JP3811084B2 - 扉装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、防犯等を目的として窓の室外側に設置する扉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般住宅の窓には、ほとんどアルミサッシが使用されているが、アルミサッシはクレセントを破壊すれば容易に不審者が侵入できる防犯性の極めて低いものである。そうしたアルミサッシの窓に何ら防犯対策を講じないのは、外国ではまず考えられないことである。
【0003】
一方、マンション等の集合住宅では、アルミサッシが面格子等で外部から守られている方がむしろ多い。そうした建物では、火災が発生した時に面格子等が有るために窓から脱出することができず、逃げ遅れて火災の犠牲となる人が何人もでている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上に述べたような実情に鑑み、高い防犯性を有しながらも火災が発生した時などには瞬時に開放でき、尚且つ開放した扉を簡単に固定できる扉装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するために本発明の扉装置は、窓の室外側に固定した上下の枠材間に観音開き状に開閉する左右2枚の扉体を備え、扉体は、枠材の扉体裏側に設けた戸当り部と、枠材の扉体裏側であって且つ扉体の支軸よりも外側の位置に抜き差し自在に設けたロックピンにより閉塞状態にロックされ、ロックピンを引き抜くと扉体が室外側に開放自在となり、開放状態で閉塞時と同じ位置にロックピンを差し込むと、扉体が戸当り部の側端面とロックピンの間に挟まれて固定されることを特徴とする。戸当り部とロックピンは、上下の枠材の両方に設けても良いが、どちらか一方だけに設けても良い。
【0006】
以上の構成となった本発明の扉装置は、扉体を閉塞状態にロックするロックピンが、外からは扉体の裏側に隠れて見えないので不審者の侵入を確実に阻止でき、室内側からはロックピンを引き抜くことで扉体を瞬時に開放できる。しかも、引き抜いたロックピンを同じ位置に差し込むと扉体を開放状態に固定できることから、日常の生活において時々開放したい場合にも都合が良い。
【0007】
さらに請求項2記載の発明は、上記の要件に加えて扉体に避難用のロープを収容していることを特徴とする。この発明によれば、火災が発生した時に扉体から避難ロープを取り出して扉体を開放し、避難ロープを上枠材に掛けて下に垂らすことにより、2階や3階等からでも避難できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1から図3は、本発明による扉装置の一実施形態を示している。この扉装置は、アルミサッシ1の室外側に設けたものであり、上枠材2と下枠材3が壁面に固定したブラケット9により室外側に平行に持ち出して設置してあり、上枠材2と下枠材3に軸支して観音開き状に開閉する左右の扉体4,4を備えている。
【0009】
扉体4は、鉄板を加工して形成した板金物で、全面にわたって四角い抜穴10を空けて軽量化を図ってある。扉体を支える下の支軸6aは下枠材3に固定して設けてあり、上の支軸6bは扉体の上部にスプリング(図示省略)で付勢して扉体4から出没可能に設けてある。扉体4を上下枠材間に最初に組み付ける際には、扉体4の下面に空けた穴に下の支軸6aを挿入した後、上の支軸6bを引っ込めた状態で扉体4を垂直に起し、上の支軸6bを上枠材2の穴11に差し込む。
【0010】
また、扉体4の裏面側には中空の補強部材12を横架して補強してあり、左右どちらか一方の扉体の補強部材12の中空部内に避難用のロープ8を収容している。ロープは、補強部材12の窓側面に空けた取出し穴13に輪になった先端部14をのぞかせてあり、火災が発生した時には室内から容易に引っぱり出せるようになっている。引き出したロープ8は、輪になった先端部14を上枠材2に引っ掛けて垂らし、もう一方の先端部を輪の中に通すことでしっかりと固定され、これをつたえば窓から容易に避難できる。
【0011】
上枠材2と下枠材3には、扉体4の裏側に当接する戸当り部5を有しており、これにより扉体4は窓側に向けて回動しないようになっている。さらに下枠材3上面の両サイドには抜き差し自在なロックピン7を有しており、扉体を閉塞した状態でロックピン7を差し込んでおくと、図3(イ)に示すように、ロックピン7が扉体裏側の支軸6aよりも外側に当接し、扉体4が室外側にも窓側にも回動しないようにロックされる。ロックピン7を下枠材3から引き抜くと、図3(ロ)に示すように、扉体4が室外側に向けて回動し得る状態となり、扉体を90度開いた状態で同じ穴に再びロックピン7を差し込むと、図3(ハ)に示すように、扉体4がロックピン7と戸当り部5の側端面とに挟まれ、扉体4が開放状態で固定される。なおロックピン7は、扉体4に面で当たって扉体を確実にロックでき、且つ抜き差しが容易に行えるように、下枠材3から飛び出る部分が角柱状となっている。このように本扉装置は、一本のロックピン7を使用した簡単な仕組みにより、扉体4を閉塞状態と開放状態にロックできるようにした。閉塞状態ではロックピン7が外からは見えず、また、これまでにない新しい構造であるため、不審者に破られる危険性が低い。
【0012】
本発明の扉装置は、ここに述べた実施形態には限定されない。防犯が第一の目的ではない態様、例えば窓から人が転落するのを防止したり、外からの視線をさえぎる目的で設置するもの等であっても良く、扉体の形態は目的に合わせて変更する。また、扉体を開放する必要性が全く無い場合には、ロックピンをセットネジによって抜けないように固定しておいても良い。
【0013】
【発明の効果】
以上に述べたように本発明の扉装置は、扉体を閉塞状態にロックするロックピンが、外からは扉体の裏側に隠れて見えないので不審者の侵入を確実に阻止でき、室内側からはロックピンを引き抜くことで扉体を瞬時に開放できる。しかも、引き抜いたロックピンを同じ位置に差し込むことで扉体を開放状態に固定できるので、日常の生活において時々開放したい時にも便利で、利用価値が高い。また、構造が単純なので安価に提供できる。
【0014】
さらに請求項2に記載したように、扉体に避難用のロープを収容しておくことで、火災が発生した時に扉体から避難ロープを取り出して扉体を開放し、避難ロープを上枠材に掛けて下に垂らすことにより、2階や3階等からでも避難できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による扉装置の正面図である。
【図2】扉体の支軸部分の縦断面図である。
【図3】(イ)(ロ)(ハ)
扉体の下側の支軸部分を示す横断面図であって、扉体を閉塞した状態、扉体を開く時の状態、扉体を開放した状態を示している。
【符号の説明】
1 アルミサッシ(窓)
2 上枠材
3 下枠材
4 扉体
5 戸当り部
6a,6b 支軸
7 ロックピン
8 ロープ
Claims (2)
- 窓(1)の室外側に固定した上下の枠材(2,3)間に観音開き状に開閉する左右2枚の扉体(4)を備え、扉体は、枠材の扉体裏側に設けた戸当り部(5)と、枠材の扉体裏側であって且つ扉体の支軸(6a)よりも外側の位置に抜き差し自在に設けたロックピン(7)により閉塞状態にロックされ、ロックピン(7)を引き抜くと扉体が室外側に開放自在となり、開放状態で閉塞時と同じ位置にロックピンを差し込むと、扉体が戸当り部(5)の側端面とロックピン(7)の間に挟まれて固定されることを特徴とする扉装置。
- 扉体(4)に避難用のロープ(8)を収容していることを特徴とする請求項1記載の扉装置。
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