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JP4925313B2 - 生体信号検出装置 - Google Patents
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本発明は、心拍、呼吸、体動等の生体信号を検出する生体信号検出装置に関する。
近年、ベッド台とマットレスの間に配設し、マットレスに横たわる人に装置を直接接触させることなく生体信号を検出する非接触型の生体信号検出装置の開発が進められている。特に、就寝中における人体の各種状態、例えば心拍、呼吸、体動等の状態を検出する装置が開発されており、例えば素子に加わる荷重に比例して素子の電気抵抗値が低下する感圧素子を等間隔に多数配置して成るセンサシートをベッド台の全面に亘って配設し、感圧素子が出力する複数の荷重信号に基づいて就寝中の人の体調管理を行う生体モニタ装置が特許文献1に開示されている。また、圧電素子からテープ状に形成された感圧素子をマットレスの上に載置されるベッドパッドの中に設け、就寝中の人の心拍/呼吸等による体動信号を検出する就寝装置が特許文献2に開示されている。
特開2001−70256号公報 特許第2867895号公報
しかしながら、上記従来例の感圧素子では、生体信号の検出に必要とされる検出範囲を得るためには、ベッド台の全面若しくは半面相当の寸法の大きい感圧素子を設置したり、短ピッチで感圧素子を設置する必要があり、結果としてコストが増大するという問題があった。仮にコストを低減するために感圧素子のサイズを小さくしたり、感圧素子の個数を減らすと、感圧素子の検出範囲が狭くなってしまうという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みて為されたもので、検出範囲を狭めることなくコストを削減することのできる生体信号検出装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、ベッド台とベッド台に載置されるマットレスとの間に配設されてマットレスに横たわる人の活動に応じて発生する生体信号を検出する生体信号検出装置であって、硬質性を有する材料から成りベッド台に載置されるベース部と、ベース部に載置されてマットレスに横たわる人に起因する圧力を電気信号に変換する複数のセンサ素子と、各センサ素子の出力端子同士を電気的に接続する接続導体と、ットレスに横たわる人に起因する圧力をセンサ素子に伝達する軟質性を有する材料から成る圧力伝達部と、圧力伝達部を覆うとともに周縁がベース部に固着されるカバー部とを備え、センサ素子は、所定の間隔を空けて並設され、圧力伝達部は、各センサ素子及び接続導体全体と、各センサ素子の間の領域とを一体に覆うように配設されることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、センサ素子は、長尺平板状に形成され、その幅方向がベッド台の幅方向と一致するようにベッド台の幅方向に沿って並設されることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、圧力伝達部は、袋状の容器に空気又は水等の流体を充填して成ることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1又は2の発明において、圧力伝達部は、各センサ素子及び接続導体全体を気密的に覆い、カバー部は、圧力伝達部全体を気密的に覆うとともに周縁がベース部に気密的に固着されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、複数のセンサ素子を並設するとともに各センサ素子の出力端子同士を接続導体によって電気的に接続し、ットレスに横たわる人に起因する圧力をセンサ素子に伝達する圧力伝達部を設け、圧力伝達部を、各センサ素子及び接続導体全体と、各センサ素子の間の領域とを一体に覆うように配設したので、センサ素子の個数を増やす場合、及びベッド台のサイズに応じた面積の大きいセンサ素子を用いる場合と比較して、検出範囲を狭めることなくコストを削減することができる。
請求項2の発明によれば、ベッド台の幅方向に沿ってセンサ素子が並設されるので、センサ素子による圧力の検出範囲をベッド台の幅方向に広げることができ、したがってマットレスに横たわる人が寝返りをうつことによってベッド台の幅方向に移動する場合にも生体信号を検出することができる。
請求項3の発明によれば、マットレスに横たわる人に起因する圧力をセンサ素子に伝達し易くなり、したがってセンサ素子を更に小型化することができてコストを削減することができる。
請求項4の発明によれば、センサ素子や圧力伝達部が外部から遮断されるので、経年劣化や使用環境による劣化の影響を低減することができ、耐久性を向上することができる。したがって、センサ素子の劣化及び故障による交換回数を低減することができ、コストを削減することができる。
以下、本発明に係る生体信号検出装置の実施形態について図面を用いて説明する。本実施形態は、ベッド台Aとベッド台Aに載置されるマットレスBとの間に配設されるものであって(図4参照)、図1に示すように、ベッド台Aに載置されるベース部2と、ベース部2に載置されてマットレスBに横たわる人に起因する圧力を電気信号に変換する複数(本実施形態では3つ)のセンサ素子1A〜1Cと、各センサ素子1A〜1Cの出力端子同士を電気的に接続する接続導体5と、各センサ素子1A〜1C及び接続導体5全体を一体に覆うように配設されてマットレスBに横たわる人に起因する圧力をセンサ素子1A〜1Cに伝達する圧力伝達部3と、圧力伝達部3を覆うとともに周縁がベース部2に固着されるカバー部4とを備えて成る。
ベース部2は、幅寸法が100〜200mm程度、厚み寸法が6〜10mm程度の略平板状に形成されている。ベース部2の長手方向の寸法はベッド台Aの幅寸法に応じて決定されるのが良く、例えばベッド台Aが幅寸法1000mmのシングルサイズの場合は、ベース部2の長手方向の寸法は600〜800mm程度が望ましい。また、ベッド台Aが幅寸法1200mmのセミダブルサイズの場合は、ベース部2の長手方向の寸法は800〜1000mm程度、ベッド台Aが幅寸法1600mmのダブルサイズの場合は、ベース部2の長手方向の寸法は1200〜1400mm程度が望ましい。
ベース部2は、硬質プラスチックやアクリル、木材等の硬質性を有する材料から形成され、人がマットレスBに横たわった際に撓まない程度の硬さとなっている。而して、後述するセンサ素子1A〜1Cの裏面がベース部2に固定されるため、圧力伝達部3を介して伝わる振動を減衰させることなくセンサ素子1A〜1Cに伝達することができる。また、ベース部2を硬質性を有する材料で形成することで、ベース部2が載置されるベッド台Aの種類に依存すること無く検出特性を一定に保つことができる。
尚、ベース部2をベッド台Aに取り付ける際には、専用の取付台(図示せず)をベッド台Aに設けても構わないが、ベース部2にバンド(図示せず)を挿通させるための挿通孔(図示せず)を貫設し、該挿通孔にバンドを通してベッド台Aに取り付けるようにしても構わない。この場合、専用の取付台を必要としないためにコストを削減することができる。
センサ素子1A〜1Cは、厚み寸法が0.05〜0.2mm程度の長尺平板状に形成され、その幅方向がベース部2の長手方向と一致するようにベース部2の長手方向に沿って所定の間隔を空けて並設される(図2参照)。尚、本実施形態で用いられるセンサ素子1A〜1Cは、素子に加わる圧力に時間的変化が生じると電気信号を発生するものを想定しており、例えばPVDF(ポリフッ化ビニリデン)等の高分子圧電材料から成る圧電型素子が適用される。また、圧電型素子の他にも、静電容量型素子からセンサ素子1A〜1Cを構成しても構わない。尚、センサ素子1A〜1Cは、圧電型及び静電容量型の何れの素子であっても柔軟性を有する。
接続導体5は、センサ素子1A〜1Cのプラス極同士を電気的に接続するプラス導体5aと、センサ素子1A〜1Cのマイナス極同士を電気的に接続するマイナス導体5bとから成り、何れも導電性材料から厚み寸法が1mm程度の長尺平板状に形成されている。プラス導体5a及びマイナス導体5bは、図2に示すように、各導体の長手方向がセンサ素子1A〜1Cの長手方向と直交する方向と一致するように配置される。また、プラス導体5aがセンサ素子1A〜1Cの表側に、マイナス導体5bがセンサ素子1A〜1Cの裏側に配置され、センサ素子1A〜1Cの長手方向における一端部を挟持するようになっている。尚、センサ素子1A〜1Cは、前述のように柔軟性を有しているので、プラス導体5a及びマイナス導体5bで挟持されていない部位は、重力方向に撓んでベース部2に密着する。
プラス導体5a及びマイナス導体5bの長手方向における一端部には、ケーブル6の一端に接続されたコネクタ6aが接続され、該ケーブル6の他端には、外部機器(図示せず)と接続するための外部コネクタ6bが接続されている。而して、外部コネクタ6bを外部機器に接続することで、センサ素子1A〜1Cで発生した電気信号をプラス導体5a及びマイナス導体5b、並びにケーブル6を介して外部機器に伝送できるようになっている。尚、プラス導体5a及びマイナス導体5bは、センサ素子1A〜1Cで発生した電気信号を伝送できるものであればよいので、センサ素子1A〜1Cと同じ材料から構成されてもよく、更にリード線で構成されても構わない。
圧力伝達部3は、図3に示すように、軟質プラスチックやゴム、ウレタン等の軟質性を有する材料から厚み寸法が1.5〜4mm程度のシート状に形成され、センサ素子1A〜1C及びプラス導体5a及びマイナス導体5b全体を一体に覆うように配設されている。而して、マットレスBに横たわる人からの振動を減衰させることなくセンサ素子1A〜1Cに伝達することができる。
カバー部4は、シート状に形成され、図1に示すように、圧力伝達部3を覆うように密着して配設され、また、ベース部2に固着されている。而して、カバー部4によってセンサ素子1A〜1C及びプラス導体5a及びマイナス導体5bが保護される。尚、カバー部4の表面からベース部2の表面までの寸法は2〜5mm程度が望ましく、この厚み寸法であれば、本実施形態をマットレスBの下に設置してもマットレスBに横たわる人は本実施形態の存在を気にすることがない。また、マットレスBに横たわる人からの振動はカバー部4を介して圧力伝達部3に伝達されるので、カバー部4は振動を減衰させない材料、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂から成る高分子フィルムで構成されるのが望ましい。
以下、本実施形態の使用方法について説明する。本実施形態は、図4に示すように、枕(図示せず)の設置位置や使用者(本実施形態では大人を対象とする)の体格を考慮して、ベッド台Aの長手方向において頭部側の一端から400±30mm程度離れた位置に設置される。また、本実施形態は、ベッド台Aの幅方向における略中央を通る直線と、ベース部2の長手方向における略中央を通る直線が一致するように設置される。而して、センサ素子1A〜1C及び圧力伝達部3は、マットレスBに横たわる人の肩から胸の真下に位置するとともに、センサ素子1A〜1Cは、その幅方向がベッド台Aの幅方向と一致するようにベッド台Aの幅方向に沿って所定の間隔を空けて並設されることとなる。
就寝中の人からは、心拍や呼吸、寝返り等に応じた振動が常時発生しており、該振動が圧力伝達部3を介してセンサ素子1A〜1Cに伝達され、センサ素子1A〜1Cは振動の大小に応じて電気信号を発生する。発生した電気信号は、接続導体5及びケーブル6を介して外部機器に伝送され、外部機器において電気信号を解析して心拍数や心拍間隔の揺らぎ、体動の有無等の分析を行うことで、就寝中の人の睡眠状態、及び交感神経や副交感神経等の自律神経系の活動の時間的変化の推定に利用したり、健康管理に役立てることができる。
上述のように、センサ素子1A〜1Cを所定の間隔を空けて並設するとともに各センサ素子1A〜1Cをプラス導体5a及びマイナス導体5bで電気的に接続し、これらセンサ素子1A〜1C及びプラス導体5a及びマイナス導体5b全体を圧力伝達部3で一体に覆ったので、圧力伝達部3を介してセンサ素子1A〜1Cに振動を伝達することができ、したがって、センサ素子の個数を増やす場合、及びベッド台Aのサイズに応じた面積の大きいセンサ素子を用いる場合と比較して、検出範囲を狭めることなくコストを削減することができる。また、センサ素子1A〜1Cは長尺平板状に形成され、その幅方向がベッド台Aの幅方向と一致するようにベッド台Aの幅方向に沿って並設されるので、検出範囲をベッド台Aの幅方向に広げることができ、したがってマットレスBに横たわる人が寝返りをうつことによってベッド台Aの幅方向に移動する場合にも生体信号を検出することができる。
ところで、図5に示すように、圧力伝達部3の構成を上記実施形態と異なる構成に変更しても構わない。図5における圧力伝達部3は、3つの袋状の容器3A〜3Cを連続一体に繋げて構成され、該容器3A〜3C内に空気又は水等の流体7が充填されている。このような構成の場合、圧力伝達部3は前述の軟質性を有する材料のみから構成される場合と比べてセンサ素子1A〜1CにマットレスBに横たわる人からの振動を伝え易くなる。而して、センサ素子1A〜1Cを更に小型化することができ、コストを削減することが可能となる。
また、センサ素子1A〜1C及びプラス導体5a及びマイナス導体5bを圧力伝達部3内に気密的に収納するとともに、該圧力伝達部3をカバー部4内に気密的に収納するように構成しても構わない。具体的には、図6に示すように、圧力伝達部3にセンサ素子1A〜1C及びプラス導体5a及びマイナス導体5bをインサート成形した後に、該圧力伝達部3をカバー部4にインサート成形し、カバー部4をベース部2に固着することで構成される。このような構成の場合、センサ素子1A〜1C及びプラス導体5a及びマイナス導体5bが外気から完全に遮断されるので、これらの部位が経年劣化や使用環境による劣化の影響を受け難くすることができる。したがって、センサ素子1A〜1Cの劣化及び故障による交換回数を低減することができ、コストを削減することができる。
本発明の生体信号検出装置の実施形態を示す全体斜視図である。 同上の圧力伝達部及びカバー部を外した場合を示す全体斜視図である。 同上のカバー部を外した場合を示す全体斜視図である。 同上の配置状態を示す概略図である。 同上の他の構成を示す全体斜視図である。 同上の更に他の構成を示す全体斜視図である。
符号の説明
1A〜1C センサ素子
2 ベース部
3 圧力伝達部
4 カバー部
5 接続導体
5a プラス導体
5b マイナス導体
A ベッド台
B マットレス

Claims (4)

  1. ベッド台とベッド台に載置されるマットレスとの間に配設されてマットレスに横たわる人の活動に応じて発生する生体信号を検出する生体信号検出装置であって、硬質性を有する材料から成りベッド台に載置されるベース部と、ベース部に載置されてマットレスに横たわる人に起因する圧力を電気信号に変換する複数のセンサ素子と、各センサ素子の出力端子同士を電気的に接続する接続導体と、ットレスに横たわる人に起因する圧力をセンサ素子に伝達する軟質性を有する材料から成る圧力伝達部と、圧力伝達部を覆うとともに周縁がベース部に固着されるカバー部とを備え、センサ素子は、所定の間隔を空けて並設され、圧力伝達部は、各センサ素子及び接続導体全体と、各センサ素子の間の領域とを一体に覆うように配設されることを特徴とする生体信号検出装置。
  2. 前記センサ素子は、長尺平板状に形成され、その幅方向がベッド台の幅方向と一致するようにベッド台の幅方向に沿って並設されることを特徴とする請求項1記載の生体信号検出装置。
  3. 前記圧力伝達部は、袋状の容器に空気又は水等の流体を充填して成ることを特徴とする請求項1又は2記載の生体信号検出装置。
  4. 前記圧力伝達部は、各センサ素子及び接続導体全体を気密的に覆い、カバー部は、圧力伝達部全体を気密的に覆うとともに周縁がベース部に気密的に固着されることを特徴とする請求項1又は2記載の生体信号検出装置。
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