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JP3925563B2 - 汚泥受入設備の換気システム - Google Patents
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JP3925563B2 - 汚泥受入設備の換気システム - Google Patents

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Description

本発明は、下水汚泥等の汚泥を一時貯留するための汚泥受入設備における換気システムに関するものである。
下水処理場から排出される下水汚泥等の含水汚泥は、近年における処分場の枯渇や環境汚染防止上の制約によって、それまで行われていた陸上での埋め立てや、海上投棄等による処理が困難になってきている。このため、上記含水汚泥を、焼却炉において焼却処理する方法も提案されているが、例えば下水処理場において脱水ケーキとされた下水汚泥においても、未だ80%程度の水分が含まれている。
したがって、上記焼却炉による処理方法においては、焼却炉における熱負荷を軽減させるために、予め当該含水汚泥を乾燥する必要があり、この結果、本来の焼却に要するコストに加えて、乾燥するためのコストや、乾燥時に発生する排ガスを脱臭するコスト等の付加的なコストが嵩むために、経済性に劣るという問題点があった。
そこで、本出願人等は、上記問題点を解決すべく、先に日本国特許第3246509号(特許文献1)として、セメントクリンカーの製造設備を利用した含水汚泥の処理設備を提案した。
この特許発明は、図5に示すように、原料ミルで粉砕されたセメント原料を予熱するプレヒータ1と、このプレヒータ1が窯尻部分2に接続されて、予熱されたセメント原料を焼成する乾式キルン3とを有するセメントクリンカーの製造設備に併設される含水汚泥の処理設備であって、含水汚泥を貯留する汚泥タンク4と、この汚泥タンク4内の含水汚泥を圧送する圧送ポンプ5と、この圧送ポンプ5に接続されて含水汚泥を乾式キルン3内へと直接投入する配管6とを備えてなり、かつ配管6が窯尻部分2または仮焼炉7に接続されていることを特徴とするものである。
上記含水汚泥の処理設備によれば、下水汚泥などの含水汚泥を、乾燥や添加剤添加等の前処理を施すことなく、また、環境汚染の問題もなく、既存の乾式キルン3に直接投入して800℃〜1200℃の高温雰囲気下で焼却処理することにより、効率的かつ低コストに最終処分することができるとともに、汚泥焼却灰はセメントクリンカーとして経済的に再利用することができる。また、含水汚泥を、配管6中を圧送して直接焼却処理しているので、臭気等の問題が生起することもないといった効果も得られる。
ところで、上記処理装置によって例えば下水汚泥を処理する場合に、通常上記下水汚泥は、主として搬送上の便宜から下水処理場において余剰水分が除去され、含水率が80%前後の脱水ケーキとされたうえで、トラック輸送により上記セメント製造工場に搬送されてくる。
そして、上記汚泥タンク4は、その上部にトラック輸送されてきた含水汚泥を受入れるため大きな汚泥投入口が形成されており、当該汚泥投入口には、これを常時開いておくと内部の含水汚泥の表面から臭気やガスが発生し、これが外部に拡散して作業環境を低下させるおそれがあることから、トラックによる汚泥受入時以外は密閉する密閉蓋が設けられている。そして、さらに汚泥タンク4は、建屋8によって覆われるとともに、この建屋8内に、汚泥タンク4の払い出し装置や圧送ポンプ5およびこれを駆動するための油圧ユニット9等の機器類が設置されている。
ところが、汚泥タンク4を単に建屋8等によって覆ったのみでは、当該建屋8の内部空間に、臭気やガスが滞留してしまう。このため、例えばトラックを建屋8内に入れるために建屋8の出入口を開いた際に、上記臭気やガスが外部に放出されてしまうという問題点があった。また、作業員が上記機器類のメンテナンスを行うために、建屋8内に入った際に、上記臭気等によって劣悪な作業環境に曝されるという問題点もあった。
また、汚泥タンク4内においても、常時は密閉蓋によって密閉されているために、内部に濃度が高まった上記臭気などが滞留しており、このため汚泥受入時や当該汚泥タンク4の補修時に上記密閉蓋を開けると、内部の臭気が建屋8内に放散されることにより、同様の弊害が生じるという問題点があった。
そこで、上記建屋8内を換気する換気システムを設ける必要があるが、汚泥受入時に多量に発生する臭気等の排気も可能にする風量で、常時、建屋8内および汚泥タンク4内の全体を換気しようとすると、極めて容量の大きな外気吹き込みファンや排気用の吸引ファンが必要となり、設備費用および運転費用の高騰化を招くという問題点があった。
さらに、上記下水汚泥の性状や建屋8内の温度雰囲気によっては、汚泥タンク4からメタンガスや硫化水素ガス等の有害ガスが発生するおそれがある。そして、上記メタンガスは、空気よりも比重が軽いために、建屋8の上方に滞留するのに対して、上記硫化水素ガスは、比重が重いために建屋8の底部に滞留する。このため、これらのガスの滞留を防止するためには、さらに大容量の上記ファンによって、常時建屋8の下方から上方への換気流を形成しなければならないという問題点があった。
日本国特許第3246509号公報
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、通常の操業時や汚泥受入時等に、臭気発生箇所を選択的かつ重点的に換気することにより、より小容量の換気手段によって、効率的に汚泥タンク内およびこれを覆う構造物内に臭気等のガスが滞留することを防止することができる汚泥受入設備の換気システムを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、搬送手段の走行面を境にして内部空間が互いに連通する上部構造と下部構造とが構築されるとともに、上記上部構造の上記走行面に臨む壁部に開閉手段を有する出入口が設けられ、上記下部構造に上記走行面上に開口するとともに密閉手段が開閉自在に設けられた汚泥投入口を有する汚泥タンクが設置され、かつ上記上部構造の内部に、上記出入口から上記汚泥投入口へ至る搬入空間を上記内部空間から仕切る隔壁が設けられた汚泥受入設備の換気システムであって、上記下部構造の底部から上記内部空間に外部空気を連続的に強制送気する外気吹き込み手段と、上記内部空間と上記搬入空間とを連通可能な空気の流通手段と、上記搬入空間の上部から当該搬入空間の空気を排気する第1の排気手段と、上記搬入空間の上記汚泥投入口に臨む位置に設けられて当該汚泥投入口上方の空気を排気する第2の排気手段と、上記汚泥タンク内の空気を排気する第3の排気手段とを有してなり、かつ上記流通手段、第1の排気手段、第2の排気手段および第3の排気手段に、それぞれ開閉手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記内部空間の上方にメタンガスの検出器が設けられ、かつこの検出器からの検出値が設定値に至った際に、少なくとも上記流通手段および第1の排気手段の開閉手段が開状態で無いときにこれを開くとともに、上記第3の排気手段の開閉手段が閉状態で無いときにこれを閉じるメタンガス排出用制御手段が設けられていることを特徴とするものである。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、上記下部構造に、上記内部空間の空気を排気するとともに、開閉手段を備えた第4の排気手段が設けられ、かつ上記下部構造の下部に硫化水素ガスの検出器が設けられるとともに、この検出器からの検出値が所定値に至った際に、上記第4の排気手段の開閉手段が開状態で無いときにこれを開くとともに、上記第1〜第3の排気手段の開閉手段が閉状態で無いときにこれらを閉じる硫化水素ガス排出用制御手段が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、上記汚泥タンク内の空気を、常時上記第3の排気手段よりも少ない流量で排気する第5の排気手段が設けられていることを特徴とするものである。
請求項1〜4のいずれかに記載の発明においては、通常の操業時は、外気吹き込み手段によって下部構造の底部から内部空間に外部空気を連続的に強制送気するとともに、上記内部空間と搬入空間とを連通させる流通手段の開閉手段および第1の排気手段の開閉手段を開いた状態に保持する。すると、下部構造内に送気された外部空気は、内部空間から流通手段を介して搬入空間内へと流れ、その上部から第1の排気手段によって外部に排気されて行く。この結果、特に臭気等の発生し易い搬入空間の空気が、内部空間に流入することが無く、よって汚泥受入設備の上部構造および下部構造内に、汚泥タンクから漏れた臭気等が滞留することを確実に防ぐことができる。
また、汚泥受入時には、第3の排気手段の開閉手段を開いて上記汚泥タンク内の空気を排気するとともに、流通手段の開閉手段を閉じ、さらに第1および第2の排気手段の開閉手段を開いて、汚泥投入口を開けた汚泥タンク内への汚泥の投入が行われている搬入空間内の空気および当該汚泥投入口上方の空気を排気する。このように、汚泥の投入によって多量の臭気が発生する汚泥タンク内および搬入空間の空気を重点的に排気することに、上記臭気が内部空間に逆流したり、あるいは搬入手段の進入用に開いた出入口から外部に放散したりすることを防ぐことができる。
さらに、請求項2に記載の発明においては、汚泥タンク内の汚泥に起因してメタンガスが発生し、機器類が設置されて作業空間となる上記内部空間に滞留すると、その上部におけるメタンガスの濃度が上昇する。そして、上記内部空間の上部に設けたメタンガスの検出器によって検出された値が、有害とされる設定値にまで至ると、メタンガス排出用制御手段によって、少なくとも上記流通手段および第1の排気手段の開閉手段の開状態が確保されるとともに、上記汚泥タンク内の空気を排気する第3の排気手段の開閉手段の閉状態が確保される。この結果、下部構造内に送気された外部空気が、内部空間において上記メタンガスを同伴させて流通手段から搬入空間内へと流れ、その上部から第1の排気手段によって外部に排気されて行く。
また、請求項3に記載の発明においては、同様に硫化水素ガスが発生して上記内部空間に滞留すると、当該硫化水素ガスは、上記内部空間の底部に滞留してその濃度が上昇する。そして、上記内部空間の下部に設けた硫化水素ガスの検出器によって検出された値が、有害とされる設定値にまで至ると、硫化水素ガス排出用制御手段によって、下部構造の内部空間の空気を排気する第4の排気手段における開閉手段の開状態が確保され、上記第1〜第3の排気手段の開閉手段の閉状態が確保される。この結果、下部構造内に送気された外部空気は、上記硫化水素ガスを同伴させて、もっぱら第4の排気手段により早期に外部へと排気されて行く。
このように、請求項1〜4のいずれかに記載の発明によれば、通常の操業時や汚泥受入時等に、臭気の発生箇所や有害なガスの滞留箇所を選択的かつ重点的に換気するとともに、他の箇所の排気を停止しているために、より小容量の換気手段によって、効率的に汚泥タンク内およびこれを覆う構造物内に臭気等のガスが滞留することを防止することができる。
さらに、請求項4に記載の発明によれば、汚泥の受入時以外は第3の排気手段の開閉手段を閉じておいても、汚泥タンクに設けられた小径の第5の排気手段によって、常時当該汚泥タンク内の空気を排気しておくことができ、よって少ないエネルギーにより、これら汚泥タンクにおける臭気濃度が高まることを未然に防止することもできる。
図1は、本発明に係る汚泥受入設備の換気システムの一実施形態を示す概略構成図である。 図2は、図1の汚泥受入時の開閉弁の開閉状態等を示す概略構成図である。 図3は、図1のメタンガス濃度が上昇した際の開閉弁の開閉状態等を示す概略構成図である。 図4は、図1の硫化水素ガス濃度が上昇した際の開閉弁の開閉状態等を示す概略構成図である。 図5は、本発明の汚泥受入設備の換気システムが適用可能なセメントクリンカーの製造設備に併設された下水汚泥の処理設備を示す概略構成図である。
符号の説明
10 搬送手段の走行面
11 地下ピット(下部構造)
11a 底部
12 建屋(上部構造)
13 出入口
14 シャッター(開閉手段)
15a、15b 汚泥タンク
17 汚泥投入口
18 密閉蓋(密閉手段)
19 内部空間
21 隔壁
22 搬入空間
30 外気吹き込みファン
32 外気吹き出し口
33 開閉弁(空気の流通手段)
34 換気ファン
35a、36a、38a 吸引口
35、36、37a、37b、38、39a、39b 排気ライン
40、41、42a、42b、43 開閉弁
47 メタンガスの検出器
48 硫化水素ガスの検出器
図1〜図4は、本発明に係る汚泥受入設備の換気システムを、図5に示したセメントクリンカーの製造設備に併設された下水汚泥の処理設備における汚泥受入設備に適用した最良の実施形態を示すものである。
先ず、上記換気システムが設けられている汚泥受入設備の構成について説明すると、この汚泥受入設備においては、汚泥搬送用のトラック(搬送手段)の走行面10に、地下ピット(下部構造)11が形成されるとともに、この地下ピット11上に建屋12が構築されている。
そして、この建屋12の対向する壁面には、それぞれ走行面10から内部へのトラックの進入を可能とするための出入口13が形成されており、これら出入口13には、通常の操業時に内部を密閉するためのシャッター(開閉手段)14が開閉自在に設けられている。また、シャッター14に臨む建屋12の内部には、上記走行面10に連続する走行床面10aが形成されている。
他方、地下ピット11には、2基の汚泥タンク15a、15bが設置されている。これら汚泥タンク15a、15bは、それぞれ地下ピット11内の支持部材に設けられて重量を計測するためのロードセル16上に載置されており、その上部を走行床面10aから僅かに突出させて設けられている。
そして、各汚泥タンク15a、15bの上面には、走行床面10a上に開口する汚泥投入口17が形成され、この汚泥投入口17には、通常の操業時に内部を密閉するための密閉蓋(密閉手段)18が設けられている。ちなみに、この密閉蓋18は、それぞれヒンジ式の扉であり、シリンダ18a、18bによって裏面を出入口13側に向けるように回動自在に設けられている(図2参照)。
これにより、地下ピット11と建屋12内には、汚泥タンク15a、15b間を通じて上下方向に互いに連通する内部空間19が形成されている。そして、この内部空間19の地下ピット11内には、汚泥タンク15a、15bの底部に設けられた汚泥の払い出し装置20や図5に示した圧送ポンプ5(図1〜図4では、図示を略す。)等の機器類が設置されている。
また、汚泥タンク15a、15bの上面と建屋12の天井との間には、隔壁21が設けられている。これにより、隔壁21、建屋12の壁面、シャッター14、走行床面10aおよび汚泥タンク15a、15bの上面によって内部空間19から気密的に仕切られて、出入口13から汚泥投入口17へと至る汚泥の搬入空間22が形成されている。
そして、以上の構成からなる汚泥受入設備に、本換気システムが設けられている。
すなわち、地下ピット11の底部11aには、外部に設置された外気吹き込みファン30によって送気ライン31を通じて送られる外部空気を、内部空間19内に連続的に強制給気する外気吹き出し口32が配設されている(外気吹き込み手段)。
また、隔壁21には、それぞれ開口部が形成されており、各開口部に内部空間19と搬入空間22とを連通可能な開閉弁(空気の流通手段、開閉手段)33が取り付けられている。他方、建屋12の外部には、換気ファン34が設置されるとともに、この換気ファン34の吸気側本管34aが建屋12内に導入されている。
そして、この吸気側本管34aに、それぞれ搬入空間22の上部に配置された吸引口35aから搬入空間19内の空気を排気する排気ライン(第1の排気手段)35と、搬入空間19の汚泥投入口17に臨む位置に配置された吸引口36aから汚泥投入口17上方の空気を排気する排気ライン(第2の排気手段)36とが接続されている。
また、この吸気側本管34aには、汚泥タンク15a、15b内に導入されて内部の空気を排気する排気ライン(第3の排気手段)37a、37bと、地下ピット11内に配設された吸引口38aから地下ピット11内の空気を排気する排気ライン(第4の排気手段)38が接続されている。さらに、上記吸気側本管34aには、排気ライン37a、37bの管径よりも細く、よって各々汚泥タンク15a、15b内の空気を、常時各排気ライン37a、37bよりも少ない流量で排気する排気ライン(第5の排気手段)39a、39bが接続されている。
そして、排気ライン35,36,37a、37b、38には、後述する制御装置によって開閉制御される開閉弁40、41、42a、42b、43が介装されている。
また、これらの排気ライン35,36,37a、37b、38、39a、39bから吸気側本管34aを介して排気された設備内の空気は、換気ファン34の吐出側に接続された送気ライン45を介して、開閉弁46から複数のセメントクリンカーの製造装置に送られ、それぞれ図5に示したプレヒータ1に燃焼用空気として導入されたり、乾式キルン3のクリンカクーラの2次空気回収帯のクーラ吹き込みファン(図示を略す)に導入されたりして、完全燃焼することにより無害化されるようになっている。
また、この換気システムにおいては、建屋12の内部空間19の上方にメタンガスの検出器47が設置され、地下ピット11の下部に硫化水素ガスの検出器48が設置されている。そして、これら検出器47、48からの検出信号および密閉蓋18の開閉信号等に基づいて、開閉弁40、41、42a、42b、43の開閉を制御する制御装置が設けられている。
次いで、上記構成からなる汚泥受入設備の換気システムの作用効果を、上記制御装置の制御機能とともに順次図1ないし図4に基づいて説明する。なお、図中白色の開閉弁は開状態にあることを、黒色の開閉弁は閉状態にあることを、それぞれ示している。
先ず、この換気システムにおいては、常時外気吹き込みファン30が運転されることにより、地下ピット11の底部11aに設置された外気吹き出し口32から内部空間19に外部空気が連続的に強制送気される。
そして、通常の操業時は、図1に示すように、隔壁21に設けた開閉弁33、排気ライン35の開閉弁40、および排気ライン38の開閉弁43が開いた状態に保持される。これにより、地下ピット11内に送気された外部空気の一部が、地下ピット11内の吸引口38aから排気ライン38を介して換気ポンプ34により排気される。また、内部空間19内を上昇した空気は、開閉弁33を介して搬入空間22内へと流れ、その上部から吸引口35aから排気ライン35を通じて換気ポンプ34により排気される。さらに、汚泥タンク15a、15b内の空気は、常時少量ずつ排気ライン39a、39bから排気されて行く。この結果、汚泥受入設備の地下ピット11および建屋12内に、汚泥タンク15a、15bから漏れた臭気等が滞留することを確実に防ぐことができる。
また、図2に示すように、一方の汚泥タンク15aに汚泥を受け入れる際には、当該汚泥タンク15a側のシャッター14を開いて搬送用トラック(搬送手段)Tを搬入空間22内に導入するとともに、シリンダ18aによって密閉蓋18を開く。この際に、密閉蓋18が開いたことを検知したリミットスイッチからの信号により、開いた汚泥投入口17の上方に位置する吸引口36a用の開閉弁41と、汚泥タンク15a用の開閉弁42aが開く。また、上記搬入空間22への開閉弁33と、地下ピット11の開閉弁43および他方の汚泥タンク15b側の排気ライン35の開閉弁40が閉じる。
これにより、換気ファン34による吸引力は、もっぱら排気ライン37aを介した汚泥タンク15a内の空気の排気、および排気ライン35、36を介した搬入空間22内の空気の排気に使用される。
このように、汚泥の投入によって多量の臭気が発生する汚泥タンク15a内および搬入空間22の空気を重点的に排気することに、上記臭気が内部空間19に逆流したり、あるいはトラックTの進入用に開いた出入口13から外部に放散したりすることを防ぐことができる。
また、図3に示すように、通常の操業時に、汚泥タンク15a、15b内の汚泥に起因してメタンガスが発生し、機器類のための作業空間となる内部空間19に滞留すると、図中点線で示す上部Aにおけるメタンガスの濃度が上昇する。そして、内部空間19の上部に設けたメタンガスの検出器47によって検出された値が、有害とされる設定値にまで至ると、上記制御装置によって、地下ピット11からの排気ライン38の開閉弁43が閉じる。加えて、搬入空間22からの排気ライン36の開閉弁41が開く。
この結果、地下ピット11内に送気された外部空気の全量が、内部空間19の上方に送られて上記メタンガスを同伴させ、開閉弁33から搬入空間22内へと流れ、この搬入空間22において、排気ライン36の吸入口36aおよび排気ライン35の吸入口35aによって強力に吸引されることにより、早期に換気ファン34によって排気されて行く。
そして、上記メタンガス濃度が所定の値以下まで低下すると、各開閉弁は上記制御装置によって、再び図1に示す通常時の状態に開閉制御される。
一方、図4に示すように、上記汚泥タンク15a、15bから硫化水素ガスが発生して内部空間19に滞留すると、この硫化水素ガスは、図中点線で示す内部空間19の底部Bに滞留してその濃度が上昇する。そして、地下ピット11の下部に設けた硫化水素ガスの検出器48によって検出された値が、有害とされる設定値にまで至ると、上記制御装置によって、地下ピット11内の空気を排気する排気ライン38の開閉弁43の開状態が保持されるとともに、これまで開いていた搬入空間22上方の排気ライン35用の開閉弁40が閉じる。
この結果、外気吹き込みファン30によって地下ピット11内に送気された外部空気は、その全量が地下ピット11内に滞留した上記硫化水素ガスを同伴させて、吸引口38aから吸引され、早期に排気ライン38から換気ファン34によって排気されて行く。このようにして、上記硫化水素ガスの濃度が所定の値以下まで低下すると、各開閉弁は同様に上記制御装置によって、再び図1に示す通常時の状態に開閉制御される。
以上のように、上記汚泥受入設備の換気システムによれば、通常の操業時や汚泥受入時、さらにはメタンガスや硫化水素ガスの濃度が上昇した際に、臭気の発生箇所やガスの滞留箇所を選択的かつ重点的に換気するとともに、他の箇所の排気を停止しているために、小容量の換気ファン34によっても、効率的に汚泥タンク15a、15b内および作業空間となる建屋12や地下ピット11の内部空間19に臭気やガス等が滞留することを確実に防止することができる。
さらに、汚泥の受入時以外は排気ライン37a、37bの開閉弁42a、42bを閉じておいても、汚泥タンク15a、15bに設けられた小径の排気ライン39a、39bによって、常時当該汚泥タンク15a、15b内の空気を排気しておくことができ、よって小さな換気ファン34の動力により、これら汚泥タンク15a、15bにおける臭気濃度が高まることを未然に防止することもできる。
なお、上記実施の形態においては、本発明に係る汚泥受入設備の換気システムを、セメントクリンカーの製造設備に併設された下水汚泥の処理設備における汚泥受入設備に適用した場合についてのみ説明したが、これに限定されるものではなく、様々な施設や工場等における汚泥の受入設備に対しても、同様に適用することができる。
本発明によれば、通常の操業時や汚泥受入時等に、臭気の発生箇所や有害なガスの滞留箇所を選択的かつ重点的に換気するとともに、他の箇所の排気を停止しているために、より小容量の換気手段によって、効率的に汚泥タンク内およびこれを覆う構造物内に臭気等のガスが滞留することを防止することができる。

Claims (4)

  1. 搬送手段の走行面を境にして内部空間が互いに連通する上部構造と下部構造とが構築されるとともに、上記上部構造の上記走行面に臨む壁部に開閉手段を有する出入口が設けられ、上記下部構造に上記走行面上に開口するとともに密閉手段が開閉自在に設けられた汚泥投入口を有する汚泥タンクが設置され、かつ上記上部構造の内部に、上記出入口から上記汚泥投入口へ至る搬入空間を上記内部空間から仕切る隔壁が設けられた汚泥受入設備の換気システムであって、
    上記下部構造の底部から上記内部空間に外部空気を連続的に強制送気する外気吹き込み手段と、上記内部空間と上記搬入空間とを連通可能な空気の流通手段と、上記搬入空間の上部から当該搬入空間の空気を排気する第1の排気手段と、上記搬入空間の上記汚泥投入口に臨む位置に設けられて当該汚泥投入口上方の空気を排気する第2の排気手段と、上記汚泥タンク内の空気を排気する第3の排気手段とを有してなり、かつ上記流通手段、第1の排気手段、第2の排気手段および第3の排気手段に、それぞれ開閉手段を設けたことを特徴とする汚泥受入設備の換気システム。
  2. 上記内部空間の上方にメタンガスの検出器が設けられ、かつこの検出器からの検出値が設定値に至った際に、少なくとも上記流通手段および第1の排気手段の開閉手段が開状態で無いときにこれを開くとともに、上記第3の排気手段の開閉手段が閉状態で無いときにこれを閉じるメタンガス排出用制御手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の汚泥受入設備の換気システム。
  3. 上記下部構造に、上記内部空間の空気を排気するとともに、開閉手段を備えた第4の排気手段が設けられ、かつ上記下部構造の下部に硫化水素ガスの検出器が設けられるとともに、この検出器からの検出値が所定値に至った際に、上記第4の排気手段の開閉手段が開状態で無いときにこれを開くとともに、上記第1〜第3の排気手段の開閉手段が閉状態で無いときにこれらを閉じる硫化水素ガス排出用制御手段が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の汚泥受入設備の換気システム。
  4. 上記汚泥タンク内の空気を、常時上記第3の排気手段よりも少ない流量で排気する第5の排気手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の汚泥受入設備の換気システム。
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