JP3875607B2 - 駐車ブレーキ警報装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、駐車ブレーキを作動させたまま車両が走行したときに、制御手段が警報手段を作動させてドライバーに警報を発する駐車ブレーキ警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
駐車ブレーキが作動中であることに気づかずに車両を走行させると、駐車ブレーキの摩擦材が摩耗したり過熱したりして耐久性が低下する問題がある。そこで従来は、駐車ブレーキの作動中に車速が所定値を越えると、ドライバーに警報を発して駐車ブレーキの解除を促すものが提案されている(特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
実公昭38−14714号公報
【0004】
【特許文献2】
実開昭58−12057号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記従来のものは、車両の走行中にドライバーの足が駐車ブレーキペダルに触れた場合、一瞬だけ駐車ブレーキスイッチがオンしても警報が発せられてしまうので、ドライバーが煩わしく感じる場合があった。
【0006】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、駐車ブレーキ警報装置が不必要に作動して無駄な警報が発せられないようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、駐車ブレーキを作動させたまま車両が走行したときに、制御手段が警報手段を作動させてドライバーに警報を発する駐車ブレーキ警報装置において、制御手段は、規定車速以上の車速で駐車ブレーキの作動時間が規定時間以上になったときに警報手段を作動させ、前記規定時間は、車速が閾値に達するまでは車速の増加に応じて減少し且つ前記閾値を超えると一定時間に保持されることを特徴とする。
【0008】
請求項1の構成によれば、規定車速以上の車速で駐車ブレーキの作動時間が規定時間以上になると制御手段が警報手段を作動させるので、駐車ブレーキを引きずりながら車両が走行しないようにドライバーに注意を促して駐車ブレーキの耐久性の低下を防止することができ、しかも駐車ブレーキペダルに足が触れて瞬間的に駐車ブレーキが作動したような場合に不要な警報が発せられるのを防止することができる。
【0009】
また特に車速が閾値に達するまでは車速の増加に応じて前記規定時間を減少させるので、駐車ブレーキが誤って作動すると耐久性への影響が大きくなる高車速時にドライバーに早めに警報を発して、駐車ブレーキの速やかな解除を促すことができる。
【0010】
尚、実施例のCPU12は本発明の制御手段に対応し、また実施例のブザー13は本発明の警報手段に対応する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0012】
図1〜図5は本発明の一実施例を示すもので、図1は駐車ブレーキ警報装置のシステム構成図、図2は規定値以上の車速で駐車ブレーキを掛けた場合の警報手段の作動を説明するタイムチャート、図3は車速に対する規定時間の関係を示すグラフ、図4は車速に対する警報音の周波数、時間間隔および音量の関係を示すグラフ、図5は駐車ブレーキを掛けたまま発進した場合の警報手段の作動を説明するタイムチャートである。
【0013】
図1に示すように、駐車ブレーキ警報装置11は制御手段としての中央演算処理装置12(以下CPU12という)と警報手段としてのブザー13とを備える。CPU12には、車速信号VSPを出力する車速センサ14と、駐車ブレーキペダルがブレーキ作動位置にあるときにオン信号を出力し、ブレーキ解除位にあるときにオフ信号を出力する駐車ブレーキスイッチ15とが接続され、それらの信号に基づいてCPU12はブザー13の作動を制御するブザー作動信号BUZを出力する。
【0014】
駐車ブレーキは本来車両が停止しているときに作動するものであるが、車両の走行中に誤って駐車ブレーキが作動すると、駐車ブレーキの引きずりによる摩擦材の摩耗や発熱によって耐久性の低下等の問題が発生するため、ドライバーに警報を発して駐車ブレーキの解除を促す必要がある。
【0015】
そこで図2に示すように、車両の発進により車速VSPが0から次第に増加し、予め設定した規定車速(実施例では7km/h)以上になった状態でドライバーが駐車ブレーキペダルを踏むと、駐車ブレーキスイッチ15の出力がオフからオンになる。この状態が規定時間(実施例では1秒)以上継続すると、CPU12がブザー作動信号BUZを間欠的にオンにしてブザー13を作動させ、ドライバーに駐車ブレーキが作動したことを警報する。それに気づいたドライバーが駐車ブレーキを解除すると、その時点でブザー作動信号BUZがオフになってブザー13の作動が停止する。
【0016】
このように、車速VSPが規定車速以上の状態で駐車ブレーキが規定時間以上作動するとブザー13が警報を発するので、駐車ブレーキの引きずりを確実に防止して摩擦材の摩耗や発熱による耐久性の低下を防止することができる。特に、駐車ブレーキスイッチ15の出力がオンになっても規定時間が経過しないとブザー13が警報を発しないので、ドライバーの足が駐車ブレーキペダルに触れて瞬間的に駐車ブレーキスイッチ15の出力がオンになったような場合に、不要な警報が発せられるのを防止することができる。
【0017】
図3に示すように、前記規定時間は車速VSPの増加に応じて減少するように設定されている。具体的には、車速VSPが7km/hから閾値(実施例では40km/h)までは1秒から0.5秒へとリニアに減少し、車速VSPが閾値を超えると0.5秒に保持されるようになっている。車両が高速で走行しているときほど、駐車ブレーキが作動したときの耐久性への影響は大きくなるが、車速VSPの増加に応じて前記規定時間を減少させることで、ドライバーに早めに警報を発して駐車ブレーキの速やかな解除を促すことができる。
【0018】
また車速VSPが増加するに伴って、図4(A)に示すようにブザー13の警報音の周波数を高くし、図4(B)に示すようにブザー13の間欠的な警報音の時間間隔を短くし、あるいは図4(C)に示すようにブザー13の警報音の音量を大きくすることで、ドライバーに警報をより効果的に与えて駐車ブレーキの速やかな解除を促すことができる。
【0019】
図5は、ドライバーが駐車ブレーキの解除を忘れたまま車両を発進させた場合であり、車速VSPが規定車速(実施例では7km/h)を超えた時点から規定時間(実施例では1秒)が経過するとブザー13が作動し、それに気づいたドライバーが駐車ブレーキを解除するとブザー13の作動が停止する。この場合にも、駐車ブレーキの引きずりを確実に防止して摩擦材の摩耗や発熱による耐久性の低下を防止することができる。
【0020】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0021】
例えば、実施例では規定車速を7km/hに設定し、規定時間を1秒に設定しているが、その値は適宜変更可能である。
【0022】
また警報手段は実施例のブザーに限定されず、チャイムやスピーカのような他の音響手段や、ランプやLEDのような発光手段であっても良い。
【0023】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、規定車速以上の車速で駐車ブレーキの作動時間が規定時間以上になると制御手段が警報手段を作動させるので、駐車ブレーキを引きずりながら車両が走行しないようにドライバーに注意を促して駐車ブレーキの耐久性の低下を防止することができ、しかも駐車ブレーキペダルに足が触れて瞬間的に駐車ブレーキが作動したような場合に不要な警報が発せられるのを防止することができる。
【0024】
また特に車速が閾値に達するまでは車速の増加に応じて前記規定時間を減少させるので、駐車ブレーキが誤って作動すると耐久性への影響が大きくなる高車速時にドライバーに早めに警報を発して、駐車ブレーキの速やかな解除を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 駐車ブレーキ警報装置のシステム構成図
【図2】 規定値以上の車速で駐車ブレーキを掛けた場合の警報手段の作動を説明するタイムチャート
【図3】 車速に対する規定時間の関係を示すグラフ
【図4】 車速に対する警報音の周波数、時間間隔および音量の関係を示すグラフ
【図5】 駐車ブレーキを掛けたまま発進した場合の警報手段の作動を説明するタイムチャート
【符号の説明】
12 CPU(制御手段)
13 ブザー(警報手段)
VSP 車速
Claims (1)
- 駐車ブレーキを作動させたまま車両が走行したときに、制御手段(12)が警報手段(13)を作動させてドライバーに警報を発する駐車ブレーキ警報装置において、
制御手段(12)は、規定車速以上の車速(VSP)で駐車ブレーキの作動時間が規定時間以上になったときに警報手段(13)を作動させ、前記規定時間は、車速(VSP)が閾値に達するまでは車速(VSP)の増加に応じて減少し且つ前記閾値を超えると一定時間に保持されることを特徴とする、駐車ブレーキ警報装置。
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