JP3877375B2 - 滑走用人工芝 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は橇遊びやスキー、スキージャンプあるいはウオーターシュート等を行うことが できる滑走用人工芝に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、夏期におけるスキーやスキージャンプあるいは遊園地やリゾート施設等における橇遊びやウオーターシュートを行う場所に敷設される人工芝は、コンクリートベース上に接着された発泡ポリエチレン樹脂等の緩衝材上にプラスチック製の芝生葉状片が無数に植設されているロール状の人工芝生を接着するか、緩衝材上にプラスチック製の芝生葉状片を無数に植設させたロール状の人工芝生を直接コンクリートベースに接着するのを普通としていた。ところが、プラスチック製の芝生葉状片はスキーや橇等の擦過により摩耗しやすく長期間耐用できず一般的に数年毎に人工芝生の張り替えを行う必要があり、維持管理費が高いものになるという問題があった。しかも、痛んだ人工芝生を部分的に補修する場合、ロール状の人工芝生の最小基本単位は1m×30mサイズのため、補修の張り替え作業も大事になるうえ価格が高く、保守費用が高くなるという問題があった。しかも、橇遊びやスキー、スキージャンプ等に利用する場合には、人工芝生の表面に水を噴霧し、スキー板や橇にシリコンオイル等の潤滑剤を塗布しなければ、滑りが悪いうえに、摩擦熱により芝生が溶けるというトラブルが発生するため、塗布作業や水の噴霧作業が不可欠となり、この作業や潤滑剤に要するコストが多大なものとなりランニングコストを上昇させるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は施工が簡単なうえ、耐久性が高く、補修も簡単なうえ安価で保守管理費用を低減でき、且つランニングコストも安価な滑走用人工芝を提供することを目的とするもので ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前述の目的を達成するために本発明は、多数のプラスチック線材をブラシ状に束ねてその上縁を固定した線材部をプラスチック板部の表面に添装したスライドユニットの多数枚よりなる滑走用人工芝であって、各スライドユニットのプラスチック板部を、上下寸法が前記した線材部の長さよりも短い板体の裏面に上部側から下部側に向かって高くなる複数のテーパ状の補強リブが設けられたものとして、前記した線材部の下方部をこの板体の下縁より張出させてあり、このようなスライドユニットの多数枚を、横一線に並べられて上段を形成する各スライドユニットの線材部の下方部により、その下方において横一線に並べられて下段を形成する各スライドユニットの上部が隠蔽されて状態として敷設してあることを特徴とする滑走用人工芝を請求項1の発明とし、傾斜ベース面にネット材を固定し、このネット材にスライドユニットの多数枚を固定部材により固定した請求項1に記載の滑走用人工芝を請求項2の発明とし、請求項2の発明において、ネット材が緩衝材を介して傾斜ベース面に固定されている滑走用人工芝を請求項3の発明とし、請求項1または2または3に記載の滑走用人工芝において、プラスチック線材が波状である滑走用人工芝を請求項4の発明とし、請求項1または2または3または4に記載の発明において、固定部材が結束具である滑走用人工芝を請求項5の発明とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好ましい実施の形態を図に基づいて詳細に説明する。
1は横幅990mm、上下幅510mmのスライドユニットであり、該スライドユニット1は多数のブラシ状の線材部2とプラスチック板部4とよりなるもので、線材部2は直径2mmのポリプロピレン樹脂製のプラスチック線材2aを多数本を束ねてその上縁をポリプロピレン樹脂製の留め板2bにインサート成形してブラシ状に固定したものである。また、該プラスチック線材2aは波状に波うたせて橇やスキー板との接触面を減らし、摩擦抵抗が低減されるようにしている。前記プラスチック板部4はスライド部材1の表面に添着されるポリプロピレン樹脂製の板体4aよりなるもので、該板体4aは前記線材部2の上下幅より短い上下幅とし、板体4aの下縁よりプラスチック線材2aが張出されるようになっている。また、板体4aの下面には上下方向に延設される多数の補強リブ4bが形成されている。該補強リブ4bは板体4aの中央部に形成され、上部側から下部側に向かって高くなるテーパ状としており、プラスチック板部4の平坦な上部上面に線材部2の留め板2bが重ね合わせ配置され、プラスチック板部4のテーパ状に膨出される下部下面に下側に敷設されたスライドユニット1の留め板2bが重ね合わせ配置され、各スライドユニット1間の重ね合わせ部において凹凸が生じないようにしている。
【0006】
5はコンクリートや木材で構築された傾斜ベース面6に添裝される厚さ約20mmの発泡ポリエチレン樹脂製の緩衝材、7は前記緩衝材5の表面に添裝される約39mm角の網目をもつポリプロピレン樹脂製のネット材であり、前記緩衝材5とネット材7は部分的にネット糸の下を潜らせてネット材7上に添装される金属帯8を適宜配置し、配置された該金属帯8の止め孔を介して釘やボルトを打ち込むことにより傾斜ベース面6に固定されるものであるが、隣接するネット材7の重ね合わせ部は必ず金属帯8により固定してネット材7が浮き上がることがないようにしている。9は線材部2とプラスチック板部4とネット材7とを一体的に連結固定する固定部材であり、該固定部材9はベルト9a上面に歯9bを成形するとともに、該ベルト9aを挿通させるリング部9cに前記歯9bと抜け止め方向にのみ係合される爪を形成したポリプロピレン樹脂製の結束具としている。10、11は留め板2bと板体4aの上縁に透設される固定部材9のベルト9aを通すための通し孔である。
【0007】
このように構成されたものは、コンクリートや木材により構築された傾斜ベース面6全面に、発泡ポリエチレン樹脂よりなる緩衝材5を敷設する。続いて、その緩衝材5の上面にネット材7を敷設する。このとき、各ネット材7の周縁は一部が重ね合わせられるようにする。そして、各ネット材7の重ね合わせ部と所要箇所に、部分的にネット糸の下側を潜らせた金属帯8を当てがったうえ金属帯8の止め孔を通じて釘やボルトを木材やコンクリートに打ち込めば、ネット材7と緩衝材5は傾斜ベース面6に固定されることとなる。
【0008】
次に、ネット材7上に板体4aを載置させたうえ、板体4a上に、上縁を合わせて線材部2を添裝させてスライドユニット1を形成する。そして、留め板2bと板体4aの通し孔10、11を通じてネット材7に固定部材9としての結束具のベルト9aを通したうえ、引き出された該ベルト9aをリング部9cに挿入させて引き締めれば、抜け止め方向にのみ係合されるベルト9aの歯9bとリング部9cの爪によりベルト9aはリング部9cに係合固定されることとなり、線材部2の下面に板体4aが添着されたスライドユニット1はネット材7に固定されることとなる。このようにして、スライドユニット1の多数を横一列に傾斜ベース面6に並設したら、次に敷設される上段の板体4aの下方部により下段のスライドユニット1の留め板2b部分を隠蔽するとともに、スライドユニット1の線材部2の張出部が、下段のスライドユニット1のプラスチック線材2aの上面に配置されるように位置決めし、さらに、下段に敷設されたスライドユニット1の左右重ね合わせ部の上部に上段のスライドユニット1の中央部が位置するよう千鳥状に配置させる。そして、前記と同様にして、スライドユニット1の線材部2と板体4aとをネット材7に固定部材9をもって固定する。以下、同様にして、スライドユニット1を傾斜ベース面6全面に敷設してゆけばよい。
【0009】
このように斜面全面に敷設されたスライドユニット1の上面は多数のブラシ状のプラスチック線材2aにより構成されているため。スキーや橇の滑走を行っても、束ねられたプラスチック線材2aはスキーや橇による荷重を分散するため、一部のプラスチック線材2aにだけに大きな荷重が加えられることがなく、シリコンオイル等の潤滑剤をスキー板や橇等に塗布したり、スライドユニット1上に水を噴霧しなくとも円滑な滑走が得られ、激しい損耗を防止することができる。また、プラスチック線材2aは波状に形成されているため、スキー板や橇との接触面積は小さく摩擦抵抗を低減するので、滑走はより円滑なものとなり、損耗をより確実に防止することができる。さらに、線材部2の下面の板体4aはプラスチック線材2aが部分的に剥離しても、スキー板や橇がネット材7等に接触して利用者が転倒することを的確に防止する。また、部分的にスライドユニット1が激しく損耗した場合には、その損耗の激しいスライドユニット1の固定部材9を外して線材部2を裏返して再び固定部材9で止めれば、簡単に損耗していない裏面の新しい面を表面に臨ませたスライドユニット1を構成することができる。そして、表裏面が損耗した際にのみ、新しいスライドユニット1に交換すればよいものである。なお、好ましい実施の形態では、固定部材9を結束具としているが、ワイヤ等でネット材7に止めてもよく、また、ネット材7を用いることなく直接傾斜ベース面に6に釘打ちやボルト止めしてスライドユニット1を固定してもよい。
【0010】
【発明の効果】
本発明は前記説明によって明らかなように、多数のプラスチック線材をブラシ状に束ねてその上縁を固定した線材部をプラスチック板部の表面に添装したスライドユニットを用いることにより、従来の人工芝生より耐久性を大幅に向上させることができるうえに、線材部を裏返して使用することができるので、使用期間を大幅に延長することができる。しかも、ブラシ状の線材部は荷重を分散し、潤滑剤をスキー板や橇等に塗布するとともに、スライドユニット1上に水を噴霧しなくとも円滑な滑走が得られ、ランニングコストを低減できるうえに、プラスチック線材の損耗をも低減することなる。また、スライドユニットの裏面にプラスチック板部を添裝させることにより、線材部が剥離するような事態が発生しても、ネット材にスキー板や橇が直接接触することがないので、ネット材にスキー板や橇が引っかかって転倒することを防止を確実に防止することができ、特に、各スライドユニットのプラスチック板部を、上下寸法が前記した線材部の長さよりも短い板体の裏面に上部側から下部側に向かって高くなる複数のテーパ状の補強リブが設けられたものとし て、前記した線材部の下方部をこの板体の下縁より張出させてあり、このようなスライドユニットの多数枚を、横一線に並べられて上段を形成する各スライドユニットの線材部の下方部により、その下方において横一線に並べられて下段を形成する各スライドユニットの上部が隠蔽されて状態として千鳥状に敷設してあるので、各スライドユニット間の重ね合わせ部において凹凸が生じることがない。さらに、ネット材を緩衝材を介して固定することにより、大きな衝撃を吸収することができるので、スキージャンプ等にも利用でき、しかも、転倒時の衝撃を吸収することもできる。また、線材部をブラシ状とするとともに、プラスチック線材を波状とすることにより、スキーや橇との接触面積はさらに低減されるので、より円滑な滑走を得ることができる。しかも、固定部材を用いることにより、施工時に接着剤を使用する必要がないので作業員の健康上にも好ましいうえに、部分的な張り替え等の補修を簡単且つ、安価に行うことができる。しかも、固定部材を結束具とすれば、工具を用いることなく手作業で簡単に施工や張り替え補修ができる等種々の利点を有するものである。
従って、本発明は従来の問題点を解消した滑走用人工芝として業界の発展に寄与すると ころ大なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好ましい実施の形態を示す一部切欠斜視図である。
【図2】 本発明の好ましい実施の形態を示す断面図である。
【図3】 本発明によるスロープを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 スライドユニット
2 線材部
2a プラスチック線材
4 プラスチック板
4b 補強リブ
5 緩衝材
6 傾斜ベース面
7 ネット材
9 固定部材
Claims (5)
- 多数のプラスチック線材(2a)をブラシ状に束ねてその上縁を固定した線材部(2) をプラスチック板部(4) の表面に添装したスライドユニット(1) の多数枚よりなる滑走用人工芝であって、各スライドユニット (1) のプラスチック板部 (4) を、上下寸法が前記した線材部 (2) の長さよりも短い板体 (4a) の裏面に上部側から下部側に向かって高くなる複数のテーパ状の補強リブ( 4b )が設けられたものとして、前記した線材部 (2) の下方部をこの板体 (4a) の下縁より張出させてあり、このようなスライドユニット (1) の多数枚を、横一線に並べられて上段を形成する各スライドユニット (1) の線材部 (2) の下方部により、その下方において横一線に並べられて下段を形成する各スライドユニット (1) の上部が隠蔽されて状態として敷設してあることを特徴とする滑走用人工芝。
- 傾斜ベース面(6) にネット材(7) を固定し、このネット材 (7) にスライドユニット (1) の多数枚を固定部材 (9) により固定してある請求項1に記載の滑走用人工芝。
- ネット材(7) が緩衝材(5) を介して傾斜ベース面(6) に固定されてい る請求項2に記載の滑走用人工芝。
- プラスチック線材(2a)が波状である請求項1または2また3に記載の 滑走用人工芝。
- 固定部材(9) が結束具である請求項1または2または3または4に記 載の滑走用人工芝。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08066497A JP3877375B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 滑走用人工芝 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08066497A JP3877375B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 滑走用人工芝 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10280311A JPH10280311A (ja) | 1998-10-20 |
| JP3877375B2 true JP3877375B2 (ja) | 2007-02-07 |
Family
ID=13724643
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08066497A Expired - Fee Related JP3877375B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 滑走用人工芝 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3877375B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FI123218B (fi) * | 2011-09-22 | 2012-12-31 | Kirkkala Oy | Liukuelementti mäkien kesäkäyttöä varten |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP08066497A patent/JP3877375B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
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| JPH10280311A (ja) | 1998-10-20 |
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