JP3898502B2 - 電子レンジ用包装袋 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品を密封包装し、密封状態のまま電子レンジにて加熱可能な包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
包装袋等に密封包装された食品を食するために、電子レンジを用いて加熱または加熱調理する場合、包装が密封系のままであると、加熱によって発生する蒸気により系内の内圧が上昇し、ついには、包装袋が破裂し、内容物が電子レンジ庫内に飛散してしまうことはよく知られている。このような袋等の破裂を防止するために、種々の方法が知られている。電子レンジ用包装容器は加熱により食品から発生した蒸気を包装容器外部に逃がすため
(1)サイドシール部に切欠を設ける。(実登3048391)
(2)予め切込みを入れたり穴を開けるようにしている。(特開2000−72187)
等の方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記(1)の場合、包装袋に収納する内容物が液体等流動性がある食品の場合にはこぼれてしまうので使えない。また、(2)の場合、予め切込みを入れる、穴を開ける等の作業は面倒だし、その作業を忘れて電子レンジ加熱してしまう可能性もあり、その時は袋が爆発して非常に危険である。
本発明の目的は、袋に密封された内容物として流動性食品を電子レンジにより加熱する際に、袋を横置に載置して加熱することが可能で、さらに、密封系を開放しなくても、発生する蒸気による袋の破裂を防止し得る電子レンジ用包装袋を提供することである。
【0004】
【発明を解決するための手段】
上記の課題は、以下の発明により解決することができる。すなわち、請求項1に記載した発明は、電子レンジにより加熱するための袋であって、少なくとも片面がシーラント層から構成される複合フィルムを用いて、シーラント面を上面とした下部材と、シーラント面同士を向かい合わせて少なくとも側部をシールしたウィング部を形成し、シーラント面を下面とした上部材とを重ね合わせ、その周縁部をシールして主シール部として密封した包装袋において、前記ウィング部内の中央領域に、ポイントシール部を設け、このポイントシール部内に少なくとも1個以上の易蒸通手段が施されており、かつ、ポイントシール部は、袋の中心部を中心とした円を描いた時、袋の中心からポイントシール部の最下端に接する円の半径がサイドシール部内縁に接する円の半径よりも短くなるような位置に設けられ、かつ、ウィング部の左右の側部シールからポイントシール部に向ってウィング部上端辺とほぼ平行にコントロールシール部を設け、かつ、コントロールシール部の先端位置が、袋の中心から同心円を描いたときに易蒸通手段の下端に接する円とポイントシール部の上端に接する円との間に含まれ、かつ、パウチ端部からポイントシール部端部までの距離と左右のコントロールシール部の先端までの距離の比が8/7以上とする電子レンジ用包装袋からなる。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載したポイントシール部の内側に未シール部が形成されていることを特徴とするものである。請求項3に記載の発明は、請求項1に記載したポイントシール部の内側にパターンシール部が形成されていることを特徴とするものである。請求項4に記載した発明は、請求項1に記載した易蒸通手段が切刃または切欠であることを特徴とするものである。請求項5に記載の発明は、請求項1に記載したポイントシール部に設けられた易蒸通手段の最下端とポイントシール部下端部の距離が2〜10mmであることを特徴とするものである。請求項6に記載した発明は、請求項1に記載した包装袋端部からウィング部までと包装袋の長さの比が2/5以下であることを特徴とするものである。請求項7に記載した発明は、請求項1に記載したコントロールシール部が左右対称に設けられていることを特徴とするものである。請求項8に記載した発明は、請求項1に記載したウィング部内に設けたシール部のシール強度が90℃以上の温度で25N/15mm巾以下であることを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明は、包装袋にウィング部を設け、該ウィングの領域内に、ポイントシール部とポイントシール部内に切欠または切込み等の易蒸通手段を、袋の中心部を中心とした円を描いた時、袋の中心からポイントシール部の最下端に接する円の半径がサイドシール部内縁に接する円の半径よりも短くなるような位置に形成し、かつ、ポイントシール部の左右にコントロールシール部を形成することにより、袋を横置きしたまま加熱することができることと、密封系を開放しなくても、加熱により発生する蒸気により、ポイントシール部のシール後退と易蒸通手段とによって袋を破裂させずに、蒸気を袋外に放散できることを特徴とするものである。
【0006】
図1は、本発明の電子レンジ用包装袋の実施例を示す図で、(a)斜視図、(b)ポイントシール部と易蒸通手段の説明図、(c)ポイントシール部の別の形成例、(d)ポイントシール部、コントロールシール部等の形成位置の説明図、(e)X1−X1部の断面図である。図2は、包装袋の構造を説明する図で、(a)包装袋の斜視図、(b)包装袋を3ピースの材料から形成する場合の説明図、(c)X2−X2部の断面図。(d)および(e)包装袋を形成する包装材料の積層体の断面図である。図3は、包装袋を2ピースの材料から形成する場合の説明図である。図4は、包装袋を1ピースの材料から形成する場合の説明図である。図5は、本発明における電子レンジ用包装袋の中におけるポイントシール部および易蒸通手段の形状を説明する図である。図6は、ポイントシール部における易蒸通手段の形状を示す図である。図7は、本発明の電子レンジ用包装袋におけるウィング部に設けるコントロールシール部の形状およびノッチの実施例の説明図である。
図8は、実施例1における包装袋の説明図である。図9は、比較例1おける包装袋の説明図である。図10は、比較例2における包装袋の説明図である。
【0007】
本発明の電子レンジ用包装袋1は、図1(a)に示すように、袋の片面にウィング部4を設けた袋である。
そして、本発明の電子レンジ用包装袋は、前記ウィング部4を設けた面を上面として電子レンジ加熱できるものである。前記ウィング部4内には、図1(
a)〜図1(b)に示すように、ポイントシール部6、蒸気開放手段7とからなり、加熱に際し、予め蒸気の逃げ口を形成しなくても、電子レンジ加熱により発生する蒸気の熱と圧力により前記ポイントシール部6のシール部が剥離後退し、蒸気は蒸気開放手段7から袋外へ放散するようにしたものである。
【0008】
本発明の電子レンジ用包装袋1は、図2(a)〜図2(b)に示すように、袋を平面上に載置した際に上部に位置する部分にウィング部4を設け、該ウィング部4の中央領域内に、ポイントシール部6を設け、さらに、このポイントシール部6の内側には、図6(a)〜図6(c)に示すような切込み7、あるいは図6(d)に示すような切欠8等の易蒸通手段を形成することによって、加熱によって発生した蒸気の熱と圧力によりポイントシール部6が剥離後退し、前記易蒸通手段7あるいは8から蒸気が放散する自然開放が行なわれ、袋の破袋を防止できる。本発明の包装袋1はウィング部4を上にして横置きして電子レンジ加熱ができるので流動性のある食品にも対応できる。すなわち、電子レンジによる加熱に際して、予め切込み等を入れなくとも、ポイントシール部6が剥離後退して切込み7または切欠部8から蒸気が抜け、自動開放するので安全だし、手間がかからず便利である。
また、この切込み7または切欠8はポイントシール部6の内側にあるので流通段階では完全に密封性を保つことができる。
【0009】
本発明の電子レンジ用包装袋1は、少なくとも片面がシーラント層から構成されるプラスチックフィルムを用いて、図2(a)、図2(b)および図2(c)に示すように、シーラント層13を上面とした下部材2と、上部材3aと3bのシーラント層同士を対向させたウィング部4を形成し、シーラント層13面を下面とした上部材とを重ね合わせ、その周縁部をシーラントして主シール部5を形成して密封した包装袋である。
【0010】
なお、本発明の電子レンジ用包装袋を構成する包装材料である積層体10は、図2(d)に示すような、基材層11とシーラント層13とを積層した接着層14を除いて2層構成でもよいし、また、図2(e)に示すような、基材層11、中間層12、シーラント層13の3層から構成されたものでもよい。
【0011】
ウィング部を設ける本発明の包装袋を形成する方法は、前記のような3ピース方式の他、図3(a)〜図3(c)に示すように上部材を1ピースとしてウィング部を折り込む方式でもよい。この場合には、ウィング部の先端にはシールを施さないで、折り返し線f1としてもよい。
また、図4(a)〜図4(d)に示すように上部材、下部材をすべて1ピースとした製袋方法であってもよい。この場合には、ウィング部の先端にはシールを施さないで、折り返し線f1としてもよい、さらに、包装袋の一方の端部にもシールを施さないで折り返し線f2としてもよい。
【0012】
本発明の電子レンジ用包装袋においては、ウィング部の中央領域にポイントシール部6を設ける。ポイントシール部の形状は、正方形、長方形、円、楕円、三角形等その形状は限定されない。また、ポイントシール部は独立したシールであってもよいし、また、図1(c)に示したように、ウィング部4上辺のシール部5と連接されたシールであってもよい。
ポイントシール部6は、図5(a)および図5(b)に示すようにベタシールとしてもよいし、図5(c)に示すように、内部に未シール部6Nを設けてもよく、また、図2(d)に示すように、内部に、パターンシール部6Pとしてもよい。
【0013】
また、図1(b)に示すように、ベタシールタイプのポイントシール部6の場合および中にパターンシール部6Pを設けたポイントシール部6の場合には、
易蒸通手段(図は切込みの例)の下端部とポイントシール部6の下端部との距離d1、中に未シール部6Nを設けたポイントシール部6の場合には、ポイントシール部の下部のシール巾d2が2〜10mmの範囲、好ましくは3〜7mmである。前記距離d1または巾d2が2mmよりも小さいと振動、落下等に対する強度が弱くなり、商品の流通時に破袋する可能性が考えられる。前記距離d1または巾d2が10mmより大きいと蒸気抜けが起りにくく、他のシール部からの破袋が起る可能性がある。
【0014】
ポイントシール部6を形成する位置は、図1(d)に示すように、包装袋の中心部を中心とした円を描いた時、包装袋の中心からポイントシール部6の最下端に接する円の半径r2がサイドシール部内縁に接する円の半径r1よりも短くなるような位置に設ける。前記半径r2が半径r1よりも長いと、加熱により発生する蒸気の熱と内圧の上昇によるシール部の剥離後退が包装袋のサイドシール部での剥離となり、包装袋の破袋、内容物の漏れのおそれがある。
【0015】
本発明の電子レンジ用包装袋に設けるウィング部の位置は図1(a)に示すa/bが2/5以下であることが好ましい、これより大きいとウィング部4に設けたポイントシール部6に、剥離後退の力がうまく掛からず自動開放が達成されない。
【0016】
本発明においては、前記ポイントシール部6とともに、図1(a)あるいは図1(c)に示すように、ウィング部4の左右の側部シールからポイントシール部6に向ってウィング部上端辺とほぼ平行にコントロールシール部5Cを設けることによって、電子レンジ加熱によって発生する蒸気の熱と圧力により、ポイントシール部6での急激な剥離や破袋を防止することができる。コントロールシール部5Cは、その先端位置が、袋の中心から同心円を描いたときに易蒸通手段の下端8aに接する円とポイントシール部の上端6cに接する円との間に含まれる領域内となるようにして、かつ、d3/d4を8/7以上とする。
コントロールシール部5Cが短すぎるとポイントシール部6に圧力がかかりすぎて一気にシール後退するため音が発生したり、包装袋が跳ねたりして恐怖感を与える。また、コントロールシール部5Cが長すぎるとポイントシール部6に圧力がかかりにくくなり包装袋が破袋する恐れがある。
コントロールシール部5Cは、上記の条件を充たす範囲において種々の形状とすることができる。例えば、コントロールシール部をベタシールとしてもよいし、図7(a)〜図7(d)に示すように、コントロールシール部の上部を直線、曲線からなるシール線の組み合わせによって独立密封部Rを設けてもよく、該独立密封部Rの内側は未シール状であってもよいし、パターンシールであっても良い。
さらに、ベタシール部内や独立密封部内Rに、ポイントシール部内に設ける易蒸通手段と同じ形状、または前述の各種易蒸通手段を設けてもよい。図7(a)に示した例は、左右の独立密封部Rに切込み8を設けたものである。
独立密封部Rに設けた易蒸通手段は、内容物中の水分が多かったり、出力の高い電子レンジを用いた加熱した時に、蒸気が急激に発生した場合に、ポイントシール部6に設けた易蒸通手段からの蒸気の放散とともに蒸気逃げを安定化させる効果がある。
従来の易蒸通手段としてのシールは、包装袋の周縁シールに比較して弱シールとしていたが、本発明におけるウィング部4に設けるポイントシールおよびコントロールシールともに、包装袋の周縁シールと同一シールからなるため、流通上の強度の安定性がある。
【0017】
コントロールシール部5Cの形状は左右対称になるようにする。非対称であるとコントロールシール部5Cやポイントシール部6への圧力のかかり方に偏りが生じ、うまく自動開放が達成されない恐れがある。
【0018】
本発明の電子レンジ用包装袋においては、例えば、図7(e)に示すように、ウィング部4の上辺シール部に密封開放ノッチTを設けてもよい。密封系ノッチTは、包装袋を電子レンジ加熱する際に、予め、蒸気の逃げ口を形成するもので、その形状は従来実施されているVノッチ、Iノッチ、Uノッチ等を設けることができる。本発明の電子レンジ用包装袋は、以上説明したように、密封系を開放しなくても、ウィング部内に設けたポイントシール部と易蒸通手段とにより自動開放が可能であるため前記密封開放ノッチは、必ずしも設ける必要はない。
【0019】
次に本発明の電子レンジ用包装袋1を形成する積層体10について説明する。前記包装袋1は、ヒートシール性を有するプラスチックフィルム単体で形成されていてもよいが、袋としての強度、耐熱性および内容物保護等の点から、図1(d)に示すように、少なくとも基材層11とシーラント層13とからなる積層体とすることが好ましい。
【0020】
前記積層体10は、図2(d)に示すように、少なくとも基材層11とシーラント層13とからなる積層体10を用いて製袋される。さらに、図2(e)に示すように、基材層11とシーラント層13との間に中間層12を配した積層体10としてもよい。前記積層体10は、これを構成する積層体の各層を接着剤あるいは接着性樹脂等からなる接着層14を介して積層されたものであっても良い。
【0021】
本発明の電子レンジ用包装袋を形成する積層体10の基材層11は、一般に電子レンジで加熱又は加熱調理される食品用包材として使用されているものならば、特に限定されない。
【0022】
ここで、基材層11は単層でも多層(積層)でもよく、一般に電子レンジで加熱または加熱調理される食品用包材として使用されているものを用いることができる。
例えば、延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、シリカ蒸着延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミナ蒸着延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、延伸ナイロンフィルム、シリカ蒸着延伸ナイロンフィルム、アルミナ蒸着延伸ナイロンフィルム、延伸ポリプロピレンフィルム、ポリビニルアルコールコート延伸ポリプロピレンフィルム、ナイロン6/メタキシリレンジアミンナイロン6共押共延伸フィルムまたはポリプロピレン/エチレンービニルアルコール共重合体共押共延伸フィルム等のいずれか、またはこれらの2以上のフィルムを積層した複合フィルムであってもよい。
これら基材層11の融点は通常150℃以上、厚みは10〜50μm、好ましくは10〜30μmである。
【0023】
ウィング部4内に設けたシール部のシール強度は、90℃以上の温度で25N/15mm巾以下でになるようにする。前記シール温度が25N/15mm巾を超えるとシール後退がスムースに起きず、自動開放が達成されない恐れがある。また、シール後退の状態は特に規定されないが凝集破壊が好ましい。
ウィング部内のシール部と周縁シール部とのシール強度に差をつけてもよいが、本発明においてはその必然生はなく、同等の強度を有していても、以上に説明した形状により自動開放は達成される。
【0024】
本発明におけるシーラント層13を構成する樹脂は、上記条件を満たすもので、一般に電子レンジで加熱又は加熱調理される食品用包材として使用されているものを使用することができる。
シーラント層13としては、例えば、低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、エチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレンーアクリル酸共重合体、エチレンーメタクリル酸共重合体、エチレンーメチルアクリレート共重合体、エチレンーエチルアクリレート共重合体、エチレンーメチルメタクリレート共重合体またはアイオノマー等樹脂を使用できる。シーラント層はこれらの樹脂を押出ラミネート法により形成しても良いし、予め、Tダイ法またはインフレーション法等により製膜したフィルムとして、耐熱性基材層とドライラミネートあるいは押出ラミネート法等により積層しても良い。そして本発明の電子レンジ用包装材料におけるシーラント層の厚さは20〜100μm、好ましくは40〜70μmである。
【0025】
基材層11とシーラント層13との積層は共押出ラミネート法、ドライラミネート法等従来公知の方法であれば特に限定されない。接着層14は、ドライラミネートによる接着剤、あるいは、接着樹脂層である。
【0026】
本発明の電子レンジ用包装袋1を形成する積層体10に、包装材料として、図2(e)に示すように、バリア性や対突刺し性等機械的な強度等の為に中間層12を設けることができる。中間層12としては、一般に電子レンジで加熱又は加熱調理される食品用包材として使用されているものならば、特に限定されない。中間層12として用いられる材質としては、前記基材層11として例示したものが挙げられる。
【0027】
以上説明したごとく、本発明の電子レンジ用包装袋1は、袋上部にウィング部4を設けたことによって、液体を含む内容物の包装袋であっても、電子レンジ加熱に際して、ウィング部を上にして袋を横置きできる。そして、ウィング部内の中央領域にポイントシール部、該ポイントシール部内に易蒸通手段を設け、また、包装袋の側部シール部からポイントシール部方向に向うコントロールシール部を形成することにより、電子レンジによる加熱においても袋が破裂することなく、流動性のある食品を零すことなく安定して十分に加熱することができる。
さらに、予め、蒸気逃げ口を形成しなくても本発明の前述したポイントシールと易蒸通手段により、袋が破裂することなく加熱できるものである。
【0028】
【実施例】
本発明の電子レンジ用包装袋について、実施例によりさらに具体的に説明する。
<実施例1>
厚さ12μmのアルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、15μmの延伸ナイロンフィルム、60μmの無延伸ポリプロピレンフィルムをドライラミネートした包装材料で図8に示すような袋を作製した。図8に示す各部位の寸法を次の通りとした
a1=50mm、b1=150mm、c1=150mm、
r1=65mm、r2=55mm、
w1=10mm、w2=5mm、w3=15mm
n1=50.5mm、n2=65.5mm
この包装袋にカレーを入れ、500W電子レンジで加熱した結果、約2分後に切込み部から静かに蒸気が抜けた。蒸気はウィング部すなわち袋の上部から抜けたのでふきこぼれもなかった。
【0029】
<比較例1>
厚さ12μmのアルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、15μmの延伸ナイロンフィルム、60μmの無延伸ポリプロピレンフィルムをドライラミネートした包装材料で図9に示すようなコントロールシール部のない袋を作製した。図9に示す各部位の寸法を次の通りとした
a1=50mm、b1=150mm、c1=150mm、
r1=65mm、r2=70mm、
w1=10mm、w2=5mm、w3=15mm
この包装袋にカレーを入れ、500W電子レンジで加熱した結果、約2分後に側部の主シール部が部が先に破裂して内容物であるカレーが庫内に飛散した。
<比較例2>
厚さ12μmのアルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、15μmの延伸ナイロンフィルム、60μmの無延伸ポリプロピレンフィルムをドライラミネートした包装材料で図10に示すような袋を作製した。図10に示す各部位の寸法を次の通りとした
a1=50mm、b1=150mm、c1=150mm、
r1=65mm、r2=55mm、
w1=10mm、w2=5mm、w3=15mm
n1=65mm、n2=70mm
この包装袋にカレーを入れ、500W電子レンジで加熱した結果、側部の主シール部が破れ、大きな音を立てて爆発してカレーが庫内に飛散した。
【0030】
【発明の効果】
本発明の電子レンジ用包装袋は、袋の片面にウィング部が設けられているために、電子レンジ加熱をする場合、ウィング部を上して横置きして加熱することができ、蒸気逃げ口が上部にあるため、加熱時に、内容物がこぼれるおそれがないものである。
さらに、密封包装袋に収納した内容物を、電子レンジ加熱する際に、予め、蒸気逃げのための開放を行わなくても、本発明の電子レンジ用包装袋に設けた自動蒸通機能によって、発生した蒸気は穏やかに袋外に放散するので、加熱時に袋が破裂するおそれがない。また、ウィング部4に設けるポイントシールおよびコントロールシールともに、包装袋の周縁シールと同一シールからなるため、流通上の強度の安定性がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子レンジ用包装袋の実施例を示す図で、(a)斜視図、(b)ポイントシール部と易蒸通手段の説明図、(c)ポイントシール部の別の形成例、(d)ポイントシール部、コントロールシール部等の形成位置の説明図、(e)X1−X1部の断面図である。
【図2】包装袋の構造を説明する図で、(a)包装袋の斜視図、(b)包装袋を3ピースの材料から形成する場合の説明図、(c)X2−X2部の断面図。(d)および(e)包装袋を形成する包装材料の積層体の断面図である。
【図3】包装袋を2ピースの材料から形成する場合の説明図である。
【図4】包装袋を1ピースの材料から形成する場合の説明図である。
【図5】本発明における電子レンジ用包装袋の中におけるポイントシール部および易蒸通手段の形状を説明する図である。
【図6】ポイントシール部における易蒸通手段の形状を示す図である。
【図7】本発明の電子レンジ用包装袋におけるウィング部に設けるコントロールシール部の形状およびノッチの実施例の説明図である。
【図8】実施例における包装袋の説明図である。
【図9】比較例における包装袋の説明図である。
【図10】他の比較例における包装袋の説明図である。
【符号の説明】
1 電子レンジ用包装袋
2 下部材
3 上部材
K 1ピ―ス部材
f 折り返し部
4 ウィング部
5 主シール部
5Gガイドシール部
5S 裂止シール部
6 ポイントシール部
6N 未シール部
6P パターンシール部
7 切込
8 切欠
10 包装袋を形成する積層体
11 基材層
12 中間層
13 シーラント層
14 接着層
R 独立密封部
T ノッチ
Claims (8)
- 電子レンジにより加熱するための袋であって、少なくとも片面がシーラント層から構成される複合フィルムを用いて、シーラント面を上面とした下部材と、シーラント面同士を向かい合わせて少なくとも側部をシールしたウィング部を形成し、シーラント面を下面とした上部材とを重ね合わせ、その周縁部をシールして主シール部として密封した包装袋において、前記ウィング部内の中央領域に、ポイントシール部を設け、このポイントシール部内に少なくとも1個以上の易蒸通手段が施されており、かつ、ポイントシール部は、袋の中心部を中心とした円を描いた時、袋の中心からポイントシール部の最下端に接する円の半径がサイドシール部内縁に接する円の半径よりも短くなるような位置に設けられ、かつ、ウィング部の左右の側部シールからポイントシール部に向ってウィング部上端辺とほぼ平行にコントロールシール部を設け、かつ、前記コントロールシール部の先端位置が、袋の中心から同心円を描いたときに易蒸通手段の下端に接する円とポイントシール部の上端に接する円との間に含まれ、かつ、パウチ端部からポイントシール部端部までの距離と左右のコントロールシール部の先端までの距離の比が8/7以上とすることを特徴とする電子レンジ用包装袋。
- ポイントシール部の内側に未シール部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載した電子レンジ用包装袋。
- ポイントシール部の内側にパターンシール部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ用包装袋。
- 上記易蒸通手段が切刃または切欠であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載した電子レンジ用包装袋。
- 上記ポイントシール部に設けられた易蒸通手段の最下端とポイントシール部下端部の距離が2〜10mmであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載した電子レンジ用包装袋。
- 上記包装袋端部からウィング部までと包装袋の長さの比が2/5以下であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載した電子レンジ用包装袋。
- コントロールシール部が左右対称に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載した電子レンジ用包装袋。
- ウィング部内に設けたシール部のシール強度が90℃以上の温度で25N/15mm巾以下であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載した電子レンジ用包装袋。
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