JP3868636B2 - Xy移動テーブル装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤボンダその他の装置に用いる高速移動のXY移動テーブル装置に関し、特にXY軸移動テーブルのX軸方向の移動をガイドするX軸ガイドの中心と、Y軸方向の移動をガイドするY軸ガイドの中心とを同一水平面内に配置した、XY移動テーブルの振動を防止する高速移動のXY移動テーブル装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、従来のワイヤボンダにおいては、チップの電極とリードとを接続するワイヤが挿通されるキャピラリとキャピラリを保持するアームとアームを上下方向に揺動させる駆動機構とを含むボンディングヘッドと、このボンディングヘッドを上面に搭載し前記キャピラリをチップに対して相対的に水平面内に移動させるXY移動テーブル装置とを有し、キャピラリがチップの電極の第1ボンディング点からリードの第2ボンディング点まで移動してワイヤで接続するようになっている。
【0003】
図4は従来のワイヤボンダに用いられていた高速移動のXY移動テーブル装置の構成の一例を示す斜視図であり、図5は図4のC−C断面図である。
図4および図5において、ベース20上にはX軸方向にテーブルを移動させる機構を固定するX軸固定ブロック21と、X軸固定ブロック21の横にY軸方向にテーブルを移動させる機構を固定するY軸固定ブロック22が取り付けられている。Y軸固定ブロック22にはY軸ボールねじ25が軸受23および軸受24によりベース20の上面から軸中心がH4の位置に軸支されており回転可能である。Y軸ボールねじ25にはY軸ボールねじ25に螺合するY軸ボールねじナット26が嵌め込まれたY軸移動ブロック27が装着されており、Y軸ボールねじ25の回転によりY軸移動ブロック27がY軸方向に移動可能となっている。また、Y軸固定ブロック22にはY軸モータ固定ブロック28が取り付けられており、さらに、Y軸モータ固定ブロック28にはY軸モータ29が取り付けられている。Y軸モータ29のモータ軸30はY軸ボールねじ25とカップリング31により接続されており、Y軸モータ29の回転によりY軸ボールねじ25が回転する。Y軸移動ブロック27にはY軸移動板32が取り付けられており、Y軸移動板32はY軸固定ブロック22の上面の両端にベース20の上面から高さH5の位置に配置された2個のY軸ガイド33(図4)に沿ってY軸方向に移動可能となっている。
【0004】
X軸固定ブロック21にはX軸ボールねじ34が、ベース20の上面から軸中心がH1の位置でY軸ボールねじ25に直交するように軸受(図示せず)により軸支されており回転可能である。X軸ボールねじ34にはX軸ボールねじ34に螺合するX軸ボールねじナット35が嵌め込まれたX軸移動ブロック36が装着されており、X軸ボールねじ34の回転によりX軸移動ブロック36がX軸方向に移動可能となっている。また、X軸固定ブロック21にはX軸モータ固定ブロック37が取り付けられており、さらに、X軸モータ固定ブロック37にはX軸モータ38が取り付けられている。X軸モータ38のモータ軸はY軸モータ29のモータ軸30と同様にX軸ボールねじ34とカップリングにより接続されており、X軸モータ38の回転によりX軸ボールねじ34が回転する。X軸移動ブロック36にはX軸移動板A39が取り付けられており、X軸移動板A39はX軸固定ブロック21の上面の両端にベース20の上面からH2の位置に配置された2個のX軸ガイド40に沿ってX軸方向に移動可能となっている。X軸移動板A39の上面には、X軸移動板B41が搭載されておりX軸移動板A39と一体でX軸方向に移動するようになっている。
【0005】
X軸移動板B41の上面にはボンディングヘッドが搭載されるXY移動テーブル42が取り付けられている。XY移動テーブル42はX軸移動板B41の上面の両端にベース20の上面からH3の位置にある2個のY軸ガイド43に沿ってY軸方向に移動可能となっている。XY移動テーブル42のY軸モータ29寄りの一端は、Y軸移動板32からY軸方向の駆動力が伝達されるようにL型に90度曲げられた形状となっている。Y軸移動板32の上面にはスライドユニット44が取り付けられておりY軸移動板32と一体でY軸方向に移動する。スライドユニット44には2組のローラ45が有り、ローラ45はXY移動テーブル42のL型部分を挟持しており、XY移動テーブル42がスライドユニット44に沿ってX軸方向に移動可能である。これによりY軸移動板32がY軸方向に移動することによりXY移動テーブル42がY軸方向に、さらにX軸移動板B41がX軸方向に移動することによりXY移動テーブル42がX軸方向に移動し、XY移動テーブル42が水平面内を移動するようになっている。
【0006】
次に、上記XY移動テーブル装置の動作について説明する。 Y軸モータ29の回転によりY軸ボールねじ25がY軸移動ブロック27をY軸方向に移動させる。これによりY軸移動ブロック27に取り付けられたY軸移動板32がY軸方向に移動して、スライドユニット44を介してXY移動テーブル42をY軸方向に移動させる。
X軸モータ38の回転によりX軸ボールねじ34がX軸移動ブロック36をX軸方向に移動させる。これによりX軸移動ブロック36に取り付けられたX軸移動板A39がX軸方向に移動してX軸移動板B41を介してXY移動テーブル42をX軸方向に移動させる。
以上説明したように、従来、ワイヤボンダに用いられていたXY移動テーブル装置においては、XY移動テーブル42をX軸およびY軸方向の水平面内を移動させることにより、XY移動テーブル42に搭載されたボンディングヘッド(図示せず)をX軸およびY軸方向に移動させて、ボンディングヘッドに装着されたキャピラリをチップに対して相対的に水平面内に移動させている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術には次のような問題点があった。
第1の問題点は、X軸ボールねじの位置(ベース上面からH1)とX軸移動板の位置(ベース上面からH2)とXY移動テーブルの位置(ベース上面からH3)がすべて異なった構造となっている。また、Y軸ボールねじの位置(ベース上面からH4)とY軸移動板の位置(ベース上面からH5)が異なった構造となっているので、X軸モータおよびY軸モータの加速、減速、停止時において、XY移動テーブルの慣性モーメントによりボールねじに対して前後左右およびその複合方向に偶力が働き、XY移動テーブルが振動する残留振動が発生してボンディングの位置決め精度や信頼性が悪化していた。これによりボンディング速度があげられないということである。
【0008】
第2の問題点は、X軸ボールねじを含むX軸移動ブロックの上部にX軸移動板およびXY移動テーブルが搭載されており、また、Y軸ボールねじを含むY軸移動ブロックの上部にY軸移動板が搭載されているので、X軸モータおよびY軸モータの加速、減速、停止時において、XY移動テーブルの慣性モーメントによりボールねじに対して前後左右およびその複合方向に偶力が働き、XY移動テーブルが振動する残留振動が発生して、ボンディングの位置決め精度や信頼性が悪化していた。これによりボンディング速度があげられないということである。
【0009】
第3の問題点は、X軸移動板AとX軸移動板BとY軸移動板とXY移動テーブルとの4個の移動板を有する構成となっており構造が複雑で構成部品が多くなり原価が高くなるということである。
【0010】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑みて、ワイヤボンダその他の装置に用いるような高速移動のXY移動テーブル装置であって、X軸移動板のX軸方向の移動をガイドするX軸ガイドの中心と、Y軸移動板のY軸方向の移動をガイドするY軸ガイドの中心とが同一水平面内に配置され、またX軸移動板とY軸移動板は各1枚とし、さらに各移動板の下部にはボールねじの機構を設けず側面に配置する構造として、X軸モータおよびY軸モータの加速、減速、停止時において、XY移動テーブルの慣性モーメントによるボールねじに対する偶力が働かなく、残留振動が発生しなく、構造が単純で簡単なXY移動テーブル装置を提供することにある。
これによりワイヤボンダの場合、ボンディング速度とボンディング精度および信頼度をあげることができ、また原価低減を計ることができる。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するために次の各手段構成を有する。
第1の構成は、次の各構成を有することを特徴とするXY移動テーブル装置である。
(イ)ベース上に取り付けられX軸方向の移動力を発生させる機構が組み込まれるX軸固定ブロック
(ロ)前記X軸固定ブロックに軸線が直交するようにベース上に配置して取り付けられ、Y軸方向の移動力を発生させる機構が組み込まれるY軸固定ブロック
(ハ)ベース上に互いに軸線が直交するように取り付けられた前記X軸固定ブロックと前記Y軸固定ブロックとの直角内側面に沿うように配置して取り付けられ、XY移動テーブルが組み込まれるテーブル固定ブロック
(ニ)前記X軸固定ブロックに軸受により軸支されたX軸ボールねじ
(ホ)前記X軸ボールねじに螺合しX軸ボールねじの回転により軸方向に移動するX軸移動ブロック
(ヘ)前記X軸固定ブロックに取り付けられ回転軸が前記X軸ボールねじに連結され前記X軸ボールねじを回転させるX軸モータ
(ト)前記Y軸固定ブロックに軸受により軸支されたY軸ボールねじ
(チ)前記Y軸ボールねじに螺合しY軸ボールねじの回転により軸方向に移動するY軸移動ブロック
(リ)前記Y軸固定ブロックに取り付けられ回転軸が前記Y軸ボールねじに連結され前記Y軸ボールねじを回転させるY軸モータ
(ヌ)前記Y軸移動ブロックに連結されY軸方向の駆動力を伝達する連結ガイド
(ル)前記テーブル固定ブロックの上面のY軸方向の両端に、配置された2個のX軸ガイド
(オ)前記X軸ガイドに沿ってX軸方向に移動可能で、前記X軸ガイドの中心位置と同一水平面内に中心位置が配置され前記X軸移動ブロックに連結されたX軸移動板
(ワ)前記X軸移動板のX軸方向の両端に、前記X軸ガイドおよび前記X軸移動板の中心位置と同一水平面内に中心位置が配置された2個のY軸ガイド
(カ)前記X軸移動板の上面に取り付けられ、前記Y軸ガイドがX軸方向の両端の内側に内接するように組み込まれ、前記X軸ガイドおよび前記Y軸ガイドに沿ってX軸およびY軸方向に移動可能なXY移動テーブル
(ヨ)前記XY移動テーブルのY軸モータ側の側面に保持板を介して取り付けられ、前記XY移動テーブルがX軸方向にスライド可能とし、また前記Y軸移動ブロックに連結された前記連結ガイドと結合して前記XY移動テーブルがX軸方向に移動中であってもY軸方向の駆動力をXY移動テーブルに伝達するスライドバー
【0012】
第2の構成は、第1の構成において、前記X軸固定ブロックに軸受により軸支された前記X軸ボールねじまたは前記Y軸固定ブロックに軸受により軸支された前記Y軸ボールねじの軸中心が、前記X軸ガイド、前記X軸移動板および前記Y軸ガイドの中心位置と同一水平面内に配置されていることを特徴とするXY移動テーブル装置である。
【0013】
第3の構成は、第1または第2の構成において、前記X軸固定ブロックに軸受により軸支された前記X軸ボールねじの軸中心と、前記Y軸固定ブロックに軸受により軸支された前記Y軸ボールねじの軸中心とが同一水平面内に配置されていることを特徴とするXY移動テーブル装置である。
【0014】
第4の構成は、第1、第2または第3の構成において、前記X軸ガイドの中心位置と、前記X軸移動板の中心位置と、前記Y軸ガイドの中心位置と、前記X軸ボールねじの軸中心と、前記Y軸ボールねじの軸中心とがすべて同一水平面内に配置されていることを特徴とするXY移動テーブル装置である。
【0015】
第5の構成は、第1、第2、第3または第4の構成において、前記X軸ボールねじおよび前記X軸移動ブロックと前記Y軸ボールねじおよび前記Y軸移動ブロックとが前記X軸移動板および前記XY移動テーブルの側部に設置されていることを特徴とするXY移動テーブル装置である。
【0016】
本発明は、各手段構成のXYテーブル装置において、X軸移動板とXY移動テーブルのX軸方向の移動をガイドするX軸ガイドの中心位置とY軸方向の移動をガイドするY軸ガイドの中心位置とを同一水平面内に配置し、X軸移動板とXY移動テーブルを各1枚設け、またX軸ボールねじまたはY軸ボールねじの軸中心とX軸ガイドおよびY軸ガイドの中心位置とを同一水平面内に配置し、さらにX軸移動板とXY移動テーブルのX軸ガイドおよびY軸ガイドの中心位置とX軸ボールねじとY軸ボールねじの軸中心とをすべて同一水平面内に配置し、このほかX軸移動板とXY軸移動テーブルの下部にはボールねじの移動機構を設けない構造とすることにより、X軸モータおよびY軸モータの加速、減速、停止時に、移動テーブルの慣性モーメントによるボールねじに対する偶力が働かなく残留振動が発生しなく構造が簡単で単純となる。従って、ワイヤボンダに用いた場合、ボンディング速度とボンディング精度および信頼度をあげることができ、また原価低減を計ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態は、第1の構成では、次の各構成を有する。
ベース上にはX軸方向にテーブルを移動させる機構を固定するX軸固定ブロックと、X軸固定ブロックと直交するように配置されY軸方向にテーブルを移動させる機構を固定するY軸固定ブロックと、X軸固定ブロックとY軸固定ブロックとの直角内側面に沿うように配置して取り付けられXY移動テーブルが組み込まれるテーブル固定ブロックとが取り付けられている。X軸固定ブロックにはX軸ボールねじが装着されたX軸移動ブロックがあり、X軸移動ブロックの側部にはX軸移動板が連結されている。X軸移動板の上面にはXY移動テーブルが搭載されている。X軸移動板とX軸移動板をX軸方向にガイドするX軸ガイドとXY移動テーブルをY方向にガイドするY軸ガイドの各中心は同一水平面内に配置されている。X軸モータの回転によりX軸移動板がX軸方向に移動し、X軸移動板に搭載されたXY軸移動テーブルがX軸方向に移動可能となっている。
【0018】
Y軸固定ブロックにはY軸ボールねじが装着されたY軸移動ブロックがあり、Y軸移動ブロックは連結ガイドおよびスライドバーを介して、Y軸モータの回転によりXY移動テーブルをY軸方向に移動可能である。連結ガイドはスライドバーに沿ってXY移動テーブルをX軸方向にスライドさせることが可能であり、XY移動テーブルがX軸方向に移動中であってもY軸方向の駆動力が伝達されるようになっている。ワイヤボンダのXY移動テーブル装置は、X軸モータおよびY軸モータの回転により、XY移動テーブルをX軸およびY軸方向の水平面内に移動させる動作を行い、ワイヤボンダの場合、XY移動テーブルに搭載されたボンディングヘッドをX軸およびY軸方向に移動させている。
【0019】
第2の構成では、X軸固定ブロックに軸受により軸支されたX軸ボールねじまたはY軸固定ブロックに軸受により軸支されたY軸ボールねじの軸中心と、X軸ガイド、X軸移動板およびY軸ガイドの中心位置とが同一水平面内に配置されている。
【0020】
第3の構成では、X軸固定ブロックに軸受により軸支されたX軸ボールねじの軸中心と、Y軸固定ブロックに軸受により軸支されたY軸駆動軸の軸中心とが同一水平面内に配置されている。
【0021】
第4の構成では、X軸ガイドの中心位置と、X軸移動板の中心位置と、Y軸ガイドの中心位置と、X軸ボールねじの軸中心と、Y軸ボールねじの軸中心とがすべて同一水平面内に配置されている。
【0022】
第5の構成では、前記X軸ボールねじおよびX軸移動ブロックと前記Y軸ボールねじおよび前記Y軸移動ブロックとが前記X軸移動板およびXY移動テーブルの側部に設置されている。
【0023】
【実施例】
以下本発明のXY移動テーブル装置の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の、XY移動テーブル装置の実施例の第1の構成を示す斜視図である。
図2は図1のA矢方向の斜視図である。(X軸モータ、Y軸モータは図示せず)
図3は図1のB矢方向の側面図である。
図1、図2および図3において、ベース1上にはテーブルをX軸方向に移動させる機構を固定するX軸固定ブロック2と、X軸固定ブロック2と直交するように配置されテーブルをY軸方向に移動させる機構を固定するY軸固定ブロック3と、X軸固定ブロック2とY軸固定ブロック3との直角内側面に沿うように配置して取り付けられ移動テーブルが組み込まれるテーブル固定ブロック4とが取り付けられている。X軸固定ブロック2にはX軸ボールねじ5が軸受により軸支されており回転可能である。X軸ボールねじ5にはX軸ボールねじ5に螺合するX軸ボールねじナット6が嵌め込まれたX軸移動ブロック7が装着されている。また、X軸固定ブロック2には回転軸がX軸ボールねじ5に連結されたX軸モータ8が取り付けられており、X軸モータ8の回転によりX軸ボールねじ5が回転してX軸移動ブロック7をX軸方向に移動するようになっている。X軸移動ブロック7のX軸モータ8と反対側の一端はX軸移動板9と連結されている。
【0024】
Y軸固定ブロック3にはY軸ボールねじ10が軸受により軸支されており回転可能である。Y軸ボールねじ10にはY軸ボールねじ10に螺合するY軸ボールねじナット11が嵌め込まれたY軸移動ブロック12が装着されている。また、Y軸固定ブロック3には回転軸がY軸ボールねじ10に連結されたY軸モータ13が取り付けられており、Y軸モータ13の回転によりY軸ボールねじ10が回転してY軸移動ブロック12をY軸方向に移動するようになっている。Y軸移動ブロック12のY軸モータ13と反対側の一端には連結ガイド14が連結されている。
【0025】
テーブル固定ブロック4の上面にはX軸移動板9が搭載されている。X軸移動板9はテーブル固定ブロック4の上面のY軸方向の両端にベース1の上面から高さH0の位置に配置された2個のX軸ガイド15に沿ってX軸方向に移動可能である。そして、X軸移動板9が、同じく高さH0となるように設定されている。また、X軸移動板9の上面には例えばボンディングヘッド(図示せず)を搭載するXY移動テーブル16が搭載されている。XY移動テーブル16のX軸方向の両端の下部にはベース1の上面からH0の位置に2個のY軸ガイド17が配置されており、XY移動テーブル16がY軸ガイド17に沿ってY軸方向に移動可能である。X軸移動板9とX軸移動ブロック7は連結されており、X軸モータ8の回転によりXY移動テーブル16がX軸方向に移動するようになっている。
【0026】
XY移動テーブル16のY軸モータ13側の側面には保持板18を介してスライドバー19が取り付けられている。スライドバー19がY軸移動ブロック12に連結された連結ガイド14に沿ってX軸方向にスライドすることにより、XY移動テーブル16がX軸方向の如何なる位置にあってもY軸方向の駆動力が伝達される。Y軸モータ13の回転によりXY移動テーブル16がY軸方向に移動するようになっている。
【0027】
次に、本発明の実施例の第1の構成の動作について図1、図2および図3を使用して説明する。
図1、図2および図3によれば、X軸モータ8が回転することによりX軸ボールねじ5が回転し、X軸移動ブロック7をX軸方向に移動させる。この動作によりX軸移動ブロック7に連結されたX軸移動板9がX軸方向に移動し、XY移動テーブル16をX軸方向に移動させる。
Y軸モータ13が回転することによりY軸ボールねじ10により、Y軸移動ブロック12をY軸方向に移動させる。この動作によりY軸移動ブロック12に連結された連結ガイド14がY軸方向に移動し、スライドバー19を介してXY移動テーブル16をY軸方向に移動させる。
ワイヤボンダに用いるXY移動テーブル装置は、X軸モータ8およびY軸モータ13を回転させ、XY移動テーブル16をX軸およびY軸方向に水平面内に移動させることにより、XY移動テーブル16に搭載されたボンディングヘッド(図示せず)をX軸およびY軸方向に移動させている。
【0028】
次に第2の構成について説明する。
X軸固定ブロック2に軸受により軸支されたX軸ボールねじ5またはY軸固定ブロック3に軸受により軸支されたY軸ボールねじ10の軸中心と、X軸ガイド15、X軸移動板9およびY軸ガイド17の中心位置とがベース1の上面からH0の位置の同一水平面内に配置されている。
【0029】
次に第3の構成について説明する。
X軸固定ブロック2に装着されるX軸ボールねじ5が、ベース1の上面から軸中心がH0の位置に軸受により軸支され、またY軸固定ブロック3に装着されるY軸ボールねじ10がX軸ボールねじ5と同一水平面内であるベース1の上面から軸中心がH0の位置に軸受により軸支されている。
【0030】
次に第4の構成について説明する。
X軸ガイド15の中心位置と、X軸移動板9の中心位置と、Y軸ガイド17の中心位置と、X軸ボールねじ5がX軸固定ブロック2に軸受により軸支された軸中心と、Y軸ボールねじ10がY軸固定ブロック3に軸受により軸支された軸中心とがすべて同一水平面内であるベース1の上面からH0の位置に配置されている。
【0031】
次に第5の構成について説明する。
X軸ボールねじ5およびX軸移動ブロック7とY軸ボールねじ10およびY軸移動ブロック12とが、X軸移動板9およびXY移動テーブル16の側部に設置されている。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のXY移動テーブル装置は次の効果を有する。
第1の構成の第1の効果は、X軸ガイドの中心位置と、X軸移動板の中心位置と、Y軸ガイドの中心位置とを同一水平面内に配置したので、X軸モータおよびY軸モータの加速、減速、停止時において、移動テーブルの慣性モーメントによるボールねじに対する偶力が少なく残留振動の発生が少ない。これによりワイヤボンダの場合ボンディング速度とボンディング精度および信頼度をあげることができる。
【0033】
第1の構成の第2の効果は、X軸移動板とXY移動テーブルを各1枚設ける構造としたので、構造が簡単で単純となり原価低減が計れる。
【0034】
第2の構成と第3の構成の効果は、第2の構成ではX軸ガイドの中心位置と、X軸移動板の中心位置と、Y軸ガイドの中心位置と、X軸ボールねじまたはY軸ボールねじの軸中心とを同一水平面内に配置したので、また第3の構成ではX軸ボールねじの軸中心とY軸ボールねじの軸中心とを同一水平面内に配置したので、X軸モータおよびY軸モータの加速、減速、停止時において、移動テーブルの慣性モーメントによるボールねじに対する偶力が少なく残留振動の発生が少ない。これによりワイヤボンダの場合ボンディング速度とボンディング精度および信頼度をあげることができる。
【0035】
第4の構成の効果は、X軸ガイドの中心位置と、X軸移動板の中心位置と、Y軸ガイドの中心位置と、X軸ボールねじの軸中心と、Y軸ボールねじの軸中心とをすべて同一水平面内に配置したので、X軸モータおよびY軸モータの加速、減速、停止時において、移動テーブルの慣性モーメントによるボールねじに対する偶力がなく残留振動が発生しない。これにより同じくボンディング速度とボンディング精度および信頼度をあげることができる。
【0036】
第5の構成の効果は、X軸ボールねじおよびX軸移動ブロックとY軸ボールねじおよびY軸移動ブロックとがX軸移動板およびXY移動テーブルの側部に設置したので、X軸モータおよびY軸モータの加速、減速、停止時において、移動テーブルの慣性モーメントによるボールねじに対する偶力が少なく残留振動が発生しない。これにより同じくボンディング速度とボンディング精度および信頼度をあげることができる。また構造が簡単で単純となり原価低減が計れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、XY移動テーブル装置の実施例の第1の構成を示す斜視図である。
【図2】図1のA矢方向の斜視図である。(X軸モータ、Y軸モータは図示せず)
【図3】図1のB矢方向の側面図である。
【図4】従来ワイヤボンダに用いられているXY移動テーブル装置の構成の一例を示す斜視図である。
【図5】図4のC−C断面図である。
【符号の説明】
1 ベース
2 X軸固定ブロック
3 Y軸固定ブロック
4 テーブル固定ブロック
5 X軸ボールねじ
6 X軸ボールねじナット
7 X軸移動ブロック
8 X軸モータ
9 X軸移動板
10 Y軸ボールねじ
11 Y軸ボールねじナット
12 Y軸移動ブロック
13 Y軸モータ
14 連結ガイド
15 X軸ガイド
16 XY移動テーブル
17 Y軸ガイド
18 保持板
19 スライドバー
20 ベース
21 X軸固定ブロック
22 Y軸固定ブロック
23 軸受
24 軸受
25 Y軸ボールねじ
26 Y軸ボールねじナット
27 Y軸移動ブロック
28 Y軸モータ固定ブロック
29 Y軸モータ
30 モータ軸
31 カップリング
32 Y軸移動板
33 Y軸ガイド
34 X軸ボールねじ
35 X軸ボールねじナット
36 X軸移動ブロック
37 X軸モータ固定ブロック
38 X軸モータ
39 X軸移動板A
40 X軸ガイド
41 X軸移動板B
42 XY移動テーブル
43 Y軸ガイド
44 スライドユニット
45 ローラ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤボンダその他の装置に用いる高速移動のXY移動テーブル装置に関し、特にXY軸移動テーブルのX軸方向の移動をガイドするX軸ガイドの中心と、Y軸方向の移動をガイドするY軸ガイドの中心とを同一水平面内に配置した、XY移動テーブルの振動を防止する高速移動のXY移動テーブル装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、従来のワイヤボンダにおいては、チップの電極とリードとを接続するワイヤが挿通されるキャピラリとキャピラリを保持するアームとアームを上下方向に揺動させる駆動機構とを含むボンディングヘッドと、このボンディングヘッドを上面に搭載し前記キャピラリをチップに対して相対的に水平面内に移動させるXY移動テーブル装置とを有し、キャピラリがチップの電極の第1ボンディング点からリードの第2ボンディング点まで移動してワイヤで接続するようになっている。
【0003】
図4は従来のワイヤボンダに用いられていた高速移動のXY移動テーブル装置の構成の一例を示す斜視図であり、図5は図4のC−C断面図である。
図4および図5において、ベース20上にはX軸方向にテーブルを移動させる機構を固定するX軸固定ブロック21と、X軸固定ブロック21の横にY軸方向にテーブルを移動させる機構を固定するY軸固定ブロック22が取り付けられている。Y軸固定ブロック22にはY軸ボールねじ25が軸受23および軸受24によりベース20の上面から軸中心がH4の位置に軸支されており回転可能である。Y軸ボールねじ25にはY軸ボールねじ25に螺合するY軸ボールねじナット26が嵌め込まれたY軸移動ブロック27が装着されており、Y軸ボールねじ25の回転によりY軸移動ブロック27がY軸方向に移動可能となっている。また、Y軸固定ブロック22にはY軸モータ固定ブロック28が取り付けられており、さらに、Y軸モータ固定ブロック28にはY軸モータ29が取り付けられている。Y軸モータ29のモータ軸30はY軸ボールねじ25とカップリング31により接続されており、Y軸モータ29の回転によりY軸ボールねじ25が回転する。Y軸移動ブロック27にはY軸移動板32が取り付けられており、Y軸移動板32はY軸固定ブロック22の上面の両端にベース20の上面から高さH5の位置に配置された2個のY軸ガイド33(図4)に沿ってY軸方向に移動可能となっている。
【0004】
X軸固定ブロック21にはX軸ボールねじ34が、ベース20の上面から軸中心がH1の位置でY軸ボールねじ25に直交するように軸受(図示せず)により軸支されており回転可能である。X軸ボールねじ34にはX軸ボールねじ34に螺合するX軸ボールねじナット35が嵌め込まれたX軸移動ブロック36が装着されており、X軸ボールねじ34の回転によりX軸移動ブロック36がX軸方向に移動可能となっている。また、X軸固定ブロック21にはX軸モータ固定ブロック37が取り付けられており、さらに、X軸モータ固定ブロック37にはX軸モータ38が取り付けられている。X軸モータ38のモータ軸はY軸モータ29のモータ軸30と同様にX軸ボールねじ34とカップリングにより接続されており、X軸モータ38の回転によりX軸ボールねじ34が回転する。X軸移動ブロック36にはX軸移動板A39が取り付けられており、X軸移動板A39はX軸固定ブロック21の上面の両端にベース20の上面からH2の位置に配置された2個のX軸ガイド40に沿ってX軸方向に移動可能となっている。X軸移動板A39の上面には、X軸移動板B41が搭載されておりX軸移動板A39と一体でX軸方向に移動するようになっている。
【0005】
X軸移動板B41の上面にはボンディングヘッドが搭載されるXY移動テーブル42が取り付けられている。XY移動テーブル42はX軸移動板B41の上面の両端にベース20の上面からH3の位置にある2個のY軸ガイド43に沿ってY軸方向に移動可能となっている。XY移動テーブル42のY軸モータ29寄りの一端は、Y軸移動板32からY軸方向の駆動力が伝達されるようにL型に90度曲げられた形状となっている。Y軸移動板32の上面にはスライドユニット44が取り付けられておりY軸移動板32と一体でY軸方向に移動する。スライドユニット44には2組のローラ45が有り、ローラ45はXY移動テーブル42のL型部分を挟持しており、XY移動テーブル42がスライドユニット44に沿ってX軸方向に移動可能である。これによりY軸移動板32がY軸方向に移動することによりXY移動テーブル42がY軸方向に、さらにX軸移動板B41がX軸方向に移動することによりXY移動テーブル42がX軸方向に移動し、XY移動テーブル42が水平面内を移動するようになっている。
【0006】
次に、上記XY移動テーブル装置の動作について説明する。 Y軸モータ29の回転によりY軸ボールねじ25がY軸移動ブロック27をY軸方向に移動させる。これによりY軸移動ブロック27に取り付けられたY軸移動板32がY軸方向に移動して、スライドユニット44を介してXY移動テーブル42をY軸方向に移動させる。
X軸モータ38の回転によりX軸ボールねじ34がX軸移動ブロック36をX軸方向に移動させる。これによりX軸移動ブロック36に取り付けられたX軸移動板A39がX軸方向に移動してX軸移動板B41を介してXY移動テーブル42をX軸方向に移動させる。
以上説明したように、従来、ワイヤボンダに用いられていたXY移動テーブル装置においては、XY移動テーブル42をX軸およびY軸方向の水平面内を移動させることにより、XY移動テーブル42に搭載されたボンディングヘッド(図示せず)をX軸およびY軸方向に移動させて、ボンディングヘッドに装着されたキャピラリをチップに対して相対的に水平面内に移動させている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術には次のような問題点があった。
第1の問題点は、X軸ボールねじの位置(ベース上面からH1)とX軸移動板の位置(ベース上面からH2)とXY移動テーブルの位置(ベース上面からH3)がすべて異なった構造となっている。また、Y軸ボールねじの位置(ベース上面からH4)とY軸移動板の位置(ベース上面からH5)が異なった構造となっているので、X軸モータおよびY軸モータの加速、減速、停止時において、XY移動テーブルの慣性モーメントによりボールねじに対して前後左右およびその複合方向に偶力が働き、XY移動テーブルが振動する残留振動が発生してボンディングの位置決め精度や信頼性が悪化していた。これによりボンディング速度があげられないということである。
【0008】
第2の問題点は、X軸ボールねじを含むX軸移動ブロックの上部にX軸移動板およびXY移動テーブルが搭載されており、また、Y軸ボールねじを含むY軸移動ブロックの上部にY軸移動板が搭載されているので、X軸モータおよびY軸モータの加速、減速、停止時において、XY移動テーブルの慣性モーメントによりボールねじに対して前後左右およびその複合方向に偶力が働き、XY移動テーブルが振動する残留振動が発生して、ボンディングの位置決め精度や信頼性が悪化していた。これによりボンディング速度があげられないということである。
【0009】
第3の問題点は、X軸移動板AとX軸移動板BとY軸移動板とXY移動テーブルとの4個の移動板を有する構成となっており構造が複雑で構成部品が多くなり原価が高くなるということである。
【0010】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑みて、ワイヤボンダその他の装置に用いるような高速移動のXY移動テーブル装置であって、X軸移動板のX軸方向の移動をガイドするX軸ガイドの中心と、Y軸移動板のY軸方向の移動をガイドするY軸ガイドの中心とが同一水平面内に配置され、またX軸移動板とY軸移動板は各1枚とし、さらに各移動板の下部にはボールねじの機構を設けず側面に配置する構造として、X軸モータおよびY軸モータの加速、減速、停止時において、XY移動テーブルの慣性モーメントによるボールねじに対する偶力が働かなく、残留振動が発生しなく、構造が単純で簡単なXY移動テーブル装置を提供することにある。
これによりワイヤボンダの場合、ボンディング速度とボンディング精度および信頼度をあげることができ、また原価低減を計ることができる。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するために次の各手段構成を有する。
第1の構成は、次の各構成を有することを特徴とするXY移動テーブル装置である。
(イ)ベース上に取り付けられX軸方向の移動力を発生させる機構が組み込まれるX軸固定ブロック
(ロ)前記X軸固定ブロックに軸線が直交するようにベース上に配置して取り付けられ、Y軸方向の移動力を発生させる機構が組み込まれるY軸固定ブロック
(ハ)ベース上に互いに軸線が直交するように取り付けられた前記X軸固定ブロックと前記Y軸固定ブロックとの直角内側面に沿うように配置して取り付けられ、XY移動テーブルが組み込まれるテーブル固定ブロック
(ニ)前記X軸固定ブロックに軸受により軸支されたX軸ボールねじ
(ホ)前記X軸ボールねじに螺合しX軸ボールねじの回転により軸方向に移動するX軸移動ブロック
(ヘ)前記X軸固定ブロックに取り付けられ回転軸が前記X軸ボールねじに連結され前記X軸ボールねじを回転させるX軸モータ
(ト)前記Y軸固定ブロックに軸受により軸支されたY軸ボールねじ
(チ)前記Y軸ボールねじに螺合しY軸ボールねじの回転により軸方向に移動するY軸移動ブロック
(リ)前記Y軸固定ブロックに取り付けられ回転軸が前記Y軸ボールねじに連結され前記Y軸ボールねじを回転させるY軸モータ
(ヌ)前記Y軸移動ブロックに連結されY軸方向の駆動力を伝達する連結ガイド
(ル)前記テーブル固定ブロックの上面のY軸方向の両端に、配置された2個のX軸ガイド
(オ)前記X軸ガイドに沿ってX軸方向に移動可能で、前記X軸ガイドの中心位置と同一水平面内に中心位置が配置され前記X軸移動ブロックに連結されたX軸移動板
(ワ)前記X軸移動板のX軸方向の両端に、前記X軸ガイドおよび前記X軸移動板の中心位置と同一水平面内に中心位置が配置された2個のY軸ガイド
(カ)前記X軸移動板の上面に取り付けられ、前記Y軸ガイドがX軸方向の両端の内側に内接するように組み込まれ、前記X軸ガイドおよび前記Y軸ガイドに沿ってX軸およびY軸方向に移動可能なXY移動テーブル
(ヨ)前記XY移動テーブルのY軸モータ側の側面に保持板を介して取り付けられ、前記XY移動テーブルがX軸方向にスライド可能とし、また前記Y軸移動ブロックに連結された前記連結ガイドと結合して前記XY移動テーブルがX軸方向に移動中であってもY軸方向の駆動力をXY移動テーブルに伝達するスライドバー
【0012】
第2の構成は、第1の構成において、前記X軸固定ブロックに軸受により軸支された前記X軸ボールねじまたは前記Y軸固定ブロックに軸受により軸支された前記Y軸ボールねじの軸中心が、前記X軸ガイド、前記X軸移動板および前記Y軸ガイドの中心位置と同一水平面内に配置されていることを特徴とするXY移動テーブル装置である。
【0013】
第3の構成は、第1または第2の構成において、前記X軸固定ブロックに軸受により軸支された前記X軸ボールねじの軸中心と、前記Y軸固定ブロックに軸受により軸支された前記Y軸ボールねじの軸中心とが同一水平面内に配置されていることを特徴とするXY移動テーブル装置である。
【0014】
第4の構成は、第1、第2または第3の構成において、前記X軸ガイドの中心位置と、前記X軸移動板の中心位置と、前記Y軸ガイドの中心位置と、前記X軸ボールねじの軸中心と、前記Y軸ボールねじの軸中心とがすべて同一水平面内に配置されていることを特徴とするXY移動テーブル装置である。
【0015】
第5の構成は、第1、第2、第3または第4の構成において、前記X軸ボールねじおよび前記X軸移動ブロックと前記Y軸ボールねじおよび前記Y軸移動ブロックとが前記X軸移動板および前記XY移動テーブルの側部に設置されていることを特徴とするXY移動テーブル装置である。
【0016】
本発明は、各手段構成のXYテーブル装置において、X軸移動板とXY移動テーブルのX軸方向の移動をガイドするX軸ガイドの中心位置とY軸方向の移動をガイドするY軸ガイドの中心位置とを同一水平面内に配置し、X軸移動板とXY移動テーブルを各1枚設け、またX軸ボールねじまたはY軸ボールねじの軸中心とX軸ガイドおよびY軸ガイドの中心位置とを同一水平面内に配置し、さらにX軸移動板とXY移動テーブルのX軸ガイドおよびY軸ガイドの中心位置とX軸ボールねじとY軸ボールねじの軸中心とをすべて同一水平面内に配置し、このほかX軸移動板とXY軸移動テーブルの下部にはボールねじの移動機構を設けない構造とすることにより、X軸モータおよびY軸モータの加速、減速、停止時に、移動テーブルの慣性モーメントによるボールねじに対する偶力が働かなく残留振動が発生しなく構造が簡単で単純となる。従って、ワイヤボンダに用いた場合、ボンディング速度とボンディング精度および信頼度をあげることができ、また原価低減を計ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態は、第1の構成では、次の各構成を有する。
ベース上にはX軸方向にテーブルを移動させる機構を固定するX軸固定ブロックと、X軸固定ブロックと直交するように配置されY軸方向にテーブルを移動させる機構を固定するY軸固定ブロックと、X軸固定ブロックとY軸固定ブロックとの直角内側面に沿うように配置して取り付けられXY移動テーブルが組み込まれるテーブル固定ブロックとが取り付けられている。X軸固定ブロックにはX軸ボールねじが装着されたX軸移動ブロックがあり、X軸移動ブロックの側部にはX軸移動板が連結されている。X軸移動板の上面にはXY移動テーブルが搭載されている。X軸移動板とX軸移動板をX軸方向にガイドするX軸ガイドとXY移動テーブルをY方向にガイドするY軸ガイドの各中心は同一水平面内に配置されている。X軸モータの回転によりX軸移動板がX軸方向に移動し、X軸移動板に搭載されたXY軸移動テーブルがX軸方向に移動可能となっている。
【0018】
Y軸固定ブロックにはY軸ボールねじが装着されたY軸移動ブロックがあり、Y軸移動ブロックは連結ガイドおよびスライドバーを介して、Y軸モータの回転によりXY移動テーブルをY軸方向に移動可能である。連結ガイドはスライドバーに沿ってXY移動テーブルをX軸方向にスライドさせることが可能であり、XY移動テーブルがX軸方向に移動中であってもY軸方向の駆動力が伝達されるようになっている。ワイヤボンダのXY移動テーブル装置は、X軸モータおよびY軸モータの回転により、XY移動テーブルをX軸およびY軸方向の水平面内に移動させる動作を行い、ワイヤボンダの場合、XY移動テーブルに搭載されたボンディングヘッドをX軸およびY軸方向に移動させている。
【0019】
第2の構成では、X軸固定ブロックに軸受により軸支されたX軸ボールねじまたはY軸固定ブロックに軸受により軸支されたY軸ボールねじの軸中心と、X軸ガイド、X軸移動板およびY軸ガイドの中心位置とが同一水平面内に配置されている。
【0020】
第3の構成では、X軸固定ブロックに軸受により軸支されたX軸ボールねじの軸中心と、Y軸固定ブロックに軸受により軸支されたY軸駆動軸の軸中心とが同一水平面内に配置されている。
【0021】
第4の構成では、X軸ガイドの中心位置と、X軸移動板の中心位置と、Y軸ガイドの中心位置と、X軸ボールねじの軸中心と、Y軸ボールねじの軸中心とがすべて同一水平面内に配置されている。
【0022】
第5の構成では、前記X軸ボールねじおよびX軸移動ブロックと前記Y軸ボールねじおよび前記Y軸移動ブロックとが前記X軸移動板およびXY移動テーブルの側部に設置されている。
【0023】
【実施例】
以下本発明のXY移動テーブル装置の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の、XY移動テーブル装置の実施例の第1の構成を示す斜視図である。
図2は図1のA矢方向の斜視図である。(X軸モータ、Y軸モータは図示せず)
図3は図1のB矢方向の側面図である。
図1、図2および図3において、ベース1上にはテーブルをX軸方向に移動させる機構を固定するX軸固定ブロック2と、X軸固定ブロック2と直交するように配置されテーブルをY軸方向に移動させる機構を固定するY軸固定ブロック3と、X軸固定ブロック2とY軸固定ブロック3との直角内側面に沿うように配置して取り付けられ移動テーブルが組み込まれるテーブル固定ブロック4とが取り付けられている。X軸固定ブロック2にはX軸ボールねじ5が軸受により軸支されており回転可能である。X軸ボールねじ5にはX軸ボールねじ5に螺合するX軸ボールねじナット6が嵌め込まれたX軸移動ブロック7が装着されている。また、X軸固定ブロック2には回転軸がX軸ボールねじ5に連結されたX軸モータ8が取り付けられており、X軸モータ8の回転によりX軸ボールねじ5が回転してX軸移動ブロック7をX軸方向に移動するようになっている。X軸移動ブロック7のX軸モータ8と反対側の一端はX軸移動板9と連結されている。
【0024】
Y軸固定ブロック3にはY軸ボールねじ10が軸受により軸支されており回転可能である。Y軸ボールねじ10にはY軸ボールねじ10に螺合するY軸ボールねじナット11が嵌め込まれたY軸移動ブロック12が装着されている。また、Y軸固定ブロック3には回転軸がY軸ボールねじ10に連結されたY軸モータ13が取り付けられており、Y軸モータ13の回転によりY軸ボールねじ10が回転してY軸移動ブロック12をY軸方向に移動するようになっている。Y軸移動ブロック12のY軸モータ13と反対側の一端には連結ガイド14が連結されている。
【0025】
テーブル固定ブロック4の上面にはX軸移動板9が搭載されている。X軸移動板9はテーブル固定ブロック4の上面のY軸方向の両端にベース1の上面から高さH0の位置に配置された2個のX軸ガイド15に沿ってX軸方向に移動可能である。そして、X軸移動板9が、同じく高さH0となるように設定されている。また、X軸移動板9の上面には例えばボンディングヘッド(図示せず)を搭載するXY移動テーブル16が搭載されている。XY移動テーブル16のX軸方向の両端の下部にはベース1の上面からH0の位置に2個のY軸ガイド17が配置されており、XY移動テーブル16がY軸ガイド17に沿ってY軸方向に移動可能である。X軸移動板9とX軸移動ブロック7は連結されており、X軸モータ8の回転によりXY移動テーブル16がX軸方向に移動するようになっている。
【0026】
XY移動テーブル16のY軸モータ13側の側面には保持板18を介してスライドバー19が取り付けられている。スライドバー19がY軸移動ブロック12に連結された連結ガイド14に沿ってX軸方向にスライドすることにより、XY移動テーブル16がX軸方向の如何なる位置にあってもY軸方向の駆動力が伝達される。Y軸モータ13の回転によりXY移動テーブル16がY軸方向に移動するようになっている。
【0027】
次に、本発明の実施例の第1の構成の動作について図1、図2および図3を使用して説明する。
図1、図2および図3によれば、X軸モータ8が回転することによりX軸ボールねじ5が回転し、X軸移動ブロック7をX軸方向に移動させる。この動作によりX軸移動ブロック7に連結されたX軸移動板9がX軸方向に移動し、XY移動テーブル16をX軸方向に移動させる。
Y軸モータ13が回転することによりY軸ボールねじ10により、Y軸移動ブロック12をY軸方向に移動させる。この動作によりY軸移動ブロック12に連結された連結ガイド14がY軸方向に移動し、スライドバー19を介してXY移動テーブル16をY軸方向に移動させる。
ワイヤボンダに用いるXY移動テーブル装置は、X軸モータ8およびY軸モータ13を回転させ、XY移動テーブル16をX軸およびY軸方向に水平面内に移動させることにより、XY移動テーブル16に搭載されたボンディングヘッド(図示せず)をX軸およびY軸方向に移動させている。
【0028】
次に第2の構成について説明する。
X軸固定ブロック2に軸受により軸支されたX軸ボールねじ5またはY軸固定ブロック3に軸受により軸支されたY軸ボールねじ10の軸中心と、X軸ガイド15、X軸移動板9およびY軸ガイド17の中心位置とがベース1の上面からH0の位置の同一水平面内に配置されている。
【0029】
次に第3の構成について説明する。
X軸固定ブロック2に装着されるX軸ボールねじ5が、ベース1の上面から軸中心がH0の位置に軸受により軸支され、またY軸固定ブロック3に装着されるY軸ボールねじ10がX軸ボールねじ5と同一水平面内であるベース1の上面から軸中心がH0の位置に軸受により軸支されている。
【0030】
次に第4の構成について説明する。
X軸ガイド15の中心位置と、X軸移動板9の中心位置と、Y軸ガイド17の中心位置と、X軸ボールねじ5がX軸固定ブロック2に軸受により軸支された軸中心と、Y軸ボールねじ10がY軸固定ブロック3に軸受により軸支された軸中心とがすべて同一水平面内であるベース1の上面からH0の位置に配置されている。
【0031】
次に第5の構成について説明する。
X軸ボールねじ5およびX軸移動ブロック7とY軸ボールねじ10およびY軸移動ブロック12とが、X軸移動板9およびXY移動テーブル16の側部に設置されている。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のXY移動テーブル装置は次の効果を有する。
第1の構成の第1の効果は、X軸ガイドの中心位置と、X軸移動板の中心位置と、Y軸ガイドの中心位置とを同一水平面内に配置したので、X軸モータおよびY軸モータの加速、減速、停止時において、移動テーブルの慣性モーメントによるボールねじに対する偶力が少なく残留振動の発生が少ない。これによりワイヤボンダの場合ボンディング速度とボンディング精度および信頼度をあげることができる。
【0033】
第1の構成の第2の効果は、X軸移動板とXY移動テーブルを各1枚設ける構造としたので、構造が簡単で単純となり原価低減が計れる。
【0034】
第2の構成と第3の構成の効果は、第2の構成ではX軸ガイドの中心位置と、X軸移動板の中心位置と、Y軸ガイドの中心位置と、X軸ボールねじまたはY軸ボールねじの軸中心とを同一水平面内に配置したので、また第3の構成ではX軸ボールねじの軸中心とY軸ボールねじの軸中心とを同一水平面内に配置したので、X軸モータおよびY軸モータの加速、減速、停止時において、移動テーブルの慣性モーメントによるボールねじに対する偶力が少なく残留振動の発生が少ない。これによりワイヤボンダの場合ボンディング速度とボンディング精度および信頼度をあげることができる。
【0035】
第4の構成の効果は、X軸ガイドの中心位置と、X軸移動板の中心位置と、Y軸ガイドの中心位置と、X軸ボールねじの軸中心と、Y軸ボールねじの軸中心とをすべて同一水平面内に配置したので、X軸モータおよびY軸モータの加速、減速、停止時において、移動テーブルの慣性モーメントによるボールねじに対する偶力がなく残留振動が発生しない。これにより同じくボンディング速度とボンディング精度および信頼度をあげることができる。
【0036】
第5の構成の効果は、X軸ボールねじおよびX軸移動ブロックとY軸ボールねじおよびY軸移動ブロックとがX軸移動板およびXY移動テーブルの側部に設置したので、X軸モータおよびY軸モータの加速、減速、停止時において、移動テーブルの慣性モーメントによるボールねじに対する偶力が少なく残留振動が発生しない。これにより同じくボンディング速度とボンディング精度および信頼度をあげることができる。また構造が簡単で単純となり原価低減が計れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、XY移動テーブル装置の実施例の第1の構成を示す斜視図である。
【図2】図1のA矢方向の斜視図である。(X軸モータ、Y軸モータは図示せず)
【図3】図1のB矢方向の側面図である。
【図4】従来ワイヤボンダに用いられているXY移動テーブル装置の構成の一例を示す斜視図である。
【図5】図4のC−C断面図である。
【符号の説明】
1 ベース
2 X軸固定ブロック
3 Y軸固定ブロック
4 テーブル固定ブロック
5 X軸ボールねじ
6 X軸ボールねじナット
7 X軸移動ブロック
8 X軸モータ
9 X軸移動板
10 Y軸ボールねじ
11 Y軸ボールねじナット
12 Y軸移動ブロック
13 Y軸モータ
14 連結ガイド
15 X軸ガイド
16 XY移動テーブル
17 Y軸ガイド
18 保持板
19 スライドバー
20 ベース
21 X軸固定ブロック
22 Y軸固定ブロック
23 軸受
24 軸受
25 Y軸ボールねじ
26 Y軸ボールねじナット
27 Y軸移動ブロック
28 Y軸モータ固定ブロック
29 Y軸モータ
30 モータ軸
31 カップリング
32 Y軸移動板
33 Y軸ガイド
34 X軸ボールねじ
35 X軸ボールねじナット
36 X軸移動ブロック
37 X軸モータ固定ブロック
38 X軸モータ
39 X軸移動板A
40 X軸ガイド
41 X軸移動板B
42 XY移動テーブル
43 Y軸ガイド
44 スライドユニット
45 ローラ
Claims (5)
- 次の各構成を有することを特徴とするXY移動テーブル装置。
(イ)ベース上に取り付けられX軸方向の移動力を発生させる機構が組み込まれるX軸固定ブロック
(ロ)前記X軸固定ブロックに軸線が直交するようにベース上に配置して取り付けられ、Y軸方向の移動力を発生させる機構が組み込まれるY軸固定ブロック
(ハ)ベース上に互いに軸線が直交するように取り付けられた前記X軸固定ブロックと前記Y軸固定ブロックとの直角内側面に沿うように配置して取り付けられ、XY移動テーブルが組み込まれるテーブル固定ブロック
(ニ)前記X軸固定ブロックに軸受により軸支されたX軸ボールねじ
(ホ)前記X軸ボールねじに螺合しX軸ボールねじの回転により軸方向に移動するX軸移動ブロック
(ヘ)前記X軸固定ブロックに取り付けられ回転軸が前記X軸ボールねじに連結され前記X軸ボールねじを回転させるX軸モータ
(ト)前記Y軸固定ブロックに軸受により軸支されたY軸ボールねじ
(チ)前記Y軸ボールねじに螺合しY軸ボールねじの回転により軸方向に移動するY軸移動ブロック
(リ)前記Y軸固定ブロックに取り付けられ回転軸が前記Y軸ボールねじに連結され前記Y軸ボールねじを回転させるY軸モータ
(ヌ)前記Y軸移動ブロックに連結されY軸方向の駆動力を伝達する連結ガイド
(ル)前記テーブル固定ブロックの上面のY軸方向の両端に、配置された2個のX軸ガイド
(オ)前記X軸ガイドに沿ってX軸方向に移動可能で、前記X軸ガイドの中心位置と同一水平面内に中心位置が配置され前記X軸移動ブロックに連結されたX軸移動板
(ワ)前記X軸移動板のX軸方向の両端に、前記X軸ガイドおよび前記X軸移動板の中心位置と同一水平面内に中心位置が配置された2個のY軸ガイド
(カ)前記X軸移動板の上面に取り付けられ、前記Y軸ガイドがX軸方向の両端の内側に内接するように組み込まれ、前記X軸ガイドおよび前記Y軸ガイドに沿ってX軸およびY軸方向に移動可能なXY移動テーブル
(ヨ)前記XY移動テーブルのY軸モータ側の側面に保持板を介して取り付けられ、前記XY移動テーブルがX軸方向にスライド可能とし、また前記Y軸移動ブロックに連結された前記連結ガイドと結合して前記XY移動テーブルがX軸方向に移動中であってもY軸方向の駆動力をXY移動テーブルに伝達するスライドバー - 前記X軸固定ブロックに軸受により軸支された前記X軸ボールねじまたは前記Y軸固定ブロックに軸受により軸支された前記Y軸ボールねじの軸中心が、前記X軸ガイド、前記X軸移動板および前記Y軸ガイドの中心位置と同一水平面内に配置されていることを特徴とする請求項1記載のXY移動テーブル装置。
- 前記X軸固定ブロックに軸受により軸支された前記X軸ボールねじの軸中心と、前記Y軸固定ブロックに軸受により軸支された前記Y軸ボールねじの軸中心とが同一水平面内に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のXY移動テーブル装置。
- 前記X軸ガイドの中心位置と、前記X軸移動板の中心位置と、前記Y軸ガイドの中心位置と、前記X軸ボールねじの軸中心と、前記Y軸ボールねじの軸中心とがすべて同一水平面内に配置されていることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載のXY移動テーブル装置。
- 前記X軸ボールねじおよび前記X軸移動ブロックと前記Y軸ボールねじおよび前記Y軸移動ブロックとが前記X軸移動板および前記XY移動テーブルの側部に設置されていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載のXY移動テーブル装置。
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