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JP3929985B2 - 金属粉製造装置 - Google Patents
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本発明は、金属塩化物ガスを還元することにより得られる金属微粒子中に、連結粒子が生成することを抑制できる金属粉製造装置及び方法に関し、特に積層セラッミックコンデンサの内部電極材料、電子機器部品の導電ペーストフィラ-、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気記憶媒体用磁性粉に好適な金属粉末の製造装置及び方法に関する。
金属粉の中でも、特に、Ni及びCu粉は、積層セラミックスコンデンサー(以下、MLCC(Multilayer Ceramic Capacitor)という)の内部電極材料として、その使用量が大幅に増加している。従来、MLCCは、内部の電極材料には、Pt粉、Pd粉、Ag−Pd粉といった貴金属粉末が使用されてきた。しかしながら、MLCCは、1つの電子回路基板上に大量に使用されるため、貴金属粉ではコスト面が高くなる問題があり、卑金属であるが、電極材料として信頼性の高いNi粉及びCu粉が使用されるようになった。
MLCCは、セラミックスの誘電体層と金属の内部電極層を多層化したものであり、その静電容量は、積層数が多いほど大きくなる。一方、MLCCは、電子部品としての性質上、小型であることが求められる。これらの相反する要求に応えるためには、各層を薄層化することが必要であり、現在、内部電極の層厚は1μm以下となってきている。このため、内部電極用粉の粒径は、1μm以下であることが要求されており、近年、小径化の傾向にますます拍車がかかっている。
一般にMLCCの製造方法においては、誘電体粉末をスラリー化し、それをフィルム上に塗布することにより作製したセラミックスグリーンシートの上に、内部電極層のペースト状金属粉を印刷し、それらを積み重ねて圧着した後に焼結する。従って、層厚を薄く均一にするためには、ペースト状金属粉末に使用されるNi粒子の粒径は小さく、且つ、粒度分布が狭いことが必要である。
また、焼結工程を経ることを考慮すると、粒子の中に界面エネルギが高い粒界が多いと、その界面エネルギを緩和するために、誘電体が焼結しないような低温で焼結が開始されてしまう。これにより、デラミネーションと呼ばれる積層構造の破壊が生じる。このため、粉体の結晶性は高いことが望ましい。このような要求特性を満足するために、Ni微粒子は、昇華性を有する金属ハロゲン化物ガスの気相水素還元により合成されている。なお、金属ハロゲン化物ガスとしては、塩化物ガスが最も多く使用されている。
従来、上述のようなNi粉末を製造する方法としては、反応器中で塩化ニッケル(NiCl)ガス等のニッケルハロゲン化物ガスと水素とを化学反応させる気相水素還元法が知られている。図5は気相水素還元法によりNi粉末を製造する装置の一例を示す断面図である(特許文献1:実用新案登録第2510932号公報)。
図5に示すように、この合成装置は、反応器3の気化部6内に設置された気化るつぼ11内に、原料供給器2から投入管9を介してNiCl原料が供給され、この原料は気化部6内で外部加熱部8のコイル13により加熱されて塩化物ガスが気化する。2重管構造のキャリアガス導入管10と還元ガス供給官12が反応管3の上部に挿入されている。キャリアガス供給管10と還元ガス供給管12との間から、キャリアガスが反応管3内に供給され、るつぼ11内の原料から気化した塩化物の気化ガスがこのキャリアガスにキャリアされて反応管3の下部の反応部7に供給される。還元ガス供給管12からは、反応管3の反応部7に還元ガスが供給され、加熱部8のコイル14により加熱されつつ、気化ガスは反応部7で還元ガスと反応して還元される。この還元反応により、塩化物ガスが還元されて金属微粒子が得られ、金属微粒子は冷却部4で冷却された後、粉末捕集器5の捕集部19内に捕集される。
実用新案登録第2510932号公報
しかしながら、前述の従来の技術には、以下に示す問題点がある。上述の従来装置により、粒径が200nm以下、特に100nm以下の微粒Ni粉又はCu粉を合成すると、粒子同士がつながった形状の連結粒子が多く発生する。そして、この連結粒子がペースト状金属粉末中に存在すると、金属粉ペーストの印刷表面に凹凸が顕著に発生し、膜厚が不均一となる。膜厚が不均一であると、MLCCにピンホールが発生しやすくなるため、電気抵抗が増加すると共に、突起部が誘電体層を突き抜け、短絡を引き起こす虞がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、連結粒子の発生を防止することができる金属粉製造装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明に係る金属粉製造装置は、金属塩化物ガスの気相水素還元法により金属微粒子を製造する装置において、反応管と、この反応管内に配置された金属塩化物を加熱して気化させる気化部と、前記反応管内に還元ガスを供給する供給装置と、前記反応管を取り囲む加熱コイルが配置されこの加熱コイルにより前記反応管内部を加熱することにより前記反応管内で前記金属塩化物の気化ガスと前記還元ガスとを反応させて前記金属塩化物を還元する反応部と、還元反応後のガスを冷却する冷却部と、前記反応管に連結され前記気化ガスから固化した金属微粒子を回収する回収装置とを有し、前記反応管内で気化、還元反応及び冷却が連続的になされるものであり、前記反応管は、前記反応部における加熱領域の後部から前記冷却部出口に向けて、前記冷却部出口におけるガス流速が前記加熱領域の後部におけるガス流速以上になるように、そのガス通流断面積が小さくなっており、この反応管の直管部と前記ガス通流断面積が小さくなるテーパー部との境界が、前記反応管内に位置することを特徴とする。
この金属粉製造装置においては、例えば、前記金属塩化物が塩化ニッケルであり、前記金属微粒子は、平均粒径が50乃至150nmのNi微粉である。
また、前記冷却部出口における前記気化ガスの温度は200℃以下とすることが好ましい。更に、前記金属粒子は、例えば、Ni、Cu、Co、Fe、Ag、W、Mo、Nb、及びTaからなる群から選択された金属又はこれらの合金である。
更にまた、前記反応管の冷却部は複数個に分割されていて、各分割部分がフランジにより連結されているように構成することもできる。これにより、例えば、フランジの連結態様を変更して、反応管の冷却部を構成する分割部分の数を変更することにより、冷却部における冷却長を調節することができる。
本発明に係る金属粉製造方法は、金属塩化物ガスの気相水素還元法により金属微粒子を製造する方法において、反応管内の気化部で金属塩化物を加熱して気化させる工程と、前記反応管内に還元ガスを供給して前記反応管内で前記金属塩化物の気化ガスと前記還元ガスとを反応させて前記金属塩化物を還元する工程と、還元反応後のガスを冷却する工程と、前記気化ガスから固化した金属微粒子を回収する工程とを有し、前記反応管内で気化、還元反応及び冷却が連続的になされるものであり、前記反応管は、前記反応部における加熱領域の後部から前記冷却部出口に向けてそのガス通流断面積が小さくなっていて、前記冷却部出口におけるガス流速が前記加熱領域の後部におけるガス流速以上であることを特徴とする。
この金属粉製造方法において、前記冷却部出口における前記気化ガスの温度は200℃以下であることが好ましい。
本発明によれば、反応部における加熱領域ら冷却部出口に向けて気化ガスの流速が一定になるようにそのガス通流断面積が小さくなっているので、平均粒径がサブミクロンの金属粉合成で問題となる連結粒子の存在率を確実に低下させることができる。これにより、この金属微粒子を電子部品用実装材料中に含有させると、得られる薄膜の均一性を向上させることができる。このため、電子部品を小型化することができ、電子部品の高密度実装を低コストで行うことができる。また、Co、Ni等の金属又は合金は高品位の磁性媒体記憶粉としても利用できる。更に、冷却部出口における前記気化ガスの温度は200℃以下とすることにより、通流断面積が小さくなっている絞り部の下流側に直管部がある場合も、この直管部における連結粒子の発生を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態に係る金属微粒子製造装置及び方法について説明する。図1は本実施形態に係る金属微粒子製造装置を模式的に示す断面図である。反応管20内の上部には、NiCl等の金属塩化物21が収納部22内に収納されて設置されている。この収納部22はその上端部に蓋24が設けられていて、内部の金属塩化物21を封入するようになっている。この収納部22はその上部に開口23が形成されていて内部のガスが排出されるようになっている。また、蓋24にはキャリアガスを収納部22内に導入するためのパイプ25が挿入されている。
この収納部22の略下半部を覆うように収納部22の外面に対して気密的にハウジング26が設けられており、このハウジング26の下面には、3重同心円筒構造の仕切27、28,29がその軸方向を鉛直にして設けられている。ハウジング26と収納部22との間の空間は、中心の仕切27内に連通しており、従って、収納部22から開口23を介してハウジング26内に排出されたガスは、仕切27内を通って反応管内に供給される。また、中心の仕切27と、その外側の仕切28との間の空間には、パイプ30が連通していて、このパイプ30を介してシース用Arガスが前記空間に供給される。更に、仕切28と最外側の仕切29との間の空間には、パイプ31が連通していて、このパイプ31を介して還元ガスとしてのHガスが前記空間に供給される。従って、仕切27の内部から、Arガスにキャリアされた気化ガスが反応管20内に供給され、仕切27と仕切28との間の空間からシースArガスが反応管20内に供給され、仕切28と仕切29との間の空間から還元用Hガスが反応管20内に供給される。
また、反応管20の上部周面には、加圧Arガスの導入口32が設けられている。これらの収納部22に整合する反応管20の外側及び仕切27乃至29のガス吐出孔近傍に整合する反応管20の外側には、夫々加熱コイル33及び34が設置されている。また、加熱コイル34の下方には、冷却水を循環させて反応管を冷却する冷却装置35が設置されている。そして、加熱コイル33が設置された反応管内の領域が金属塩化物ガスが気化する気化部、加熱コイル34が設置された反応管内の領域が金属塩化物ガスと還元ガスとが反応する反応部、冷却装置35が設置された領域が冷却部である。また、反応管20の下端は粉体回収容器36が設置されており、この容器36内には粉体回収用のバッグ状フィルタ37が設けられている。このバッグ状フィルタ37内に粉末が回収された残りのガスは、排出口38から外部に排出される。
而して、本実施形態においては、反応管20は気化部及び反応部の一部では直管状(直管部20a)であるが、反応部の加熱領域の後部から冷却部の出口に向けて管径が絞られ、反応管20内を通流するガスの通流断面積が反応部の加熱領域の後部から冷却部の出口に向けて小さくなっている(テーパー部20b)。そして、反応管20の下端部の回収装置36との連結部は、径が小さい直管部20dとなっている。この反応管20のガス通流断面積が小さくなっているテーパー部20bは、反応管20の軸心をとおる断面において、反応管内面が直管部の内面に対して例えば5°傾くものである。また、前述の説明から明らかなように、気化部から反応部の一部まで続く直管部20aと、通流断面積が小さくなるテーパー部20bとの境界20cは、反応部の加熱用コイル34が配置された反応部の加熱領域内にある。更に、この境界20cから下方の反応管内面のテーパー部20bは、管断面において管内面が軸心に対して傾斜してガス通流断面積が次第に小さくなっていればよく、反応管の外面は必ずしも傾斜している必要はない。
次に、上述の如く構成された金属微粒子の製造装置の動作について説明する。蓋24を開けてNiCl原料を収納部22内に収納し、蓋24を収納部22に設置した後、加圧Arガスを導入口32から反応管20内に導入し、キャリアArガス、シースArガス及びHガスを夫々反応管内に導入する。そして、加熱コイル33及び34に通電して、反応管内の金属塩化物21の加熱を開始する。この加熱コイル33による気化部における金属塩化物21の加熱は、金属塩化物がNiCl及びCuClの場合は、例えば、1000℃である。金属塩化物21から気化した気化ガスは、Arガスにキャリアされて仕切27から反応管20内の反応部に導入される。そして、反応管20の内部の反応部において、加熱コイル34により加熱された状態で、NiCl金属塩化物の気化ガスがHガスにより還元されて、Niの微粉が生成する。このNi微粉はキャリアガスにキャリアされて冷却部35に至り、この冷却部にて冷却装置35により冷却される。このNi微粉は、バッグ状のフィルタに塞き止められ、フィルタ37内に回収される。ガスは排出口38から排出される。
本実施形態においては、加熱コイル34に囲まれた反応部内の境界20cから下流側に向かうテーパー部20bにて、反応管内面の径が次第に小さくなり、通流ガスは反応管内で絞られつつ直管部20dから回収装置36に供給される。このように、反応管20の内径が下流側に向けて小さくなっているので、水素還元後の金属粉を含むガスは、加熱コイル33,34による均熱域に続く冷却部の温度降下域において、その体積が収縮する。従来のように、反応管の全域が直管状であると、温度降下に伴い、ガスの線流速が低下する。ガスの線流速が低下すると、向流及び対流が生じやすくなるため、上流側のガスは、下流側のガスにより流れを乱される。乱れた流れ場における金属微粒子は、流れに乱れがない場の微粒子と比較して、粒子同士が接触する可能性が著しく高くなる。このため、粒子同士が連結して連結粒子が発生する。
しかし、本発明のように、均熱部の下部から温度降下部にかけて反応管の内径が小さくなっていると、ガス通流断面積がガス通流方向の下流側に向けて絞られているので、ガス体積の減少が通流断面積の縮小で補われることになり、ガスの線流速の低下を防止することができる。このため、向流及び対流が発生せず、連結粒子の発生を抑制できる。また、このテーパー部20bの下端温度が金属粉が焼結する温度より低いことが好ましい。そうしないと、この内径が減少するテーパー部20bの下方の直管部20dにおいて、連結粒子が発生する虞がある。このため、テーパー部20bの下端温度(直管部20dの上端温度)が、200℃以下、好ましくは100℃以下になるように、冷却装置35により十分に冷却することが好ましい。
本発明のように、境界20cを加熱コイル34により加熱される反応部(均熱部)内の下部とするのは、均熱部の出口において、温度降下があるためであり、この加熱コイル34が配置されている領域であっても、温度降下による線流速の低下があるからである。
この反応管20の通流断面積が連続的に小さくなっているテーパー部20bは、管断面において、直管部20aの管内面に対して、テーパー部20bの管内面が1乃至5°傾斜することが好ましい。これにより、前述の向流及び対流を更に確実に防止して、通流ガスの線流速の低下を確実に防止することができる。
図2は本発明の他の実施形態に係る金属微粒子製造装置及び方法を示す図である。本実施形態の装置が図1に示す装置と異なる点は、反応管20のテーパー部20bが、複数個の部分20b1,20b2,20b3に分割されていて、部分20b1と部分20b2とがフランジ40により連結されており、部分20b2と部分20b3とがフランジ41により連結されていることである。これらの部分20b1乃至20b3が連結されて、反応部の加熱領域の後部から冷却部の出口に向けて管径が絞られ、反応管20内を通流するガスの通流断面積が反応部の加熱領域の後部から冷却部の出口に向けて小さくなるようになっている。
本実施形態においては、反応管20の冷却部(テーパー部20b)が複数個に分割されていて、各分割部分20b1乃至20b3がフランジ40,41により連結されているので、フランジの連結態様を変更して、例えば、フランジ41を直接回収装置36に連結すれば、冷却部(テーパー部20b)の冷却長を短くすることができる。逆に、分割部分の数を増加すれば、冷却部(テーパー部20b)の冷却長を長くすることができる。このようにして、冷却長を調節できるので、本実施形態によれば、冷却部出口温度を所定値に制御することが容易である。
以下、本発明の特許請求の範囲を満たす実施例の効果について、本発明の範囲から外れる比較例と比較して具体的に説明する。図1に示す製造装置を使用して金属微粒子を製造したが、反応管20の材質は、石英若しくはアルミナ又は製造せんとする金属製とした。又、還元ガスとして水素ガスを使用した。原料の金属塩化物21は、Ni塩化物、Cu塩化物及びAg塩化物である。そして、下記表1に示す条件により、Ni微粒子、Cu微粒子及びAg微粒子の金属粉末を生成した。
Figure 0003929985
また、比較例として、直管状の反応管を使用し、その他は図1に示す製造装置により、実施例と同様の条件で、Ni、Cu及びAgの微粒子を生成した。実施例1乃至4及び比較例1乃至4の金属粉末の評価結果を下記表2にまとめて示す。
Figure 0003929985
上の条件で作製した実施例及び比較例の金属粉末について、FE−SEM(Field Emission - Scanninng Electron Microscope : 電界放射走査型電子顕微鏡)による表面形態観察、TEM(Transmission Electron Microscope : 透過型電子顕微鏡による粒径の測定を行った。実施例1乃至12の金属粉末をFE−SEMで観察した結果、粒子の連結は認められなかった。よって、実施例1乃至12の金属粉末は、MLCC内部電極用として好適であった。
一方、全域が直管状の反応管を使用した比較例1乃至6の金属粉末を、FE−SEMで観察したところ、粒子が連結していた。このため、粒径を測定しなかった。MLCCに使用する金属粉末は球状であることが要求されるため、比較例1乃至6の金属粉末は、MLCC内部電極用として不適であった。
図3は実施例2のNi粉末のFE−SEM写真を示し、図4は比較例2のNi粉末のFE−SEM写真を示す。図4においては、連結粒子がみられた。
本発明の実施形態に係る金属粉製造装置を模式的に示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る金属粉製造装置を模式的に示す断面図である。 実施例2のNi粉末のFE−SEM写真である。 比較例2のNi粉末のFE−SEM写真である。 従来の気相水素還元法によるNi粉製造装置を示す断面図である。
符号の説明
20;反応管
21;金属塩化物(NiCl
22;収納部
23;開口
24;蓋
25、30,31;パイプ
26;ハウジング
27〜29;仕切
30;冷却機構
31;直管状配管
32;ガス導入口
33、34;加熱コイル
35;冷却装置
36;回収装置
37;バッグ状フィルタ
38;排出口

Claims (7)

  1. 金属塩化物ガスの気相水素還元法により金属微粒子を製造する装置において、反応管と、この反応管内に配置された金属塩化物を加熱して気化させる気化部と、前記反応管内に還元ガスを供給する供給装置と、前記反応管を取り囲む加熱コイルが配置されこの加熱コイルにより前記反応管内部を加熱することにより前記反応管内で前記金属塩化物の気化ガスと前記還元ガスとを反応させて前記金属塩化物を還元する反応部と、還元反応後のガスを冷却する冷却部と、前記反応管に連結され前記気化ガスから固化した金属微粒子を回収する回収装置とを有し、前記反応管内で気化、還元反応及び冷却が連続的になされるものであり、前記反応管は、前記反応部における加熱領域の後部から前記冷却部出口に向けて、前記冷却部出口におけるガス流速が前記加熱領域の後部におけるガス流速以上になるように、そのガス通流断面積が小さくなっており、この反応管の直管部と前記ガス通流断面積が小さくなるテーパー部との境界が、前記反応管内に位置することを特徴とする金属粉製造装置。
  2. 前記金属塩化物は塩化ニッケルであり、前記金属微粒子は、平均粒径が50乃至150nmのNi微粉であることを特徴とする請求項1に記載の金属粉製造装置。
  3. 前記冷却部出口における前記気化ガスの温度は200℃以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の金属粉製造装置。
  4. 前記金属粒子は、Ni、Cu、Co、Fe、Ag、W、Mo、Nb、及びTaからなる群から選択された金属又はこれらの合金であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の金属粉製造装置。
  5. 前記反応管は、前記冷却部の途中でフランジにより連結されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の金属粉製造装置。
  6. 金属塩化物ガスの気相水素還元法により金属微粒子を製造する方法において、反応管内の気化部で金属塩化物を加熱して気化させる工程と、前記反応管内に還元ガスを供給して前記反応管内で前記金属塩化物の気化ガスと前記還元ガスとを反応させて前記金属塩化物を還元する工程と、還元反応後のガスを冷却する工程と、前記気化ガスから固化した金属微粒子を回収する工程とを有し、前記反応管内で気化、還元反応及び冷却が連続的になされるものであり、前記反応管は、前記反応部における加熱領域の後部から前記冷却部出口に向けてそのガス通流断面積が小さくなっていて、前記冷却部出口におけるガス流速が前記加熱領域の後部におけるガス流速以上であることを特徴とする金属粉製造方法。
  7. 前記冷却部出口における前記気化ガスの温度は200℃以下であることを特徴とする請求項6に記載の金属粉製造方法。
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