JP3854870B2 - 燃焼装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バーナの燃焼領域を切り替えて燃焼能力を切り替える能力切替式の燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から燃焼装置は、給水管および出湯管が接続される熱交換器と、この熱交換器を加熱するバーナと、バーナに燃焼用空気を供給するファンとを備え、バーナの燃焼により熱交換器で通水を加熱し、出湯管より出湯する強制燃焼式給湯器が一般的に知られている。
【0003】
こうした給湯器では、出湯量,入水温度,出湯設定温度等によって発熱量(燃焼能力)を大きく変化させ、かつ、出湯温度を安定させる必要がある。一般に発熱量はガス比例弁の調整により変化させるが、バーナの安定した燃焼能力範囲にも限界がある。
そこで、図4に示すように、左右に分割させたバーナ222L,222Rを設け、燃焼させるバーナを切り替えて燃料絞り比(T.D.R.)を大きくする給湯器210(従来例1と呼ぶ)が知られている。また、特開平5−149529では、図5に示すように、バーナ322の燃焼領域を切り替える給湯器310(従来例2と呼ぶ)が開示されている。尚、図中の破線矢印は燃焼用空気の流れを示し、実線矢印は燃焼ガスの流れを示す。
従来例1の給湯器210は、各バーナ222L,Rへのガス供給管252にそれぞれガス開閉弁254L,254Rが設けられ、大能力時では両方のガス開閉弁254L,Rを開けて2つのバーナ222L,Rで燃焼し、小能力時では、一方のガス開閉弁(ここでは254Lとする)を閉じてバーナ(222R)1つだけで燃焼する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、小能力時では、非燃焼のバーナ(222L)へのガスは遮断されるものの、燃焼用空気はこのバーナ(222L)内を通過して、冷たい状態のまま上方の熱交換器232(左側)へ流れて冷却してしまい、通水の加熱効率が悪かった。
【0005】
従来例2の給湯器310は、バーナ322の混合管324内に仕切板323を配置して主室324Rと副室324Lとを形成し、両室324L,Rを連通する連通口325を開閉する切替弁362が設けられる。そして、能力に応じて切替弁362を制御し、大能力時では切替弁362を開けて主室324R側と副室324L側の両方で燃焼し、小能力時では、切替弁362を閉じて主室324R側だけで燃焼する。
【0006】
しかしながら、小能力時では、非燃焼の副室324L内への空気の供給が遮断されるものの、ファン316からの空気がバーナ322と燃焼室320との間の隙間Gを通るため、非燃焼の副室324周辺を流れる空気が、バーナ火炎によって加熱されないまま熱交換器332(図5中、左側)へ流れてしまう(この燃焼に用いられない空気を短絡空気と呼ぶ)。この結果、熱交換器332は短絡空気により冷やされ、やはり熱効率が低かった。
【0007】
また、一般に、熱効率の高い給湯器ほど排気温度が低く、排気が排気フード244,344から器体外へ排出される際に冷却されて湯気のように水滴になり白く見えることがある。
特に、小能力時では、排気フード244,344の片側半分(燃焼側)からのみ白煙が発生しているように見えて、給湯器が故障していると誤解されるおそれがあった。
そこで、本発明の燃焼装置は上記課題を解決し、熱効率の高い燃焼装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の請求項1記載の燃焼装置は、
燃焼室に設けられ複数に区分された燃焼領域を有するバーナと、該バーナにより加熱される熱交換器と、該バーナの各燃焼領域へそれぞれ燃料を独立して供給する燃料供給部と、該バーナへ燃焼用空気を供給する1つのファンとを備え、燃料供給する該バーナの燃焼領域を切り替えて燃焼能力を切り替える燃焼装置において、
小能力時に燃料供給が遮断される該バーナの非燃焼領域への空気を遮断し、燃料供給される該バーナの燃焼領域にのみ燃焼用空気を供給するように、能力切替に合わせて空気の供給路を切り替える給気路切替手段を備えるとともに、
上記遮断された空気を上記熱交換器へ送らずに器体外部へ放出する放出手段を備えたことを要旨とする。
【0010】
また、本発明の請求項2記載の燃焼装置は、請求項1記載の燃焼装置において、上記放出される空気と熱交換後の燃焼排ガスとを混合させてから器体外部へ排出する混合手段を備えたことを要旨とする。
【0011】
上記構成を有する本発明の請求項1記載の燃焼装置は、燃焼能力を低下させる場合には、バーナの燃焼領域を切り替えて非燃焼領域を形成する。
給気路切替手段は、小能力時に、バーナの非燃焼領域内およびその周囲への空気を遮断してバーナの燃焼領域にのみ燃焼用空気を供給する。
従って、燃焼ガス流路における非燃焼領域下流の熱交換器が、短絡空気によって冷却されることがなく、熱効率が高くなる。
【0012】
また、バーナの燃焼領域から発生した燃焼ガスを熱交換器で熱交換させた後、器体外部へ放出し、一方、給気路切替手段で遮断された空気を熱交換器へ送ることなく放出手段により器体外部へ放出する。このため、燃焼能力の低下時に、必要な燃焼用空気量の減少に伴ってファンの回転数を大きく減少させる必要がない。
従って、ファンの回転数が制御可能範囲を下回ることがなく送風能力を確保でき、しかも、排気部での排出圧力を高いまま維持して器体外部から逆風が侵入することを防ぐ。この結果、逆風による熱交換器の冷却や燃焼不良を防止できる。
【0013】
また、本発明の請求項2記載の燃焼装置は、放出手段により放出された空気と燃焼排ガスとを混合させてから器体外へ排出する。このため、水蒸気濃度(いわゆる湿度)の高い燃焼排ガスは、放出空気により希釈され、しかも、放出空気との混合により排気中の水蒸気の分布が均一になる。
従って、燃焼ガスが器体外へ排出される際に冷却されても、水滴になりにくく、排気が湯気のように白くならない。また、排気部が結露しにくくなる。
【0014】
【発明の実施形態】
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の燃焼装置の好適な実施形態を説明する。尚、左右対になっている部品を総称する場合には、符号L,Rを省略する。
【0015】
《第1実施形態》
本発明の第1実施形態としての給湯器について図1を用いて説明する。
給湯器10は、器具本体12内に四角筒形状の燃焼室20,送風室18が上下に設けられ、送風室18の下方にファン16が取り付けられる。尚、器具本体12には、外気を燃焼用空気として取り込むための給気口14が形成される。
【0016】
燃焼室20の下部には、全一次空気式バーナ22が設けられ、このバーナ22の燃焼領域を左右に区分して左バーナ22Lと右バーナ22Rとを形成する。このバーナ22L,Rは、上面に平坦な燃焼プレート22La,22Raが形成されると共に、本体ボディが筒体の燃焼室20を上下に仕切るように燃焼室20の鉛直壁いっぱいまで延び、空気が短絡しないように隙間なく設けられる。また、右バーナ22Rは、左バーナ22Lより最大燃焼能力が高い。
更に、燃焼室20の底部には、燃料ガスとファン16からの燃焼用空気とを混合させてバーナ22L,Rへ送る左右の混合室24L,24Rが設けられる。
また、燃焼室20の上部には、バーナ22からの燃焼ガスと熱交換するフィンチューブ式熱交換器32が設けられる。
【0017】
燃焼室20の上部には、熱交換器32で熱交換後の燃焼排ガスを排出する燃焼室出口28が形成される。
燃焼室20の外側には、左右の混合室24L,Rと連通し燃焼室出口28まで延びた左右の空気迂回路40L,40R(放出手段)が設けられる。器具本体12には、燃焼室出口28からの燃焼排ガスと空気迂回路40からの空気とを混合する混合通路42(混合手段)が設けられ、先端に排気口44が形成される。
【0018】
混合室24L,Rには、2つの開閉弁を駆動軸の左右両端にそれぞれ備えた切替制御部60L,60Rが設けられる。一方の開閉弁は、バーナ22L,22Rの入口23L,23Rを開閉してバーナ22L,Rへの混合気の供給を制御する供給弁62L,62Rであり、他方の開閉弁は、混合室24L,24Rと空気迂回路40L,40Rとの迂回連通口41L,41Rを開閉する迂回弁64L,64Rである。
この供給弁62と迂回弁64は、同じ軸に設けられるため、供給弁62が開成状態の時は迂回弁64が閉成状態になり、供給弁62が閉成状態の時は迂回弁64が開成状態になる。
【0019】
混合室24L,R近傍には、左右のバーナ22L,22Rへ燃料ガスを供給するために途中で2流路に分岐したガス管52が設けられる。ガス管52の分岐部上流には、元電磁弁51,比例電磁弁53が設けられる。一方、分岐部下流には、それぞれガス開閉弁54L,54Rが設けられ、各先端にガスノズル56L,56Rを備える。このガスノズル56L,56Rは、送風室18と混合室24L,Rとを連通する燃焼室入口26L,26Rにそれぞれ臨んでいる。
【0020】
器具本体12内に設けられる通水管は、上流から順に、給水管30,フィンチューブ式熱交換器32,出湯管34からなる。この給水管30には水流センサや水ガバナを備える水側制御ユニット50が設けられる。
また、水側制御ユニット50内の水流センサや、元電磁弁51、比例電磁弁53、ガス開閉弁54、切替制御部60、そしてファン16のモータ等は、この給湯器10の燃焼を制御するバーナコントローラ(図示略)に電気的に接続されている。
【0021】
このように構成された給湯器10では、図示しない給湯栓を開くことにより給水管30に水が流れ、水側制御ユニット50内の水流センサからの検知信号によりバーナコントローラが制御動作を行い、切替制御部60の供給弁62の開成に伴って迂回弁64が閉まると共に、ファン16がモータの駆動により回転し始めて、燃焼室20内に空気を送る。
所定のプリパージが完了すると、バーナ22のガス開閉弁54L,54Rが開いて左右のバーナ22L,Rにガスが供給され、図示しないイグナイタによりバーナ22に点火が行われる。
【0022】
点火動作が終了すると、燃焼量制御が開始され、図示しない出湯温サーミスタで検出される湯温と設定温度との差があると、バーナコントローラでそれを判断し、後述する比例制御およびバーナ切替制御により燃焼能力を変化させ、熱交換器32の出口温度を一定に保つ。
また、燃焼能力に応じてバーナコントローラからファン16のモータに信号が送られ、ファン16の回転数も変えられ、常にガス量と給気量とが所定の関係に保たれるように制御される。
【0023】
このような燃焼制御において、ファン16の動作に伴い、器具本体12に設けられる給気口14より外気が器具本体12内に吸引され、燃焼させるバーナ22へ燃焼用空気として導入される。尚、図中の破線矢印は空気の流れを示し、実線矢印は燃焼ガスの流れを示す。
【0024】
ここでは、小能力から大能力まで変化させる燃焼量制御について説明する。
先ず、小能力時には、図1に示されるように、能力の小さい左バーナ22Lのみ燃焼させるために、左供給弁62L,右迂回弁64Rを開いてから左ガス開閉弁54Lを開く。
この右迂回弁64Rの開弁に伴って、右バーナ22Rの入口23Rが右供給弁62Rによって閉められ、ファン16から右燃焼室入口26Rを通って右混合室24Rに入った空気は、右迂回連通口41Rを通って右空気迂回路40Rを流れる。
そして、能力を上げる場合には、比例電磁弁53の開度を徐々に大きくしてインプット(ガス供給量)を増やしていく。
【0025】
必要インプットが左バーナ22Lの能力以上になると、能力の大きい右バーナ22Rのみ燃焼させるが、その前に火移りのために両方のバーナ22を燃焼させる。このため、右供給弁62Rも開いて右ガス開閉弁54Rも開いて右バーナ22Rへ火移りさせる。そして、左ガス開閉弁54Lを閉じてから左供給弁62Lを閉じて左バーナ22Lの燃焼を停止し、右バーナ22Rのみ燃焼させ、比例電磁弁53の開度を小さくした後でまた徐々に大きくしていく。
この左供給弁62Lの閉弁により左迂回弁64Lが開き、ファン16からの空気は、左迂回連通口41Lを通って左空気迂回路40Lを流れる。この際、右迂回弁64Rが閉じているため、右空気迂回路40Rには空気が流れない。
【0026】
更に、必要インプットが右バーナ22Rの能力以上(大能力)になると、両方のバーナ22で燃焼するために、左供給弁62Lを開いてから左ガス開閉弁54Lを開いて左バーナ22Lも燃焼させ、比例電磁弁53の開度を徐々に大きくしていく。この際、左右の迂回弁64が閉じるため、左右の空気迂回路40には空気は流れない。
このようにして、燃焼させるバーナ22を切り替えると共に、燃焼しているバーナ22のインプットを比例電磁弁53により増減させて燃焼量制御を行う。
【0027】
こうした燃焼量制御における小能力時では、図1に示すように、燃焼中の左バーナ22Lで発生した高温の燃焼ガスは、ファン16により熱交換器32の各フィン間(左側)を貫流し良好に熱交換して燃焼室出口28へ流れ、混合通路42で右空気迂回路40Rからの空気と合流して混合され、排気口44から器具の外へ排出される。
【0028】
このように、ファン16からの冷たい空気が非燃焼の右バーナ22R内を通過することがないため、その上方の熱交換器32(右側)を冷却することがなく、熱効率が低下することを防ぐことができる。
また、燃焼室20とバーナ22との間に隙間がないため、ファン16からの空気が燃焼室20内を短絡することはなく、熱交換器32の冷却による熱効率の低下を防止できる。
【0029】
一方、右バーナ22Rのみ燃焼させる場合も、左右が逆転する以外は同様であり、右バーナ22Rからの燃焼ガスが左空気迂回路40Lからの空気と混合して、排気口44から器具の外へ排出される。同様に熱交換器32(左側)を冷やすことなく、熱効率の低下を防止できる。
また、両方のバーナ22L,Rを燃焼させる場合には、左右何れの空気迂回路40L,Rにも空気は流れず、燃焼排ガスがそのまま排気口44から排出される。
【0030】
上述した給湯器10では、一方のバーナ22のみ燃焼(片側燃焼)させる場合には、混合通路42で燃焼排ガスを空気と混ぜてから器体外へ排出するため、排気中における水蒸気の分布が均一になると共に、混合前の燃焼排ガスよりも水蒸気濃度(湿度)が下がる。
従って、器体外部への排気時に冷却されても水滴になりにくく、排気が湯気のように白くならない。当然、従来例1,2のように白煙(湯気)が排気口44の一部(例えば右側)に偏って発生することもない。
この結果、給湯器10が故障しているという誤解を招くことを防止でき、使用者は器具を安心して使うことができる。
また、排気が水滴になりづらいことから、排気口44で結露が発生しにくく、排気口44周辺が結露による水あかで汚れることを防止できる。
【0031】
また、片側燃焼時では、通常、必要な燃焼用空気量が減少することに合わせてファン16の回転数を下げる必要があるが、本実施形態では、非燃焼バーナ22側の混合室24の出口(つまり、バーナ入口23,迂回連通口41)を全て塞がずに、迂回連通口41を開いてファン16で吸引した空気の一部を空気迂回路40へ送るため、ファン16の回転数を落とす必要がなく、高回転数に維持できる。しかも、非燃焼バーナ22側の混合室24に送られた空気を熱交換器32に通過させないため、圧力損失が少なくてすむ。
従って、ファン16は、制御可能な回転数範囲を下回ってしまうことがなく、送風能力を確保できる。
しかも、排気口44での排出圧力を高いまま維持できるため、器体外部から風が器体内に向かって吹いても、逆風の侵入を阻むことができ、逆風によって熱交換器32が冷却されたり、燃焼不良を起こしてしまうことがない。
【0032】
《第2実施形態》
次に、第2実施形態について図2,図3を用いて説明する。尚、第1実施形態と異なる部分について説明し、重複する部分に関しては同一符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態の給湯器110は、燃焼室120を左右に仕切る仕切板121と、この仕切られた空間内で前後方向に複数のブンゼンバーナを並べた左右2組のバーナ組立122L,122R(以下、単にバーナと呼ぶ)とを備える。
【0033】
仕切られた空間の下部には、左右のバーナ122L,122Rへそれぞれ燃焼用一次空気と二次空気とを供給する給気室118L,118Rが設けられる共に、それらの下方には空気迂回路140L,140Rが設けられる。そして、ファン16の上方には、給気室118L,Rを開閉する給気弁162L,162Rと、空気迂回路140L,Rを開閉する迂回弁164L,164Rと、左右の各弁を独立して進退させる2本のスピンドルとを備えた切替制御部160が設けられる。
【0034】
燃焼室120の下部には、バーナ122へ燃料ガスを供給するために左右に分岐したガス管152が設けられ、ガス管152の分岐部上流には、元電磁弁151,比例電磁弁153が設けられる。一方、分岐部下流には、それぞれガス開閉弁154L,154Rが設けられ、各先端には、ガスノズル156L,156Rが各バーナ122L,Rの入口123L,Rに臨むように設けられる。
【0035】
上述のように構成された給湯器110もまたバーナ切替燃焼を行う。
先ず、左右両方のバーナ122を燃焼させる場合には、切替制御部60の給気弁162L,Rを開き、迂回弁164L,Rを閉じて燃焼させる。そして、燃焼排ガスは、燃焼室出口128から混合通路42を通って排気口44へ排出される。
【0036】
この状態から必要インプットが低下して、右バーナ122Rのみの燃焼に切り替える場合には、図2,図3に示すように、左迂回弁164Lを開き、左給気弁162Lを閉じる。これにより、ファン16からの空気は、右給気室118Rと左迂回路140Lとへ流れ、右バーナ入口123Rへ燃焼用一次空気として送られると共に、前後に並んだ各右バーナ122R間の隙間GRを通って右バーナ122Rの燃焼領域へ二次空気として送られる。
【0037】
この際、左給気弁162Lが閉じているため、ファン16からの空気は、仕切板121で仕切られた左給気室118Lに流入せず、燃焼していない左バーナ122L内だけでなく、各左バーナ122L間の隙間(図示略)にも流れることがない。
従って、左バーナ122L上部の熱交換器32(左側)は空気によって冷却されず、熱効率を高く維持できる。
【0038】
しかも、第1実施形態の給湯器10と同様に、白煙が発生しないので故障と誤解されることがない。また、片側燃焼時も空気迂回路に空気を流してファン16の回転数を高いまま維持するため、送風能力を確保でき、しかも、逆風による熱交換器32の冷却や燃焼不良を防止できる。
尚、左バーナ122Lのみの燃焼時も同様の効果が得られる。
【0039】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、本実施形態では、バーナの燃焼本数を切り替えて能力を調整したが、1つのバーナ本体の燃焼領域を複数に分割し、ガス供給路を分割して各燃焼領域へそれぞれ独立してガスを供給するものに適用してもよい。この場合には、バーナの燃焼面積を増減させることにより、燃焼能力を切り替ることになる。
また、ガス比例制御を行わずに、単に燃焼させるバーナを切り替えるだけでもよい。
また、バーナの本体ボディを燃焼室の鉛直壁いっぱいに延ばさずに、バーナの周囲を囲んで燃焼室とバーナとの隙間を埋める遮蔽体を設けて、短絡空気を遮断してもよい。
また、第1実施形態において、ファンからの空気を全てバーナ本体内部へ供給するように、バーナ燃焼領域のそれぞれの吸入口に向けて分岐した給気ダクトを設けると共に、その先端に遮断弁を設けて燃焼領域を切り替えてもよい。この場合には、バーナと燃焼室の鉛直壁との間に隙間があっても構わない。
【0040】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1記載の燃焼装置によれば、小能力時にバーナの非燃焼領域およびその周辺へ空気が流れることを防ぐため、この空気により熱交換器を冷却してしまうことがなく、高い熱効率が得られる。
【0041】
また、放出手段が遮断空気を熱交換器へ送らずに器体外部へ放出するため、小能力時においても熱効率を下げることなくファンの送風能力を維持し、排気部への逆風の侵入を防止できる。
この結果、逆風による熱交換器の冷却や燃焼不良を防止できる。
【0042】
また、請求項2記載の燃焼装置によれば、混合手段により、湿度の高い燃焼排ガスを放出空気で希釈すると共に排気中の水蒸気の分布を均一にするため、排気が白くならず、燃焼装置が故障していると誤解されることがなく、ユーザーは安心して器具を使用することができる。
また、排気部では結露しにくく水あかによる汚れを抑制する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の給湯器を正面から見た概略断面図である。
【図2】第2実施形態の給湯器を正面から見た概略断面図である。
【図3】第2実施形態の給湯器を右から見た概略断面図である。
【図4】従来例1の給湯器を正面から見た概略断面図である。
【図5】従来例2の給湯器を正面から見た概略断面図である。
【符号の説明】
10,110…給湯器、16…ファン、20,120…燃焼室、22,122…バーナ、32…熱交換器、40,140…空気迂回路、42…混合通路、44…排気口、60,160…切替制御部、62…供給弁、64,164…迂回弁、162…給気弁。
Claims (2)
- 燃焼室に設けられ複数に区分された燃焼領域を有するバーナと、該バーナにより加熱される熱交換器と、該バーナの各燃焼領域へそれぞれ燃料を独立して供給する燃料供給部と、該バーナへ燃焼用空気を供給する1つのファンとを備え、燃料供給する該バーナの燃焼領域を切り替えて燃焼能力を切り替える燃焼装置において、
小能力時に燃料供給が遮断される該バーナの非燃焼領域への空気を遮断し、燃料供給される該バーナの燃焼領域にのみ燃焼用空気を供給するように、能力切替に合わせて空気の供給路を切り替える給気路切替手段を備えるとともに、
上記遮断された空気を上記熱交換器へ送らずに器体外部へ放出する放出手段を備えたことを特徴とする燃焼装置。 - 上記放出される空気と熱交換後の燃焼排ガスとを混合させてから器体外部へ排出する混合手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002016482A JP3854870B2 (ja) | 2002-01-25 | 2002-01-25 | 燃焼装置 |
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