JP3922804B2 - 画像監視システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像手段により撮影された画像に重要監視領域である特定領域の位置を示すマークを重ねて表示する画像監視システムに関し、特に現画像の上記マークの近傍の画像が基準画像の上記マークの近傍の画像と実質的に同じであると視認できると、レイアウト変更により現画像が異常となっても、当該異常が検知された現画像を新たな基準画像に変更可能にした画像監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像監視システムとしては、例えば、本出願人による特願平10−12813号がある。この先行出願に記載されているように、画像センサは、監視領域の設定時にその監視領域を撮影して得られた基準画像と、監視領域の監視時に同じ監視領域を撮影して得られた現画像とを比較し、異常の有無を判定している。この異常の有無はコントローラ及び通信回線を経由して警備センタ装置に通報される。警備センタ装置ではモニタに基準画像及び現画像を表示して、監視員がそれらの画像を比較しながら異常の原因を判定し、異常状態解消のために必要な処置をとる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、警備センタ装置においては監視員が複数のモニタを監視しているので、各モニタ上の画面のどの領域が監視のために特に重要であるかを迅速に判断することは困難であるという問題がある。
また、画像センサが配置されている監視領域内のテーブルや椅子等の物体のレイアウト変更があると、以下の問題がある。
【0004】
即ち、監視領域内でレイアウト変更がなされると、現画像は基準画像と異なるものとなるので、異常状態となる。この異常状態は、基準画像を更新すれば解消する。しかし、基準画像は、異常判定を行う場合の基準となる画像であり、変更の可否判断は容易ではない。特に、警備センタ装置においては監視員が複数のモニタを監視しているので、その異常状態が真の異常か監視領域におけるレイアウト変更によるものかを識別することは困難であるという問題がある。
【0005】
したがって、監視領域内のレイアウトが変更された場合は、変更したユーザがレイアウト変更をした旨を作業員に通知し、その通知を受けた作業員がその監視領域に赴き、基準画像の設定をやり直す、といった煩雑な手順を踏まなければならないという問題があった。
本発明の目的は上記従来技術における問題に鑑み、画像上の特定領域の位置を示すマークを画像に重ねて表示させることにより、画像中の重要監視領域を容易且つ迅速に識別可能にして監視効率を向上させることにある。
【0006】
本発明の他の目的は、基準画像を変更することが可能か否かを、画像から直ちに判断できる画像監視システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明により提供されるものは、監視領域の設定時に監視領域を撮影して得られる基準画像と監視領域の監視時に監視領域を撮影して得られる現画像とを比較して異常検出する撮像手段と、撮像手段により撮影されて得られた画像の一部を示す特定領域の位置情報を記憶する記憶手段と、現画像と基準画像とで特定領域における画像が一致する場合、当該特定領域以外における画像が不一致であっても、当該現画像を新たな基準画像に更新可能にする判断手段と、を具備することを特徴とした画像監視システムである。
本発明の他の態様によれば、撮像手段は、現画像と基準画像とが不一致であるが特定領域の画像が一致しているとレイアウト異常を検出し、判断手段は、撮像手段がレイアウト異常を検出したときの現画像を新たな基準画像に更新可能にする。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図を用いて説明する。全図を通じて同一参照番号は同一又は類似物を示す。
図1は本発明の画像監視システムの全体構成を示すブロック図である。
図1において、複数の監視対象A、B、…、Nの各々の建物内や室内にコントローラ1が設置されており、このコントローラ1に画像センサ2、非常ボタン3、侵入センサ4、モード設定器5が接続されている。コントローラ1は、通信回線としての電話回線6を介して、遠隔地の警備センタ装置7と接続される。
【0011】
コントローラ1は画像センサ2、非常ボタン3、侵入センサ4、又はモード設定器5の状態に応じて警備センタ装置7に異常信号や異常画像を送信するものである。
画像センサ2は、建物内に複数設置され、窓、ドアなどを含む監視領域を撮影し、得られた画像から侵入、レイアウト変更などの異常の有無を判定する。この異常の有無の判定の手法としては、種々のものが提案されており、任意の手法を採用することができる。なお、画像センサ2の各々が監視領域を撮影して得られた画像には特定の位置を示す監視ポイントを設定する。
【0012】
画像センサ2とコントローラ1との接続は、アナログ信号線8とディジタル信号線9とで行われる。アナログ信号線8は、同軸ケーブルで構成され、画像信号(NTSC方式)を伝達し、ディジタル信号線9は、ツイストペア線で構成され、ディジタル信号による制御信号を伝達する。
非常ボタン3は、強盗などが入ってきた時に押下するスイッチで、コントローラ1に緊急信号を送出する。侵入センサ4は、監視対象への侵入の恐れがある窓や扉等に適宜設置されるマグネットセンサ、赤外線センサなどである。
【0013】
モード設定器5は、監視対象を警戒セットモード又は警戒解除モードに設定するために操作するもので、例えば監視対象の利用者のみが所有しているIDカードである磁気カードを読む磁気カードリーダである。そして、モード設定器5にて読み出したデータが予め記憶しているIDコードと一致していれば、警戒セットモード又は警戒解除モードへの移行信号をコントローラ1に送出するものである。
【0014】
警備センタ装置7はモニタを有し、そのモニタには、本発明により、コントローラ1から送られてきた現画像に、監視ポイントに対応する特定領域を示すマークが重ねて表示される。マークとは例えば監視ポイントを中心とする円の画像である。
このように構成される画像監視システムの概略動作を説明する。画像センサ2が異常を検出すると、画像センサ2からコントローラ1に異常信号を送出する。この異常信号をコントローラ1が受信すると、電話回線6を介して警備センタ装置7へ異常通報を行う。このとき、コントローラ1は、異常を検出した画像センサ2から異常発生時の画像を受信し、画像を警備センタ装置7に伝送する。そして、警備センタ装置7にて、当該画像を表示し、常時このモニタを監視している監視員が異常信号及び画像を見て、適切な処置を取る。なお、これらの動作については、画像監視装置の分野において良く知られたものである。
【0015】
図2は本発明の一実施の形態により現画像を新たな基準画像に変更する手法の一例の概略を説明する図である。
図2の(a)は1つの画像センサ2の監視領域である部屋を撮影して得られた基準画像21aを示している。この基準画像21aには、金庫22と、ドア23と、窓24及び25と、植木鉢26の像が存在している。この基準画像のうち監視のために特に重要な領域として金庫22の像の上の特定領域27a、ドア23の像の上の特定領域27b、及び窓24の像を含む特定領域27cを示すマークである円が重ねて表示されている。
【0016】
図2の(b)は同じ画像センサ2により撮影された上記と同じ部屋の現画像21bを示している。この現画像21bは、植木鉢26が移動された結果、その位置が基準画像21aにおける位置と異なっていることを除き、基準画像21aと同一である。
従来はこのように室内のレイアウトを変更すると、基準画像21aと現画像21bとが不一致となるので、画像センサ2はこの部屋に異常が発生したと判断して異常状況が発生した旨を警備センタ装置7に通報していた。そして、基準画像を図2の(b)と同じものに変更しない限り、異常状態は解消しないが、警備センタ装置7にいる監視員はレイアウトの変更があったことを実際に現場を見て確認するか責任者から通報されないかぎり、基準画像の変更許可を与えることはできなかった。
【0017】
本発明によれば、画像センサ2においては例えば、基準画像21aと現画像21bとが不一致であり且つ不一致の部分が時間の経過とともに移動する又は所定の大きさ以上であるとき侵入と判断し、基準画像21aと現画像21bとの不一致だけの場合は、レイアウト異常と判断する。または、基準画像21aと現画像21bとが不一致であるが特定領域27a、27b、27cは一致している場合をレイアウト異常と判断する。画像センサ2がレイアウト異常と判断すると、これらの基準画像21a及び現画像21bは画像センサ2からコントローラ1及び電話回線6を経由して警備センタ装置7に送られてその中のモニタに表示され、警備センタ装置7にいる監視員は必ず現画像を視認できる。この現画像上にも、上記特定領域27a、27b、及び27cを示すマークである円が基準画像21a上の円と同一位置に表示されている。ここで同一位置とは監視領域上の座標が同じという意味であって、例えば、金庫22が移動されても、特定領域27aは金庫の移動前と移動後とで監視領域の画面上の同じ位置に表示されるという意味である。本発明により、これら特定領域27a、27b及び27cの内部やそれらの近傍の画像が現画像と基準画像とで一致すると警備センタ装置7にいる監視員が視覚により確認さえすれば、たとえレイアウト変更があっても現画像を新たな基準画像に変更することを許可することができ、これら特定領域27a、27b及び27c内の少なくとも一つの画像が現画像と基準画像とで異なると監視員が視覚により確認すれば、真の異常が発生したと判断して、現画像を新たな基準画像とすることは禁止する。すなわち、監視員は、監視領域の詳細な状況を知らなくても、画面上のマーク位置に金庫22、ドア23及び窓24が映っていれば、画像監視に支障のないレイアウト変更であると容易に判断できる。
【0018】
次に画像センサ2、コントローラ1、及び警備センタ装置7の具体的な構成を説明する。
図3は図1に示した複数の画像センサ2の1つの構成を示すブロック図である。他の画像センサ2も図3に示したものと同じ構成を有する。
図3において、画像センサ2には、CPU等により構成される制御手段201と電源202が設けられる。画像センサ2内の各部分は、制御手段201により制御され、電源202から電力の供給を受ける。電源202は、外部から供給されるAC電圧をDC電圧に変換する変換装置から構成されている。なお、電源202を画像センサ2内に設ける代わりに、コントローラ1から電力供給をさせてもよい。
【0019】
制御手段201には記憶手段220が接続されている。この記憶手段220には、画像センサ2に所定の動作を実行させるためのプログラムを記憶したプログラム領域、パラメータを記憶したパラメータ領域、ワークエリア、監視領域の状態、即ち、異常が発生しているか又は正常であるかの区別を記憶する状態記憶領域、監視領域が警戒セットモード又は警戒解除モードのいずれにあるかを記憶するモード記憶領域、異常を検出するために基準画像を記憶する領域、および監視ポイントの座標を記憶する領域が設けられている。
【0020】
監視領域を撮影する撮像手段203は、CCDカメラにより構成され、可視領域から赤外領域までの感度を有する。赤外線投光手段204が設けられ、夜間など暗くなった時に、監視領域に赤外線が投光される。
画像処理手段205は、記憶手段220に記憶された現画像と基準画像とを対比して、異常が発生したか否かを判定する。異常が発生したかどうかの判定のロジックには様々な方法が知られているが、本発明の主題ではないのでここでは説明を省略する。表示手段206は、LEDにより構成され、異常検出時に点灯し、非検出時には消灯して、異常検出の有無を画像センサ2の外部に表示する。
【0021】
通信手段207は、コントローラ1と信号の送受信を行うインターフェースで、ディジタル信号線9によりコントローラ1と接続される。
画像出力手段208は、異常発生時の画像を出力するためのインターフェースで、切換手段209を介してアナログ信号線8と接続される。アナログ信号線8は、図1に示すように、コントローラ1と各画像センサ2とを直列に接続する。画像センサ2の切換手段209は、正常時はアナログ信号線8の入力側と出力側を接続し、異常時は入力側のアナログ信号線8を切り離して、画像出力手段208を出力側のアナログ信号線8に接続させる。なお、図3では、入力側を「他の画像センサから」、出力側を「コントローラへ」と表示してある。
【0022】
アドレス設定部210は、ディップスイッチにより構成され、コントローラ1が画像センサ2を特定するためのアドレスが設定される。設定手段211は、電源をオンオフするための手段である。さらに、設定手段211をオフすると、切換手段209は、アナログ信号線8の入力側と出力側を接続させて、当該画像センサ2をアナログ信号線8からバイパスさせる。
【0023】
図4はコントローラ1の構成を示すブロック図である。
図4において、コントローラ1には、MPUなどにより構成される制御部101と電源回路102が設けられている。コントローラ1内の各部分は、制御部101により制御され、電源回路102から電力の供給を受ける。電源回路102は、外部からのAC電圧をDC電圧に変換する変換回路とバッテリを有する。また、モード設定器5が制御部101に接続されている。
【0024】
コントローラ1には、更に、以下の部分が設けられている。
センサ監視回路103は、非常ボタン3、侵入センサ4とのインターフェースである。モデム104が電話回線6との間に設けられている。画像センサ通信制御部105は、画像センサ2とディジタル信号線9で接続されている。映像入出力制御部106は、画像センサ2とアナログ信号線8で接続されている。この映像入出力制御部106は、画像センサ2から送られてきた画像信号を、モデム104と外部に接続されたモニタ装置10に分配する。
【0025】
表示部107は、通常は、監視領域の監視状態を画面上に表示し、異常が検出されたときは、画面上に異常の種類、異常発生箇所などを表示する液晶ディスプレイと、警報音を鳴動させるスピーカとを備えている。また、表示部107は、画像センサ2の設定作業時にも使用される。設定手段108は、画像センサ2の感度、画像センサ2の設置角度、設置高さ、及び撮影して得られた画像内の監視ポイント等の初期設定又は設定変更時に使用される。
【0026】
本例では、電話回線として、アナログ電話回線が使用されているが、ISDNのようなディジタル電話回線を使用することも可能である。
次にコントローラ1の動作の概略を説明する。
モード設定器5により、警戒セットモード又は警戒解除モードが設定され、モード移行が生じると、コントローラ1から、画像センサ通信制御部105、ディジタル信号線9を介して全画像センサ2に、モード移行信号が送信される。
【0027】
次いでコントローラ1は、画像センサ通信制御部105とディジタル信号線9を介して、状態呼出信号、モード移行信号、異常画像送信要求信号、異常画像消去信号などを画像センサ2に送信し、画像センサ2から、正常信号、異常信号、などを受信する。また、アナログ信号線8と映像入出力制御部106を介して、画像センサ2からの画像信号を受信する。
【0028】
なお、コントローラ1と画像センサ2及び、コントローラ1と警備センタ装置7との信号の送受信については、図1を用いて説明済みであるので、ここではこれ以上の説明は省略する。
図5は、警備センタ装置7における画像監視システムに関する部分の構成を示す。
【0029】
図5において、警備センタ装置7には、MPUなどにより構成され、警備センタ装置7内の各部分を制御する制御部701と、電話回線6を通してコントローラ1と通信を行う通信インターフェース702と、コントローラ1から送られた画像信号及びその関連の信号を記憶する画像情報記憶部703と、異常発生時の画像を表示するモニタ704と、キーボード等の操作部705と、モニタ704を制御する表示制御部706とが設けられている。
【0030】
制御部701は、異常信号を受信すると、モニタ704を制御して、異常が発生したこと、異常発生物件名、異常発生箇所などを表示させ、次いでモニタ704に異常発生時の画像を表示させる。なお、異常が発生したこと、異常発生物件名、異常発生箇所などはモニタ704とは別の表示手段に表示させてもよい。
画像情報記憶装置703は、画像センサ2が配置される建物等の物件のコードを記憶する物件コード領域と,警戒セットモードか警戒解除モードかを示すコードを記憶するモード領域と、画像センサ2毎の位置を記憶する画像センサアドレス領域と、その画像センサ2に設定されている監視ポイントの情報を記憶する監視ポイント情報領域とを有する。監視ポイント情報は、本実施の形態においてはコントローラ1から画像が送信される都度、警備センタ装置7内の画像情報記憶装置703に格納される。
【0031】
次にコントローラ1による画像センサ2の監視ポイントの初期設定又は設定変更を説明する。
画像センサ2の初期設定時又は設定変更時には、作業員は、モニタ装置10を映像入出力制御部106に接続し、表示部107及びモニタ装置10に表示される指示に従い、モニタ装置10に表示される監視領域を確認しながら、設定手段108から画像センサ2の、例えば、高さ、角度、及び本発明に係る監視ポイントの座標などの設定を行う。設定値は制御部101内のRAM(図示せず)に格納される。
【0032】
すなわち、作業者は設定手段108を用いて作業者のIDを入力し、制御部101は入力されたIDがコントローラ1における各種の設定を許可された者のIDと一致するかを照合する。次に、設定手段108を用いて各画像センサ2の監視ポイントを含む各種の設定を開始する。そのために、1つの画像センサ2を選択し、その画像センサ2の監視対象を撮影して得られた画像の監視ポイントを設定する。設定した監視ポイントは画像センサ2内の記憶手段220に格納しておく。
【0033】
次に、その画像センサ2により被撮像物を撮影して得られる、障害物や人物の存在しない基準画像を取得し、やはり画像センサ2内の記憶手段220内に格納しておく。こうして全ての画像センサ2の設定を行う。画像センサ2の設定が全て終了すると、画像センサ2毎に取得した基準画像をその画像センサ2の記憶手段220に格納する。
【0034】
このように、コントローラ1において、各画像センサ2の設定が行えるようにすることにより、一箇所で全画像センサ2の設定を行うことができる。モニタ装置10は、設定終了後、コントローラ1から取り外される。
図6の(a)〜(c)は監視ポイントの設定時の画面の一例を示す図である。設定手段108により画像センサ2を選択すると、モニタ装置10には図6(a)に示す監視ポイント設定画面が表示されている。この画面は例えば256画素×240画素の大きさである。画面には、選択された画像センサ2が撮影した画像とともに〔監視ポイント〕というタイトルが表示され、「設定」、「確認&削除」、「終了」の文字が表示される。ここで、設定手段108にて、「設定」を選択すると図6(b)の画面、即ち、モニタ装置10に現在の画像と+印のカーソルを表示させる。ここで、「終了」を選択すると、監視ポイントの当該画像センサにおける設定が終了したこととなる。そして、前述のように基準画像の取得に進む。また、「確認&削除」を選択すると、図6(b)へ進む。
【0035】
図6(b)の画面では図示のように、画面中央に+印のカーソル61が表示される。また、監視ポイントが設定されていれば、これらを中心とする円が表示される。図6(b)に示す画面では、既設定の監視ポイントを中心とする円62、63及び64が表示されている。
次いで設定手段108でカーソル61をスクロールさせることにより、画面上の所望の位置に移動する。監視ポイントを設定したい位置にカーソル61を移動させて、設定手段108の(図示しない)確認ボタンを押下することにより、図6(c)の画面になる。図6(c)において、カーソル61の+印の交点(監視ポイント)を中心とする円65が表示されてカーソル61の位置が確定されている。また、画面上には「直前削除」、「追加」、「終了」が表示されている。この監視ポイントを追加する場合は、画面上の「追加」を設定手段108により選択し、確認ボタンの押下により追加を決定する。直前に追加された監視ポイントを削除したい場合は、「直前削除」を設定手段108により選択する。これにより、コントローラ1から監視ポイント情報を画像センサ2へ送出する。これらを繰り返すことにより、画像センサ2に監視ポイントを全て設定することができる。監視ポイントの設定可能な最大数を定めておき、設定された監視ポイントの数が最大数に達すると、「追加」は表示されなくなる。図6(c)の画面で「終了」を選択すると図6(a)の画面に戻る。
【0036】
このようにして設定された画像センサの監視ポイント情報は、他のパラメータとともに、コントローラ1内の制御部の中のRAM(図示省略)に格納されるとともに、画像センサ2内の記憶手段220にも格納される。
図7はコントローラ1の処理を示すシーケンス図である。図7のシーケンス図を参照しながら、コントローラ1の動作を説明する。
【0037】
コントローラ1内の画像センサ通信制御部105は1つの画像センサ2に対してポーリングにより状態呼出信号を送信する(図7の(1))。画像センサ通信制御部105はその画像センサ2から状態信号を受信する。受信した状態信号が異常信号かどうかを判定し、異常でなければ次の画像センサ2に対して同様な動作を繰り返す。異常信号を検出したと判定すると(図7の(2))、その画像センサ2のアドレスと異常状態を制御部101内のRAMに記憶する。図示はしていないが、一定時間内にその画像センサ2から状態信号が来ない場合も、その画像センサ2に異常が発生したとして制御部101内のRAMに記憶する。こうして、コントローラ1はすべての画像センサの状態を順次チェックする。画像センサ2における異常の判定方法自体は前述の如く一例を示したが、他にも様々な方法が知られている。ここでは本発明の主題ではないので説明を省略する。
【0038】
図8は図3に示した画像センサ2が何らかの異常を検出した場合のコントローラ1の動作を説明するフロチャートである。
図8において、コントローラ1は画像センサ2に状態呼出信号を送出し、これに応答して画像センサ2が何らかの異常を検出すると、ステップS81でコントローラ1はこの異常を検出し、ステップS82でコントローラ1内の制御部101は警備センタ装置7との通信回線の接続処理をする。ここでは、異常には非常ボタン3の押下による異常、侵入センサ4の作動による異常等もあり得る。そこで、ステップS83では画像センサ2により検出されたレイアウト異常かどうかを判定する。画像センサ2内の記憶手段220から読み出した基準画像と現画像との特定領域が同じで基準画像と現画像とが異なっていればレイアウト異常と判定される。この判定は画像センサ2内の制御手段201が行い、判定結果がコントローラ1に通知される。
【0039】
ステップS83で、画像センサ2により検出された異常がレイアウト異常ではない場合はステップS89にて警備センタ装置7に異常信号を送出し、ステップS90にて警備センタ装置7との通信回線切断処理を行い、ステップS91にて表示部107に異常表示をして処理を終了する。警備センタ装置7では受信した異常信号に対処して適切な処置をとる。また、コントローラ1が設置されている場所を警備する警備員は表示部107に表示された異常情報を見て異常状態の原因を究明し、正常に戻すべく適切な処置をとることになる。
【0040】
ステップS83で画像センサにより検出された異常がレイアウト異常であると判定されると(図7の(2))、ステップS84に進み、警備センタ装置7との間の回線を捕捉し(図7の(3))、レイアウト異常信号を警備センタ装置7に送出する。次いでステップS85で異常を検出した画像センサ2に対して異常画像要求信号を送出する(図7の(5))。次いでステップS86で基準画像と監視ポイント情報を画像センサ2の記憶手段から読み出して受信し(図7の(6))、それらを警備センタ装置7に送出する(図7の(7))。これにより、基準画像及び監視ポイント情報は、警備センタ装置7に予め格納しないので、警備センタ装置7における格納データ量が少なくて済むという効果がある。
【0041】
次いでステップS87で異常検出した画像センサ2へ異常画像要求信号を送出し(図7の(8))、ステップS88でその画像センサから異常画像を受信して(図7の(9))、警備センタ装置7に送出する(図7の(10))。次いで、ステップS90にて警備センタ装置7との通信回線切断処理をする。この処理は、図7の(11)から(13)に示されるように、画像センサ2に対して画像送出終了信号を送り、その画像センサから確認信号ACKを受け取り、次いで警備センタ装置7との回線を開放することにより行われる。最後に表示部107に異常が発生した旨を表示する。以上で異常発生時のコントローラ1の処理を終了し、図7の(14)以降に示される基準画像の更新処理に移行する。
【0042】
次に基準画像の更新について説明する。
異常画像を受信した警備センタ装置7において、基準画像内の監視ポイントを中心とする円内の画像が異常画像内の監視ポイントを中心とする円内の画像と一致したと監視員が視認できた場合は、監視員が基準画像を現画像である異常画像に更新することを許可し、警備センタ装置7とコントローラ1との間の回線を捕捉し(図7の(14))、基準画像更新コマンドをコントローラ1に送信する。なお、基準画像内の監視ポイントを中心とする円内の画像と異常画像内の監視ポイントを中心とする円内の画像との一致を画像処理により判断し、一致判定したときのみ基準画像更新コマンドを送信できるようにしてもよい。コントローラ1は警備センタ装置7から基準画像更新コマンドを受信し(図7の(15))、それを画像センサ2へ送信する(図7の(16))。これにより、画像センサ2においては異常を検知したときの画像を新たな基準画像とする。
【0043】
次いで画像センサ2への基準画像更新コマンドの送信から例えば3秒以内で確認信号ACKを待機し、3秒経過してもACKを受信しなかった場合は、コントローラ1と画像センサ2との間で何らかの障害が発生していると判断されてNG信号を警備センタ装置7に送信して基準画像更新処理を終了する。
画像センサ2への基準画像更新コマンドの送信から3秒以内に画像センサ2からACKを受信すると、コントローラ1から警備センタ装置7にそのACKを送信し(図7の(17)及び(18))、ACKの送信から例えば3秒以内に警備センタ装置7から異常復旧コマンドを受信すると、それを画像センサ2に送信する(図7の(19)及び(20))。これにより、画像センサ2では異常状態がクリアされて基準画像となる。3秒以内に異常復旧コマンドを受信しない場合は、なにもせずに処理を終了する。
【0044】
次いで画像センサ2への異常復旧コマンドの送信から再び例えば3秒以内で確認信号ACKを待機し、3秒経過してもACKを受信しなかった場合はNG信号を警備センタ装置7に送信して基準画像更新処理を終了する。3秒以内に画像センサ2からACKを受信すると、そのACKを警備センタ装置7に送信し(図7の(21)及び(22))、次いで異常記憶をクリアして処理を終了する。
【0045】
以上により基準画像の更新動作は終了する。
次に警備センタ7における異常検知画像の表示の処理の流れを説明する。
最初にコントローラ1から送出された例えば物件Xの画像センサ2であるカメラAからのレイアウト異常信号を警備センタ装置7が受けると、その中のモニタ704にそのレイアウト異常信号が文字や画像で表示される。このレイアウト異常信号は画像を表示するモニタ704とは別のモニタで表示してもよい。
【0046】
監視員はこのレイアウト異常信号をモニタ704上で見た結果、レイアウト異常通報があったことを知ると、キーボード等の操作部705を操作して物件XのカメラAの画像の表示を要求する。制御部701はこの要求を受けて画像情報記憶部703に対して物件XのカメラAの検知画像を要求する。異常通報があった後は、画像情報記憶部703には物件XのカメラAの検知画像が異常画像として格納されており、監視ポイントも格納されている。したがって、検知画像の要求に応じて、画像情報記憶部703内の検知画像が制御部701に送られる。次いで制御部701は画像情報記憶部703に対して物件XのカメラAに設定されている監視ポイント情報を要求し、それに応じて画像情報記憶部703から制御部701に物件XのカメラAの監視ポイント情報情報が送られる。次いで制御部701は表示制御部706を経由してモニタ704に、物件XのカメラAの検知画像と監視ポイント情報を送る。こうして、モニタ704上に異常検知画像が表示されるとともに、その画像上に監視ポイントを示す円等のマークが表示される。
【0047】
次に本発明の他の実施の形態を説明する。この実施の形態によれば、警備センタ装置7内のモニタ704上への画像上に監視ポイントを示すマークを表示したりマークの表示を禁止したり、選択されたマークのみを表示したりできる。
即ち、モニタ704上に監視ポイントを示すマークをオーバラップさせた異常検知画像が表示されている状態で、操作部705を監視員が操作してマークを表示させないように指示すると、制御部701はこれを受けて表示制御部706に対して、マークを表示させないように要求する。すると、表示制御部707はモニタ704に対して検知画像のみを送出し、それにより、モニタ704上にはマークのオーバラップが無い異常検知画像のみが表示される。
【0048】
又、異常検知画像が表示されている状態で再び監視ポイントのマークをオーバラップ表示させたい場合は、操作部705を用いてその旨の要求をすると、制御部701はこれを受けて表示制御部706に対して、マークの表示を要求する。すると、表示制御部707はモニタ704に対して検知画像と監視ポイント情報とを送出し、それにより、モニタ704上にはマークをオーバラップさせた異常検知画像が表示される。
更に、監視ポイントのマークを選択し、操作部705を用いて表示又は非表示の要求操作をすると、制御部701はこれを受けて表示制御部706に対して、選択された監視ポイントのマークのみの表示を要求する。すると、表示制御部707はモニタ704に対して検知画像と選択された監視ポイント情報とを送出し、それにより、モニタ704上には選択されたマークのみをオーバラップさせた異常検知画像が表示される。
【0049】
これにより、必要に応じて、特定領域のマークの一部又は全部の表示を禁止したり禁止を解除したりすることができるようにすることにより、監視者に便宜を図ることができる。
以上の説明において、監視ポイントを示すマークは基準画像及び現画像のいずれか一方に表示させても、基準画像と現画像との両方に表示させてもよい。基準画像のみ又は現画像のみに監視ポイントを示すマークを表示すると、基準画像上又は現画像上の重要監視領域を監視員が容易に他の領域と区別して注意深く観察することができる。また、基準画像と現画像との両方に監視ポイントを示すマークを表示すると、重要監視領域における基準画像と現画像との差異を監視員が視認し易くなる。
【0050】
尚、監視ポイントを示すマークは円に限定されるものではなく、四角や三角の枠や×印等、重要監視領域の位置を視覚的に認識させるものであれば何でもよい。
以上の説明では、画像センサ2が撮影した画像をコントローラ1を経由して警備センタ装置7に送出する毎に、各画像センサ2により撮影されて得られた画像内の監視ポイント及び基準画像を警備センタ装置7内の画像情報記憶装置703に一時的に記憶させた。これにより、警備センタ装置7では予めすべての画像カメラの基準画像と監視ポイントを記憶しておく必要がないので、メモリ容量が少なくて済む。
【0051】
これに代えて、本発明の他の実施の形態によれば、画像センサ2が撮影した画像をコントローラ1を経由して警備センタ装置7に送出する前に予め、すべての画像センサにより撮影されて得られた画像内の監視ポイント及び基準画像を警備センタ装置7内の画像情報記憶装置703に記憶させてもよい。この場合は、監視ポイントの初期設定時又は設定変更時に、基準画像と監視ポイント情報を警備センタ装置7内の画像情報記憶部703に格納すればよい。これにより、画像センサ2からは異常信号と画像データのみを送出すればよいので、画像センサの負荷が軽くなるという効果がある。
【0052】
また、警備センタ装置7は電話回線6を経由してコントローラ1に接続された例を記載してきたが、本発明はこれに限定されず、コントローラ1と警備センタ装置7が電話回線を介さずに直接接続されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像監視システムの全体構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態により現画像を新たな基準画像に変更する手法の一例の概略を説明する図である。
【図3】画像センサの構成を示すブロック図である。
【図4】コントローラの構成を示すブロック図である。
【図5】警備センタ装置の構成を示すブロック図である。
【図6】監視ポイントの設定方法の一例を示す図である。
【図7】本発明に係る動作を示すシーケンス図である。
【図8】異常発生時のコントローラの動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
2…画像センサ
27a、27b、27c…特定領域を示すマーク
151…カーソル
152、153、154…円
220…記憶手段
7…警備センタ装置
704…モニタ
705…操作部
706…表示制御部
Claims (2)
- 監視領域の設定時に該監視領域を撮影して得られる基準画像と前記監視領域の監視時に前記監視領域を撮影して得られる現画像とを比較して異常検出する撮像手段と、
前記撮像手段により撮影されて得られた画像の一部を示す特定領域の位置情報を記憶する記憶手段と、
前記現画像と前記基準画像とで前記特定領域における画像が一致する場合、当該特定領域以外における画像が不一致であっても、当該現画像を新たな基準画像に更新可能にする判断手段と、
を具備することを特徴とした画像監視システム。 - 前記撮像手段は、前記現画像と前記基準画像とが不一致であるが前記特定領域の画像が一致しているとレイアウト異常を検出し、
前記判断手段は、前記撮像手段が前記レイアウト異常を検出したときの現画像を新たな基準画像に更新可能にする
請求項1に記載の画像監視システム。
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Family Applications (1)
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- 1998-06-19 JP JP17338398A patent/JP3922804B2/ja not_active Expired - Fee Related
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