JP3805626B2 - ブラインドの回転機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブラインドを動作させるためのブラインドの回転機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、ブラインドのスラットを傾動させるブラインドの回転機構は、ヘッドボックス内に回転可能に配置された回転軸に、多数のスラットを整列状態で支持するラダーコードの一端が連結されている。そして、ヘッドボックス外にある操作部が回転操作されると、その操作部からの回転が、ギア機構を介して回転軸に伝達し、回転軸が回転することによって、ラダーコードに支持されている前記スラットが傾動させられる。操作部の回転操作量が連続的に調整できるため、前記スラットの回転角度は無段階に調節可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、ブラインドを無段階に動作させることができるのは、便利な場合もあるが、例えば、スラットを常に所定角度にさせたい場合には、無段階であるが故に、所望の所定角度に設定させることが困難であるという課題がある。
【0004】
また、オフィスや飲食店などでは、窓が横に連続して配置されていることが多く、そのような窓に複数のブラインドを並設して取付けるような、所謂連装時には、スラットの回転角度が無段階であるため、隣り合うブラインドのスラットの角度を正確に揃えることが困難であるという課題がある。
【0005】
また、操作部からの回転を回転軸に伝達するためのギヤ機構として、ベベルギヤやヘリカルギヤが採用されたブラインドでは、スラットが風などによって煽られた場合に、回転軸に回転が伝達されて、スラット角度が勝手に変わってしまうことがあるという課題がある。
【0006】
さらには、従来のブラインドの回転機構においては、その操作部の操作性については、特に何等の配慮もされていない、という課題もある。
【0007】
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、ブラインドの動作を所定の角度に設定させることが簡単にでき、またはブラインドが連装されたときに、これら複数のブラインドの動作を一致させることが簡単にでき、さらには操作性を向上させることができるブラインドの回転機構を提供することをその目的とする。
【0008】
また、回転軸が、ブラインドに作用する外力によって不用意に回転することを防ぐことができるブラインドの回転機構を提供することをその目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、操作部と、回転軸とを有し、操作部を操作することにより回転軸を回転させてブラインドを動作させるブラインドの回転機構において、
多角形外周断面形状の前記回転軸が挿通される多角形内周断面形状の挿通孔を有すると共に前記操作部の操作により回転する回転体の周囲に、非回転部材が設けられ、該回転体と非回転部材との間に、回転体に対して所定角度回転する毎に抵抗を与えるクリック感発生手段が設けられ、前記クリック感発生手段は、回転体の一部の挿通孔の前記多角形の一辺を構成する壁の外周面に形成される弾性変位可能な突起と、非回転部材に円周方向に連続的に形成され、該突起に干渉する凸部が所定角度ごとに形成された凹凸部と、から構成されることを特徴とする。
【0010】
操作部を操作することによって回転軸またはその他の部材が回転するが、このときに、クリック感発生手段によって、回転軸またはその他の部材が所定角度回転する毎に、回転軸またはその他の部材に抵抗が与えられるため、操作者にもその抵抗感が操作部を通じて伝達され、クリック感を与えることができる。このクリック感に基づいて、操作部の操作を停止すれば、無段階ではなく、所定角度毎の回転軸の停止が可能となり、従って、ブラインドの動作を簡単に所望のものに一致させることができるようになり、また連装時には、全ブラインドの動作を簡単に一致させることができるようになる。また、操作者は、操作部を操作する際にクリック感を感じるために、その操作性を良好にすることができる。また、回転軸が停止状態にあるときには、通常、クリック感発生手段による抵抗を受けない安定状態にあり、回転軸が回転を開始するときには、クリック感発生手段によって抵抗を受けるので、回転軸はブラインドに作用する風などの外力によって簡単に回転しないようにすることができる。
【0011】
突起が、凹凸部の凸部に干渉することにより、所定角度ごとに突起と凸部との間で抵抗を発生させることができる。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記回転軸と操作部とは、ギヤ機構を備えた回転伝達装置を介して連結され、前記回転体には前記ギヤ機構を構成するギヤが設けられ、前記非回転部材は回転伝達装置のケースであることを特徴とする。回転軸と操作部との間に連結される回転伝達装置の、ギヤの一部とケースとの間にクリック感発生手段を設けることで、部品点数を増やすことなく対応することができるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1ないし図6は本発明に係るブラインドの回転装置の実施形態を表す図である。
【0014】
図1に示すように、ブラインドの回転機構10は、ヘッドボックス12の外側にあって操作者が操作可能な操作棒(操作部)16と、ヘッドボックス12内に配置されて、回動可能に軸支される回転軸14と、該回転軸14が挿通し、操作棒16の操作力を前記回転軸14の回転力に変換して、回転軸14に伝達する回転伝達装置40と、で構成されている。回転軸14の軸方向所定箇所に設けられたドラム(図示せず)には、多数のスラット22を整列状態で支持するラダーコード20の前後の垂直コードの上端が連結されている。
【0015】
図2に示すように、前記回転伝達装置40は、チルタ軸18と、回転体30と、これらを内包するケース33、34とから成る。
【0016】
前記チルタ軸18は、その一端部に操作棒16が連結され、他端部には一体的にウォーム18aが設けられている。前記回転体30は、その本体外表面に前記ウォーム18aに噛み合うウォームホイール30aが設けられている。該ウォーム18aと該ウォームホイール30aの噛み合いによりギア機構24が構成されている。
【0017】
前記回転体30の径方向中心には回転軸14が挿通される挿通孔30bが形成されている。この挿通孔30bは、回転軸14の多角形外周断面形状と一致する多角形内周断面形状をなしており、回転軸14と回転体30とは一体に回転する。また、回転体30の本体の軸方向両端には、同軸的に延びる延長部31、32が形成されている。
【0018】
図2に示したように、回転体30とチルタ軸18とを収めるために2つに分割されたケース33、34には、夫々前記回転体30のウォームホイール30aを収める円形空所33b、34bと、前記円形空所33b、34bの軸方向両端側にあって前記延長部31、32を軸支する円形開口33a、34aとが同軸上に形成されている。さらに、ケース33、34には、前記チルタ軸18のウォーム18aが前記回転体30のウォームホイール30aと噛み合う位置に収まるように、前記円形空所33b、34bに隣接して半円形の凹所33c、34cとウォーム収納部33d、34dとが夫々形成されている。前記チルタ軸18は、図2乃至図3に示すように、その一部が前記凹所33c、34cから下部に突出するように収められる。
【0019】
前記延長部31の中で、挿通孔30bの前記多角形の一辺を構成する壁は、図6に示すように肉薄に形成される薄壁部分31cとなっており、図4乃至図6に示すように該薄壁部分31cの両端には軸方向に略平行に延びる一対のスリット31b、31bが形成され、そのスリット31b、31bに挟まれた薄壁部分は、弾性片31cとなっている。さらに、薄壁部分31cの外表面には、図5に示すように径方向外側に突き出た突起31aが形成されており、該突起31aは前記薄壁部分31cと一体に径方向に弾性変位可能となっている。
【0020】
延長部31を受けるケース33の円形開口33aには、図3に示したように、その内周面に凸部と凹部とが交互に連続する凹凸部33eが円周方向に形成されている。凹凸部33eの各凸部と各凹部は、軸方向に平行に形成されており、凸部が前記延長部31の薄壁部分31cに形成された前記突起31aに干渉するようになっており、凹部と凸部とが交互に形成された所定角度毎に、突起31aは、凹凸部33eの凸部から抵抗を受けるようになっている。この凹凸部33eと延長部31の薄壁部分31cに形成された突起31aによってクリック感発生手段が構成されている。
【0021】
以上のように構成されるブラインドの回転機構においては、操作棒16を回転させると回転伝達装置40のチルタ軸18が一体回転し、その回転が該回転伝達装置40内部のギア機構24により前記回転軸14に伝達される。即ち、チルタ軸18のウォーム18aから回転体30のウォームホイール30aへと回転が伝達し、回転体30と一体回転する回転軸14が回転すると、回転軸14のドラムにその一端が連結されているラダーコード20の前後の垂直コードが相対的に上下方向に移動して、スラット22が傾動する。このときに、回転体30の一方の延長部31の外表面に形成された突起31aが、ケース33の円形開口33aの周面に形成された凹凸部33eの凸部と干渉しながら回転するために、回転体30は所定角度毎に抵抗を受け、それがクリック感となって操作棒16を介して操作者に伝わる。このクリック感に従って、操作棒16の操作を停止すれば、回転軸14の停止位置は所定角度毎に決まるため、所望の角度に停止させることが容易にできるようになる。従って、所望のスラットの傾動角度に調整することができる。操作者はクリック感を感じながら操作棒16を操作するために、良好な操作性を得ることができる。
【0022】
また、連装時においても、各ブラインドの回転軸14と凹凸部33eとの初期状態をすべてのブラインドにおいて一致させることにより、回転軸14を同じ所望の角度に停止させることが容易にできるようになり、すべてのブラインドのスラットの角度を揃えることができる。
【0023】
クリック感に従って操作棒16が操作されることにより、停止時は、通常は突起31aが抵抗を受けない凹凸部33eの凹部の所に位置づけられていると考えられる。従って、ブラインドのスラット22が風のような外力によって煽られて、スラット22側からの力によって、回転軸14が回転しようとした場合に、回転体30と一体となった突起31aが凹凸部33eの凸部によって抵抗を受けて、回転体30及び回転軸14の意図しない回動を阻止することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、回転軸または他の部材と非回転部材との間に、回転軸または他の部材に対して所定角度毎に抵抗を与えるクリック感発生手段を設けることにより、操作者に操作部を通じてクリック感を与えることができ、このクリック感に基づいて操作部の操作を行わせることにより、所定角度毎の回転軸の停止が可能となり、従って、ブラインドの動作を簡単に所望の所定角度に設定させることができるようになり、また連装時には、全ブラインドの動作を簡単に一致させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転機構を備えたブラインドの要部を部分的に切り欠いて示す斜視図である。
【図2】回転伝達装置の分解図である。
【図3】回転伝達装置の右側面図である。
【図4】回転体の上面図である。
【図5】回転体の正面図である。
【図6】回転体の右側面図図である。
【符号の説明】
10 回転機構
14 回転軸
16 操作棒(操作部)
24 ギヤ機構
30 回転体(ギヤ)
31 延長部
31a 突起
33 ケース(非回転部材)
33e 凹凸部
40 回転伝達装置
Claims (2)
- 操作部(16)と、回転軸(14)とを有し、操作部(16)を操作することにより回転軸(14)を回転させてブラインドを動作させるブラインドの回転機構において、
多角形外周断面形状の前記回転軸(14)が挿通される多角形内周断面形状の挿通孔(30b)を有すると共に前記操作部(16)の操作により回転する回転体(30)の周囲に、非回転部材(33)が設けられ、該回転体(30)と非回転部材(33)との間に、回転体(30)に対して所定角度回転する毎に抵抗を与えるクリック感発生手段が設けられ、
前記クリック感発生手段は、回転体(30)の一部(31)の挿通孔(30b)の前記多角形の一辺を構成する壁の外周面に形成される弾性変位可能な突起(31a)と、非回転部材(33)に円周方向に連続的に形成され、該突起(31a)に干渉する凸部が所定角度ごとに形成された凹凸部(33e)と、から構成されることを特徴とするブラインドの回転機構。 - 前記回転軸(14)と操作部(16)とは、ギヤ機構(24)を備えた回転伝達装置(40)を介して連結され、前記回転体(30)には前記ギヤ機構(24)を構成するギヤが設けられ、前記非回転部材(33)は回転伝達装置(40)のケース(33)であることを特徴とする請求項1記載のブラインドの回転機構。
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| JP2001008089A JP3805626B2 (ja) | 2001-01-16 | 2001-01-16 | ブラインドの回転機構 |
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