JP3867385B2 - 車両の後方検知装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドライバーが車両を安全に運転することができるように支援するため、車両後方に存在する障害物等を検出する装置の技術分野に属し、特に、該障害物を検出する検出手段が車体外側部に設けられたサイドミラーのミラーハウジング内に備えられている車両の後方検知装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
車両のドライバーは、フロントガラスや左右のドアウインドを通して、あるいはルームミラーや左右のサイドミラーを介して、運転席の位置から周囲の状況を主に視覚により認知し、これにより自車の走行進路の判断やスピードコントロール等を行なって、前後車両との間の適切な車間距離の保持や、円滑な車線変更もしくは高速道路等での合流に努める。したがって、ドライバーが車両を安全に運転するためには、自車の周囲に存在する他の車両の様子を知ることが重要なことであり、そのために、ドライバーが自己の視覚により認識する情報以外に、自車の周囲、特に、車線変更等を行なう際に重要な情報となる後側方に存在する他車両等の障害物を機器により検出してドライバーに報知するように構成された運転支援システムが知られている。
【0003】
この種の運転支援システムとして、例えば、実願平6−935号公報には、サイドミラー内に物体検出手段としてのテレビカメラを格納し、該カメラで車両の後側方の障害物等を検出して、その情報をドライバーに提供するものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記公報開示の技術では、サイドミラー内にテレビカメラを内装する構成となっているが、その場合に、物体検出手段としての該テレビカメラをサイドミラーのミラーハウジング内においてどのような位置に取り付けるかといったような具体的な取付位置についての開示はなされていない。
【0005】
しかしながら、上記のようにサイドミラー内にテレビカメラを格納する場合においては、その取付位置は、該サイドミラーを車体側に支持することにおいて大きな影響を有することになる。
【0006】
すなわち、サイドミラー内にカメラを取り付けると、その分サイドミラー全体の重量が大きくなるので、このサイドミラーを車体側に支持する支持部材に対してより大きな下向きのモーメントが作用することになる。そして、そのような大きな荷重に耐え得るように上記支持部材の剛性を高めようとした場合には、該支持部材に用いられる素材を例えば樹脂から金属に変更したり、該支持部材を大型化したり、あるいは別途補強用の部材を新設したりする必要が生じて、車両の軽量化を損ない、またコストアップにもつながることになる。さらには、サイドミラーが電動可倒式である場合には、該サイドミラーを駆動させるモータの出力を大きくするために該モータを大型化する必要が生じて、これによってもやはり車両の軽量化が損なわれ、また消費電力のアップにもつながることになる。
【0007】
そこで、本発明は、ドライバーの安全運転を支援するため、車両の後側方の障害物等を検出する例えばカメラ等の物体検出手段をサイドミラー内に格納する場合における上記不具合に対処するもので、そのような物体検出手段の取付けによる重量増加が、サイドミラーを支持することにおいて過大な負担とならないようにすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
まず、請求項1に記載の発明(以下、「第1発明」という)は、ドライバーの安全運転を支援するため車両の後側方の物体を検出する物体検出手段を有する車両の後方検知装置であって、車体外側部に設けられたサイドミラーのミラーハウジングは、車体から延設された支持部材に取り付けられて該ハウジング内に延びるミラー取付け軸に該ハウジングに設けられた嵌合部が外嵌されることにより、車体に回動自在に支持されていると共に、上記物体検出手段は、上記ミラーハウジング内における車幅方向内側であって、上記ミラー取付け軸及び嵌合部の車幅方向外側に配設されており、且つミラーは車幅方向内側においてハーフミラーとされて、その背後に上記物体検出手段が配設されており、該物体検出手段が上記ミラー取付け軸に取り付けられていることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明(以下、「第2発明」という)は、上記第1発明において、支持部材を介してサイドミラーを車体に支持するミラー取付け軸に、物体検出手段のハーネスカプラが接続される接続部を設けたことを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明(以下、「第3発明」という)は、上記第1発明において、支持部材を介してサイドミラーを車体に支持するミラー取付け軸に、物体検出手段のハーネスカプラが接続される接続部を設けると共に、上記ハーネスカプラを物体検出手段と一体として、該ハーネスカプラを上記ミラー取付け軸の接続部と接続することにより、物体検出手段をミラー取付け軸を介して上記支持部材に支持したことを特徴とする。
【0016】
請求項4に記載の発明(以下、「第4発明」という)は、上記第1発明において、背後に物体検出手段が配置されたミラーをベース部材に装着して、該ベース部材における上記物体検出手段の検出方向に対応する位置に開口部を形成したことを特徴とする。
【0017】
請求項5に記載の発明(以下、「第5発明」という)は、上記第1発明において、背後に物体検出手段が配置されたミラーに加温用の電熱線を配設して、該電熱線を、上記物体検出手段の検出方向に対応する位置から退避するように配設したことを特徴とする。
【0018】
上記第1〜第5発明によって、次のような作用が得られる。
【0019】
まず、第1発明によれば、物体検出手段がミラーハウジング内の車幅方向内側に配設されたので、該検出手段の取付けによってサイドミラーの重量が増加するとしても、例えばこれをミラーハウジング内の車幅方向外側に配設する場合に比べて、下向きのモーメントが相対的に小さくなる。これにより、車体側の支持部材に取り付けられたミラー取付け軸にミラーハウジングに設けられた嵌合部を外嵌させてサイドミラーを回動自在に支持する支持部の剛性を比較的小さく抑制することができる。
【0020】
特に、ミラーの車幅方向内側がハーフミラーとされ、その背後に上記物体検出手段を配設した構成では、該物体検出手段は、上記ミラー取付け軸及び嵌合部より車幅方向外側に配設されることになるが、その場合でも、その配設位置はミラーハウジング内の車幅方向内側であるから、上記のモーメントを小さく抑制することができる。
【0021】
さらに、物体検出手段は上記ミラー取付け軸に取り付けられ、該取付け軸及び支持部材を介して車体に支持されるので、サイドミラーの支持部に作用する該サイドミラーの重量によるモーメントの増加が少なく、物体検出手段をミラーハウジング側に取り付けた場合に比べて、相対的に小さく抑制することができる。
【0022】
そして、第2発明によれば、支持部材を介してサイドミラーを車体に支持するミラー取付け軸に、物体検出手段のハーネスカプラを接続する接続部を設けたので、該ハーネスカプラ及び接続部の重量もミラー取付け軸に支持されることになり、サイドミラー支持部に作用する上記モーメントがさらに抑制されることになる。
【0023】
さらに、第3発明によれば、ハーネスカプラを物体検出手段と一体とし、ミラー取付け軸に設けられた接続部に上記ハーネスカプラを接続することにより物体検出手段をミラー取付け軸に支持させるようにしたので、上記第2発明による作用が得られると共に、物体検出手段をワンタッチで、電気的接続と同時に取り付けることができ、また、上記物体検出手段を取り付けるためのブラケット等が不要となり、ミラー取付け軸近辺の構造が大幅に簡素化されることになる。
【0027】
また、第4発明によれば、ミラーを装着するベース部材に、物体検出手段の検出方向に対応する位置に開口部が形成されているので、上記ベース部材が物体検出手段の検知に支障を与えることなく、該物体検出手段が車両後側方の障害物等の検知を確実に行なうことができるようになる。
【0028】
また、第5発明によれば、ミラーを加温する電熱線が、物体検出手段の検出方向に対応する位置から退避するように配設されているので、上記電熱線が物体検出手段の検知に支障を与えることなく、該物体検出手段が車両後側方の障害物等の検知を確実に行なうことができるようになる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0030】
図1に示すように、この実施の形態に係る車両には、左右のサイドミラー1,2に該車両の後側方の物体を検出する検出手段として左センサ3と右センサ4とがそれぞれ内装されていると共に、これらのセンサ3,4で当該車両の左右の後側方に他車両等の障害物が検出されたときに、その障害物に関する情報を、該障害物と当該車両すなわち自車との間の距離及び相対速度の算出結果に応じて、運転席前方に配置された例えば液晶画面等でなるナビゲーションシステムと兼用の又は専用のヘッドアップディスプレイに変化させて表示させる電子制御ユニット(ECU)5が備えられている。
【0031】
なお、左サイドミラーは右サイドミラーと内部の各部材の配置位置のみ異なるものであるので、サイドミラーに関する説明は右サイドミラーのみ取り上げて行なうものとする。
【0032】
次に、上記サイドミラー2は、図2に示すように、車両の後側方の環境を映し出すミラー部材10と、該ミラー部材10を収納するため後方側に開口部が設けられたハウジング部材11とを有する。
【0033】
そして、上記ミラー部材10は、その背面に設けられた電熱板12と共に両端がミラーホルダ13(特許請求の範囲に記載の「ベース部材」に相当する)に係合しており、該ミラー部材10はミラーホルダ13と一体となって揺動すると共に、その表面に付着した水滴やくもりが、上記電熱板12により背面から加熱されることによって除去されるようになっている。
【0034】
上記ミラーホルダ13は、該ミラーホルダ13の角度コントロール用の後述する押圧機構等が内蔵されたアクチュエータユニット14に連結部15において相対運動自在に連結されており、該連結部15は、アクチュエータユニット14に設けられた突出部16が上記ミラーホルダ13の湾曲部13aに嵌合し、ストッパ部材17及びネジ部材18によりアクチュエータユニット14の受止部14aと上記湾曲部13aとが対接するように連結された構造となっている。
【0035】
そして、図2に示すように、上記連結部15において間隙部19,20を設けているので、ミラーホルダ13は上記ネジ部材18により軸支された状態で、アクチュエータユニット14の受止部14a及びストッパ部材17に対して相対運動自在となっている。
【0036】
一方、図3に示すように、上記連結部15の下方及び側方には、ハウジング部材11内で上記ミラー部材10を揺動させる押圧機構30,30が設けられている。
【0037】
該押圧機構30は、上記ミラーホルダ13の厚肉部13bに係合する押圧部材31と、該押圧部材31を支持する取付部材32と、上記押圧部材31を支持部材32を介して突出、後退させるモータ(図示せず)とで構成されており、該モータの作動により、ミラーホルダ13がミラー部材10と共に、上記ネジ部材18の取付け位置を中心に揺動するようになっている。
【0038】
そして、連結部15の側方に位置する押圧部材31の突出、後退によりミラー部材10の車幅方向の向きを、また、連結部15の下方に位置する押圧部材31の突出、後退によりミラー部材10の上下方向の向きをそれぞれ変えることができるようになっている。
【0039】
一方、図3に示すように、サイドミラー2の内方において、車両本体40側から延設された合成樹脂製の支持部材41に、上方に突出するミラー取付け軸42が取り付けられており、該ミラー取付け軸42は、その長手方向の貫通孔42aを有し、該貫通孔42aを押圧部材31を突出、後退させるモータ用ハーネス43及びセンサ用ハーネス44が挿通するようになっていると共に、上記ミラー取付け軸42の上部には角型部42b及び螺子部42cが形成されており、上記センサ用ブラケット46を上記角型部42bに嵌合させた後、上記螺子部42cにナット45を螺合させることによりセンサ用ブラケット46を固定させるようになっている。
【0040】
また、上記アクチュエータユニット14が固着部材47によってハウジング部材11に組付固定されており、該ハウジング部材11におけるアクチュエータユニット14の取付け位置近傍には円筒型に形成された嵌合部11aが設けられており、該嵌合部11aが上記ミラー取付け軸42に回動自在に外嵌されることにより、ハウジング部材11が上記ミラー取付け軸42を中心に回動するようになっている。
【0041】
そして、この第1の実施の形態においては、車両の後側方の障害物等を検知するセンサ4が、センサ用ブラケット46を介して上記ミラー取付け軸42の上端に取り付けられていると共に、上記センサ用ハーネス44がセンサ4の所定位置に接続されており、上記センサ4はセンサ用ハーネス44を介して電力を得たり、検知信号を前述したECU5に送信したりするようになっている。
【0042】
このようにセンサを取り付けることにより、センサの取付けによる重量増加が、サイドミラーを支持することにおいて過大な負担とならないようにすることができることになる。
【0043】
一方、上記センサ用ブラケット46の下方にはバネ受け48が設けられており、上記嵌合部11aの上端に取り付けられたバネ49が上記バネ受け48を適度な力で付勢し、車両の走行等によって振動が発生した場合には、上記バネ49によりその振動を速やかに吸収して、センサ4への衝撃を和らげるようになっている。
【0044】
以上のように構成されたサイドミラー内のセンサ3,4は、図4に示すように、水平方向の検知範囲A,Aの最も車体寄りの検出限界縁部a,aを車両の前後方向に延びる側縁部に沿わせるように、かつ、図5に示すように、上下方向における検知範囲B,B(片方のみ図示)の中心線bが、サイドミラーを通る水平線Hから所定の角度αだけ下方に傾斜するように配置されている。
【0045】
これにより、例えば後続車両が存在していない空中部分を大量に撮像したり、また、自車の後部を撮像したりすることが回避されて、センサの水平方向の検知範囲A,A、及び、上下方向の検知範囲B,Bを有効的に、かつ、最大限利用することができ、その結果、車両後側方のうち検出すべき場所の障害物等をできるだけ多く検出することができることになる。
【0046】
また、図6に示すように、電熱板12、ミラーホルダ13及びミラー部材10と上記のように設定されたセンサの検知範囲とが重なる部分については、電熱板12及びミラーホルダ13にそれぞれ開口部12a,12a(図6参照)及び13c,13c(図2参照,片方のみ図示)を設けると共に、上記電熱板12上の電熱線12bは上記開口部12a,12aを退避するように張りめぐらせ、そして、ミラー部材10は車幅方向内側もしくはセンサの検知範囲と重なる部分をハーフミラーとする(図示せず)ように構成することによって、センサ3,4の検知を阻害しないようになっている。
【0047】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0048】
なお、この第2の実施の形態においては、車両本体とセンサとの間に配設されるセンサ用ハーネスを上記ミラー取付け軸の中空貫通孔に通さず、カプラを介して接続した点で、該ハーネスをモータ用ハーネスと共に上記貫通孔に挿通させた第1の実施の形態と相違するものであって、それ以外の機械的構成はほぼ同様であるので、その説明は省略し、上記の相違する部分のみ説明する。
【0049】
この実施の形態では、図7に示すように、ミラー取付け軸101に接続部102を設けており、先端にカプラ103が取り付けられたセンサ用ハーネス104を備えたセンサ105がセンサ用ブラケット106を介して上記ミラー取付け軸101に支持されている。
【0050】
そして、上記カプラ103を接続部102に接続させることにより、上記センサ103は、センサ用ハーネス104を介して電力を得たり、検知信号を前述したECU5に送信するようになっている。
【0051】
これにより、上記ミラー取付け軸101にセンサ用ハーネス104が通る通路を設けることによる上記取付け軸101の大型化を回避することができると共に、上記のように接続部102をセンサ105から切り離して該センサ105の取付け位置よりさらに内方に設けるので、センサ105本体の重量が軽くなり、センサの取付けによる重量増加が、サイドミラーを支持することにおいて過大な負担とならないようにすることができることになる。
【0052】
なお、ハウジング部材(図示せず)が回転しても、上記ミラー取付け軸101に外嵌する嵌合部107が上記の接続部102に当接しないように、該嵌合部107のうち接続部周辺は開口部108とされている。
【0053】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0054】
なお、この第3の実施の形態においては、第2の実施の形態と同様に、車両本体とセンサとの間に配設されるセンサ用ハーネスを上記ミラー取付け軸の中空貫通孔に通さず、カプラを介して接続した点で、該ハーネスをモータ用ハーネスと共に上記貫通孔に挿通させた第1の実施の形態と相違するものであると共に、カプラの電気的接続がセンサの機械的接続を兼ねるという点で、カプラの電気的接続がセンサの機械的接続とは別に行なわれる第2の実施の形態と相違するものであって、それ以外の機械的構成はほぼ同様であるので、その説明は省略し、上記の相違する部分のみ説明する。
【0055】
この実施の形態における接続部201は、図8に示すように、第2の実施の形態と同様、ミラー取付け軸202に取り付けられている。
【0056】
一方、上記接続部201に接続するカプラ203aはセンサ本体203に取り付けられており、該カプラ203aを上記接続部201に接続することにより、センサ203がミラー取付け軸202に支持されるようになっていると共に、上記センサ203は、センサ用ハーネス204を介して電力を得たり、検知信号を前述したECU5に送信するようになっている。
【0057】
これにより、ミラー取付け軸202にセンサ用ハーネス203が通る通路を設けることによる上記取付け軸202の大型化を回避することができると共に、上記センサ203をミラー取付け軸202の下部に取り付けることによって、上部に取り付ける場合に比べて、ミラー取付け軸202への負担が軽減されることになり、さらに、ミラー取付け軸202近辺の構造が大幅に簡素化されることになる。
【0058】
なお、ハウジング部材(図示せず)が回転しても、上記ミラー取付け軸202に外嵌する嵌合部205が上記の接続部201に当接しないように、該嵌合部205のうち接続部201周辺は開口部206とされている。
【0059】
【発明の効果】
まず、第1発明によれば、物体検出手段がミラーハウジング内の車幅方向内側に配設されたので、該検出手段の取付けによってサイドミラーの重量が増加するとしても、例えばこれをミラーハウジング内の車幅方向外側に配設する場合に比べて、下向きのモーメントが相対的に小さくなる。これにより、車体側の支持部材に取り付けられたミラー取付け軸にミラーハウジングに設けられた嵌合部を外嵌させてサイドミラーを回動自在に支持する支持部の剛性を比較的小さく抑制することができる。
【0060】
特に、ミラーの車幅方向内側がハーフミラーとされ、その背後に上記物体検出手段を配設した構成では、該物体検出手段は、上記ミラー取付け軸及び嵌合部より車幅方向外側に配設されることになるが、その場合でも、その配設位置はミラーハウジング内の車幅方向内側であるから、上記のモーメントを小さく抑制することができる。
【0061】
さらに、物体検出手段は上記ミラー取付け軸に取り付けられ、該取付け軸及び支持部材を介して車体に支持されるので、サイドミラーの支持部に作用する該サイドミラーの重量によるモーメントの増加が少なく、物体検出手段をミラーハウジング側に取り付けた場合に比べて、相対的に小さく抑制することができる。
【0062】
そして、第2発明によれば、支持部材を介してサイドミラーを車体に支持するミラー取付け軸に、物体検出手段のハーネスカプラを接続する接続部を設けたので、該ハーネスカプラ及び接続部の重量もミラー取付け軸に支持されることになり、サイドミラー支持部に作用する上記モーメントがさらに抑制されることになる。
【0063】
さらに、第3発明によれば、ハーネスカプラを物体検出手段と一体とし、ミラー取付け軸に設けられた接続部に上記ハーネスカプラを接続することにより物体検出手段をミラー取付け軸に支持させるようにしたので、上記第2発明による作用が得られると共に、物体検出手段をワンタッチで、電気的接続と同時に取り付けることができ、また、上記物体検出手段を取り付けるためのブラケット等が不要となり、ミラー取付け軸近辺の構造が大幅に簡素化されることになる。
【0067】
また、第4発明によれば、ミラーを装着するベース部材に、物体検出手段の検出方向に対応する位置に開口部が形成されているので、上記ベース部材が物体検出手段の検知に支障を与えることなく、該物体検出手段が車両後側方の障害物等の検知を確実に行なうことができるようになる。
【0068】
また、第5発明によれば、ミラーを加温する電熱線が、物体検出手段の検出方向に対応する位置から退避するように配設されているので、上記電熱線が物体検出手段の検知に支障を与えることなく、該物体検出手段が車両後側方の障害物等の検知を確実に行なうことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る車両の車両後方装置の制御システム図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態に係るサイドミラーの平面図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態に係るサイドミラーの斜視図である。
【図4】 同じく、サイドミラー内のセンサの水平方向の検知範囲を表す図である。
【図5】 同じく、サイドミラー内のセンサの上下方向の検知範囲を表す図である。
【図6】 同じく、サイドミラー内の電熱板を表す図である。
【図7】 第2の実施の形態に係るサイドミラー内の要部断面図である。
【図8】 第3の実施の形態に係るサイドミラー内の要部断面図である。
【符号の説明】
3,4 センサ(物体検出手段)
11 ハウジング部材(ミラーハウジング)
12a 電熱板の開口部
13 ミラーホルダ(ベース部材)
13c ミラーホルダの開口部
41 支持部材
42,101,202 ミラー取付け軸
103,203a カプラ
102,201 接続部
Claims (5)
- ドライバーの安全運転を支援するため車両の後側方の物体を検出する物体検出手段を有する車両の後方検知装置であって、車体外側部に設けられたサイドミラーのミラーハウジングは、車体から延設された支持部材に取り付けられて該ハウジング内に延びるミラー取付け軸に該ハウジングに設けられた嵌合部が外嵌されることにより、車体に回動自在に支持されていると共に、上記物体検出手段は、上記ミラーハウジング内における車幅方向内側であって、上記ミラー取付け軸及び嵌合部の車幅方向外側に配設されており、且つミラーは車幅方向内側においてハーフミラーとされて、その背後に上記物体検出手段が配設されており、該物体検出手段が上記ミラー取付け軸に取り付けられていることを特徴とする車両の後方検知装置。
- 支持部材を介してサイドミラーを車体に支持するミラー取付け軸に、物体検出手段のハーネスカプラが接続される接続部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両の後方検知装置。
- 支持部材を介してサイドミラーを車体に支持するミラー取付け軸に、物体検出手段のハーネスカプラが接続される接続部が設けられていると共に、上記ハーネスカプラが物体検出手段と一体とされて、該ハーネスカプラが上記ミラー取付け軸の接続部と接続されることにより、物体検出手段がミラー取付け軸を介して上記支持部材に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の後方検知装置。
- 背後に物体検出手段が配置されたミラーがベース部材に装着されて、該ベース部材における上記物体検出手段の検出方向に対応する位置に開口部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の後方検知装置。
- 背後に物体検出手段が配置されたミラーに加温用の電熱線が配設されて、該電熱線が、上記物体検出手段の検出方向に対応する位置から退避するように配設されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の後方検知装置。
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