JP3907372B2 - Clutch device - Google Patents
Clutch device Download PDFInfo
- Publication number
- JP3907372B2 JP3907372B2 JP2000080387A JP2000080387A JP3907372B2 JP 3907372 B2 JP3907372 B2 JP 3907372B2 JP 2000080387 A JP2000080387 A JP 2000080387A JP 2000080387 A JP2000080387 A JP 2000080387A JP 3907372 B2 JP3907372 B2 JP 3907372B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- axial
- friction
- crankshaft
- friction coupling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クラッチ装置、特に、エンジンのクランクシャフトからトランスミッションの第1及び第2入力シャフトに対して別々にトルク伝達・遮断の操作をすることが可能なクラッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
クラッチ装置は、エンジンのクランクシャフトからトランスミッションにトルクを伝達するとともに必要に応じてトルク伝達を遮断するための装置であり、クランクシャフトに固定されたフライホイールと、フライホイールの摩擦面に近接した摩擦連結部を有するクラッチディスク組立体と、フライホイールに固定され摩擦連結部をフライホイールの摩擦面に付勢するとともに必要に応じて付勢を解除するクラッチ操作機構とから構成されている。
【0003】
クラッチ装置には、トランスミッションから延びる2本の入力シャフトに対してそれぞれ別々にトルクを伝達又はトルク伝達を遮断することが可能なダブルクラッチがある。このようなダブルクラッチは、エンジンのクランクシャフトからトルクが入力される摩擦連結部材を有している。摩擦連結部材の軸方向エンジン側には第1摩擦面が形成され、軸方向トランスミッション側には第2摩擦面が形成されている。さらに、第1摩擦面の近傍には第1クラッチディスク組立体の第1摩擦連結部が配置されている。第1クラッチディスク組立体は第1入力シャフトに連結されている。第2摩擦面の近傍には第2クラッチディスク組立体の第2摩擦連結部が配置されている。第2クラッチディスク組立体は第2入力シャフトに連結されている。さらに、両クラッチディスク組立体の連結・連結解除を操作するためのクラッチ操作機構が設けられている。クラッチ機操作構は、カバー部材、プレッシャープレート、カバー部材に支持されプレッシャープレートを摩擦連結部に付勢する付勢部材等を有している。
【0004】
エンジンからのトルク変動を吸収・減衰するためのダンパー機構は、例えば摩擦連結部材とエンジン側の部材との間に配置されている。ダンパー機構は、一般に、エンジン側の部材に固定された入力側部材と、クラッチ操作機構側に固定された出力側部材と、両部材を回転方向に弾性的に連結するための弾性部材とを有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このようなクラッチ装置では、エンジンからのトルク変動が入力されると、ダンパー機構においてばねが回転方向に圧縮されることでトルク変動を吸収・減衰する。車両の駆動伝達系から生じる音振問題としては、例えば走行時における駆動系歯打ち音及びこもり音がある。これらの音振を低減するためには、加減速トルク域の捩り剛性を極力下げることにより、駆動系捩り共振周波数をエンジンの実用回転域より低く設定する必要がある。ダンパー機構において捩り剛性を下げるためには、弾性部材の捩り角度を広くしたり、複数の弾性部材を直列に作用するように配置することが考えられる。
【0006】
一方、弾性部材の低剛性化に伴って、エンジンの始動及びエンジンを切る時の低回転域(例えば500rpm以下)において共振点を通過する事態が生じる。このとき、過大トルク変動が生じ、ダンパー機構が破損したり音や振動が激しくなることがある。このような問題を解決するために、従来より低速回転域においてはダンパー機構の両側の部材を互いにロックし、高速回転域になると両者のロックを解除することでダンパー機構を作動可能状態にするロック機構が用いられている。このようなロック機構は一般にロック部材と弾性部材とからなる。ロック部材は弾性部材によってロック係合位置に付勢されることでクラッチ操作機構をクランクシャフト側の部材に相対回転不能にしており、高回転域になると遠心力によってロック解除位置に移動してロックを解除している。このようなロック機構を用いると、構造が複雑であり部品点数が増加する。
【0007】
本発明の目的は、クラッチ操作機構等を介してクランクシャフトに連結するクラッチ装置において、簡単な構造で低速回転域における共振振動を抑制することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のクラッチ装置は、エンジンのクランクシャフトからトランスミッションの第1及び第2入力シャフトに対して別々にトルク伝達・遮断の操作をすることが可能なものであり、摩擦連結部材と第1及び第2クラッチディスク組立体とクラッチ操作機構とダンパー機構とを備えている。摩擦連結部材は、軸方向エンジン側の第1摩擦面と軸方向トランスミッション側の第2摩擦面とを有し、クランクシャフトからトルクが入力される。第1クラッチディスク組立体は、第1摩擦面に近接して配置された第1摩擦連結部を有し、第1入力シャフトにトルクを伝達可能である。第2クラッチディスク組立体は、第2摩擦面に近接して配置された第2摩擦連結部を有し、第2入力シャフトにトルクを伝達可能である。クラッチ操作機構は、摩擦連結部材に装着され、第1摩擦連結部及び第2摩擦連結部を別々に摩擦連結部材に連結及び連結解除することが可能である。レリーズ機構は、クラッチ操作機構に軸方向エンジン側への荷重を与えることで第1摩擦連結部及び第2摩擦連結部を別々に摩擦連結部材から連結解除するための機構である。ダンパー機構は、クラッチ操作機構とクランクシャフトとを回転方向に弾性的に連結するための機構である。相対回転抑制機構は、ダンパー機構と並列に作用するように配置され、クラッチ操作機構に軸方向エンジン側への荷重が作用すると、クラッチ操作機構をクランクシャフト側の部材に連結するための機構である。
【0009】
このクラッチ装置では、レリーズ機構がクラッチ操作機構に対して荷重を付与することでクラッチをレリーズすると、その荷重を利用して相対回転抑制機構はクラッチ操作機構をクランクシャフト側の部材、例えばクランクシャフトそのものやクランクシャフトに固定された他の部材に連結させる。この結果、クラッチレリーズ時にダンパー機構は作用しにくく、エンジン始動又は停止時における低回転数領域での共振が生じにくい。ここでは、ダンパー機構のロックがクラッチレリーズ時におけるレリーズ機構からの荷重を利用しているため、構造が簡単になる。
【0010】
請求項2に記載のクラッチ装置は、請求項1において、相対回転抑制機構は、レリーズ機構によるクラッチ操作機構に対する軸方向エンジン側への荷重によって、クラッチ操作機構をクランクシャフト側の部材に対して軸方向トランスミッション側から押し付ける。
このクラッチ装置では、相対回転抑制機構は、レリーズ機構がクラッチ操作機構を軸方向エンジン側に移動させる時に、クラッチ操作機構をクランクシャフト側の部材に対して軸方向トランスミッション側から押し付ける。ここでは、ダンパー機構のロックがクラッチレリーズ時におけるレリーズ機構からの荷重を利用しているため、構造が簡単になる。
【0011】
請求項3に記載のクラッチ装置は、請求項1又は2において、クランクシャフトに固定されクランクシャフト側の部材として機能するロック部材をさらに備えている。
請求項4に記載のクラッチ装置では、請求項3において、ロック部材は円板状の部材である。
【0012】
請求項5に記載のクラッチ装置では、請求項4において、クラッチ操作機構とロック部材との間に配置された摩擦部材をさらに備えている。
このクラッチ装置では、摩擦部材によってクラッチ操作機構とロック部材は確実に摩擦係合される。
【0013】
【発明の実施の形態】
第1実施形態
図1に本発明の一実施形態としてのクラッチ装置1の縦断面概略図を示す。
クラッチ装置1は、エンジンのクランクシャフト2からトランスミッションの第1及び第2入力シャフト3,4にトルクを伝達及び遮断するための装置である。図1の左側にエンジン(図示せず)が配置され、図1の右側にトランスミッション(図示せず)が配置されている。第1入力シャフト3はトランスミッション側から延びる円柱状のシャフトである。第1入力シャフト3の先端はクランクシャフト2の先端近傍まで延びている。第2入力シャフト4はトランスミッション側から第1入力シャフト3の回りを延びる概ね筒状のシャフトである。第2入力シャフト4の先端は第1入力シャフト3より軸方向トランスミッション側に位置している。両入力シャフト3,4の外周面には軸方向に延びる複数のスプライン歯が形成されている。
【0014】
クラッチ装置1は、主に、質量体5と、摩擦連結部材6と、第1クラッチディスク組立体7と、第2クラッチディスク組立体8と、第1クラッチ操作機構9と、第2クラッチ操作機構10とを備えている。
質量体5はクランクシャフト2の先端に固定されている。質量体5はクランクシャフト2側に大きな慣性モーメントを確保するための部材である。質量体5は円板状部材12と環状部材13とから構成されている。円板状部材12は内周端が複数のボルト15によってクランクシャフト2の先端に固定されている。ボルト15は軸方向トランスミッション側から取り付けられている。円板状部材12の内周縁は、クランクシャフト2の先端面に形成された環状突出部2aの外周面に当接している。環状部材13は円板状部材12の外周端軸方向トランスミッション側に固定されている。環状部材13は軸方向厚みの大きいイナーシャ部材である。環状部材13は円周方向に並んだ複数のボルト16によって円板状部材12に固定されている。ボルト16は軸方向エンジン側から取り付けられている。さらに、円板状部材12の外周縁にはエンジン始動用リングギア17が固定されている。なお、質量体は一体の部材から構成されていてもよい。
【0015】
摩擦連結部材6は質量体5の軸方向トランスミッション側に間隔をあけて配置された円板状かつ環状の部材である。摩擦連結部材6の外径は質量体5の外径とほぼ等しい。但し、摩擦連結部材6の内径は質量体5の内径より大きい。摩擦連結部材6は、軸方向エンジン側に第1摩擦面6aを有しており、軸方向トランスミッション側に第2摩擦面6bを有している。
【0016】
摩擦連結部材6の摩擦面6a,6bより外周側の部分には、円周方向に並んで複数の軸方向貫通孔19が形成されている。
第2クラッチカバー71は板金からなる概ね環状の部材である。第2クラッチカバー71は図示しないボルトにより摩擦連結部材6及び後述の第1クラッチカバー28に一体回転するように固定されている。第2クラッチカバー71は、第1部材72と第2部材73とから構成されている。第1部材72は、環状部74と、環状部74から軸方向トランスミッション側に延びる第1延長部75及び第2延長部76とから構成されている。環状部74は摩擦連結部材6の外周部軸方向トランスミッション側に当接している。また、環状部74には前述のボルトが貫通する孔が形成されている。図2及び図4に示すように、第1延長部75と第2延長部76とは回転方向に交互に形成されている。第1延長部75は概ね軸方向にストレートに延びている。また、第1延長部75の先端には第2部材73が固定されている。第2部材73は、板金部材からなる概ね環状の部材であり、第1延長部75から軸方向トランスミッション側に延びる概ね筒状部分77と、その先端から内周側に延びる円板状部分78とを有している。円板状部分78には、軸方向エンジン側に突出する環状の支持部79が形成されている。第2延長部76は第1延長部75に比べて内周側に延びている。これにより、第2延長部76は第2部材73より軸方向エンジン側に位置している。図4に示すように、第2延長部76は、その先端が軸方向エンジン側に巻き込むように折り曲げられている。
【0017】
第1クラッチディスク組立体7は、第1入力シャフト3に対してトルクを出力するための機構である。第1クラッチディスク組立体7は第1摩擦連結部21を外周側に有している。第1摩擦連結部21は摩擦連結部材6の第1摩擦面6aに近接して、すなわち摩擦連結部材6の軸方向エンジン側に配置されている。さらに、第1クラッチディスク組立体7のハブ23は第1入力シャフト3に対してスプライン係合している。
【0018】
次に、第1クラッチ操作機構9について説明する。第1クラッチ操作機構9は前述の第1摩擦連結部21を摩擦連結部材6に対して付勢するとともに必要に応じてその付勢力を解除するための機構である。第1クラッチ操作機構9はクラッチカバー組立体27とレリーズ機構51とから構成されている。
クラッチカバー組立体27は、摩擦連結部材6に対して軸方向エンジン側に取り付けられ、主に、第1クラッチカバー28の外周側部分29と、第1プレッシャープレート31と、コーンスプリング32とから構成されている。
【0019】
第1クラッチカバー28は、質量体5の軸方向トランスミッション側に近接して配置された円板状かつ環状のプレート部材である。第1クラッチカバー28の外径は環状部材13の外径とほぼ等しいが、内径は円板状部材12の内径よりさらに小さい。第1クラッチカバー28はその半径方向中間で外周側部分29と内周側部分30とに分かれている。外周側部分29は、軸方向エンジン側に突出するように曲げられており、摩擦連結部材6との軸方向間に空間を確保している。また、内周側部分30は、軸方向トランスミッション側に突出するように曲げられており、円板状部材12との軸方向間に空間を確保している。外周側部分29の最外周縁部分34は図示しないボルト等により摩擦連結部材6の外周部に固定されている。また、内周側部分30の内周端は筒状部35とその先端から内周側に延びるフランジ36とから構成されている。筒状部35の外周面はクランクシャフト2の環状突出部2aの内周面に当接し、フランジ36はクランクシャフト2において環状突出部2aより内周側の軸方向端面2bに軸方向トランスミッション側から当接している。このように、第1クラッチカバー28の内周端はクランクシャフト2に対して半径方向及び軸方向の位置決めがされている。さらに、筒状部35と入力シャフト3と間に軸受38が配置されている。軸受38はインナーレースとアウターレースと複数の転動体とからなるラジアル軸受であり、クランクシャフト2及び第1クラッチカバー28に対して入力シャフト3を回転自在に支持している。
【0020】
第1プレッシャープレート31は第1摩擦連結部21の軸方向エンジン側に配置された環状の部材である。第1プレッシャープレート31は第1摩擦連結部21に対向する環状かつ平坦な押圧面31aを有している。第1プレッシャープレート31は図示しないプレート等によって第1クラッチカバー28又は摩擦連結部材6に一体回転するようにかつ軸方向に移動可能に固定されている。
【0021】
コーンスプリング32は外周側部分29と第1プレッシャープレート31との軸方向間に配置されている。コーンスプリング32の外周端は第1プレッシャープレート31の環状支持部31cに支持され、その内周端は第1クラッチカバー28に形成された環状支持部40に支持されている。この状態でコーンスプリング32は軸方向に弾性変形させられており、それにより第1プレッシャープレート31に対して軸方向トランスミッション側に付勢する力を与えている。また、コーンスプリング32の内周面は第1クラッチカバー28に形成された筒状部分の外周面に支持され、半径方向の位置決めがされている。付勢部材の種類はコーンスプリングに限定されない。
【0022】
ダンパー機構41は第1クラッチ操作機構9をクランクシャフト2に対して回転方向に弾性的に連結するための機構である。ダンパー機構41は、ドライブ部材43と、第1クラッチカバー28の内周側部分30と、複数の弾性部材44とから構成されている。
ドライブ部材43は、環状のプレート部材であり、前述の複数のボルト15によってクランクシャフト2の先端に固定されている。ドライブ部材43は、円板状部材12の内周端の軸方向トランスミッション側に当接する環状部分43aと、その外周縁から軸方向トランスミッション側に延びる複数の当接部43bとを有している。
【0023】
第1クラッチカバー28の内周側部分30には、円周方向に延びる複数のばね保持部45が形成されている。ばね保持部45は他の部分に比べて軸方向トランスミッション側に突出するように絞り加工で形成された突出部分であり、軸方向エンジン側に凹んでいる。各ばね保持部45の円周方向間にはばね保持部45に比べて半径方向が短い凹部46が形成されている。
【0024】
各弾性部材44は、円周方向に長く延びるコイルスプリングであり、ばね保持部45内に収容されている。弾性部材44の円周方向両端にはスプリングシート47が配置されており、スプリングシート47は各弾性部材44の円周方向両端を支持すると共に凹部46の半径方向両側に形成された支持面45aに当接している。スプリングシート47は、弾性部材44を支持する支持部と、その支持部から弾性部材44のコイル内に延びる突出部とを有している。ここで、前述のドライブ部材43の当接部43bは凹部46内に延びてその円周方向両端がスプリングシート47の支持部背面に当接又は近接している。このようにして、ドライブ部材43のトルクは弾性部材44を介して第1クラッチカバー28に伝達されるようになっている。さらに、ばね保持部45の外周側部分には、弧状又は環状の保持プレート48が複数のリベット49によって固定されている。保持プレート48は弾性部材44の半径方向外側においてその軸方向エンジン側を支持するようになっている。これにより、弾性部材44は第1クラッチカバー28に保持され、軸方向に脱落しないようになっている。また、ドライブ部材43の当接部43bはこの保持された弾性部材44に対して軸方向からの移動のみによって係合又は係合解除することができる。なお、弾性部材の種類はコイルスプリングに限定されず、弾性部材は板状部材を折り曲げて複数のばね要素を形成した曲がり板ばねその他のばねや弾性体であってもよい。
【0025】
以上に述べたように、第1クラッチカバー28は、内周側部分30によってダンパー機構41の出力側部材を構成し、外周側部分29によって第1クラッチ操作機構9のばね支持部を構成している。このように1つの部材に複数の機能を持たせることで全体の部品点数が少なくなっている。さらに、外周側部分29に形成された軸方向トランスミッション側を向く凹部内に第1プレッシャープレート31及びコーンスプリング32を収容し、さらに内周側部分30に形成された軸方向エンジン側を向く凹部内に弾性部材44、ドライブ部材43さらにはボルト15の頭部を収容しているため、半径方向及び軸方向にコンパクトな構造になっている。特に弾性部材44が第1プレッシャープレート31の内周側に配置されている構造が効果的である。ここで、例えばダンパー機構41の弾性部材44を第1プレッシャープレート31の軸方向エンジン側に配置すれば装置全体の軸方向寸法が大きくなってしまい、又は弾性部材44を第1プレッシャープレート31の半径方向外側に配置すれば装置全体の半径方向寸法が大きくなってしまう。
【0026】
また、第1クラッチカバー28は、軸方向に薄い板金製であり、軸方向に弾性変形可能である。第1クラッチカバー28は内周部がクランクシャフト2に支持され、外周部に摩擦連結部材6、第1クラッチ操作機構9及び第2クラッチ操作機構10が装着されているため、エンジンからの曲げ振動が入力されると全体が曲げ方向にたわむことで曲げ振動を吸収するフレキシブルプレートとして機能する。
【0027】
さらに、第1クラッチカバー28の外周側部分29において平坦な環状部分の軸方向エンジン側には摩擦フェーシング94が接着されている。摩擦フェーシング94は円板状部材12の平坦な面に対して軸方向に対向している。図8に示すクラッチ連結状態では、摩擦フェーシング94と円板状部材12との軸方向間には隙間が確保されている。以上に述べた摩擦フェーシング94と円板状部材12とによって、必要に応じてダンパー機構41との動作を停止又は抑制するための相対回転抑制機構95が形成されている。
【0028】
レリーズ機構51は、主に、レリーズ部材52と、レバー部材53とから構成されている。レリーズ部材52は駆動部材54と支持部形成部材55とから構成されている。駆動部材54は、図3に示すように、軸方向に延びる概ね筒状の部材であり、環状の着座部58と、着座部58から軸方向トランスミッション側に延びる複数の軸方向延長部59とから構成されている。着座部58の軸方向エンジン側端は、第1プレッシャープレート31の軸方向トランスミッション側の外周縁に形成された溝31bに当接している。また、着座部58の先端側内周面は溝31bの外周面に当接して半径方向の位置決めがされている。このように環状の着座部58を設けることによってレリーズ部材52の第1プレッシャープレート31に対する姿勢が安定している。軸方向延長部59は、図1及び図2に示すように、摩擦連結部材6の軸方向貫通孔19内を軸方向に貫通し、先端は摩擦連結部材6の軸方向トランスミッション側の端部よりさらに突出している。軸方向延長部59の先端は、半径方向内側に折り曲げられさらに軸方向に延びる折り曲げ部60となっている。支持部形成部材55は、レリーズ部材52に環状の支持部を形成するための部材であり、駆動部材54に対して軸方向トランスミッションから容易に着脱可能である。支持部形成部材55は、概ね環状の板金部材であり、円板状部61と、その外周端から軸方向トランスミッション側に延びる筒状部62とから構成されている。円板状部61には軸方向トランスミッション側に突出する環状の支持部64が形成されている。筒状部62の先端は折り曲げ部60の外周側に突出している。また、筒状部62には、切り曲げられて折り曲げ部60の内周側に当接する屈曲部63が形成されている。屈曲部63は折り曲げ部60の回転方向中間に位置している。このようにして、筒状部62と屈曲部63との半径方向間に折り曲げ部60が挟まれており、これにより支持部形成部材55は各軸方向延長部59の先端に対して軸方向トランスミッション側には取り外し可能であるが、半径方向その他の方向には移動不能に係合している。
【0029】
レバー部材53は環状かつ円板状のプレート部材である。レバー部材53は例えば円板状プレートに内周縁及び外周縁から交互に形成されたスリットによって弾性機能をほとんど有さず単にレバーとして機能するようになっていることが好ましい。レバー部材53の外周端は環状支持部79に対して軸方向エンジン側から当接し、さらにその内周側部分は環状支持部64に対して軸方向トランスミッション側から当接している。以上に述べた構造において、レバー部材53の内周端が軸方向エンジン側に移動させられると、第2クラッチカバー71の支持部79を支点としてレバー部材53の外周部が軸方向エンジン側に回動し、レリーズ部材52を軸方向エンジン側に移動させる。この結果、第1プレッシャープレート31はコーンスプリング32からの付勢力に打ち勝って第1摩擦連結部21から離れていく。
【0030】
第1駆動機構84は、第1クラッチ操作機構9のレバー部材53を駆動することで第1クラッチディスク組立体7に関してクラッチレリーズ動作を行うための機構である。第1駆動機構84は主にレリーズベアリング85と油圧シリンダ86と第1油圧回路87とから構成されている。レリーズベアリング85は、主にインナーレースとアウターレースとその間に配置された複数の転動体とからなり、ラジアル荷重及びスラスト荷重を受けることが可能となっている。レリーズベアリング85のアウターレースには、筒状のリティーナ88が装着されている。リティーナ88は、アウターレースの外周面に当接する筒状部と、筒状部の軸方向エンジン側端から半径方向内側に延びアウターレースの軸方向トランスミッション側面に当接する第1フランジと、筒状部の軸方向エンジン側端から半径方向外側に延びる第2フランジとを有している。第2フランジにはレバー部材53の半径方向内側端に軸方向エンジン側から当接する環状の支持部が形成されている。さらに、リティーナ88の筒状部には、軸方向トランスミッション側に延びる延長部88aがさらに形成されている。これにより、リティーナ88には軸方向に長い外周面88bが形成されている。
【0031】
第2クラッチカバー71の円板状部分78は内周側部81を形成している。内周側部81の内径は、レバー部材53の内径とほぼ等しくなっており、レリーズベアリング85の近傍に位置している。内周側部81には複数の孔81aが形成されている。さらに、内周側部81の内周縁には軸方向トランスミッション側に延びる筒状部82が形成されている。この筒状部82の内周側には筒状部材83が固定されている。筒状部材83の内周面はリティーナ88の外周面88bに支持されている。ここで、第2クラッチカバー71は、第1クラッチカバー28、摩擦連結部材6及び第2クラッチカバー71からなる一体の構成において最もトランスミッション側に配置された部材であり、その部材がトランスミッション側の他の部材によって支持されていることになる。この結果、エンジンンからの曲げ振動によってクラッチ装置1全体が傾きにくくなっており、エンジンの曲げ振動によって発生する共振現象を抑えることができる。これにより、例えば第1クラッチカバー28の板厚を小さくできる。
【0032】
また、第2クラッチカバー71の内周端を支持するための部材としてレリーズベアリング85を用いているため、特別な部品やそのためのスペースが不要である。さらに、内周側部81に軸方向に長い筒状部材83を取り付けることで、第2クラッチカバー71の内周面と他の部材との軸方向接触長さを長くすることができ、第2クラッチカバー71がより傾きにくくなっている。さらに、筒状部材83に低摩擦係数の材料を用いるなどして、レリーズベアリング85が軸方向に移動する際に当接部分間での摺動抵抗を小さくできる。
【0033】
油圧シリンダ86は油圧室構成部材89とピストン90とから主に構成されている。油圧室構成部材89はその内周側に配置された筒状のピストン90との間に油圧室を構成している。油圧室内には第1油圧回路87から油圧が供給可能となっている。ピストン90は概ね筒状の部材であり、その内周面は後述する油圧シリンダ99によって支持されている。さらに、ピストン90はレリーズベアリング85のインナーレースに対して軸方向トランスミッション側から当接するフランジを有している。この状態で、第1油圧回路87から油圧室に作動油が供給されると、ピストン90はレリーズベアリング85を軸方向エンジン側に移動させる。
【0034】
第2クラッチディスク組立体8はトランスミッションの第2入力シャフト4にトルクを出力するための機構である。第2クラッチディスク組立体8はその外周部に第2摩擦連結部22を有している。第2摩擦連結部22は摩擦連結部材6の第2摩擦面6bに近接して、すなわち摩擦連結部材6の軸方向トランスミッション側に配置されている。第2クラッチディスク組立体8のハブ24は第2入力シャフト4にスプライン係合している。
【0035】
次に、第2クラッチ操作機構10(クラッチカバー組立体)について説明する。第2クラッチ操作機構10は第2クラッチディスク組立体8の第2摩擦連結部22を摩擦連結部材6に対して付勢するとともにその付勢を解除するための機構である。第2クラッチ操作機構10は、主に、第2プレッシャープレート92と、ダイヤフラムスプリング93とから構成されている。第2プレッシャープレート92は第2クラッチディスク組立体8の第2摩擦連結部22の軸方向トランスミッション側に近接して配置された環状の部材である。第2プレッシャープレート92は図示しないプレート等によって第2クラッチカバー71又は摩擦連結部材6に一体回転するようにかつ軸方向に移動可能に固定されている。第2プレッシャープレート92は第2摩擦連結部22側に環状かつ平坦な摩擦面92aを有している。ダイヤフラムスプリング93は、概ね円板状かつ環状のプレート部材であり、外周側の弾性部93aとその内周端から内周側に延びる複数のレバー部93bとを有している。弾性部93aの内周部は2本のワイヤリングを介して第2延長部76の先端に揺動自在に支持されている。弾性部93aの外周部は第2プレッシャープレート92の支持部92bに当接している。この状態で弾性部93aは第2プレッシャープレート92を軸方向エンジン側に付勢している。
【0036】
第2駆動機構97は第2クラッチ操作機構10のダイヤフラムスプリング93を駆動することで第2クラッチディスク組立体8に関してクラッチレリーズ動作を行うための機構である。第2駆動機構97は、主に、レリーズベアリング98と、油圧シリンダ99と、第2油圧回路100とから構成されている。レリーズベアリング98は、主にインナーレースとアウターレースとその間に配置された複数の転動体からなり、ラジアル荷重及びスラスト荷重を受けることが可能となっている。レリーズベアリング98のアウターレースには筒状のリティーナ101が装着されている。リティーナ101は、アウターレース外周面に当接する筒状部と、筒状部の軸方向エンジン側端から内周側に突出しアウターレースの軸方向エンジン側面に当接する第1フランジと、筒状部から外周側に延びる第2フランジとを有している。第2フランジはダイヤフラムスプリング93の内周端に軸方向トランスミッション側から当接している。
【0037】
油圧シリンダ99はピストン102と油圧室構成部材103とから構成されている。油圧室構成部材103はその内周側に配置されたピストン102との間に油圧室を構成している。油圧室内には第2油圧回路100から油圧が供給可能となっている。ピストン102は筒状の部材であり、その内周面はトランスミッション側から延びる図示しない部材の外周面に支持されている。この状態で第2油圧回路100から油圧室に作動油が供給されると、ピストン102は軸方向エンジン側に移動してレリーズベアリング98を移動させる。以上に述べたように第1クラッチ操作機構9と第2クラッチ操作機構10は、それぞれ独立した第1及び第2駆動機構84、97によって駆動される。
【0038】
また、第1クラッチ操作機構9のクラッチカバー組立体27において第1プレッシャープレート31への付勢力はばね部材であるコーンスプリング32によって与えられているため、摩擦連結部材6や第1クラッチカバー28に相当する構造に油路や作動油室などを形成する必要がない。そのため、クラッチ装置1全体の構造が簡単になり、部品点数が少なくなるとともに全体のサイズを小型化できている。
【0039】
特に、第2クラッチカバー71は全体として一体の部材であるにもかかわらず、第1クラッチ操作機構9のための支持部79と、第2クラッチ操作機構10のための第2延長部76とを有しているため、構造が簡単であり、さらに部品点数の増加を押さえることができ、省スペース化に貢献している。
さらに、前述の環状部材13は第1クラッチカバー28の外周側部分29のさらに外周側に配置されており、クラッチ装置1の軸方向及び半径方向寸法を大きくすることなく十分な慣性モーメントを確保している。
【0040】
以上に述べたように、クラッチ装置1の大半の部分はダンパー機構41を介して直接クランクシャフト2に連結されている。このため、ダンパー機構41の構造が簡単かつコンパクトになり、組み付け作業性が向上している。ここでの「直接連結」とは、フライホイール等の他の部材を介せずに連結されていることを意味する。
【0041】
図1に示す状態から、第1油圧回路87によって油圧シリンダ86の油圧室内に作動油が供給されると、ピストン90は軸方向エンジン側に移動する。これにより、レリーズベアリング85はレバー部材53の内周端を軸方向エンジン側に移動させる。レバー部材53は第2クラッチカバー71の環状支持部79を支点として回動し、レリーズ部材52を軸方向エンジン側に移動させる。これにより第1プレッシャープレート31はコーンスプリング32の付勢力に打ち勝って第1摩擦連結部21から離れる。また、第2油圧回路100によって油圧シリンダ99の油圧室内に作動油が供給されると、ピストン102は軸方向エンジン側に移動する。これにより、レリーズベアリング98はダイヤフラムスプリング93の内周端を軸方向エンジン側に移動させる。ダイヤフラムスプリング93は第2クラッチカバー71の第2延長部76を支点として回動し、弾性部93aは第2プレッシャープレート92から軸方向トランスミッション側に離れる。これにより第2プレッシャープレート92はストラッププレートの付勢力によって第2摩擦連結部22から離れる。
【0042】
以上いずれか一方又は両方のクラッチレリーズ動作において、レリーズベアリングから各クラッチ操作機構9,10に対して軸方向エンジン側に作用する荷重によって、第1クラッチカバー28の特に外周側部分29が軸方向エンジン側に弾性変形する。これにより、相対回転抑制機構95において摩擦フェーシング94が円板状部材12に当接して摩擦係合する。すなわち、第1クラッチカバー28が円板状部材12と摩擦係合して一体回転するようになる。さらに言い換えると、第1クラッチカバー28や摩擦連結部材6がクランクシャフト2に対してロックされた状態となり、ダンパー機構41が作動しない。したがって、エンジン始動時の低回転数領域(例えば回転数0〜500rpm)での共振点通過時には、クラッチをレリーズすることで、共振によるダンパー機構41の破損や音/振動を生じにくくしている。
【0043】
ここでは、ダンパー機構41のロックがクラッチレリーズ時における駆動機構84,97からの荷重を利用しているため、構造が簡単になる。特に、相対回転抑制機構95が円板状部材12や第1クラッチカバー28といった部材からなるため、特別な構造を設ける必要がない。
次に、クラッチ装置1の組み付け動作について説明する。図6に示すように、エンジン側の構成としては、ボルト15によってクランクシャフト2の先端に質量体5とドライブ部材43とが予め固定されている。また、第1クラッチカバー28には、弾性部材44が予め取り付けられている。これは組み付け動作前にダンパー機構41を主に構成する弾性部材44があらかじめクラッチ装置1の一部すなわち第1クラッチカバー28に装着されていることを意味する。このため、組付け前のクラッチ装置1の運搬や保管が便利になっている。
【0044】
この状態から例えばエンジン及びクランクシャフト2を軸方向トランスミッション側に移動させていく。すると、ドライブ部材43の当接部43bは軸方向トランスミッション側から各弾性部材44の円周方向間に、より具体的にはスプリングシート47の間に挿入される。クランクシャフト2の軸方向端面2bが第1クラッチカバー28のフランジ36に当接すると、両者の軸方向相対移動が停止する。以上に述べたように、クラッチ装置1をクランクシャフト2へ組み付ける動作は、両側の部材を軸方向に移動させるだけで完了し、ボルトやリベット等の締結部材等を必要としない。このようにクラッチ装置1の組み付け時の作業が簡単になり、組み付け作業が短時間で行える。一言で言うと、クラッチ装置1の組み付け性が向上している。
【0045】
なお、相対回転抑制機構95の具体的な構成は前記実施形態に限定されない。
【0046】
【発明の効果】
本発明に係るクラッチ装置では、ダンパー機構のロックがクラッチレリーズ時におけるレリーズ機構からの荷重を利用しているため、構造が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのクラッチ装置の縦断面概略図。
【図2】第2クラッチカバーとレリーズ機構との関係を説明するための平面図。
【図3】第2クラッチカバーとレリーズ機構との関係を説明するための側面図。
【図4】第2クラッチカバーの部分斜視図。
【図5】ダンパー機構の部分背面図。
【図6】クラッチ装置の組み付け動作を説明するための縦断面概略図。
【符号の説明】
1 クラッチ装置
2 クランクシャフト
3 第1入力シャフト
4 第2入力シャフト
6 摩擦連結部材
9 第1クラッチ操作機構
10 第2クラッチ操作機構
12 円板状部材(ロック部材)
28 第1クラッチカバー
41 ダンパー機構
94 摩擦フェーシング
95 相対回転抑制機構[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a clutch device, and more particularly to a clutch device capable of separately performing torque transmission / cut-off operation from an engine crankshaft to a first and second input shafts of a transmission.
[0002]
[Prior art]
The clutch device is a device for transmitting torque from the crankshaft of the engine to the transmission and interrupting the torque transmission as necessary. The clutch device is adapted for friction between the flywheel fixed to the crankshaft and the friction surface of the flywheel. The clutch disk assembly includes a coupling portion, and a clutch operation mechanism that is fixed to the flywheel and biases the friction coupling portion to the friction surface of the flywheel and releases the biasing as necessary.
[0003]
In the clutch device, there is a double clutch capable of separately transmitting torque or blocking torque transmission to two input shafts extending from the transmission. Such a double clutch has a friction coupling member to which torque is input from the crankshaft of the engine. A first friction surface is formed on the axial engine side of the friction coupling member, and a second friction surface is formed on the axial transmission side. Further, a first friction coupling portion of the first clutch disk assembly is disposed in the vicinity of the first friction surface. The first clutch disk assembly is connected to the first input shaft. A second friction coupling portion of the second clutch disk assembly is disposed in the vicinity of the second friction surface. The second clutch disk assembly is connected to the second input shaft. Further, a clutch operating mechanism is provided for operating connection / disconnection of both clutch disk assemblies. The clutch machine operating structure includes a cover member, a pressure plate, a biasing member that is supported by the cover member and biases the pressure plate to the frictional connection portion.
[0004]
A damper mechanism for absorbing and attenuating torque fluctuations from the engine is disposed, for example, between the friction coupling member and the engine-side member. The damper mechanism generally has an input side member fixed to the engine side member, an output side member fixed to the clutch operation mechanism side, and an elastic member for elastically connecting the two members in the rotational direction. is doing.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In such a clutch device, when torque fluctuation is input from the engine, the spring is compressed in the rotational direction in the damper mechanism to absorb and attenuate the torque fluctuation. Examples of the sound vibration problem generated from the drive transmission system of the vehicle include a drive system rattling sound and a booming sound during traveling. In order to reduce these sound vibrations, it is necessary to set the drive system torsional resonance frequency lower than the practical engine rotation range by reducing the torsional rigidity in the acceleration / deceleration torque range as much as possible. In order to reduce the torsional rigidity in the damper mechanism, it is conceivable to increase the torsion angle of the elastic member or to arrange a plurality of elastic members in series.
[0006]
On the other hand, with the reduction in rigidity of the elastic member, a situation occurs in which the resonance point is passed in a low rotation range (for example, 500 rpm or less) when starting the engine and turning off the engine. At this time, excessive torque fluctuation may occur, and the damper mechanism may be damaged or sound and vibration may become intense. In order to solve such a problem, the members on both sides of the damper mechanism are locked to each other in the low-speed rotation region, and the damper mechanism is unlocked when the high-speed rotation region is reached. A mechanism is used. Such a locking mechanism generally includes a lock member and an elastic member. The lock member is urged to the lock engagement position by the elastic member so that the clutch operating mechanism cannot be rotated relative to the crankshaft side member. Is released. When such a locking mechanism is used, the structure is complicated and the number of parts increases.
[0007]
An object of the present invention is to suppress resonance vibration in a low-speed rotation region with a simple structure in a clutch device connected to a crankshaft via a clutch operation mechanism or the like.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The clutch device according to
[0009]
In this clutch device, when the release mechanism applies a load to the clutch operation mechanism to release the clutch, the relative rotation suppression mechanism uses the load to make the clutch operation mechanism a member on the crankshaft side, for example, the crankshaft itself. And other members fixed to the crankshaft. As a result, the damper mechanism is unlikely to act during clutch release, and resonance in the low rotation speed region is difficult to occur when the engine is started or stopped. Here, the structure of the damper mechanism is simplified because the lock of the damper mechanism uses the load from the release mechanism at the time of clutch release.
[0010]
According to a second aspect of the present invention, there is provided the clutch device according to the first aspect, wherein the relative rotation suppressing mechanism is configured such that the clutch operating mechanism is pivoted with respect to a member on the crankshaft side by a load on the axial engine side with respect to the clutch operating mechanism by the release mechanism. Push from the direction transmission side.
In this clutch device, the relative rotation suppression mechanism presses the clutch operation mechanism against the crankshaft side member from the axial transmission side when the release mechanism moves the clutch operation mechanism to the axial engine side. Here, the structure of the damper mechanism is simplified because the lock of the damper mechanism uses the load from the release mechanism at the time of clutch release.
[0011]
According to a third aspect of the present invention, the clutch device according to the first or second aspect further includes a lock member that is fixed to the crankshaft and functions as a member on the crankshaft side.
In the clutch device according to a fourth aspect, in the third aspect, the lock member is a disk-shaped member.
[0012]
According to a fifth aspect of the present invention, the clutch device according to the fourth aspect further includes a friction member disposed between the clutch operating mechanism and the lock member.
In this clutch device, the clutch operating mechanism and the lock member are reliably frictionally engaged by the friction member.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
First embodiment
FIG. 1 shows a schematic longitudinal sectional view of a
The
[0014]
The
The
[0015]
The
[0016]
A plurality of axial through-
The second
[0017]
The first
[0018]
Next, the first clutch operation mechanism 9 will be described. The first clutch operating mechanism 9 is a mechanism for biasing the first
The
[0019]
The first
[0020]
The
[0021]
The
[0022]
The
The
[0023]
A plurality of
[0024]
Each
[0025]
As described above, in the first
[0026]
The first
[0027]
Further, a friction facing 94 is bonded to the axially engine side of the flat annular portion in the outer
[0028]
The
[0029]
The lever member 53 is an annular and disk-shaped plate member. It is preferable that the lever member 53 has only an elastic function by a slit formed alternately from an inner peripheral edge and an outer peripheral edge in a disk-shaped plate, for example, and simply functions as a lever. The outer peripheral end of the lever member 53 is in contact with the
[0030]
The
[0031]
The disc-shaped
[0032]
Further, since the release bearing 85 is used as a member for supporting the inner peripheral end of the second
[0033]
The
[0034]
The second
[0035]
Next, the second clutch operation mechanism 10 (clutch cover assembly) will be described. The second
[0036]
The
[0037]
The
[0038]
Further, in the
[0039]
In particular, although the second
Further, the
[0040]
As described above, most of the
[0041]
From the state shown in FIG. 1, when hydraulic oil is supplied into the hydraulic chamber of the
[0042]
In any one or both of the clutch release operations described above, the outer
[0043]
Here, the structure of the
Next, the assembly operation of the
[0044]
From this state, for example, the engine and the crankshaft 2 are moved to the axial transmission side. Then, the
[0045]
In addition, the specific structure of the relative
[0046]
【The invention's effect】
In the clutch device according to the present invention, the structure of the damper mechanism is simplified because the lock of the damper mechanism uses the load from the release mechanism at the time of clutch release.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic longitudinal sectional view of a clutch device as a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view for explaining the relationship between a second clutch cover and a release mechanism.
FIG. 3 is a side view for explaining the relationship between a second clutch cover and a release mechanism.
FIG. 4 is a partial perspective view of a second clutch cover.
FIG. 5 is a partial rear view of the damper mechanism.
FIG. 6 is a schematic longitudinal sectional view for explaining the operation of assembling the clutch device.
[Explanation of symbols]
1 Clutch device
2 Crankshaft
3 First input shaft
4 Second input shaft
6 Friction connecting member
9 First clutch operating mechanism
10 Second clutch operating mechanism
12 Disc member (lock member)
28 First clutch cover
41 Damper mechanism
94 Friction facing
95 Relative rotation suppression mechanism
Claims (5)
軸方向エンジン側の第1摩擦面と軸方向トランスミッション側の第2摩擦面とを有し、前記クランクシャフトからトルクが入力される摩擦連結部材と、
前記第1摩擦面に近接して配置された第1摩擦連結部を有し、前記第1入力シャフトにトルクを伝達可能な第1クラッチディスク組立体と、
前記第2摩擦面に近接して配置された第2摩擦連結部を有し、前記第2入力シャフトにトルクを伝達可能な第2クラッチディスク組立体と、
前記摩擦連結部材に装着され、前記第1摩擦連結部及び前記第2摩擦連結部を別々に前記摩擦連結部材に連結及び連結解除することが可能なクラッチ操作機構と、
前記クラッチ操作機構に前記軸方向エンジン側への荷重を与えることで前記第1摩擦連結部及び前記第2摩擦連結部を別々に前記摩擦連結部材から連結解除するためのレリーズ機構と、
前記クラッチ操作機構と前記クランクシャフトとを回転方向に弾性的に連結するためのダンパー機構と、
前記ダンパー機構と並列に作用するように配置され、前記クラッチ操作機構に軸方向エンジン側への荷重が作用すると、前記クラッチ操作機構を前記クランクシャフト側の部材に連結するための相対回転抑制機構と、
を備えたクラッチ装置。A clutch device capable of operating torque transmission / disconnection separately from an engine crankshaft to a transmission first and second input shafts,
A friction coupling member having a first friction surface on the axial engine side and a second friction surface on the axial transmission side, to which torque is input from the crankshaft;
A first clutch disk assembly having a first friction coupling portion disposed close to the first friction surface and capable of transmitting torque to the first input shaft;
A second clutch disk assembly having a second friction coupling portion disposed in proximity to the second friction surface and capable of transmitting torque to the second input shaft;
A clutch operating mechanism that is mounted on the friction coupling member and is capable of separately coupling and uncoupling the first friction coupling portion and the second friction coupling portion to the friction coupling member;
A release mechanism for separately releasing the first friction coupling portion and the second friction coupling portion from the friction coupling member by applying a load to the clutch engine mechanism toward the axial engine side;
A damper mechanism for elastically connecting the clutch operating mechanism and the crankshaft in the rotational direction;
A relative rotation suppression mechanism that is arranged to act in parallel with the damper mechanism and that connects the clutch operation mechanism to a member on the crankshaft side when a load on the axial engine side acts on the clutch operation mechanism; ,
A clutch device comprising:
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000080387A JP3907372B2 (en) | 2000-03-22 | 2000-03-22 | Clutch device |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000080387A JP3907372B2 (en) | 2000-03-22 | 2000-03-22 | Clutch device |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001263373A JP2001263373A (en) | 2001-09-26 |
| JP3907372B2 true JP3907372B2 (en) | 2007-04-18 |
Family
ID=18597496
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000080387A Expired - Fee Related JP3907372B2 (en) | 2000-03-22 | 2000-03-22 | Clutch device |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3907372B2 (en) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20190068962A (en) * | 2017-12-11 | 2019-06-19 | 현대자동차주식회사 | Double clutch system |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4520762B2 (en) * | 2003-05-20 | 2010-08-11 | ルーク ラメレン ウント クツプルングスバウ ベタイリグングス コマンディートゲゼルシャフト | Drive train |
| JP4599155B2 (en) * | 2004-12-22 | 2010-12-15 | 株式会社エクセディ | Double clutch device |
| WO2007051627A1 (en) * | 2005-11-04 | 2007-05-10 | Borgwarner Inc. | Torsional-vibration damper connected to a crankshaft and a combination of a torsional-vibration damper and a clutch |
| DE112007003331A5 (en) * | 2006-11-30 | 2009-11-05 | Luk Lamellen Und Kupplungsbau Beteiligungs Kg | Torque transfer device |
| JP2010156402A (en) * | 2008-12-26 | 2010-07-15 | Nsk Ltd | Clutch release bearing device |
| DE102011102859B4 (en) * | 2010-06-21 | 2025-11-13 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Torque transmission device for a motor vehicle |
| JP7429485B2 (en) * | 2019-10-01 | 2024-02-08 | 株式会社エフ・シー・シー | clutch device |
| CN113266650B (en) * | 2021-06-29 | 2022-10-25 | 江苏名豪汽车零部件有限公司 | High-horsepower tractor clutch |
-
2000
- 2000-03-22 JP JP2000080387A patent/JP3907372B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20190068962A (en) * | 2017-12-11 | 2019-06-19 | 현대자동차주식회사 | Double clutch system |
| KR102487174B1 (en) | 2017-12-11 | 2023-01-10 | 현대자동차 주식회사 | Double clutch system |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2001263373A (en) | 2001-09-26 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3839874B2 (en) | Flywheel assembly | |
| JP3558462B2 (en) | Flywheel assembly | |
| JP3907372B2 (en) | Clutch device | |
| US7195111B2 (en) | Clutch device having a clutch damper and dual-mass flywheel assembly | |
| JP3410934B2 (en) | Coupling mechanism | |
| JP2009115262A (en) | Flywheel | |
| JP4054712B2 (en) | Clutch device | |
| US6481552B1 (en) | Clutch apparatus | |
| JP3907371B2 (en) | Clutch device | |
| JP4028947B2 (en) | Clutch device | |
| JP4022358B2 (en) | Clutch device | |
| JP3940246B2 (en) | Clutch device | |
| JP3977211B2 (en) | Clutch device | |
| JPH0550202U (en) | Power transmission device | |
| JP3977209B2 (en) | Friction resistance generation mechanism | |
| JP3961731B2 (en) | Clutch device | |
| JP4054504B2 (en) | Clutch device | |
| JP2006162054A (en) | Damper disc assembly | |
| JP4110031B2 (en) | Flywheel assembly | |
| JP3819204B2 (en) | Clutch device | |
| JP4045179B2 (en) | Flywheel assembly | |
| JPH10311373A (en) | Flywheel assembly | |
| JP3717630B2 (en) | Flywheel assembly | |
| JPH0620928Y2 (en) | Torque fluctuation absorber | |
| JP3905056B2 (en) | Flywheel assembly |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060825 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060912 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061110 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070109 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070116 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130126 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130126 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160126 Year of fee payment: 9 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |