JP3829375B2 - 部品整送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は部品の整送装置に関するものであり、更に詳しくは外周面の下半部Hに外縁が円形でフランジ状の3個の凸部を有する円柱状又は円筒状部品を直立姿勢に整えて移送するための部品整送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1は自動車のワイヤーハーネスに使用されるゴム製の防水栓Pの部分破断斜視図であり、図2は側面図である。全体的には外周面に3個のフランジ状の同軸的な凸部Fが形成された下半部Hを有しており、底面Bには欠落部kを有する薄いリングRが一体的に形成されている。そして、図2に示す直立した姿勢で次工程へ供給することが望まれている。因みに、図1、2に示す防水栓Pは底面B側の直径4mm、天面T側のチューブ部Eの直径3mm、高さ8mmである。なお、この種の防水栓には図1、2に示すもの以外に形状の若干異なるものが複数存在する。
【0003】
上記の防水栓Pを直線振動パーツフィーダによって整送する場合、例えば、上流側の捩り振動パーツフィーダにおいて、倒立姿勢の防水栓P、横臥姿勢の防水栓Pが排除され、下流端から単列として排出される正規の直立姿勢の防水栓Pを、下流側の直線振動パーツフィーダのトラフへ移行させ、直立姿勢を保持させつつ下流側へ個送している。
【0004】
その直線振動パーツフィーダは図17にその断面を示すように、トラフ271において防水栓Pの下半部の3個の凸部によって形成される上下2段の凹部のうちの上側の凹部へ両側からガイドプレート272a、272bを挿入して支持し、移送するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、図17の[18]−[18]線方向の断面図である図18、その部分の平面図である図19、図18における[20]−[20]線方向の断面図である図20に示すように、防水栓Pが倒れて移送詰まりを発生することがある。トラフ271の幅およびガイドプレート272a、272bの間隔をやや広く設定していること、ゴム製の防水栓Pがやや軟らかいこともあって、図19の防水栓Pa のようにガイドプレート272a側へ片寄り他方のガイドプレート272から下半部Hが外れた時に、後続する防水栓Pからの押され具合によっては、引っ掛かっているガイドプレート272aが支点となって防水栓Paは前傾し、更に押されて防水栓Pbのように、下半部Hが変形してガイドプレート272a、272bの間に挟み込まれて移送詰まりを発生したり、また後続する防水栓Pからの押され方によっては、高さ位置を対称に設けているガイドプレート272a、272bが支点となって防水栓Pが後傾し、更には下半部Hが変形してガイドプレート272a、272bの間に挟み込まれるなどして移送詰まりを発生していた。
【0006】
本発明は上記の問題に鑑みてなされ、側面の下半部を主体に複数のフランジ状の凸部を有する円柱状部品が移送詰まりを発生することなく移送され得る直線振動パーツフィーダを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の部品整送装置の直線振動パーツフィーダのトラフ(71)、または(181)中においては、外周面に外縁が円形または角形でフランジ状の複数の凸部(F)が同軸に形成された下半部(H)を有する円筒状部品(P)の凸部と共に形成される凹部の上下非対称な箇所でガイドプレート(74)、または(184)、(188)を挿入し、また下半部(H)の上面をガイドプレート(76)、または(186)で抑えて部品を支持するようにしている。このことによって、部品は移送される途中において前傾ないしは後傾しにくく、また、後続する部品に押されても、凸部が変形してガイドプレート間に挟み込まれることはなく、移送詰まりを発生するには至らない。また、上記のガイドプレート(74)、(76)、または(184)、(186)、(188)に加えて、同部品が上半部(E)を接触して移送されるガイド部材(75s)または(185s)を設け、同部品の上下の両端部に近い部分で姿勢を規制するようにする。
【0008】
【発明の実施の形態】
図面を使って本発明の部品整送装置における直線振動パーツフィーダの実施の形態を説明する。
【0009】
図13はトラフ71の断面図であるが、トラフブロック72に形成されているトラフ71を移送面78に接して移送される防水栓Pに対し、図13において防水栓Pの右側からは、上側の凹部に挿入するようにガイドプレート74を取り付けて抑えブロック73と共にボルト73bでトラフブロック72に固定し、防水栓Pの左側からは下半部Hの肩部を抑えるようにガイドプレート76を取り付けて抑えブロック75と共にボルト75bでトラフブロック72に固定している。
【0010】
防水栓Pが図13において紙面と直交する方向に傾き倒れる場合に、ガイドプレート74、またはガイドプレート76が回転の支点となり難く、またガイドプレート74が支点となりかける時にはガイドプレート76が回転を妨げ、ガイドプレート76が支点となりかける時にはガイドプレート74が回転を妨げるように働く。
【0011】
従って、防水栓Pは移送の途中において前傾ないしは後傾しにくく、また後続する防水栓Pによって押されても、倒れるようなことはない。また下半部Hが変形してガイドプレート74とガイドプレート76との間に挟み込まれ、移送詰まりを起こすようなことはない。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例の部品整送装置について、図面を参照して具体的に説明する。
【0013】
(実施例1)図3は図1、図2に示した防水栓Pを整送するための部品整送装置1の部分破断側面図であり、図4は同平面図である。すなわち、部品整送装置1は捩り振動パーツフィーダ2と、直列に配置した2基の駆動部61、61’を備えた直線振動パーツフィーダ3が組み合わされて構成されている。
【0014】
図3を参照して、捩り振動パーツフィーダ2は防水栓Pを収容し整送するボウル21と、これに捩り振動を与える駆動部11とから成っている。駆動部11においては、ボウル21の底板と一体的な可動ブロック12が等角度間隔に配置した傾斜板バネ13によって下方の固定ブロック14と連結されている。固定ブロック14上にはコイル15を巻装した電磁石16が可動ブロック12の下面における可動コア12Cと僅かな間隙をあけ対向させて設けられている。駆動部11は、その周囲を防音カバー17で覆われており、かつボウル21と共に防振ゴム18を介して、床面上の基板9に固定した支柱19に設置されている。そして、コイル15に交流が通電されることにより、ボウル21に対し上方から見て時計方向の捩り振動を与える。
【0015】
ボウル21においては、図4を参照して、底面22に多数の防水栓Pを収容し(図4においては簡明化のために散在的に示している)、底面22から時計方向にスパイラル状に上昇する平板トラック24が周壁23に沿って設けられており、防水栓Pの移送路となる。平板トラック24の下流端から防水栓Pをボウル21の外周側へ導く導出トラック25がワイパー26と共に設けられている。ワイパー26は防水栓Pの重なりを崩し、導出トラック25上へ拡げる。
【0016】
導出トラック25に続き、内周側に落下間隙をあけて幅を狭めた平板状の整列トラック27が、これに直角な外周側の側壁28と共に設けられている。整列トラック27もボウル21の径外方へ向かって若干下向き傾斜とされている。整列トラック27の下流端から下方への段差29を介し、選別トラック34がその側壁35と共に直線状のトラックブロック30に形成されている。整列トラック27を横臥して移送されてくる防水栓Pは図7に示す段差29を落下し、選別トラック34上で直立姿勢または倒立姿勢となり、一部は横転して横臥姿勢となるが、選別トラック34でそれらの姿勢が選別され、直立姿勢の防水栓Pのみが下流側へ移送される。更にはその下流側に防水栓Pを両側から挟持して個送する挟持レール54が設けられて、直線振動パーツフィーダ3のトラフ71に接続されている。なお、ボウル21の底面22および平板トラック24から導出トラック25、整列トラック27までの間は、それらの側壁と共に、摩擦係数を大にして防水栓Pのスリップを防ぐための樹脂ライニングLが施されている。
【0017】
また、整列トラック27から選別トラック34を経て挟持レール54の下流端に至るまでの下方には、落下し排除される防水栓Pを受けて集めるポケット59が設けられ、ボウル21の外周側に取り付けられている。落下した防水栓Pはポケット59の底面を移送され、図示せずともその下流端からボウル21の底面22へ戻されるようになっている。なお、ポケット59と反対側においてボウル21の外周に取り付けられているのはバランスウエイト6である。また、図3も参照して、捩り振動パーツフィーダ2の近傍において基板9にボルト8bで固定した支持板8に取り付けられているのは、捩り振動パーツフィーダ2と直線振動パーツフィーダ3とのコントローラー7、7’である。
【0018】
次にボウル21内に設けられた防水栓Pの姿勢を選別するための選別トラック34について説明する。図5は整列トラック27の下流端部、選別トラック34、および挟持レール54の上流端部を示す斜視図であり、図6はその部分の平面図、図7は図6における[7]−[7]線方向の断面図である。
【0019】
図5、図6、図7を参照して、整列トラック27の下流端における下方への段差29を介して、選別トラック34とこれに直角な側壁35を形成させた直線状のトラックブロック30が設けられている。
【0020】
トラックブロック30における選別トラック34と側壁35の形状は図6における[8]−[8]線方向の断面図である図8に示されている。トラックブロック30はボウル21の周壁にボルト41bで取り付けたアングル状の支持部材41に載置して固定され、その外周側において支持部材42、43によりポケット59の外周壁に取り付けられている。トラックブロック30には、その外周側へ向かって下向き傾斜の選別トラック34と、これに直角な側壁35が形成されているが、側壁35には直立姿勢の防水栓Pの下半部Hが嵌まり込む切り溝37が形成されており、更には切り溝37内には下半部Hの凹凸に合わせて移送方向に平行な上下二段の突条36a、36bが形成されている。すなわち、防水栓Pは捩り振動による移送力のボウル21の径外方へ向う成分によって、チューブ部Eを側壁35に、下半部Hを切り溝37に押し付けられつつ安定に保持されて移送されるようになっている。
【0021】
上流側の整列トラック27において側壁28に接し、天面Tまたは底面Bを先頭にし横臥した姿勢で移送されてくる防水栓Pは、その下流端から段差29を落下して選別トラック34を直立姿勢または倒立姿勢となって移送されるが、落下時にバウンドして姿勢を乱す防水栓Pはトラックブロック30の内周側においてその上流部分と平行し、支持部材41に取り付けて設けられているガイドプレート31によって選別トラック34へ戻される。この時、横転する防水栓Pも生ずる。
【0022】
図5、図6、図7へ戻り、選別トラック34は上流端からテーパー状に幅が狭められている幅漸減部34a、狭幅部34b、広幅部34cからなっており、詳細は後述するが、正規の直立姿勢の防水栓Pは選別トラック34の幅に関係なく移送されるに対し、倒立姿勢の防水栓Pは選別トラック34の幅が狭められた狭幅部34bにおいて支持を失い内周側へ落下するようになっている。
【0023】
また、選別トラック34の狭幅部34bの上方には、トラックブロック30の外周側に固定した取付けブロック32にストッパープレート38がそれ自身の径方向の長穴39を挿通するボルト38bで径方向の位置を調整可能に取り付けられている。ストッパープレート38の内周側はその一部がトラックブロック30上へ延在され下方へ曲げられてストッパー38Tが形成されている。すなわち、図9は図6における[9]−[9]線方向の断面図であるが、図9のAに示すように、直立姿勢の防水栓Pは下半部Hを側壁35に形成されている切り溝37に嵌め込んで移送されるので、狭幅部34bから落下せず、またストッパー38Tに接触することなく移送されるが、図9のBにおいて一点鎖線で示す倒立姿勢の防水栓P3 は下半部Hを切り溝37に嵌め込めない分だけ内周側へスライドして移送され、選別トラック34の狭幅部34bにおいて支持を失って下方へ落下し排除されるか、または二点鎖線で示す防水栓P4 のように狭幅部34b上を移送されるものの、上側となる下半部Hがストッパー38Tに接触することにより移送を停止されて内周側へ落下し排除される。更には、三点鎖線で示す横臥姿勢の防水栓P5 も下半部Hを切り溝37に嵌め込めず、狭幅部34bから内周側へ落下し排除される。トラックブロック30、およびその選別トラック34、側壁35が直線状に形成されているのは、上記の選別を正確にかつ効率よく行なうためである。
【0024】
また図5、図6、図7へ戻り、トラックブロック30の下流側において防水栓Pを両側から挟持して移送する挟持レール54は内周側プレート54aと外周側プレート54bとからなっている。内周側プレート54aは上流端部がトラックブロック30の下流部とオーバーラップするようにストッパー38Tの直下流まで延在して設けられており、選別トラック34上の防水栓Pを切り溝37内の突条36aとの間で挟むようになっている。すなわち、図6における[10]−[10]線方向の断面を示す図10を参照して、選別トラック34の広幅部34c上の防水栓Pは、側壁35の切り溝37に設けられた突条36a、および突条36aと同程度の厚さとされた挟持レール54の内周側プレート54aとの間で挟持されるようになる。
【0025】
更には、図5、図6を参照して、トラックブロック30の下流端における突条36aの高さ位置から、同じく突条36aと同程度の厚さとされた挟持レール54の外周側プレート54bが設けられており、図6における[11]−[11]線方向の断面図である図11も参照して、防水栓Pは挟持レール54の内周側プレート54aと外周側プレート54bとによって挟持されて移送される。そして、同じく図6における[12]−[12]線方向の断面を示す図12も参照して、挟持レール54は捻られ水平化されて、その排出端は下流側の直線振動パーツフィーダ3のトラフ71へ接続されている。
【0026】
直線振動パーツフィーダ3は図3を参照して、防水栓Pを単列で個送するトラフ71と、これに直線振動を与える2基の駆動部61、61’とからなっている。駆動部61、61’は全く同様に構成されているので以降においては駆動部61について説明し、駆動部61の構成要素に対応する駆動部61’の構成要素には( ’)付きの同一の符号を付して説明は省略する。
【0027】
駆動部61においては、トラフ71と一体的に固定された可動ブロック62が前後一対の傾斜板ばね63によって下方の固定ブロック64と連結されている。固定ブロック64上にはコイル65を巻装した電磁石66が可動ブロック62から垂下されている可動コア62cと僅かな間隙をあけ対向して設けられている。固定ブロック64は床面にボルト69bで固定された共通架台69上に設置されている。そして、コイル65、65’に交流が通電されることにより、トラフ71に矢印nで示す方向の直線振動を与える。
【0028】
次に本発明を構成するトラフ71について説明する。図4にはトラフ71の平面図が示されているが、図4における[13]−[13]線方向の断面図である図13、および図13における[14]−[14]線方向の断面図である図14に示すように、トラフブロック72に形成されたトラフ71内を移送面78に接して直立姿勢で移送される防水栓Pは下半部Hにおける上段の凸部Fと中段凸部Fとの間の凹部に対し、図13において右方からガイドプレート74が挿入され、左方からは下半部Hの肩を抑えるようにガイドプレート76が設けられている。すなわち、ガイドプレート74は抑えブロック73と共にボルト73bでトラフブロック72に固定され、同様にガイドプレート76は抑えブロック75と共にボルト75bでトラフブロック72に固定されている。また、抑えブロック75の内側をテーパー状に削った先端部分75sで防水栓Pのチューブ部Eの上部をガイドして移送するようにしている。すなわち、図13に示すように、防水栓Pの上半部であるチューブ部Eの側面の上部が抑えブロック75の防水栓P側の端部をテーパー状に削った先端部75sに接触しながら移送される。よって、抑えブロック75の先端部75sは防水栓Pのガイド部材として働く。このことにより、防水栓Pは、上端部を抑えブロック75の先端部75sによって、また底面部をトラフ21の底面である移送面78によって支持されるので安定に移送されるのである。なお、このトラフ71における防水栓Pの位置は、上流側の捩り振動パーツフィーダ2の挟持レール54の排出端における防水栓Pの位置と整合されている。
【0029】
図4へ戻り、トラフ71の上流部分には発光素子79aおよび受光素子79bからなるオーバーフローセンサ79が取り付けられており、トラフ71内を移送される防水栓Pを監視している。防水栓Pが正常に移送されている場合には発光素子79aから受光素子79bに至る光が防水栓Pによって断続されるが、遮断が所定秒数以上続くと、オーバーフローセンサ79の接続されているコントローラー7は移送が詰まりが発生していると判断して上流側の捩り振動パーツフィーダ2を停止させるようになっている。また、遮断されない間隔が所定秒数以上続く場合には、移送切れ気味になっていると判断し、捩り振動パーツフィーダ2の振動周波数を高くし防水栓Pの供給量を増大させる。
【0030】
実施例1の部品整送装置1は以上のように構成されるが、次ぎにその作用を説明する。なお、図3、図4において、捩り振動パーツフィーダ2のボウル21内には多数の防水栓Pが収容されており、駆動部11のコイル15には交流が通電されてボウル21は時計方向の捩り振動を与えられ、また直線振動パーツフィーダ3の駆動部61、61’のコイル65、65’に交流が通電されてトラフ71は矢印n方向の直線振動が与えられ、オーバーフローセンサ79も作動状態にあるものとする。
【0031】
捩り振動パーツフィーダ2のボウル21において、横臥した姿勢で収容されている防水栓Pは捩り振動を受けて底面22上を周辺部へ移動されると共に矢印mで示す方向へ移送されて平板トラック24へ乗り、天面Tまたは底面Bを先頭にし側壁23に接してスパイラル状に上昇される。防水栓Pは平板トラック24の下流端から導出トラック25へ移行しボウル21の外周側へ導かれるが、この時、導出トラック25の移送面よりも防水栓Pの1個のみが通過し得る高さに設けられているワイパー26によって、積み重なっている防水栓Pは崩され導出トラック25の内周側へ拡げられる。
【0032】
続いて、防水栓Pは導出トラック25から幅の狭められた整列トラック27へ移行されるが、内周側を移送されている防水栓Pは下方のポケット59へ転落することにより移送量が調整される。続いて、整列トラック27を側壁28に接して移送される防水栓Pは、図5、図6、図7に示すように、また選別トラック34の上流部近傍の断面図である図8に示すように、整列トラック27の下流端から下方への段差29を介して設けられているトラックブロック30の選別トラック34へ落下し底面Bを下側にした直立姿勢、または天面Tを下側にした倒立姿勢となる。落下時に跳ねる防水栓Pがある場合、その防水栓Pはトラックブロック30の上流部分と平行して内周側に設けられているガイドプレート31によって選別トラック34上へ戻される。また横転して横臥姿勢となるものも生ずる。
【0033】
選別トラック34へ落下する防水栓Pの中で、選別トラック34上で直立姿勢となる防水栓Pは側壁35に形成されている切り溝37に下半部Hを嵌め込み上下二段の凹部には突条36a、36bが挿入され、かつ、チューブ部Eは側壁35に接して移送される。この時、防水栓Pは捩り振動による移送力のボウル21の径外方への成分も受けて、側壁35、切り溝37の方へ押し付けられ気味に安定に保持されて移送される。
【0034】
倒立姿勢の防水栓Pは下半部Hを切り溝37内に嵌め込めずに移送され、横臥姿勢の防水栓Pも同様に下半部Hを切り溝37に嵌め込めずに移送されて選別トラック34の幅が狭められた狭幅部34bに至るが、図9のAに示すように、正規の直立姿勢の防水栓Pは選別トラック34をそのまま通過するに対して、図9のBにおいて一点鎖線で示す倒立姿勢の防水栓P3 は天面Tが狭幅部34bの支持を失って内周側へ落下し、天面Tを狭幅部34b上に置いて移送される二点鎖線で示す倒立姿勢の防水栓P4 は上側となっている下半部Hがストッパー38Tに接触して移送が妨げられ同じく下方へ落下し排除される。また三点鎖線で示す横臥姿勢の防水栓P5 も狭幅部34bで支持を失って内周側へ落下し排除される。
【0035】
そして、図5、図6、図7に示すように、また選別トラック34の下流部の断面図である図10に示すように、ストッパー38Tの直下流からは、選別された直立姿勢の防水栓Pはトラックブロック30の下流部とオーバーラップして延在されている下流側の挟持レール54の内周側プレート54aの上流端部と切り溝37内の突条36aとに挟持され安定に移送される。
【0036】
続いて防水栓Pは、図5、図6、および挟持レール54の断面図である図11に示すように、挟持レール54の内周側プレート54aと、切り溝37内の突条36aに接続させて設けられている外周側プレート54bとに挟持され、更には捻られて図12に示すように水平にされて挟持レール54の排出端まで移送され、下流側の直線振動パーツフィーダ3へ移行される。
【0037】
防水栓Pは直線振動パーツフィーダ3のトラフ71において図13、図14の断面図に示すように、移送方向に向かっての左側では下半部Hにおける上側の凹部にガイドプレート74が挿入され、右側では下半部Hの肩部をガイドプレート76で抑え、更には抑えブロック75の内側の先端部分75sでチューブ部Eの上部をガイドして移送される。
【0038】
すなわち、防水栓Pがトラフ71内において前傾、または後傾するような力を受ける場合に、ガイドプレート74、76が異なる高さで存在することから回転の支点にはなり難く、それらの何れか、例えばガイドプレート74が回転の支点として働きかけても、他のガイドプレート76が回転を妨げるように働く。
【0039】
また、抑えブロック75の内側の先端部分75sは防水栓Pのチューブ部Eの上部をガイドしていることにより上部の動きが制限され、それに応じて下側にある凸部Fの底面Bの動きの自由度が低下するので、防水栓Pは倒れにくくなっている。従って、トラフ71内で倒れて移送詰まりも発生することなく円滑に移送される。
【0040】
この間において、例えば次工程との間の受け渡しの関係でトラフ71に移送詰まりが発生するような場合には、防水栓Pがトラフ71に設置されているオーバーフローセンサ79の発光素子79aから受光素子79bに至る光を所定秒数以上遮断するので、オーバーフローセンサ79が接続されているコントローラー7は捩り振動パーツフィーダ2を停止させる。そして、移送詰まりが解消されると捩り振動パーツフィーダ2を再起動させる。
【0041】
以上、本発明を実施例によって説明したが、勿論、本発明はこれに限られることなく、本発明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0042】
例えば実施例1においては直線振動パーツフィーダにおけるトラフ71には、図13、図14に示すように、防水栓Pの下半部Hの3個の凸部Fによって形成される上下2段の凹部のうちの上側の凹部に挿入されるガイドプレート74と、その反対側から下半部Hの肩部を抑えるガイドプレート76、および防水栓Pの上半部のチューブ部Eの側面上部をガイドする抑えブロック75の先端部分75sによって、防水栓Pを支持したが、例えば図13と同様な断面図である図15、及び図15における[16]−[16]線方向の断面図である図16を参照し、移送面189に接して移送される防水栓Pの一方の側において凸部Fで形成されている上側の凹部にガイドプレート184を挿入し、他方の側において下側の凹部にガイドプレート188を挿入し、かつ下半部Hの肩部をガイドプレート186で抑えるように支持されるトラフ181としてもよい。すなわち、ガイドプレート184は抑えブロック183と共にボルト183bでトラフブロック182に固定され、同様にガイドプレート186とガイドプレート188は間にブロック187を挟んで、抑えブロック185と共にボルト185bでトラフブロック182に固定されている。すなわち、防水栓Pを同一の高さレベルで両側から支持するのではなく、異なる高さレベルで支持するようにしている。また、抑えブロック185の内側をテーパー状に削った先端部分185sで防水栓Pのチューブ部Eの上方をガイドして移送する。
【0043】
すなわち、防水栓Pがトラフ181内において前傾、または後傾するような力を受ける場合に、ガイドプレート184、186、188が異なる高さで存在することから回転の支点にはなり難くそれらの何れか、例えばガイドプレート184が回転の支点として働きかけても、他のガイドプレート186、188が回転を妨げるように働く。また、抑えブロック185の内側の先端部分185sは防水栓Pのチューブ部Eの上部をガイドしていることにより上部の動きが制限され、それに応じて下側にある凸部Fの底面Bの動きの自由度が低下するので、防水栓Pは倒れにくくなっている。従って、防水栓Pはトラフ181内で倒れて移送詰まりを発生することなく円滑に移送される。
【0044】
また実施例1においては、外縁が円形の3個のフランジ状凸部Fを有する円筒状の防水栓Pを移送対象として例示したが、勿論、本発明の部品整送装置はこれ以外の同様な形状の部品についても適用可能である。例えば防水栓Pと類似の形状のプラスチック絶縁碍子があり2頭釘も含まれる。また、防水栓は中空の円筒状であったが、移送対象は内部の充実した円柱状であってもよい。
【0045】
【発明の効果】
本発明は以上に説明したような形態で実施され、次ぎに示すような効果を奏する。
【0046】
請求項1の部品整送装置によれば、下半部に同軸に外縁が円形のフランジ状に形成された3個の凸部を有し上半部は凸部を持たない円柱状又は円筒状である部品が、直線振動パーツフィーダのトラフ内において、直立姿勢の状態で、移送方向の一方の側方から設けられて下半部の最上面を抑える第1ガイドプレートと、3個の凸部間に形成される上下2段の凹部のうちの少なくとも上側の凹部へ他方の側方から挿入するように設けられた第2ガイドプレートとによって挟持され、更に移送中の部品の上半部の側面に接するように設けられたガイド部材によって部品がガイドされているので、部品が移送途中に倒れて移送詰まりを発生することはない。
【0047】
請求項2の部品整送装置によれば、上記の第1ガイドプレートと第2ガイドプレートに加えて、上下2段の凹部における下側の凹部に対し、前記第1ガイドプレート側から挿入される第3ガイドプレートが設けられており、3枚のガイドプレートによって部品を支持するので、ガイド部材によるガイドもあって、部品を一層安定に整送し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例における整送対称の部品の部分破断斜視図である。
【図2】 同側面図である。
【図3】 実施例1の部品整送装置の部分破断側面図である。
【図4】 同平面図である。
【図5】 実施例1の選別トラックとその近傍の斜視図である。
【図6】 同部分の平面図である。
【図7】 図6における[7]−[7]線方向の断面図である。
【図8】 図6における[8]−[8]線方向の断面図である。
【図9】 図6における[9]−[9]線方向の断面図であり、Aは選別トラックに おける直立姿勢の部品に対する作用、Bは倒立姿勢の部品、横臥姿勢の部品に対する作用を示す。
【図10】 図6における[10]−[10]線方向の断面図である。
【図11】 図6における[11]−[11]線方向の断面図である。
【図12】 図6における[12]−[12]線方向の断面図である。
【図13】 図4における[13]−[13]線方向の断面図である。
【図14】 図13における[14]−[14]線方向の断面図である。
【図15】 変形例のトラフの断面図である。
【図16】 図15における[16]−[16]線方向の断面図である。
【図17】 従来例のトラフの縦断面図である。
【図18】 図17における[18]−[18]線方向の断面図である。
【図19】 図18に示す部分の平面図である。
【図20】 図18における[20]−[20]線方向の断面図である。
【符号の説明】
1 実施例1の部品整送装置
2 捩り振動パーツフィーダ
3 直線振動パーツフィーダ
11 駆動部
21 ボウル
22 底面
24 平板トラック
25 導出トラック
27 整列トラック
29 段差
30 トラックブロック
31 ガイドプレート
34 選別トラック
35 側壁
36a 突条
36b 突条
37 切り溝
38T ストッパー
54 挟持レール
54a 内周側プレート
54b 外周側プレート
61 駆動部
61’ 駆動部
71 トラフ
72 トラフブロック
74 ガイドプレート
76 ガイドプレート
181 変形例のトラフ
184 ガイドプレート
186 ガイドプレート
188 ガイドプレート
Claims (2)
- 外周面に外縁の輪郭が円形でフランジ状の3個の凸部が同軸に形成された下半部と、前記凸部を持たない上半部とを有する円柱状又は円筒状部品を直立した姿勢で個送するための直線振動パーツフィーダを備えた部品整送装置において、
前記直線振動パーツフィーダのトラフ内で、前記部品の下半部の最上面を抑える第1ガイドプレートが移送方向の一方の側方から設けられ、かつ前記3個の凸部間に形成される上下2段の凹部のうちの少なくとも上側の前記凹部に挿入される第2ガイドプレートが他方の側方から設けられており、更に、前記第1ガイドプレートの上方にガイド部材が設けられており、前記部品は上半部の側面の上部を前記ガイド部材に接触させて移送されるようになっており、前記部品が移送の途中において転倒せず、移送詰まりを生ずることなく下流側へ円滑に移送されることを特徴とする部品整送装置。 - 前記トラフ内において、前記第1ガイドプレートと前記第2ガイドプレート、および前記上下2段の凹部における下側の凹部に対し、前記第1ガイドプレート側から挿入される第3ガイドプレートの3枚のガイドプレートによって 前記部品が一層安定に支持され移送される請求項1に記載の部品整送装置。
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