JP3842469B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンバインとしては、機体フレームの下部に走行部を配設するとともに、機体フレームの前端部に刈取部を配設し、走行部に設けた車速センサーによって検出した走行速度に同調させて刈取部の刈取駆動軸を駆動していた。
【0003】
そして、刈取部に流れ込む穀稈の量は、走行速度に応じて増減するが、走行速度に同調させて刈取部を駆動することにより、穀稈の流れ込み量に応じて刈取作業を円滑に行えるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のコンバインにあっては、車速センサーが故障した場合にそれを検出する手段が設けられていなかったため、作業者が車速センサーが故障したことに気づかず、車速センサーの異常な検出信号に基づいて、刈取部を駆動することとなり、刈取作業を円滑に行うことができないおそれがあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、請求項1記載の本発明では、機体フレームの下部に走行部を配設するとともに、機体フレームの前端部に刈取部を配設してなるコンバインにおいて、走行速度を検出するための車速センサーと、前後進を切り替える変速レバーが中立位置にあることを検出するための変速レバー中立検出手段と、穀稈の流れ込みを検出するための穀稈流れ込み検出手段と、刈取部を駆動する刈取駆動軸の回転数を検出するための刈取回転センサーとを具備し、変速レバー中立検出手段によって変速レバーが中立位置にないことを検出するとともに、穀稈流れ込み検出手段によって刈取部に穀稈が流れ込んでいないことを検出し、しかも、刈取回転センサーによって刈取駆動軸が回転していることを検出した場合に、車速センサーによって走行速度を検出できないときには、車速センサーの故障であると判断するようにした。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に係るコンバインは、機体フレームの下部に走行部を配設するとともに、機体フレームの前端部に刈取部を配設したものである。
【0007】
しかも、走行速度を検出するための車速センサーと、同車速センサーの故障を検出するためのセンサ故障検出手段とを具備したものである。
【0008】
そのため、車速センサーが故障していることを作業者に知らせることができ、車速センサーの異常な検出信号に基づいて、刈取部を駆動してしまうことがなく、刈取作業を円滑に行うことができるものである。
【0009】
特に、センサ故障検出手段が、前後進を切り替える変速レバーが中立位置にあることを検出するための変速レバー中立検出手段と、穀稈の流れ込みを検出するための穀稈流れ込み検出手段と、刈取部を駆動する刈取駆動軸の回転数を検出するための刈取回転センサーとを具備し、変速レバー中立検出手段によって変速レバーが中立位置にないことを検出するとともに、穀稈流れ込み検出手段によって刈取部に穀稈が流れ込んでいないことを検出し、しかも、刈取回転センサーによって刈取駆動軸が回転していることを検出した場合に、車速センサーによって走行速度を検出できないときには、車速センサーの故障であると判断するようにしているため、コンバインが走行状態にある場合に、センサ故障検出手段によって車速センサーが故障しているか否かを判断することとなり、車速センサーの故障を確実に検出することができるものである。
【0010】
また、走行部と刈取部の作動を制御するための制御装置を具備し、同制御装置は、走行部の作動を制御するための走行用副制御部と、刈取部の作動を制御するための刈取用副制御部と、各副制御部を統括して制御するための統括制御部とから構成するとともに、統括制御部と各副制御部とを信号線によってループ状に接続し、しかも、統括制御部に、センサー故障検出手段を設けているため、車速センサーが故障した場合には、それをセンサ故障検出手段で検出し、統括制御部に知らせるとともに、統括制御部から各副制御部に知らせることができ、車速センサーの検出信号に基づいて各副制御部が誤った制御をしてしまうのを未然に防止することができるものである。
【0011】
【実施例】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1及び図2は、本発明に係るコンバインAを示しており、同コンバインAは、車体に機体フレーム1を設け、同機体フレーム1の下部に左右一対のクローラ式の走行部2,2 を配設し、機体フレーム1の前端に刈取部3を昇降自在に取付けるとともに、同刈取部3の直後方位置に脱穀部4を設け、同脱穀部4の直後方位置に排藁処理部5を設ける一方、機体フレーム1の右側前部に運転部6を設け、同運転部6の直後方位置に殻粒貯溜タンク7を設けている。8は、脱穀部4の左側上部に設けたフィードチェンである。
【0013】
そして、コンバインAは、圃場内を走行しながら、刈取部3によって穀稈を刈り取り、刈り取った穀稈を脱穀部4で脱穀できるようにしている。
【0014】
走行部2は、図1に示すように、機体フレーム1の下部に走行フレーム108 を取付け、同走行フレーム108 の前端部に左右一対の駆動スプロケット109 を配設する一方、走行フレーム108 の後端部に左右一対の従動スプロケット110 を配設し、駆動スプロケット109 と従動スプロケット110 との間に履帯111 を懸架しており、駆動スプロケット109 の駆動軸には、車速センサー112 としてのロータリエンコーダを連結している。図中、113 は転動輪である。
【0015】
刈取部3は、図1に示すように、機体フレーム1の左側前端部に立設した支柱10の上端に、刈取フレーム11を上下回動自在に取付けている。
【0016】
そして、刈取フレーム11は、図3及び図4に示すように、左右一対の支柱10,10 の上端間に左右幅方向に伸延する筒状の回動支軸12を軸線廻りに回動自在に横架し、同回動支軸12の右側部より前下方へ向けて筒状の縦フレーム13を伸延し、同縦フレーム13の下端に左右幅方向に伸延する筒状の下側横フレーム14の中途部を取付け、同下側横フレーム14の左右両端部より前上方へ向けて筒状の立上がりフレーム15,15 を立上げ、両フレーム15,15 の上端間に上側横フレーム16を横架し、同上側横フレーム16の中途部と前記縦フレーム13の上部との間に上方へ凸状に湾曲する上側連結フレーム17を横架する一方、前記下側横フレーム14の左右側部及び中央部よりそれぞれ前方へ向けて連結フレーム18を延設して形成している。尚、回動支軸12には、昇降機構9としての刈取部昇降モータが連動連結されている。図中、19は下部搬送装置支持フレームである。
【0017】
上記した刈取フレーム11には、植立する六条の穀稈を分草する分草板20を左右幅方向に一定の条間隔を開けて計七個取付けるとともに、各分草板20により分草された六条の穀稈を引起す穀稈引起し装置21と、同穀稈引起し装置21により引起された六条の穀稈の株元を掻き込む穀稈掻込み装置22と、同穀稈掻込み装置22により掻き込まれた穀稈の株元を刈り取る刈刃装置23と、同刈刃装置23により刈り取られた六条の穀稈の下部を脱穀部4側へ搬送する下部搬送装置24と、同穀稈の上部を脱穀部4側へ搬送する上部搬送装置25と、同穀稈の穂先部を搬送する穂先搬送装置26と、上・下部搬送装置25,24 から脱穀部4のフィードチェン8へ穀稈を受け渡す補助をする補助搬送装置27を取付けている。
【0018】
刈刃装置23は、図5に示すように、走行駆動ミッション部78に刈取駆動軸50を介して連動連結されており、走行速度に同調して作動するようにしている。刈取駆動軸50には、刈取駆動軸50の回転数を検出するための刈取回転センサー91としてのロータリエンコーダを接続している。
【0019】
そのため、刈取部3に流れ込む穀稈の量は、走行速度に応じて増減するが、走行速度に同調させて刈取部3を駆動することにより、穀稈の流れ込み量に応じて刈取作業を円滑に行える。
【0020】
以下、刈取フレーム11に取付けた各装置について具体的に説明する。
【0021】
穀稈引起し装置21は、左右に隣接する分草板20,20 間の直後方位置に上下方向に伸延する引起しケース30を計六個立設し、各引起しケース30の上部と前記上側横フレーム16との間に計六個の引起し駆動ケース66を介設し、各引起しケース30内に多数の引起しタイン31a を上下方向に回行可能に取付けた引起し機構31を設けるとともに、同引起し機構31は、各引起しタイン31a が上下移動時に進出し、かつ、下方移動時に退入すべく構成している。
【0022】
穀稈掻込み装置22は、上記各引起しケース30の直後方位置に、タイン付掻込みベルト32とスターホイル33とを上下に対向させて配置している。
【0023】
下部搬送装置24は、左側部の二条分の穀稈の下部を挟扼して後方へ搬送する左側下部搬送機構34と、中央部の二条分の穀稈の下部を挟扼して後方へ搬送する中央下部搬送機構35と、右側部の二条分の穀稈の下部を挟扼して後方へ搬送する右側下部搬送機構36と、これら搬送機構34,35,36により搬送された穀稈の下部を挟扼してフィードチェン8へ搬送する縦搬送機構37とを具備している。
【0024】
そして、これら搬送機構34,35,36は、基本的に搬送チェン34a,35a,36a と、これら搬送チェン34a,35a,36a の各穀稈搬送路と対向させて配置した挟扼体34b,35b,36b とを具備し、搬送チェン34a,35a,36a 及び挟扼体34b,35b,36b によって穀稈を挟扼するように構成しており、各搬送チェン34a,35a,36a の中途部には、穀稈が刈取部3に流れ込んでいることを検出するための穀稈流れ込み検出手段90a,90b,90c をそれぞれ設けている。縦搬送機構37も同様に構成している。
【0025】
また、各下部搬送機構34,35,36には、図4に示すように、穀稈検出体85a,85b,85c を回動自在に取付けており、同穀稈検出体85a,85b,85c は、各下部搬送機構34,35,36によって搬送される穀稈が穀稈検出体85a,85b,85c を回動させることにより、その回動を検出して刈取条数を検出することができるものである。
【0026】
また、縦搬送機構37は、始端部が穀稈通路Pの下方に位置しており、左右側下部搬送機構34,36 により搬送され、穀稈通路Pにおいて合流した穀稈の下部を挟扼してフィードチェン8へ確実に搬送するようにしている。
【0027】
上部搬送装置25は、左側部の二条分の穀稈の上部を掻上げて後方へ搬送する左側上部搬送機構38と、中央部の二条分の穀稈の上部を掻上げて後方へ搬送する中央上部搬送機構39と、右側部の二条分の穀稈の上部を掻上げて後方へ搬送する右側上部搬送機構40とを具備しており、右側上部搬送機構40は、前側搬送体41と後側搬送体42とに二分割して形成している。
【0028】
そして、これら搬送機構38,39 及び前側搬送体41には、多数の搬送タイン38a,39a,41a を前後方向に回行可能に取付けるとともに、各搬送タイン38a,39a,41aは、後方移動時に進出し、かつ、前方移動時に退入すべく取付けており、後側搬送体42も同様に構成している。
【0029】
また、左側上部搬送機構38は左側下部搬送機構34と、中央上部搬送機構39は中央下部搬送機構35と、前側搬送体41は右側下部搬送機構36と、後側搬送体42は縦搬送機構37と、それぞれ上下に対向させて配置して、穀稈の上下部を確実に保持して搬送するようにしている。
【0030】
穂先搬送装置26は、左側部穂先搬送機構43と中央部穂先搬送機構44と右側部穂先搬送機構45とを具備しており、これら穂先搬送機構43,44,45は、スターホイル33の直後方位置において、左側上部搬送機構38と中央上部搬送機構39と前側搬送体41の各上方で、かつ、これらの各穀稈搬送路を間に挟んで各搬送機構38,39 及び前側搬送体41と対向する位置に配置して、それぞれ二条分の穀稈の穂先部を搬送するようにしている。
【0031】
そして、これら穂先搬送機構43,44,45は、六個の引起し駆動ケース66中、三個の引起し駆動ケース66より下方へ延設して形成した穂先搬送駆動ケース68に連動連結しており、各穂先搬送機構43,44,45には、複数の搬送タイン43a,44a,45a を前後方向に回行可能に取付けるとともに、各搬送タイン43a,44a,45a が後方移動時に進出し、かつ、前方移動時に退入すべく構成している。
【0032】
補助搬送装置27は、縦搬送機構37の終端側部と後側搬送体42の終端側部との間に配置するとともに、フィードチェン8の始端側部に近接させて配置しており、同補助搬送装置27は下部搬送装置24の各搬送機構34,35,36,37 と同様に構成して、穀稈の中途部をフィードチェン8へ受け渡し搬送するようにしている。
【0033】
次に、機体フレーム1に搭載したエンジンEから刈取部3に設けた各装置へ動力を伝達するための動力伝達機構Bについて、図5を参照しながら説明する。
【0034】
穀稈引起し装置21へは、エンジンE→ミッション部M→刈取駆動軸50→刈取クラッチ128 →縦伝動軸60→下側横フレーム14内に挿通した下側横伝動軸63→立上がりフレーム15内に挿通した立上がり伝動軸64→上側横フレーム16内に挿通した上側横伝動軸65→引起し駆動ケース66内に挿通した引起し駆動軸67→引起し出力軸81→穀稈引起し装置21のように動力が伝達される。
【0035】
穂先搬送装置26へは、前記引起し駆動軸67より派生して、引起し駆動軸67→穂先搬送駆動軸69→穂先搬送出力軸82→穂先搬送装置26のように動力が伝達される。
【0036】
フィードチェン8へは、エンジンE→ミッション部M→フィードチェンクラッチ129 →フィードチェン駆動軸54→フィードチェン8のように動力が伝達される。
【0037】
補助搬送装置27及び後側搬送体42並びに右側下部搬送機構36及び穀稈掻込装置22へは、前記縦伝動軸60より派生して、縦伝動軸60→補助・後側搬送駆動軸61→補助・後側搬送立上がり軸70→補助搬送装置27及び後側搬送体42のように動力が伝達されるとともに、縦伝動軸60→右側下部搬送駆動軸71→右側下部搬送機構36→穀稈掻込み装置22のように動力が伝達され、さらに、前側搬送体41及び縦搬送機構37へは、前記右側下部搬送駆動軸71から派生して、右側下部搬送駆動軸71→前側搬送駆動軸72→前側搬送体41のように動力が伝達されるとともに、右側下部搬送駆動軸71→縦搬送第一駆動軸73→縦搬送第二駆動軸74→縦搬送機構37のように動力が伝達される。
【0038】
刈刃装置23へは、前記下側横伝動軸63より派生して、下側横伝動軸63→刈刃駆動軸75,75 →刈刃装置23,23 のように動力が伝達される。
【0039】
左側上・下部搬送機構38,34 及び中央上・下部搬送機構39,35 へは、前記立上がり伝動軸64より派生して、立上がり伝動軸64→左側上・下部搬送駆動軸76→左側上・下部搬送立上がり軸77→左側上・下部搬送機構38,34 →中央下部搬送機構35→中央上部搬送機構39のように動力が伝達される。
【0040】
また、ミッション部Mは、走行駆動ミッション部78と走行駆動用伝動機構79を介して連動連結するとともに、脱穀部4に設けた扱胴4aと扱胴駆動用伝動機構80を介して連動連結している。
【0041】
そして、コンバインAは、走行部2、刈取部3、脱穀部4、及び、排藁処理部5の各作動を制御するための制御装置Cを具備している。
【0042】
制御装置Cは、図6に示すように、走行部2の作動を制御するための走行用副制御部C2と、刈取部3の作動を制御するための刈取用副制御部C3と、脱穀部4の作動を制御するための脱穀用副制御部C4と、排藁処理部5の作動を制御するための排藁処理用副制御部C5と、更には、各副制御部C2,C3,C4,C5 を統括して制御するための統括制御部C1とから構成している。
【0043】
統括制御部C1には、各部2,3,4,5 の作動状態や設定状態を表示するための表示部Dが接続されるとともに、後述する車速センサー112 の故障を検出するためのセンサ故障検出手段92が接続されている。
【0044】
各副制御部C2,C3,C4,C5 には、走行速度センサーや刈取部昇降モータ用アクチュエータに代表されるような各種センサーS2,S3,S4,S5 及び各種アクチュエータA2,A3,A4,A5 がそれぞれ接続されている。
【0045】
そして、図6に示すように、統括制御部C1と各副制御部C2,C3,C4,C5 とを信号線L1,L2,L3,L4,L5によってループ状に接続しており、各制御部C1,C2,C3,C4,C5に内蔵された通信回路(図示省略)によって、制御信号を双方向で通信できるようにしている。
【0046】
すなわち、統括制御部C1→走行用副制御部C2→刈取用副制御部C3→脱穀用副制御部C4→排藁処理用副制御部C5→統括制御部C1のように制御信号を図6中反時計回りに伝達する制御信号伝達経路R1と、統括制御部C1→排藁処理用副制御部C5→脱穀用副制御部C4→刈取用副制御部C3→走行用副制御部C2→統括制御部C1のように制御信号を図6中時計回りに伝達する制御信号伝達経路R2との、二つの制御信号伝達経路R1,R2 を形成している。
【0047】
センサ故障検出手段92は、図7に示すように、統括制御部C1のCPU93 の入力ポート93a に車速センサー112 を接続するとともに、CPU93 の出力ポート93b に刈取回転センサー91を接続し、更には、CPU93 の出力ポート93c とグランド端子Gとの間に、前後進を切り替える変速レバーが中立位置にあることを検出するための変速レバー中立検出手段94と穀稈流れ込み検出手段90a,90b,90c とを並列させて接続する一方、変速レバー中立検出手段94と穀稈流れ込み検出手段90a,90b,90c とをCPU93 の入力ポート93d に接続し、CPU93 の出力ポート93c に、刈取クラッチ128 を作動させるための刈取クラッチ作動回路95を接続している。図中、Vは電源端子、96は刈取クラッチ128 の断続を行うクラッチモータ、97は刈取クラッチ用リレー、98はモータ駆動用リレー、99は回路切断用リレーである。
【0048】
そして、変速レバー中立検出手段94によって変速レバーが中立位置にあることを検出した場合、或いは、穀稈流れ込み検出手段90a,90b,90c によって穀稈が刈取部3に流れ込んでいることを検出した場合には、CPU93 の出力ポート93c から出力された出力信号がCPU93 の入力ポート93d に入力されるとともに、同出力信号によって刈取クラッチ用リレー97とモータ駆動用リレー98が作動し、それに伴ってクラッチモータ96が作動して、刈取クラッチ128 が接続されるようにしている。
【0049】
また、センサ故障検出手段92は、変速レバー中立検出手段94によって変速レバーが中立位置にないことを検出するとともに、穀稈流れ込み検出手段90a,90b,90c によって刈取部3に穀稈が流れ込んでいないことを検出し、しかも、刈取回転センサー91によって刈取駆動軸50が回転していることを検出した場合に、車速センサー112 によって走行速度を検出できないときには、車速センサー112 の故障であると判断するようにしている。
【0050】
変速レバーが中立位置にあるとき、或いは、穀稈が流れ込んでいるときには、刈取クラッチ128 が接続されて、刈取部3が作動しているが、その場合でも、コンバインAが走行していない場合もあり得るが、変速レバーが中立位置になく、かつ、穀稈が流れ込んでおらず、しかも、刈取駆動軸50が回動している場合には、必ずコンバインAが走行している状態となっている。その場合に、車速センサー112 によって走行速度を検出できないのであるから、車速センサー112 が故障していることが明らかとなる。
【0051】
このようにして、センサ故障検出手段92によって車速センサー112 が故障しているか否かを確実に判断することができる。
【0052】
そして、かかるセンサ故障検出手段92を統括制御部C1に接続しているため、車速センサー112 が故障した場合には、それをセンサ故障検出手段92で検出し、統括制御部C1に知らせるとともに、統括制御部C1から各副制御部C2,C3,C4,C5 に知らせることができ、車速センサー112 の検出信号に基づいて各副制御部C2,C3,C4,C5 が誤った制御をしてしまうのを未然に防止することができる。
【0053】
また、センサ故障検出手段92によって車速センサー112 が故障していることを検出した場合に、表示部D に警告を表示することによって、車速センサー112 が故障していることを作業者に知らせることができ、車速センサー112 の異常な検出信号に基づいて、刈取部3を駆動してしまうことがなく、刈取作業を円滑に行うことができる。
【0054】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0055】
請求項1記載の本発明では、走行速度を検出するための車速センサーと、前後進を切り替える変速レバーが中立位置にあることを検出するための変速レバー中立検出手段と、穀稈の流れ込みを検出するための穀稈流れ込み検出手段と、刈取部を駆動する刈取駆動軸の回転数を検出するための刈取回転センサーとを具備し、変速レバー中立検出手段によって変速レバーが中立位置にないことを検出するとともに、穀稈流れ込み検出手段によって刈取部に穀稈が流れ込んでいないことを検出し、しかも、刈取回転センサーによって刈取駆動軸が回転していることを検出した場合に、車速センサーによって走行速度を検出できないときには、車速センサーの故障であると判断するようにしているため、車速センサーが故障していることを作業者に知らせることができ、車速センサーの異常な検出信号に基づいて、刈取部を駆動してしまうことがなく、刈取作業を円滑に行うことができ、また、コンバインが走行状態にある場合に、車速センサーの故障を確実に検出することができる。
【0056】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンバインの左側面図。
【図2】同平面図。
【図3】刈取部の側面図。
【図4】同正面図。
【図5】コンバインの駆動機構を示す説明図。
【図6】制御装置を示す説明図。
【図7】センサ故障検出手段を示す説明図。
【0057】
【符号の説明】
A コンバイン
1 機体フレーム
2 走行部
3 刈取部
4 脱穀部
5 排藁処理部
6 運転部
8 フィードチェン
90a,90b,90c 穀稈流れ込み検出手段
91 刈取回転センサー
92 センサ故障検出手段
94 変速レバー中立検出手段
112 車速センサー
Claims (1)
- 機体フレームの下部に走行部を配設するとともに、機体フレームの前端部に刈取部を配設してなるコンバインにおいて、
走行速度を検出するための車速センサーと、
前後進を切り替える変速レバーが中立位置にあることを検出するための変速レバー中立検出手段と、
穀稈の流れ込みを検出するための穀稈流れ込み検出手段と、
刈取部を駆動する刈取駆動軸の回転数を検出するための刈取回転センサーとを具備し、
変速レバー中立検出手段によって変速レバーが中立位置にないことを検出するとともに、穀稈流れ込み検出手段によって刈取部に穀稈が流れ込んでいないことを検出し、しかも、刈取回転センサーによって刈取駆動軸が回転していることを検出した場合に、車速センサーによって走行速度を検出できないときには、車速センサーの故障であると判断することを特徴とするコンバイン。
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