引管(35)の開口とガス管(3a)の開口とが並んで上記サブタンク(ST)の上面に位置している。
【0115】
したがって、液冷媒がサブタンク(ST)に流入する際、液吸引管(35)の先端開口からサブタンク(ST)の下方に向かって流入する。この結果、液冷媒のガス回収管(32c,32)への流出が抑制される。その他の構成、作用及び効果は、実施形態1と同様である。
【0116】
【発明の実施の形態3】
次に、本発明の実施形態3を図6に基づいて説明する。本実施形態は、上記実施形態1が液吸引管(35)をサブタンク(ST)の側部に接続したのに代えて、液吸引管(35)をサブタンク(ST)の上面に接続するようにしたものである。
【0117】
つまり、上記液吸引管(35)の端部は、サブタンク(ST)の上面からサブタンク(ST)の内部に導入され、該液吸引管(35)の先端部(3b)がサブタンク(ST)の内部上部に位置している。そして、上記先端部(3b)の開口は、サブタンク(ST)の内部上部で開口し、該サブタンク(ST)の下側に向かって開口している。
【0118】
したがって、液冷媒がサブタンク(ST)に流入する際、液吸引管(35)の先端部(3b)からサブタンク(ST)の下方に向かって流入する。この結果、液冷媒のガス回収管(32c,32)への流出が抑制される。その他の構成、作用及び効果は、実施形態1と同様である。
【0119】
【発明の実施の形態4】
次に、本発明の実施形態4を図7に基づいて説明する。本実施形態は、上記実施形態1がガス管(3a)をサブタンク(ST)の上面に接続したのに代えて、ガス管(3a)をサブタンク(ST)の側部に接続するようにしたものである。
【0120】
つまり、ガス供給管(31)の第3分岐管(31c)であるガス管(3a)の端部は、サブタンク(ST)の側部から内部に導入され、該ガス管(3a)の先端部(3c)が、サブタンク(ST)の内部において、90度屈曲し、サブタンク(ST)の上側に向かって開口している。
【0121】
また、上記液吸引管(35)の端部は、ガス管(3a)と平行にサブタンク(ST)の内部に導入され、該液吸引管(35)の先端部(3b)は、実施形態1と同様に、サブタンク(ST)の下側に向かって開口している。そして、上記ガス管(3a)は、液吸引管(35)より上方に位置してサブタンク(ST)に接続されている。
【0122】
したがって、液冷媒がサブタンク(ST)に流入する際、液吸引管(35)の先端部(3b)からサブタンク(ST)の下方に向かって流入する。一方、サブタンク(ST)のガス冷媒は、サブタンク(ST)の上部からガス管(3a)に吸引される。
【0123】
この結果、上記液吸引管(35)の先端部(3b)がサブタンク(ST)の下側に向き、且つガス管(3a)の先端部(3c)がサブタンク(ST)の上側に向いているので、液冷媒のガス回収管(32c,32)への流出が抑制される。その他の構成、作用及び効果は、実施形態1と同様である。
【0124】
【発明の実施の形態5】
次に、本発明の実施形態5を図8に基づいて説明する。本実施形態は、上記実施形態4がガス管(3a)を液吸引管(35)と平行にサブタンク(ST)に接続したのに代えて、ガス管(3a)と液吸引管(35)とをサブタンク(ST)の両側部に接続するようにしたものである。
【0125】
つまり、ガス供給管(31)の第3分岐管(31c)であるガス管(3a)の端部は、サブタンク(ST)の側部から内部に導入され、該ガス管(3a)の先端部(3c)が、サブタンク(ST)の内部において、90度屈曲し、サブタンク(ST)の上側に向かって開口している。
【0126】
一方、上記液吸引管(35)の先端部(3b)は、サブタンク(ST)に対するガス管(3a)の接続部と反対側のサブタンク(ST)の側部から内部に導入されている。そして、該液吸引管(35)の先端部(3b)は、サブタンク(ST)の内部において、90度屈曲し、サブタンク(ST)の下側に向かって開口している。つまり、ガス管(3a)の開口と液吸引管(35)の開口とが上下逆に開口している。
【0127】
したがって、液冷媒がサブタンク(ST)に流入する際、液吸引管(35)の先端部(3b)からサブタンク(ST)の下方に向かって流入する。一方、サブタンク(ST)のガス冷媒は、サブタンク(ST)の上部からガス管(3a)に吸引される。この結果、液冷媒のガス回収管(32c,32)への流出が抑制される。その他の構成、作用及び効果は、実施形態5と同様である。
【0128】
【発明の実施の形態6】
次に、本発明の実施形態6を図9に基づいて説明する。本実施形態は、上記実施形態3がサブタンク(ST)を縦長の筒状にしたのに代えて、サブタンク(ST)を横長の筒状に形成したものである。
【0129】
また、液吸引管(35)の端部は、サブタンク(ST)の上面からサブタンク(ST)の内部に導入され、該液吸引管(35)の先端部(3b)がサブタンク(ST)の内部上部に位置している。そして、上記先端部(3b)の開口は、サブタンク(ST)の内部上部で開口し、該サブタンク(ST)の下側に向かって開口している。一方、上記ガス管(3a)の端部は、サブタンク(ST)の上面に開口されている。
【0130】
したがって、液冷媒がサブタンク(ST)に流入する際、液吸引管(35)の先端部(3b)からサブタンク(ST)の下方に向かって流入する。この結果、液冷媒のガス回収管(32c,32)への流出が抑制される。その他の構成、作用及び効果は、実施形態3と同様である。
【0131】
【発明の実施の形態7】
次に、本発明の実施形態7を図10に基づいて説明する。本実施形態は、上記実施形態3がガス管(3a)をサブタンク(ST)の上面に開口させたのに代えて、サブタンク(ST)の内部に導入するようにしたものである。
【0132】
つまり、ガス供給管(31)の第3分岐管(31c)であるガス管(3a)の端部は、サブタンク(ST)の側部から内部に導入され、該ガス管(3a)の先端部(3c)が、サブタンク(ST)の内部において、90度屈曲し、サブタンク(ST)の上側に向かって開口している。
【0133】
一方、液吸引管(35)の端部は、実施形態6と同様に、サブタンク(ST)の上面からサブタンク(ST)の内部に導入され、該液吸引管(35)の先端部(3b)がサブタンク(ST)の内部上部に位置している。
【0134】
したがって、液冷媒がサブタンク(ST)に流入する際、液吸引管(35)の先端部(3b)からサブタンク(ST)の下方に向かって流入する。また、サブタンク(ST)のガス冷媒は、サブタンク(ST)の上部からガス管(3a)に吸引される。この結果、液冷媒のガス回収管(32c,32)への流出が抑制される。その他の構成、作用及び効果は、実施形態6と同様である。
【0135】
【発明の実施の形態8】
次に、本発明の実施形態8を図11及び図12に基づいて説明する。本実施形態は、上記実施形態1がガス管(3a)をサブタンク(ST)の上面に接続したのに代えて、ガス管(3a)をサブタンク(ST)の側部に接続するようにしたものである。
【0136】
つまり、ガス供給管(31)の第3分岐管(31c)であるガス管(3a)の端部は、サブタンク(ST)の側部から内部に導入され、該ガス管(3a)の先端部(3c)が、サブタンク(ST)の内部において、90度屈曲し、サブタンク(ST)の上側に向かって開口している。
【0137】
一方、上記液吸引管(35)の先端部(3b)は、サブタンク(ST)に対するガス管(3a)の接続部と反対側のサブタンク(ST)の側部に接続されている。そして、該液吸引管(35)の開口は、サブタンク(ST)の側面で開口している。更に、上記ガス管(3a)のサブタンク(ST)に対する接続部は、液吸引管(35)の開口より上方に位置している。
【0138】
したがって、液冷媒がサブタンク(ST)に流入する際、該サブタンク(ST)の側壁に向かって流入することになるが、該ガス管(3a)の開口が、サブタンク(ST)の上側に向かって開口しているので、サブタンク(ST)のガス冷媒は、サブタンク(ST)の上部からガス管(3a)に吸引される。この結果、液冷媒のガス回収管(32c,32)への流出が抑制される。その他の構成、作用及び効果は、実施形態1と同様である。
【0139】
【発明の他の実施の形態】
実施形態1等において、液吸引管(35)の先端部(3b)を90度屈曲するようにしたが、本発明は、液吸引管(35)の先端部(3b)を90度屈曲させる必要はなく、該先端部(3b)を水平方向より下側に向かうように屈曲させたものであってもよい。
【0140】
また、実施形態4等において、ガス管(3a)の先端部(3c)を90度屈曲するようにしたが、本発明は、ガス管(3a)の先端部(3c)を90度屈曲させる必要はなく、該先端部(3c)を水平方向より上側に向かうように屈曲させたものであってもよい。
【0141】
また、上記ガス管(3a)は、ガス供給管(31)の第3分岐管(31c)によってサブタンク(ST)と冷却熱交換器(HEX4)とを連通するようにしたが、冷房時はサブタンク(ST)と主ガス配管(24)とが連通し、暖房時は、サブタンク(ST)と第1主液配管(25)とが連通するようにガス管(3a)を構成し、サブタンク(ST)を減圧するようにしてもよい。その際、冷房運転時に液冷媒が主熱交換器(HEX2)に流れないので、該主熱交換器(HEX2)の能力低下を防止することができる。つまり、上記ガス管(3a)は、サブタンク(ST)と少なくとも循環回路である2次側回路(20)の低圧側とを連通するものであればよい。
【0142】
また、上記ガス供給管(31)とガス回収管(32)とは、それぞれ別個にサブタンク(ST)に接続してもよく、この場合、本発明のガス管(3a)は、冷媒の吸引のみを行うガス回収管(32)で構成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る空調機の冷房運転時における冷媒の流れを示す配管系統図である。
【図2】実施形態1に係る空調機の暖房運転時における冷媒の流れを示す配管系統図である。
【図3】実施形態1におけるサブタンクの接続構造を示す概略構成図である。
【図4】実施形態1におけるサブタンクの接続構造と比較するためのサブタンクの他の接続構造を示す概略構成図である。
【図5】実施形態2におけるサブタンクの接続構造を示す概略構成図である。
【図6】実施形態3におけるサブタンクの接続構造を示す概略構成図である。
【図7】実施形態4におけるサブタンクの接続構造を示す概略構成図である。
【図8】実施形態5におけるサブタンクの接続構造を示す概略構成図である。
【図9】実施形態6におけるサブタンクの接続構造を示す概略構成図である。
【図10】実施形態7におけるサブタンクの接続構造を示す概略構成図である。
【図11】実施形態8におけるサブタンクの接続構造を示す正面図である。
【図12】実施形態8におけるサブタンクの接続構造を示す平面図である。
【符号の説明】
20 2次側回路(循環回路)
21 室外回路(熱源側回路)
30 ポンプ回路(搬送手段)
45 バイパス配管(連通路)
31 ガス供給管
32 ガス回収管
3a ガス管
3b,3c 先端部
34 液吸引管
35 液送出管
T1 第1メインタンク
T2 第2メインタンク
ST サブタンク
HEX1 室内熱交換器(利用側熱交換器)
HEX2 主熱交換器
HEX3 加熱熱交換器(加圧手段)
HEX4 冷却熱交換器(減圧手段)

Claims (4)

  1. 主熱交換器(HEX2)と利用側熱交換器(HEX1)と冷媒の搬送手段(30)とを有する循環回路(20)を備え、上記主熱交換器(HEX2)で冷媒に付与された熱を上記利用側熱交換器(HEX1)へ搬送する熱搬送装置であって、
    上記搬送手段(30)は、液冷媒のメインタンク(T1,T2)を減圧する減圧手段(HEX4)と、液冷媒を蒸発させて上記メインタンク(T1,T2)を加圧する加圧手段(HEX3)と、上記メインタンク(T1,T2)から吸い込んだ液冷媒を加圧手段(HEX3)に送り込むサブタンク(ST)とを備え、上記メインタンク(T1,T2)への液冷媒の回収と上記メインタンク(T1,T2)からの液冷媒の押し出しとによって上記循環回路(20)の冷媒に循環駆動力を付与するように構成され、
    上記メインタンク(T1,T2)から液冷媒をサブタンク(ST)に導く液吸引管(35)におけるサブタンク(ST)側の開口は、少なくとも水平方向よりサブタンク(ST)の下側に向いている
    ことを特徴とする熱搬送装置。
  2. 主熱交換器(HEX2)と利用側熱交換器(HEX1)と冷媒の搬送手段(30)とを有する循環回路(20)を備え、上記主熱交換器(HEX2)で冷媒に付与された熱を上記利用側熱交換器(HEX1)へ搬送する熱搬送装置であって、
    上記搬送手段(30)は、液冷媒のメインタンク(T1,T2)を減圧する減圧手段(HEX4)と、液冷媒を蒸発させて上記メインタンク(T1,T2)を加圧する加圧手段(HEX3)と、上記メインタンク(T1,T2)から吸い込んだ液冷媒を加圧手段(HEX3)に送り込むサブタンク(ST)とを備え、上記メインタンク(T1,T2)への液冷媒の回収と上記メインタンク(T1,T2)からの液冷媒の押し出しとによって上記循環回路(20)の冷媒に循環駆動力を付与するように構成され、
    少なくともサブタンク(ST)のガス冷媒を循環回路(20)の低圧側に回収するガス管(3a)におけるサブタンク(ST)側の開口は、少なくとも水平方向よりサブタンク(ST)の上側に向いている
    ことを特徴とする熱搬送装置。
  3. 請求項1において、
    少なくともサブタンク(ST)のガス冷媒を循環回路(20)の低圧側に回収するガス管(3a)におけるサブタンク(ST)側の開口は、少なくとも水平方向よりサブタンク(ST)の上側に向いている
    ことを特徴とする熱搬送装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項において、
    液吸引管(35)におけるサブタンク(ST)側の開口は、サブタンク(ST)内におけるガス冷媒雰囲気のガス領域に位置している
    ことを特徴とする熱搬送装置。
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