JP3897802B2 - 物体の塗布状態評価方法 - Google Patents
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Description
この発明は、物体の塗布状態評価方法に関し、特にプラズマディスプレイパネル(PDP)の蛍光体塗布状態を評価する方法に関する。
従来より、縦横に並ぶドット(画素)の組み合わせによつて文字や図形を表示するマトリクス表示方式のPDPにおいて、蛍光体による放電ガスの発光色以外の色の表示に適した面放電型のPDPが知られている。
図2はPDPの1つの画素EGに対応する部分の断面構造の一例を示す分解斜視図である。図2に例示したPDPは、3電極構造のAC駆動形式のPDPであり、表示面側のガラス基板11、横方向に互いに平行に隣接して延びた一対の表示電極X,Y、AC駆動のための誘電体層17とその保護膜18、背面側のガラス基板21、表示電極X,Yと直交するアドレス電極22、アドレス電極22と平行なリブ(隔壁)29、及びカラー表示のための蛍光体層28などから構成されている。
内部の放電空間30には、蛍光体層28に対する紫外線励起のための放電ガスが封入されている。このような放電空間30は、リブ29によって表示電極X,Yの延長方向に単位発光領域EU毎に区画され、且つその間隙寸法が規定されている。リブ29は、厚さ(高さ)hが100〜130μm程度の低融点ガラス層からなる。
PDPでは、図のように1つの画素EGに対応づけられた3つの各単位発光領域EU内において、一方の表示電極Yとアドレス電極22との交差部に表示又は非表示を選択するための選択放電セルが画定され、選択放電セルの近傍における各表示電極の間に主放電セル(画放電セル)が画定される。
蛍光体層28は、面放電によるイオン衝撃を避けるために、表示電極X,Yと反対側のガラス基板21上の各リブ29の間に設けられ、主放電セルの面放電で生じる紫外線によって励起されて発光する。蛍光体層28の表層面(放電空間と接する面)で発光した光は、誘電体層17及びガラス基板11などを透過して表示面から射出する。
なお、PDPでは、3つの各単位発光領域EUに対応する各蛍光体層28の発光色は、順に赤色(R)、緑色(G)、青色(B)とされている(図中のアルファベットR,G,Bは発光色を示す)。また、表示電極X,Yは、このような蛍光体層28に対して表示面H側に配置されることから、表示の輝度を高めるためにネサ膜などからなる透明導電膜41とその導電製を補うための金属膜42とから構成されている。
以上の構造を有したPDP1は、各ガラス基板11,21について別個に所定の構成要素を設けた後、ガラス基板11,21を対向配置して間隙の周囲を封止し、内部の排気と放電ガスの充填を行う一連の工程によって製造される。
その際、ガラス基板21側の製造において、蛍光体層28の形成には通常スクリーン印刷法が利用される。蛍光体ペーストをスクリーンマスク(スクリーン型ともいう)を用いて所定のパターンで各色毎に順に印刷し、その後に焼成することによって蛍光体層28を形成していた。
表示の輝度を高める上で蛍光体層28はその表面積ができるだけ大きいことが望ましい。すなわち、蛍光体層28の理想的な形状は、図3に示すように、リブ29の間のガラス基板21の表面(アドレス電極22の表面を含む)とともにリブ29の側面を薄く覆うような形状である。
従って、蛍光体層28はリブ29を設けた後に形成する必要がある。なお、通常、アドレス電極22は、リブ29を設ける以前にガラス基板21上に形成される。
ところが、リブ29が140μm程度の高さを有することから、蛍光体ペーストの印刷は、ガラス基板21表面から140μm程度浮き上がったスクリーンマスクから蛍光体ペーストを落とし込む形態をとるため、蛍光体層28の形成面積及び厚さにバラツキが生じ、表示の輝度及び色調が不均一になって表示品質が損なわれるとともに、アドレス電極22の被覆状態のバラツキによって放電特性が不安定になることがある。
しかしながら、このような蛍光体の塗布状態のバラツキによって生じる表示上の欠陥は、PDPの完成後の表示試験の段階ではじめて見出される。そこで、製造工程中にその原因を究明するために、蛍光体の塗布状態を顕微鏡を用いて目視で評価する方法が採用されているが、パネルサイズの大型化に伴って、その評価作業に多くに時間を要し、PDPの製造能率を低下させるという問題があった。この発明はこのような事情を考慮してなされたもので、PDPの製造工程中に、蛍光体層の形成直後に、蛍光体の塗布状態を能率よく評価することが可能な方法を提供するものである。
この発明は、基板表面に設けた複数のリブ間に塗布される蛍光体の塗布状態を評価する方法であって、発光色の異なる少なくとも2種類の蛍光体が対応するリブ間に塗布された後の基板表面を紫外線で照明した状態で該基板表面を前記各蛍光体の発光色を検出する異なる光検出器で走査し、各検出器から得られる電気パルス信号のパルス幅を相互に比較して当該各蛍光体の塗布状態を評価することを特徴とする物体の塗布状態評価方法を提供するものである。
この発明における基板は、具体例として、表面に複数の平行なリブを有するPDP用の基板をあげることができる。蛍光体としてはPDP用の基板に設けられたリブ間の蛍光体層を形成するために塗布されるペースト状の蛍光体をあげることができる。
つまり、この発明は、例えば、基板が表面に複数の平行なリブを有し、かつ、蛍光体が各リブ間に塗布されるPDP用基板に適用できる。
つまり、この発明は、例えば、基板が表面に複数の平行なリブを有し、かつ、蛍光体が各リブ間に塗布されるPDP用基板に適用できる。
第1の発明によれば、第2物体の塗布前後における第1物体表面のプロファイルが比較され、塗布された第2物体の断面形状を非破壊で検査することができるので、第1物体表面における第2物体の塗布状態を容易に能率よく評価することが可能となる。
第2の発明によれば、基板に塗布された蛍光体の重なりや偏りを蛍光体層の形成直後に簡単に評価することが可能となる。
第2の発明によれば、基板に塗布された蛍光体の重なりや偏りを蛍光体層の形成直後に簡単に評価することが可能となる。
この発明の実施の形態として、PDPの蛍光体塗布状態を評価する方法について、以下に詳述する。
まず、基板の表面に複数の平行なリブを形成し、そのリブ間に蛍光体を塗布する工程について図1と図2により説明する。
ガラス基板21上に、例えば銀からなる厚さが20μm程度のアドレス電極22と、低融点ガラスからなる高さhが130μm程度のリブ29とをそれぞれ印刷法によって設ける。
まず、基板の表面に複数の平行なリブを形成し、そのリブ間に蛍光体を塗布する工程について図1と図2により説明する。
ガラス基板21上に、例えば銀からなる厚さが20μm程度のアドレス電極22と、低融点ガラスからなる高さhが130μm程度のリブ29とをそれぞれ印刷法によって設ける。
このとき、アドレス電極22及びリブ29に対応する銀ペースト及びガラスペーストの印刷に、幅が例えば60μmの帯状の開口部を一定のピッチp(例えば220μm)で配列したスクリーンマスク(図示しない)を用いる。この場合には、アドレス電極22の幅は60〜70μmとなり、リブ29の底部及び頂上近傍部の幅w1,w2はそれぞれ80μm、40μm程度となる。
次に、蛍光体層28の形成工程に移り、以下の手順で各発光色毎に蛍光体ペースト28aを印刷する。すなわち、図1(a)に示すように、所定幅の開口部61がピッチpの3倍のピッチで設けられたスクリーンマスク60を、ガラス基板21に対して適当に位置合わせしてリブ29と当接するように配置する。
そして、所定発光色(例えばR)の蛍光体とビヒクルとを混合した蛍光体ペースト28aを、開口部61を介してリブ29の間に落とし込む。このとき、蛍光体ペースト28aとして、上述のように蛍光体層28の膜厚を50μm以下とするために、蛍光体の含有量を10〜50重量%としたものを用いる。なお、ビヒクルは、セルロース系又はアクリル系の増粘剤樹脂とアルコール系又はエステル系などの有機溶剤からなる。
加えて、ここでは、リブ29の間の空隙をほぼ埋め尽くすように、蛍光体ペースト28aを開口部61からガラス基板21側へ押し出す。そのために、角スキージ71を矢印M1の方向へ移動させる。
続いて、他の発光色(G及びB)についても、順次、リブ29の間の空隙をほぼ埋め尽くすように、蛍光体の含有量が10〜50重量%の蛍光体ペースト28aを印刷する〔図1(b)〕。
その後、蛍光体ペースト28aを乾燥させ、500〜600℃の温度で焼成する。〔図1(c)〕。
なお、発光色がRの蛍光体としては例えば(Y,Gd)BO3:Eu3+を用い、発光色がGの蛍光体としては例えばZn2SiO4:Mnを用い、発光色がBの蛍光体としては例えばBaMgAl14O23:Eu2+を用いることができる。
なお、発光色がRの蛍光体としては例えば(Y,Gd)BO3:Eu3+を用い、発光色がGの蛍光体としては例えばZn2SiO4:Mnを用い、発光色がBの蛍光体としては例えばBaMgAl14O23:Eu2+を用いることができる。
次に、第1の発明において、変位計には、例えば、レーザダイオードの光を高周波変調して対象に向けて放射し、反射変調波の位相を基準波と比較して対象との間の距離を測定する公知の光学変位計を用いることができる。
計測データを比較・評価するデータ処理手段は、例えばCPU,ROM,RAMおよびI/Oポートにより構成される。
また、処理結果を出力する手段には、CRTやプリンタなどを用いることができる。なお、データ処理手段および出力手段をパーソナルコンピュータで一体的に構成することもできる。
また、第2の発明がにおける紫外線の光源には、例えば、紫外領域の波長のレーザ光を放射するレーザダイオード又は単色発光ダイオードと、その光を基板上に収束させるレンズとを組合わせたものを用いることができる。
光検出器としては、塗布される蛍光体がR,G、Bの3色であれば、例えば、R,G、Bの色の光をそれぞれ個別に検出できるフォトダイオードやフォートトランジスタを用い、蛍光体がすべて同色(単色)であれば、その単色の光を検出できるフォトダイオードやフォトトランジスタを用いることができる。
光検出器から得られる電気信号は、蛍光体の塗布幅を表すパルス状の波形となるので、その波形の間隔から、隣接する蛍光体の重なりや位置ズレを判定することができる。
実施例(1)
図4および図5は、実施例(1)に用いる評価装置の側面図および正面図である。これらの図において基板21を載置するための載置台51は、モータ52aによって矢印Y−Y’方向に移動するY軸摺動装置52に搭載され、Y軸摺動装置52はモータ53aによって矢印X−X’方向に移動するX軸摺動装置53に搭載されている。また、変位計54はモータ55aによって矢印Z−Z’方向に移動するZ軸摺動装置55に支持アーム56を介して固定されている。
図4および図5は、実施例(1)に用いる評価装置の側面図および正面図である。これらの図において基板21を載置するための載置台51は、モータ52aによって矢印Y−Y’方向に移動するY軸摺動装置52に搭載され、Y軸摺動装置52はモータ53aによって矢印X−X’方向に移動するX軸摺動装置53に搭載されている。また、変位計54はモータ55aによって矢印Z−Z’方向に移動するZ軸摺動装置55に支持アーム56を介して固定されている。
図6は、実施例(1)に用いる制御装置のブロック図であり、CPU,ROM,RAM,I/Oポートを内蔵するマイクロコンピュータ61は、各種測定条件を設定するためのキーボード62と変位計54からの出力を受けてデータ処理を行い、モータ52a,53a,55aを駆動すると共に、CRT63に画像や数値を出力するようになっている。
この装置を用いた蛍光体塗布状態の評価方法を図7のフローチャートを用いて説明する。作業者は、蛍光体塗布前の基板21をリブが矢印Y−Y’方向に平行になるように載置台51の所定位置に固定し(ステップS1)、キーボード62により、計測位置と計測長さを設定して(ステップS2)、次に、キーボード62から起動指令を入力する(ステップS3)。
それによって、変位計54の基板21からの距離が調整される共に、変位計54が設定された計測位置まで移動する(ステップS4)。そして、変位計54は設定された長さだけ矢印X又はX’方向にリブを横切って一定速度で移動して基板を走査する。
この時、変位計54の出力信号は、マイクロコンピュータ61のRAMに格納される(ステップS5)。ステップS2で設定されたすべての位置についてステップS4とステップS5の工程が実行される(ステップS6)。
次に、作業者は、基板21を載置台51から搬出し(ステップS7)、蛍光体の塗布および焼成工程を実行し(ステップS9)、その後、基板21を再び載置台51の所定位置に固定する(ステップS10)。そして、ステップS4〜S7の工程が実行されると、各計測データがマイクロコンピュータ61で処理され、CRT64に表示される。
図8はその表示例を示す。
図8の(A)は、蛍光体塗布前の基板21の所定部位についての測定データから得られたプロファイルであり、高い山はリブ29の断面形状を、低い山は電極22の断面形状を表している。
図8の(A)は、蛍光体塗布前の基板21の所定部位についての測定データから得られたプロファイルであり、高い山はリブ29の断面形状を、低い山は電極22の断面形状を表している。
図8の(B)は、蛍光体塗布後の基板21の同一部位についての測定データから得られたプロファイルである。
図8の(C)は、(A)と(B)のプロファイルを重ね合わせたものである。これによって、蛍光体層の断面が図8の(C)におけるハッチング部分として得られるので、その形状から蛍光体の厚さ、塗布領域や塗布精度などを評価することができる。
図8の(C)は、(A)と(B)のプロファイルを重ね合わせたものである。これによって、蛍光体層の断面が図8の(C)におけるハッチング部分として得られるので、その形状から蛍光体の厚さ、塗布領域や塗布精度などを評価することができる。
実施例(2)
図9および図10は、実施例(2)に用いる評価装置の側面図および正面図である。これらの図において基板21を載置するための載置台151は、モータ152aによって矢印Y−Y’方向に移動するY軸摺動装置152に搭載され、Y軸摺動装置152はモータ153aによって矢印X−X’方向に移動するX軸摺動装置153に搭載されている。また、光検出器154と光源157は、モータ155aによって矢印Z−Z’方向に移動するZ軸摺動装置55に支持アーム56を介して固定されている。
図9および図10は、実施例(2)に用いる評価装置の側面図および正面図である。これらの図において基板21を載置するための載置台151は、モータ152aによって矢印Y−Y’方向に移動するY軸摺動装置152に搭載され、Y軸摺動装置152はモータ153aによって矢印X−X’方向に移動するX軸摺動装置153に搭載されている。また、光検出器154と光源157は、モータ155aによって矢印Z−Z’方向に移動するZ軸摺動装置55に支持アーム56を介して固定されている。
なお、光源157は、紫外線の光ビームを照射するレーザダイオードと、その光ビームを基板上に収束させるレンズを内蔵する。光検出器154は、R用フォトダイオード154r,G用フォトダイオード154g,およびB用フォトダイオード154b(図11参照)からなり、光源157の光ビームで励起されたR蛍光体,G蛍光体,B蛍光体からの励起光をそれぞれ検出するようになっている。
図11は、実施例(2)に用いる制御装置のブロック図であり、CPU,ROM,RAM,I/Oポートを内蔵するマイクロコンピュータ161は、各種測定条件を設定するためのキーボード162と光検出器154からの出力を受けてデータ処理を行い、モータ152a,153a,155aを駆動すると共に、CRT163に画像や数値を出力するようになっている。
この装置を用いた蛍光体塗布状態の評価方法を図12のフローチャートを用いて説明する。作業者は、蛍光体塗布前の基板21をリブ29が矢印Y−Y’方向に平行になるように載置台151の所定位置に固定し(ステップS21)、キーボード162により、計測位置と計測長さを設定して(ステップS22)、キーボード162から起動指令を入力する(ステップS23)。
それによって、光検出器154の基板21からの距離が調整される共に、光検出器154が設定された計測位置まで移動する(ステップS24)。そして、光検出器154は設定された長さだけ矢印X又はX’方向にリブを横切って一定速度で移動して基板を走査する。
この時、光検出器154の出力信号は、マイクロコンピュータ161のRAMに格納される(ステップS25)。ステップS22で設定されたすべての位置についてステップS4とステップS5の工程が実行される(ステップS26)。各計測データは、キーボード162からの指令に基づいてCRT164に表示される。
図13および図14は、その表示例を示す。これらの図でSr,SgおよびSbは、それぞれR用フォトダイオード154r,G用フォトダイオード154gおよびB用フォトダイオード154bの出力の時間的変化を示している。
図13の波形が得られた時には、各パルスが規則正しく配列しているので、リブ間にR,G,B用の各蛍光体層が正規の幅で、正規のピッチで塗布されていると評価される。図14の波形が得られた時には、(イ)のパルスに(ロ)のパルスが重なり、(ハ)のパルスの幅が短くなっているところから、R用蛍光体にG用蛍光体が重なって塗布され、B用蛍光体の幅が正規の幅より狭くなっていると評価される。
21 ガラス基板(基板)
22 アドレス電極
29 リブ
28 蛍光体層
28a 蛍光体ペースト
71 角スキージ
22 アドレス電極
29 リブ
28 蛍光体層
28a 蛍光体ペースト
71 角スキージ
Claims (2)
- 基板表面に設けた複数のリブ間に塗布される蛍光体の塗布状態を評価する方法であって、
発光色の異なる少なくとも2種類の蛍光体が対応するリブ間に塗布された後の基板表面を紫外線で照明した状態で該基板表面を前記各蛍光体の発光色を検出する異なる光検出器で走査し、各検出器から得られる電気パルス信号のパルス幅を相互に比較して当該各蛍光体の塗布状態を評価することを特徴とする物体の塗布状態評価方法。 - 基板が表面に複数のリブを有し、蛍光体が各リブ間に塗布されることを特徴とする請求項1記載の物体の塗布状態評価方法。
Priority Applications (1)
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| JP2005262629A JP3897802B2 (ja) | 2005-09-09 | 2005-09-09 | 物体の塗布状態評価方法 |
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Publications (2)
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