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JP3844533B2 - 2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体及び植物病害防除剤 - Google Patents
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JP3844533B2 - 2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体及び植物病害防除剤 - Google Patents

2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体及び植物病害防除剤 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体に関し、当該誘導体は農薬として有用である。
【0002】
【従来の技術】
2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体に関しては、Zh.Org.Khim.,3(6),1117(1967)、及びZh.Obshch.Khim.,39(1),26(1969)に2,6−ジクロロ−N−(α−メチルフェネチル)−イソニコチン酸アミドの合成について記載がある。しかし、植物病害防除剤としての使用に関する記述はない。
イソニコチン酸誘導体に関する特許出願発明としては、例えば特開昭63−93766号に、2,6−ジハロゲン化イソニコチン酸及びそのエステル誘導体等が植物病害防除剤として有効であることが開示されている。また本発明者らによる特開平7−173012号には、2−クロロ−6−ヒドロキシイソニコチン酸が植物病害防除剤として有効であることが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記化合物においては、その薬効が必ずしも十分とはいえず、また、特開昭63−93766号の化合物は保護すべき植物体に薬害が生ずる場合もあった。従って、植物に対してより安全でかつ効力の優れたな薬剤が求められていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、かかる課題を解決するため種々研究した結果、一般式(2)で示される2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体が植物に対する薬害の心配もなく、優れた植物病害防除活性を示すことを見いだし、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、
1.下記一般式(1)
【0005】
【化3】
Figure 0003844533
【0006】
(式中、Rは水素原子又は低級アルキル基を表し、Rは水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、アミノ基、低級アルキル基置換アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、ハロゲン置換低級アルキル基又はハロゲン置換低級アルコキシ基を表わし、あるいは、R とR は、それぞれが結合する炭素原子と一緒になって環基を表わす。及びRはそれぞれ独立に水素原子又は低級アルキル基を表わし、あるいは、R 及びR は、それぞれが結合する炭素原子と一緒になってシクロアルキレン基を表わす。ここでRがメチル基かつR、R及びRのいずれもが水素である場合を除く。)
で示される2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体、
【0007】
2.前記一般式(1)において、R 及びR が水素原子であり、かつ、R が水素原子、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基である上記1記載の2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体、
3.前記一般式(1)において、R 、R 及びR が水素原子であり、かつ、R が低級アルキル基である上記1記載の2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体、
4.前記一般式(1)において、R 及びR が水素原子であり、かつ、R 及びR がそれぞれが結合する炭素原子と一緒になったシクロアルキレン基である上記1記載の2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体、
5.前記一般式(1)において、R 及びR が水素原子であり、かつ、R 及びR がそれぞれが結合する原子と一緒になった複素環基である上記1記載の2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体、
【0008】
6.下記一般式(2)
【0009】
【化4】
Figure 0003844533
(式中、Rは水素原子又は低級アルキル基を表し、Rは水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、アミノ基、低級アルキル基置換アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、ハロゲン置換低級アルキル基又はハロゲン置換低級アルコキシ基を表わし、あるいは、R とR は、それぞれが結合する炭素原子と一緒になって環基を表わす。及びRはそれぞれ独立に水素原子又は低級アルキル基を表わし、あるいは、R 及びR は、それぞれが結合する炭素原子と一緒になってシクロアルキレン基を表わす。
で示される2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体を有効成分として含有する植物病害防除剤、
7.前記一般式(2)において、R 及びR が水素原子であり、かつ、R が水素原子、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基である上記6記載の植物病害防除剤、
8.前記一般式(2)において、R 、R 及びR が水素原子であり、かつ、R が低級アルキル基である上記6記載の植物病害防除剤。
9.前記一般式(2)において、R 及びR が水素原子であり、かつ、R 及びR がそれぞれが結合する炭素原子と一緒になったシクロアルキレン基である上記6記載の植物病害防除剤、
10.前記一般式(2)において、R 及びR が水素原子であり、かつ、R 及びR がそれぞれが結合する原子と一緒になった複素環基である上記6記載の植物病害防除剤に関するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
一般式(1)及び一般式(2)において、R1は、水素原子又は低級アルキル基を表し、低級アルキル基としては、直鎖状でも分岐状でも環状でも良く、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、2−ブチル基、ターシャリーブチル基、シクロプロピル基等の炭素数1〜4のものが挙げられる。R1として好ましいものは、水素原子、炭素数1〜2の低級アルキル基である。
【0011】
2及びR3はそれぞれ独立に水素原子又は低級アルキル基を表し、低級アルキル基としては、直鎖状でも分岐状でも環状でも良く、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、2−ブチル基、ターシャリーブチル基、シクロプロピル基等の炭素数1〜4のものが挙げられる。
2及びR3として好ましいものは、水素原子又は炭素数1〜2の低級アルキル基であり、特に好ましくは水素原子である。
【0012】
4は水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、アミノ基、低級アルキル基置換アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、ハロゲン置換低級アルキル基又はハロゲン置換低級アルコキシ基を表す。
低級アルキル基としては、直鎖状でも分岐状でも良く、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、2−ブチル基、ターシャリーブチル基等の炭素数1〜4のもの、好ましくは炭素数1〜2のものが挙げられる。
低級アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基等の炭素数1〜4のもの、好ましくは炭素数1〜2のものが挙げられる。
低級アルキル基置換アミノ基としては、アミノ基の水素原子が炭素数1〜4の低級アルキル基で置換されたもの、例えばジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基等の二置換化合物、メチルアミノ基、エチルアミノ基等の一置換化合物等が挙げられ、好ましくは炭素数1〜2のアルキル基の二置換化合物が挙げられる。
【0013】
ハロゲン原子としては弗素、塩素、臭素、ヨウ素等、好ましくはフッ素又は塩素が挙げられる。
ハロゲン置換低級アルキル基としては、炭素数1〜4の低級アルキル基にハロゲン原子が1〜5個置換した化合物、例えばトリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、ジフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基等が挙げられ、好ましくはハロゲン原子が1〜3個置換した炭素数1〜3のアルキル基が挙げられる。
ハロゲン置換低級アルコキシ基としては炭素数1〜4の低級アルコキシ基にハロゲン原子が1〜5個置換した化合物、例えばトリフルオロメトキシ基、トリクロロメトキシ基、ジフロオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基等が挙げられる。
【0014】
4として好ましいものは、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキル基置換アミノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、ハロゲン置換低級アルキル基が挙げられ、より好ましくは水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ニトロ基又はハロゲン原子が挙げられ、特に好ましくは水素原子が挙げられる。
【0015】
また、R2とR3は一体となって、一般式(1)または(2)中で環を形成しても良い。形成される環としてはシクロプロピル環、シクロペンチル環、シクロヘキシル環等のシクロアルキル環等が挙げられる。
同様に、R4とR1は一体となって、一般式(1)または(2)中で環を形成しても良い。形成される環としてはテトラヒドロイソキノリン等の環が挙げられる。
【0016】
ただし、一般式(1)で示される化合物には、R2がメチル基でR1、R3及びR4がいずれも水素である化合物は含まれないが、一般式(2)で示される化合物は該化合物を包含する。
【0017】
本発明における前記一般式(1)及び/又は一般式(2)で示される化合物は、例えば下記の方法で製造することができる。但し、当該化合物は、これらの製造法に限定されるものではない。以下、説明の便宜上、一般式(2)で示される化合物の製造方法について説明する。尚、以下の反応式中のR〜R一般式(2)の定義と同じ意義を有する。
【0018】
【化5】
Figure 0003844533
【0019】
即ち、式(3)で示される2,6−ジクロロイソニコチン酸クロリドを適当な溶媒中、必要に応じて塩基を存在させ、一般式(4)で示されるフェネチルアミン誘導体と反応させることにより、一般式(2)で示される2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体が製造できる。
反応溶媒としては、テトラヒドロフラン等のエーテル類、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒等が挙げられる。塩基としてはトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、ジアザビシクロウンデセン等の有機塩基、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化物、炭酸カリウム、炭酸セシウム等の炭酸塩等が使用できる。反応温度は、溶媒、塩基等により異なるが、通常−10〜80℃が好ましく、特に0〜50℃が好ましい。反応時間は、反応温度、溶媒、塩基等により異なるが、通常0.1〜10時間であり、好ましくは0.5〜5時間である。
【0020】
尚、上述の方法で製造される、本発明の一般式(1)及び/又は一般式(2)で示される化合物の具体的構造を例示すれば、表1〜表3の通りである。但し、表中、R1〜R4は一般式(1)及び/又は一般式(2)の置換基に各々対応し、Meはメチル基、Etはエチル基、Prはプロピル基、Buはブチル基をそれぞれ表す。
【0021】
【表1】
Figure 0003844533
【0022】
【表2】
Figure 0003844533
【0023】
【表3】
Figure 0003844533
【0024】
一般式(2)で示される2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体を有効成分とする植物病害防除剤は、植物病原ウィルス、細菌及び糸状菌による各種の植物病害防除、例えばイネの主要病害であるいもち病、きゅうりの斑点病等に適用し得るが、特にいもち病に優れた効果を示す。一般式(2)で示される2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体は、植物病原菌に対して直接殺菌作用を発現するよりも、むしろ植物体が本来備えている植物病原菌に対する抵抗反応を引き出す作用によって病害防除を発揮する。したがって、本薬剤は予防的に使用することが使用形態として好ましい。
【0025】
本薬剤は、有効成分を単独で使用することも可能であるが、通常、農薬の製剤に用いられる固体及び液体坦体、並びに分散剤、希釈剤、乳化剤、展着剤、増粘剤等の補助剤と混合して、水和剤、液剤、油剤、粉剤、粒剤、ゾル剤(フロアブル)等の剤型に製剤して使用することができる。
【0026】
固体及び液体坦体としては、例えばタルク、クレー、ベントナイト、カオリン、けいそう土、モンモリロナイト、雲母、バーミキュライト、石膏、炭酸カルシウム、ホワイトカーボン、木粉、澱粉、アルミナ、珪酸塩、糖重合体、ワックス類、水、アルコール類(メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、エチレングリコール、ベンジルアルコール等)、石油溜分(石油エーテル、ケロシン、ソルベントナフサ等)、脂肪族又は脂環式炭化水素類(n−ヘキサン、シクロヘキサン等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クロロベンゼン、クメン、メチルナフタレン等)、ハロゲン化炭化水素類(クロロホルム、ジクロロメタン等)、エーテル類(イソプロピルエーテル、エチレンオキシド、テトラヒドロフラン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル、エチレングリコールアセタート、酢酸アミル等)、酸アミド類(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアニリド等)、ニトリル類(アセトニトリル、プロピオニトリル、アクリロニトリル等)、スルホキシド類(ジメチルスルホキシド等)、アルコールエーテル類(エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル等)等が挙げられる。
【0027】
補助剤としては、例えば非イオン型界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル、ソルビタンアルキルエステル等)、陰イオン型界面活性剤(アルキルベンゼンスルホナート、アルキルスルホサクシナート、ポリオキシエチレンアルキルスルファート、アリールスルホナート等)、陽イオン型界面活性剤(アルキルアミン類、ポリオキシエチレンアルキルアミン類、第四級アンモニウム塩類等)、両性型界面活性剤(アルキルアミノエチルグリシン、アルキルジメチルベタイン等)、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アラビアゴム、トラガントガム、キサンタンガム、ポリビニルアセタート、ゼラチン、カゼイン、アルギン酸ソーダ等が挙げられる。
【0028】
さらに、本薬剤は、各種の農園芸用殺菌剤、除草剤、植物生長調節剤、殺虫剤、殺ダニ剤等の農薬や、肥料等と混合して用いることができる。
本薬剤における有効成分含有量は、製剤形態、施用方法、その他の条件によって種々異なる。通常は0.5〜95%(重量)、好ましくは2〜70%(重量)である。
本薬剤の施用方法としては、植物への施用(茎葉散布)、植物の生育土壌への施用(土壌施用)、田面水への施用(水面施用)、種子への施用(種子処理)等が可能である。
本薬剤の施用量に関しては、適用植物、適用病害等によっても異なるが、茎葉散布の場合には有効成分濃度1〜10000ppm、好ましくは10〜1000ppmの溶液を10アール当たり50〜300L施用するのが好ましく、土壌施用及び水面施用の場合には、有効成分量で10アール当たり0.1〜1000g、特に好ましくは10〜100g施用するのが好ましい。また、種子処理の場合には、種子1kgに対して、0.001〜50gの有効成分を施用するのが好ましい。
【0029】
【実施例】
次に本発明を合成実施例、製剤例及び試験例によって説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
(合成実施例1)
β−フェネチルアミン2.06g、テトラヒドロフラン(THF)20ml及びトリエチルアミン7.1mlとを攪拌、氷冷し、これに2,6−ジクロロイソニコチン酸クロリド3.57gを5mlのジクロロメタンに溶解させた溶液を滴下した。反応液を室温で2時間攪拌した後、溶媒を減圧溜去し、これに希塩酸を加えた。析出物を濾取し、水洗、乾燥して2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド(化合物No.1)4.56gを得た(収率91%)。メタノール中より再結晶精製したものの融点は、120.6℃であった。
Figure 0003844533
【0030】
(合成実施例2〜27)
β−フェネチルアミンの代わりに各種試薬を用いる他は合成例1と同様にして、表4〜10に記載の化合物No.2〜27を得た。但し表中、R1〜R4は一般式(2)の置換基に各々対応し、Meはメチル基、Etはエチル基、Prはプロピル基、Buはブチル基をそれぞれ表す。
【0031】
【表4】
Figure 0003844533
【0032】
【表5】
Figure 0003844533
【0033】
【表6】
Figure 0003844533
【0034】
【表7】
Figure 0003844533
【0035】
【表8】
Figure 0003844533
【0036】
【表9】
Figure 0003844533
【0037】
【表10】
Figure 0003844533
【0038】
(製剤例1)粉剤
化合物No.1〜12で示される2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体2重量部をそれぞれ、クレー98重量部と混合粉砕し、粉剤とした。
【0039】
(製剤例2)水和剤
化合物No.1〜12で示される2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体20重量部をそれぞれ、クレー68重量部、ホワイトカーボン8重量部及びポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル4重量部と混合粉砕し、水和剤とした。
【0040】
(製剤例3)粒剤
化合物No.1〜12で示される2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体5重量部をそれぞれ、ベントナイト及びタルクの等量混合物90重量部及びアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム5重量部と混合粉砕し、粒剤に成型した。
【0041】
(試験例1)イネいもち病防除試験(土壌施用)
ポット(直径6cm,高さ5.5cm)で育種した2葉期のイネ(品種:愛知旭)に、(製剤例2)記載の水和剤各々から調製した薬液を土壌施用した(有効成分量で5mg/ポット)。14日後にイネいもち病菌(Pyricularia oryzae)の胞子懸濁液を噴霧接種し、25℃の湿室に24時間置いた後、温室内で発病させ、胞子懸濁液接種10日後に病斑数を調査し、下記式より防除価を算出した。対照薬剤として、2,6−ジクロロイソニコチン酸メチルエステル(特開昭63−93766号に記載)についても同様の方法で試験を行った。結果を表11〜12に示す。
【0042】
【数1】
Figure 0003844533
【0043】
【表11】
Figure 0003844533
【0044】
【表12】
Figure 0003844533
(注)−は薬害が無いことを、+は薬害が発生したことを表す。
【0045】
(試験例2)キュウリ斑点細菌病防除試験
ポット(直径10cm,高さ9cm)で育種した4葉期のキュウリ(品種:ときわ新地這)に、(製剤例2)記載の各々の水和剤から調製した有効成分濃度200ppmの薬液を茎葉散布した。7日後、病原細菌懸濁液を噴霧接種し、25℃の湿室に48時間置いた後、温室内で発病させ、病原細菌懸濁液接種7日後に下位4葉の病斑数を調査し、(試験例1)における場合と同様にして防除価を算出した。その結果、化合物No.1〜12で示される化合物は85〜100%の防除価を示した。また対照薬剤として、2−クロロ−6−ヒドロキシイソニコチン酸(特開平7−173012号に記載)についても同様の方法で試験を行ったところ、60%の防除価を示した。
【0046】
【発明の効果】
本発明に係る2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体は、植物病害防除剤として有用であり、植物病原ウイルス、細菌及び糸状菌による各種の植物病害の防除に優れた効果を示し、植物に対する薬害の心配がない。

Claims (10)

  1. 下記一般式(1)
    Figure 0003844533
    (式中、Rは水素原子又は低級アルキル基を表し、Rは水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、アミノ基、低級アルキル基置換アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、ハロゲン置換低級アルキル基又はハロゲン置換低級アルコキシ基を表わし、あるいは、R とR は、それぞれが結合する炭素原子と一緒になって環基を表わす。及びRはそれぞれ独立に水素原子又は低級アルキル基を表わし、あるいは、R 及びR は、それぞれが結合する炭素原子と一緒になってシクロアルキレン基を表わす。ここでRがメチル基かつR、R及びRのいずれもが水素である場合を除く。)
    で示される2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体。
  2. 前記一般式(1)において、R 及びR が水素原子であり、かつ、R が水素原子、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基である請求項1記載の2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体。
  3. 前記一般式(1)において、R 、R 及びR が水素原子であり、かつ、R が低級アルキル基である請求項1記載の2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体。
  4. 前記一般式(1)において、R 及びR が水素原子であり、かつ、R 及びR がそれぞれが結合する炭素原子と一緒になったシクロアルキレン基である請求項1記載の2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体。
  5. 前記一般式(1)において、R 及びR が水素原子であり、かつ、R 及びR がそれぞれが結合する原子と一緒になった複素環基である請求項1記載の2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体。
  6. 下記一般式(2)
    Figure 0003844533
    (式中、Rは水素原子又は低級アルキル基を表し、Rは水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、アミノ基、低級アルキル基置換アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、ハロゲン置換低級アルキル基又はハロゲン置換低級アルコキシ基を表わし、あるいは、R とR は、それぞれが結合する炭素原子と一緒になって環基を表わす。及びRはそれぞれ独立に水素原子又は低級アルキル基を表わし、あるいは、R 及びR は、それぞれが結合する炭素原子と一緒になってシクロアルキレン基を表わす。
    で示される2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体を有効成分として含有する植物病害防除剤。
  7. 前記一般式(2)において、R 及びR が水素原子であり、かつ、R が水素原子、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基である請求項記載の植物病害防除剤。
  8. 前記一般式(2)において、R 、R 及びR が水素原子であり、かつ、R が低級アルキル基である請求項6記載の植物病害防除剤。
  9. 前記一般式(2)において、R 及びR が水素原子であり、かつ、R 及びR がそれぞれが結合する炭素原子と一緒になったシクロアルキレン基である請求項6記載の植物病害防除剤。
  10. 前記一般式(2)において、R 及びR が水素原子であり、かつ、R 及びR がそれぞれが結合する原子と一緒になった複素環基である請求項6記載の植物病害防除剤。
JP32705095A 1995-12-15 1995-12-15 2,6−ジクロロイソニコチン酸フェネチルアミド誘導体及び植物病害防除剤 Expired - Fee Related JP3844533B2 (ja)

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