JP3972630B2 - イーサネット状変伝送方式 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
イーサネットを使用した伝送路でTCP/IPプロトコルを使用して制御機器同志のデータ通信を行う場合のデータの変化を検出してその内容を相手に送信するイーサネット状変伝送方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
2。現在の技術
イーサネット(Ethernet:ゼロックス社のバス構造LANの登録商標)を使用した伝送路で、TCP/IPプロトコルを使用して制御機器同志のデータ通信を行う場合、図3に示すようにデータの変化を検出して状変データを作成し、その内容を相手に送信する状変データ送信がある。状変データ送信とは、相手装置にデータの変化したメモリのアドレスとビット位置とそのビットがONしたのかOFFしたのかの情報をセットにしてデータを送信する方法である。
【0003】
従来イーサネットを使用した伝送路でTCP/IPプロトコルを使った状変データ送信方式は、図4に示すように、イーサネットドライバ10は、データの変化を検出して状変データ11を作成しイーサネットインターフェース(イーサネットI/F)20に送信要求aをする。イーサネットI/F20はこの送信要求aに従い状変データ11を相手装置30に送信bする。相手装置30はこの状変データ11を受けイーサネットI/F20に肯定応答(ACK)cする。イーサネットI/F20はこの応答cを受けイーサネットドライバ10に送信完了dを通知し送信完了となる。上記状変データ送信は状変有りの都度状変データを作成して行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来TCP/IPプロトコルを使った状変データ送信方式で状変データの送信を行う場合、以下のような問題がある。
(1)状変データの送信が失敗した場合に、送信失敗した状変データを再送信することができない。TCPプロトコルの回線が切断されていた場合などに、イーサネットI/Fが状変データの送信を失敗する場合などがある。シリアル回線のプロトコルでは送信失敗時に、送信失敗したデータなどを再送する機能があるがTCPプロトコルは回線が切断されていた場合には再送しても、まず回線の再接続を行う必要があり、TCPプロトコルでの再送が失敗する可能性が非常に高い。
(2)状変データを送信して、送信完了するまでに、たとえばビットの状変がOFF→ON→0FFに瞬時に変化した場合に状変の検出ができない。通常の状変検出方式は、状変データ送信中でない場合は、定常周期でデータの変化が無いか前回値と比較し、変化を検出した場合には状変データを作成して送信する。イーサネットI/Fから送信完了が通知されたら、状変データを前回値にセットして状変データ送信完了となる。この方式では、状変データ送信中は定常周期で状変検出が行われていないために、ビットの状変が瞬時にOFF→ON→OFFした場合には状変の検出をしない。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、状変データ送信失敗した状変データの再送信、あるいは、この状変データを送信してから再送信完了までの間に状変が頻発する場合、その間の状変を検出して状変データを作成して状変データの再送信後この状変データを作成順に送信可能とするイーサネット状変伝送方式を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、イーサネットドライバがデータの変化を検出して作成した状変データの送信を行う第1送信要求をイーサネットインターフェースに要求し、イーサネットインターフェースがTCP/IPプロトコルを使用して状変データを相手装置に送信するイーサネット状変伝送方式において、イーサネットドライバに状変データを保存する状変データ保存手段を設け、TCPプロトコル回線の切断などにより状変データの送信に失敗しイーサネットインタフェースから送信失敗が通知されたとき、イーサネットドライバは状変データ保存手段に保存して置いた状変データを再びイーサネットインタフェースに第2送信要求する再送信機能を有し、イーサネットドライバに、前記状変データの第1送信要求の送信時から所定時間毎に状変を検出して状変データを作成する状変作成処理手段と作成した状変データを登録する状変データ登録手段とを設け、前記第1送信要求の時から前記第2送信要求で送信した状変データの送信完了までの間に発生した前記状変データ登録手段に登録されている状変データを、第2送信要求の送信完了後、イーサネットインタフェースに送信要求する第3送信要求を具備することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施形態1
図1に実施形態1に係る送信失敗時の再送機能を有するイーサネット状変伝送方式の動作説明図を示す。図中、10は状変データを送信するイーサネットドライバ、20はイーサネットインターフェイス(イーサネットI/F)、30は状変データが送信される相手装置、11はデータの変化を検出して作成した状変データ、12は状変データ保存手段、13は状変データ保存手段12から取り出された状変データ、14は送信完了後状変データ保存手段12に保存されていた状変データ13を解放する状変データ解放手段である。
【0009】
このイーサネット状変伝送方式を動作と共に説明する。イーサネットドライバ10は、、データの変化を検出して作成した状変データ11を状変データ保存手段12に保存すると共に、イーサネットI/F20に状変データ11の送信要求aをする。イーサネットI/F20はこの送信要求aに従い状変データ11を相手装置30に送信bする。相手装置30から受信の肯定応答(ACK)がないと、イーサネットI/F20は状変データ11を再送b1、b2を行う。再送を2回しても相手装置30から応答がない場合、イーサネットI/F20はイーサネットドライバ10に送信失敗eを通知すると共に、相手装置30にコネクションが切断されていることを通知fする。相手装置30はこのコネクション切断通知fを受けると、イーサネットI/F20にコネクション再接続を要求gする。イーサネットI/F20はこのコネクション再接続要求gを受け相手装置30に再接続許可を通知hして、イーサネットのTCPプロトコルの回線再接続を完了させる。
【0010】
イーサネットドライバ10はイーサネットI/Fから送信失敗が通知eされた場合、イーサネットのTCPプロトコルの回線再接続が完了後、状変データ保存手段12に保存されていた状変データ13(=11)を読み出しイーサネットI/F20に送信し状変データ13の送信要求iをする。イーサネットI/F20はこの再送信要求iに従い状変データ13を相手装置30に送信jする。相手装置30はこの状変データ13を受けイーサネットI/F20に肯定応答(ACK)kする。イーサネットI/F20はこの応答kを受けイーサネットドライバ10に送信完了を通知lし送信完了となる。状変データ保存手段12に保存されていた状変データ13は送信完了時状変データ解放手段14により解放される。
【0011】
上記実施形態1によれば、TCPプロトコルの回線が切断されていた場合などに、イーサネットI/F20が状変データ11の送信を失敗する場合などがあるが、イーサネットドライバが状変データ保存手段12に状変データ11を保存することで、イーサネットI/F20から送信失敗が通知された場合、保存して置いた状変データを再び送信要求することができる。このイーサネットドライバ10の再送信機能を使うことで、制御データなどの重要データを、状変データとして相手装置に確実に送信することができる。また、イーサネットのケーブルが物理的に切断されていた場合などは、TCPプロトコルが回線の再接続を行っても成功しないが、このような場合でもケーブルを正常なものに交換することで、TCPプロトコルの回線が再接続さえできれば、送信に失敗した状変データを送信することができる。
【0012】
実施形態2
図2に実施形態2に係る状変データの送信失敗時から再送までの間の瞬時状変を検出し送信することができる瞬時状変検出の保証機能を有するイーサネット状変伝送方式の動作説明図を示す。図中、10は状変データを送信するイーサネットドライバ、20はイーサネットI/F、30は相手装置、11はデータの変化を検出して作成した状変データ、12は状変データ11を保存する状変データ保存手段、13は状変データ保存手段12から取り出された状変データ、14は状変データ13の送信完了後状変データ保存手段12の状変データ13を解放する状変データ解放手段。(以上図1と同じ)。
【0013】
15a〜15cは第1〜第3状変タイマ(図示省略)のタイムアップT1〜T3により状変が無いか確認する処理を行い状変有の場合状変データを作成する状変作成処理手段で、ビットのON→OFFまたはOFF→ONした場合はパルスで状態の変化を500msecで保証する機能を有する。16a〜16cは状変作成処理手段15a〜15cで作成された状変データが登録される状変送信バッファキュー(状変データ登録手段)、17a、17bは状変送信バッファキュー16a、16bから取り出された状変データ、18a、18bは状変データ17a、17bを保存する状変データ保存手段、19a、19bは状変データ17a、17bの送信完了後状変データ保存手段状変18a、18bのデータ17a、17bを解放する状変データ解放手段である。
【0014】
このイーサネット状変伝送方式の動作について説明する。イーサネットドライバ10は、データの変化を検出して作成した状変データ11を状変データ保存手段12に保存すると共に、イーサネットI/F20に状変データ11の送信要求aをする。この状変データ11の送信要求aするとき時、上記第1の状変タイマ(図示省略)を動作させる。
【0015】
上記状変データ11の送信要求aによりイーサネットI/F20は状変データ11を相手装置30に送信bする。相手装置30から肯定応答(ACK)がないと、イーサネットI/F20は状変データ11を再送b1、b2を行う。再送を2回しても相手装置30から応答がない場合、イーサネットI/F20はイーサネットドライバ10に送信失敗eを通知すると共に、相手装置30にコネクションが切断されていることを通知fする。相手装置30はこのコネクション切断通知fを受けると、イーサネットI/F20にコネクション再接続を要求gする。イーサネットI/F20はこのコネクション再接続要求gを受け相手装置30に再接続許可を通知hして、イーサネットのTCPプロトコルの回線再接続を完了させる。
【0016】
イーサネットドライバ10はイーサネットI/F20から送信失敗が通知eされた場合、イーサネットのTCPプロトコル回線再接続の完了後、状変データ保存手段12に保存されていた状変データ13(=11)を読み出しイーサネットI/F20に送信要求iをする。イーサネットI/F20はこの送信要求iに従い状変データ11aを相手装置30に送信jする。相手装置30はこの状変データ13を受けイーサネットI/F20に肯定応答(ACK)kする。イーサネットI/F20はこの応答kを受けイーサネットドライバ10に送信完了を通知lし状変データ13(=11)の送信は完了する。この送信完了時に状変データ保存手段12に保存されていた状変データ13は状変データ解放手段14により解放される。
【0017】
一方、上記状変データ11の送信要求a時に動作を始めた上記第1の状変タイマ(図示省略)は、タイムアップT1により状変作成処理手段15aを動作させる。状変作成処理手段15aはデータの変化を検出し状変が有ると状変データを作成してこの状変データを状変送信バッファキュー16aに登録する。また、上記第1の状変タイマのタイムアップT1により上記第2の状変タイマは動作を始めタイムアップT2により状変作成処理手段15bを動作させる。状変作成処理手段15bはデータの変化を検出し状変が有ると状変データを作成してこの状変データを状変送信バッファキュー16bに登録する。同様に、上記第2の状変タイマのタイムアップT2により上記第3の状変タイマは動作を始め、タイムアップT3により状変作成処理手段15cを動作させる。状変作成処理手段15cはデータの変化を検出し状変が有ると状変データを作成してこの状変データを状変送信バッファキュー16cに登録する。以上のように、上記状変データ11が送信された時から所定時間毎に状変作成処理手段15a〜15cにより状変が検出され、状変が検出されると状変データが作成され、その状変データがそれぞれ状変送信バッファキュー16a〜16cに登録される。
【0018】
そして、上記状変データ11の送信が失敗した場合、TCPプロトコルの回線再接続して上記状変データ13(=11)の送信が送信完了lした後、上記状変送信バッファキュー16aに登録されている状変データ17aは、状変データ保存手段18aに保存されると共に、イーサネットドライバ10からイーサネットI/F20を介して相手装置30に送信n、mされる。相手装置30が応答(ACK)oし送信完了pが通知されると、イーサネット保存されている状変データ17aは状変データ解放手段19aにより解放される。
【0019】
また、上記送信完了pが通知されると、上記状変送信バッファキュー16bに登録されている状変データ17bは状変データ保存手段18bに保存されると共に、イーサネットI/F20を介して相手装置30に送信q、rされる。相手装置30が応答(ACK)sしイーサネットI/F20から送信完了が通知tされると、状変データ保存手段18bに保存されている状変データ17bは状変データ解放手段19bにより解放される。同様に、上記送信完了pが通知されると、上記状変送信バッファキュー16bに登録されている状変データ17bが取り出され、送信される(図示省略)。
【0020】
上記実施形態2によれば、状変データ11の送信aする時状変タイマを起動して状変タイマのタイムアップ毎に状変作成処理手段15a〜15cにより状変が無いか確認する処理を行って状変を確実に検出し状変データ17a〜17bを作成して状変送信バッファキュー16a〜16cに登録して置き、状変データ11の送信aから送信失敗し状変データ保存手段12からの状変データ13(=11)の送信完了lまでの間に発生した状変データ17a〜17bを状変データ13の送信完了l後送信することができる。このため、従来TCPプロトコルでは状変データの送信を失敗してから、回線の再接続を行うまでにかなりの時間を費やし、その間の状変データの検出が行えない場合の制御データの欠落を無くすことができる。また、状変データ17a(17b)の送信が失敗した場合は、状変データ11の送信が失敗した時と同様に、TCPプロトコルの回線再接続を待ち、状変データ保存手段18a(18b)に保存されている状変データ17a(17b)を送信することが可能となる。
【0021】
【発明の効果】
(1)本発明によれば、TCPプロトコルの回線が切断されていた場合などに、イーサネットI/Fが状変データの送信を失敗する場合などがあるが、ドライバが状変データを保存することで、イーサネットI/Fから送信失敗が通知されたら、保存して置いた状変データを再び送信要求することができる。このドライバの再送信機能を使うことで、制御データなどの重要データを、状変データとして相手装置に確実に送信することができる。また、イーサネットのケーブルが物理的に切断されていた場合などは、TCPプロトコルが回線の再接続を行っても成功しないが、このような場合でもケーブルを正常なものに交換することで、TCPプロトコルの回線が再接続さえできれば、送信に失敗した状変データを送信することができる。
(2)さらに、本発明によれば、TCPプロトコルでは状変データの送信を失敗してから回線の再接続を行うまでの間かなりの時間を要し、その間の状変データの検出が行えない場合は制御データが欠落する危険性があるが、その間の状変データの検出を確実にできるので、制御データが欠落する危険性のない送信ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るイーサネット状変伝送方式の動作説明図。
【図2】本発明の実施形態2に係るイーサネット状変伝送方式の動作説明図。
【図3】状変データ作成手順説明図。
【図4】従来例に係るイーサネット状変伝送方式の動作説明図。
【符号の説明】
10…イーサネットドライバー
11、13、17a〜17b…状変データ
12、18a、18b…状変データ保存手段
14、18a、18b…状変データ解放手段
15a、15b、15c…状変データ作成処理手段
16a、16b、16c…状変送信バッファキュー(状変データ登録手段)
20…イーサネットI/F(イーサネットインターフェイス)
30…相手装置
Claims (1)
- イーサネットドライバがデータの変化を検出して作成した状変データの送信を行う第1送信要求をイーサネットインターフェースに要求し、イーサネットインターフェースがTCP/IPプロトコルを使用して状変データを相手装置に送信するイーサネット状変伝送方式において、
イーサネットドライバに状変データを保存する状変データ保存手段を設け、TCPプロトコル回線の切断などにより状変データの送信に失敗しイーサネットインタフェースから送信失敗が通知されたとき、イーサネットドライバは状変データ保存手段に保存して置いた状変データを再びイーサネットインタフェースに第2送信要求する再送信機能を有し、
イーサネットドライバに、前記状変データの第1送信要求の送信時から所定時間毎に状変を検出して状変データを作成する状変作成処理手段と作成した状変データを登録する状変データ登録手段とを設け、
前記第1送信要求の時から前記第2送信要求で送信した状変データの送信完了までの間に発生した前記状変データ登録手段に登録されている状変データを、第2送信要求の送信完了後、イーサネットインタフェースに送信要求する第3送信要求を具備することを特徴とするイーサネット状変伝送方式。
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