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JP3961118B2 - 継ぎ目検出装置 - Google Patents
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JP3961118B2 - 継ぎ目検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は連続して移動するウェブ状物品の継ぎ目を検出して信号を出力する継ぎ目検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば樹脂や紙製のシートやアルミ箔、或いはこれらを積層してなるウェブ状物品は、例えば図2に示すような継ぎ目1を介して連結されている。継ぎ目1は、端面が互いに対向するよう配置されたウェブ状物品2に、その端部同士にまたがってテープ3を貼り付けることにより形成される。
【0003】
継ぎ目1の検出に際しては、継ぎ目1におけるウェブ状物品2の厚みの変化から継ぎ目1を検出する方法が採用されている。この種の継ぎ目検出装置の構造を図2に示す。図中符号4はウェブ状物品2を案内するガイドロール(円筒)で、ガイドロール4は鉄製とされ、かつ所定幅の隙間Sを介してガイドロール4と対向する位置には、マグネット製のブリッジ5と、ブリッジ5に巻回されたコイル6とから概略構成されたトランスデューサ(変換装置)7が配設されている。また、符号8は、トランスデューサ7に接続されたメータ、符号9は、トランスデューサ7の両側に配設され、ウェブ状物品2を上方からガイドロール4側に付勢するローラである。ここで、トランスデューサ7とローラ9とは、同一の台車(図示せず。)に設置されている。
【0004】
この継ぎ目検出装置では、隙間Sを通過するウェブ状物品2の厚みの変化に伴いトランスデューサ7に生じるインダクタンス(電気信号)の変化を、機械的な信号の変化(メータ8の針の動き)に変換している。そして、上記機械的な信号が一定値を越えた場合に、継ぎ目1が隙間Sを通過したと判断することにより、継ぎ目1を検出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の継ぎ目検出装置の場合、インダクタンスを機械的な信号に変換し、この機械的信号の変化から継ぎ目1を検出している。従って、継ぎ目1が隙間Sを通過してから継ぎ目1を検出するまでに300〜400ミリ秒程度のタイムラグが生じ、応答性が低いという問題があった。また、応答性が低いため、ウェブ状物品2の移動速度が早いと、メータ8の針の動きが実際の厚みの変化に追従できなくなり、検出精度が低下するという問題もあった。
【0006】
更に、ウェブ状物品2の移動速度が早いと、ウェブ状物品2が上下にばたつき、その結果、ウェブ状物品2の厚みが一定であるにも拘わらずインダクタンスが変化し、継ぎ目検出装置が誤作動する場合があった。そこで、上記従来の継ぎ目検出装置では、ウェブ状物品2の移動速度に応じて検出感度を低下させているが、検出感度の調整を手動で行っているため、作業が煩雑であるという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、応答性が早く検出精度に優れ、しかも検出感度の調整が容易な継ぎ目検出装置の提供をその目的としている。
【0008】
すなわち、請求項1に係る発明は、連続して移動するウェブ状物品の継ぎ目検出装置であって、軸線回りに回転可能に支持された磁性体製の円筒と、前記ウェブ状物品を上方から前記円筒側に付勢するローラを備える台車と、前記円筒と前記ウェブ状物品を挟んで対向し、前記ウェブ状物品の厚みを電気信号の変化に変換する変換装置として、前記ウェブ状物品とローラとの接触による前記台車の上方への移動に伴うインダクタンスの変化を検出する、前記台車に設置されたトランスデューサと、前記円筒の真円度に起因する電気信号の周期的な変化が予め記憶され、前記トランスデューサに生じる電気信号の変化の実際の検出値から、予め記憶された電気信号の周期的な変化を減算することにより、前記円筒の真円度に起因する電気信号の周期的な変化を除去する機能を有する補正機構と、予め記憶された閾値と前記補正機構によって補正された電気信号との大小を比較し、前記電気信号が前記閾値を越えた際に信号を出力する出力装置とを有することを特徴としている。
【0009】
また、請求項2に係る発明は、連続して移動するウェブ状物品の継ぎ目検出装置であって、軸線回りに回転可能に支持された磁性体製の円筒と、前記ウェブ状物品を上方から前記円筒側に付勢するローラを備える台車と、前記円筒と前記ウェブ状物品を挟んで対向し、前記ウェブ状物品の厚みを電気信号の変化に変換する変換装置として、前記ウェブ状物品とローラとの接触による前記台車の上方への移動に伴うインダクタンスの変化を検出する、前記台車に設置されたトランスデューサと、前記円筒に起因する電気信号の微細な変化を除去するハイパスフィルタおよび前記円筒の真円度に起因する電気信号の周期的な変化を除去するローパスフィルタからなり、前記円筒の真円度に起因する電気信号の周期的な変化を除去する機能を有する補正機構と、予め記憶された閾値と前記補正機構によって補正された電気信号との大小を比較し、前記電気信号が前記閾値を越えた際に信号を出力する出力装置とを有することを特徴としている。
【0010】
また、請求項3に係る発明は、連続して移動するウェブ状物品の継ぎ目検出装置であって、軸線回りに回転可能に支持された磁性体製の円筒と、前記ウェブ状物品を上方から前記円筒側に付勢するローラを備える台車と、前記円筒と前記ウェブ状物品を挟んで対向し、前記ウェブ状物品の厚みを電気信号の変化に変換する変換装置として、前記ウェブ状物品とローラとの接触による前記台車の上方への移動に伴うインダクタンスの変化を検出する、前記台車に設置された第1のトランスデューサと、前記円筒と前記ウェブ状物品を挟んで対向し、前記第1のトランスデューサの、ウェブ状物品の移動方向前方または後方に固定され、前記台車の移動によるインダクタンスの変化を検知しない第2のトランスデューサを備え、第1のトランスデューサにおけるインダクタンスの検出値から、第2のトランスデューサにおけるインダクタンスの検出値を減算することにより、前記円筒の真円度に起因する電気信号の周期的な変化を除去する機能を有する補正機構と、予め記憶された閾値と前記補正機構によって補正された電気信号との大小を比較し、前記電気信号が前記閾値を越えた際に信号を出力する出力装置とを有することを特徴としている。
また、請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の継ぎ目検出装置において、予め記憶された複数の閾値から、前記ウェブ状物品の移動速度の変化に応じ、特定の閾値を選択する感度調整機構を有することを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明中、上記従来の継ぎ目検出装置と同様の構成を有する部材については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0012】
本発明に係る継ぎ目検出装置の構造の例を図1に示す。この継ぎ目検出装置では、トランスデューサ7に検出部10が接続されている。検出部10には、所定のインダクタンスの値が閾値として予め記憶され、この閾値と、隙間Sを通過するウェブ状物品2の厚みの変化に伴いトランスデューサ7に生じるインダクタンスとを比較している。そして、トランスデューサ7に生じるインダクタンスが上記閾値を越えた際に、検出部10が、継ぎ目1が隙間Sを通過したと判断することにより、継ぎ目1が検出される。検出部10は、継ぎ目1の検出と同時に信号を出力し、この信号に基づき、出力装置(図示せず。)が、例えばライトや音等の信号により、継ぎ目1が隙間Sを通過したことを作業員に通知する。継ぎ目1の位置をデータとして記録してもよい。
【0013】
この継ぎ目検出装置では、トランスデューサ7に生じるインダクタンスの変化が、機械的信号に変換されることなく、継ぎ目1の検出に直接用いられる。従って、継ぎ目1が隙間Sを通過してから継ぎ目1を検出するまでのタイムラグが殆どなく、高い応答性が得られる。また、応答性が高いため、ウェブ状物品2の移動速度が早くなっても、検出精度が低下することはない。
【0014】
検出部10に、隙間Sにおけるウェブ状物品2の通過速度の増加に応じ、上記閾値を高める感度調整機構を設けてもよい。この場合、検出部10に、ウェブ状物品2の通過速度と上記閾値との関係を、ウェブ状物品2の通過速度が増加すると上記閾値が高くなるよう予め記憶させておく。ここで、上記閾値の上昇分は、通過速度の増加に伴うウェブ状物品2のばたつきによるインダクタンスの変化分に相当する。
【0015】
継ぎ目1の検査に際しては、ウェブ状物品2の通過速度を測定し、その結果に基づき上記閾値を調整することにより、ウェブ状物品2の通過速度に応じた最適な感度で継ぎ目1のみを検出することが可能となり、継ぎ目検出装置の誤作動が防止される。また、実際の感度調整は全て検出部10にて自動的に行われる。
【0016】
一方、継ぎ目1の検出に際しては、ガイドロール4の真円度及び軸方向に沿った厚みの差も影響している。この場合、ガイドロール4の真円度及び軸方向に沿った厚みの差に起因するインダクタンスの変化が、継ぎ目検出装置の検出誤差範囲内となるよう、ガイドロール4の機械的精度を高めておく(例えば0.02mm以内とする)ことにより、継ぎ目検出装置の誤作動が防止される。
【0017】
同様に、ガイドロール4の材質の部分的なばらつきも継ぎ目検出装置の誤作動の原因となるので、ガイドロール4の材質には、可能な限り均質なものを使用することが望ましい。すなわち、ガイドロール4の材質に起因するインダクタンスの変化が、継ぎ目検出装置の検出誤差範囲内となるよう、ガイドロール4の材質を選択することにより、継ぎ目検出装置の誤作動が防止される。具体的には、鉄の変態点である850℃以上で焼きなまし熱処理された円筒材を用いることにより、上記誤作動を防止可能である。
【0018】
継ぎ目検出装置が、ガイドロール4に起因する上記のようなインダクタンスの変化を雑音として補正する補正機構を有していてもよい。補正機構の例を以下に示す。
【0019】
(1)ガイドロール4に起因する周期的なインダクタンスの変化を予め記憶させておき、継ぎ目の検出に際し、実際の検出値から、記憶された周期的なインダクタンスの変化を減算することにより、継ぎ目1に起因するインダクタンスの変化のみを検出する。
【0020】
(2)ハイパスフィルタを用い、ガイドロール4に起因する微細なインダクタンスの変化を除去するとともに、ローパスフィルタを用い、ガイドロール4に起因するインダクタンスの周期的な変化を除去することにより、継ぎ目1に起因するインダクタンスの変化のみを検出する。ここで、フィルタの設定周波数は、ウェブ状物品2の移動速度やガイドロール4の径等に応じて任意に設定する。例えば、ウェブ状物品2の移動速度が50〜100m/分、ガイドロール4の径が100mmの場合には、ローパスフィルタの設定周波数を15〜20Hz、ハイパスフィルタの設定周波数を100Hzとする。
【0021】
(3)トランスデューサ7の、ウェブ状物品2の移動方向前方または後方に、新たなトランスデューサを固定し、トランスデューサ7と新たなトランスデューサがそれぞれ検出したインダクタンスの変化を比較する。この場合、トランスデューサ7はローラ9とともに台車に設置されているので、隙間Sの通過時における継ぎ目1とローラ9との接触による台車の上方への移動に伴い、トランスデューサ7におけるインダクタンスの検出値も変化する。一方、固定された新たなトランスデューサにおけるインダクタンスの検出値は、台車の移動によるインダクタンスの変化を検知しない。
【0022】
従って、トランスデューサ7におけるインダクタンスの検出値から、新たなトランスデューサにおけるインダクタンスの検出値を減算することにより、継ぎ目1に起因するインダクタンスの変化のみが検出される。ここで、両トランスデューサにおける、ガイドロール4に起因するインダクタンスの差をなくすため、新たなトランスデューサは、可能な限りトランスデューサ7に近接させることが望ましい。
【0023】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明に係る継ぎ目検出装置では、トランスデューサに生じる電気信号を、予め記憶された閾値と比較し、トランスデューサに生じる電気信号が上記閾値を越えた際に信号を出力する構成としたため、トランスデューサに生じるインダクタンスの変化が、機械的信号に変換されることなく、継ぎ目の検出に直接用いられる。その結果、継ぎ目が隙間を通過してから継ぎ目を検出するまでのタイムラグが殆どなく、高い応答性が得られる。また、応答性が高いため、ウェブ状物品の通過速度が早くなっても、検出精度が低下しない。
【0024】
更に、ウェブ状物品の通過速度の増加に応じ、上記閾値を高める感度調整機構を設けた場合には、ウェブ状物品の通過速度に応じた最適な感度で継ぎ目のみを検出することが可能となり、継ぎ目検出装置の誤作動が防止される。また、感度調整機構による感度調整が自動的に行われるため、検出感度の調整が容易となる。
【0025】
一方、ガイドロールに起因する電気信号の変化を雑音として補正する補正機構によっても、継ぎ目検出装置の誤作動が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る継ぎ目検出装置の構造を示す図である。
【図2】 ウェブ状物品における継ぎ目の構造を示す上方斜視図である。
【図3】 従来の継ぎ目検出装置の構造を示す図である。
【符号の説明】
1 継ぎ目
2 ウェブ状物品
4 ガイドロール(円筒)
7 トランスデューサ(変換装置)
S ガイドロールとトランスデューサ間の隙間

Claims (4)

  1. 連続して移動するウェブ状物品の継ぎ目検出装置であって、
    軸線回りに回転可能に支持された磁性体製の円筒と、
    前記ウェブ状物品を上方から前記円筒側に付勢するローラを備える台車と、
    前記円筒と前記ウェブ状物品を挟んで対向し、前記ウェブ状物品の厚みを電気信号の変化に変換する変換装置として、前記ウェブ状物品とローラとの接触による前記台車の上方への移動に伴うインダクタンスの変化を検出する、前記台車に設置されたトランスデューサと、
    前記円筒の真円度に起因する電気信号の周期的な変化が予め記憶され、前記トランスデューサに生じる電気信号の変化の実際の検出値から、予め記憶された電気信号の周期的な変化を減算することにより、前記円筒の真円度に起因する電気信号の周期的な変化を除去する機能を有する補正機構と、
    予め記憶された閾値と前記補正機構によって補正された電気信号との大小を比較し、前記電気信号が前記閾値を越えた際に信号を出力する出力装置とを有することを特徴とする継ぎ目検出装置。
  2. 連続して移動するウェブ状物品の継ぎ目検出装置であって、
    軸線回りに回転可能に支持された磁性体製の円筒と、
    前記ウェブ状物品を上方から前記円筒側に付勢するローラを備える台車と、
    前記円筒と前記ウェブ状物品を挟んで対向し、前記ウェブ状物品の厚みを電気信号の変化に変換する変換装置として、前記ウェブ状物品とローラとの接触による前記台車の上方への移動に伴うインダクタンスの変化を検出する、前記台車に設置されたトランスデューサと、
    前記円筒に起因する電気信号の微細な変化を除去するハイパスフィルタおよび前記円筒の真円度に起因する電気信号の周期的な変化を除去するローパスフィルタからなり、前記円筒の真円度に起因する電気信号の周期的な変化を除去する機能を有する補正機構と、
    予め記憶された閾値と前記補正機構によって補正された電気信号との大小を比較し、前記電気信号が前記閾値を越えた際に信号を出力する出力装置とを有することを特徴とする継ぎ目検出装置。
  3. 連続して移動するウェブ状物品の継ぎ目検出装置であって、
    軸線回りに回転可能に支持された磁性体製の円筒と、
    前記ウェブ状物品を上方から前記円筒側に付勢するローラを備える台車と、
    前記円筒と前記ウェブ状物品を挟んで対向し、前記ウェブ状物品の厚みを電気信号の変化に変換する変換装置として、前記ウェブ状物品とローラとの接触による前記台車の上方への移動に伴うインダクタンスの変化を検出する、前記台車に設置された第1のトランスデューサと、
    前記円筒と前記ウェブ状物品を挟んで対向し、前記第1のトランスデューサの、ウェブ状物品の移動方向前方または後方に固定され、前記台車の移動によるインダクタンスの変化を検知しない第2のトランスデューサを備え、第1のトランスデューサにおけるインダクタンスの検出値から、第2のトランスデューサにおけるインダクタンスの検出値を減算することにより、前記円筒の真円度に起因する電気信号の周期的な変化を除去する機能を有する補正機構と、
    予め記憶された閾値と前記補正機構によって補正された電気信号との大小を比較し、前記電気信号が前記閾値を越えた際に信号を出力する出力装置とを有することを特徴とする継ぎ目検出装置。
  4. 予め記憶された複数の閾値から、前記ウェブ状物品の移動速度の変化に応じ、特定の閾値を選択する感度調整機構を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の継ぎ目検出装置。
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