JP3816123B2 - 遊技機の電飾装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明はパチンコ機やスロットマシンなどの遊技機に用いられる電飾装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機にあっては、ほぼ方形のベニヤ板にて形成された遊技板の前面に光不透過性の意匠パターンを構成するデザイン図の印刷された光透過性の前面板を構成するセル板を接着し、このセル板上にストップランプ、賞球ランプ、入賞口、風車、ランプ風車、センタ役物、大入賞口、バンド飾りおよびサイドランプなど多種類の飾り物を配置して木ねじなどの釘で遊技板に取り付けてあり、これらの飾り物のうちで、遊技者の視覚に訴えてその遊技性を高める電飾効果を出す場合には、飾り物の裏側に電球または発光ダイオード(LED)などの光源を配置し、この光源に遊技板の裏面に取り付けた電気ユニットから電力を供給し、光源を点滅することによって、飾り物を所定色に発光表示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、電球や発光ダイオードなどの光源は、例えば厚さ0.5ミリメートル、面積20平方ミリメートルなどのように、薄くて広い面積を有し、しかも動植物や乗り物などの意匠パターンを有する単体に構成するのはむずかしい。
【0004】
このため、上記飾り物の内部に電球などの光源を配置する複雑な構造を取らなければならないうえ、飾り物がセル板の前面より前方に突出するので、遊技の面白さとしての遊技性に重要な役割を果たす遊技球の通り道の邪魔とならないように、電飾機能を有する飾り物を設置する必要から、電飾機能を有する飾り物の設置に制約が多く、電飾効果を向上するにも限度があった。
【0005】
また、セル板の裏面に印刷された意匠パターンの複数の特定部分を点在配置的に鮮明な色彩で発光表示することで、上記電飾機能を有する飾り物による電飾効果の不足を補うことも考えられるけれども、意匠パターンの複数の特定部分に対応して遊技板に光源配置用の開口を形成することから、繰り返される遊技球からの衝撃で、セル板の前面が凸凹となる不都合があり、にわかに採用しがたいものである。
【0006】
さらに、実開平4−50092号公報には遊技板の前面にエレクトロルミネッセンスプレートを敷設し、電気ユニットからエレクトロルミネッセンスプレートの透明電極および背面電極に電力を制御しつつ供給することによって、エレクトロルミネッセンスプレートの発光層を所定色に発光表示するようにした遊技機の電飾装置が開示されているが、これは高価なエレクトロルミネッセンスプレートを遊技板の前面全域に敷設する構造であることから、セル板の裏面に印刷された意匠パターンの複数の特定部分を点在配置的に鮮明な色彩で発光表示するものとはその基本的な構成が全く異なるばかりか、経済的に不利となり、にわかに採用しがたいものである。
【0007】
そこで、この発明は、遊技球の道筋に支障を招くことなく、遊技球の接触する前面板の平面的な形状を保持しつつ、その前面板の裏面に印刷された意匠パターンの複数の特定部分を点在配置的に鮮明な色彩で発光表示することができる電飾装置およびその製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る遊技機の電飾装置は、光透過性の前面板と、前面板の裏面に設けられた意匠パターンと、意匠パターンの裏面に設けられた意匠パネルと、意匠パネルの裏面に設けられた遊技板とを備えた遊技機の電飾装置であって、意匠パターンは点在配置される複数の表示部と複数の表示部を取り囲む遮光部とが前面板の裏面に互いに隣接して敷設されたことによって構成され、表示部は光透過性を有するデサイン化された透光意匠印刷により構成され、遮光部は表示部以外の部分としてデザイン化された遮光意匠印刷により構成され、意匠パネルは透明電極と発光層と絶縁層と背面電極とスペーサとを備え、透明電極と発光層と背面電極とがエレクトロルミネッセンスプレートを構成し、透明電極は表示部と遮光部とにわたり意匠パターンの裏面に形成され、発光層は表示部と対応し、絶縁層は遮光部と対応しかつ発光層に対する厚さ不足を補うように発光層と同一厚さに構成され、発光層と絶縁層とが透明電極の裏面に互いに隣接して形成され、背面電極は発光層の裏面に形成され、スペーサは背面電極に対する厚さ不足を補うように背面電極と同一厚さの絶縁材で構成されて絶縁層の裏面に形成され、背面電極とスペーサとが互いに隣接されたことを特徴としている。背面電極より引き出されるリード線が、互いに混線しないようにスペーサの中を通って意匠パネルの側方の一カ所に集まるように配線されてもよい。
【0009】
【作用】
この発明に係る遊技機の電飾装置では、意匠パターンと意匠パネルとが前面板と遊技板との間に前面板の平面的な形状を保持するように構成され、透明電極と発光層と背面電極とからなるエレクトロルミネッセンスプレートが発光表示し得るように意匠パネルの内部に構成される。
【0010】
【実施例】
以下、この発明の一実施例を図面とともに詳述する。
図1は実施例の電飾装置を示す構成図、図2は図1に示すA−A線に沿う断面図、図3は同実施例の点滅プログラムを示す図表である。
【0011】
図1において、遊技板1はほぼ方形のベニヤ板に構成され、この遊技板1の前面には後述する積層体2を接着し、この積層体2上には図外の発射装置から発射された遊技球を遊技領域に誘導するバンド3を設置し、このバンド3内における遊技領域の中央部にはセンタ役物4、その周囲の遊技領域には上部左右のランプ風車5、下部左右の風車6、下部中央の始動口7、下部左右それぞれに位置する2個の入賞口8、下部中央の大入賞口9、最下部のアウト口10および全体に点在する多数の遊技釘11を配置して遊技板1に図外の木ねじなどの釘で取り付け、以て、遊技板1がパチンコ機のゲージ盤を構成し、この遊技板1の裏面には電気ユニット12を設置してある。
【0012】
上記積層体2は、大まかには、図1に示す正面図では例えばセンタ役物4の真上中央部の一カ所と左右それぞれの三カ所との合計七カ所に点在配置された点線で示す複数の表示部2a,2b,2c,2d,2e,2f,2gと、それらの表示部以外の部分である遮光部2hとからなる後述するデザイン図で構成される意匠パターンを有し、2図に示す断面図では光透過性のセルロイドのような合成樹脂にて形成された前面板13、前面板13の裏面にシルク印刷などにて印刷された意匠パターン14、意匠パターン14の裏面に熱圧着または接着剤などで敷設された意匠パネル15から構成され、その意匠パネル15の裏面を遊技板1の前面に定着用紙16を介在させつつ図外の接着剤にて接着し、以て、積層体2が遊技板1の前面に定着用紙16を介して一体に結合してある。
【0013】
意匠パターン14は、複数の表示部2a〜2fを構成する光透過性を有する単色または複数色からなる例えば動植物や乗り物あるいは擬人化図柄などのデサイン化された透光意匠印刷14aと、遮光部2hを構成する光不透過性を有する単色または複数色からなる例えば動植物や乗り物あるいは擬人化図柄などのデサイン化された遮光意匠印刷14bとから構成される。
【0014】
意匠パネル15は光透過性樹脂の保護膜15aと合成樹脂の絶縁膜15bとでサンドイッチ状にラミネート処理されたエレクトロルミネッセンスプレート15cを備え、エレクトロルミネッセンスプレート15cは透明電極15dと背面電極15eとの間に複数の透光意匠印刷14aのそれぞれと対応して位置する発光層15fを有するとともに、発光層15fの外側に発光層15fと同一厚さで発光層15fの敷設に伴う厚さ不足を補う絶縁層15gを有し、さらに、背面電極15eの外側に背面電極15eと同一厚さで背面電極15eの敷設に伴う厚さ不足を補う絶縁材のスペーサ15hを有し、これらの透明電極15d、背面電極15e、発光層15f、絶縁層15gおよびスペーサ15hは上記保護膜15aおよび絶縁膜15bを含めて印刷製版技術により一体構成され、発光層15fは樹脂バインダ中に80〜90ウエイトパーセントの比率で蛍光体を分散し、透明電極15dと背面電極15eとの間に電圧を加えることによって、発光層15f中の蛍光体が所定色に発光し、その発光が透明電極15dを透過して発光表示する(日経BP社;NIKKEI MATERIALS&TECHNOLOGY;94.1(no.137参照)。
【0015】
上記透明電極15dは前面板13の全域に配置された平面形状を有し、背面電極15eは発光層15fの全域に配置された平面形状を有し、背面電極15eには電気ユニット12(図1参照)から電力を供給する図示を省略した長尺なリード線を側方に一体に引き出してあり、このリード線はスペーサ15hを分断するように通って意匠パネル15の側方(図2の上側または下側)に配線され、つまり、発光層15fが複数の表示部2a〜2gとしての透光意匠印刷14aと対応する個数で点在配置されることから、背面電極15eも発光層15fと同数で対応して点在配置され、それぞれの背面電極15eより引き出されるリード線も発光層15fと同数存在し、それぞれのリード線が互いに混線(交錯)しないようにスペーサ15hの中を通って意匠パネル15の側方の一カ所に集まるように配線され、そのリード線が集まる部分において、意匠パネル15には透明電極15dおよび背面電極15eへの図外の接続端子部を構成する。
【0016】
この図外の接続端子部において上記絶縁層15gは透明電極15dおよびスペーサ15hを含む厚さの厚肉に形成され、その肉厚部では透明電極15dより延びるリード線および各背面電極15eより延びるリード線を並列配置に埋設し、その肉厚部の端部では絶縁層15gの一表面が剥ぎ取られて各リード線が露出し、絶縁層15gの他表面が露出した各リード線に裏打ちされる。
【0017】
前面板12、意匠パターン14、意匠パネル15、定着用紙16および遊技板1からなる部分の製造工程について説明すると、タブロイド判のような大きさを有する前面板13を構成する透明フィルムの裏面に透光性意匠印刷14aおよび遮光性意匠印刷14bを行って意匠パターン14を形成し、この意匠パターン14の裏面に保護膜15aを形成し、この保護膜15aの裏面にリード線を含む透明電極15dを成膜し、この透明電極15dの裏面に発光層15fおよび絶縁層15gを成膜し、これらの発光層15fおよび絶縁層15gの裏面にリード線を含む背面電極15eおよびスペーサ15hを成膜し、これらの背面電極15eおよびスペーサ15hの裏面に絶縁膜15bを成膜し、この絶縁膜15bの裏面にケント紙のような定着用紙16を熱圧着または接着剤にて一体に結合し、これらの前面板13、意匠パターン14、保護膜15a、透明電極15d、発光層15f、絶縁層15g、背面電極15e、スペーサ15h、絶縁膜15bおよび定着用紙16からなるタブロイド判のような大きさの原型の積層体2を遊技板1とほぼ同形の方形に型抜き成形することによって、図1に実線で示す外形と点線で示す複数の表示部2a〜2gおよび遮光部2hを有する遊技板構成体(遊技板1の前面に積層体2を重ね合わせたもの)が完成する。
【0018】
この実施例では、エレクトロルミネッセンスプレートメーカ(製造業者)が前面板13、意匠パターン14、意匠パネル15および定着用紙16からなるタブロイド判のような大きさの原型の積層体2を遊技板1とほぼ同形の方形に型抜き成形するまでを行ってパチンコ機メーカに納入する。
【0019】
パチンコ機メーカでは、図1に実線で示す形状の遊技板1の前面に薬剤の接着剤をのり付けし、その接着剤の上に上記型抜き成形された積層体2の定着用紙16を重ね合わせ、それら遊技板1と積層体2との両者に上下より圧力を加え、遊技板1と積層体2との両者を加圧密着し、遊技板1と積層体2との両者に遊技釘用下穴、ねじ釘用下穴および飾り物用下穴などの必要な穴明け加工を行った後に、遊技板1の前面に積層体2の前面板13側より遊技釘11、バンド3、センタ役物4、ランプ風車5、風車6、始動口7、入賞口8、大入賞口9、アウト口10を取り付け、遊技板1の裏面に電気ユニット12を取り付けた後に、電気ユニットから延びる図外の電気ユニット側フラットケーブルの接続端子部を遊技板1の裏側に突出した上記意匠パネル15の接続端子部に接続する。
【0020】
再び、図1に戻り説明すると、電気ユニット12は遊技制御装置12aおよび点滅駆動装置12bを備える。
【0021】
遊技制御装置12aは予め設定されたプログラムにしたがって動作するマイクロコンピュータに構成され、点滅プログラム12cを有する一方、始動口7または遊技板1の裏面に設置された図外の入賞検知通路に設けた検知器から遊技球の始動口7への入りの検出信号を受け取ることにより、図外の内蔵された乱数を用いる停止図柄組み合わせ決定手段がセンタ役物4における3つの図柄の停止図柄の組み合わせを決定した後に、入賞信号をセンタ役物4に出力してセンタ役物4の3つの図柄をあたかも回転しているように可変表示し、その後予め定められた時間が経過すると、図柄停止信号をセンタ役物4に出力してセンタ役物4の3つの図柄を各行間に数秒程度の時間差を以て例えば左側の第1行から第3行目の方向に順に停止し、残りの行としての第3行目の図柄が停止する以前に、それまでに停止した第1行目および第2行目の図柄が二つづつ揃ったリーチ状態となるとリーチ信号を発生し、そして、第3行目の図柄が以前に停止した第1行目および第2行目の図柄と同じ図柄で停止することにより三つの同じ図柄が停止した大当たり状態となると大当たり信号を発生するとともに大入賞口9を予め設定された回数を以て開閉し、また、三つの停止した図柄が例えば「7」のような予め設定された特定図柄の場合は次回の遊技球の始動口7への入りに伴う遊技中における大当たり状態となる確率を高くする高確率信号を発生し、さらに、三つの停止した図柄が全部ばらばらの場合は外れ信号を発生する。
【0022】
点滅駆動装置12bは点滅プログラム12cにしたがって遊技制御装置12aから出力される点滅信号に応じ、積層体2に点在配置された複数の表示部2a〜2gを点滅する電力をエレクトロルミネッセンスプレート15cの透明電極15dおよび背面電極15eに供給する。
【0023】
点滅プログラム12cは遊技制御装置12aに予め設定されており、図3の見出し欄の直ぐ下に存在する第1欄に示す入賞信号の発生により表示部2a,2bを同時に点滅する第1点滅信号、図3の第2欄に示すリーチ信号の発生により表示部2a〜2gを同時に点滅する第2点滅信号、図3の第3欄に示す大当たり信号により表示部2e,2fを同時に点滅し所定の遅れ時間を以て表示部2gを点滅しさらに所定の遅れ時間を以て表示部2a,2bを同時に点滅する第3点滅信号、図3の第4欄に示す高確率信号により表示部2gを点滅する第4点滅信号を出力するための情報マップである。
【0024】
第1点滅信号はオン・オフを0.5×2=1秒の周期による信号波形を有し、第2点滅信号はオン・オフを0.15×2=0.3秒の周期による信号波形を有し、第3点滅信号は最初の表示部2e,2fへのオン0.5+オフ1=1.5秒の周期による第1次信号波形と、この第1次信号波形の最初のオンである0.5秒の遅れ時間を以て発生される次の表示部2gへのオン0.5+オフ1=1.5秒の周期による第2次信号波形と、この第2次信号波形の最初のオンである0.5秒の遅れ時間を以て発生される次の表示部2a,2bへのオン0.5+オフ1=1.5秒の周期による第3信号波形とを有し、第4欄の第4点滅信号はオン・オフを0.25×2=0.5秒の周期による信号波形を有する。
【0025】
したがって、この実施例によれば、図外の電源が投入されると、電気ユニット12が起動し、遊技可能な状態となり、この状態において、遊技者が図外の上皿セットに遊技球を入れ、図外の発射装置を一方向に回転操作して遊技球を弾き、その弾かれた遊技球がバンド3に沿い遊技領域に導かれ、その遊技球の上向きの推力がその遊技球の重力よりも小さくなることによって、遊技球は遊技領域を下方に向けて転がり、その転がる途中で遊技釘11、センタ役物4、ランプ風車5および風車6などに当たりながら入賞口8に入って定数の遊技球を上皿セットに出玉(当たり球)として供給する定数供給球となったり、始動口7に入ってセンタ役物4の図柄を回転する始動球およびその後に発生する可能性の有る大入賞口9を開閉する権利発生球となったり、始動口7や入賞口8に入らなかった遊技球はアウト口10に入ってアウト球となる。
【0026】
上記始動口7に遊技球が入ると、遊技制御装置12aが入賞信号を点滅駆動装置12bに出力し、以て、表示部2a,2bが0.5秒間点灯し0.5秒間消灯する点滅を例えば4秒間で4回同時に繰り返して遊技者に遊技球の始動口7への入賞したことを知らせるとともに、センタ役物4の三つの図柄があたかも回転しているように可変表示する。
【0027】
そして、上記遊技球の始動口7への入賞から所定時間経過し、センタ役物4の図柄が二つ停止し、その停止した図柄が二つ揃うと、遊技制御装置12aがリーチ信号を点滅駆動装置12bに出力し、以て、全部の表示部2a〜2gが0.15秒間点灯し0.15秒間消灯する点滅を1.2秒で4回同時に繰り返して遊技者に遊技の状況がリーチ状態となったことを知らせる。
【0028】
引き続き、センタ役物4の最後の図柄が停止し、その最後に停止した図柄が先に停止している二つの図柄と異なる場合は、遊技制御装置12aが外れ信号を発生してその一回の遊技球の始動口7への入賞よる遊技制御を終わるとともに次回の遊技球の始動口7への入賞による遊技制御に備える。
【0029】
また、上記センタ役物4の最後の図柄が停止し、その最後に停止した図柄が先に停止している二つの図柄と同じ場合は、遊技制御装置12aが大当たり信号を点滅駆動装置12bに出力し、以て、表示部2e,2fが0.5秒間点灯し1秒間消灯する点滅を1.5秒周期で繰り返すとともに、表示部2gが上記表示部2e,2fの最初の点灯開始より0.5秒の遅れ時間を以て0.5秒間点灯し1秒間消灯する点滅を1.5秒周期で繰り返し、さらに表示部2a,2bが上記表示部2gの最初の点灯開始より0.5秒の遅れ時間を以て0.5秒間点灯し1秒間消灯する点滅を1.5秒周期で繰り返し、結果として、中央部の表示部2g、左右下部の表示部2e,2fおよび左右上部の表示部2a,2bからなる三つのグループが、大入賞口9の予め設定された回数を以て開閉する大当たり中、連続して点滅を繰り返して遊技者に遊技の状況が大当たり中であることを知らせる。
【0030】
一方、上記センタ役物4の最後の図柄が停止し、その最後に停止した図柄が先に停止している二つの図柄と同じで、しかも、その三つの停止図柄が特定図柄であると、遊技制御装置12aが高確率信号を点滅駆動装置12bに出力することにより、中央部の表示部2g、左右下部の表示部2e,2fおよび左右上部の表示部2a,2bからなる三つのグループが大当たり中連続して点滅を繰り返す大当たり中の点滅を行った後に、表示部2gが0.25秒間点灯し0.25秒間消灯する点滅を0.5秒周期で次回の大当たり発生まで連続して点滅を繰り返すか、または、上記遊技制御装置12aによる高確率信号の点滅駆動装置12bへの出力により、中央部の表示部2g、左右下部の表示部2e,2fおよび左右上部の表示部2a,2bからなる三つのグループが大当たり中連続して点滅を繰り返す大当たり中の点滅を行った後に、表示部2gが0.25秒間点灯し0.25秒間消灯する点滅を0.5秒周期で数回繰り返すか、または、上記遊技制御装置12aによる高確率信号の点滅駆動装置12bへの出力により、表示部2gが0.25秒間点灯し0.25秒間消灯する点滅を0.5秒周期で次回の大当たり発生まで連続して点滅を繰り返して、遊技者に次回の大当たりの発生する確率が高確率であることを知らせる。
【0031】
要するに、この実施例によれば、光透過性の前面板13の裏面に設けられる意匠パターン14を点在配置された複数の透光意匠印刷14aとそれ以外の遮光性意匠印刷14bとで構成し、この意匠パターン14の裏面に透光意匠印刷14aのそれぞれと対応するエレクトロルミネッセンスプレート15cを有する意匠パネル15を重ね合わせ、この意匠パネル15の裏面に遊技板1の前面を重ね合わせ、前面板13と意匠パネル15および遊技板1を一体に結合して、遊技板1の前面上にエレクトロルミネッセンスプレート15cによる電気的な発光部を点在配置し、この点在配置されたエレクトロルミネッセンスプレート15cを電気ユニット12により遊技状況に応じて点滅するようにしたので、前面板13の裏面に存在する意匠パターン14の複数の特定部分を点在配置的に鮮明な色彩で所定色にて浮き上がるように発光表示することができ、しかも、その発光表示は点滅プログラム12cを変更することで選択して設定することができ、また、意匠パネル15に使用する素材を適切に選定することにより、意匠パネル15の厚さを例えば0.5ミリメートル程度に作ることは容易であり、点在配置した電気的な発光部と対応して遊技板1に開口を形成する必要もないことから、遊技球の接触する前面板13の平面的な形状を遊技板1で確保することができ、以て、遊技球の道筋に支障を招くことはない。
【0032】
上記意匠パネル15は定着用紙16を介在して遊技板1の前面に一体に結合してあるから、パチンコ機メーカで従前より使用している接着剤をそのまま使用しても、換言するならば特別の接着剤を厳選使用しなくても、意匠パネル15と遊技板1との一体結合を強固にすることができる。
【0033】
上記電気ユニット12は遊技板1の裏面に取り付けてあるか、各エレクトロルミネッセンスプレート15cの電気ユニット12との配線を簡素な構造にすることができる。
【0034】
図1において、一つのタブロイド判で前面板13、意匠パターン14、意匠パネル15および定着用紙16からなる一つの積層体2を型抜きする場合を例示して説明したが、一つの全判または長尺判から複数の積層体2を型抜きすることも可能である。
【0035】
さらに、上記実施例ではエレクトロルミネッセンスプレートメーカおよびパチンコ機メーカごとの分業でコスト的に有利に製造する過程を例として説明したが、単一企業内で製造することも可能である。
【0036】
上記実施例では表示部2a〜2gをバンド3内の遊技領域に配置した例を図示して説明したが、図示は省略するが、表示部をバンド3外の非遊技領域に配置しても同様の作用効果がある。
【0037】
上記実施例ではセンタ役物4を図柄を可変表示するタイプを例として図示して説明したが、ドラムタイプまたは羽根タイプの役物を使用することも可能である。
【0038】
上記実施例では前面板13の裏面に意匠パターン14を形成した例を図示して説明したが、意匠パネル15の保護膜15aを意匠パターン14の印刷用インクの定着の良い透明または半透明などの光透過性樹脂により構成し、この保護膜15aの前面に透光意匠印刷14aおよび遮光意匠印刷14bを多色印刷による絵合わせ技法を用いて印刷して意匠パターン14を形成し、この意匠パターン14を含む意匠パネル15および定着用紙16を図外の型枠内に嵌め込み、この型枠内の意匠パターン14上に光透過性を有するメラミンのような熱可塑性の合成樹脂を注入固化して前面板13を一体に形成し、これらの前面板13、意匠パターン14、意匠パネル15および定着用紙16からなる積層体を遊技板1の前面に貼り合わせれば、発光層15fと透光意匠印刷14aとの位置および絶縁層15gと遮光意匠印刷14bとの位置が意匠パターン14の印刷によって簡単に整合し、前面板13の前方からの発光する意匠と非発光の意匠との位置合わせを良くすることができる。
【0039】
また、上記実施例における前面板13をメラミン系の合成樹脂により構成しても同様の作用効果がある。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、次のような効果がある。
意匠パターンと意匠パネルとが前面板と遊技板との間に前面板の平面的な形状を保持するように構成され、透明電極と発光層と背面電極とからなるエレクトロルミネッセンスプレートが発光表示し得るように意匠パネルの内部に構成されており、とりわけ、スペーサが背面電極に対する厚さ不足を補うように背面電極と同一厚さの絶縁材で構成されて絶縁層の裏面に形成されているので、遊技球の接触する前面板の平面的な形状を保持し、以て、遊技球の道筋に支障を招くこともなく、前面板の裏面に存在する意匠パターンの複数の特定部分を点在配置的に鮮明な色彩で所定色にて浮き上がるように発光表示することができる。背面電極より引き出されるリード線が互いに混線しないようにスペーサの中を通って意匠パネルの側方の一カ所に集まるように配線されれば、エレクトロルミネッセンスプレートの点灯を制御する電気ユニットをエレクトロルミネッセンスプレートに簡素に接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の電飾装置を示す構成図。
【図2】 図1のA−A線断面図。
【図3】 同実施例の点滅プログラムを示す図表。
【符号の説明】
1 遊技板
2 積層体
2a〜2g 表示部
2h 表示部以外の部分
12 電気ユニット
12a 遊技制御装置
12b 点滅駆動装置
12c 点滅プログラム
13 前面板
14 意匠パターン
15 意匠パネル
15c エレクトロルミネッセンスプレート
16 定着用紙
Claims (2)
- 光透過性の前面板と、前面板の裏面に設けられた意匠パターンと、意匠パターンの裏面に設けられた意匠パネルと、意匠パネルの裏面に設けられた遊技板とを備えた遊技機の電飾装置であって、意匠パターンは点在配置される複数の表示部と複数の表示部を取り囲む遮光部とが前面板の裏面に互いに隣接して敷設されたことによって構成され、表示部は光透過性を有するデサイン化された透光意匠印刷により構成され、遮光部は表示部以外の部分としてデザイン化された遮光意匠印刷により構成され、意匠パネルは透明電極と発光層と絶縁層と背面電極とスペーサとを備え、透明電極と発光層と背面電極とがエレクトロルミネッセンスプレートを構成し、透明電極は表示部と遮光部とにわたり意匠パターンの裏面に形成され、発光層は表示部と対応し、絶縁層は遮光部と対応しかつ発光層に対する厚さ不足を補うように発光層と同一厚さに構成され、発光層と絶縁層とが透明電極の裏面に互いに隣接して形成され、背面電極は発光層の裏面に形成され、スペーサは背面電極に対する厚さ不足を補うように背面電極と同一厚さの絶縁材で構成されて絶縁層の裏面に形成され、背面電極とスペーサとが互いに隣接されたことを特徴とする遊技機の電飾装置。
- 背面電極より引き出されるリード線が互いに混線しないようにスペーサの中を通って意匠パネルの側方の一カ所に集まるように配線されたことを特徴とする請求項1記載の遊技機の電飾装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP00675295A JP3816123B2 (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 遊技機の電飾装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00675295A JP3816123B2 (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 遊技機の電飾装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08191922A JPH08191922A (ja) | 1996-07-30 |
| JP3816123B2 true JP3816123B2 (ja) | 2006-08-30 |
Family
ID=11646927
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP00675295A Expired - Fee Related JP3816123B2 (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 遊技機の電飾装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3816123B2 (ja) |
-
1995
- 1995-01-19 JP JP00675295A patent/JP3816123B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08191922A (ja) | 1996-07-30 |
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