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JP3904860B2 - 電源装置、半導体回路装置、およびicカード - Google Patents
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JP3904860B2 - 電源装置、半導体回路装置、およびicカード - Google Patents

電源装置、半導体回路装置、およびicカード Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電磁波などを介して非接触で外部の電力供給源から電力を取得するICカードなどに用いられる電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、プラスチック製のカードに、不揮発性メモリやCPU(CentralProcessing Unit)などからなるICチップなどを埋め込んだICカードが普及しつつある。このようなICカードは、現在広く利用されている磁気カードと比較して、より大量のデータを扱うことが可能であること、およびセキュリティに優れていることなどの利点を有しており、次世代のカードとして注目を集めている。また、ICカードは、現在の磁気カードで行われているような様々なアプリケーションを実現するだけでなく、技術的な制限から磁気カードの機能として利用することができなかったアプリケーションにも広く応用することができることから、急速に普及しつつある。
【0003】
ICカードは、接触型と非接触型とに分類される。接触型ICカードは、その表面に金属製の端子を設け、この端子を、ICカードに対して情報の読み書きを行うリーダライタ装置に設けられた端子とを接続することによって、電力の供給およびデータの送受信を行うものである。非接触型ICカードは、その内部にアンテナコイルを設け、電磁誘導技術を用いてリーダライタ装置が発生する磁場の中にアンテナコイルを進入させることによって、電波(例えば、数MHz〜数10MHz程度のキャリア周波数)を介して電力の供給およびデータの送受信を行うものである。非接触型ICカードでは、アンテナコイルによって受信された電力は、ダイオードブリッジによって整流された後に各機能ブロックに供給されることになる。
【0004】
また、非接触型ICカードは、その通信距離に応じて、さらに近接型、近傍型などに分類される。これらは、現在ISO/IEC14443およびISO/IEC10536においてそれぞれ標準化が進められている。
【0005】
非接触型ICカードは、外部装置との接続端子を持たないので、接続端子の接点部の破損などが生じる心配がない。よって、非接触型ICカードは、メンテナンスコストの低減、取り扱いの容易性、処理の高速性などの利点を有することになる。したがって、このような非接触型ICカードを、例えば鉄道やバスなどの乗車券に適用し、非接触型ICカードを改札ゲートにかざしてデータ処理を行ったり(かざし処理)、改札ゲートに瞬間的に接触させてデータ処理を行ったり (タッチ&ゴー処理)する利用方法が考えられている。
【0006】
しかしながら、非接触型ICカードは、電波という媒体を介して電力供給を行うものであることにより、常時安定した電力を受けることができるとは限らないという性質を有している。また、アンテナから得られる電源電圧は、電力を供給するリーダライタ装置などの外部装置との距離に左右されることになる。したがって、アンテナから受信された電力は、定電圧化された後に、カード内部のCPUなどを含む制御手段に供給されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
非接触型ICカードにおける従来の電源回路では、ICカードの動作の安定性、およびデータの送受信ならびに記憶動作に対する信頼性の点で、満足すべき性能が得られなかった。例えば、従来の電源回路では、リーダライタ装置からの給電によって、電源回路内のレギュレータの出力電圧がある一定値に達すると、内部の電圧検出器が、CPUに対してリセットを解除する制御が行われている。この際に、電源の供給能力が低い場合には、リセットが解除されてCPUが動作を開始すると、CPUの消費電流が増すことによってレギュレータの出力電圧が低下し、再びCPUがリセット状態に設定されてしまうような事態が生じていた。この結果、レギュレータの出力電流がCPUの動作に十分耐えられるほどの状態になるまでは、CPUの動作が安定しないという問題があった。
【0008】
そこで、この問題を改善する技術として、例えば特開平8−30752号公報には、次のような非接触型ICカードが開示されている。この非接触型ICカードは、電源電圧監視用の負荷を設けることによって、 電源部分が十分に安全な電力を供給できる能力を有する状態になったことを電圧検出器が検出してからリセット状態が解除されるように制御されている。これにより、制御手段の動作の安定性やデータの信頼性が向上されている。
【0009】
図8は、上記の特開平8−30752号公報に開示されている非接触型ICカード57および端末装置58の構成例を示すブロック図である。この例における非接触型ICカード57において、受信コイル55、整流回路56を通じて、レギュレータ51から出力電圧VCCの電源が内部のCPU52などの制御手段に供給される。ここで、レギュレータ51の出力に、CPU52の動作時と同等またはそれ以上の電力を消費する負荷回路53が接続されている。そして、電圧検出器54は、電源電圧VCCを監視することによって行うCPU52のリセット解除を、負荷回路53が動作状態で電力消費しているときの電源電圧VCCが基準電圧以上になり、CPU52動作時の電力消費に対して安定的に電力供給できるようになった時点で、行うようになっている。
【0010】
しかしながら、この特開平8−30752号公報に開示されている非接触型ICカードでは、電圧検出器54は、レギュレータ51から出力される出力電圧を監視するだけで、レギュレータ51において出力される電圧の基準となる基準電圧の精度に関しては制御がなされていないことになる。よって、CPU52のリセット解除後において、レギュレータ51における基準電圧が変動すれば、その出力電圧も変動するので、制御手段の動作の安定性やデータの信頼性が得られないという問題がある。
【0011】
基準電圧の精度を確保する方法としては、例えば特開平10−154216号公報などに開示されている方法がある。図9は、この公報に開示されている非接触型ICカードの構成例を示すブロック図である。非接触型ICカード内に、電源回路59の出力電圧と、並列に接続されたツェナーダイオード61を介して入力される基準電圧とを比較するコンパレータ60が設けられている。そして、コンパレータ60は、比較結果に基づいて、書き換え可能メモリへの書き込み/読み出しを制限する信号を出力する。これにより、書き換え可能メモリに対する書き込み/読み出しを確実に行うことが可能となるので、書き換え可能メモリにおける記録内容を正常に保護することができる。
【0012】
ツェナーダイオード61は、図示しない抵抗と組み合わせることによって、入力される電圧を、所定の電圧値にまで低下させて出力する機能を有しているものである。すなわち、ツェナーダイオード61を用いて基準電圧を生成するようにすれば、比較的精度のよい基準電圧を生成することが可能となる。
【0013】
しかしながら、ツェナーダイオードは、バイポーラプロセスによって作製されるものである一方、ICカード内で各種論理演算を行うためのロジック部は、MOSプロセスによって作製されるものとなっている。すなわち、ツェナーダイオードを含む回路と、ロジック部を含む回路とを、1つのチップ上に形成することは不可能となっている。
【0014】
したがって、このような半導体回路装置は、複数のチップで構成せざるを得ないことになり、サイズの大型化を招くことになる。ICカードは、携帯性を考慮する必要があるので、半導体回路装置の大型化は好ましくないものである。また、チップが複数となることによって、異なるプロセスによる製造を行う必要があるとともに、組み立て工程が増えることになる。これによって、製造コストが上昇するという問題もある。さらに、異なるチップ間での配線が必要となり、配線抵抗による効率の低下や動作スピードの低下などの問題も招くことになる。
【0015】
一方、近年のICカードは、回路構成に応じて電源電圧レベルを異ならせる多電圧制御が必要とされるものが多くなっている。例えば、不揮発性メモリに3V電源を使用し、CPUを含む論理回路には2V電源を使用する、というような場合や、不揮発性メモリの書き込み電圧にはさらに高電圧を使用する場合もあり、電圧制御がより複雑になっている。
【0016】
このような多電圧制御手段として、消費される電圧あるいは電流に応じて複数のブロック回路に分割し、それぞれに対応するレギュレータを設ける構成が考えられる。すなわち、これらのレギュレータからの出力が、それぞれ対応するブロック回路に対して供給することによって、それぞれのブロック回路に適した電圧を供給することが可能となる。しかしながら、電源電圧レベルの変動によっては、システムリセットがかかったり、不揮発性メモリの動作範囲外やCPUの動作範囲外へ電圧が変動したりすることが予想される。
【0017】
また、各ブロック回路における動作マージンは、それぞれ異なっているものである。このような複数のブロック回路によってシステムを構成する場合には、システムの動作マージンは、各ブロック回路における動作マージンの共通の範囲となる。すなわち、システムを構成するブロック回路の数が増加するほど、そのシステムの動作マージンは狭くなっていく傾向がある。特に、動作マージンがシビアであるCPUの動作マージンに律則されることが多い。このような場合、供給する動作電圧に必要以上のばらつきがあれば、システムそのものが動作しなくなる可能性があり、その原因としては、レギュレータの精度ばかりでなく、その基準電圧の精度にも依存していることになる。
【0018】
例えば、基準電圧が±10%変動すれば、レギュレータ回路の出力電圧は通常10%変動することになる。すなわち、基準電圧は、レギュレータ回路すべてに接続されているので、基準電圧の変動は、すべての電圧変動に影響を与えることになる。
【0019】
また、昨今では、ICカードが多機能であることが望まれており、これに伴って、CPUの動作周波数もより高いものが用いられるようになっている。CPUの動作周波数が高くなると、それに伴って、CPUを動作させるための電圧も、その精度がよりシビアに要求されるようになる。
【0020】
したがって、極めて精度の良い基準電圧を生成することが必要とされているが、1つのチップに、基準電圧生成回路とロジック部とを備えた半導体回路装置において、極めて精度の良い基準電圧を生成する回路は、現状において提案されていない。よって、安定して動作する高機能なICカードを実現する上で、大きな足枷となっている。
【0021】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、外部の電力供給源から取得する電力が不安定であっても、精度がきわめて高く、かつ安定した電圧を出力することが可能な電源装置、およびこれを備えた半導体回路装置、ならびにICカードを提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明に係る電源装置は、外部の電力供給源から電力を取得する電力取得部と、入力される基準電圧に基づいて、所定の電圧を生成するレギュレータ回路とを備え、上記レギュレータ回路で生成された所定の電圧を出力する電源装置において、上記電力取得部で取得した電力に基づいて、第1基準電圧を生成する第1基準電圧生成回路と、上記レギュレータ回路から出力される所定の電圧に基づいて、第2基準電圧を生成する第2基準電圧生成回路と、上記第1基準電圧に基づく電圧、および、上記第2基準電圧に基づく電圧のいずれか一方を、基準電圧として上記レギュレータ回路に入力するスイッチング回路とを備えていることを特徴としている。
【0023】
上記の構成では、まず、第1基準電圧生成回路が、電力取得部で取得した電力に基づいて、第1基準電圧を生成している。ここで、電力取得部で取得した電力は、何らかの外乱によって、例えばその電圧値が大きく変動する可能性を有しているものである。したがって、第1基準電圧は、その電圧値が安定していない可能性があることになる。
【0024】
一方、第2基準電圧生成回路は、レギュレータ回路から出力される所定の電圧に基づいて第2基準電圧を生成している。レギュレータ回路は、基準電圧に基づいて所定の電圧を出力するものであるので、その電圧値は基本的には安定していることになる。したがって、第2基準電圧は、その電圧値が常に安定しているものとなる。
【0025】
よって、電力の供給開始直後では、スイッチング回路によって、第1基準電圧に基づく電圧がレギュレータ回路に入力されるようにし、第1基準電圧に基づく電圧に基づいてレギュレータ回路が所定の電圧を出力するようにする。その後、レギュレータ回路から所定の電圧が出力されるようになった後は、スイッチング回路によって、第2基準電圧に基づく電圧がレギュレータ回路に入力されるようにし、第2基準電圧に基づく電圧に基づいてレギュレータ回路が所定の電圧を出力するようにする。
【0026】
第2基準電圧は、上記のように、その電圧値が常に安定しているものであるので、レギュレータ回路が、この第2基準電圧に基づいた電圧に基づいて所定の電圧を出力する際には、その電圧値は、精度が良く、かつ安定したものとなる。したがって、出力する電圧の精度および安定性がシビアに要求される場合にも、その要求に的確に応えることが可能な電源装置を提供することができる。
【0027】
また、本発明に係る電源装置は、上記の構成において、上記電力取得部が、外部の電力供給源から出射された電磁波を受信することによって、非接触で電力を取得することを特徴としている。
【0028】
上記の構成によれば、電力の供給は、電磁波を受信することによって非接触で行われることになる。よって、電力の供給を端子などを介して接触させて行う構成と比較して、接点部の破損などの問題がなく、メンテナンスコストを低減させることができる。また、非接触であるので、電力供給時の取り扱い動作を簡便にすることができ、高速に処理することが可能となる。
【0029】
また、このように、電磁波を介して非接触で電力供給を行う場合には、一般的にその電圧値の変動が大きいものとなる。これに対しては、上記のように、レギュレータ回路から出力される所定の電圧に基づいて第2基準電圧が生成されるとともに、この第2基準電圧に基づいて、レギュレータ回路が所定の電圧を出力している。すなわち、上記の構成によれば、供給される電力の変動が大きくなりがちな、非接触方式の電力供給においても、精度がよく安定した所定の電圧を出力することが可能な電源装置を提供することができる。
【0030】
また、本発明に係る電源装置は、上記の構成において、上記電力取得部、レギュレータ回路、第1基準電圧生成回路、第2基準電圧生成回路、およびスイッチング回路が、すべてMOSプロセスによって作製される構造となっていることを特徴としている。
【0031】
例えば基準電圧生成回路としてツェナーダイオードを用いる構成の場合、ツェナーダイオードは、バイポーラプロセスによって作製されるものであるので、MOSプロセスによって作製される構成と、1つのチップ上に形成することは不可能となっている。すなわち、MOSプロセスによって作製されるチップと、バイポーラプロセスによって作製されるチップとを別に設けなければならないことになる。
【0032】
これに対して、上記の構成によれば、電源装置を構成する全ての要素を、MOSプロセスによって作製することが可能となるので、1つのチップで上記電源装置を構成することが可能となる。したがって、電源装置のサイズの小型化、製造工程の簡素化、ならびに、チップ間配線による効率や動作スピードの低下の抑制などを実現することができる。
【0033】
また、本発明に係る電源装置は、上記の構成において、上記第1基準電圧生成回路が、電力取得部で取得した電力から1次バイアス電圧を生成する1次バイアス回路と、該1次バイアス電圧に基づいて定電流を生成する定電流回路と、該定電流に基づいて2次バイアス電圧を生成する2次バイアス回路とを備え、2次バイアス電圧を第1基準電圧として出力することを特徴としている。
【0034】
上記の構成によれば、例えば電磁波を介して非接触で電力の供給を受けるような場合に、磁場の影響を受けて高電圧が発生しても、1次バイアス回路および定電流回路によって、高電圧を所定の電圧に定電圧化させることが可能となる。そして、この電圧が、2次バイアス回路によって、第1基準電圧としての所定の電圧に変換されることになる。つまり、このような構成によれば、入力される電圧の変動が比較的大きい場合でも、ある程度の精度で安定した第1基準電圧を出力することが可能となる。なお、この第1基準電圧の精度は、第2基準電圧の精度よりは劣っていることには変わりない。
【0035】
また、このような構成の回路であれば、第1基準電圧の立ち上がりを比較的速くすることが可能となる。したがって、供給される電力の立ち上がりから比較的短い時間で所定の第1基準電圧を出力することができ、レギュレータ回路からの所定の電圧の出力を比較的早く行うことが可能となる。
【0036】
また、本発明に係る電源装置は、上記の構成において、上記第2基準電圧生成回路が、実装後に、出力する第2基準電圧の値を微調整する電圧調整手段を備えていることを特徴としている。
【0037】
上記の構成によれば、第2基準電圧生成回路を実装した後に、電圧調整手段によって、出力する第2基準電圧の値を微調整することが可能となっている。したがって、第2基準電圧生成回路を実装する際のプロセスばらつきによって、出力する第2基準電圧の値が所定の値からずれていたとしても、電圧調整手段による調整によって、正確な値とすることが可能となる。よって、極めて精度の高い第2基準電圧を出力することが可能となる。
【0038】
また、本発明に係る電源装置は、上記の構成において、上記第2基準電圧生成回路が、第2基準電圧の値を決定する閾値の設定が可能な浮遊ゲートを有するMOSトランジスタからなる差動増幅器を備えていることを特徴としている。
【0039】
上記の構成によれば、第2基準電圧生成回路の実装後における第2基準電圧の値の調整を、容易かつ的確に行うことが可能な構成を実現することができる。
【0040】
また、本発明に係る電源装置は、上記の構成において、上記スイッチング回路が、上記電力取得部で電力の取得が開始されてから所定の第1の期間においては、上記第1基準電圧に基づく電圧を上記レギュレータ回路に入力し、上記第1の期間後においては、上記第2基準電圧に基づく電圧を上記レギュレータ回路に入力するように制御されることを特徴としている。
【0041】
上記の構成によれば、電力取得開始時には、第1基準電圧に基づく電圧を暫定的な基準電圧として用い、愛2基準電圧生成回路の出力が安定した時点で、精度の高い第2基準電圧に基づく電圧を基準電圧として用いることになる。よって、電力供給開始から第2基準電圧が安定するまでの期間も所定の電圧を出力することが可能となるので、所定の電圧の供給先となるシステムの立ち上げ時間を短縮することが可能となる。
【0042】
また、本発明に係る半導体回路装置は、本発明に係る上記電源装置と、情報を記憶する不揮発性記憶装置と、システムの動作を制御するシステム制御部とを備えたことを特徴としている。
【0043】
上記の構成によれば、供給される電力が比較的大きく変動する場合でも、上記したような電源装置によって、精度よく定電圧化された電圧が、不揮発性記憶装置やシステム制御部に供給されるようになる。したがって、これら不揮発性記憶装置やシステム制御部における誤動作が生じることがなく、常に安定した処理動作を行う半導体回路装置を提供することが可能となる。
【0044】
また、本発明に係る半導体回路装置は、上記の構成において、上記不揮発性記憶装置が、記憶動作時に用いる基準電圧を生成する基準電圧生成回路を備えているとともに、上記不揮発性記憶装置が備える基準電圧生成回路が、上記電源装置が備える第2基準電圧生成回路としても機能することを特徴としている。
【0045】
不揮発性記憶装置は、一般的に、記憶動作を行う際に用いる電圧の値は精度の高いものが必要とされるので、精度の高い基準電圧を生成する基準電圧生成回路が設けられている。よって、この基準電圧生成回路を、電源装置における第2基準電圧生成回路としても機能させることによって、精度の高い第2基準電圧を生成することが可能となる。
【0046】
また、第2基準電圧生成回路を、不揮発性記憶装置に備えられている既存の基準電圧生成回路によって実現することができるので、開発期間の短縮、開発精度の向上、およびチップ面積の削減によるコストダウンを図ることができる。
【0047】
また、本発明に係る半導体回路装置は、上記の構成において、上記電源装置が、第2基準電圧生成回路から出力される第2基準電圧を、電圧値の異なる第3基準電圧に変換する第3基準電圧生成回路をさらに備えており、上記スイッチング回路が、上記第1基準電圧に基づく電圧、および、上記第3基準電圧に基づく電圧のいずれか一方を、基準電圧として上記レギュレータ回路に入力することを特徴としている。
【0048】
第2基準電圧生成回路は、上記のように、不揮発性記憶装置に備えられている基準電圧生成回路によって実現されることになっている。すなわち、第2基準電圧生成回路は、不揮発性記憶装置における動作で必要とされる基準電圧を生成するものであるので、レギュレータ回路に入力するのに最適な電圧値の基準電圧を生成するとは限らない。そこで、上記の構成のように、第3基準電圧生成回路によって、第2基準電圧が第3基準電圧に変換され、この第3基準電圧に基づく電圧がレギュレータ回路に入力されるようにすれば、レギュレータ回路に入力するのに最適な電圧値の第3基準電圧を生成することが可能となる。
【0049】
なお、第3基準電圧生成回路は、精度の高い第2基準電圧を所定の第3基準電圧に変換するだけでよいので、構成としては比較的単純なもので実現することが可能である。したがって、このような構成を付加することによるコストの増大はわずかなものである。
【0050】
また、本発明に係る半導体回路装置は、上記の構成において、上記システム制御部における処理モードの切り換えタイミングと、上記スイッチング回路が、上記レギュレータ回路に入力する基準電圧を、上記第1基準電圧に基づく電圧から上記第2基準電圧に基づく電圧に切り換えるタイミングとが、それぞれ異なるタイミングとなるように制御されることを特徴としている。
【0051】
上記の構成によれば、システム制御部における処理モードの切り換えタイミングと、スイッチング回路による基準電圧の切り換えタイミングとが同時に行われることがなくなるので、誤動作が生じることを防止することができる。
【0052】
また、本発明に係るICカードは、本発明に係る上記半導体回路装置を備えたことを特徴としている。
【0053】
上記のような半導体回路装置をICカードに適用することによって、例えば、外部の電力供給源からの電力供給が安定しない非接触型ICカードにおいても、ICカード内の各種機能ブロックに対して安定した電圧を供給することが可能となる。したがって、安定動作が保証されたICカードを実現することができる。
【0054】
また、例えば、上記のような非接触型ICカードに、接触型の端子を設けるなどをすれば、非接触型および接触型を兼用したICカードを実現することも可能である。
【0055】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1ないし図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0056】
図1は、本実施形態に係る電源装置の基本構成を示すブロック図である。なお、本実施形態では、この電源装置は、非接触型ICカード内に設けられる電源装置として機能するものとする。同図に示すように、この電源装置は、電力取得部1、第1基準電圧生成回路2、第2基準電圧生成回路3、第3基準電圧生成回路4、レギュレータ回路5、スイッチング信号生成回路6、スイッチング回路7、および平滑コンデンサ8を備えた構成となっている。
【0057】
電力取得部1は、外部装置から、非接触な手段によって電力を取得するブロックである。上記のように、電源装置が、非接触型ICカード内に設けられる電源装置として機能する場合、電力取得部1は、外部装置であるリーダライタ装置との間で、電波によって電力やデータ信号を得るためのコイル状のアンテナや、このアンテナによって得られた電流を整流する整流回路などによって構成される。
【0058】
第1基準電圧生成回路2は、電力取得部1によって取得された電力に基づいて第1基準電圧VREF1.2Vを生成する回路である。
【0059】
レギュレータ回路5は、例えば非接触型ICカード内に設けられている各種回路に供給する所定電圧値の動作電圧を、第1基準電圧VREF1.2Vまたは第3基準電圧VREF1.2Vに基づいて生成する回路である。レギュレータ回路5から出力される電圧としては、ICカード内に設けられ、各種論理演算を行うロジック部に出力されるVCC2V、後述する不揮発性メモリ部29において用いられるVPP、VCC3Vなどが挙げられる。このレギュレータ回路5は、例えば、コンパレータ、電流制御用MOSトランジスタなどから構成される。
【0060】
第2基準電圧生成回路3は、後述する不揮発性メモリ部29に備えられているものであり、レギュレータ回路5において出力されたVCC3Vに基づいて、精度の高い第2基準電圧VREF3Vを生成する回路である。また、第3基準電圧生成回路4は、第2基準電圧VREF3Vに基づいて、第1基準電圧VREF1.2Vと略同一の電圧値で、第1基準電圧VREF1.2Vより精度が高く安定した第3基準電圧VREF1.2Vを生成する回路である。
【0061】
スイッチング信号生成回路6は、スイッチング回路7におけるスイッチング動作を制御するためのスイッチング信号を生成する回路である。また、スイッチング信号生成回路6は、第3基準電圧生成回路4の動作を制御するイネーブル信号ENBを第3基準電圧生成回路4に向けて出力している。
【0062】
スイッチング回路7は、スイッチング信号に基づいて、レギュレータ回路5に入力する基準電圧を、第1基準電圧VREF1.2Vと、第3基準電圧VREF1.2Vとの間で切り換える処理を行う回路である。このスイッチング回路7は、第1基準電圧生成回路2の出力部と、第3基準電圧生成回路4の出力部とにそれぞれ接続される2つのMOSトランジスタによって構成されており、第1基準電圧を入力するMOSトランジスタのゲートにPGATE1信号が入力され、第3基準電圧を入力するMOSトランジスタのゲートにPGATE2信号が入力される。
【0063】
平滑コンデンサ8は、スイッチング回路7からレギュレータ回路5に向けて出力される第1基準電圧VREF1.2Vまたは第3基準電圧VREF1.2Vを安定化させるための回路である。この平滑コンデンサ8は、例えば、ゲート容量を利用したコンデンサなどによって構成される。
【0064】
次に、第1基準電圧生成回路2、第2基準電圧生成回路3、第3基準電圧生成回路4、およびスイッチング信号生成回路6に関して詳細に説明する。
【0065】
第1基準電圧生成回路2は、電源投入後の初期期間において、レギュレータ回路5におけるリファレンス電圧としての第1基準電圧VREF1.2Vを生成し、レギュレータ回路5の立ち上げを行い、各ブロックへの電圧供給を開始させることを目的としている。また、第2基準電圧生成回路3は、不揮発性メモリ29内部の昇圧回路用基準電圧生成回路と共用されるものであり、トリミングされた精度の高い第2基準電圧VREF3Vを生成することを目的としている。この第2基準電圧VREF3Vは、リファレンス電圧として、不揮発性メモリ部29内での動作電圧を生成する昇圧回路と、第3基準電圧生成回路4とに供給されている。なお、この第2基準電圧VREF3Vは、例えば3.0Vに設定される。
【0066】
第3基準電圧生成回路4は、第2基準電圧生成回路3で生成された第2基準電圧VREF3Vを、第1基準電圧VREF1.2Vと略同一の第3基準電圧VREF1.2Vにまで降圧することを目的としている。この第3基準電圧VREF1.2Vは、第1基準電圧VREF1.2Vと比較して、その電圧値の精度および安定性が向上したものとなっている。
【0067】
なお、上記したように、第2基準電圧生成回路3は、不揮発性メモリ部29内部にある昇圧回路用の基準電圧生成回路と共用されている。この昇圧回路は、不揮発性メモリブロック内部では、主に不揮発性メモリセルに対する書き込みあるいは消去用の高電圧を生成するために用いられるものである。不揮発性メモリセルに対して書き込みあるいは消去を行う際に印加される電圧は、高い精度が要求されるものであるので、この電圧を生成する基準電圧生成回路も安定して高い精度で電圧を生成することが可能であるものが用いられる。すなわち、第2基準電圧生成回路3は、一般的に用いられている不揮発性メモリ部にもともと設けられている昇圧回路用の基準電圧生成回路を利用したものであるので、第2基準電圧生成回路3を新規に設計する必要はないことになる。よって、本実施形態に係る電源装置を設計する上での開発費用および時間は、比較的少なくてすむことになる。
【0068】
図2は、第1基準電圧生成回路2の構成を示す回路図である。同図に示すように、第1基準電圧生成回路2は、一次バイアス回路9、定電流回路10、および二次バイアス回路11を備えた構成となっている。一次バイアス回路9は、電力取得部1から取得した電圧VCCに基づいて、一次バイアス電圧RVDD5を生成する回路である。定電流回路10は、一次バイアス回路9によって生成された一次バイアス電圧RVDD5に基づいて定電流ISSを生成する回路である。二次バイアス回路11は、定電流回路10によって生成された定電流ISSに基づいて二次バイアス電圧を生成する回路である。この二次バイアス電圧が、第1基準電圧VREF1.2Vとして第1基準電圧生成回路2から出力される。
【0069】
なお、第1基準電圧生成回路2は、複数のMOSトランジスタ、2つの抵抗R1・R2、および1つのコンデンサC1によって構成されている。また、図2において、Aで示すトランジスタは、低Vth型(低閾値型)Nchトランジスタを示しており、Bで示すトランジスタは、Pchトランジスタを示している。
【0070】
一次バイアス回路9に入力されるVCC電圧は、電力取得部1における整流回路によって整流された電圧であるが、磁場の影響によって高電圧を発生する可能性がある。しかしながら、一次バイアス回路9および定電流回路10を介することによって、入力されるVCC電圧は、略5Vに定電圧化されて出力されることになる。そして、略5Vの電圧は、二次バイアス回路11によって略1.2Vの基準電圧VREF1.2Vに変換される。
【0071】
また、二次バイアス回路11は、図2に示すように、複数の低Vth型Nchトランジスタによって構成されている。低Vth型Nchトランジスタは、Nchトランジスタ形成後、Vthを下げるために再度イオン注入を行うことによって生成されるものであり、プロセスパラメータによる変動が抑えられている。ただし、この場合のプロセスパラメータの変動を抑えるというのは、閾値Vthの変動に対してであり、トランジスタ形成後に出力電圧の精度を向上させることは不可能となっている。したがって、第1基準電圧生成回路2の形成時のプロセスばらつきに応じた第1基準電圧VREF1.2Vの電圧値の変動を取り除くことは不可能となっている。なお、第1基準電圧VREF1.2Vの電圧値の変動量は、例えば所望とする電圧値に対して±10%程度となる。
【0072】
一方、第1基準電圧生成回路2は、第1基準電圧VREF1.2Vの立ち上がり時間、すなわち、VCCが入力されてから所望とする電圧値に収束するまでの時間が、第2基準電圧生成回路3よりも短いものとなっている。つまり、第1基準電圧生成回路2から出力される第1基準電圧VREF1.2Vは、立ち上がりは速いが、電圧値の精度は悪いものとなっている。
【0073】
このように、第1基準電圧生成回路2は、プロセスパラメータの変動の影響を受ける要因を有している一方、立ち上がりは速いものとなっているので、CPUなどの動作に影響を与えない回路始動の初期期間に、第1基準電圧VREF1.2Vを暫定的な基準電圧としてレギュレータ回路5に入力するように、スイッチング信号生成回路6およびスイッチング回路7によるスイッチング制御が行われる。
【0074】
図3は、第2基準電圧生成回路3の構成を示す回路図である。第2基準電圧生成回路3は、前記したように、不揮発性メモリブロックに内蔵する昇圧回路用の基準電圧生成回路と共用されるものである。同図に示すように、第2基準電圧生成回路3は、抵抗R3・R4・R5・R6、第2基準電圧値VREF3Vを決定する閾値の設定(書き込み)が可能な浮遊ゲートを有するMOSトランジスタG1・G2、および作動増幅器12などによって構成されており、レギュレータ回路5から入力されるVCC3Vに基づいて、第2基準電圧VREF3Vを出力する構成となっている。
【0075】
第2基準電圧生成回路3は、上記のように、閾値の設定(書き込み)が可能な浮遊ゲートを有するMOSトランジスタG1・G2を備えているので、第2基準電圧生成回路3が形成された後に、これらの閾値を適宜設定することによって、精度の高い第2基準電圧値VREF3Vを出力することが可能となっている。すなわち、MOSトランジスタG1・G2の閾値は、ウエハテストで測定された閾値Vth、およびその他のプロセスパラメータに基づいて設定することが可能であり、第2基準電圧生成回路の基準電圧を最適にトリミングすることが可能となっている。したがって、第2基準電圧生成回路3は、プロセスばらつきの影響を受けずに、精度が良く安定した第2基準電圧VREF3Vを出力することが可能となっている。
【0076】
本実施形態では、第2基準電圧VREF3Vは、略3.0Vに設定されている。また、Ids1、Ids2は、MOSトランジスタG1・G2におけるソース−ドレイン間電流を示しており、Ids1=Ids2のときに設定された基準電圧が出力されることになる。この第2基準電圧VREF3Vは、通常±3%内の変動に抑えることが可能となっている。なお、イネーブル信号ENBは、不揮発性メモリ部29内部で生成されるものである。
【0077】
図4は、第3基準電圧生成回路4の構成を示す回路図である。同図に示すように、第3基準電圧生成回路4は、第2基準電圧VREF3Vを取り込むためのMOSトランジスタ13・14と、取り込んだ第2基準電圧VREF3Vを分圧して第3基準電圧VREFを生成する2つの抵抗R7・R8とを備えた構成となっている。
【0078】
このように、第3基準電圧生成回路4に入力された第2基準電圧VREF3Vの3V電圧は、抵抗R7・R8による抵抗分割によって、第1基準電圧VREF1.2Vと略同一電圧である略1.2Vの第3基準電圧VREF1.2Vに変換されることになる。ここで、第2基準電圧VREF3Vは、前記したように、その電圧値が安定しており、かつ精度が良いものである。よって、この第2基準電圧VREF3Vから生成した第3基準電圧VREF1.2Vは、第1基準電圧VREF1.2Vよりも精度がよく安定しているものとなる。
【0079】
なお、図4中において、INV1、INV2、INV3、INV4はインバータを示しているが、これらは、精度が比較的悪い電圧でも正常に動作するものであるので、電力取得部1から出力されるVCCに基づいて動作するように設計されている。
【0080】
図5は、スイッチング信号生成回路6の構成を示す回路図である。同図に示すように、スイッチング信号生成回路6は、MOSトランジスタのゲート回路からなる論理回路で構成されている。このスイッチング信号生成回路6には、図示しないウォーミングアップカウンタから出力されるWCNT3信号、および、後述するパワーオンリセット回路35から出力されるRSTB信号が入力されている。
【0081】
WCNT3信号によって、論理回路を介して第1基準電圧VREF1.2Vまたは第3基準電圧VREF1.2Vを切り換えるためのスイッチング信号PGATE1・PGATE2が生成され、それぞれスイッチング回路7を構成する2つのMOSトランジスタ15・16(図1参照)のゲートに入力される。なお、図5に示すRSTB信号は、リセット期間においてスイッチング信号生成回路6を非動作状態とするための信号である。
【0082】
図6は、本実施形態に係る非接触ICカードを実現する半導体回路装置の概略構成を示すブロック図である。この半導体回路装置は、電磁波を用いた通信を行うRF(Radio Frequency)部22、データ処理用のCPU(Central Processing Unit)23、暗号を高速処理するためのセキュリティ用プロセッサ24、演算処理における作業領域としてのワークRAM(Random Access Memory)25、起動時に用いられるブートROM(Read Only Memory)26、プロトコル制御回路27、リセット回路28、不揮発性メモリ部29、電圧制御回路部30などを備えた構成となっている。
【0083】
また、RF部22は、電磁誘導を起動させるアンテナコイル21、アンテナコイル21の接続端子およびショットキーダイオードなどから構成される整流回路32、変調回路31、復調回路33、クロック抽出回路34、およびパワーオンリセット回路35を備えた構成となっている。
【0084】
なお、同図において、図1に示す構成のうち、電力取得部1が、アンテナコイル21および整流回路32などによる電力を取得する構成に相当し、第2基準電圧生成回路3が不揮発性メモリ部29に含まれており、その他の構成は、電圧制御回路部30に含まれることになる。
【0085】
まず、上記の構成における動作の概要を説明する。電磁誘導によって生じた電力は、整流回路32によって整流される。整流回路32によって全波整流された電源電圧であるVCC電源は、電圧制御回路部30に入力される。そして、この電圧制御回路部30において、非接触ICカード内における、各種論理演算を行う各ロジック部や不揮発性メモリ部29などに最適な電圧が生成され、それぞれ供給される。また、整流回路32からの搬送波形がクロック抽出回路34によって抽出され、クロック信号が生成される。
【0086】
さらに、変調回路31および復調回路33によって、振幅変調によりデータ通信が行われる。受信した信号は、復調回路33によって復調信号に変換され、セレクタ回路38を介してプロトコル制御回路27に入力され、CPU23によって処理される。またCPU23において送信信号が生成されると、この送信信号がプロトコル制御回路27からセレクタ回路38を介して変調回路31に入力され、変調回路31において送信に適した信号に変換した後に、アンテナコイル21から送信される。
【0087】
なお、本実施形態において用いられるICカード、およびこのICカードに対応したリーダライタ装置は、ISO/IEC14443のtypeB規格に準拠するものとしている。また、RF部1は、リーダライタ装置が送信する13.56MHzのキャリア波を受信し、変調回路31および復調回路33は、ASK (Amplitude Shift Keying)10%振幅変調によってキャリア波に重畳されたデータを変復調するものとしている。
【0088】
次に、図6に示す各構成における動作について詳細に説明していく。リーダライタ装置から送信されたキャリア波は、給電に最適に構成されたアンテナコイル21によって受信される。そして、このアンテナコイル21によって起動される電力は、ショットキーバリアダイオードなどによって構成された整流回路32によって整流される。
【0089】
整流回路32において生成される電気的信号は、キャリア波からクロック抽出回路17において抽出される13.56MHzのCLK信号と、復調回路16においてASK10%振幅変調されたデータ信号と、整流回路14で全波整流された電源電圧(ここではVCC電源と称する)との3種類となっている。
【0090】
全波整流されたVCC電源は、電圧制御回路部30内部のレギュレータ回路5に入力されており、ICカード内の各ロジック部の動作に最適な電圧に変換されている。レギュレータ回路5における基準電圧は、前記したような構成によって生成される。
【0091】
ここで、全波整流されたVCC電源は、コンデンサによる平滑作用を受けているが、それでもなお、ある程度の振幅を有しているので、上記のようにレギュレータ回路5を介して定電圧化する必要がある。なお、ここで、VCC電源を、例えばトリミング可能な基準電圧発生回路に入力したとしても、精度のよい基準電圧を得ることはできない。これは、VCC電源の電圧は、通常コンデンサなどによって平滑化されてはいるものの、まだいくらかの電圧振幅を有しているものであり、安定した一定電圧の基準電圧を生成することはできないからである。また、VCC電源の電圧は、外部からの磁場の影響により過大な電圧を発生する場合があるので、レギュレータ回路5によって定電圧化する必要がある。
【0092】
図7は、本実施形態に係る電源装置を組み込んだ半導体回路装置の動作のタイミングを示すタイミングチャートである。同図において、VCCは、図6に示す整流回路32による整流作用によって生成される電圧(例えば5〜6V)である。
【0093】
VPPは、不揮発性メモリ部29における書き込み電圧(3.0V)を示しており、VCC3Vは、不揮発性メモリ部29におけるロジック部で用いられる電圧(3.0V)を示しており、VCC2Vは、半導体回路装置内の各ロジック部で用いられる電圧(2.0V)を示している。これらのVPP、VCC3V、VCC2Vは、いずれも図1に示すレギュレータ回路5によって生成されるものである。また、これらのVPP、VCC3V、VCC2Vの電圧は、パワーオンリセット期間、第1ウォーミングアップ期間(以降、WUP期間と称する)、および第2WUP期間においては、第1基準電圧VREF1.2V(暫定基準電圧)に基づいて生成される一方、第3WUP期間および動作モード期間においては、電圧の精度が良く、かつ安定している第3基準電圧VREF1.2Vに基づいて生成されている。
【0094】
また、CLKは、図6に示すクロック抽出回路34から出力されるクロック信号を示している。RSTBは、電源電圧の立ち上がり時に、図6に示すパワーオンリセット回路35から出力されるパワーオンリセット信号を示している。なお、パワーオンリセット信号であるRSTBは、“L”レベルのとき有効となるものとなっている。
【0095】
RFMODE、WCNT3は、図示しないウォーミングアップカウンタで生成される制御信号であり、ともに図6に示す電圧制御回路30に入力される。また、WCNT3は、図5に示したように、スイッチング生成回路6にも入力される。RFMODEが“H”レベルになると、非接触モードに移行し、所定期間(第2WUP期間)の後に、スイッチング信号(基準電圧切り換え信号)であるWCNT3が“H”レベルに切り換えられる。これにより、図5に示したスイッチング信号生成回路6において、PGATE1が“H”レベル、PGATE2が“L”レベルとなり、スイッチング回路7は、レギュレータ回路5に与える電圧を第3基準電圧発生回路4の出力電圧に切り換える。
【0096】
なお、RFMODEは、上記のように、各種処理モードを切り換えることを示す信号となっている。この例では、接触モードおよび非接触モードを切り換えるようになっている。これは、接触型と非接触型とを兼用したICカードの電源装置を想定しているからであり、この場合、電源立ち上げシーケンスの中で、接触モードか非接触モードかを判定して回路の状態を切り換える必要があるからである。接触モードと非接触モードとでは、システムクロックの生成方法や、通信方式が異なることになる。
【0097】
次に、図6に示す半導体回路装置、および、図1に示す電源装置における動作について、図7に示すタイミングチャートに基づきながら説明する。アンテナコイル21が、外部装置から給電を受けると、整流回路32による整流作用によって、所定の電源電圧VCC(例えば5〜6V)が生成され、電圧制御回路部30に電源電圧が供給される。
【0098】
VCCが立ち上がると、第1基準電圧生成回路2から暫定基準電圧としての第1基準電圧VREF1.2Vが生成される。この第1基準電圧VREF1.2Vは、まずレギュレータ回路5に供給されて、この第1基準電圧VREF1.2Vに基づいてVPP、VCC3V、VCC2Vが生成される。
【0099】
また、同じくVCCが立ち上がると、クロック抽出回路34は、搬送波からクロック信号CLKを抽出する。CLKは、CGブロック39で逓倍された後に、システムクロックとして内部のシステムに供給される。
【0100】
また、パワーオンリセット回路35は、VCCの立ち上がりを検出することによってリセットを解除する。VCCとしては、その立ち上がりが急峻な場合や緩やかな場合が想定されるが、どちらの場合においても最適なタイミングでリセットが解除されるように、パワーオンリセット回路35を設計することが好ましい。
【0101】
リセット解除後、システムはウォーミングアップ期間に入る。図7に示す例では、ウォーミングアップ期間を3分割してモード切り換えが行われている。ここで、モード切り換えを、レギュレータ回路5に入力される基準電圧の切り換えと同時に行うと、誤動作を起こす可能性がある。例えば、本実施形態では、非接触モードを設定しているが、非接触モードに設定した後、動作が安定するまでは数10μsec必要となっており、上記基準電圧の切り換えは、動作が安定した後に行う必要がある。
【0102】
このとき、暫定の第1基準電圧VREF1.2Vで動作する期間(第1WUP期間および第2WUP期間)には、比較的動作領域(電圧マージン)の広い回路が動作していることになる。本実施形態では、ウォーミングアップカウンタなどである。そして、WCNT3信号が“H”レベルに切り換えられると、暫定の第1基準電圧VREF1.2Vから、第3基準電圧生成回路4によって出力された、電圧値が精度よく安定している第3基準電圧VREF1.2Vに切り換えられる。
【0103】
なお、ウォーミングアップ期間の分割数は、設定モード数によって任意に設定することが可能であるが、モードの切り換えタイミングと、基準電圧の切り換えタイミングとは、上記のように、各動作モードにおける動作が安定する期間を考慮して、互いに異なるように設定するようにする。これにより、モードの切り換えと基準電圧の切り換えとが同時、あるいは近いタイミングで行われることによる誤動作を防止することが可能となる。
【0104】
このように、電源電圧の立ち上がり時には、レギュレータ回路5によって、立ち上がりの速い第1基準電圧VREF1.2Vに基づいて各種回路に供給される動作電圧が生成される。そして、第2WUP期間の後、精度の高い第3基準電圧VREF1.2Vに基づいて、CPU23をはじめとする各種ロジック部に供給される動作電圧が生成される。つまり、電源投入の直後において供給される暫定的な第1基準電圧VREF1.2Vは、CPUなどの動作マージンが厳しい回路には供給されず、ウォーミングアップカウンタなどの動作マージンがゆるい回路に対してのみ供給されることになるので、比較的精度の低い基準電圧でも動作に問題をきたすことはない。
【0105】
以上のように、本実施形態における構成によれば、VCCが立ち上がってから、ウォーミングアップの初期段階においては、動作マージンのゆるい回路に対して、立ち上がりが速いが精度が劣る第1基準電圧VREF1.2Vに基づく電圧を供給し、その後、動作マージンの厳しい回路に対して、立ち上がりが遅いが精度に優れた第3基準電圧VREF1.2Vに基づく電圧を供給している。これにより、ウォーミングアップに要する期間の増大を招くことなく、動作マージンの厳しい回路に対しては精度の良い電圧を供給することが可能となる。
【0106】
なお、以上では、本発明に係る電源装置を非接触型ICカードに適用した場合を説明したが、電力取得部1の出力ノードに電源供給用の接続端子を設け、接触型の電源供給端子とすれば、接触型と非接触型とを兼用したICカードの電源装置として用いることが可能である。
【0107】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る電源装置は、外部の電力供給源から電力を取得する電力取得部と、入力される基準電圧に基づいて、所定の電圧を生成するレギュレータ回路とを備え、上記レギュレータ回路で生成された所定の電圧を出力する電源装置において、上記電力取得部で取得した電力に基づいて、第1基準電圧を生成する第1基準電圧生成回路と、上記レギュレータ回路から出力される所定の電圧に基づいて、第2基準電圧を生成する第2基準電圧生成回路と、上記第1基準電圧に基づく電圧、および、上記第2基準電圧に基づく電圧のいずれか一方を、基準電圧として上記レギュレータ回路に入力するスイッチング回路とを備えている構成である。
【0108】
これにより、電力の供給開始直後では、スイッチング回路によって、第1基準電圧に基づく電圧がレギュレータ回路に入力されるようにし、その後、第2基準電圧に基づく電圧がレギュレータ回路に入力されるようにすることが可能となる。第2基準電圧は、上記のように、その電圧値が常に安定しているものであるので、レギュレータ回路が、この第2基準電圧に基づいた電圧に基づいて所定の電圧を出力する際には、その電圧値は、精度が良く、かつ安定したものとなる。したがって、出力する電圧の精度および安定性がシビアに要求される場合にも、その要求に的確に応えることが可能な電源装置を提供することができるという効果を奏する。
【0109】
また、本発明に係る電源装置は、上記電力取得部が、外部の電力供給源から出射された電磁波を受信することによって、非接触で電力を取得する構成である。
【0110】
これにより、上記の構成による効果に加えて、電力の供給を端子などを介して接触させて行う構成と比較して、接点部の破損などの問題がなく、メンテナンスコストを低減させることができるという効果を奏する。また、非接触であるので、電力供給時の取り扱い動作を簡便にすることができ、高速に処理することが可能となるという効果を奏する。
【0111】
また、このように、供給される電力の変動が大きくなりがちな、非接触方式の電力供給においても、精度がよく安定した所定の電圧を出力することが可能な電源装置を提供することができるという効果を奏する。
【0112】
また、本発明に係る電源装置は、上記電力取得部、レギュレータ回路、第1基準電圧生成回路、第2基準電圧生成回路、およびスイッチング回路が、すべてMOSプロセスによって作製される構造となっている構成である。
【0113】
これにより、上記の構成による効果に加えて、電源装置を構成する全ての要素を、MOSプロセスによって作製することが可能となるので、1つのチップで上記電源装置を構成することが可能となる。したがって、電源装置のサイズの小型化、製造工程の簡素化、ならびに、チップ間配線による効率や動作スピードの低下の抑制などを実現することができるという効果を奏する。
【0114】
また、本発明に係る電源装置は、上記第1基準電圧生成回路が、電力取得部で取得した電力から1次バイアス電圧を生成する1次バイアス回路と、該1次バイアス電圧に基づいて定電流を生成する定電流回路と、該定電流に基づいて2次バイアス電圧を生成する2次バイアス回路とを備え、2次バイアス電圧を第1基準電圧として出力する構成である。
【0115】
これにより、上記の構成による効果に加えて、入力される電圧の変動が比較的大きい場合でも、ある程度の精度で安定した第1基準電圧を出力することが可能となるという効果を奏する。また、このような構成の回路であれば、第1基準電圧の立ち上がりを比較的速くすることが可能となる。したがって、供給される電力の立ち上がりから比較的短い時間で所定の第1基準電圧を出力することができ、レギュレータ回路からの所定の電圧の出力を比較的早く行うことが可能となるという効果を奏する。
【0116】
また、本発明に係る電源装置は、上記第2基準電圧生成回路が、実装後に、出力する第2基準電圧の値を微調整する電圧調整手段を備えている構成である。
【0117】
これにより、上記の構成による効果に加えて、第2基準電圧生成回路を実装する際のプロセスばらつきによって、出力する第2基準電圧の値が所定の値からずれていたとしても、電圧調整手段による調整によって、正確な値とすることが可能となる。よって、極めて精度の高い第2基準電圧を出力することが可能となるという効果を奏する。
【0118】
また、本発明に係る電源装置は、上記第2基準電圧生成回路が、第2基準電圧の値を決定する閾値の設定が可能な浮遊ゲートを有するMOSトランジスタからなる差動増幅器を備えている構成である。
【0119】
これにより、上記の構成による効果に加えて、第2基準電圧生成回路の実装後における第2基準電圧の値の調整を、容易かつ的確に行うことが可能な構成を実現することができるという効果を奏する。
【0120】
また、本発明に係る電源装置は、上記スイッチング回路が、上記電力取得部で電力の取得が開始されてから所定の第1の期間においては、上記第1基準電圧に基づく電圧を上記レギュレータ回路に入力し、上記第1の期間後においては、上記第2基準電圧に基づく電圧を上記レギュレータ回路に入力するように制御される構成である。
【0121】
これにより、上記の構成による効果に加えて、電力供給開始から第2基準電圧が安定するまでの期間も所定の電圧を出力することが可能となるので、所定の電圧の出力先となるシステムの立ち上げ時間を短縮することが可能となるという効果を奏する。
【0122】
また、本発明に係る半導体回路装置は、本発明に係る上記電源装置と、情報を記憶する不揮発性記憶装置と、システムの動作を制御するシステム制御部とを備えた構成である。
【0123】
これにより、供給される電力が比較的大きく変動する場合でも、上記したような電源装置によって、精度よく定電圧化された電圧が、不揮発性記憶装置やシステム制御部に供給されるようになる。したがって、これら不揮発性記憶装置やシステム制御部における誤動作が生じることがなく、常に安定した処理動作を行う半導体回路装置を提供することが可能となるという効果を奏する。
【0124】
また、本発明に係る半導体回路装置は、上記不揮発性記憶装置が、記憶動作時に用いる基準電圧を生成する基準電圧生成回路を備えているとともに、上記不揮発性記憶装置が備える基準電圧生成回路が、上記電源装置が備える第2基準電圧生成回路としても機能する構成である。
【0125】
これにより、上記の構成による効果に加えて、不揮発性記憶装置において一般的に設けられている、精度の高い基準電圧を生成する基準電圧生成回路を、電源装置における第2基準電圧生成回路としても機能させることによって、精度の高い第2基準電圧を生成することが可能となるという効果を奏する。
【0126】
また、第2基準電圧生成回路を、不揮発性記憶装置に備えられている既存の基準電圧生成回路によって実現することができるので、開発期間の短縮、開発精度の向上、およびチップ面積の削減によるコストダウンを図ることができるという効果を奏する。
【0127】
また、本発明に係る半導体回路装置は、上記電源装置が、第2基準電圧生成回路から出力される第2基準電圧を、電圧値の異なる第3基準電圧に変換する第3基準電圧生成回路をさらに備えており、上記スイッチング回路が、上記第1基準電圧に基づく電圧、および、上記第3基準電圧に基づく電圧のいずれか一方を、基準電圧として上記レギュレータ回路に入力する構成である。
【0128】
これにより、上記の構成による効果に加えて、第3基準電圧生成回路によって、第2基準電圧が第3基準電圧に変換され、この第3基準電圧に基づく電圧がレギュレータ回路に入力されるようにすれば、レギュレータ回路に入力するのに最適な電圧値の第3基準電圧を生成することが可能となるという効果を奏する。
【0129】
また、本発明に係る半導体回路装置は、上記システム制御部における処理モードの切り換えタイミングと、上記スイッチング回路が、上記レギュレータ回路に入力する基準電圧を、上記第1基準電圧に基づく電圧から上記第2基準電圧に基づく電圧に切り換えるタイミングとが、それぞれ異なるタイミングとなるように制御される構成である。
【0130】
これにより、上記の構成による効果に加えて、誤動作が生じることを防止することができるという効果を奏する。
【0131】
また、本発明に係るICカードは、本発明に係る上記半導体回路装置を備えた構成である。
【0132】
これにより、例えば、外部の電力供給源からの電力供給が安定しない非接触型ICカードにおいても、ICカード内の各種機能ブロックに対して安定した電圧を供給することが可能となる。したがって、安定動作が保証されたICカードを実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電源装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】上記電源装置が備える第1基準電圧生成回路の構成を示す回路図である。
【図3】上記電源装置が備える第2基準電圧生成回路の構成を示す回路図である。
【図4】上記電源装置が備える第3基準電圧生成回路の構成を示す回路図である。
【図5】上記電源装置が備えるスイッチング信号生成回路の構成を示す回路図である。
【図6】上記電源装置を組み込んだ半導体回路装置の概略構成を示すブロック図である。
【図7】上記半導体回路装置における各種動作のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図8】従来の非接触型ICカードおよび端末装置の一構成例を示すブロック図である。
【図9】従来の非接触型ICカードの一構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 電力取得部
2 第1基準電圧生成回路
3 第2基準電圧生成回路
4 第3基準電圧生成回路
5 レギュレータ回路
6 スイッチング信号生成回路
7 スイッチング回路
9 一次バイアス回路
10 定電流回路
11 二次バイアス回路
21 アンテナコイル
22 RF部
23 CPU
29 不揮発性メモリ部
30 電圧制御回路部
31 変調回路
32 整流回路
33 復調回路
34 クロック抽出回路
35 パワーオンリセット回路

Claims (14)

  1. 外部の電力供給源から電力を取得する電力取得部と、入力される基準電圧に基づいて、所定の電圧を生成するレギュレータ回路とを備え、上記レギュレータ回路で生成された所定の電圧を出力する電源装置において、
    上記電力取得部で取得した電力に基づいて、第1基準電圧を生成する第1基準電圧生成回路と、
    上記レギュレータ回路から出力される所定の電圧に基づいて、第2基準電圧を生成する第2基準電圧生成回路と、
    上記第1基準電圧に基づく電圧、および、上記第2基準電圧に基づく電圧のいずれか一方を、基準電圧として上記レギュレータ回路に入力するスイッチング回路とを備えており、
    上記第2基準電圧生成回路が、出力する第2基準電圧の値を微調整する電圧調整手段を備えていることを特徴とする電源装置。
  2. 上記電力取得部が、外部の電力供給源から出射された電磁波を受信することによって、非接触で電力を取得することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 上記電力取得部、レギュレータ回路、第1基準電圧生成回路、第2基準電圧生成回路、およびスイッチング回路が、すべてMOSプロセスによって作製される構造となっていることを特徴とする請求項1または2記載の電源装置。
  4. 上記第1基準電圧生成回路が、電力取得部で取得した電力から1次バイアス電圧を生成する1次バイアス回路と、該1次バイアス電圧に基づいて定電流を生成する定電流回路と、該定電流に基づいて2次バイアス電圧を生成する2次バイアス回路とを備え、2次バイアス電圧を第1基準電圧として出力することを特徴とする請求項1、2、または3記載の電源装置。
  5. 上記第2基準電圧生成回路が、第2基準電圧の値を決定する閾値の設定が可能な浮遊ゲートを有するMOSトランジスタ備えていることを特徴とする請求項記載の電源装置。
  6. 上記スイッチング回路が、上記電力取得部で電力の取得が開始されてから所定の第1の期間においては、上記第1基準電圧に基づく電圧を上記レギュレータ回路に入力し、上記第1の期間後においては、上記第2基準電圧に基づく電圧を上記レギュレータ回路に入力するように制御されることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載の電源装置。
  7. 上記電源装置が、上記第2基準電圧生成回路から出力される上記第2基準電圧を、電圧値の異なる第3基準電圧に変換する第3基準電圧生成回路をさらに備えており、上記スイッチング回路が、上記第1基準電圧に基づく電圧、および、上記第3基準電圧に基づく電圧のいずれか一方を、基準電圧として上記レギュレータ回路に入力することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載の電源装置と、
    情報を記憶する不揮発性記憶装置とを備え
    上記不揮発性記憶装置が、記憶動作時に用いる基準電圧を生成する基準電圧生成回路を備えているとともに、上記不揮発性記憶装置が備える基準電圧生成回路が、上記電源装置が備える第2基準電圧生成回路としても機能することを特徴とする半導体回路装置。
  9. 上記システム制御部における処理モードの切り換えタイミングと、上記スイッチング回路が、上記レギュレータ回路に入力する基準電圧を、上記第1基準電圧に基づく電圧から上記第2基準電圧に基づく電圧に切り換えるタイミングとが、それぞれ異なるタイミングとなるように制御されることを特徴とする請求項8記載の半導体回路装置。
  10. 請求項8ないし9のいずれか一項に記載の半導体回路装置を備えたことを特徴とするICカード。
  11. 外部の電力供給源から電力を取得する電力取得部と、入力される基準電圧に基づいて、所定の電圧を生成するレギュレータ回路とを備え、上記レギュレータ回路で生成された所定の電圧を出力する電源装置において、
    上記電力取得部で取得した電力に基づいて、第1基準電圧を生成する第1基準電圧生成回路と、
    上記レギュレータ回路から出力される所定の電圧に基づいて、第2基準電圧を生成する第2基準電圧生成回路と、
    上記第1基準電圧に基づく電圧、および、上記第2基準電圧に基づく電圧のいずれか一方を、基準電圧として上記レギュレータ回路に入力するスイッチング回路とを備えており、
    上記電力取得部が、外部の電力供給源から出射された電磁波を受信することによって、非接触で電力を取得することを特徴とする電源装置。
  12. 外部の電力供給源から電力を取得する電力取得部と、入力される基準電圧に基づいて、所定の電圧を生成するレギュレータ回路とを備え、上記レギュレータ回路で生成された所定の電圧を出力する電源装置において、
    上記電力取得部で取得した電力に基づいて、第1基準電圧を生成する第1基準電圧生成回路と、
    上記レギュレータ回路から出力される所定の電圧に基づいて、第2基準電圧を生成する第2基準電圧生成回路と、
    上記第1基準電圧に基づく電圧、および、上記第2基準電圧に基づく電圧のいずれか一方を、基準電圧として上記レギュレータ回路に入力するスイッチング回路とを備えており、
    上記電力取得部、レギュレータ回路、第1基準電圧生成回路、第2基準電圧生成回路、およびスイッチング回路が、すべてMOSプロセスによって作製される構造となっていることを特徴とする電源装置。
  13. 外部の電力供給源から電力を取得する電力取得部と、入力される基準電圧に基づいて、所定の電圧を生成するレギュレータ回路とを備え、上記レギュレータ回路で生成された所定の電圧を出力する電源装置において、
    上記電力取得部で取得した電力に基づいて、第1基準電圧を生成する第1基準電圧生成回路と、
    上記レギュレータ回路から出力される所定の電圧に基づいて、第2基準電圧を生成する第2基準電圧生成回路と、
    上記第1基準電圧に基づく電圧、および、上記第2基準電圧に基づく電圧のいずれか一方を、基準電圧として上記レギュレータ回路に入力するスイッチング回路とを備えており、
    上記第1基準電圧生成回路が、電力取得部で取得した電力から1次バイアス電圧を生成する1次バイアス回路と、該1次バイアス電圧に基づいて定電流を生成する定電流回路と、該定電流に基づいて2次バイアス電圧を生成する2次バイアス回路とを備え、2次バイアス電圧を第1基準電圧として出力することを特徴とする電源装置。
  14. 外部の電力供給源から電力を取得する電力取得部と、入力される基準電圧に基づいて、所定の電圧を生成するレギュレータ回路とを備え、上記レギュレータ回路で生成された所定の電圧を出力する電源装置において、
    上記電力取得部で取得した電力に基づいて、第1基準電圧を生成する第1基準電圧生成回路と、
    上記レギュレータ回路から出力される所定の電圧に基づいて、第2基準電圧を生成する第2基準電圧生成回路と、
    上記第1基準電圧に基づく電圧、および、上記第2基準電圧に基づく電圧のいずれか一方を、基準電圧として上記レギュレータ回路に入力するスイッチング回路と、
    上記第2基準電圧生成回路から出力される第2基準電圧を、電圧値の異なる第3基準電圧に変換する第3基準電圧生成回路とを備えており、
    上記スイッチング回路が、上記第1基準電圧に基づく電圧、および、上記第3基準電圧に基づく電圧のいずれか一方を、基準電圧として上記レギュレータ回路に入力することを特徴とする電源装置。
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