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JP3862666B2 - バンキング処理方法及びバンキング処理プログラム - Google Patents
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バンキング処理方法及びバンキング処理プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金融機関に設置された現金自動預払機等を利用して、現金の入出金を行なう場合に用いるバンキング処理方法及びバンキング処理プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
銀行等、多数の店舗を有する企業では、インターネット上のホームページに、各店補の所在地(住所)、取扱可能取引内容(取扱業務内容)、取扱可能時間等の店舗情報に関する一覧を設けていることが多い。しかし、特にモバイルコンピュータ、携帯電話等のモバイル端末機器より、外出先で、ホームページにアクセスして店舗案内を受ける場合、現在地の住所等が詳しく分からないと、上述のような店舗案内では、近い場所にある店舗の案内を受けることが難しい。そこで、外出先等でも、顧客(ユーザ)が最適な店舗案内を受けることができ、更には、店舗までの道順案内を行ない、店舗の混雑度合も知らせることができる店舗案内サービス装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この店舗案内サービス装置は、携帯電話機のような端末機器より発信された現在地位置情報と取引要求情報に基づいて、現在地位置に近い場所に所在する店舗であって現時刻で取引要求に対応できる店舗を検索する。そして、店舗情報、現在地位置より店舗までの道順を示す地図情報を発信元の端末機器に提供する。これにより、利用者は効率的に店舗を利用することができる。
【0003】
また、このように検索して見つけた店舗に設置された現金自動預払機を利用して現金を引き出す際には、バンクカード(キャッシュカード)が必要である。従って、キャッシュカードを持参していない場合、預金口座から現金を引き出すことができない。このため、キャッシュカードを持参し忘れた場合には不便である。そこで、キャッシュカードを所持していない場合においても現金引き出しに対応することのできる現金引き出しシステムが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。このシステムでは、通信回線網を介して現金引き出しの申し込みがあると、少なくとも本人を確認した後、取引番号を発行する。そして、現金自動支払機から取引番号と予め付与された暗証番号が入力された際、現金自動支払機から現金の引き出しを許す。これにより、利用者の利便性が向上する。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−236769号公報(第1頁)
【特許文献2】
特開2001−273397号公報(第1頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1のように、店舗情報を取得していても、キャッシュカードを持参し忘れている場合には、現金自動預払機を利用することができないため、本来の目的を達成することはできない。
【0006】
また、特許文献2のように、キャッシュカードがない場合においても、現金引出を許容するためにはそれに応じた安全性を確保する必要がある。
また、口座名義人が、他者に現金の引き出しの機会を提供したい場合もある。しかし、このような場合、口座名義人は、暗証番号等の預金口座に関する情報を、他者に無制限に開示することは望まないことが多い。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、金融機関に開設された預金口座を利用して、キャッシュカードを用いることなく現金の入出金を行なうことができるバンキング処理方法及びバンキング処理プログラムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、現金の入出金可能な現金自動預払機に対応させて、端末識別子、設置場所住所に関するデータを含んで構成される現金自動預払機管理データを記録した現金自動預払機管理データ記憶部、取引依頼毎に、受付識別子、端末識別子、引出口座識別子、引出金額、ワンタイムパスワード及び取引予定時間に関するデータを含んで構成される取引条件管理データが記録される取引条件管理データ記憶部、及びネットワークを介して利用者の利用者端末に接続された管理コンピュータを用いてバンキング処理を行なう方法であって、前記管理コンピュータが、利用者端末から現在地の位置に関するデータを含む現金自動預払機検索要求を取得し、利用者の現金自動預払機の利用希望地域に基づいて、この地域の所定範囲に含まれる現金自動預払機を前記現金自動預払機管理データ記憶部から抽出する第1の段階と、前記現金自動預払機の所在情報を前記利用者端末に提供し、現金自動預払機の選択を促す第2の段階と、前記利用者端末から、利用者によって選択された現金自動預払機の端末識別子に関するデータを取得し、この現金自動預払機と現在地との距離を算出し、その距離を移動する場合の移動所要時間を算出し、この移動所要時間を現在時刻に加算することにより算出した到着時刻を取得し、前記利用者端末から、利用者が選択した預金口座識別子及び引出希望金額に関するデータが含まれる取引依頼を取得し、引出希望金額が大きくなれば短くするように設定された所定の関数を用いて、前記利用者端末から取得した引出希望金額に対応した取引許容時間を算出し、現在時刻、前記移動所要時間、前記取引許容時間を用いて取引予定時間を算出し、ワンタイムパスワードを生成し、選択された現金自動預払機の端末識別子、取引依頼に含まれる預金口座識別子、引出希望金額、算出した取引予定時間、生成したパスワードに関するデータを前記取引条件管理データ記憶部に記録する第3の段階と、取引予定時間、ワンタイムパスワードに関するデータが含まれる取引条件データを前記利用者端末に提供する第4の段階と、現金自動預払機から端末識別子、パスワード、受付時刻に関するデータを含むサービス要求を受信した場合、前記取引条件管理データ記憶部を用いて、この端末識別子が記録された取引条件管理データを抽出し、この取引条件管理データのワンタイムパスワードと前記サービス要求に含まれるパスワードとを照合し、前記サービス要求に含まれる受付時刻が前記取引条件管理データの取引予定時間内に含まれるかどうかを照合し、パスワードが一致し、受付時刻が取引予定時間内である場合、前記取引条件管理データの引出希望金額についての取引処理を実行する段階とを含むことを要旨とする。
【0014】
請求項に記載の発明は、請求項に記載のバンキング処理方法において、前記利用者端末の所在位置の特定は、前記利用者端末が備えた位置測定手段を用いて行なうことを要旨とする。
【0016】
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載のバンキング処理方法において、前記バンキング処理方法は、前記管理コンピュータが、前記取引予定時間に達しても取引が完了していない取引依頼を特定し、前記取引依頼を行なった利用者端末に通知を送信する段階をさらに含むことを要旨とする。
【0017】
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載のバンキング処理方法において、前記バンキング処理方法は、前記管理コンピュータが、前記取引が完了した場合、前記取引依頼を行なった利用者端末に通知を送信する段階をさらに含むことを要旨とする。
【0018】
請求項に記載の発明は、現現金の入出金可能な現金自動預払機に対応させて、端末識別子、設置場所住所に関するデータを含んで構成される現金自動預払機管理データを記録した現金自動預払機管理データ記憶部、取引依頼毎に、受付識別子、端末識別子、引出口座識別子、引出金額、ワンタイムパスワード及び取引予定時間に関するデータを含んで構成される取引条件管理データが記録される取引条件管理データ記憶部、及びネットワークを介して利用者の利用者端末に接続された管理コンピュータを用いてバンキング処理を行なうプログラムであって、前記管理コンピュータを、利用者端末から現在地の位置に関するデータを含む現金自動預払機検索要求を取得し、利用者の現金自動預払機の利用希望地域に基づいて、この地域の所定範囲に含まれる現金自動預払機を前記現金自動預払機管理データ記憶部から抽出する第1の手段と、前記現金自動預払機の所在情報を前記利用者端末に提供し、現金自動預払機の選択を促す第2の手段と、前記利用者端末から、利用者によって選択された現金自動預払機の端末識別子に関するデータを取得し、この現金自動預払機と現在地との距離を算出し、その距離を移動する場合の移動所要時間を算出し、この移動所要時間を現在時刻に加算することにより算出した到着時刻を取得し、前記利用者端末から、利用者が選択した預金口座識別子及び引出希望金額に関するデータが含まれる取引依頼を取得し、引出希望金額が大きくなれば短くするように設定された所定の関数を用いて、前記利用者端末から取得した引出希望金額に対応した取引許容時間を算出し、現在時刻、前記移動所要時間、前記取引許容時間を用いて取引予定時間を算出し、ワンタイムパスワードを生成し、選択された現金自動預払機の端末識別子、取引依頼に含まれる預金口座識別子、引出希望金額、算出した取引予定時間、生成したパスワードに関するデータを前記取引条件管理データ記憶部に記録する第3の手段と、取引予定時間、ワンタイムパスワードに関するデータが含まれる取引条件データを前記利用者端末に提供する第4の手段と、現金自動預払機から端末識別子、パスワード、受付時刻に関するデータを含むサービス要求を受信した場合、前記取引条件管理データ記憶部を用いて、この端末識別子が記録された取引条件管理データを抽出し、この取引条件管理データのワンタイムパスワードと前記サービス要求に含まれるパスワードとを照合し、前記サービス要求に含まれる受付時刻が前記取引条件管理データの取引予定時間内に含まれるかどうかを照合し、パスワードが一致し、受付時刻が取引予定時間内である場合、前記取引条件管理データの引出希望金額についての取引処理を実行する手段、として機能させることを要旨とする。
【0024】
請求項に記載の発明は、請求項に記載のバンキング処理プログラムにおいて、前記利用者端末の所在位置の特定は、前記利用者端末が備えた位置測定手段を用いて行なうことを要旨とする。
【0026】
請求項に記載の発明は、請求項5又は6に記載のバンキング処理プログラムにおいて、前記バンキング処理プログラムは、前記管理コンピュータを、前記取引予定時間に達しても取引が完了していない取引依頼を特定し、前記取引依頼を行なった利用者端末に通知を送信する手段としてさらに機能させることを要旨とする。
【0027】
請求項に記載の発明は、請求項5〜7のいずれか1項に記載のバンキング処理プログラムにおいて、前記バンキング処理プログラムは、前記管理コンピュータを、前記取引が完了した場合、前記取引依頼を行なった利用者端末に通知を送信する手段としてさらに機能させることを要旨とする。
【0028】
(作用)
請求項1又はに記載の発明によれば、管理コンピュータが、利用者端末から取得したバンク端末の利用希望地域に基づいてバンク端末を抽出する。次に、前記バンク端末の利用条件を前記利用者端末に提供し、前記バンク端末の選択を促す。そして、選択されたバンク端末での取引依頼に関する取引条件を記録する。次に、前記バンク端末において取引を行なうための認証識別子を前記利用者端末に提供する。このため、利用者は認証識別子を用いてバンク端末において取引を行なうことができる。また、取引を行なうバンク端末は、利用希望地域内に設置された端末の中から、利用条件に基づいて利用者に選択させたものである。このため、利用者に選択の自由度を与えるとともに、より確実な取引を行なうことができる。
【0029】
発明によれば、前記利用条件には、前記バンク端末の設置場所、前記バンク端末を利用する場合の手数料、前記バンク端末の取引可能時間に関する条件の内、少なくとも1つ以上の条件を含める。このため、利用者は設置場所、前記バンク端末を利用する場合の手数料又は前記バンク端末の取引可能時間に基づいてバンク端末を選択することができる。
【0030】
発明によれば、前記取引条件には、前記バンク端末における取引金額に関する条件が含まれる。このため、予めバンク端末における取引金額を決めておくことができる。
【0031】
発明によれば、前記取引条件には、前記バンク端末において取引を許容する取引予定時間に関する条件が含まれる。このため、予めバンク端末における取引を行なうことができる時間を決めておくことができる。
【0032】
発明によれば、管理コンピュータが、前記利用者端末の所在位置を特定し、前記所在位置から前記バンク端末までの所要時間を算出する。そして、前記取引予定時間は、現在時刻と前記所要時間とに基づいて設定する。このため、バンク端末までの所要時間を考慮して、より正確に取引予定時間を設定することができる。
【0033】
発明によれば、管理コンピュータが、前記取引金額に基づいて取引許容時間を算出する。そして、前記取引予定時間は、現在時刻と前記取引許容時間とに基づいて設定する。このため、取引金額に応じて、安全性や効率性を考慮した取引許容時間を設定することができる。
【0034】
請求項2又は6に記載の発明によれば、利用者端末の所在位置の特定は、前記利用者端末が備えた位置測定手段を用いて行なう。このため、利用者の手間を軽減しながら、管理コンピュータに対して、より効率的に所在位置に関する情報を提供できる。
【0036】
請求項3又は7に記載の発明によれば、管理コンピュータが、前記取引予定時間に達しても取引が完了していない取引依頼を特定し、前記取引依頼を行なった利用者端末に通知を送信する。このため、利用者は取引予定時間の進行状況を把握することができる。
【0037】
請求項4又は8に記載の発明によれば、前記管理コンピュータが、前記取引が完了した場合、前記取引依頼を行なった利用者端末に通知を送信する。このため、例えば、取引対象口座の名義人等の利用者は、取引状況を把握することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施形態を図1〜図14に従って説明する。本実施形態では、利用者が、キャッシュカード等、金融機関から提供された本人認証用カードを用いないで、バンキングサービスを利用する場合に用いるバンキング処理方法及びバンキング処理プログラムとして説明する。ここでは、キャシュカードを持参していない利用者が現金自動預払機を利用して預金口座から現金を引き出す場合を想定する。この場合には、図1に示すように、利用者端末として携帯電話端末10を用いる。
【0039】
この携帯電話端末10は、通常の電話通話機能の他に、電子メールの送受信や、各サーバとの間で通信を行なうためのデータ通信機能とを有する。この携帯電話端末10は、データの送受信機能、データの表示機能等を実行するための各種プログラムを内蔵しており、これらのプログラムを実行することにより通信手段、表示手段としての機能が実現される。このため、携帯電話端末10は、図示しない制御手段(CPU)、メモリ手段(RAM、ROM等)等を備える。
【0040】
また、この携帯電話端末10は、図1に示すように、ダイヤル番号ボタン110の他に、表示部101、選択ボタン102、モード切り替えボタン103を有する。通常の電話モードからデータ通信モードへ切り替える場合には、モード切り替えボタン103を押す。表示部101には、携帯電話端末10が受信したデータやポインタが表示される。また、選択ボタン102は、方向指示機能(ポインタ移動機能)とクリック機能とを有する。この選択ボタン102を用いて方向指示を行なうことによりポインタを移動させることができ、選択ボタン102を押す(クリック)ことによりポインタが示す項目を選択することができる。
【0041】
また、携帯電話端末10は、図1に示すように、ネットワークとしての携帯電話網Nを介して、バンキング処理管理システム20に接続される。バンキング処理管理システム20は、利用者に提供するサービスを管理するための各種データ処理を行なうコンピュータシステムである。このバンキング処理管理システム20は、管理コンピュータ21を備えている。
【0042】
この管理コンピュータ21は、携帯電話端末10や、バンク端末としての現金自動預払機30との間でのデータ送受信や、各種情報の管理を実行するためのデータの管理処理等を行なう。この管理コンピュータ21は、図示しないCPU、RAM、ROM等を有し、後述する処理(第1の段階、第2の段階、第3の段階、第4の段階等を含む処理)を行なう。そのためのバンキング処理プログラムを実行することにより、管理コンピュータ21は、第1の手段、第2の手段、第3の手段、第4の手段等として機能する。
【0043】
さらにバンキング処理管理システム20は、現金自動預払機管理データ記憶部22、取引条件管理データ記憶部23を備えている。
現金自動預払機管理データ記憶部22には、図2に示すように、現金自動預払機(ATM:automated-teller machine)に関する現金自動預払機管理データ220が記録されている。この現金自動預払機管理データ220は、本サービスに利用可能な現金自動預払機30が設置された場合に記録される。現金自動預払機管理データ220は、現金自動預払機30に対応させて、端末識別子、設置場所住所、店舗識別子、種別識別子、営業時間及び地図座標に関するデータを含んで構成される。
【0044】
端末識別子データ領域には、各現金自動預払機30を特定するための識別子に関するデータが記録される。
設置場所住所データ領域には、各現金自動預払機30が設置された店舗の住所に関するデータが記録される。
【0045】
店舗識別子データ領域には、この現金自動預払機30が設置されている店舗を特定するためのデータが記録される。本実施形態では、この店舗識別子として、「AA銀行新宿支店」、「AA銀行東京都庁出張所」、「コンビニABC新宿出張所」等の名称を用いる。
【0046】
種別識別子データ領域には、この現金自動預払機30が設置されている店舗に関する種別に関するデータが記録される。例えば、「当行端末」、「他行端末」、「コンビニエンスストア設置端末」等、店舗の属性に関するデータが記録される。この属性により現金自動預払機30の利用手数料が異なる。
【0047】
営業時間データ領域には、この現金自動預払機30を利用して取引ができる取引可能時間に関するデータが記録される。
地図座標データ領域には、この現金自動預払機30を地図上に表示する場合に用いる地図座標に関するデータが記録される。
【0048】
取引条件管理データ記憶部23には、図3に示すように、本サービスにおいて受け付けた取引依頼について、取引条件に関する取引条件管理データ230が記録されている。この取引条件管理データ230は、取引依頼を受け付けたときに設定される。取引条件管理データ230には、取引依頼毎に、受付識別子、端末識別子、引出口座識別子、引出金額、認証識別子としてのパスワード及び取引予定時間に関するデータを含んで構成される。
【0049】
受付識別子データ領域には、受け付けた取引依頼を識別するためのデータが記録される。
端末識別子データ領域には、利用者が取引を行なう端末として指定された現金自動預払機を特定するためのデータが記録される。
【0050】
引出口座識別子データ領域には、利用者が現金を引き出すために用いる預金口座(取引対象口座)を特定するための識別子に関するデータが記録される。本実施形態では、口座識別子データは、支店名、預金種目、口座番号に関するデータ等を含んで構成される。
【0051】
引出金額データ領域には、取引対象(現金引出)を行なう取引金額に関するデータが記録される。
パスワードデータ領域には、この現金自動預払機30を用いて現金を引き出す場合に用いるワンタイムパスワードに関するデータが記録される。
【0052】
取引予定時間データ領域には、この現金自動預払機30を用いて現金を引き出す取引予定時間に関するデータが記録される。本実施形態では、バンキング処理管理システム20は、この取引予定時間のみ現金の引き出し(取引)を許容する。
【0053】
さらに、バンキング処理管理システム20は、図1に示すように、ネットワークを介して現金自動預払機30との間でデータ通信を行なう。
上記のように構成されたシステムにおいて、本サービスを利用して現金の引き出しを行なう場合の処理手順を説明する。ここで、取引依頼の受付処理段階、現金の引出処理段階の順に説明する。
【0054】
(取引依頼の受付処理段階)
まず、取引依頼の受付処理段階の処理を、図4、図5を用いて説明する。本サービスでは、まず、取引条件を登録する必要がある。このため、利用者は、携帯電話端末10を用いてログイン要求を行なう(S1−1)。ここでは、携帯電話網Nを介して、バンキング処理管理システム20にアクセスし、ログイン要求を送信する。
【0055】
この要求を受信した管理コンピュータ21は、ログイン画面データを、携帯電話網Nを介して携帯電話端末10に送信する(S1−2)。
ログイン画面を受信した携帯電話端末10の表示部101には、図7に示す表示画面500が出力される(S1−3)。この表示画面500には、携帯電話端末によるバンキングサービス(モバイルバンキングサービス)を利用するためのお客様番号及びパスワードの入力欄501が設けられている。ここで、お客様番号及びパスワードは、モバイルバンキングサービスの登録者に、予め提供されたユーザ認証用の識別子である。
【0056】
ここで、表示画面500の入力欄501に必要事項を入力し、送信ボタンを選択した場合、携帯電話端末10はログインデータを、携帯電話網Nを介してバンキング処理管理システム20に送信する(S1−4)。このログインデータには、入力欄501に入力されたお客様番号及びパスワードに関するデータに関するデータを含む。
【0057】
ログインデータを受信したバンキング処理管理システム20は、まずユーザ認証を行なう(S1−5)。具体的には、管理コンピュータ21が、ログインデータに含まれるお客様番号、パスワードを用いて認証を行なう。
【0058】
ユーザ認証が完了した場合、管理コンピュータ21は、携帯電話網Nを介して携帯電話端末10にメインメニュー画面データを送信する(S1−6)。
この画面データを受信した携帯電話端末10の表示部101には、図7に示す表示画面510が出力される(S1−7)。この表示画面510には、金融機関が提供する各種サービスを選択するためのメニューボタン511が含まれる。
【0059】
ここでは、カードレスバンキングサービスの511を選択し、決定ボタンを押す。この場合、携帯電話端末10は、携帯電話網Nを介してカードレスバンキングサービス要求をバンキング処理管理システム20に送信する(S1−8)。
【0060】
この要求を受信した管理コンピュータ21は、携帯電話網Nを介して携帯電話端末10にカードレスバンキング画面データを送信する(S1−9)。
この画面データを受信した携帯電話端末10の表示部101には、図8に示す表示画面520が出力される(S1−10)。この表示画面520には、利用者が現金自動預払機30を利用する地域を指定するための画面である。この表示画面520には、現在地(現在位置)を入力するための現在地設定欄521を含む。本実施形態では、利用者が現在地設定欄521の入力を行なう。さらに、本実施形態では、利用希望地域として現在位置付近又は目的地付近を設定することが可能であり、現在位置又は目的地付近の現金自動預払機30を検索することができる。このため、表示画面520には、現在地付近検索ボタン522及び目的地付近検索ボタン523が含まれる。さらに、目的地付近の現金自動預払機30を検索する場合に用いる目的地入力欄524を備える。
【0061】
さらに、表示画面520には、現在時刻を表示する現在時刻欄525を含む。この現在時刻欄525には、携帯電話端末10の内蔵時計から取得した時刻が表示される。
【0062】
ここで、利用者は、現在地付近の現金自動預払機30を検索する場合を想定し、現在地を現在地付近検索ボタン522に入力し、決定ボタンを選択する。
この場合、携帯電話端末10は、携帯電話網Nを介して現金自動預払機検索要求をバンキング処理管理システム20に送信する(S1−11)。現在地付近検索ボタン522が選択された場合、現金自動預払機検索要求には、現在地の位置に関するデータが含まれる。一方、目的地付近検索ボタン523が選択された場合、現金自動預払機検索要求には、現在地の位置に関するデータとともに、目的地の位置に関するデータが含まれる。
【0063】
この要求を受信した場合の処理を図5に従って説明する。まず、管理コンピュータ21は、利用者の現在地又は目的地(利用希望地域)に基づいて現金自動預払機30を抽出する。具体的には、この地域の所定範囲に含まれる現金自動預払機30を、現金自動預払機管理データ記憶部22に記録された現金自動預払機管理データ220の設置場所住所に基づいて抽出する。
【0064】
そして、管理コンピュータ21は、各現金自動預払機30までの到着時刻を算出する(S2−1)。具体的には、まず、管理コンピュータ21は、現金自動預払機検索要求に含まれる位置データに基づいて、現在地又は目的地付近の現金自動預払機30を検索する。そして、抽出した現金自動預払機30毎に現在地との距離を算出し、その距離を移動する場合の移動所要時間を算出する。そして、管理コンピュータ21は、この移動所要時間を現在時刻に加算することにより到着時刻を算出する。
【0065】
次に、管理コンピュータ21は、到着時刻に利用可能な現金自動預払機30を抽出する(S2−2)。具体的には、現金自動預払機管理データ記憶部22に記録された営業時間を参照し、営業時間内に到着できる現金自動預払機30を抽出する。
【0066】
そして、管理コンピュータ21は、携帯電話網Nを介して携帯電話端末10に、抽出した現金自動預払機30に関しての現金自動預払機リストを送信する(S2−3)。
【0067】
この現金自動預払機リストを受信した携帯電話端末10の表示部101には、図8に示す表示画面530が出力される(S2−4)。この表示画面530には、利用者が希望する地域の現金自動預払機30を選択するための画面である。この表示画面530には、現金自動預払機30を選択するための選択欄531を含む。この選択欄531には、現金自動預払機管理データ220から抽出した利用条件に関する情報に含まれる。本実施形態では、利用条件として、設置場所住所、店舗識別子(店名)、営業時間、及び種別識別子に基づいて算出した利用手数料に関する情報を用いる。
【0068】
さらに、この選択欄531には、現在地又は目的地からの距離に関する情報及び各現金自動預払機30の場所についての地図を表示する地図表示ボタン532を含む。ここで、設置場所住所や現在地又は目的地からの距離、地図は、現金自動預払機(バンク端末)に関する情報として用いられる。
【0069】
この地図表示ボタン532を選択した場合、携帯電話端末10の表示部101には、図9に示す地図表示540が出力される。ここでは、「新宿支店」に関する地図表示ボタン532を選択した場合を想定する。この地図表示540には、現金自動預払機30の種別毎に異なるシンボルが表示される。例えば、「当行端末」の現金自動預払機30に関しては丸印、「他行端末」の現金自動預払機30に関しては三角印、「コンビニエンスストア設置端末」の現金自動預払機30に関しては四角印で表示される。
【0070】
このように、利用者は、地図表示540を参照しながら、現金自動預払機30を選択し、決定ボタンを押す。この場合、携帯電話端末10は、携帯電話網Nを介して、選択された現金自動預払機30の端末識別子に関するデータをバンキング処理管理システム20に送信する(S2−5)。
【0071】
このデータを受信した管理コンピュータ21は、利用者に対して携帯電話網Nを介して携帯電話端末10に、引出口座確認の画面データを送信する(S2−6)。
【0072】
この画面データを受信した携帯電話端末10の表示部101には、引出口座、引出金額を特定するための引出口座確認画面が出力される(S2−7)。本実施形態では、まず図10に示す表示画面550が出力される。この表示画面550には、引出口座選択欄551が含まれる。この引出口座選択欄551には、この利用者が保有する預金口座の一覧が表示され、この預金口座の中から引出口座を選択することができる。
【0073】
利用者が、この一覧の中から引出口座を選択した場合、携帯電話端末10の表示部101には、図10に示す表示画面560が出力される。この表示画面560には、引出金額入力欄561が含まれる。この引出金額入力欄561を用いて、この利用者が引き出しを希望する金額を入力することができる。
【0074】
ここで、利用者は、引出金額入力欄561に金額を入力し、決定ボタンを選択する。この場合、携帯電話端末10は、携帯電話網Nを介して取引依頼をバンキング処理管理システム20に送信する(S2−8)。この取引依頼には、利用者が選択した預金口座識別子及び引出希望金額に関するデータが含まれる。
【0075】
この取引依頼を受信した管理コンピュータ21は、まず取引予定時間を算出する(S2−9)。具体的には、管理コンピュータ21は、所定の関数を用いて、引出希望金額に対応した取引許容時間を算出する。この取引許容時間は、引出希望金額が大きくなれば短くするように設定される。本実施形態では、例えば、3万円未満の場合には30分間、3万円〜10万円の場合には20分間、10万円以上の場合には10分間を設定する。
【0076】
そして、管理コンピュータ21は、現在時刻、移動に要する時間、取引許容時間を用いて取引予定時間を算出する。本実施形態では、現在時刻として「13時20分」、移動所要時間として「5分」、取引許容時間として「30分」を用いて、取引予定時間として「13時25分〜13時55分」を設定する。
【0077】
次に、管理コンピュータ21は、取引条件データを取引条件管理データ記憶部23に記録する(S2−10)。この場合、まず、管理コンピュータ21は、ワンタイムパスワードを生成する。そして、管理コンピュータ21は、選択された現金自動預払機30の端末識別子、取引依頼に含まれる預金口座識別子、引出希望金額、算出した取引予定時間、生成したパスワードに関するデータを含む取引条件管理データ230を取引条件管理データ記憶部23に記録する。
【0078】
次に、管理コンピュータ21は、携帯電話網Nを介して携帯電話端末10に取引条件データを送信する(S2−11)。この取引条件データには、取引予定時間、ワンタイムパスワードに関するデータが含まれる。
【0079】
この取引条件データを受信した携帯電話端末10は、取引条件を表示部101に出力する(S2−12)。まず、携帯電話端末10の表示部101には、図11に示す表示画面570が出力される。この表示画面570には、ワンタイムパスワード表示欄571が含まれる。このワンタイムパスワードは、利用者が現金自動預払機30を利用する場合に用いる。
【0080】
「次へ」のボタンを押した場合、携帯電話端末10の表示部101には、図11に示す表示画面580が出力される。この表示画面580には、取引予定時間表示欄581が含まれる。この取引予定時間は、利用者がワンタイムパスワードを用いて、現金自動預払機30から現金を引き出すことが可能な時間である。
【0081】
なお、この取引予定時間は変更することができる。この場合、利用者は、希望する時間を取引予定時間表示欄581に入力し、確認ボタンを押す。携帯電話端末10は、取引予定時間表示欄581において変更された取引予定時間をバンキング処理管理システム20に送信する。管理コンピュータ21は、変更された取引予定時間を取引条件管理データ記憶部23に記録する。
【0082】
(現金の引出処理段階)
次に、現金の引出処理段階の処理を、図6に従って説明する。利用者は、選択した現金自動預払機30が設置された店舗に向かう。現金自動預払機30のディスプレイには、図12に示す表示画面600が出力されている。この表示画面600は、金融機関が提供するサービスに関してメニュー項目が含まれる。ここでは、この中から「カードレスバンキング」の項目ボタン601を選択する。この場合、現金自動預払機30のディスプレイには、図13に示す表示画面610が出力される。この表示画面610には、カードレスバンキングサービスを利用するためのワンタイムパスワードの入力欄611が含まれる。利用者は、この入力欄611に携帯電話端末10で受信したワンタイムパスワードを入力する。本実施形態では、図11の表示画面570に表示された「07140700」を用いる。そして、確認ボタン612を押した場合、現金自動預払機30はサービス要求をバンキング処理管理システム20に送信する。バンキング処理管理システム20は、ネットワークを介してサービス要求を受信する(S3−1)。このサービス要求には、サービスを受け付けた現金自動預払機30の端末識別子、入力欄611に入力されたワンタイムパスワード、受付時刻に関するデータが含まれる。
【0083】
まず、管理コンピュータ21は、現金自動預払機30の端末識別子に基づいて取引条件管理データ記憶部23から取引条件管理データ230を検索する(S3−2)。取引条件管理データ230を抽出できなかった場合(ステップ(S3−3)において「No」の場合)、管理コンピュータ21は取引を拒否する(S3−4)。そして、その旨を現金自動預払機30に通知し、サービス提供を終了する。
【0084】
一方、取引条件管理データ230を抽出できた場合(ステップ(S3−3)において「Yes」の場合)、管理コンピュータ21はサービス要求に含まれるワンタイムパスワードと、取引条件管理データ230に含まれるパスワードとを照合する(S3−5)。ワンタイムパスワードの照合ができた場合(ステップ(S3−5)において「Yes」の場合)、管理コンピュータ21は取引予定時間の照合を行なう(S3−6)。具体的には、サービス要求に含まれる受付時刻が、取引条件管理データ230の取引予定時間内に含まれるかどうかを照合する。
【0085】
受付時刻が取引予定時間内である場合(ステップ(S3−6)において「Yes」の場合)、管理コンピュータ21は取引条件に基づいて取引処理を実行する(S3−7)。ここでは、2万円の現金引出処理を行なう。具体的には、管理コンピュータ21は、取引条件管理データ230において指定された引出口座の残高を2万円減額する。
【0086】
そして、管理コンピュータ21は、現金自動預払機30に対して取引処理結果を通知する(S3−8)。この場合、現金自動預払機30のディスプレイには、図14に示す表示画面620が出力され、現金(2万円)を利用者に提供する。さらに、管理コンピュータ21は、取引条件管理データ230に含まれる引出口座識別子に基づいて、図示しない記憶部から預金口座の名義人の電子メールアドレスを特定し、取引処理を完了したことを通知する。さらに、管理コンピュータ21は取引処理を完了した取引条件管理データ230を削除する。
【0087】
なお、パスワードを照合できなかった場合(ステップ(S3−5)において「No」の場合)、受付時刻が取引予定時間外である場合(ステップ(S3−6)において「No」の場合)にも、管理コンピュータ21は、上記ステップ(S3−3)と同様に取引を拒否する(S3−4)。以上により、現金の引出処理についての説明を終了する。
【0088】
以上、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
・ 上記実施形態では、利用する現金自動預払機30が選択された場合、管理コンピュータ21は、携帯電話端末10に取引条件データを送信する。この取引条件データは、ワンタイムパスワードに関するデータを含む。一定の条件の下、ワンタイムパスワードの照合ができた場合、管理コンピュータ21は取引条件に基づいて取引処理を実行する。このため、利用者はキャッシュカードを持ち合わせていない場合においても、預金口座から現金を引き出すことができる。
【0089】
・ 上記実施形態では、管理コンピュータ21は、一定の条件の下、ワンタイムパスワードの照合ができた場合、管理コンピュータ21は取引条件に基づいて取引処理を実行する。このワンタイムパスワードは認証識別子として、この取引に関してのみ使用できる。このため、恒久的な口座情報の漏洩を抑制できる。
【0090】
・ 上記実施形態では、バンキング処理管理システム20が受信するサービス要求には、サービスを受け付けた現金自動預払機30の端末識別子に関するデータが含まれる。管理コンピュータ21は、現金自動預払機30の端末識別子に基づいて取引条件管理データ記憶部23から取引条件管理データ230を検索する。そして、取引条件管理データ230がない場合、管理コンピュータ21は取引を拒否する。このため、ワンタイムパスワードを使用できる現金自動預払機30を限定することができる。キャッシュカード等のハードウエアを用いて本人認証を行なう場合と異なり、ワンタイムパスワードは漏洩する可能性があり、比較的セキュリティが低い。従って、特定の現金自動預払機30での取引を許容することにより、取引の安全性を向上できる。
【0091】
・ 上記実施形態では、管理コンピュータ21は取引予定時間の照合を行なう。具体的には、サービス要求に含まれる受付時刻が、取引条件管理データ230の取引予定時間内に含まれるかどうかを照合する。受付時刻が取引予定時間内である場合、管理コンピュータ21は取引条件に基づいて取引処理を実行する。ここでは、2万円の現金引出処理を行なう。具体的には、管理コンピュータ21は、取引条件管理データ230において指定された引出口座の残高を2万円減額する。このため、ワンタイムパスワードを使用できる時間を限定することができる。ワンタイムパスワードは、キャッシュカード等に比べセキュリティが低い。従って、特定の現金自動預払機30での取引を行なう時間を限定することにより、取引の安全性を向上できる。すなわち、場所と時間とを限定することにより、利用者の知らない間にワンタイムパスワードを使用される危険を低減できる。
【0092】
・ 上記実施形態では、管理コンピュータ21は、所定の関数を用いて、引出希望金額に対応した取引許容時間を算出する。この取引許容時間は、引出希望金額が大きくなれば、短くするように設定される。金額が大きくなるとリスクが高くなるが、このような取引を行なうことができる時間を限定することができる。従って、ワンタイムパスワードを用いての取引に関する安全性を、向上させることができる。
【0093】
・ 上記実施形態では、管理コンピュータ21は、現金自動預払機検索要求に含まれる位置データに基づいて、現在地又は目的地付近の現金自動預払機30を検索する。そして、抽出した現金自動預払機30毎に現在地との距離を算出し、その距離を移動する場合の移動所要時間を算出する。そして、管理コンピュータ21は、この移動所要時間を現在時刻に加算することにより到着時刻を算出する。そして、管理コンピュータ21は、到着時刻に利用可能な現金自動預払機30を抽出する。このため、利用者の利便性の向上を図ることができる。
【0094】
・ 上記実施形態では、現金自動預払機管理データ記憶部22には、現金自動預払機に関する現金自動預払機管理データ220が記録されている。この現金自動預払機管理データ220は、現金自動預払機30毎に、種別識別子に関するデータを含んで構成される。このため、表示画面530には、この種別識別子に基づいて算出した手数料に関する情報を利用者に提供できる。従って、利用者は、距離と手数料とを勘案して現金自動預払機30を選択することができる。また、管理コンピュータ21は、種別識別子に基づいて、地図表示540には、現金自動預払機30の種別毎に異なるシンボルを表示することができる。
【0095】
・ 上記実施形態では、携帯電話端末10の表示部101に出力された表示画面520は、利用者が現金自動預払機30を利用する地域を指定するための画面である。ここで、現在地付近検索ボタン522及び目的地付近検索ボタン523を用いて、利用者は、現在位置付近又は目的地付近の現金自動預払機30を検索することができる。このため、利用者の選択できる現金自動預払機30の自由度を高くし、利便性の向上を図ることができる。
【0096】
・ 上記実施形態では、管理コンピュータ21は、取引条件管理データ230に含まれる引出口座識別子に基づいて預金口座の名義人の電子メールアドレスを特定し、取引を完了したことを通知する。これにより、預金口座名義人は、取引依頼の進捗を把握することができる。
【0097】
なお、上記実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
・ 上記実施形態では、利用者端末として携帯電話端末10を用いる。利用者端末は携帯電話端末10に限られるものではなく、PDA等のモバイルコンピュータ端末、カーナビゲーション端末を用いてもよい。また、デスクトップコンピュータ端末を利用することも可能である。
【0098】
・ 上記実施形態では、利用者に現金自動預払機30の選択を促すために、携帯電話端末10の表示部101には、表示画面530が出力される。この表示画面530には、現金自動預払機30を選択するための選択欄531を含む。この選択欄531には、利用条件として、店舗識別子(店名)、営業時間、及び種別識別子に基づいて算出した利用手数料に関する情報が表示される。また、表示画面530には、バンク端末の設置場所に関する情報として、設置場所住所や、現在地又は目的地からの距離が表示される。利用条件はこれらに限られるものではなく、これらの一部や他の組み合わせを用いてもよい。
【0099】
・ 上記実施形態では、取引条件管理データ記憶部23には、本サービスにおいて受け付けた取引依頼について、取引条件に関する取引条件管理データ230が記録されている。この取引条件管理データ230には、取引依頼毎に、受付識別子、端末識別子、引出口座識別子、引出金額、認証識別子としてのパスワード及び取引予定時間に関するデータを含んで構成される。取引条件はこれらに限られるものではなく、これらの一部や他の組み合わせを用いてもよい。例えば、現金を引き出す際の金種(紙幣・貨幣の組み合わせ)の条件を含めてもよい。これにより、予め取引条件を設定することができ、効率的に現金自動預払機30を利用することができる。
【0100】
・ 上記実施形態では、キャシュカードを持参していない利用者が現金自動預払機を利用して預金口座から現金を引き出す場合を想定する。取引はこれに限られるものではなく、現金の預入等に用いてもよい。
【0101】
・ 上記実施形態では、管理コンピュータ21は、一定の条件の下、ワンタイムパスワードの照合ができた場合、管理コンピュータ21は取引条件に基づいて取引処理を実行する。これに代えて、この認証識別子として恒久的なパスワードを提供してもよい。この場合には、取引予定時間と現金自動預払機30の特定により、取引場所と時間を限定する。これにより、管理コンピュータ21の生成負荷を軽減できる。
【0102】
・ 上記実施形態では、取引依頼を行なった利用者自身が、現金自動預払機30を用いて現金の引き出しを行なう。これに代えて、取引依頼を行なった者と、引出者とが異なってもよい。例えば、現金の必要になった外出者(現金必要者)が、在宅者(取引依頼者)に電話等を用いて取引依頼を指示してもよい。この場合も、取引依頼者が現金必要者から現在地を聞き出し、表示画面520の現在地設定欄521に現金必要者の現在地を入力する。そして、取引依頼者が、現金必要者に、利用できる現金自動預払機30、ワンタイムパスワード、取引予定時間を伝える。このように、現金を引き出すために必要な情報を、電話等を用いて現金必要者に提供することができる。さらに、この場合、ワンタイムパスワードを用いるため、取引依頼者は現金必要者に対して預金口座番号等の口座情報を提供する必要がない。このため、自身の預金口座を用いて他者に一時的に現金引出の機会を与えることができる。
【0103】
・ 上記実施形態では、管理コンピュータ21は取引処理を完了した取引条件管理データ230を削除する。これに加えて、前記管理コンピュータが、前記取引予定時間に達しても取引が完了していない取引条件管理データ230を抽出し、携帯電話端末10にその旨の通知を送信してもよい。これにより、利用者はワンタイムパスワードの有効期限が終了したことを把握することができる。
【0104】
・ 上記実施形態では、管理コンピュータ21は取引処理を完了した取引条件管理データ230を削除する。これに加えて、前記管理コンピュータが、前記取引予定時間の所定時間前に達しても取引が完了していない取引条件管理データ230を抽出し、携帯電話端末10にその旨の通知を送信してもよい。これにより、利用者は、利用者は取引予定時間の終了が迫っていることを把握することができる。
【0105】
・ 上記実施形態では、利用者が、表示画面520の現在地設定欄521に、現在地の入力を行なう。これに代えて、自動的に設定されるようにしてもよい。具体的には、位置測定手段として、全地球測位システム(GPS:Global Positioning System )や位置情報提供サービス(PHS Location Search Service )等を利用して携帯電話端末10が現在位置を取得してもよい。これにより、効率的に現在地付近の現金自動預払機30を検索することができる。また、目的地付近の現金自動預払機30を検索する場合においても、より正確な到着時刻を算出することができる。
【0106】
・ 上記実施形態では、利用者が、表示画面520の現在地設定欄521に、現在地の入力を行なう。これに代えて、所在地に関する関連情報を用いて所在位置を検索し、所在位置を特定してもよい。例えば、電話番号や店名等のキーワードを用いて現在地の特定を行なう。具体的には、利用者が特定の商店内にいる場合、この商店の電話番号や、商店名を現在地設定欄521に入力する。この場合、管理コンピュータ21は、このキーワードを利用して所在地を特定する。これにより、利用者の利便性を向上することができる。
【0107】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、金融機関に開設された預金口座を利用して、キャッシュカードを用いることなく現金の入出金を行なうことができるサービスを提供することができることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態のシステム概略図。
【図2】 現金自動預払機管理データ記憶部に記録されたデータの説明図。
【図3】 取引条件管理データ記憶部に記録されたデータの説明図。
【図4】 本実施形態の処理手順の説明図。
【図5】 本実施形態の処理手順の説明図。
【図6】 本実施形態の処理手順の説明図。
【図7】 携帯電話端末に表示された表示画面の説明図。
【図8】 携帯電話端末に表示された表示画面の説明図。
【図9】 携帯電話端末に表示された表示画面の説明図。
【図10】 携帯電話端末に表示された表示画面の説明図。
【図11】 携帯電話端末に表示された表示画面の説明図。
【図12】 現金自動預払機に表示された表示画面の説明図。
【図13】 現金自動預払機に表示された表示画面の説明図。
【図14】 現金自動預払機に表示された表示画面の説明図。
【符号の説明】
10…利用者端末としての携帯電話端末、21…管理コンピュータ、22…現金自動預払機管理データ記憶部、23…取引条件管理データ記憶部、30…バンク端末としての現金自動預払機。

Claims (8)

  1. 現金の入出金可能な現金自動預払機に対応させて、端末識別子、設置場所住所に関するデータを含んで構成される現金自動預払機管理データを記録した現金自動預払機管理データ記憶部、
    取引依頼毎に、受付識別子、端末識別子、引出口座識別子、引出金額、ワンタイムパスワード及び取引予定時間に関するデータを含んで構成される取引条件管理データが記録される取引条件管理データ記憶部、
    及びネットワークを介して利用者の利用者端末に接続された管理コンピュータを用いてバンキング処理を行なう方法であって、
    前記管理コンピュータが、
    利用者端末から現在地の位置に関するデータを含む現金自動預払機検索要求を取得し、利用者の現金自動預払機の利用希望地域に基づいて、この地域の所定範囲に含まれる現金自動預払機を前記現金自動預払機管理データ記憶部から抽出する第1の段階と、
    前記現金自動預払機の所在情報を前記利用者端末に提供し、現金自動預払機の選択を促す第2の段階と、
    前記利用者端末から、利用者によって選択された現金自動預払機の端末識別子に関するデータを取得し、
    この現金自動預払機と現在地との距離を算出し、その距離を移動する場合の移動所要時間を算出し、この移動所要時間を現在時刻に加算することにより算出した到着時刻を取得し、
    前記利用者端末から、利用者が選択した預金口座識別子及び引出希望金額に関するデータが含まれる取引依頼を取得し、
    引出希望金額が大きくなれば短くするように設定された所定の関数を用いて、前記利用者端末から取得した引出希望金額に対応した取引許容時間を算出し、
    現在時刻、前記移動所要時間、前記取引許容時間を用いて取引予定時間を算出し、
    ワンタイムパスワードを生成し、選択された現金自動預払機の端末識別子、取引依頼に含まれる預金口座識別子、引出希望金額、算出した取引予定時間、生成したパスワードに関するデータを前記取引条件管理データ記憶部に記録する第3の段階と、
    取引予定時間、ワンタイムパスワードに関するデータが含まれる取引条件データを前記利用者端末に提供する第4の段階と、
    現金自動預払機から端末識別子、パスワード、受付時刻に関するデータを含むサービス
    要求を受信した場合、前記取引条件管理データ記憶部を用いて、この端末識別子が記録された取引条件管理データを抽出し、この取引条件管理データのワンタイムパスワードと前記サービス要求に含まれるパスワードとを照合し、前記サービス要求に含まれる受付時刻が前記取引条件管理データの取引予定時間内に含まれるかどうかを照合し、
    パスワードが一致し、受付時刻が取引予定時間内である場合、前記取引条件管理データの引出希望金額についての取引処理を実行する段階と
    を含むことを特徴とするバンキング処理方法。
  2. 前記利用者端末の所在位置の特定は、前記利用者端末が備えた位置測定手段を用いて行なうことを特徴とする請求項1に記載のバンキング処理方法。
  3. 前記バンキング処理方法は、
    前記管理コンピュータが、
    前記取引予定時間に達しても取引が完了していない取引依頼を特定し、
    前記取引依頼を行なった利用者端末に通知を送信する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のバンキング処理方法。
  4. 前記バンキング処理方法は、
    前記管理コンピュータが、前記取引が完了した場合、前記取引依頼を行なった利用者端末に通知を送信する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のバンキング処理方法。
  5. 現金の入出金可能な現金自動預払機に対応させて、端末識別子、設置 場所住所に関するデータを含んで構成される現金自動預払機管理データを記録した現金自動預払機管理データ記憶部、
    取引依頼毎に、受付識別子、端末識別子、引出口座識別子、引出金額、ワンタイムパスワード及び取引予定時間に関するデータを含んで構成される取引条件管理データが記録される取引条件管理データ記憶部、
    及びネットワークを介して利用者の利用者端末に接続された管理コンピュータを用いてバンキング処理を行なうプログラムであって、
    前記管理コンピュータを、
    利用者端末から現在地の位置に関するデータを含む現金自動預払機検索要求を取得し、利用者の現金自動預払機の利用希望地域に基づいて、この地域の所定範囲に含まれる現金自動預払機を前記現金自動預払機管理データ記憶部から抽出する第1の手段と、
    前記現金自動預払機の所在情報を前記利用者端末に提供し、現金自動預払機の選択を促す第2の手段と、
    前記利用者端末から、利用者によって選択された現金自動預払機の端末識別子に関するデータを取得し、
    この現金自動預払機と現在地との距離を算出し、その距離を移動する場合の移動所要時間を算出し、この移動所要時間を現在時刻に加算することにより算出した到着時刻を取得し、
    前記利用者端末から、利用者が選択した預金口座識別子及び引出希望金額に関するデータが含まれる取引依頼を取得し、
    引出希望金額が大きくなれば短くするように設定された所定の関数を用いて、前記利用者端末から取得した引出希望金額に対応した取引許容時間を算出し、
    現在時刻、前記移動所要時間、前記取引許容時間を用いて取引予定時間を算出し、
    ワンタイムパスワードを生成し、選択された現金自動預払機の端末識別子、取引依頼に含まれる預金口座識別子、引出希望金額、算出した取引予定時間、生成したパスワードに関するデータを前記取引条件管理データ記憶部に記録する第3の手段と、
    取引予定時間、ワンタイムパスワードに関するデータが含まれる取引条件データを前記利用者端末に提供する第4の手段と、
    現金自動預払機から端末識別子、パスワード、受付時刻に関するデータを含むサービス要求を受信した場合、前記取引条件管理データ記憶部を用いて、この端末識別子が記録された取引条件管理データを抽出し、この取引条件管理データのワンタイムパスワードと前
    記サービス要求に含まれるパスワードとを照合し、前記サービス要求に含まれる受付時刻が前記取引条件管理データの取引予定時間内に含まれるかどうかを照合し、
    パスワードが一致し、受付時刻が取引予定時間内である場合、前記取引条件管理データの引出希望金額についての取引処理を実行する手段
    として機能させることを特徴とするバンキング処理プログラム。
  6. 前記利用者端末の所在位置の特定は、前記利用者端末が備えた位置測定手段を用いて行なうことを特徴とする請求項5に記載のバンキング処理プログラム。
  7. 前記バンキング処理プログラムは、
    前記管理コンピュータが、
    前記取引予定時間に達しても取引が完了していない取引依頼を特定し、
    前記取引依頼を行なった利用者端末に通知を送信する手段としてさらに機能させることを特徴とする請求項5又は6に記載のバンキング処理プログラム。
  8. 前記バンキング処理プログラムは、
    前記管理コンピュータが、前記取引が完了した場合、前記取引依頼を行なった利用者端末に通知を送信する手段としてさらに機能させることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のバンキング処理プログラム。
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