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JP3953056B2 - 体動検出装置 - Google Patents
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本発明は、人体の呼吸や心拍等の体動を検知する体動検出装置に関する。
従来この種の体動検出装置は、一般的に、図12にその外観図を示すように、1はベッドで、マットレス2の上面全体に、体動を検出する圧電樹脂等から成形された圧電センサ3が蛇行状に配設されているが、寝具への取り付けは、マットレス2やシーツ4の表面に配設パターンを固定するガイド5内を通す方法で行われ、それをマジックテープ(登録商標)6等で取り付けるようになっていた(例えば特許文献1参照)。
特開平3−272744号公報
しかしながら、従来の体動検出装置では、圧電センサの取り付けは表面接着用のテープで固定したり、トンネル状の通路を形成しその中に圧電センサを通す等で行われているが、長いケーブル状の圧電センサを通すためには量産性を考えると、ある程度余裕のある通路が必要となり、在床者が就寝中に寝返り等の大きな動作を行った場合、圧電センサが配設位置からずれたり保持部材から浮いたりする。また、シーツを敷く際に、表面と裏面が逆になった場合、圧電センサの設置状態が変化し、その結果圧電センサの感度も変わり在床判定の判定率低下につながるという課題を有していた。
また、例えば三つ折り等に収納する際、センサの曲がる個所がいつも同一位置になるため、折り曲げによる断線などの故障を起こす可能性があった。
また、圧電センサを保持するクッション材が体重で押しつぶされると、感度が大幅に悪化するという課題を有していた。
また、圧電センサの加速度検出領域が小さく、人体の特に胸部付近に圧電センサが接しないと検出できないため、マットレス上の在床者がどの位置に就寝していても検出できるようにするには圧電センサをマットレス全体に配設しなければならず、その結果センサのコストが高くなり、また逆にコストを低減させるために短いセンサを用いた場合は、検出できる領域が限られるという課題を有していた。
さらに、人体から圧電センサまでの距離が長くなると、圧電センサ自体の感度が小さいため、心拍や呼吸のような小さい体動成分に対しては、必ずしも正確な値が得られないという課題を有していた。
前記課題を解決するため本発明は、人体の体動を検出する加速度センサと、弾性率が大きく損失係数が小さい材料からなる体動伝達部と、前記加速度センサの出力信号を取り出す信号端子部を有し、前記加速度センサを前記体動伝達部に接するよう配設したパッドを有する体動検出装置であり、弾性率が大きく損失係数が小さい体動伝達部が加速度センサに接しているため、加速度センサ位置から離れた個所に胸部等の振動源があってもセンサ側へ振動が効率よく伝播しパッド全体を加速度センサでカバーしなくても、パッドの一部に加速度センサを配設するだけで、広範囲の体動を検出することができる。
本発明の体動検出装置は、パッドに弾性率が大きく損失係数が小さい体動伝達部を設け、それに接するよう加速度センサを配したため、加速度センサの位置から離れた個所に胸部等の震動源があっても加速度センサへ効率よく振動が伝播するので、パッドには一部にセンサ配設するだけで、広範囲の体動成分の検出が可能となり低コスト化を図ることができる。
本発明の第1の発明は、人体の体動を検出する加速度センサと、弾性率が大きく損失係数が小さい材料からなる体動伝達部と、前記加速度センサの出力信号を取り出す信号端子部を有し、前記加速度センサを前記体動伝達部に接するよう配設したパッドを有する体動検出装置であり、弾性率が大きく損失係数が小さい体動伝達部が加速度センサに接しているため、加速度センサ位置から離れた個所に胸部等の振動源があってもセンサ側へ振動が効率よく伝播し、パッド全体を加速度センサでカバーしなくても、パッドの一部に加速度センサを配設するだけで広範囲の体動を検知することができる。
また、本発明の第2の発明は、体動伝達部が切り起し部を有する金属材料と弾性材料からなるものであり、切り起こし部が、上側からの力に対し変位を受けやすいため、体動による振動も大きく、人体の体動をより感度よく加速度センサに伝播することができる。
また、本発明の第3の発明は、体動伝達部が波板の金属材料と弾性材料からなるものであり、薄い波板の構造は振動に対する変位を受けやすく、体動による振動が体動伝達部全体へ伝播し、加速度センサにより感度よく検知することができる。
以下、本発明の実施例について図面に基づき説明する。
なお各実施例において同一符号のものは同一構造を有するので説明を一部省略する。
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の体動検出装置の外観図である。また図2は同体動検出装置の要部断面図である。
図1および図2において、7は寝室等に設置されたベッドで、マットレス8の上面にベッドパッド9が設けられている。そのベッドパッド9内部には、可とう性のケーブル状の加速度センサ10がウレタンフォームやフォームラバー等からなるクッション材11上に配設され、さらに加速度センサ10の配設個所も含め上面には綿12を敷き詰め、綿12がズレないように加速度センサ10の周囲に縫い込みを行ったキルティング加工13が施されている。またベッドパッド9の一部に加速度センサ10の出力信号を増幅して取り出す信号端子部14と、これに接続され在床を判定する管理システム(図示せず)等に送信し、呼び出しボタン等の機能を有した送信部15から構成されている。
なお、加速度センサ10はケーブル状としたが、テープ状でも同様に実施することができる。
次に作用について説明する。在床者がベッドパッド9上に横たわると、就寝中の寝返りや手足の動き等の大きな体動がベッドパッド9を通してケーブル状の加速度センサ10に加わるが、前記加速度センサ10の周囲には縫い込みを行ったキルティング加工13が施されているため、加速度センサ10の弛み、偏りやクッション材11からの浮きが防止でき、安定した感度を得ることができ、就寝者の体動を正確に検知し、送信部15から管理システムに送信することができる。また、同時に寝心地感も向上する。
(実施例2)
図3は本発明の実施例2の体動検出装置の要部断面図である。
実施例1と異なる点は、ベッドパッドの断面構造を加速度センサ10を中心に上面にも下面と同一材料のクッション材11と綿12で対称に構成したことにあり実施例1の効果に加えてベッドパッド9をマットレス8上に敷く場合、誤って表と裏を間違えても前記加速度センサ10の設置状態が同じであるため、ベッドパッド9の表裏に関係なく同一の感度を得ることができる。
(実施例3)
図4は本発明の実施例3の体動検出装置の要部断面図である。
実施例1と異なる点は、ベッドパッド9の加速度センサ10が配設されている領域Aと配設されていない領域Bとの境界部16を薄く成形したことにある。
実施例1の効果に加えて前記ベッドパッド9を収納する場合、前記加速度センサ10が配設されていない前記ベッドパッド9の薄い境界部16で必ず折り畳まれるので前記加速度センサ10の折り曲げによる故障がなくなり、長期間信頼性を保つことができる。
(実施例4)
図5は本発明の実施例4の体動検出装置の要部断面図である。
実施例1と異なる点は、加速度センサ10の下面のクッション材11の厚みを、加速度センサ10が配設されていないクッション材11の厚みに比較し薄く構成し、前記クッション材11の下方に空間部17を設けたことであり、加速度センサ10が在床者の体動により振動する場合、体動の動きに対する抵抗が小さくなり前記加速度センサ10が動きやすく、より感度の高いセンサ出力を得ることができる。
(実施例5)
図6は本発明の実施例5の体動検出装置の外観図である。また図7は同体動検出装置の要部断面図である。
図6および図7において、ベッドパッド18は、ケーブル状の加速度センサ19と体動伝達部20とクッション材11から構成され、前記加速度センサ19は前記体動伝達部20に接する状態で一本だけベッド7を横切る方向に配設されている。前記体動伝達部20は損失係数が小さいアルミや鋼板の薄板からなる金属材料21とその上面に弾性率が大きいウレタンフォーム等の弾性材料22から構成されている。
次に動作、作用について説明する。ベッドパッド18上の在床者の体動による加振力は、体動伝達部20、加速度センサ19へと加わるが、例えば在床者の胸部が加速度センサ19付近にない場合でも、弾性率が大きい弾性材料22は加振力のレベルを維持して金属材料21へ伝達し、金属材料21へ伝わった振動は損失係数が小さいため僅かの減衰で体動伝達部20全体へ伝播する。その結果、加速度センサ19は十分に体動を検出することができる。従って前記ベッドパッド18には一部に加速度センサ19を配設するだけで体動成分の検出が可能となりコストの低減を図ることができる。
なお、図8は実施例5において加速度センサ19をテープ状とした場合の体動検出装置の外観図であり、この場合も同様の効果を得ることができる。
(実施例6)
図9は本発明の実施例6の体動検出装置の要部断面図である。
実施例5と異なる点は、体動伝達部20を構成する金属材料21に切り起し部23を設けたことにある。
次に作用について説明すると、切り起し部23が構造上、上側からの力に対し変位を受け易いため、在床者の体動で切り起し部23が振動し、その振動は損失係数が小さい金属材料21によって体動伝達部20全体へ伝搬し、体動伝達部20に接して設けられている加速度センサ19で検出される。従って上側からの力に対し実施例5に対し体動をより感度良く前記加速度センサに伝搬させることができる。
(実施例7)
図10は本発明の実施例7の体動検出装置の要部断面図である。
実施例5と異なる点は、体動伝達部20を構成する金属材料21を波板24で構成したことであり、作用については、実施例6と同様、在床者の体動が体動伝達部20に加わることにより、損失係数が小さい金属材料21が波状構造になっているため、振動に対する変位を受け易く、その結果振動が体動伝達部20全体へ伝搬する。
従って実施例5に対し体動をより感度良く伝搬させることができる。
なお、本実施例7では金属材料21を波板24としたが、膜状としたものに張力をかけたり、開口箇所を設ける等、変位を受け易い部分を設けることで同様の効果を得ることができる。
(実施例8)
図11は本発明の実施例8の効果を説明する振動伝達率を示す一般的な特性図である。寝具上に体動を検出する加速度センサ19を設け、共振周波数を在床者の呼吸や心拍の周波数領域を包袋する周波数とした体動検出装置であり、寝具として、例えばマットレス8の場合、1自由度の振動系として表せるが、その際、共振周波数は(数1)で示される。
Figure 0003953056
図11において、横軸は全体の系(寝具+在床者)で決まる固有振動数に対する強制外力(在床者の体動)の周波数比で、縦軸は強制外力(在床者の体動レベル)の寝具への伝達率である。ピークの違いはマットレス8を含む寝具等の内部抵抗で変わることを示している。従って、実際に共振領域にするためには、マットレス8の共振周波数を呼吸や心拍の周波数領域にすることが必要で、質量Mはほぼ成人の人間の平均体重とするとバネ定数Kを小さくすることにより実現することができる。
次に作用について説明する。マットレス8を含む寝具の系全体の周波数を共振領域に設定すると在床者の呼吸や心拍による寝具への強制加振力は、内部抵抗による減衰はあるものの伝達率が従来以上に大きいため、加速度センサ19を含んだ系全体が振動することになり大きなセンサ出力が得られ、より感度よく微小な体動を検出することができる。従って寝具全体をカバーするような加速度センサの配設を必要としない。
本発明の実施例1の体動検出装置の外観図 同体動検出装置の要部断面図 本発明の実施例2の体動検出装置の要部断面図 本発明の実施例3の体動検出装置の要部断面図 本発明の実施例4の体動検出装置の要部断面図 本発明の実施例5の体動検出装置の外観図 同体動検出装置の要部断面図 同体動検出装置の他の事例を示す外観図 本発明の実施例6の体動検出装置の要部断面図 本発明の実施例7の体動検出装置の要部断面図 本発明の実施例8の効果を説明する振動伝達率を示す一般的な特性図 従来の体動検出装置の外観図
符号の説明
8 マットレス
9、18 ベッドパッド
10、19 加速度センサ
11 クッション材
12 綿
13 キルティング加工
14 信号端子部
16 境界部
17 空間部
20 体動伝達部
21 金属材料
22 弾性材料
23 切り起し部
24 波板

Claims (2)

  1. 人体の体動を検出する加速度センサと、弾性率が大きく損失係数が小さい材料からなる体動伝達部と、前記加速度センサの出力信号を取り出す信号端子部を有し、前記加速度センサを前記体動伝達部に接するよう配設したパッドを有する体動検出装置において、前記体動伝達部が切り起し部を有する金属材料と弾性材料からなる体動検出装置。
  2. 人体の体動を検出する加速度センサと、弾性率が大きく損失係数が小さい材料からなる体動伝達部と、前記加速度センサの出力信号を取り出す信号端子部を有し、前記加速度センサを前記体動伝達部に接するよう配設したパッドを有する体動検出装置において、前記体動伝達部が波板状の金属材料と弾性材料からなる体動検出装置。
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