JP3879331B2 - 遠心分離機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の回転体を回転体それぞれについて使用者所望の運転条件で操作・運転する遠心分離機の操作性に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、遠心分離機には、分離する試料により毎分数千回転から毎分十数万回転のものがあるが、最近はマイクロコンピュータを採用し、従来に比べ操作性が向上している。例えば、日立分離用小形超遠心機CS150GX形においては、図3に示す操作スイッチと図7に示す液晶画面の表示器で、回転速度、運転時間、回転体の温度等を設定し表示している。図7に液晶画面の例として「基本画面」を示すが、図中SPEED、TIME、TEMP表示欄の下段の数字表示部に設定値が表示され、上段の数字表示部には状態値が表示される。通常使用者が使用する場合、図3の操作スイッチにて運転条件を設定し、スタートして運転を開始する。日常ルーチンワークとして設定して運転する運転条件は、図7中OPTION欄のPROG部に操作スイッチにてカーソルをあわせ操作すると、最終的に表示器は図8、図9に示すような「MEMORY」画面に切り替わり、そこにSPEED、TIME、TEMP等の運転条件を入力・設定し「MEMORY」の専用番号を付与して遠心分離機内部の記憶装置部に記憶するよう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記遠心分離機において、次回運転時は、図7のPROG部にカーソルをあわせ、プログラム専用画面にて「MEMORY」専用番号を入力することにより、図7「基本画面」に記憶した運転条件を呼び出し、設定するしくみとなっている。また、一時的に使用する場合は、「MEMORY」に記憶することなく、図7の「基本画面」に毎回設定し運転することになり、使用者個々が毎回運転条件を設定するという煩わしい操作が必要であった。また、「MEMORY」に記憶させる場合も操作が複雑で使い勝手が悪いという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、上記問題を解消し、操作性の向上、簡便化と共に再現性の向上を図る手段を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、運転条件や回転体等に関する情報を運転毎に記憶装置に運転来歴として記憶格納し、使用者の使用目的に合わせてその来歴を表示し、その来歴から所望の情報を選択し、設定値とさせることにより達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1、図2および図10、図11を主に本発明による実施例を示す。図1、図2において、試料を入れた回転体1は回転室2内で駆動装置3により回転駆動される。使用者は、図3に例として示すような操作スイッチ7により、回転体1または駆動装置3の回転速度、運転時間、回転体1または回転室2の温度、或いは回転体1または駆動装置3の所定の速度までの加速勾配あるいは減速勾配や、その他の運転に関する制御項目を設定し、その情報を制御装置5は受け取る。図1において、回転体情報入力装置4は、たとえば日立分離用超遠心機CP100α形に使用しているRLM(ロータ自動寿命管理システム)用のセンサーのように、回転体1の有り無しを識別すると共に、回転体1の情報、例えば回転体形式、製造番号、運転回数、積算回転速度等を回転体1から取り込み、制御装置5にそれらのデータを転送する。
【0007】
また、図2においては、使用者が、回転室2外の回転体情報入力装置4に運転・使用する回転体に関する情報を手動で入力するものとし、入力後回転体情報入力装置4は制御装置5にそれらの情報を転送する。制御装置5は、操作スイッチ7または(および)回転体情報入力装置4からの情報を受け取った後、記憶装置8にたとえば表1のようにリスト化して情報を格納する。その際、制御装置5は遠心分離機の運転時間や運転の日時(年月日、時刻)を計時する計時装置9からも情報を取り込み、同様に記憶装置8に格納する。また制御装置5は、表示器6にそれらの全部または一部を運転条件設定値として、或いは遠心分離機の運転状態(実際の回転速度、運転時間、温度等)の値等を状態値として表示する。表示例を図4から図6に示す。図10のフローチャートをもとに動作を説明する。遠心分離機の電源をオンすると、表示器6には図4の「基本画面」が表示され、使用者は図3の操作スイッチのカーソル(cursor)キーを操作すると(たとえば上向きカーソルキーを押すと)、表示器6は図5の「使用ロータリスト」画面に切り替わる。図5の「使用ロータリスト」には、過去に使用した回転体(ロータ)の運転来歴が表示されており、本例ではロータ形式と各ロータの最終使用日時を表示している。使用者がこれから使用したいロータが本「使用ロータリスト」にあれば、カーソルキーの操作によりそのロータを選択する、たとえばリストNo.1を選択すると、表示器6は図4の「基本画面」に戻り、選択したロータの最終使用時の運転条件を設定値として画面に設定・表示する。なお図4の「基本画面」中、SPEED、TIME、TEMP表示欄の下段の数字表示部に設定値が表示され、上段の数字表示部には状態値が表示される。使用したいロータが図5の「使用ロータリスト」になければ、図4の「基本画面」に戻り操作スイッチ7を操作し運転条件を設定し表示器6に表示させる。運転条件が設定されると、その後スタートさせる。制御装置5は計時装置9よりスタート時の日時(年月日・時刻)データを取り込む。回転体情報入力装置4でロータを自動識別し、回転体(ロータ)情報を制御装置5は受け取る。なお、ロータを自動識別できない場合は、図11のフローチャートに示すように回転体情報入力装置4に手動で回転体情報を入力することができる。
【0008】
制御装置5は、回転体(ロータ)情報、運転条件およびスタート時の日時(年月日・時刻)データを記憶装置8に格納、保存する。その後、遠心分離機は設定された所定の運転時間の分を運転し減速・停止する。なお制御装置5は計時装置9より減速・停止時の日時(年月日・時刻)データも取り込み記憶装置8に格納することも可能である。運転後、制御装置5は記憶装置8に格納した回転体(ロータ)情報、運転条件およびスタート時またはストップ時の日時データをロータ形式に付与する形で「使用ロータリスト」に登録、または更新する。次回運転する場合は、この登録または更新された「使用ロータリスト」に基づき使用ロータを選択し、運転条件等を簡易に設定することができる。記憶装置8に格納、保存されるデータの例を下記の表1に示す。
【0009】
【表1】
【0010】
ここで、表1のデータは、ロータの形式、製造番号または専用コード、回転速度、運転時間、使用温度、加速勾配(ACCEL)、減速勾配(DECEL)、使用チューブあるいはボトル、または専用アダプタ、試料、溶液・溶媒・添加物、運転日時、使用者名、その他使用者特記事項である。
【0011】
これらのデータをもとに、例えば図5の「使用ロータリスト」は図6のようにロータ形式とあわせてSPEED、TIME、TEMP等の運転条件を表示させることもでき、また、使用者別に来歴表示させること、運転日時毎または使用試料毎に各種データを羅列表示させること、或いは表示器6の大きさや容量等によっては全使用データを使用者の要求項目毎に表示させ、それらのデータから運転するデータを選択し、表示器6に設定することも可能である。なお、使用者別に来歴表示させる場合、操作スイッチ7にて使用者固有のコードを入力し、該入力コードを記憶装置8に記憶し運転条件のひとつとすることで実現できる。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば、既に使用した回転体または運転条件を簡易に表示、検索でき、また表示された情報内容から使用者が次に運転する内容として選択しそれを設定値として設定できるため、操作性の向上、簡便化と共に再現性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になる遠心分離機を示す概略構成図である。
【図2】 本発明になる遠心分離機を示す概略構成図である。
【図3】 本発明になる遠心分離機の操作スイッチを示す説明図である。
【図4】 本発明になる遠心分離機の表示器を示す説明図である。
【図5】 本発明になる遠心分離機の表示器を示す説明図である。
【図6】 本発明になる遠心分離機の表示器を示す説明図である。
【図7】 本発明になる遠心分離機の表示器を示す説明図である。
【図8】 本発明になる遠心分離機の表示器を示す説明図である。
【図9】 本発明になる遠心分離機の表示器を示す説明図である。
【図10】 本発明になる遠心分離機の動作を説明するフローチャートである。
【図11】 本発明になる遠心分離機の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1は回転体、2は回転室、3は駆動装置、4は回転体情報入力装置、5は制御装置、6は表示器、7は操作スイッチ、8は記憶装置、9は計時装置である。
Claims (5)
- 駆動源であるモータと、該モータによって回転される回転体と、該回転体を収容する回転室と、運転条件や運転状態を表示する表示器と、運転条件を設定し且つ該表示器の内容を切り替える操作スイッチと、該操作スイッチにより設定された運転条件を複数個記憶する記憶装置とを有する遠心分離機において、前記回転体を任意の運転条件で個々に運転した時、個々の運転条件を前記記憶装置に記憶し、運転後、個々の運転条件を運転来歴として表示する機能を有し、更に次回運転時、表示された運転来歴中の複数の運転条件の中からひとつを選択することにより、選択した運転条件を設定値として前記表示器に表示し、表示された運転条件で運転する機能を有したことを特徴とする遠心分離機。
- 前記回転体の情報を入力する回転体情報入力装置を有し、運転時、前記記憶装置に回転体情報を記憶し、運転条件のひとつとすることを特徴とする請求項1記載の遠心分離機。
- 遠心分離機の運転時間や日時を計時する計時装置を有し、前記回転体を運転する際、運転開始または運転終了の時刻を前記記憶装置に記憶し、運転条件のひとつとすることを特徴とする請求項1記載の遠心分離機。
- 前記操作スイッチで使用者固有のコードを入力し、該入力コードを前記記憶装置に記憶し、運転条件のひとつとすることを特徴とする請求項1記載の遠心分離機。
- それぞれの前記回転体において、最終運転時の運転条件を前記表示器に表示することを特徴とする請求項1記載の遠心分離機。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28399899A JP3879331B2 (ja) | 1999-10-05 | 1999-10-05 | 遠心分離機 |
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28399899A JP3879331B2 (ja) | 1999-10-05 | 1999-10-05 | 遠心分離機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001104829A JP2001104829A (ja) | 2001-04-17 |
| JP3879331B2 true JP3879331B2 (ja) | 2007-02-14 |
Family
ID=17672975
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28399899A Expired - Lifetime JP3879331B2 (ja) | 1999-10-05 | 1999-10-05 | 遠心分離機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3879331B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP6379876B2 (ja) * | 2014-08-30 | 2018-08-29 | 工機ホールディングス株式会社 | 遠心機 |
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-
1999
- 1999-10-05 JP JP28399899A patent/JP3879331B2/ja not_active Expired - Lifetime
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