JP3807758B2 - 食肉スライス片の折畳処理方法とその装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、食肉スライサーが切り落とすスライス片をベルトコンベア上に受け取って、その搬出過程において自動的に前後に二つ折りに折り畳むようにした食肉スライス片の折畳処理方法とその装置に関し、コンベアの搬送面にバーを供給してその上にスライス片を落下させ、次いでこのバーを持ち上げて二つ折りにし、再びコンベア上にバーとともに二つ折りしたスライス片を戻した後にバーを抜き取ることにより、特に生肉のように軟らかい食肉スライス片の切断時の形状を維持しつつ前後に二つ折りするようにしたことを特長とする。
【0002】
【従来の技術】
櫛状に並べた複数本のバーにそれぞれスライス片の真中を掛けて二つ折りにした後、バーの向きを変え、載置面上に降ろしてバーを抜き取って、二つ折りしたスライス片を複数枚毎に鱗列状に並べるようにした装置には、例えば特開平6ー315340号公報がある。
また、食肉スライサーが切り落とすスライス片の落下位置に、多条形の搬送面を備えたコンベアを設置してスライス片を受け取るとともに、上記搬送面の間から櫛歯形の折畳み部材を反転させて、スライス片を二つ折りするようにしたものには特公平3ー66213号公報がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前者は、バーを所定間隔で櫛歯状に並べた受取り部材を用いるので、食肉スライサーに直結して切り落とされるスライス片が自動的にバーに掛けられるようにするには、技術的にまたスペース的に困難があり、手掛け作業に頼るほかなく、二つ折りの完全な自動化は見込めない。
【0004】
後者は、スライス片の落下位置で櫛歯形の折畳み部材を後側または前側から約180°往復反転させてスライス片を二つ折りするので、スライス片の切断時の形状を損ね易い多条形の搬送面を備えたコンベアを使用する必要があることの他、切り落とされて平に受け取られたスライス片の後半または前半を反転させて折り返すことと、受け取ったその場で次の切断周期に間に合わせるために急速に折り畳む必要があることなどから、生肉のように軟らかい食肉スライス片の場合には、接触面に張り付いたり、スライス片が腰折れするなどして切断面の形状維持が難しいという欠点があった。
【0005】
以上のことから、軟らかく薄い食肉スライス片の切断時の形状をできるだけ損なわないように維持しつつ、扁平状態のスライス片を無理なく二つ折りできるようにした食肉スライス片の折畳処理方法とそれに使用する装置を開発することが解決すべき課題となっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、スライサーが所定の周期で切り落とす各スライス片を、それぞれ搬送面上に横断して置かれたバーに上からかぶせつつ、かつ、互いに前後に間隔を開けて、第1のベルトコンベア上に扁平状態のまま受け取らせる第一工程、上記第1のベルトコンベアの搬送面上からバーの両端を上昇させて、該バー上でスライス片を前後に二つ折りする第二工程、第二工程で上昇させたバーを下降させつつ、二つ折りしたスライス片をバーととも比較的に低速走行する第2のベルトコンベアの始端部に接地させて、該コンベア上に順次移乗させることにより、二つ折りしたスライス片を搬送方向に沿って鱗列状に並べる第三工程、第三工程で鱗列状に並べられて第2のベルトコンベア上をそれぞれ搬送されつつある複数毎のスライス片からコンベアの側方に向けて、バーを横に抜き出す第四工程、以上の工程を有する食肉スライス片の折畳処理方法を提供するものである。
【0007】
また本発明は、本発明折畳処理方法を実施する装置として、
所定の周期で食肉塊をスライスするスライサー、
搬送面をスライス片の切り落とし位置に置き、搬送面の始端側に、スライサーの切断周期に同調してバーを搬送面の横断方向に供給するバーホッパーを備え、このバーホッパーから供給されるバーを両側縁に設けた掛止部に掛止してスライス片の切り落とし位置に搬送し、各バーの上にかぶさるスライス片をそれぞれ扁平状態に、かつ、前後に間隔を開けて受け取る第1のベルトコンベア、
第1のベルトコンベアの終端部の両側にそって設けられ、コンベアベルトの両側に突出するバーの両端を下から支承して該バー上のスライス片を前後に二つ折りするように持ち上げる前後二組の支持杆と、この支持杆を取り付けて、かつ、該コンベアと同方向に等速に走行しつつバーの載置間隔に対応して二組の支持杆を交互に昇降させるように無端の長円形軌道をえがく軌道体とからなるバーの昇降装置、
第1のベルトコンベアと略同幅で延長方向に伸びる搬送面を有し、かつ、同コンベアよりも適宜に低速の周速度で循環し、始端部を第1のベルトコンベアの終端部に接近させ、かつ、該始端部の両側に、バーの昇降装置の支持杆の下降位置を位置させて、該位置で下降する支持杆からバーとともに二つ折りされたスライス片を第1のベルトコンベアの終端部から順次移乗させることにより、搬送方向に沿って二つ折りしたスライス片を鱗列状に並べる第2のベルトコンベア、
第2のベルトコンベアの中間の一側方に設けられ、先端を該コンベアの側縁に接近させて互いに上下に揺動自在に備えられ、開閉機構に連なって適時に開閉する上下2組のアームと、各組のアームの先端にそれぞれ回転自在に備えられて、この上下2組のアームの揺動により、第2のベルトコンベアに搬送されつつある複数本のバーの一端を搬送方向にそって挟持する上下一対のローラーと、上下一対のローラーをバーの抜取方向に回転駆動する抜取駆動機構と、バーを挟持して抜取方向に回転駆動される上下一対のローラーととともに、上下2組のアームを、第2のベルトコンベアの搬送面と同方向に等速に移動させた後、急速に抜取位置に復帰するローラー往復機構とからなるバーの抜取装置、
以上の各構成を一連に具備してなる食肉スライス片の折畳処理装置を提供するものである。
【0007】
本発明において、前記第1のベルトコンベアを、前記スライサーの切断周期に同調して駆動するとともに、スライサーの切断周期に対して差動させることにより、スライス片の折り畳み位置を前後に調整可能にして、例えば二つ折りするスライス片の前後の割合を真半分に限らず、例えば2対8とか3対7とか4対6とかのように折り畳みの割合を希望する割合に変更し、スライス片の望ましい表面を表にして並べられるようにすることができる。
【0008】
また本発明において、前記第1のベルトコンベアの終端部の搬送面の高さを、前記第2のベルトコンベアの始端部の搬送面の高さよりも低くすることにより、二つ折りされたスライス片の後部長さの長い場合に、第2のベルトコンベアへの移乗を円滑に行わせるようにすることができる。
【0009】
また本発明において、前記第2のベルトコンベアの始端部の下方と、前記第1のベルトコンベアの終端部の搬送曲面との間に、スクレーパーを掛け渡すことにより、粘着性のあるスライス片の後部が第1のベルトコンベアの終端部の搬送曲面に付着して巻き込まれることを防止することができる。
【0010】
【作用】
本発明は、
a.搬送面の扁平な第1のベルトコンベア上にスライサーの切断周期に応じた所定間隔を保持させつつバーを供給して、その上からスライス片を切り落とさせて扁平状態に受け取らせるようにしたので、スライス片の切断時の形状の維持が容易である。
b.バー上でスライス片を二つ折りするときは、バーを第1のベルトコンベアと等速に走行させつつ上昇させるので、搬送面からのスライス片の分離が無理なくスムーズに行われ、伸び縮みする割合が低いので、スライス片の切断時の形状の維持が容易である。
c.バーの上昇により二つ折りされたスライス片が下降するときは、第1のベルトコンベアよりも低速に走行する第2のベルトコンベア上に受け取られるので、少しずつずれて前後のスライス片が重なり合い、自動的に鱗列状態を順次形成する。
また第2のベルトコンベアは、その始端部を第1のベルトコンベアの終端部の延長方向に接近させているので、スライス片の特に後部の乗り移りがスムーズに行われ、移乗の際のスライス片の形状の維持も容易である。
d.スライス片を二つ折りした後のバーは、低速に走行する第2のベルトコンベア上に鱗列状態に重ね合わされたスライス片にそって横に等速に移動しながら複数本毎に側方へ抜き出すので、二つ折りしたスライス片の形状維持を含めて鱗列状態の維持が良くできる。
【0011】
【実施例】
以下に本発明の実施例を図面について説明する。
図1の(a),(b),(c) 図に示すように、本発明折畳処理方法は、四つの工程よりなる。
第1工程は、図1の(a) に示すように、搬送面をスライサーの切断位置の真下に接近させて図示左行する第1のベルトコンベア1上に、スライサーSの切断周期に同調させてバー2を搬送面の横断方向に供給し、その上からスライサーSにスライス片3を切り落とさせることにより、それぞれ裏面にバー2を挿通させた状態で各スライス片3を扁平状態のまま、前後に少しの間隔を開けて順次第1のベルトコンベア1上に受け取らせる。
【0011】
第2工程は、図1(b) の右手に示すように、第1のベルトコンベア1の終端部1’の両側において、コンベアベルトの両側に突出するバー2の両端に、下から上昇させてきたバー支持杆4の上端を係合させて、バー2とともにスライス片3を搬送面上から持ち上げる。この時、スライス片3の前部は、第1のベルトコンベア1が終端部1’の曲面に差し掛かる位置に当たるので、コンベア1からの剥離がスムーズにできる。一方、当該スライス片3の後端の分離も、第1のベルトコンベア1の走行に伴って終端部の曲面に差し掛かることと、該コンベア1と平行して等速にバー支持杆4の横走行が行われることとにより、搬送面からの剥離に際する伸び縮みはきわめて少ない。
【0012】
第3工程は、図1(b) の左手に示すように、第2のベルトコンベア5の始端部5’の両側において、バー支持杆4が下降し、前工程で二つ折りしたスライス片3をバー2とともに第2のベルトコンベア5に移乗させる工程である。
第2のベルトコンベア5の始端部5’の両側でバー支持杆4が下降すると、バー2がスライス片3とともに、第2のベルトコンベア5の始端部上に受け渡される。この時二つ折りのスライス片3の後端部は、第1のベルトコンベア1の終端部1’の曲面から離れて、第2のベルトコンベア5の始端部5’の曲面に乗り移る。
第2のベルトコンベア5の走行速度は、第1のベルトコンベア1の速さに較べて例えば1/10程度の低速に設定することにより、後続のスライス片3が先のスライス片3の後に順順に重なり、図示のように鱗列状態を形成する。
【0013】
第4工程は、図1(c) に示すように、第2のベルトコンベア5の搬送面上に鱗列した各スライス片3のバー2を抜取装置6が複数本ずつ毎に横へ抜き取る工程である。
バーの抜取装置6は、第2のベルトコンベア5の一側方に設けらて、コンベア5の側縁に沿って平行し、互いにバーを抜き取る方向に自転しつつ、接離し合うように設けた上下一対のローラー7、8と、先端に上下のローラーの両端をそれぞれ回転自在に軸支し、かつ、互いに上下に揺動する上下2組のアーム9、10とを有する。
【0014】
この抜取装置6は、後述のように適時に上下2組のアーム9、10を揺動させて、ローラー7、8の間に第2のベルトコンベア5上に並ぶ複数本のバー2の一端を挟持し、ローラー7、8の回転により鱗列しているスライス片3からバー2を横に抜き出しつつ、第2のベルトコンベア5の走行方向に添って等速に移動し、バー2を抜き終えた後にアーム9、10を開くとともに急速に抜取位置に復帰して、その間に搬送されてきている次位の複数本のバー2を挟持して抜き出すという動作を反復する。
【0015】
次に、本発明装置の実施例を図2、3について説明する。
図2に示す部分は、主として前記第1工程、第2工程を行う部分である。
図2において、第1のベルトコンベア1は、右から左に搬送面を走行させ、始端部上方にバーホッパー11を設け、スライサーSの切断周期に同調して作動するフィーダー12から1本ずつ搬送面の横断方向に供給されるバー2をコンベアベルトの両側縁に前後に所定間隔で突起状に設けた掛止部13(図1参照)に掛止して、所定の周期で図示左右に往復するスライサーSの丸刃Aの裏面に接近した位置へ搬送する。
【0016】
スライサーSは従来公知のもので、上部に設置した固定保持部14と可動保持部15とで構成した肉箱Bから送り出す食肉塊Mを、往復する丸刃Aで下端から順次スライス片3にして切り落とす。
切り離される各スライス片3は上からバー2にかぶさり、それぞれ裏面にバー2を挿通した状態で第1のベルトコンベア1上に扁平状態に受け取られる。
【0017】
第1のベルトコンベア1の終端部1’の両側には、スライス片3の裏面に挿通したバー2の両端を下から支承して第1のベルトコンベア1上から持ち上げ、バー2上でスライス片3を前後に二つ折りする前後二組の支持杆4と、この支持杆4を取り付け、かつ、第1のベルトコンベア1と同方向に等速に走行しつつバー2の載置間隔に対応して二組の支持杆4を交互に昇降させるように長円形軌道をえがく軌道体16とからなるバーの昇降装置17が付設されている。
【0018】
第1のベルトコンベア1は、スライサーSの丸刃Aを往復駆動するクランク軸18を原動軸とする駆動経路19に駆動されて、丸刃Aを1往復させるクランク軸18の1回転間に、肉箱Bの固定保持部14と可動保持部15との間に挟持される材料の最大積載許容幅を若干上回る長さを走行するようにその速度を設定されていて、スライサーSの切断周期に同調して駆動されるとともに、切り落とされる各スライス片3の間に少しの間隔を形成させる。
【0019】
また、第1のベルトコンベア1の駆動経路19中には、差動歯車式位相調整装置20が介設されている。この差動歯車式位相調整装置20を操作すると、スライサーSの切断周期の中で第1のベルトコンベア1に差動を生じさせることがでる。
第1のベルトコンベア1が差動すると、バー2上に切り落とされるスライス片3の受取位置は前後に調整される。例えばバー2の挿通位置をスライス片3の真半分に限らず、前後に2対8とか3対7とか4対6というように動かすと、1枚のスライス片3の中の折り曲げ位置を移動し、それによって、鱗列状にした後のスライス片3の外観上の見栄えを良くすることができる。
【0020】
前記バーの昇降装置17は、第1のベルトコンベア1の原動ローラー21と調帯22を介して前記軌道体16を駆動することにより、第1のベルトコンベア1の走行に、バーの支持杆4の昇降と横走行を同調させる。
なお図中、23は第1のベルトコンベア1のみを走行させる場合に使用するモーターで、伝動帯23’を介して第1のベルトコンベア1の前記原動ローラー21を駆動するように備えられている。
【0021】
次に本発明の第3、第4工程を行う後半部分の装置を図3、4、5について説明する。
図3に示すように、第2のベルトコンベア5は、始端部5’(図示右手)を第1のベルトコンベア1の終端部1’に接近させて、延長方向に略同等の幅で接続する搬送面を具え、図示左端のモーター24に駆動されて同方向に約1/10の速度で循環する。
【0022】
第2のベルトコンベア5の始端部5’は、その両側に前記バーの昇降装置17の後半を位置させ、軌道体16によって搬送されて下降しつつある支持杆4からバー2とともに二つ折りされたスライス片3を受け取る。なおこの時、次位の支持杆4は次のバー2と係合する位置に達するように取り付けられている。
上記のようにこの第2のベルトコンベア5は、低速走行する搬送面に二つ折りされたスライス片3を第1のベルトコンベア1の終端部1’から順次移乗させることにより、先のスライス片3の後部に後続のスライス片3の前部が重なり、図1の(b)(c)に示すような鱗列状態を形成させつつスライス片3を搬出する。
【0023】
鱗列状態のスライス片3からバー2を横に抜き取る抜取装置6は、第2のベルトコンベア5の中間の一側方(搬送方向右手)に備えられている。
図4に示すように、バーの抜取装置6は、まず第2のベルトコンベア23の側縁に平行に沿って互いに接離するように備えられ、該コンベア上に並ぶ複数本のバー2の端部を一度に挟持する長さを具えた上下一対のローラー7、8と、ローラー7、8の両端をそれぞれ回転自在に先端に軸支して揺動自在に備えられ、適時に開閉する上下2組のアーム9、10を具備する。
【0024】
上下一対のローラー7、8をバーの抜取方向に回転駆動する抜取駆動機構25は、図4、5に示すように、上下一対のローラー7、8の外端にそれぞれ固定したピニオン26、27と、アーム9、10の一側に沿ってピニオン26、27にそれぞれ掛け渡した上下のタイミングベルト式の回転伝動帯28、29と、アーム9、10の揺動支点軸30、31とそれぞれ同軸上に備えられ、互いに噛み合って、一側に一体に設けた大プーリー28’、29’を介し、上記回転伝動帯28、29を互いに等速に循環駆動する上下一対の歯車32、33と、一方の歯車32に出力軸を直結した抜取用モーター34を備えている。
【0025】
上下2組のアーム9、10を適時に開閉して、ローラー7、8を接離させる開閉機構35は、図5に示すように、上側のアーム9の基部に固定されて垂下し、該アーム9の揺動支点軸30を支点とするカムレバー36と、カムレバー36の下端に備えた転子37と当接してその高所aと低所bで該カムレバー36に振幅をあたえる円板カム38と、第2のベルトコンベア5上に所定数のバー2が載る時間間隔内に円板カム38を1回転させるモーター39と、両アーム9、10の基部で互いに係合するように設けられて、カムレバー36の揺動を下側のアーム10の揺動に伝達する上下一対の突起40、41ならびに両突起40、41間にねじこまれてローラー7、8の圧接程度を調整する調節ねじ42とからなる。
【0025】
またバーの抜取装置6は、同じく図4、5に示すように、上記上下一対のローラー7、8と上下2組のアーム9、10と抜取駆動機構25および開閉機構35を、第2のベルトコンベア21の搬送面と同方向に等速に一体に移動した後、急速に抜取位置に復帰するローラー往復機構43を備えている。
【0026】
常時搬出方向に走行している第2のベルトコンベア5から複数本ずつ毎にバー2を横に抜き出すために、ローラー往復機構43は、第2のベルトコンベア5を支持する架台44に設けたガイド軸45に、筒形のスライダー46を遊嵌させて、該コンベア21の走行方向に沿って往復する走行台47を有する。
【0027】
走行台47上には、前記ローラー7、8とアーム9、10と抜取駆動機構25および開閉機構35を搭載する一方、第2のベルトコンベア5の駆動モーター24に、電磁クラッチ48を介して間欠駆動される伝動帯49を設け、この伝動帯49との間に設けた連結杆50の牽引により、第2のベルトコンベア5の搬送面と同方向に等速に抜取装置6全体が移動する。
【0028】
ローラー往復機構43は、1回に抜き取られるバー2の抜取幅に相当して往復する走行台47の往行程距離51を、上記電磁クラッチ48が接離する作動間隔の中に設定し、架台44と走行台47との間に設けた復元ばね52の付勢により、電磁クラッチ48の結合から開放された走行台47を急速に抜取位置へ後退させ、止めねじ53によりガイド軸45上に調整可能に設定した復帰位置までスライダー46を復位させるようにしている。
【0029】
以上のようにして、バーの抜取装置6によりバー2を複数本ずつ毎に横に抜き出させることにより、二つ折りに折り畳まれて鱗列状に搬出される各スライス片3は鱗列状態を殆ど乱すことなく、また切断形状も満足すべき状態を維持することができた。
【0030】
更に本発明は、図3に示すように、第1のベルトコンベア1の終端部1’の搬送面の高さを、第2のベルトコンベア5の始端部5’の搬送面の高さよりも低く段差を設けることにより、第1のベルトコンベア1の終端部1’において曲面に沿って下側に回り込もうとするスライス片3の後部の剥離速さと、高い位置で低速回転する第2のベルトコンベア5の始端部5’の搬送面の送り速さとが釣り合って、二つ折りされたスライス片3に伸び縮みの少ない移乗を行わせる。
【0031】
また本発明は、図6に示すように、第2のベルトコンベア5の始端部5’の下方と、第1のベルトコンベア1の終端部1’が形成する搬送曲面との間に、スクレーパー54を掛け渡すと、その強制的な剥離作用によって、スライス片3の後部が同曲面に付着したまま逆方向に巻き込まれるようなことが防止されるとともに、第2のベルトコンベア5の速さに応じたスムーズなスライス片3の移乗を生ずる。また、スクレーパー54は、下縁54’を開放することにより、バー2から落ちる肉片をコンベア外へ排出させることができる。
【0032】
なお、上記第1のベルトコンベア1と第2のベルトコンベア5の間の段差と、スクレーパー54の付設は、それぞれ材料の大きさ、肉質の差異によって必要のない場合もあり、任意の構成である。
【0033】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、搬送面の扁平な第1のベルトコンベア上にバーを供給して、その上からスライス片を切り落として扁平な状態で受け取らせ、このスライス片を二つ折りするときは、バーを第1のベルトコンベアと等速に走行させつつ上昇させるので、搬送面からのスライス片の分離が無理なくスムーズに行われ、二つ折りする際の伸び縮みする割合が低いので切断形状の維持が容易にできる。
【0034】
本発明はさらに、バーの上昇により二つ折りしたスライス片が下降するときに、第1のベルトコンベアよりも低速で同方向に走行する第2のベルトコンベアの始端部に受け取らせるので、スライス片が自然と鱗列状態に重ね合わされる。また第2のベルトコンベアは、その始端部を第1のベルトコンベアの終端部の延長方向に、かつ、ほぼ同幅で接近させているので、特にスライス片の後部の乗り移りがスムーズにでき、移乗の際の切断形状の維持も良くできる。
【0035】
鱗列状態に重ね合わされたスライス片の中からバーを抜き出すときは.低速に走行する第2のベルトコンベア上で複数本毎に、かつ、抜き取るバーの移動と等速にコンベアに沿って抜取装置を移動させながら側方に抜き取るので、スライス片の形状維持とともに鱗列状態が良く維持できる。
【0036】
以上のようにしてスライス片を二つ折りするようにした本発明は、スライサーに直結した折畳処理を完全に自動化できるので、特に人手を要さず、量販店等における生の食肉のスライス片処理に好適し、かつ、衛生的な処理ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)(b)(c) は本発明の実施例を工程順に示す説明図
【図2】図2は本発明装置の実施例の前半部分を示す側面図
【図3】図3は本発明装置の実施例の後半部分をやや拡大して示す側面図
【図4】図4は抜取装置の一部切欠拡大正面図
【図5】図5は抜取装置の一部切欠拡大側面図
【図6】図6は第1のベルトコンベアと第2ベルトコンベアとの間にスクレーパーを付設した場合の一部切欠拡大側面図である。
【符号の説明】
1 第1のベルトコンベア
1’ 終端部
2 バー
3 スライス片
4 バー支持杆
5 第2のベルトコンベア
5’ 始端部
6 抜取装置
7 ローラー
8 ローラー
9 アーム
10 アーム
11 バーホッパー
13 掛止部
16 軌道体
17 昇降装置
19 駆動経路
20 差動歯車式位相調整装置
25 抜取駆動機構
35 開閉機構
43 ローラー往復機構
54 スクレーパー
Claims (8)
- スライサーが所定の周期で切り落とす各スライス片を、それぞれ搬送面上に横断して置かれたバーに上からかぶせつつ、かつ、互いに前後に間隔を開けて、第1のベルトコンベア上に扁平状態のまま受け取らせる第一工程、上記第1のベルトコンベアの搬送面上からバーの両端を上昇させて、該バー上でスライス片を前後に二つ折りする第二工程、第二工程で上昇させたバーを下降させつつ、二つ折りしたスライス片をバーととも比較的に低速走行する第2のベルトコンベアの始端部に接地させて、該コンベア上に順次移乗させることにより、二つ折りしたスライス片を搬送方向に沿って鱗列状に並べる第三工程、第三工程で鱗列状に並べられて第2のベルトコンベア上をそれぞれ搬送されつつある複数毎のスライス片からコンベアの側方に向けて、バーを横に抜き出す第四工程、以上の工程を有する食肉スライス片の折畳処理方法。
- 前記スライサーの切断周期に同調させて前記第1のベルトコンベアを、スライサーに切り落とされる各スライス片の間に間隔を開ける速さに駆動するとともに、スライサーの切断周期に対してこの第1のベルトコンベアを差動させることにより、スライス片の折り畳み位置を前後に調整可能にしたことを特徴とする請求項1の食肉スライス片の折畳処理方法。
- 前記第1のベルトコンベアの終端部の搬送面の高さを、前記第2のベルトコンベアの始端部の搬送面の高さよりも低くして、二つ折りされたスライス片の後部の移乗を円滑に行わせるようにしたことを特徴とする請求項1の食肉スライス片の折畳処理方法。
- 前記第2のベルトコンベアの始端部の下方と、前記第1のベルトコンベアの終端部の搬送曲面との間に、スクレーパーを掛け渡して、第1のベルトコンベアの終端部の搬送曲面に付着するスライス片の後部の巻き込みを防止するようにしたことを特徴とする請求項1の食肉スライス片の折畳処理方法。
- 所定の周期で食肉塊をスライスするスライサー、
搬送面をスライス片の切り落とし位置に置き、搬送面の始端側に、スライサーの切断周期に同調してバーを搬送面の横断方向に供給するバーホッパーを備え、このバーホッパーから供給されるバーを両側縁に設けた掛止部に掛止してスライス片の切り落とし位置に搬送し、各バーの上にかぶさるスライス片を扁平状態に、かつ、前後に間隔を開けて受け取る第1のベルトコンベア、
第1のベルトコンベアの終端部の両側にそって設けられ、コンベアベルトの両側に突出するバーの両端を下から支承して該バー上のスライス片を前後に二つ折りするように持ち上げる前後二組の支持杆と、この支持杆を取り付けて、かつ、該コンベアと同方向に等速に走行しつつバーの載置間隔に対応して二組の支持杆を交互に昇降させるように無端の長円形軌道をえがく軌道体とからなるバーの昇降装置、
第1のベルトコンベアと略同幅で延長方向に伸びる搬送面を有し、かつ、同コンベアよりも適宜に低速の周速度で循環し、始端部を第1のベルトコンベアの終端部に接近させ、かつ、該始端部の両側に、バー昇降装置の支持杆の下降位置を位置させて、該位置で下降する支持杆からバーとともに二つ折りされたスライス片を第1のベルトコンベアの終端部から順次移乗させることにより、搬送方向に沿って二つ折りしたスライス片を鱗列状に並べる第2のベルトコンベア、
第2のベルトコンベアの中間の一側方に設けられ、先端を該コンベアの側縁に接近させて互いに上下に揺動自在に備えられ、開閉機構に連なって適時に開閉する上下2組のアームと、各組のアームの先端にそれぞれ回転自在に備えられて、この上下2組のアームの揺動により、第2のベルトコンベアに搬送されつつある複数本のバーの一端を搬送方向にそって挟持する上下一対のローラーと、上下一対のローラーをバーの抜取方向に回転駆動する抜取駆動機構と、バーを挟持して抜取方向に回転駆動される上下一対のローラーととともに、上下2組のアームを、第2のベルトコンベアの搬送面と同方向に等速に移動させた後、急速に抜取位置に復帰するローラー往復機構とからなるバーの抜取装置、
以上の各構成を一連に具備してなる食肉スライス片の折畳処理装置。 - 前記スライサーの切断周期に同調し、かつ、コンベアが受け取る各スライス片の間に間隔を開ける速さで前記第1のベルトコンベアを駆動する第1のベルトコンベアの駆動経路中に、差動歯車式位相調整装置を介設して、スライサーの切断周期に対して第1のベルトコンベアを差動させることにより、前記バーの上に載るスライス片の位置を前後に調整可能にしたことを特徴とする請求項5の食肉スライス片の折畳処理装置。
- 前記第1のベルトコンベアは、終端部の搬送面の高さを、前記第2のベルトコンベアの始端部の搬送面の高さよりも低く備えていることを特徴とする請求項5の食肉スライス片の折畳処理装置。
- 前記第2のベルトコンベアの始端部の搬送曲面の下部と、前記第1のベルトコンベアの終端部の搬送曲面の上部との間に、第1のベルトコンベアの終端部の搬送曲面に付着するスライス片の後部の巻き込みを防止するスクレーパーを掛け渡したことを特徴とする請求項5の食肉スライス片の折畳処理装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP17443095A JP3807758B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 食肉スライス片の折畳処理方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17443095A JP3807758B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 食肉スライス片の折畳処理方法とその装置 |
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| JPH092733A JPH092733A (ja) | 1997-01-07 |
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| JP17443095A Expired - Fee Related JP3807758B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 食肉スライス片の折畳処理方法とその装置 |
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-
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- 1995-06-16 JP JP17443095A patent/JP3807758B2/ja not_active Expired - Fee Related
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