JP3874657B2 - 配管網耐震強度解析方法および配管網耐震強度解析装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は配管網の耐震強度の解析を行う配管網耐震強度解析方法および配管網耐震強度解析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
都市ガスや上下水道の配管網は一般に、一般家庭向けなどの燃料用ガスや水道水のような公共的資源を所定の地域内の需要家に対して確実に供給するために、その供給対象地域内に、あたかも人体における血管網のように複雑な形状のネットワーク状に設置されている。例えば都市ガスの配管網では、いわゆる導管はほぼ全体的に、ガス供給時業者が管轄している所定地域内の地下に埋設されており、これは一般に埋設管と呼ばれている。但し少数ではあるが部分的に導管が地上に露出している場所もある。
【0003】
このような配管網に関して、地震が発生した場合の安全を確保できるように、地震に対する配管網のいわゆる耐震強度や、地震で生じる地盤の流動化に起因して加えられる外力に対する強度などを正確に把握することが必要である。
【0004】
従来の技術では、既往地震によって得られた(過去に報告されている)被災状況の情報に基づいて、地震の規模に対応した被害発生確率を求め、それに基づいて、統計的あるいは確率論的に配管網のいわゆる耐震強度を推測していた。
【0005】
例えば、神戸大震災が発生したときの、神戸阪神地区における配管網に生じた被害発生の状況を、配管の材質やバルブの品種などの観点から調査し、その情報を統計的に処理して、神戸大震災規模の地震が生じた場合などに配管網に生じる被害発生確率を予め定めておく。そして同様の規模の地震が生じた際には、その予め定められた被害発生確率に基づいて、地震に因る配管の被災率を求める。また、さらに他の複数の既往地震における配管網の被害発生確率を調べ、それらのデータから統計的に、地震の規模と配管網の被災率との相関関係を求めておき、実際に地震が発生した際には、あらかじめ求めておいた相関関係に基づいて、そのとき発生した地震の規模に対応した配管網の被災率を求めるようにしていた。あるいは、近い将来に発生することが推測される地震の震度に対応した外力や地震動の大きさを設定し、そのような地震が発生した際に配管やバルブの破損等に被害が発生する確率を、予め定められた被害発生確率に基づいて推測することなどが行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のような推測方法では、地震が発生した際の配管の被災の発生状況や、配管の耐震性能を、例えば「淡路地区における1970年に埋設された配管の破損確率は50%」というように、確率論的(あるいは統計的)にしか推定することができない。
【0007】
また、既往地震に因る配管の被災に関するデータを統計的に処理して配管の破損確率を求めているため、既往地震の規模やそのときの配管の被災に関して、必ずしも全ての場合を網羅できるほど十分多量のデータが把握されているわけではなく、求められた破損確率の信頼性(確度あるいは確からしさ)が必ずしも十分ではない。
【0008】
また、地震対策のために地震発生時の配管の被災に関する情報の収集を本格的に開始したのは近年になってからであるため、配管の被災に関する情報(事例)の収集量は必ずしも十分なものとは言えないのが現状である。このため、従来の技術では、実際に地震が発生した際に推定される配管網の破損確率の精度は、必ずしも高くない。
【0009】
例えば、近年では神戸大震災における配管の被災に関する情報が得られているので、この神戸大震災と同規模の地震が発生した場合には、比較的高い精度で配管の破損確率を求めることが可能であると考えられる。ところが、将来発生する地震は必ずしも神戸大震災の規模程度あるいはそれ以下のものとは限らないのであるから、例えば神戸大震災よりも大規模の(未曾有の)地震に対する耐震強度の推定などでは、実質的に正確な破損確率を得ることが困難である。
【0010】
そこで、本発明者らは、配管網の耐震強度等を確率論的に求めるのではなく、配管網全体をそれが埋設されている所定地域における連続体として考えて、その配管網の表面全体(あるいはさらに肉厚内部まで)にメッシュを張って、そのメッシュを用いた従来の一般的な有限要素法によって、配管網の耐震強度等を解析するという手法を採用すればよいのではないかと考えた。
【0011】
すなわち、図8に一例を示したように、上記のような従来の一般的な有限要素法による解析を行うためのメッシュ800を配管網全体の配管801に設定し(但し、図8では図示の簡潔化を図るために、配管網全体の僅かな一部分のみを抽出して示している)、そのメッシュ800に関する諸条件と地盤変位とを一般的なパーソナルコンピュータを用いた解析装置に入力して得られた全体剛性マトリックスを解くことによって、配管網全体の変形を解析する、という手法の有効性について検討した。
【0012】
しかしながら、上記のような従来の一般的な有限要素法によるメッシュ800を配管網全体の配管801に用いた変形解析の手法では、数十平方キロメートルないし数百平方キロメートルという広い領域に亘って血管網のように極めて複雑なネットワーク状に張り巡らされた配管網の表面や肉厚の全体にメッシュ800を張って、それに基づいた全体剛性マトリックスを作って、それを解くことになるので、そのデータ量は膨大なものとなり、高速演算処理が可能なコンピュータを利用したとしても、データ入力やマトリックス計算に莫大な手間および時間が掛かってしまい、非現実的である。
【0013】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、配管網の耐震強度等を、確率論的に求めるのではなく、構造力学的あるいは材料力学的な手法によって理論的に具体的で精確なデータとして求めることができ、しかも解析の手法自体が簡便で短時間に実行可能である配管網耐震強度解析方法および配管網耐震強度解析装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明による配管網耐震強度解析方法は、所定地域に設けられた配管網を、配管の接続形態に着目して、直線型と、曲管型、T字型の各単位要素に分類し、その各単位要素における1つの直線型の単位要素を直線要素とし、その両端にそれぞれ接続されている曲管型またはT字型の単位要素を境界要素として、直線要素とその両端の2つの境界要素との合計3つの単位要素で1つの基本要素を構成するものと見做して配管網を個々の基本要素ごとに離散化し、その個々の基本要素ごとに、地震によって加えられる外力で生じる変位または歪みまたは応力のうち少なくともいずれか一種類を耐震強度として解析する、というものである。
【0015】
また、本発明による配管網耐震強度解析装置は、所定地域に設けられた配管網を、配管の接続形態に着目して、直線型と、曲管型、T字型の各単位要素に分類し、その各単位要素における1つの直線型の単位要素を直線要素とし、その両端にそれぞれ接続されている曲管型またはT字型の単位要素を境界要素として、直線要素とその両端の2つの境界要素との合計3つの単位要素で1つの基本要素を構成するものと見做して配管網を個々の基本要素ごとに離散化し、その個々の基本要素ごとに個別に、地震によって加えられる外力で生じる変位または歪みまたは応力のうち少なくともいずれか一種類を耐震強度として解析する解析手段を備えている。
【0016】
すなわち、本発明による配管網耐震強度解析方法または配管網耐震強度解析装置では、直線要素とその両端の2つの境界要素との合計3つの単位要素で1つの基本要素を構成するものと見做して、配管網を個々の基本要素ごとに離散化して考えて(分割掌握して)、その個々の基本要素ごとに個別に、地震によって加えられる振動や外力で生じる変位または歪みまたは応力のうち少なくともいずれか一種類を、耐震強度として解析する。ここで、「離散化」とは、ネットワーク状に張り巡らされた連続体である配管網を、個々の基本要素が集合してなるものと見做して、その個々の基本要素ごとに個別に解析する、といった意味であって、実際の配管網を物理的に(機械的に)切断するわけではないことは言うまでもない。また、互いに隣り合った基本要素どうしが1つの境界要素を互いに共通した境界要素として共有するようにしてもよい。
【0017】
さらに詳細には、上記の基本要素における各直線要素の両端の境界要素の構造体としての変形特性を、有限要素法によって予め求めておき、直線要素の変位または歪みまたは応力のうち少なくともいずれか一種類を、その直線要素の両端の境界要素の変形特性から求めるようにしてもよい。
【0018】
すなわち、境界要素の構造体としての変形特性については、その境界要素にメッシュを張って、そのメッシュを用いた有限要素法によって境界要素の構造体としての変形特性を予め求めておき、その情報を用いてその境界要素を両端に有する直線要素の変形を計算することが可能である。
【0019】
また、上記の境界要素を、その境界要素が曲管型であるかT字型であるかという分類別および寸法別ならびに材質別のうち少なくともいずれか一つの観点に基づいて種類分けして、その個々の種類ごとに変形特性を有限要素法によって求め、その個々の種類ごとの変形特性のデータを予めデータベース化しておき、そのデータベース化されたデータのうちから、解析対象の基本要素が備えている境界要素の種類に該当する変形特性のデータを選択して用いて、基本要素の耐震強度の解析を行うようにしてもよい。
【0020】
すなわち、境界要素の構造体としての変形特性について、その境界要素にメッシュを張って、そのメッシュを用いた有限要素法によって境界要素の構造体としての変形特性を予め求めておき、その情報をデータベース化しておいて、いつでも解析対象の境界要素の種類に応じた変形特性のデータを利用できるようにすることが可能である。
【0021】
また、解析対象である直線要素の変位または歪みまたは応力のうち少なくともいずれか一種類を、その直線要素に対して両端の境界要素から加えられる変位または歪みまたは応力のうち少なくともいずれか一種類に関して成立する非線形方程式へ境界要素に関する変形特性のデータを代入して求めるようにすることが望ましい。
【0025】
なお、上記の配管網耐震強度解析方法または配管網耐震強度解析装置において、さらに、地震によって加えられる外力または振動に対する前記配管の各単位要素ごとの許容強度を設定し、その許容強度のデータと、解析によって求められた個々の基本要素ごとの耐震強度のデータとを比較して、前記配管網における耐震性能の判定を行うようにすることも可能である。
【0026】
あるいは、地震が発生した際にその地震で観測された外力または振動に関するデータと、前記解析によって求められた個々の基本要素ごとの耐震強度のデータとを比較して、前記配管網における破損の発生の有無の推定を行うようにすることも可能である。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0028】
図1は、本発明の一実施の形態に係る配管網耐震強度解析装置の概要構成を表したものである。なお、本発明の実施の形態に係る配管網耐震強度解析方法は、この配管網耐震強度解析装置の動作あるいは作用によって具現化されるものであるから、以下、それらを併せて説明する。
【0029】
この配管網耐震強度解析装置は、境界要素データベース記憶部(境界要素データベース記憶手段)100と、耐震強度解析部(解析手段)200とを備えている。
【0030】
境界要素データベース記憶部100は、各種類ごとの境界要素の変形特性を、その種類別に、例えば境界要素の実態である分岐管などに張った詳細なメッシュを用いた有限要素法(FEM)などによって、予め求められた個々の境界要素の種類ごとの変形特性のデータを、データベース化して記憶している。
【0031】
さらに詳細には、境界要素のデータベースを構築するに際しては、まずそれに先立って、配管の接続形態に着目して解析対象の配管網300を直線型(直線の部分)と曲管型(屈曲した屈曲管の部分)とT字型(T字状に分岐した分岐管の部分)との3種類の単位要素に分類し、その各単位要素における1つの直線型の単位要素を直線要素とし、その直線要素の両端にそれぞれ接続されている曲管型またはT字型の単位要素を境界要素として、それらの直線要素とその両端の2つの境界要素との合計3つの単位要素で1つの基本要素を構成するものと見做して、配管網300を個々の基本要素ごとに離散化して考えるものとする。
【0032】
図2は、中圧ガス導管を上記のような離散化によってモデル化する手法の一例を模式的に表したものである。実際には、解析対象の配管網300は図2に示したものよりも遥かに複雑なネットワークを構成していることは言うまでもないが、図示および説明の簡潔化を図るために、図2では、その一部分のみを抽出して線画で模式的に表している。
【0033】
図2(A)に表したような形状の配管網300に上記のような離散化の手法を適用した場合、図2(B)に表したような各単位要素に離散化することができる。この図2(A)に表した配管網300の一例の場合では、離散化された合計18個の各単位要素(基本要素を構成しない単位要素については省略)に対して図2(B)に示したように識別番号を付すと、直線型は2番,4番,8番,10番,12番,14番,16番,18番,および直管部の途中にバルブを備えている6番、曲管型は7番,11番,13番、T字型は1番,3番,5番,9番,15番,17番、のように分類することができる。これらの各番号を付した(各番号は図2(B)においては符号1,2,3…18でそれぞれ示した)単位要素を、各直線要素とその両端の2つの境界要素との合計3要素を一纏まりにして、基本要素を構成するものと定義する。このとき、隣り合う基本要素ごとで互いに同じ1つの境界要素を共有することとなる。
【0034】
これを具体的に図2(B)の一例に則して説明すると、各基本要素に識別番号(n=1,2.3…8)を付すとして、n番の基本要素を{n}=(a番の境界要素の番号,b番の直線要素の番号,cの境界要素の番号)のように書き表すことにすれば、図3に各基本要素を個別にそれぞれ分離して書き表したように、例えば1番の基本要素21は{1}=(1,4,5)、2番の基本要素22は{2}=(5,14,15)、3番の基本要素23は{3}=(15,16,9)、4番の基本要素24は{4}=(9,8,7)、5番の基本要素25は{5}=(7,6,3)、6番の基本要素26は{6}=(3,2,1)、7番の基本要素27は{7}=(9,10,11)、8番の基本要素28は{8}=(11,12,13)のようになっており、例えば互いに隣り合っている1番の基本要素21と2番の基本要素22{2}=(5,14,15)とでは、5番の境界要素5が共有されている。
【0035】
上記のような各基本要素ごとに、独立して個別に、地震によって加えられる外力で生じる変位または歪みまたは応力のうち少なくともいずれか一種類以上ないし全種類についての解析(耐震強度解析)を、耐震強度解析部200が行うが、それに際して用いられるデータとして、各境界要素を曲管型であるかT字型であるかという分類別および寸法別ならびに材質別の観点に基づいて種類分けして、その個々の種類ごとに、境界要素の構造力学的な変形特性を有限要素法などによって求めておき、その個々の種類ごとの変形特性のデータを、境界要素データベース記憶部100に記憶させておく。これにより、境界要素データベース記憶部100には、各種類ごとの境界要素の変形特性のデータが、データベース化されて記憶されている。
【0036】
但し、この境界要素データベース記憶部100では、上記のような配管網300の離散化のデータ処理や、それに基づいた解析は行わないことは言うまでもない。それらの解析に関する動作そのものは、後述するように耐震強度解析部200が行うものである。
【0037】
この境界要素データベース記憶部100に記憶されている変形特性のデータは、耐震強度解析部200で各基本要素ごとに独立して耐震強度の解析を行う際に、解析対象の基本要素が有している境界要素の種類に該当した変形特性のデータをデータベースのうちから耐震強度解析部200が抽出して読み出すことができるように、例えば境界要素の各種類ごとに識別番号あるいはインデックスを付すなどして記憶されている。
【0038】
境界要素の種類としては、まずその配管としての接続構造の観点からの分類があるが、これは前述したように曲管型とT字型とに分類することができる。なお、多くの場合、曲管型の境界要素に該当する配管形状はL字状に直角に屈曲したものであり、T字型の境界要素に該当する配管形状は3つの短い直管が分岐管(三叉接続管)でT字状に互いに直角に接続されているものであるが、その他にも、屈曲が例えば60度のように直角(90度)ではない曲管型の境界要素や、直管が互いに直角とはなっていないT字型の境界要素などについても解析対象とすることが可能であることは言うまでもない。
【0039】
また、寸法別という観点での分類としては、いわゆる都市ガスの配管網300などに用いられる中圧、低圧等のガス導管や、それよりも支線の細かなガス配管などでは一般に、管直径や、肉厚や、繋ぎ目のフランジの大きさ等に関しての寸法上の規格が定められている場合が多いので、その規格によって定められた数種類の寸法に種類分けすることなどが可能である。
【0040】
また、材質別という観点からの分類としては、ガス導管やガス配管やバルブは一般に、材質の種類についても規格が定められている場合や、過去から慣行的に指定されている材質を用いる場合も多いので、そのような規格や指定によって定められた数種類の材質別に種類分けすればよい。例えば中圧ガス導管の材質の種類としては、溶接接合鋼管、ダクタイル鋳鉄管、ねずみ鋳鉄管といった種類があるので、そのような材質別に種類分けすることなどが可能である。
【0041】
耐震強度解析部200は、上記のような各基本要素ごとに、独立して個別に、地震によって加えられる振動や外力で生じる変位または歪みまたは応力のうち少なくともいずれか一種類以上ないし全種類についての解析を行って、配管やバルブの耐震強度のデータを算出するものである。
【0042】
さらに詳細には、この耐震強度解析部200では、上記のようにして配管網300を個々の基本要素に離散化するモデル化を行って、その個々の基本要素ごとに独立して耐震強度の解析を行う。その一例を図4に示す。この図4は、図3に基づいて説明した1番の基本要素21;{1}=(1,4,5)についての解析を行う場合についてを特に抽出して説明したものである。この1番の基本要素21は、4番の直線要素4の両端にそれぞれT字型の1番の境界要素1とT字型の5番の境界要素5とが接続されたものである。なお、この1番の基本要素21は、図2,図3では縦にエの字状に配置されているが、図4ではそれを横にしてHの字状に示してある。
【0043】
1番の境界要素1の変形特性および4番の境界要素5の変形特性については、上述したように、予めそのようなT字型の分岐管やその他の種類の屈曲管等に関しての、地震に因る外力や振動が与えられた場合の構造力学的な解析を有限要素法等によって行って、それに対する各種類の境界要素の応答のデータを求めて、そのデータをデータベース化して境界要素データベース記憶部100に記憶させてあるので、そのデータベースの中から、1番の境界要素1の寸法および材質、4番の境界要素5の寸法および材質に、それぞれ適合した種類の境界要素に関するデータを選択して抽出し、それらデータを各々の境界要素1,5ごとの変形特性として用いることができる。より具体的には、1番の境界要素1に該当する変形特性のデータを、境界要素データベース記憶部100に記憶されているデータベースの中から抽出して来て、その変形特性のデータに基づいて、この1番の境界要素1に掛かる力F1 を求めることができる。また、5番の境界要素5についても同様に、該当する変形特性のデータに基づいて、この5番の境界要素5に掛かる力F2 を求めることができる。あるいは、力F1 や力F2 ではなく、変位量u1 やu2 を求めるようにしてもよい。
【0044】
そして4番の直線要素4に関しては、その直管の一端に接続されている1番の境界要素1からは力F1 の反力(−F1 )が掛かって変位(−u1 )が生じており、他端に接続されている5番の境界要素5からは力F2 の反力(−F2 )が掛かって変位(−u2 )が生じていると考えることができるから、そのような外力および変位がこの4番の直線要素4の直管には与えられるものとして、それらの−F1 ,−F2 ,−u1 ,−u2 を用いて、この4番の直線要素4の直管に関する構造力学的な変形に関する非線形方程式を立てて、その非線形方程式中のF1 ,F2 の数値については上記のデータベースの中から抽出して来たデータを代入することで、この4番の直線要素4の直管に関する変形の適合条件を満足させるように収束計算を行って、変位の数値u1 ,u2 を求めることができる。このようにして求めた変位の数値u1 ,u2 に基づいて、1番の基本要素21を構成している各単位要素すなわち1番の境界要素1と4番の直線要素4と5番の境界要素5とに関して、地震に因る外力や振動の印加に起因した変形の様相を解析することができる。あるいは力F1 や力F2 の代りに、変位量u1 やu2 を用いるようにしてもよい。
【0045】
換言すれば、この解析手法では、配管網300が設けられている地域全体に地震が生じた状態を、あたかも均質の振動ポテンシャルを有する「振動場」がその配管網300に形成されている状態と見做して、その「振動場」内に離散的に存在している各境界要素に対して地震の進行波などによる振動力が印加された場合に想定される境界要素の変形特性を、その地震の振動力(外力)や振動周期や振幅などのデータに基づいて予め求めておいて、そのデータをデータベース化して用意しておき、そのような変形特性を有する境界要素が両端に接続されている各直線要素の変形のデータを、その境界要素の変形特性のデータに基づいて求めることができる、ということである。
【0046】
なお、ここでは図示および説明の簡潔化を図るために、力Fや変位uは一次元の値のように表現してあるが、実際には2次元(力F(x,y)、変位u(x,y))や、3次元(力F(x,y,z)、変位u(x,y,z))の値(換言すればベクトル)として取り扱うことが可能である。あるいは場合によっては、極座標表記によるベクトルとして取り扱うことなども可能であることは言うまでもない。また、上記では便宜的に、力および変位の正・負は、直線要素に対する圧縮方向を正の値とし引張方向を負の値とするものと定義しているが、このような数値の取扱や定義等の詳細についても、上記の計算手法の主旨を逸脱しない範囲で適宜に変更可能であることは言うまでもない。また、各直線要素の変形の適合条件を求める際には、非線形方程式を用いることが望ましいが、これはモデルをより簡易化して近似的な解を求める場合などには線形方程式を用いてもよいことは言うまでもない。
【0047】
このような手法により、1番の基本要素21だけでなく、他の基本要素22,23,24…についても、それぞれ独立して個別に、地震に因る外力や振動の印加に起因した変形の様相を解析することが可能である。このようにすることにより、従来の一般的な有限要素法を配管網300全体に用いる場合のような全体剛性マトリックスを解かなくともよいので、計算手法を極めて簡易なものとすることが可能となる。
【0048】
次に、本実施の形態に係る配管網耐震強度解析装置の主要な動作について説明する。図5は、その主要な動作の流れを表したものである。ここでは図2に一例を示した配管網300を解析対象とした場合について述べる。
【0049】
まず、耐震強度解析部200は、解析対象である配管網300の接続関係を表した、図2(A)に示すような図形的なデータを、上記の手法によってに離散化して、図2(B)に示したような最小単位の各単位要素(1番の境界要素1,2番の直線要素2,3番の境界要素3,4番の直線要素4…)ごとに分けて掌握する(S1)。
【0050】
そして、それらの単位要素のうちの各直線要素とそのそれぞれの両端に接続されている境界要素とで、各々1つの基本要素を構成する(S2)。これは、例えば上述したように4番の直線要素4とその両端の1番の境界要素1および5番の境界要素5とで1番の基本要素21を構成する、というような手法で、配管網300中の単位要素を各基本要素ごとに纏めて行く、ということである。
【0051】
続いて、地震に因って配管網300に対して与えられる振動力の大きさやその振動周期や振幅などの値を設定し、そのデータを入力する(S3)。
【0052】
そしてその設定された地震に関する振動力の大きさ等のデータおよび境界要素データベース記憶部100に記憶されている各種の境界要素に関する変形特性のデータに基づいて、各境界要素について印加される外力Fを求めると共にuを未知数として設定し、そのデータをその境界要素を両端に有する直線要素の変形の適合条件を表す非線形方程式に代入し、その方程式を解く(計算する)ことで、直線要素の変位uの値を求めて、各基本要素ごとの全体的な変形や応力を解析する。あるいは、各境界要素について地震の振動等によって生じる変位uを求めると共に外力Fを未知数として設定し、そのデータをその境界要素を両端に有する直線要素の変形の適合条件を表す非線形方程式に代入し、その方程式を計算することで、直線要素の応力Fの値を求めて、各基本要素ごとの全体的な変形や応力を解析する。
【0053】
これは、さらに具体的には、例えば1番目の基本要素21から2番目の基本要素22,3番目の基本要素23…のように順次に、各基本要素ごとの境界要素1,3,5…の種類に該当する変形特性のデータを、それぞれ境界要素データベース記憶部100に記憶されているデータベースから読み出す(S4)。
【0054】
続いて、例えば1番目の基本要素21については、読み出されたデータおよび地震の振動力等に関するデータから、地震に因って境界要素1と境界要素5とにそれぞれ加えられる外力Fのデータあるいは変位uのデータを各々求める(S5)。
【0055】
そしてさらに、その境界要素1,5に関する外力Fのデータあるいは変位uのデータを、その境界要素1,5を両端に備えている直線要素4に関する変形の適合条件を表す非線形方程式に代入し(S6)、変形の適合条件を満足させるように、変位u1 ,u2 の値が未知の場合にはその変位u1 ,u2 の値を、あるいは力F1 ,F2 の値が未知の場合にはその力F1 ,F2 の値を、収束計算によって求める(S7)。
【0056】
このようにして1番目の基本要素21についての全体的な変形や応力の解析が完了すると(S8のY)、次に2番目の基本要素22についても、上記と同様の手順によって(S8のY→S4〜S7)変形や応力の解析を行う。このような手順の解析を3番目の基本要素23以降の基本要素24,25,26…にも同様に行って、番号(n番)が最終的に最後の番号(これをEとする)基本要素(ここでは8番目の基本要素28)の解析も完了すると(S8のN)、地震に因る配管網300の変形等の解析(耐震強度解析)が完了する。
【0057】
このように、本実施の形態の配管網耐震強度解析装置によれば、配管網300の耐震強度を、確率論的に求めるのではなく、構造力学的な手法によって解析して、理論的に具体的で精確なデータとして求めることができる。しかも、その解析の手法自体も、簡便で短時間に実行可能であるという極めて実際的に有利な利点がある。
【0058】
ここで、耐震強度の解析手法としては、上記以外にも、特に近似的な解を求める手法として、図6に一例を模式的に示したように、各境界要素を剛節点と見做すと共に直線要素を直線部材と見做し、所定地域に設けられた配管網300を、単位要素が集合してなる骨組構造と見做して、その骨組構造に対して地震に因る振動や外力が加えられる状態を想定し、そのときの骨組構造に生じる変位または歪あみるいは応力等を、その骨組構造に関する簡易な(データ量が少なくて済む)剛性マトリックスを解くことで解析する、という手法を、本実施の形態のバリエーションとして採用することなども可能である。
【0059】
但し、この手法では、各境界要素を単純化して単なる剛節点と見做しており、また強度が弱い傾向にある古いバルブなどについてはモデリングを単純化して単なる滑節点と見做さざるを得ない場合も多くなる。このため、この第1のバリエーションの解析手法によって得られる解の精度は、全体剛性マトリックスによる解析手法や上記に説明した離散化による解析手法のような各境界要素の変形特性も考慮に入れた本格的な解析手法等と比較して、低くなる傾向にあることは否めない。
【0060】
そこで、この第1のバリエーションの解析手法では、一旦、骨組構造に関する簡易な剛性マトリックスの解を得た上で、その解で得られた各剛節点つまり境界要素に掛かる力Fあるいは変位量uの値と、その各境界要素ごとの変形特性のデータとに基づいて、各境界要素ごとにそれぞれ独立して(個別に)変形に関する詳細な解析を行うようにすることで、個々の境界要素が地震に因る振動や外力によって受ける変形や応力値などの近似的なデータを得るようにしてもよい。なお、この場合にも、各境界要素ごとの変形特性のデータについては、境界要素データベース記憶部100に記憶されているデータベースの中から解析対象の境界要素の種類に該当するものを選択して抽出すればよい。
【0061】
あるいは、図7に一例を模式的に示したように、各境界要素を、剛節点ではなくて変形特性を有する節点と見做すと共に、直線要素を直線部材と見做して、配管網300全体を単位要素が集合してなる骨組構造と見做し、その骨組構造に関して、地震に起因して加えられる外力に起因して生じる変位や応力等に関する解析を行う、という第2のバリエーションを採用することなども可能である。この場合には、当初から、全体的に変形特性を考慮に入れた境界要素が組み込まれた骨組構造に関しての剛性マトリックスを構成することが可能となるので、それを解いて得られる解の精度が第1のバリエーションの解析手法による解は、当初から各境界要素の変形特性が反映された、精度の高いものとなり得る。しかも、各境界要素の変形特性のデータについては、既に種類別にデータベースとして蓄積されているので、この剛性マトリックスを解く手間を簡易なものとすることができ、その解を求めるために要する時間を短いのとすることができる。
【0062】
なお、図示は省略したが、地震によって加えられる振動や地震で生じる地盤の流動化によって加えられる外力等に対する配管網300の各単位要素ごとの許容強度を設定し、その許容強度のデータと、上記のような解析手法によって求められた個々の基本要素ごとの耐震強度のデータとを比較して、解析対象の配管網300における耐震性能の判定を行うという機能を備えた耐震性能判定部を、さらに備えるようにしてもよい。
【0063】
例えば、上記のような解析を行った結果、レベル2の地震に因って1番目の基本要素21における直線要素4に生じる変位uの最大値(これを最大変位量;umax とする)がumax =150[mm]であるというデータが得られたとする。このとき、直線要素4の直管の許容変位量(これをDcrとする)が例えばDcr=200[mm]に設定されていたとする。あるいは、直線要素4と同種の直管の破壊実験などによって、直線要素4の許容変位量Dcr=200[mm]であることが確認されていたとする。
【0064】
すると、耐震性能判定部では、耐震強度解析部200によって解析された直線要素4の最大変位量umax =150[mm]と、直線要素4の許容変位量Dcr=200[mm]とを比較して、umax =150<Dcr=200であることから、直線要素4はレベル2の地震に対しては、33%の安全率(200/150=1.33)で耐震的である(破損が生じることはない)ものと判定することができる。
【0065】
あるいは、ほぼ同様の手法で、配管網300中の各単位要素の許容変位量Dcrと実際に発生した地震で観測された地盤の最大変位量umax とを比較する破損発生推定部(図示省略)をさらに備えることにより、配管網300における破損の発生の有無の推定を行うことなども可能である。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし8のいずれかに記載の配管網耐震強度解析方法または請求項9ないし16のいずれかに記載の配管網耐震強度解析装置によれば、直線要素とその両端の2つの境界要素との合計3つの単位要素で1つの基本要素を構成するものと見做して、配管網を個々の基本要素ごとに離散化して掌握し、その個々の基本要素ごとに個別に、地震によって加えられる振動や外力で生じる変位または歪みまたは応力のうち少なくともいずれか一種類を耐震強度として解析するようにしたので、従来の一般的な有限要素法を適用した場合には膨大な手間と時間が掛かっていた配管網の耐震強度の解析を、簡便に短時間で実行することができる。しかも、それによって得られる解析結果の精度を、従来の一般的な詳細なメッシュを用いた有限要素法を配管網全体に適用した場合と同様のものとすることができる。また、上記のように解析的な手法によって配管網の耐震強度を求めているので、確率論的あるいは統計的なデータではなく、理論的に具体的で精確な解析値として耐震強度のデータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る配管網耐震強度解析装置の概要構成を表した図である。
【図2】中圧ガス導管を上記のような離散化によってモデル化する手法の一例を模式的に表した図である。
【図3】中圧ガス導管を上記のような離散化によってモデル化した一例を、各基本要素を個別に分けて模式的に書き表した図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る配管網耐震強度解析方法によって配管網を個々の基本要素に離散化するモデル化を行って、その個々の基本要素ごとに独立して耐震強度の解析を行う手法の一例を模式的に表した図である。
【図5】図1に示した配管網耐震強度解析装置の主要な動作の流れを表した図である。
【図6】配管網耐震強度解析方法の第1のバリエーションを模式的に表した図である。
【図7】配管網耐震強度解析方法の第2のバリエーションを模式的に表した図である。
【図8】従来の一般的なメッシュを用いた有限要素法による解析を配管網に適用する場合の一例を表した図である。
【符号の説明】
100…境界要素データベース記憶部、200…耐震強度解析部、300…配管網
Claims (16)
- 所定地域に設けられた配管網を、配管の接続形態に着目して、直線型と、曲管型、T字型の各単位要素に分類し、その各単位要素における1つの直線型の単位要素を直線要素とし、その両端にそれぞれ接続されている曲管型またはT字型の単位要素を境界要素として、前記直線要素とその両端の2つの境界要素との合計3つの単位要素で1つの基本要素を構成するものと見做して前記配管網を個々の前記基本要素ごとに離散化し、その個々の基本要素ごとに、地震によって加えられる外力で生じる変位または歪みまたは応力のうち少なくともいずれか一種類を耐震強度として解析する
ことを特徴とする配管網耐震強度解析方法。 - 前記基本要素における各直線要素の両端の境界要素の構造体としての変形特性を、有限要素法によって予め求めておき、前記直線要素の変位または歪みまたは応力のうち少なくともいずれか一種類を、その直線要素の両端の境界要素の変形特性から求める
ことを特徴とする請求項1記載の配管網耐震強度解析方法。 - 前記境界要素を、その境界要素が曲管型であるかT字型であるかという分類別および寸法別ならびに材質別のうち少なくともいずれか一つの観点に基づいて種類分けして、その個々の種類ごとに変形特性を有限要素法によって求め、その個々の種類ごとの変形特性のデータを予めデータベース化しておき、前記データベース化されたデータのうちから、解析対象の基本要素が備えている境界要素の種類に該当する変形特性のデータを選択して用いて、前記基本要素の耐震強度の解析を行う
ことを特徴とする請求項2記載の配管網耐震強度解析方法。 - 解析対象である前記直線要素の変位または歪みまたは応力のうち少なくともいずれか一種類を、その直線要素に対して両端の境界要素から加えられる変位または歪みまたは応力のうち少なくともいずれか一種類に関して成立する非線形方程式に前記両端の境界要素に関する変形特性のデータを代入して求める
ことを特徴とする請求項2記載の配管網耐震強度解析方法。 - 地震によって加えられる外力または振動に対する前記配管の各単位要素ごとの許容強度を設定し、その許容強度のデータと、前記解析によって求められた個々の基本要素ごとの耐震強度のデータとを比較して、前記配管網における耐震性能の判定を行う
ことを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1つの項に記載の配管網耐震強度解析方法。 - 地震が発生した際にその地震で観測された外力または振動に関するデータと、前記解析によって求められた個々の基本要素ごとの耐震強度のデータとを比較して、前記配管網における破損の発生の有無の推定を行う
ことを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1つの項に記載の配管網耐震強度解析方法。 - 地震の発生に起因して生じる地盤の流動化によって加えられる外力に対する前記配管の各単位要素ごとの許容強度を設定し、その許容強度のデータと、前記解析によって求められた個々の基本要素ごとの耐震強度のデータとを比較して、前記配管網における耐震性能の判定を行う
ことを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1つの項に記載の配管網耐震強度解析方法。 - 地震の発生に起因して生じる地盤の流動化で観測された流動量またはその地盤の流動化によって前記配管網に加えられる外力のデータと、前記解析によって求められた個々の基本要素ごとの耐震強度のデータとを比較して、前記配管網における破損の発生の有無の推定を行う
ことを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1つの項に記載の配管網耐震強度解析方法。 - 所定地域に設けられた配管網を、配管の接続形態に着目して、直線型と、曲管型、T字型の各単位要素に分類し、その各単位要素における1つの直線型の単位要素を直線要素とし、その両端にそれぞれ接続されている曲管型またはT字型の単位要素を境界要素として、前記直線要素とその両端の2つの境界要素との合計3つの単位要素で1つの基本要素を構成するものと見做して前記配管網を個々の前記基本要素ごとに離散化し、その個々の基本要素ごとに個別に、地震によって加えられる外力で生じる変位または歪みまたは応力のうち少なくともいずれか一種類を耐震強度として解析する解析手段を備えた
ことを特徴とする配管網耐震強度解析装置。 - 前記基本要素における各直線要素の両端の境界要素の構造体としての変形特性を、有限要素法によって予め求めておき、解析手段が、前記直線要素の変位または歪みまたは応力のうち少なくともいずれか一種類を、その直線要素の両端の境界要素の変形特性から求める
ことを特徴とする請求項9記載の配管網耐震強度解析装置。 - 前記境界要素を、その境界要素が曲管型であるかT字型であるかという分類別および寸法別ならびに材質別のうち少なくともいずれか一つの観点に基づいて種類分けして、その個々の種類ごとに変形特性を有限要素法によって求め、その個々の種類ごとの変形特性のデータを予めデータベース化してなるデータを記憶する境界要素データベース記憶手段をさらに備えており、
前記解析手段が、前記データベース化されたデータのうちから、解析対象の基本要素が備えている境界要素の種類に該当する変形特性のデータを選択して用いて、前記基本要素の耐震強度の解析を行う
ことを特徴とする請求項10記載の配管網耐震強度解析装置。 - 前記解析手段が、解析対象である前記直線要素の変位または歪みまたは応力のうち少なくともいずれか一種類を、その直線要素に対して両端の境界要素から加えられる変位または歪みまたは応力のうち少なくともいずれか一種類に関して成立する非線形方程式に前記両端の境界要素に関する変形特性のデータを代入して求める
ことを特徴とする請求項10記載の配管網耐震強度解析装置。 - 地震によって加えられる外力または振動に対する前記配管の各単位要素ごとの許容強度を設定し、その許容強度のデータと、前記解析によって求められた個々の基本要素ごとの耐震強度のデータとを比較して、前記配管網における耐震性能の判定を行う耐震性能判定手段をさらに備えた
ことを特徴とする請求項9ないし12のうちいずれか1つの項に記載の配管網耐震強度解析装置。 - 地震が発生した際にその地震で観測された外力または振動に関するデータと、前記解析によって求められた個々の基本要素ごとの耐震強度のデータとを比較して、前記配管網における破損の発生の有無の推定を行う破損発生推定手段をさらに備えた
ことを特徴とする請求項9ないし12のうちいずれか1つの項に記載の配管網耐震強度解析装置。 - 地震の発生に起因して生じる地盤の流動化によって加えられる外力に対する前記配管の各単位要素ごとの許容強度を設定し、その許容強度のデータと、前記解析によって求められた個々の基本要素ごとの耐震強度のデータとを比較して、前記配管網における耐震性能の判定を行う耐震性能判定手段をさらに備えた
ことを特徴とする請求項9ないし12のうちいずれか1つの項に記載の配管網耐震強度解析装置。 - 地震の発生に起因して生じる地盤の流動化で観測された流動量またはその地盤の流動化によって前記配管網に加えられる外力のデータと、前記解析によって求められた個々の基本要素ごとの耐震強度のデータとを比較して、前記配管網における破損の発生の有無の推定を行う破損発生推定手段をさらに備えた
ことを特徴とする請求項9ないし12のうちいずれか1つの項に記載の配管網耐震強度解析装置。
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