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JP3911464B2 - 電子機器のパネル駆動機構 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は電子機器のパネル駆動機構に係わり、特に、パネルの下端部を水平方向に移動させることにより電子機器本体の前面をパネルで開閉するパネル駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、本体前面に記録媒体を出し入れする記録媒体挿入口が設けられた音響機器等で本体前面を開閉するパネルを設けたものが知られている。図9にそのような音響機器のパネル駆動機構の例を示す。図9に示すスライダ11は音響機器本体3に水平方向移動自在に支持されており、図示していない駆動機構により水平方向に駆動される。
【0003】
パネル10の下端部はスライダ11の軸11aに回動自在に支持されており、パネル10の上端部に設けられた軸10aは音響機器本体3に設けられた縦溝3aと係合している。図9はスライダ11が前方に移動してパネル10が水平状態となり、音響機器3の前面が開かれた状態を示している。
【0004】
パネル10を音響機器3の前面覆う位置に移動させるときは、スライダ11を後方に駆動するが、パネル10が水平状態では軸11aはパネル10の上端を持ち上げる力を加えることができないため、スライダ11の移動初期において、アーム12により軸10aを持ち上げる。
【0005】
このようにしてパネル10が傾斜すると、スライダ11の軸11aによりパネル10の軸10aを縦溝3aに沿って持ち上げる力が加わり、スライダ11が後端まで移動することにより、パネル10は垂直状態とされて音響機器本体3の前面を覆う。このパネル駆動機構ではアーム12およびその駆動機構を必要として機構が複雑となると共に必要スペースが大きくなるという問題があった。
【0006】
図10に従来の音響機器のパネル駆動機構の他の例を示す。図10において、図9に示す部材と同じ部材には同一の符号が付されており、その詳細な説明を省略する。この例では音響機器本体13の縦溝13aの下端部は前方に曲がっており、縦溝13aと係合する軸10aは縦溝13aの下端部により上方に案内されるので、スライダ11のみで図10に示す状態から音響機器本体13の前面を覆う位置に移動させることができる。
【0007】
この例では軸10aを持ち上げるためのアームを必要としないが、パネル10を水平状態とするときに前方に大きく突出させなければならず、例えば、車載用機器の場合はシフトレバーと干渉することもあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、パネルを前方に大きく突出させることがなく、しかも簡単な機構でパネルを機器本体の前面を覆う位置と機器本体の前面を開く位置との間で駆動できる電子機器のパネル駆動機構を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の電子機器のパネル駆動機構は、パネルの上端部に設けた軸を電子機器本体に設けた縦溝に係合させ、前記パネルの下端部を回動自在に支持したスライダを水平方向に駆動することにより、前記パネルを電子機器本体の前面を覆う位置と、前面を開く位置との間で駆動する電子機器のパネル駆動機構において、前記スライダとパネルとの一方に設けた長穴を他方に設けた軸と係合させると共に前記スライダとパネルとの一方に設けた凸部を他方に設けた傾斜面を有する凹みに嵌合可能とし、前記パネルを電子機器本体の前面を開く位置から覆う位置に駆動する行程の初期において前記傾斜面と前記凸部との圧接力により前記パネルの上端部に設けた軸を前記縦溝内で上方に移動させるように構成したものである。
【0010】
また、この発明の電子機器のパネル駆動機構は、パネルの上端部に設けた軸を電子機器本体に設けた縦溝に係合させ、前記パネルの下端部を回動自在に支持したスライダを水平方向に駆動することにより、前記パネルを電子機器本体の前面を覆う位置と、前面を開く位置との間で駆動する電子機器のパネル駆動機構において、前記スライダとパネルとの一方に設けた長穴を他方に設けた軸と係合させると共に前記スライダとパネルとの一方に設けた傾斜面を有する凸部を他方に設けた穴に嵌合可能とし、前記パネルを電子機器本体の前面を開く位置から覆う位置に駆動する行程の初期において前記傾斜面と前記穴の縁との圧接力により前記パネルの上端部に設けた軸を前記縦溝内で上方に移動させるように構成したものである。
【0011】
さらに、この発明の電子機器のパネル駆動機構は、パネルの上端部に設けた軸を電子機器本体に設けた縦溝に係合させ、前記パネルの下端部を回動自在に支持したスライダを水平方向に駆動することにより、前記パネルを電子機器本体の前面を覆う位置と、前面を開く位置との間で駆動する電子機器のパネル駆動機構において、前記スライダとパネルとの一方に設けた長穴を他方に設けた軸と係合させると共に前記スライダとパネルとの夫々に凸部を設け、前記凸部の少なくとも一方に傾斜面を形成し、前記パネルを電子機器本体の前面を開く位置から覆う位置に駆動する行程の初期において前記一方の凸部の傾斜面と他方の凸部との圧接力により前記パネルの上端部に設けた軸を前記縦溝内で上方に移動させるように構成したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明の実施例である音響機器の適用されたパネル駆動機構を図面に基づいて説明する。図1〜図3はこの発明の第1の実施例である音響機器のパネル駆動機構を示す。
【0013】
図1〜図3に示すスライダ2は音響機器本体3に水平方向移動自在に支持されており、図示していない駆動機構により水平方向に駆動される。パネル1の下端部に設けられた長穴1bにスライダ2に立設された軸2aが嵌合しており、パネル1の下端部はスライダ2に摺動自在かつ回動自在に支持されている。
【0014】
パネル1の上端部に設けられた軸1aは音響機器本体3に設けられた縦溝3aと係合している。スライダ2に設けられた凸部2bはパネル1に形成された後方に傾斜面を有する凹み1cに突入可能となっている。なお、上記した軸2a等の部材はパネル1の両側部に設けられている。
【0015】
図1はスライダ2が前方に移動してパネル1が水平状態となり、音響機器3の前面が開かれた状態を示している。図1に示す状態からスライダ2が後退すると、図2に示すように軸2aが長穴1bの後方に移動すると共に凸部2bが凹み1cの傾斜面を押してパネル1の後方が持ち上げられ、軸1aは縦溝3a内で上方に移動する。
【0016】
このようにパネル1が傾斜した状態では軸2aがパネル1の下端部に作用する力はパネル1の軸1aを縦溝3a内で上方に押し上げる方向に作用してスライダ2が後退することによりパネル1を図3に示す音響機器本体3の前面を覆う位置に移動させることができる。
【0017】
このようにパネル1を前方に大きく突出させることがなく、しかもスライダ2の動きのみでパネル1を駆動することができる。なお、スライダ2に傾斜面を有する凹みを設け、パネル1にその凹みに突入する凸部を設けてもよい。
【0018】
図4〜図6はこの発明の第2の実施例である音響機器のパネル駆動機構を示す。図4〜図6に示すスライダ5は音響機器本体3に水平方向移動自在に支持されており、図示していない駆動機構により水平方向に駆動される。パネル4の下端部に設けられた長穴4bにスライダ5に立設された軸5aが嵌合しており、パネル4の下端部はスライダ5に摺動自在かつ回動自在に支持されている。
【0019】
パネル4の上端部に設けられた軸4aは音響機器本体3に設けられた縦溝3aと係合している。スライダ5に設けられた穴5bにはパネル4に形成された後方に傾斜面を有する凸部4cがに突入可能となっている。なお、上記した軸5a等の部材はパネル4の両側部に設けられている。
【0020】
図4はスライダ5が前方に移動してパネル4が水平状態となり、音響機器3の前面が開かれた状態を示している。図4に示す状態からスライダ5が後退すると、図5に示すように軸5aが長穴4bの後方に移動すると共に凸部4cの傾斜面が穴5bの縁に押されパネル4の後方が持ち上げられ、軸4aは縦溝3a内で上方に移動する。
【0021】
このようにパネル4が傾斜した状態では軸5aがパネル4の下端部に作用する力はパネル4の軸4aを縦溝3a内で上方に押し上げる方向に作用してスライダ5が後退することによりパネル4を図6に示す音響機器本体3の前面を覆う位置に移動させることができる。
【0022】
このようにパネル4を前方に大きく突出させることがなく、しかもスライダ5の動きのみでパネル4を駆動することができる。なお、スライダ4に傾斜面を有する凸部を設け、パネル4にその凸部を突入させる穴を設けてもよい。
【0023】
図7はこの発明の第3の実施例である音響機器のパネル駆動機構の部分を示す。この例ではパネル6に前方に傾斜面を有する凸部6aが形成されており、スライダ7に前記凸部6aと当接する凸部7aが形成されている。
【0024】
図7に図示していないが、第1および第2の実施例と同様にスライダ7は音響機器本体に水平方向移動自在に支持されており、図示していない駆動機構により水平方向に駆動される。パネル6の下端部に設けられた長穴にスライダ7に立設された軸が嵌合しており、パネル6の下端部はスライダ7に摺動自在かつ回動自在に支持されている。また、パネル6の上端部に設けられた軸は音響機器本体に設けられた縦溝と係合している。
【0025】
図7(a)はスライダ7が前方に移動してパネル6が水平状態となり、音響機器の前面が開かれた状態を示している。図7(a)に示す状態からスライダ7が後退すると、図7(b)に示すようにスライダ7がパネル6に対して後方に移動すると共に凸部7aが凸部6aの傾斜面を押してパネル6の後方が持ち上げられ、パネル6の上端部に設けられた軸は音響機器本体に設けられた縦溝内で上方に移動する。
【0026】
このようにパネル6が傾斜した状態ではスライダ7がパネル6の下端部に作用する力はパネル6の軸を音響機器本体に設けられた縦溝内で上方に押し上げる方向に作用してスライダ7が後退することによりパネル6を音響機器本体の前面を覆う位置に移動させることができる。
【0027】
図8はこの発明の第4の実施例である音響機器のパネル駆動機構をの部分を示す。この例ではパネル8に凸部8aが形成されており、スライダ9に後方に傾斜面を有し凸部8aと当接する凸部9aが形成されている。
【0028】
図8に図示していないが、第1および第2の実施例と同様にスライダ9は音響機器本体に水平方向移動自在に支持されており、図示していない駆動機構により水平方向に駆動される。パネル8の下端部に設けられた長穴にスライダ9に立設された軸が嵌合しており、パネル8の下端部はスライダ9に摺動自在かつ回動自在に支持されている。また、パネル8の上端部に設けられた軸は音響機器本体に設けられた縦溝と係合している。
【0029】
図8(a)はスライダ9が前方に移動してパネル8が水平状態となり、音響機器の前面が開かれた状態を示している。図8(a)に示す状態からスライダ9が後退すると、図8(b)に示すようにスライダ9がパネル8に対して後方に移動すると共に凸部9aの傾斜面が凸部8aを押してパネル8の後方が持ち上げられ、パネル8上端部に設けられた軸は音響機器本体に設けられた縦溝内で上方に移動する。
【0030】
このようにパネル8が傾斜した状態ではスライダ9がパネル8の下端部に作用する力はパネル8の軸を音響機器本体に設けられた縦溝内で上方に押し上げる方向に作用してスライダ9が後退することによりパネル8を音響機器本体の前面を覆う位置に移動させることができる。なお、凸部8aの凸部9aと当接する部分も傾斜面としてもよい。
【0031】
実施例はこの発明を音響機器に適用した場合について説明したが、この発明をナビゲーション装置等他の電子機器に適用することも可能である。
【0032】
【発明の効果】
この発明の電子機器のパネル駆動機構によれば、パネルを前方に大きく突出させることがなく、しかもスライダの動きのみでパネルを駆動することができ機構が簡単となり、しかも省スペース化が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例である音響機器のパネル駆動機構を一部部材を透視して示す側面図である。
【図2】同パネル駆動機構の他の状態を一部部材を透視して示す側面図である。
【図3】同パネル駆動機構のさらに他の状態を一部部材を透視して示す側面図である。
【図4】図4(a)はこの発明の第2の実施例である音響機器のパネル駆動機構を一部部材を透視して示す側面図、図4(b)は図4(a)におけるA部拡大図である。
【図5】図5(a)は同パネル駆動機構の他の状態を一部部材を透視して示す側面図、図5(b)は図5(a)におけるA部拡大図である。
【図6】同パネル駆動機構のさらに他の状態を一部部材を透視して示す側面図である。
【図7】図7(a)はこの発明の第3の実施例である音響機器のパネル駆動機構をの部分を示す側面図、図7(b)は同部分の他の状態を示す側面図である。
【図8】図8(a)はこの発明の第4の実施例である音響機器のパネル駆動機構をの部分を示す側面図、図8(b)は同部分の他の状態を示す側面図である。
【図9】従来のパネル駆動機構の例を一部部材を透視して示す側面図である。
【図10】従来のパネル駆動機構の他の例を一部部材を透視して示す側面図である。
【符号の説明】
1 パネル、1a 軸、1b 長穴、1c 凹み
2 スライダ、2a 軸、2b 凸部
3 音響機器本体、3a 縦溝
4 パネル、4a 軸、4b 長穴、4c 凸部
5 スライダ、5a 軸、5b 穴
6 パネル、6a 凸部
7 スライダ、7a 凸部
8 パネル、8a 凸部
9 スライダ、9a 凸部
10 パネル、10a 軸
11 スライダ、11a 軸
12 アーム
13 音響機器本体、13a 縦溝

Claims (3)

  1. パネルの上端部に設けた軸を電子機器本体に設けた縦溝に係合させ、前記パネルの下端部を回動自在に支持したスライダを水平方向に駆動することにより、前記パネルを電子機器本体の前面を覆う位置と、前面を開く位置との間で駆動する電子機器のパネル駆動機構において、前記スライダとパネルとの一方に設けた長穴を他方に設けた軸と係合させると共に前記スライダとパネルとの一方に設けた凸部を他方に設けた傾斜面を有する凹みに嵌合可能とし、前記パネルを電子機器本体の前面を開く位置から覆う位置に駆動する行程の初期において前記傾斜面と前記凸部との圧接力により前記パネルの上端部に設けた軸を前記縦溝内で上方に移動させるように構成した電子機器のパネル駆動機構。
  2. パネルの上端部に設けた軸を電子機器本体に設けた縦溝に係合させ、前記パネルの下端部を回動自在に支持したスライダを水平方向に駆動することにより、前記パネルを電子機器本体の前面を覆う位置と、前面を開く位置との間で駆動する電子機器のパネル駆動機構において、前記スライダとパネルとの一方に設けた長穴を他方に設けた軸と係合させると共に前記スライダとパネルとの一方に設けた傾斜面を有する凸部を他方に設けた穴に嵌合可能とし、前記パネルを電子機器本体の前面を開く位置から覆う位置に駆動する行程の初期において前記傾斜面と前記穴の縁との圧接力により前記パネルの上端部に設けた軸を前記縦溝内で上方に移動させるように構成した電子機器のパネル駆動機構。
  3. パネルの上端部に設けた軸を電子機器本体に設けた縦溝に係合させ、前記パネルの下端部を回動自在に支持したスライダを水平方向に駆動することにより、前記パネルを電子機器本体の前面を覆う位置と、前面を開く位置との間で駆動する電子機器のパネル駆動機構において、前記スライダとパネルとの一方に設けた長穴を他方に設けた軸と係合させると共に前記スライダとパネルとの夫々に凸部を設け、前記凸部の少なくとも一方に傾斜面を形成し、前記パネルを電子機器本体の前面を開く位置から覆う位置に駆動する行程の初期において前記一方の凸部の傾斜面と他方の凸部との圧接力により前記パネルの上端部に設けた軸を前記縦溝内で上方に移動させるように構成した電子機器のパネル駆動機構。
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