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JP3865738B2 - 薄膜磁気ヘッド、ヘッドジンバルアセンブリおよびハードディスク装置 - Google Patents
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薄膜磁気ヘッド、ヘッドジンバルアセンブリおよびハードディスク装置 Download PDF

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Description

本発明は、磁気記録媒体等の磁界強度を信号として読み取るための磁気抵抗効果素子を備える薄膜磁気ヘッド、ならびにその薄膜磁気ヘッドを含むヘッドジンバルアセンブリおよびハードディスク装置に関する。
近年、ハードディスク装置の面記録密度の向上に伴って、薄膜磁気ヘッドの性能の向上が求められている。薄膜磁気ヘッドとしては、基板に対して、読み出し専用の磁気抵抗効果素子(以下、単にMR(Magneto-resistive)素子と簡略に記すことがある)を有する再生ヘッドと、書き込み専用の誘導型磁気変換素子を有する記録ヘッドと、を積層した構造の複合型薄膜磁気ヘッドが広く使用されている。
MR素子としては、異方性磁気抵抗(Anisotropic Magneto-resistive)効果を用いたAMR素子や、巨大磁気抵抗(Giant Magneto-resistive)効果を用いたGMR素子や、トンネル磁気抵抗(Tunnel-type Magneto-resistive)効果を用いたTMR素子等が挙げられる。
GMR素子としては、スピンバルブ型GMR素子多く用いられている。スピンバルブ型GMR素子は、非磁性層と、この非磁性層の一方の面に形成された軟磁性層と、非磁性層の他方の面に形成された強磁性層と、非磁性層とは反対に位置する側の強磁性層の上に形成されたピンニング層(一般には反強磁性層)とを有している。軟磁性層は外部からの信号磁界に応じて磁化の方向が変化するよう作用する層であり、強磁性層は、ピンニング層(反強磁性層)からの磁界によって、磁化の方向が固定された層である。
再生ヘッドの特性としては、出力が大きいこと、バルクハウゼンノイズが小さいことが要求される。バルクハウゼンノイズを低減させる手段としては、通常、MR素子に対して長手方向にバイアス磁界(以下、縦バイアス磁界と称す)を印加することが行われている。MR素子に対する縦バイアス磁界の印加は、例えばMR素子の両側に、永久磁石や、強磁性層と反強磁性層との積層体等によって構成されたバイアス磁界印加層を配置することによって行われる。
ところで、ハードディスク装置おける高記録密度化は、薄膜磁気ヘッドのトラック幅の縮小、MR素子の上下に配置された2つのシールド層の間の距離であるシールドギャップ長さの縮小、磁気記録媒体の薄膜化、磁気記録媒体に含まれる磁性粒子の微細化等によって達成される。
このような高記録密度化、特に、トラック幅の縮小に伴い、スピンバルブ型磁気抵抗効果膜の再生トラック幅も狭くなり、軟磁性層とバイアス磁界印加層との関係で以下のような不都合が生じている。
すなわち、再生トラック幅が狭くなるということは、つまりそれに応じて軟磁性層の長さが短くなるということであるから、軟磁性層の両端に設けられているバイアス磁界印加層からの磁界が強くなりすぎてトラック中心部分の軟磁性層が磁化回転できなくなり、再生出力が低下してしまう。かといって、バイアス磁界印加層の膜厚を薄くしてバイアス磁界を弱めると磁気ヘッドの安定性が失われてしまう。
このような問題を解決するために、特開2002−367124号公報(特許文献1)には、軟磁性自由層の上に非磁性分離層を介して単磁区化強磁性層が形成され、軟磁性自由層と単磁区化強磁性層とがトラック幅端部で静磁気的に結合して閉磁路を形成して軟磁性自由層が感知すべき磁界に対して略直交した方向に実質的に固定された磁化を有するように構成されたスピンバルブ型磁気抵抗効果素子を備えた磁気ヘッドの提案がなされている。
しかしながら、この提案のものは、軟磁性自由層の両端部における磁化の固着が不十分であり、ヘッドの安定性は解消できていない。
また、特開2001−297412号公報(特許文献2)には、通常行なわれている縦バイアスに加えて、軟磁性層と強磁性結合または反強磁性結合する積層バイアス層を形成して軟磁性層の磁化を安定化させる旨の提案がなされている。この提案は、軟磁性層のトラック中心部では、縦バイアス磁界が弱まってしまうので、不安定性が生じ、これを改善するために軟磁性層に非磁性層を介して、バイアス硬磁性膜を設けて、さらなるバイアス磁界を印加させるように作用させている。
バイアス硬磁性膜は、軟磁性層と強磁性結合または反強磁性結合することによって、軟磁性層に対して縦バイアス磁界による磁化方向をさらに同方向にアシストするように作用させている。そのため、軟磁性層両端部の固着は十分となるがトラック中心部の磁界も端部と同じように強くなりすぎて、トラック中心部での感度が低下し、再生出力も低下してしまうという不都合が生じてしまう。
特開2002−367124号公報 特開2001−297412号公報
本発明はこのような実状のものに創案されたものであって、その目的は、安定した再生性能を有することはもとより、トラック中心部の軟磁性層の感度を向上させ再生出力を向上させることのできる薄膜磁気ヘッドを提供すること、ならびにこのように改善された薄膜磁気ヘッドを備えるヘッドジンバルアセンブリおよびハードディスク装置を提供することにある。
このような課題を解決するために、本発明は、磁気抵抗効果膜を有する磁気抵抗効果素子を備えてなる薄膜磁気ヘッドであって、前記磁気抵抗効果膜は、非磁性層と、非磁性層の一方の面に形成された強磁性層と、非磁性層の他方の面に形成された軟磁性層と、前記強磁性層の磁化の向きをピン止めするために強磁性層の片面(非磁性層と接する面と反対側の面)に接して形成されたピンニング層とを有する多層膜であり、前記磁気抵抗効果膜の少なくとも軟磁性層の両端部には、軟磁性層に縦バイアス磁界を与えるための一対のバイアス磁界印加層が配置されており、前記非磁性層と反対に位置する前記軟磁性層の膜面に接して縦バイアス磁界制御層が形成されており、当該縦バイアス磁界制御層は、軟磁性層に前記縦バイアス磁界と反平行(反対方向)のカウンタバイアス磁界を与えるように作用するものであって、前記縦バイアス磁界制御層が軟磁性層に与えるカウンタバイアス磁界の大きさは、前記一対のバイアス磁界印加層から付与される軟磁性層のトラック中心部における縦バイアス磁界の大きさよりも小さくなるように設定されてなるように構成される。
また、前記縦バイアス磁界とカウンタバイアス磁界の差し引きによって、軟磁性層に実質的に印加される実質的縦バイアス磁界は、その印加される方向が縦バイアス磁界と同じ方向であり、かつ、その実質的な磁界の大きさが軟磁性層の両端部で最も大きく軟磁性層の中央部で弱められるように作用してなるように構成される。
また、本発明の好ましい態様として、前記縦バイアス磁界制御層は、非磁性中間層と反強磁性層とを有し構成され、当該非磁性中間層が軟磁性層の膜面と接するように配置され、前記縦バイアス磁界制御層は軟磁性層と交換結合しており、その交換結合磁界が前記カウンタバイアス磁界を構成してなるように構成される。
また、本発明の好ましい態様として、前記非磁性中間層は、Cu、Ru、Au、Ir、Rh、およびCrのグループから選定される少なくとも1種を含み構成される。
また、前記非磁性中間層の厚さは、前記縦バイアス磁界制御層の反強磁性層と前記軟磁性層とが交換結合できる厚さとされる。
また、本発明の好ましい態様として、前記縦バイアス磁界制御層は、非磁性中間層と硬質磁性層とを有し構成され、当該非磁性中間層が軟磁性層の膜面と接するように配置され、前記硬質磁性層が非磁性中間層を介して軟磁性層に印加される磁界が前記カウンタバイアス磁界を構成してなるように構成される。
また、本発明の好ましい態様として、前記非磁性中間層は、Cr、Ti、MoおよびWのグループから選定される少なくとも1種を含み構成される。
また、前記非磁性中間層の厚さは、前記縦バイアス磁界制御層の硬質磁性層と前記軟磁性層とが強磁性的あるいは反強磁性的に結合しない厚さとされる。
また、本発明の好ましい態様として、前記軟磁性層は、負の磁歪を備えてなるように構成される。
本発明のヘッドジンバルアセンブリは、上記の薄膜磁気ヘッドを含み、記録媒体に対向するように配置されるスライダと、前記スライダを弾性的に支持するサスペンションと、を備えてなるように構成される。
本発明のハードディスク装置は、上記の薄膜磁気ヘッドを含み、回転駆動される円盤状の記録媒体に対向するように配置されるスライダと、前記スライダを支持するとともに前記記録媒体に対して位置決めする位置決め装置と、を備えてなるように構成される。
本発明における縦バイアス磁界制御層は、軟磁性層に縦バイアス磁界と反平行(反対方向)のカウンタバイアス磁界を与えるためのものであって、縦バイアス磁界制御層が軟磁性層に与えるカウンタバイアス磁界の大きさは、一対のバイアス磁界印加層から付与される軟磁性層のトラック中心部における縦バイアス磁界の大きさよりも小さくなるように設定されており、縦バイアス磁界とカウンタバイアス磁界の差し引きによって、軟磁性層に実質的に印加される実質的縦バイアス磁界は、その印加される方向が縦バイアス磁界と同じ方向であり、かつ、その実質的な磁界の大きさが軟磁性層の両端部で最も大きく、軟磁性層の中央部で弱められるように作用する。トラック中心部における軟磁性層に印加される縦バイアス磁界の大きさを低減することにより、再生トラック幅を極端に狭くしても感度を維持ないし向上させることができる。
本発明の薄膜磁気ヘッドは、磁気抵抗効果膜を有する磁気抵抗効果素子を備え、前記磁気抵抗効果膜は、非磁性層と、非磁性層の一方の面に形成された強磁性層と、非磁性層の他方の面に形成された軟磁性層と、前記強磁性層の磁化の向きをピン止めするために強磁性層の片面(非磁性層と接する面と反対側の面)に接して形成されたピンニング層とを有する多層膜であり、前記磁気抵抗効果膜の少なくとも軟磁性層の両端部には、軟磁性層に縦バイアス磁界を与えるための一対のバイアス磁界印加層が配置されており、前記非磁性層と反対に位置する前記軟磁性層の膜面に接して縦バイアス磁界制御層が形成されており、当該縦バイアス磁界制御層は、軟磁性層に前記縦バイアス磁界と反平行(反対方向)のカウンタバイアス磁界を与えるように作用するものであって、前記縦バイアス磁界制御層が軟磁性層に与えるカウンタバイアス磁界の大きさは、前記一対のバイアス磁界印加層から付与される軟磁性層のトラック中心部における縦バイアス磁界の大きさよりも小さくなるように設定されているので、安定した再生性能を有することはもとより、トラック中心部の軟磁性層の感度を向上させ再生出力を向上させることのできる。このような効果は、高記録密度化に対応して再生トラック幅が小さくなればなるほどさらに顕著となる。
以下、本発明の具体的実施の形態について詳細に説明する。
本発明の要部は再生ヘッドに組み込まれたスピンバルブ膜構造の磁気抵抗効果膜を有する磁気抵抗効果素子の構造にある。
図1は、本発明の実施の形態における再生ヘッドの要部を示す平面図であり、図2は図1におけるA−A断面図であり、図3は図1におけるB−B線断面図であり、図4は図1におけるC−C線断面図である。
図2に示されるように磁気抵抗効果素子(MR素子)5を構成する磁気抵抗効果膜は、非磁性層53と、この非磁性層53の一方の面(この実施例では図面の下方側)に形成された強磁性層52と、非磁性層の他方の面(この実施例では図面の上方側)に形成され磁気情報である外部磁場に応答して自由に磁化の向きが変えられるように作用することのできる軟磁性層54と、前記強磁性層52の磁化の向きをピン止めするために強磁性層52の片面(非磁性層53と接する面と反対側の面)に接して形成されたピンニング層51とを有する多層膜構造を備えている。図面で示されている好適例は、ピンニング層51をボトム側に位置させた、いわゆる、ピンニング層ボトムタイプのスピンバル膜構成である。
より具体的には、下地層25の上にピンニング層51、強磁性層52、非磁性層53、軟磁性層54、縦バイアス磁界制御層40および保護層55を順次積層した構造としている。強磁性層52は、磁化の方向が固定された層であり、通常、強磁性膜から構成される。強磁性層52は1層のみの構成に限定されることなく強磁性膜的作用をする多層構造としてもよい。ピンニング層51は、強磁性層52における磁化の方向を固定するための層であり、通常、反強磁性膜から構成される。非磁性層53は、例えばCu膜等から構成される。軟磁性層54は、記録媒体からの信号磁界に応じて磁化の方向が変化する層であり、通常、軟磁性膜から構成される。軟磁性層54は1層のみの構成に限定されることなく軟磁性膜的作用をする多層構造としてもよい。
保護層55の材料としては、例えばTaが用いられる。
そして、図2に示されるように本発明における磁気抵抗効果素子(MR素子)5を構成する磁気抵抗効果膜の少なくとも軟磁性層54の両端部5e、5fには、それぞれ、軟磁性層54に縦バイアス磁界を与えるための一対のバイアス磁界印加層21、21が配置され、この上にMR素子5に対して磁気的信号検出用の電流であるセンス電流を流すための2つの電極層6、6が形成されている。バイアス磁界印加層21は、例えば永久磁石や、強磁性層と反強磁性層との積層体によって構成される。電極層6は、例えばAu等の導電性材料によって形成される。
本発明における磁気抵抗効果膜においては、さらに、軟磁性層54の膜面上であって非磁性層53と反対に位置する軟磁性層54の膜面に接して、縦バイアス磁界制御層40が形成されている。
この縦バイアス磁界制御層40は、軟磁性層54に前記縦バイアス磁界と反平行(反対方向)のカウンタバイアス磁界を与えるためのものである。そして、この縦バイアス磁界制御層が軟磁性層54に与えるカウンタバイアス磁界の大きさは、前記一対のバイアス磁界印加層21、21から付与される軟磁性層54のトラック中心部における縦バイアス磁界の大きさよりも小さくなるように設定されている。
縦バイアス磁界制御層40の構成は、以下の2通りの構成に大別することができる。以下、各構成について詳細に説明する。
(1)縦バイアス磁界制御層40が、非磁性中間層41と反強磁性層43との積層体であって、非磁性中間層41が軟磁性層54の膜面と接するように配置されて構成される場合
この場合、縦バイアス磁界制御層40(特に、反強磁性層43)は、軟磁性層54と交換結合しており、その交換結合磁界が前記カウンタバイアス磁界を構成するように形成される。このケースにおける非磁性中間層41は、Cu、Ru、Au、Ir、Rh、およびCrのグループから選定され少なくとも1種を含み構成される。そして、非磁性中間層41の厚さは、縦バイアス磁界制御層40の反強磁性層43と前記軟磁性層とが交換結合できる厚さとされる。具体的には使用する非磁性中間層41の金属の種類をも考慮しつつ、例えば、1nm以下、特に、0.1〜0.5nmの厚さに設定される。
反強磁性層43としては、Ir、Rh、Ru、PtおよびNiのグループから選択された少なくとも1種とMnとの合金系や、あるいはNiO、Fe23、CoOなどを好適例として例示することができる。
このような縦バイアス磁界制御層40が軟磁性層54に付与するカウンタバイアス磁界と、一対のバイアス磁界印加層21、21により印加される縦バイアス磁界との関係は、反平行である両者の磁界の大きさの差し引きによって、軟磁性層54に実質的に印加される実質的縦バイアス磁界は、その印加される方向が縦バイアス磁界と同じ方向であり、かつ、その実質的な磁界の大きさが軟磁性層54の両端部で最も大きくなり、軟磁性層54の中央部で弱められるように作用してなる。より好ましくは、軟磁性層54の中央部に行くにつれ徐々に弱められるように作用してなることが望ましい。
また、薄膜磁気ヘッド全体を構成する多層積層体のトータルの積層応力を考慮すると、軟磁性層54は、負の磁歪を備えてなるように構成することが望ましい。すなわち、薄膜磁気ヘッド全体を構成する多層積層体(MR膜)は、ウエーハ工程の後、加工工程でABS(Air Bearing Surface)が形成されると、ハイト方向(ABSからさらに奥行き方向)に引っ張り応力を受ける。トラック幅方向では、圧縮応力を受けることになる。このような応力状況のもとで、軟磁性層54を負の磁歪材料とすることにより、負の磁歪を持つ軟磁性膜は圧縮応力を受ける方向に磁化容易軸が向くため、トラック幅方向に磁化が安定する。より具体的には磁歪定数が−5×10-5〜0(零を含まず)の軟磁性層を用いることが望ましい。例えば、Ni85Fe15、Co80-85Fe15-20等が挙げられる。
上述してきた現象を図5(A)〜(C)の作用概念図を用いて分かりやすく説明する。
図5(A)は、軟磁性層54の両端部に配置されている一対のバイアス磁界印加層21、21によって軟磁性層54に縦バイアス磁界J1が与えられている場合の概念図である。この場合、軟磁性層54には矢印方向へ大きさ(H1)のバイアス磁界が印加されている。この図におけるバイアス磁界の大きさは、厳密に言うと、軟磁性層54の全域で一定ではなく、軟磁性層54の両端部で最も大きく、軟磁性層の中央部で最も小さくなる。しかしながら、高記録密度に対応すべく再生トラック幅RTWが小さくなればなるほど、軟磁性層54の両端部と、軟磁性層54の中央部とのバイアス磁界の大きさの差はほとんどなくなり、ここでは便宜上、軟磁性層54の中央部での磁界の大きさを(H1)と規定している。
図5(B)は、縦バイアス磁界制御層40が軟磁性層54に付与するカウンタバイアス磁界J2を付与させる状態をイメージした概念図である。カウンタバイアス磁界J2はその向きが図5(A)に示される縦バイアス磁界J1と反対方向(反平行)であり、しかもカウンタバイアス磁界J2の大きさ(H2)は、図5(A)に示される縦バイアス磁界J1の大きさ(H1)よりも小さくなるように設定されている。つまり、本発明では、ヘッドの駆動温度でH1−H2>0の関係が保たれるように設定されている。なお、図5(B)に示される軟磁性層54は、図面上、一対のバイアス磁界印加層21、21による縦バイアス磁界の影響を受けていない状態を想定している。
図5(C)は軟磁性層54を共通として、図5(A)の状態と図5(B)の状態を合成して描いたものであり、実際の縦バイアス磁界印加の状況に該当するものである。これにより、反平行である磁界J1と磁界J2の大きさの差し引きによって、軟磁性層に実質的に印加される実質的縦バイアス磁界J3の大きさは、H1−H2>0となる。また、実質的縦バイアス磁界J3の磁界方向は、図5(A)に示される縦バイアス磁界J1と同じ方向となる。しかも、その実質的な磁界の大きさは、軟磁性層54の両端部で最も大きくなり、軟磁性層54の中央部に行くにつれ徐々に弱められるように磁界のグラデーションが形成されている。
これによって、再生トラック幅RTWの狭小化を図っても、軟磁性層54には理想的な縦バイアスが印加される。すなわち、軟磁性層54の両端部では、大きなバイアス磁界が付与され、軟磁性層54の中央部にいくにつれ徐々に磁界の大きさは減衰していき、軟磁性層54の中央部付近で最も小さなバイアス磁界となる。なお、上記H1は、7900〜15800A/m(100〜200Oe)、特に好ましくは7900〜11850A/m(100〜150Oe)の範囲に設定され、上記H2は、3950〜11850A/m(50〜150Oe)、特に好ましくは3950〜7900A/m(50〜100Oe)の範囲に設定され、上記(H1−H2)は、790〜3950A/m(10〜50Oe)、特に好ましくは790〜2370A/m(10〜30Oe)の範囲に設定される。
(2)縦バイアス磁界制御層40が、非磁性中間層41´と硬質磁性層(ハードマグネット層)43´との積層体であって、非磁性中間層41が軟磁性層54の膜面と接するように配置されて構成される場合
この場合、縦バイアス磁界制御層40(特に、硬質磁性層43´)の磁界は、非磁性中間層41´を介して軟磁性層54に印加されてカウンタバイアス磁界を構成する。この場合における非磁性中間層41´は、前記縦バイアス磁界制御層40の硬質磁性層43´と軟磁性層54とが強磁性的あるいは反強磁性的に結合しない材料が選定される。さらに、非磁性中間層41´の膜厚は、硬質磁性層43´と軟磁性層54とが強磁性的あるいは反強磁性的に結合しない厚さとされる。
具体的には、非磁性中間層41´の材料は、Cr、Ti、MoおよびWのグループから選定される少なくとも1種を含み構成される。また、非磁性中間層41´の厚さは、前記縦バイアス磁界制御層40の硬質磁性層43´と軟磁性層54とが強磁性的あるいは反強磁性的に結合しない厚さ、すなわち、使用する金属の種類を考慮に入れつつ、例えば、1nm〜10nm程度の厚さに設定される。
硬質磁性層(永久磁石膜)43´としては、CoPt,CoCrPtなどが好適例として挙げられるが、これらのものに限定されるわけではない。
このような縦バイアス磁界制御層40が軟磁性層54に付与するカウンタバイアス磁界と、一対のバイアス磁界印加層21、21により印加される縦バイアス磁界との関係は、反平行である両者の磁界の大きさの差し引きによって、軟磁性層54に実質的に印加される実質的縦バイアス磁界は、その印加される方向が縦バイアス磁界と同じ方向であり、かつ、その実質的な磁界の大きさが軟磁性層の両端部で最も大きくなり、軟磁性層の中央部で弱められるように作用してなる。より好ましくは、軟磁性層54の中央部に行くにつれ徐々に弱められるように作用してなることが望ましい。
また、前述したように薄膜磁気ヘッド全体を構成する多層積層体のトータルの積層応力を考慮すると、軟磁性層54は、負の磁歪を備えてなるように構成することが望ましい。より具体的には磁歪定数が−5×10-5〜0(零を含まず)の軟磁性層を用いることが望ましい。具体的な組成例は上述したとおりである。
上述してきた現象を図6(A)〜(C)の作用概念図を用いて分かりやすく説明する。
図6(A)は、軟磁性層54の両端部に配置されている一対のバイアス磁界印加層21、21によって軟磁性層54に縦バイアス磁界J1が与えられている場合の概念図である。前述した図5(A)と同様の図面である。この場合、軟磁性層54には矢印方向へ大きさ(H1)のバイアス磁界が印加されている。バイアス磁界の大きさは、厳密に言うと、軟磁性層54の全域で一定ではなく、軟磁性層54の両端部で最も大きく、軟磁性層の中央部で最も小さい。しかしながら、高記録密度に対応すべく再生トラック幅RTWが小さくなればなるほど、軟磁性層54の両端部と、軟磁性層54の中央部とのバイアス磁界の大きさの差はほとんどなくなり、ここでは便宜上、軟磁性層54の中央部での磁界の大きさを(H1)と規定している。
図6(B)は、縦バイアス磁界制御層40が軟磁性層54に付与するカウンタバイアス磁界J2をイメージした概念図である。カウンタバイアス磁界J2はその向きが図6(A)に示される縦バイアス磁界J1と反対方向(反平行)であり、しかもカウンタバイアス磁界J2の大きさ(H2)は、図6(A)に示される縦バイアス磁界J1の大きさ(H1)よりも小さくなるように設定されている。つまり、本発明では、ヘッドの駆動温度でH1−H2>0の関係が保たれるように設定されている。
なお、図6(B)に示される軟磁性層54は、図面上、一対のバイアス磁界印加層21、21による縦バイアス磁界の影響を受けていない状態を想定している。
図6(C)は軟磁性層54を共通として、図6(A)の状態と図6(B)の状態を合成して描いたものであり、実際の縦バイアス磁界印加の状況に該当するものである。これにより、反平行である磁界J1と磁界J2の大きさの差し引きによって、軟磁性層54に実質的に印加される実質的縦バイアス磁界J3の大きさは、H1−H2>0となる。また、実質的縦バイアス磁界J3の磁界方向は、図6(A)に示される縦バイアス磁界J1と同じ方向となる。しかも、その実質的な磁界の大きさは、軟磁性層54の両端部で最も大きくなり、軟磁性層の中央部に行くにつれ徐々に弱められるように磁界のグラデーションが形成されている。
これによって、再生トラック幅RTWの狭小化を図っても、軟磁性層54には理想的な縦バイアスが印加される。すなわち、軟磁性層54の両端部では、大きなバイアス磁界が付与され、軟磁性層54の中央部にいくにつれ徐々に磁界の大きさは減衰していき、軟磁性層54の中央部付近で最も小さなバイアス磁界となる。なお、上記H1は、7900〜15800A/m(100〜200Oe)、特に好ましくは7900〜11850A/m(100〜150Oe)の範囲に設定され、上記H2は、3950〜11850A/m(50〜150Oe)、特に好ましくは3950〜7900A/m(50〜100Oe)の範囲に設定され、上記(H1−H2)は、790〜3950A/m(10〜50Oe)、特に好ましくは790〜2370A/m(10〜30Oe)の範囲に設定される。
(再生ヘッドの他の構成部分についての説明)
なお、図1〜図4に示される再生ヘッドの構成について、簡単に補足説明しておく。
図1〜図4に示される本実施の形態では、MR素子におけるエアベアリング面20とは反対側に配置され、記録媒体からの信号磁束をMR素子に導くための磁束誘導層23を絶縁層22を介して形成させた再生ヘッドが例示されている。本発明において、この磁束誘導層23は必須のものではなく、磁束誘導層23を備えていないタイプの再生ヘッドとしてもよいことは勿論である。
また、MR素子5は、互いに反対側を向く2つの面5a、5bと、エアベアリング面20に配置された端部5cと、端部5cとは反対側の端部5dと、2つの側部5e、5fとを有している。
2つのバイアス磁界印加層21は、上述したようにそれぞれ、MR素子の側部5e、5fに隣接するように配置されている。電極層6はバイアス磁界印加層21の上に配置されているが、バイアス磁界印加層21のない領域では、電極層6は後述する下部シールドギャップ膜の上に配置されている。
本発明の好適な態様として形成されている磁束誘導層23は、2つのバイアス磁界印加層21の間および2つの電極層6の間に配置されている。磁束誘導層23の材料としては、軟磁気特性に優れた軟磁性材料を用いることが好ましい。
図2ないし図4では、MR素子5、バイアス磁界印加層21および絶縁層22が、下地層25の上に配置されている例を示している。下地層25は後述する下部シールドギャップ膜の上に配置されている。下地層25の材料としては、例えばTaやNiCrが用いられる。なお、下地層25を設けずに、MR素子5、バイアス磁界印加層21および絶縁層22を、下部シールドギャップ膜の上に配置してもよい。
(磁気抵抗効果素子の変形構成例)
本発明における磁気抵抗効果素子の多層膜構造は、前述した図2に示されるようなピンニング層51をボトム側に位置させた、いわゆる、ピンニング層ボトムタイプのスピンバル膜構成に限定されるものではなく、種々の変形態様が可能である。
例えば、図7に示されるようなピンニング層51をトップ側に配置させた、いわゆる、ピンニング層トップタイプのスピンバル膜構成としてもよい。すなわち、図7に示されるごとく、下地層25の上に縦バイアス磁界制御層40(非磁性中間層41と反強磁性層43の組み合わせ、あるいは非磁性中間層41´と硬質磁性層43´の組み合わせ)、軟磁性層54、非磁性層53、強磁性層52、ピンニング層51、および保護層55を順に積層させた構造としてもよい。
また、例えば、図8に示されるような感磁部分を2つ備えたいわゆるデュアル(Dual)タイプの積層膜構成としてもよい。図8における図面符号と図7の図面符号とが同じ符号のものは同一部材を示している。
なお、本発明でいう磁気抵抗効果素子としては、上記のスピンバル膜構成のもの限定されることなく、トンネル磁気抵抗(Tunnel-type Magneto-resistive)効果を用いたTMR素子や、CPP(Current Perpendicular to Plane)−GMR素子などのように、広く磁気抵抗効果を示す素子を含んでいる。
(薄膜磁気ヘッドの全体構成の説明)
次いで、上述してきた磁気抵抗効果素子を備えてなる薄膜磁気ヘッドの全体構成について説明する。図9および図10は本発明の好適な一実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの構成について説明するための図面であり、図9は、薄膜磁気ヘッドのエアベアリング面および基板に垂直な断面を示し、図10は、薄膜磁気ヘッドの磁極部分のエアベアリング面に平行な断面を示している。ここで、エアベアリング面とは、磁気記録媒体と対向する薄膜磁気ヘッドの対向面をいう。
薄膜磁気ヘッドの全体構造は、その製造工程に沿って説明することによりその構造が容易に理解できると思われる。そのため、以下、製造工程を踏まえて薄膜磁気ヘッドの全体構造を説明する。
まず、アルティック(Al23・TiC)等のセラミック材料よりなる基板1の上に、スパッタ法等によって、アルミナ(Al23)、二酸化珪素(SiO2)等の絶縁材料からなる絶縁層2を形成する。厚さは、例えば0.5〜20μm程度とする。
次に、この絶縁層2の上に、磁性材料からなる再生ヘッド用の下部シールド層3を形成する。厚さは、例えば0.1〜5μm程度とする。このような下部シールド層3に用いられる磁性材料としては、例えば、FeAlSi、NiFe、CoFe、CoFeNi、FeN、FeZrN、FeTaN、CoZrNb、CoZrTa等が挙げられる。下部シールド層3は、スパッタ法またはめっき法等によって形成される。
次に、下部シールド層3の上に、スパッタ法等によって、Al23、SiO2等の絶縁材料からなる下部シールドギャップ膜4を形成する。厚さは、例えば10〜200nm程度とする。
次に、下部シールドギャップ膜4の上に、磁気抵抗効果素子(MR素子)5を形成するために、前記縦バイアス磁界制御層40を含む再生用の磁気抵抗効果膜5と、図示していないバイアス磁界印加層と、電極層をそれぞれ、形成する。
次に、MR素子5および下部シールドギャップ膜4の上に、スパッタ法等によって、アルミナ等の絶縁材料よりなす上部シールドギャップ膜7を例えば10〜200nmの厚さに形成する。
次に、上部シールドギャップ膜7の上に、磁性材料からなり、記録ヘッドの下部磁極層を兼ねた再生ヘッドの上部シールド層8を、例えば3〜4μm程度の厚さに形成する。なお、上部シールド膜8に用いられる磁性材料は、上述した下部シールド層3と同様な材料を用いればよい。上部シールド膜8はスパッタ法またはメッキ法等によって形成される。
なお、上部シールド層8の代わりに、上部シールド層と、この上部シールド層の上にスパッタ法等によって形成されたアルミナ等の非磁性材料よりなる分離層と、この分離層の上に形成された下部磁性層とを設けるように構成してもよい。磁極とシールドの機能を兼用させることなく、別個に分けて構成した場合の構成例である。
次に、上部シールド層8の上に、スパッタ法等によって、アルミナ等の絶縁材料からなる記録ギャップ層9を、例えば50〜300nmの厚さに形成する。
次に、磁路形成のために、後述する薄膜コイルの中心部において、記録ギャップ層9を部分的にエッチングしてコンタクトホール9aを形成する。
次に、記録ギャップ層9の上に、例えば銅(Cu)からなる薄膜コイルの第1層部分10を、例えば2〜3μmの厚さに形成する。なお、図9において、符号10aは、第1層部分10のうち、後述する薄膜コイルの第2層部分15に接続される接続部を示している。第1層部分10は、コンタクトホール9aの周囲に巻回される。
次に、薄膜コイルの第1層部分10およびその周辺の記録ギャップ層9を覆うように、フォトレジスト等の、加熱時に流動性を有する有機材料からなる絶縁層11を所定のパターンに形成する。
次に、絶縁層11の表面を平坦にするために所定の温度で熱処理する。この熱処理により、絶縁層11の外周および内周の各端縁部分は、丸みを帯びた斜面形状となる。
次に、絶縁層11のうちの後述するエアベアリング面20側の斜面部分からエアベアリング面20側にかけての領域において、記録ギャップ層9および絶縁層11の上に、記録ヘッド用の磁性材料によって、上部磁極層12のトラック幅規定層12aを形成する。上部磁極層12は、このトラック幅規定層12aと、後述する連結部分層12bおよびヨーク部分層12cとで構成される。
トラック幅規定層12aは、記録ギャップ層9の上に形成され上部磁極層12の磁極部分となる先端部と、絶縁層11のエアベアリング面20側の斜面部分の上に形成されヨーク部分層12cに接続される接続部と、を有している。先端部の幅は記録トラック幅と等しくなっている。接続部の幅は、先端部の幅よりも大きくなっている。
トラック幅規定層12aを形成する際には、同時にコンタクトホール9aの上に磁性材料からなる連結部分層12bを形成するとともに、接続部10aの上に磁性材料からなる接続層13を形成する。連結部分層12bは、上部磁極層12のうち、上部シールド層8に磁気的に連結される部分を構成する。
次に、磁極トリミングを行なう。すなわち、トラック幅規定層12aの周辺領域において、トラック幅規定層12aをマスクとして、記録ギャップ層9および上部シールド層8の磁極部分における記録ギャップ層9側の少なくとも一部をエッチングする。これにより、図10に示されるごとく、上部磁極層12の磁極部分、記録ギャップ層9および上部シールド層8の磁極部分の少なくとも一部の各幅が揃えられたトリム(Trim)構造が形成される。このトリム構造によれば、記録ギャップ層9の近傍における磁束の広がりによる実効的なトラック幅の増加を防止することができる。
次に、全体に、アルミナ等の無機絶縁材料からなる絶縁層14を、例えば3〜4μm厚さに形成する。
次に、この絶縁層14を、例えば化学機械研摩によって、トラック幅規定層12a、連結部分層12b、接続層13の表面に至るまで研摩して平坦化する。
次に、平坦化された絶縁層14の上に、例えば銅(Cu)からなる薄膜コイルの第2層部分10を、例えば2〜3μmの厚さに形成する。なお、図9において、符号15aは、第2層部分15のうち、接続層13を介して薄膜コイルの第1層部分10の接続部10aに接続される接続部を示している。第2層部分15は、連結部分層12bの周囲に巻回される。
次に、薄膜コイルの第2層部分15およびその周辺の絶縁層14を覆うように、フォトレジスト等の、加熱時に流動性を有する有機材料からなる絶縁層16を所定のパターンに形成する。
次に、絶縁層16の表面を平坦にするために所定の温度で熱処理する。この熱処理により、絶縁層16の外周および内周の各端縁部分は、丸みを帯びた斜面形状となる。
次に、トラック幅規定層12a、絶縁層14、16および連結部分層12bの上にパーマロイ等の記録ヘッド用の磁性材料によって、上部磁性層12のヨーク部分を構成するヨーク部分層12cを形成する。ヨーク部分層12cのエアベアリング面20側の端部は、エアベアリング面20から離れた位置に配置されている。また、ヨーク部分層12cは、連結部分層12bを介して上部シールド層8に接続されている。
次に、全体を覆うように、例えばアルミナからなるオーバーコート層17を形成する。最後に、上記各層を含むスライダの機械加工を行い、記録ヘッドおよび再生ヘッドを含む薄膜ヘッドのエアベアリング面20を形成して、薄膜磁気ヘッドが完成する。
このようにして製造される薄膜磁気ヘッドは、記録媒体に対向する対向面(エアベアリング面20)と、再生ヘッドと、記録ヘッド(誘導型磁気変換素子)とを備えている。再生ヘッドは、MR素子5と、エアベアリング面20側の一部がMR素子5を挟んで対向するように配置された、MR素子をシールドするための下部シールド層3および上部シールド層8とを有している。
記録ヘッドは、エアベアリング面20側において互いに対向する磁極部分を含むとともに、互いに磁気的に連結された下部磁極層(上部シールド層8)および上部磁極層12と、この下部磁極層の磁極部分と上部磁極層12の磁極部分との間に設けられた記録ギャップ層9と、少なくとも一部が下部磁極層および上部磁極層12の間に、これらに対して絶縁された状態で配置された薄膜コイル10、15と、を有している。この薄膜磁気ヘッドでは、図9に示されるように、エアベアリング面20から、絶縁層11のエアベアリング面側の端部までの長さが、スロートハイト(図面上、符号THで示される)となる。なお、スロートハイトとは、エアベアリング面20から、2つの磁極層の間隔が開き始める位置までの長さ(高さ)をいう。
(薄膜磁気ヘッドの作用の説明)
次に、本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの作用について説明する。薄膜磁気ヘッドは、記録ヘッドによって記録媒体に情報を記録し、再生ヘッドによって、記録媒体に記録されている情報を再生する。
再生ヘッドにおいて、バイアス磁界印加層21による縦バイアス磁界と、縦バイアス磁界制御層40によるカウンタバイアス磁界の差し引きによって、軟磁性層に実質的に印加される実質的縦バイアス磁界の方向は、エアベアリング面20に垂直な方向と直交している。MR素子5において、信号磁界がない状態では、軟磁性層54の方向は、バイアス磁界の方向に揃えられている。一方、強磁性層52の磁化の方向は、エアベアリング面20に垂直な方向に固定されている。
MR素子5では、記録媒体からの信号磁界に応じて軟磁性層54の磁化の方向が変化し、これにより、軟磁性層54の磁化の方向と強磁性層52の磁化の方向との間の相対角度が変化し、その結果、MR素子5の抵抗値が変化する。MR素子5の抵抗値は、2つの電極層6によってMR素子5にセンス電流を流したときの2つの電極層6間の電位差より求めることができる。このようにして、再生ヘッドによって、記録媒体に記録されている情報を再生することができる。
(ヘッドジンバルアセンブリおよびハードディスク装置についての説明)
以下、本実施の形態に係るヘッドジンバルアセンブリおよびハードディスク装置について説明する。
まず、図11を参照して、ヘッドジンバルアセンブリに含まれるスライダ210について説明する。ハードディスク装置において、スライダ210は、回転駆動される円盤状の記録媒体であるハードディスクに対向するように配置される。このスライダ210は、主に図9における基板1およびオーバーコート17からなる基体211を備えている。
基体211は、ほぼ六面体形状をなしている。基体211の六面のうちの一面は、ハードディスクに対向するようになっている。この一面には、エアベアリング20が形成されている。
ハードディスクが図11におけるz方向に回転すると、ハードディスクとスライダ210との間を通過する空気流によって、スライダ210に、図11におけるy方向の下方に揚力が生じる。スライダ210は、この揚力によってハードディスクの表面から浮上するようになっている。なお、図11におけるx方向は、ハードディスクのトラック横断方向である。
スライダ210の空気流出側の端部(図11における左下の端部)の近傍には、本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッド100が形成されている。
次に、図12を参照して、本実施の形態に係るヘッドジンバルアセンブリ220について説明する。ヘッドジンバルアセンブリ220は、スライダ210と、このスライダ210を弾性的に支持するサスペンション221とを備えている。サスペンション221は、例えばステンレス鋼によって形成された板ばね状のロードビーム222、このロードビーム222の一端部に設けられると共にスライダ210が接合され、スライダ210に適度な自由度を与えるフレクシャ223と、ロードビーム222の他端部に設けられたベースプレート224とを有している。
ベースプレート224は、スライダ210をハードディスク262のトラック横断方向xに移動させるためのアクチュエータのアーム230に取り付けられるようになっている。アクチュエータは、アーム230と、このアーム230を駆動するボイスコイルモータとを有している。フレクシャ223において、スライダ210が取り付けられる部分には、スライダ210の姿勢を一定に保つためのジンバル部が設けられている。
ヘッドジンバルアセンブリ220は、アクチュエータのアーム230に取り付けられる。1つのアーム230にヘッドジンバルアセンブリ220を取り付けたものはヘッドアームアセンブリと呼ばれる。また、複数のアームを有するキャリッジの各アームにヘッドジンバルアセンブリ220を取り付けたものはヘッドスタックアセンブリと呼ばれる。
図12は、ヘッドアームアセンブリの一例を示している。このヘッドアームアセンブリでは、アーム230の一端部にヘッドジンバルアセンブリ220が取り付けられている。アーム230の他端部には、ボイスコイルモータの一部となるコイル231が取り付けられている。アーム230の中間部には、アーム230を回動自在に支持するための軸234に取り付けられる軸受け部233が設けられている。
次に図13および図14を参照して、ヘッドスタックアセンブリの一例と本実施の形態に係るハードディスク装置について説明する。
図13はハードディスク装置の要部を示す説明図、図14はハードディスク装置の平面図である。
ヘッドスタックアセンブリ250は、複数のアーム252を有するキャリッジ251を有している。複数のアーム252には、複数のヘッドジンバルアセンブリ220が、互いに間隔を開けて垂直方向に並ぶように取り付けられている。キャリッジ251においてアーム252とは反対側には、ボイスコイルモータの一部となるコイル253が取り付けられている。ヘッドスタックアセンブリ250は、ハードディスク装置に組み込まれる。
ハードディスク装置は、スピンドルモータ261に取り付けられた複数枚のハードディスク262を有している。各ハードディスク262毎に、ハードディスク262を挟んで対向するように2つのスライダ210が配置される。また、ボイスコイルモータは、ヘッドスタックアセンブリ250のコイル253を挟んで対向する位置に配置された永久磁石263を有している。
スライダ210を除くヘッドスタックアセンブリ250およびアクチュエータは、本発明における位置決め装置に対応しスライダ219を支持すると共にハードディスク262に対して位置決めする。
本実施の形態に係るハードディスク装置では、アクチュエータによって、スライダ210をハードディスク262のトラック横断方向に移動させて、スライダ210をハードディスク262に対して位置決めする。スライダ210に含まれる薄膜磁気ヘッドは、記録ヘッドによって、ハードディスク262に情報を記録し、再生ヘッドによって、ハードディスク262に記録されている情報を再生する。
本実施の形態に係るヘッドジンバルアセンブリおよびハードディスク装置は、前述の本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドと同様の効果を奏する。
また、実施の形態では、基本側に再生ヘッドを形成し、その上に、記録ヘッドを積層した構造の薄膜磁気ヘッドについて説明したが、この積層順序を逆にしてもよい。また、読み取り専用として用いる場合には、薄膜磁気ヘッドを、再生ヘッドだけを備えた構成としてもよい。
上述してきた薄膜磁気ヘッドの発明を、以下に示す具体的実施例によりさらに詳細に説明する。
〔実施例1〕
図2に示されるようなピンニング層51がボトムに位置するピンニング層ボトムタイプのスピンバルブ磁気抵抗効果素子を備える再生ヘッドサンプルを作製しした。以下、実施の要部のみ記載する。
図9に示されるごとく下部シールド層3をNiFeで形成し、この上に下部シールドギャップ膜4をAl23で形成し、この上に磁気抵抗効果素子を構成する積層膜を形成した。すなわち、Al23からなる下部シールドギャップ膜4の上に、下地層25(NiCr;厚さ5nm)、ピンニング層51(PtMn反強磁性層;厚さ20nm)、強磁性層52(CoFe(厚さ1.5nm)/Ru(厚さ0.8nm)/CoFe(厚さ2nm)の3層積層体からなる強磁性層)、非磁性層53(Cu;厚さ2nm)、軟磁性層54(CoFe(厚さ1nm)/NiFe(厚さ3nm)の2層積層体からなる軟磁性層)/縦バイアス磁界制御層40(Cu(厚さ0.2nm)/IrMn(反強磁性層;厚さ5nm))、保護層55(Ta;厚さ2Å)からなる積層膜を形成した。
ピンニング層51による強磁性層52の磁化方向の固定は、真空中において、温度300℃、印加磁場790kA/m(10kOe)、処理時間5時間の磁場中熱処理によって行なった。
また、カウンタバイアス磁界の形成のために軟磁性層54とIrMn(反強磁性層)との交換結合は、真空中において、温度250℃、印加磁場39500A/m(500Oe)、処理時間2時間の磁場中熱処理によって行なった。その結果得られたカウンタバイアス磁界の大きさH2は、7900A/m(100Oe)であった。
このような強磁性層の磁界の向きを固定する磁場中熱処理、および軟磁性層に対するカウンタバイアス磁界の形成のための磁場中熱処理を、それぞれ行なった後に、磁気抵抗効果膜の上に、エッチングによってMR素子の形状を定めるためのマスクを形成した。このマスクは2つの有機膜からなるレジスト層をパターニングして、底面が上面よりも小さくなるようにアンダーカットを有する形状とした。
このマスクを用いて磁気抵抗効果膜を選択的にイオンミリング等のドライエッチングしてパターニングされた磁気抵抗効果素子を得た。次いで、磁気抵抗効果素子のうち、バイアス磁界印加層21を配置すべき部分を選択的にエッチングした後、下地層25の上にバイアス磁界印加層21(材質:CoCrPt;厚さ:30nm)を形成した。次いで、バイアス磁界印加層21の上に電極層6(材質:Au;厚さ:40nm)を形成した。
再生トラック幅RTWの大きさは、120nmとなるように設定した。
なお、上記バイアス磁界印加層21は、室温にて158kA/m(2kOe)の磁場中で60秒の着磁条件で着磁して、軟磁性層54に対して、縦バイアス磁界を付与した。バイアス磁界印加層21のみによる軟磁性層54の中心部へ付与する磁界の大きさH1=11850A/m(150Oe)となるようにした。その結果、実質的縦バイアス磁界H1−H2=3950A/m(50Oe)となった。
このようなMR素子の上に、Al23からなる上部シールドギャップ層およびNiFeからなる上部シールド層を形成し、実施例1の再生ヘッドサンプルを作製した。
〔実施例2〕
上記実施例1の再生ヘッドサンプルの縦バイアス磁界制御層40を、Cr(厚さ5nm)の非磁性中間層とCoPt(厚さ5nm)の硬質磁性層の2層積層体の構造に変えた。構造を変えた縦バイアス磁界制御層40が軟磁性層54に与える磁界の向きは、縦バイアス磁界と反平行で、その大きさは軟磁性層54のトラック中心部における縦バイアス磁界よりも小さくなるようにした。
CoPt(厚さ5nm)の硬質磁性層は、室温にて395kA/m(5kOe)の磁場中で60秒の着磁条件で着磁した。その結果得られたカウンタバイアス磁界の大きさH2は、7900A/m(100Oe)となった。
それ以外は、上記実施例1サンプルと同様にして、実施例2の再生ヘッドサンプルを作製した。その結果、実質的縦バイアス磁界H1−H2=3950A/m(50Oe)となった。
〔比較例1〕
上記実施例1の再生ヘッドサンプルにおいて、縦バイアス磁界制御層40を形成しなかった。それ以外は、上記実施例1サンプルと同様にして、比較例1の再生ヘッドサンプルを作製した。
〔比較例2〕
上記実施例2の再生ヘッドサンプルにおいて用いたCr(厚さ5nm)の非磁性中間層とCoPt(厚さ5nm)の硬質磁性層の2層積層体の構造を、Ru(厚さ2nm)の非磁性中間層とCoPt(厚さ5nm)の硬質磁性層の2層積層体の構造に変えた。そして、硬質磁性層と軟磁性層とが縦バイアス方向に磁化が向くように強磁性結合させ、縦バイアス磁界による磁化方向をさらにアシストする方向にバイアスを印加できるように作用させる比較例2の再生ヘッドサンプルを作製した。この比較例2における実質的縦バイアス磁界は、H1=11850A/m(150Oe)にアシストバイアス3950A/m(50Oe)を加えたもの、つまり総和で15800A/m(200Oe)となった。ちなみにこの比較例2の態様は、従来技術である特開2001−297412号公報に開示の技術に相当している。
〔比較例3〕
上記実施例2の再生ヘッドサンプルにおいて用いたCr(厚さ5nm)の非磁性中間層とCoPt(厚さ5nm)の硬質磁性層の2層積層体の構造を、Ru(厚さ0.8nm)の非磁性中間層とCoPt(厚さ5nm)の硬質磁性層の2層積層体の構造に変えた。そして、硬質磁性層と軟磁性層を反強磁性結合させて軟磁性層に対して、縦バイアス磁界による磁化方向をさらにアシストする方向にバイアスを印加できるように作用させる比較例3の再生ヘッドサンプルを作製した。この比較例3における実質的縦バイアス磁界は、H1=11850A/m(150Oe)にアシストバイアス7900A/m(100Oe)を加えたもの、つまり総和で19750A/m(250Oe)となった。ちなみにこの比較例3の態様は、従来技術である特開2001−297412号公報に開示の技術に相当している。
このようにして作製した本発明の実施例1および実施例2の再生ヘッドサンプル、並びに比較例1〜3の再生ヘッドサンプルを用いて、下記の要領で(1)規格化再生出力(mV/μm)、(2)再生出力変動率(%)、および(3)バルクハウゼンノイズ発生率(%)を求めた。
(1)規格化再生出力(mV/μm)
3mAの測定電流で出力を測定し、その出力値を再生トラック幅で除して(割り算して)求めた。再生トラック幅は、120nmであり、すべてのサンプルで同じ幅である。
(2)再生出力変動率(%)
1000回の再生を繰り返して、下記式(1)より求めた。
(最大出力値−最小出力値)/平均出力値 ×100 …式(1)
(3)バルクハウゼンノイズ発生率(%)
1000回の再生を繰り返したときにノイズが検出された回数の割合をバルクハウゼンノイズ発生率(%)とした。
これらの結果を下記表1に示す。
Figure 0003865738
表1の結果より、本発明によれば、再生出力の安定性を損なうことなく、出力の増大を図ることができることがわかる。
磁気記録媒体等の磁界強度を信号として読み取るための磁気抵抗効果素子を備えるハードディスク装置の産業に利用できる。
図1は、本発明の実施の形態における再生ヘッドの要部を示す平面図である。 図2は、図1におけるA−A断面図である。 図3は、図1におけるB−B線断面図である。 図4は、図1におけるC−C線断面図である。 図5(A)〜(C)は、それぞれ、本発明のバイアス作用を説明するための作用概念図である。 図6(A)〜(C)は、それぞれ、本発明のバイアス作用を説明するための作用概念図である。 図7は、ピンニング層をトップ側に配置させた、いわゆる、ピンニング層トップタイプのスピンバル膜構成を説明するための断面図である。 図8は、感磁部分を2つ備えたいわゆるデュアル(Dual)タイプの積層膜構成のスピンバル膜構成を説明するための断面図である。 図9は、本発明の好適な一実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの構成について説明するための図面であり、薄膜磁気ヘッドのエアベアリング面および基板に垂直な断面を示した図面である。 図10は、本発明の好適な一実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの構成について説明するための図面であり、薄膜磁気ヘッドの磁極部分のエアベアリング面に平行な断面を示した図面である。 図11は、本発明の一実施の形態におけるヘッドジンバルアセンブリに含まれるスライダを示す斜視図である。 図12は、本発明の一実施の形態におけるヘッドジンバルアセンブリを含むヘッドアームアセンブリを示す斜視図である。 図13は、本発明の一実施の形態におけるハードディスク装置の要部を示す説明図である。 図14は、本発明の一実施の形態におけるハードディスク装置の平面図である。
符号の説明
1…基板
2…絶縁層
3…下部シールド層
4…下部シールドギャップ膜
5…MR素子
6…電極層
7…上部シールドギャップ層
8…上部シールド層
9…記録ギャップ層
10…薄膜コイルの第1層部分
12…上部磁極層
15…薄膜コイル第2層部分
17…オーバーコート層
20…エアベアリング面
21…バイアス磁界印加層
22…絶縁層
40…縦バイアス磁界制御層
41、41´…非磁性中間層
43…反強磁性層
43´…硬質磁性層
51…ピンニング層
52…強磁性層
53…非磁性層
54…軟磁性層

Claims (11)

  1. 磁気抵抗効果膜を有する磁気抵抗効果素子を備えてなる薄膜磁気ヘッドであって、
    前記磁気抵抗効果膜は、非磁性層と、非磁性層の一方の面に形成された強磁性層と、非磁性層の他方の面に形成された軟磁性層と、前記強磁性層の磁化の向きをピン止めするために強磁性層の片面(非磁性層と接する面と反対側の面)に接して形成されたピンニング層とを有する多層膜であり、
    前記磁気抵抗効果膜の少なくとも軟磁性層の両端部には、軟磁性層に縦バイアス磁界を与えるための一対のバイアス磁界印加層が配置されており、
    前記非磁性層と反対に位置する前記軟磁性層の膜面に接して縦バイアス磁界制御層が形成されており、当該縦バイアス磁界制御層は、軟磁性層に前記縦バイアス磁界と反平行(反対方向)のカウンタバイアス磁界を与えるように作用するものであって、
    前記縦バイアス磁界制御層が軟磁性層に与えるカウンタバイアス磁界の大きさは、前記一対のバイアス磁界印加層から付与される軟磁性層のトラック中心部における縦バイアス磁界の大きさよりも小さくなるように設定されてなることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. 前記縦バイアス磁界とカウンタバイアス磁界の差し引きによって、軟磁性層に実質的に印加される実質的縦バイアス磁界は、その印加される方向が縦バイアス磁界と同じ方向であり、かつ、その実質的な磁界の大きさが軟磁性層の両端部で最も大きく軟磁性層の中央部で弱められるように作用してなる請求項1に記載の薄膜磁気ヘッド。
  3. 前記縦バイアス磁界制御層は、非磁性中間層と反強磁性層とを有し構成され、当該非磁性中間層が軟磁性層の膜面と接するように配置され、
    前記縦バイアス磁界制御層は軟磁性層と交換結合しており、その交換結合磁界が前記カウンタバイアス磁界を構成してなる請求項1または請求項2に記載の薄膜磁気ヘッド。
  4. 前記非磁性中間層は、Cu、Ru、Au、Ir、Rh、およびCrのグループから選定される少なくとも1種を含み構成される請求項3に記載の薄膜磁気ヘッド。
  5. 前記非磁性中間層の厚さは、前記縦バイアス磁界制御層の反強磁性層と前記軟磁性層とが交換結合できる厚さとされる請求項3または請求項4に記載の薄膜磁気ヘッド。
  6. 前記縦バイアス磁界制御層は、非磁性中間層と硬質磁性層とを有し構成され、当該非磁性中間層が軟磁性層の膜面と接するように配置され、
    前記硬質磁性層が非磁性中間層を介して軟磁性層に印加される磁界が前記カウンタバイアス磁界を構成してなる請求項1または請求項2に記載の薄膜磁気ヘッド。
  7. 前記非磁性中間層は、Cr、Ti、MoおよびWのグループから選定される少なくとも1種を含み構成される請求項6に記載の薄膜磁気ヘッド。
  8. 前記非磁性中間層の厚さは、前記縦バイアス磁界制御層の硬質磁性層と前記軟磁性層とが強磁性的あるいは反強磁性的に結合しない厚さとされる請求項6または請求項7に記載の薄膜磁気ヘッド。
  9. 前記軟磁性層は、負の磁歪を備えてなる請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  10. 前記請求項1ないし請求項9のいずれかに記載された薄膜磁気ヘッドを含み、記録媒体に対向するように配置されるスライダと、
    前記スライダを弾性的に支持するサスペンションと、
    を備えてなることを特徴とするヘッドジンバルアセンブリ。
  11. 前記請求項1ないし請求項9のいずれかに記載された薄膜磁気ヘッドを含み、回転駆動される円盤状の記録媒体に対向するように配置されるスライダと、
    前記スライダを支持するとともに前記記録媒体に対して位置決めする位置決め装置と、
    を備えてなることを特徴とするハードディスク装置。
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