JP3973087B2 - フロアパネルの支持装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基礎床面とフロアパネルとの間に通信ケーブルや電力線を収容するスペースを確保してフロアパネルを支持するフロアパネルの支持装置に関するものであり、更に、詳しくは、フロアパネルを支持脚で支持した後であっても、フロアパネルの上方から高さ調整ができるフロアパネルの支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
フリーアクセスフロアにおけるフロアパネルは、支持脚によって基礎床面上に支持されるが、通常、基礎床面には不陸が発生していることから、支持脚を上下調整可能な構造にしてフロアパネルのレベルが出せるようにしている。又、ケーブル等の容量に応じてフロアパネルの高さを変える必要もあるが、これにも、支持脚を上下して対応している。この上下調整機構として、通常は、支持脚にネジ部を形成し、フロアパネルを支える支持板をこのネジ部に螺合してその高さを調節する構造をとっている。
【0003】
この操作をするとき、フロアパネルを一々降ろしたりするのは面倒であるから、フロアパネルを載せたままで高さ調整ができるようにしている。具体的には、支持板のうちの支持脚のネジ部に螺合するネジ筒部分の外周を六角等に形成してここに工具を噛合できるようにしたもの(実開平2−68957号公報及び実開平6−49636号公報)、或いはネジ筒の上端にスリ割溝を形成してここにドライバー等を嵌合できるようにしたもの(実開平2−125135号公報)等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前者の場合、六角形状がアルミのダイカスト等で形成されるためにその成形費が高くつくし(機械加工すれば更に高くなる)、又、ネジ加工を必要とするから、その分のコストも要し、結果的にコストの高いものとなる。更に、噛合構造がネジ筒の外周に形成されることから、これに噛合するレンチドライバー等の工具も大形になる。従って、これが挿入されるフロアパネルに形成される切欠孔等も大きくせざるを得ず、これに伴って支持脚も大形化する等の問題がある。
【0005】
これに対して後者の場合は、マイナスドライバー等で操作できるから、それほど大形化はしない。しかし、コストがかかるスリ割加工やネジ加工は依然として必要とするし、支持脚(ネジ部)がネジ筒から突出しているような場合には、工具を噛合できず、高さ調整をすることができない。本発明は、このような課題を解決したものであり、工具とその嵌合穴の関係を小形で安価な構造にしたものである。
【0006】
以上の課題の下、本発明は、請求項1に記載した、基礎床面上に設置される接地板から雄ネジ体を立設した支持脚と、雄ネジ体に螺合する雌ネジ体を有してフロアパネルを支持する支持板と、からなるフロアパネルの支持装置において、雌ネジ体の上部に雄ネジ体との間に上方より回転工具が挿入できるスペースを有する工具嵌合穴を形成するとともに、工具嵌合穴の外周面に回転工具と噛合する噛合構造を施したことを特徴とするフロアパネルの支持装置を提供する。
【0007】
以上の手段をとることにより、即ち、雌ネジ体を回転させる回転工具を雄ネジ体周囲の雌ネジ体上部に形成された工具嵌合穴に挿入する内挿方式をとったものであるから、回転工具は小形のもので足りる。この結果、支持装置そのものも大形化させる必要はない。又、雄ネジ体が支持板の雌ネジ体から上方に突出していても、回転工具は工具嵌合穴に嵌合できて雌ネジ体を回転させられるから、高さ調整範囲を大きく設定できる。更に、回転工具が噛合する噛合構造は工具嵌合穴の外周面に形成されるものであるから、流通過程や施工時において、種々の物がこれに当たって傷を付けたりする事態が少ない。この場合の噛合構造は、回転力を伝えられるものであれば何でもよいが、請求項2に記載した、四角や六角の多角形であるのが一般的である。
【0008】
更に、本発明は、以上のフロアパネルの支持装置において、請求項3に記載の、雌ネジ体が支持板の内周にかしめ固定されるかしめナットで構成され、このかしめ工作と工具嵌合穴の噛合構造の形成が同時に行なわれる手段を提供する。雌ネジ体は、かしめ固定される構造を必要とするものの、転造等で容易に成形できるナットであるから、支持板そのものにネジ切りや旋削といった切削加工を必要とせず、コスト安く製作できる。又、このようなかしめ工作によると、プレス加工等で噛合構造がかしめと同時に成形でき、この面からもコストを安くできる。
【0009】
この他、本発明は、以上のフロアパネルの支持装置において、請求項4に記載した、支持板には、フロアパネルを敷く敷板が被せられ、支持板と敷板の向合部位に、相互に係合する係合構造を設ける他、この係合構造を支持板の敷板に対する強制回動によって相互の係合が解かれるものにした手段、請求項5に記載した、係合構造が、敷板には、内方に突起する突起体が敷板の周端から下方に屈曲させて設けた垂下部に形成されたものであり、支持板には突起体を受け入れる外周から切れ込む切欠が形成されたものである手段を提供する。
【0010】
これらの手段により、即ち、支持板と敷板とは係合構造で係合しているとともに、この係合構造は、敷板に対する回転工具による支持板の強制回動によって相互の係合が解かれるものの、通常のフロアパネルの使用状態で付与される回転力程度では回動は規制されるものであるから、フロアパネルに対する繰り返し荷重や振動によって支持板は緩んで下がることはなく、パネルのガタ付きも床面(フロアパネルの上面を連ねた面)の凹凸も生じない。一方で、高さ調節等に際し、敷板を一定の向きにしたままで、支持板を回転工具で強制的に回して上下調整させるには、パネルは載せたままで、何ら支障なくできる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一例を示すフロアパネルの支持装置の斜視図、図2は平面図、図3は図2のAOA断面図、図4は回転工具による高さ調整の状態を示す図2のAOA断面図、図5は支持装置を構成する支持板の平面図であるが、このフロアパネルの支持装置は、基礎床面1上に置かれる支持脚2と、支持脚2に上下調整可能に支えられる支持板3と、支持板3に被せられてフロアパネル(以下、パネルという)4を載せる敷板5と、支持脚2に係合してパネル4を押さえつけるパネル押え6とからなる。
【0012】
このうちの支持脚2は、基礎床面1に固定される接地板7の中央からパネル4を支持するのに十分な太さを有する雄ネジ体8を立設したものであり、本例では、接地板7の中央に孔9をあけ、この孔9に雄ネジ体8の頭部8aをかしめる構造をとっている。但し、かしめ以外の固定法、例えば、溶接やビス止めであってもよい。接地板7は、金属製の薄板(厚さ1mm位)で構成されていることから、孔9を中心に放射状に延びる何本かの補強ビード10を形成し、必要な強度を確保している。
【0013】
接地板7は、パネル4の集合コーナー部に設置されるものであり、基礎床面1上での設置位置は決まっている。このため、角を面取りし、その中央に切込11を設けておき、この切込11を基礎床面1上に引く墨出し基準線に合わせるようにして位置決めしている。更に、接地板7は、接着剤によって基礎床面1上に固定されるが、この場合、多数の貫通孔12を形成しておき、接着剤がこの貫通孔12を通って表裏に連続するようにして固定の強化を図っている。尚、接地板7の固定は、コンクリート釘等による締結であってもよい。
【0014】
支持板3は、上面周辺が平坦部13、中央が凹陥部14に形成された円板形のカップ体15と、その中心に設けられる前記した雄ネジ体8に螺合できる雌ネジ体16とからなる。本例の雌ネジ体16は、かしめナット16aを使用するものであり、カップ体15の中央にかしめ孔17を形成し、このかしめ孔17にかしめナット16aをかしめて固定している。支持板3も、金属板の成形品であり、この上に四枚のパネル4を載せても変形等しない程度の厚み(2〜3mm)や大きさに設定されている。
【0015】
上記したかしめナット16aは、内周に雌ネジ部16bが形成され、上面にその肉厚の真ん中辺りから筒状のかしめ部16cが突設されたものであり、かしめ部16cを支持板3に形成されたかしめ孔17にかしめて固定するものである。このとき、かしめ部16cの内周には、雄ネジ体8との間で上方から回転工具29を嵌合させる工具嵌合穴30が形成される。この回転工具29は、支持脚2の雄ネジ体8を内部に収容可能な筒状部29aを先端に有し、パネル4の上方から先端をパネル4のコーナー部に形成された切欠35に差し込み、敷板5の貫通孔18を通って工具嵌合穴30に嵌合させるものである。
【0016】
このとき、回転工具29の外周と工具嵌合穴30の外周面(外郭を形成する面の表面のこと)とは互いに噛合する噛合構造46を有しており、回転工具29の上端に取り付けたハンドル29bを持って回転させると、支持板3が回転してパネル4が上下する高さ調整ができるようになっている。尚、この回転工具29は、パイプ体を用いて製作してもよく、この場合の筒状部29aは上下全長に亘って設けられるものとなる。依って、雄ネジ体8をかしめナット16aの上方へ大きく突出させた状態でも回転工具29により高さ調整が可能となるから、かしめナット16aの上下長を小さく抑えたものを使用しても、高さ調整範囲を大きく設定できる。
【0017】
次に、かしめナット16aのかしめ工作及び工具嵌合穴30に対する噛合構造46の形成について説明する。図7、図8はかしめ工作を行なう金型の断面図であるが、まず、かしめ部16cを上向きにしてかしめナット16aを下型40上にセットする。このとき、かしめナット16aの雌ネジ部16bには下型40の位置決めピン40aを挿入して位置決めしておく。続いて、かしめ部16cの外周にカップ体15に形成されたかしめ孔17を嵌合する。以上で、かしめナット16aやカップ体15の型へのセットは完了するから、次に、上型41を降下させ、成形パンチ41aでかしめ部16cを外方へ折り返しながらかしめ孔17の周囲を巻き込んで圧締する。
【0018】
すると、カップ体15とかしめナット16aとはかしめられて一体化する(41cはこの巻込みを可能にするために成形パンチ41aの先端部41bの下面に形成された逃がし部)。このとき、同時に、かしめ部16cの内周、即ち、工具嵌合穴30の内周を成形パンチ41aの先端部41bで所定の方向に押圧する等して回転工具29が噛合できる噛合構造46を形成する。この噛合構造46としては、図9に示す四角形や図10に示す六角形が一般的であるが、要は、回転工具29が回転力伝達可能に噛合できる形状であればよい。この点で、楕円や長円といった形状でもよく、この場合、長軸は短軸よりも僅かに長いもので足りるから、回転工具29の外径が大きくなる心配はない。尚、成形形状には角を丸めてあるが、これは、プレス加工がし易いようにしたものである。
【0019】
敷板5は、下方に存する支持板3や上方に載せられるパネル4との金属接触を避けるためにPP等の樹脂の成形品で構成されている。その形状は、中央に貫通孔18が形成された本体部19から張出部20が周辺に円板形に張り出し、張出部20の周端から垂下部21が下方に屈曲しているものである。この場合、敷板5を支持板3の上に装着した場合、本体部19は支持板3の凹陥部14の底に当たり、張出部20は支持板3の平坦部13に接触する状態で被さる他、垂下部21が平坦部13の外方を所定隙間を保って覆う状態となる。
【0020】
張出部20の上面には、この上にパネル4を置いた場合、そのコーナー部の直角な側辺が当たって位置規制する四個の起立部23が形成されており、その外方端部両側を張り出させてパネル4の側辺に当てるようにしている。この他、起立部23の構造は、例えば、パネル4の底面に設けた嵌合孔に挿入可能なピン状のもの等、パネル4の水平方向の位置を規制するものであればよい。又、本体部19外面の各起立部23同士の中間位置に、パネル4のコーナー部先端の側辺に当てて位置規制する凸条19bが形成されている。このように、パネル4のコーナー部において3点を当てるようにしてやれば、パネル4と敷板5の位置(角度)を正確に規制することができる。起立部23を除く部位には、パネル4の底面を載せる平坦な載置部24が形成されている。更に、本体部19の貫通孔18の径は、ここに挿入されて来るパネル押え6の外径と一致させてある。
【0021】
図6はパネル押え6の一部断面側面図であるが、パネル押え6も、PC等の樹脂の成形品であり、中央に前記した雄ネジ体8に螺合できる雌ネジ部25が形成された筒状の本体部26の上部にパネル4のコーナー部に形成された低段部34に沈み込むことができる鍔部27が形成されたものである。又、本体部26の上部中央には、これを回す工具が係合できる係合孔28も形成されている。本例における係合孔28は、ドライバー等が挿入できる長方形をしている。
【0022】
ここで用いられるパネル4は、図3にみられるように金属製薄板のフラットな上面板31に対して断面ハット形をした下面板32を端部でかしめて一体化したものであり、下面板32の起立壁33は、上面板31の端から所定長さ控えたものである。従って、敷板5の起立部23に当たる側辺は、この下面板32の起立壁33ということになる。更に、上面板31のコーナー部には、低段部34が形成されているとともに、その端は、四分の一円形状に切り欠かれた切欠35を形成している。
【0023】
この場合の切欠35の大きさは、パネル押え6の本体部26の挿入を許容するものにしてあり、その本体部26は、この切欠35が集合した円形孔に入り込んで鍔部27が低段部34を押え付けるものとなるようにしてある(この場合の鍔部27の厚みと低段部34の深さは、ほぼ同じにして鍔部27が低段部34から飛び出ないようにしてある)。尚、このときの低段部34の底面は、パネル押え6の締め込みによって敷板5の本体部19の頂面に形成された凹陥穴19aに押し当てられており、パネル押え6のそれ以上の締め込みが規制される。結局、低段部34は弾性変形した状態でパネル押え6と敷板5とで上下から挟圧されて固定されるものとなり、パネル押え6の緩み止め効果を発揮する。又、凹陥穴19aに低段部34を嵌め込むことで、更なるパネル4の水平方向の位置規制を行うようにしている。
【0024】
以上の各機器を用いてパネル4を敷設するのであるが、ここでその手順の概略を説明しておく。先ず、基礎床面1上に引いた墨出し基準線を基に、支持板3を規定高さよりも低く取り付けた支持脚2のそれぞれを所定の位置に固定する作業を行なう。次に、敷板5が所定の向きになるよう支持板3を回して規定の高さまで上げる。ここで、支持板3の上昇高さは、基礎床面1の不陸等を考慮したものであり、支持板3のレベルはおおよそ揃えられる。
【0025】
次いで、敷板5の上にパネル4を敷いて行くのであるが、この際、パネル4のコーナー部の起立壁33を二つの起立部23の間に挿入して底面(下面板32)を載置部24の上に載せて位置を合わせ、最後に、パネル押え6を支持板3の貫通孔18に挿入してその雌ネジ部25を支持脚2の雄ネジ体8に螺合し、鍔部27と敷板5とでパネル4の低段部34を強く挟圧する。このときパネル4は敷板5に添うよう若干変形するので、支持板3の高さや傾き、パネル4の厚み等に多少のバラツキがあっても吸収することができる。
【0026】
一方、パネル4の敷設後、パネル4に繰り返し荷重等がかかって支持板3が下方に移動する方向に回動したとすると、パネル4が下がって他のパネルとの間に凹凸が生じたり、パネル4と敷板5又は鍔部27との間に隙間が生じ、ガタ付きや音鳴りが発生したりする。又、パネル4を新設するその敷設時にも、支持板3の高さを再度調整する必要に迫られることもある。このようなとき、支持板3上のパネル4枚全てを除去するのは非常に面倒であるから、本発明は、以下のようにしてパネル4を据えたままで高さ調整ができるようにしたものである。
【0027】
即ち、パネル押え6を取り外し、そこにできた貫通孔18から回転工具29の筒状部29aを挿入して工具嵌合穴30の噛合構造46に噛合させる。次いで、ハンドル29bを回すと、その分だけ、パネル4は上がり又は下がるから、この操作を必要量だけ行なえばよい。以上の操作が終了すると、再度パネル押え6を雄ネジ体8に螺じ込み、貫通孔18を塞げばよい。ところで、このとき、支持板3と敷板5との向合部位には、相互に係合する係合構造36が設けてあるから、以下、この点を上記の操作に関連付けて説明する。
【0028】
パネル4の敷設に際しては、支持板3をこれに被せられる敷板5の起立部23の側面方向がパネル4の側辺方向と平行になる正規の向きになるよう回転させ、この状態にしてパネル押え6で締め付けるのは上述したとおりである。この正規状態にすると、支持板3の向きも拘束されるから、その高さは、厳密には設定高さと違ってくることがあるが、雄ネジ体8と雌ネジ体16の螺合部にはガタ(隙間)があり、基礎床面1の不陸によって支持脚2には傾きも生じているから、厳密に設定高さに合わせることは現実には不可能である。しかし、パネル押え6を締め込むことで、パネル4が若干変形して多少のバラツキは吸収されるし、又、雄ネジ体8のネジのピッチは、支持体3を90°回しても0.2mm程度しか高さが変化しない小さいものであるから、この程度の誤差は吸収できる。
【0029】
この場合の係合構造36は、工具等による敷板5に対する支持板3の強制回動は許容し、通常のパネル4の使用状態における回動は規制するものである。図2に係合構造36の一例を示しているが、敷板5の垂下部21等に内方に突起する突起体37を形成したものであり、支持板3にこの突起体37を受け入れる外周から切れ込む切欠38を形成したものである。この場合において、切欠38の傾斜面を支持板3の回動を規制する急なものとしている。その一方で、切欠38と外周との接続部をアール形状とし、又、突起体37の断面形状を半円形状とし、更には、突起体37の上方の載置部24に窓39を設けたり、垂下部21を樹脂によって構成する等して、支持板3を回転工具29によって回転させた際には、突起体37を切欠38から遠ざける方向に変位させて係合を解くことができるようにしている。
【0030】
これにより、突起体37が切欠38に入り込むと、通常のパネル4の使用状態において繰り返し荷重や振動が作用しても、支持板3の回動は規制されるから、支持板3が低下してパネル押え6に対して緩まない。一方で、敷板5の高さを調節するときには、敷板5上に何枚かのパネル4を載せた状態等、敷板5の向きを一定にして支持板3を上昇又は下降させようとするときも、敷板5はそのままで支持板3のみを回すこともできるから支障を来さない。尚、支持板3を回しての敷板5の高さ調整は、突起体37と切欠38が合致した位置にするのが標準であるが、係合構造36は節動感(ディタント感)をもって係合するので、係合位置がわからないといった心配はない。但し、突起体37上方の載置部24に形成した窓39によって目視で確認することもできる。
【0031】
この場合、信頼性を高めるために、係合構造36は複数個所に設けるのがよい。具体的には、突起体37、切欠38共に複数個設け、しかも、一つの突起体37が特定の切欠38に嵌まり込んだ場合、他の突起体37も他の切欠38に嵌まり込むように位相を合わせておくのが好ましい。本例では、切欠38は60°間隔で6個、突起体37は180°間隔で2個設けているが、勿論、これにこだわらない。
【0032】
更に、図示は省略するが、以上の係合構造36の他にも、切欠38の傾斜面が支持板3が上昇する方向へはその強制回動を積極的に許容する緩なものであり、下降する方向へは前記実施例と同様に急なものにすることも考えられる。これにより、通常のパネル4における使用状態における支持板3の下降方向の回動は前記実施例と同様に規制される。一方で、敷板5の高さを調整しようとするときには、即ち、敷板5上に何枚かのパネル4を載せたままの状態等、敷板5の向きを一定にして支持板3を上昇させようとするときには、前記実施例に比べて軽い操作力で支持板3のみを回すことができる。勿論、支持板3を強制的に回転工具29によって回動下降させようとするときには、前記実施例と同様に行うことができる。更に、図示は省略するが、以上の係合構造36は、支持板3と敷板5の重合載置面に形成してもよい。
【0033】
更に、パネル押え6が支持板3に対して単独で緩むことも考えられ、そうなると、同様に支持板3にガタが発生する。そこで、本発明では、パネル押え6と敷板5との間に緩み防止構造42を施している。本例の緩み防止構造42は、敷板5の貫通孔18の内周に何個かの突起43を形成し(図3、図5)、パネル押え6の本体部26の外周にこの突起43が入り込むことができる溝44を形成したものである(図6)。
【0034】
この場合、突起43の両隣には凹陥部45を形成し、本体部26の外周が通過するときには変形して突起43が外方へ退避できるようにして雄ネジ体8への締緩操作のときの抵抗を少なくしている。尚、パネル押え6のネジ込み終了位置は、この突起43と溝44とが合致した位置が好ましいが、途中であってもかまわない。この場合、パネル押え6が緩むと、いずれかの突起43と溝44が合致し、それ以上の緩みに歯止めがかかる。この意味から、突起43と溝44は、位相を合わせてそれぞれ複数個設けるのがよい。
【0035】
図11は支持装置の他の一例を示す斜視図であるが、本例に用いられる支持脚2は、接地板7の角部にゴム等の緩衝材47を取り付けたもので、接地板7を基礎床面1に固定しないものである。緩衝材47の存在により、基礎床面1の不陸や傾斜によって接地板7との間に多少の隙間が生じても、ガタ付き音を発生させない。接地板7を接着剤等で固定しないのであるから、支持脚2を取り外した後の基礎床面1の修復作業等を必要とせず、リニューアル等が行い易い支持脚2となる。
【0036】
【発明の効果】
以上、本発明は、上記したものであるから、即ち、支持板の雌ネジ体を回転させる回転工具を雄ネジ体周囲の雌ネジ体の上部に形成された工具嵌合穴に挿入する内挿方式をとったものであるから、回転工具は小形のもので足りる。この結果、支持装置そのものも大形化しない。又、雄ネジ体が支持板の雌ネジ体から突出していても、回転工具は工具嵌合穴に嵌合できて雌ネジ体を回転させられるから、高さ調整範囲を大きく設定できる。更に、回転工具が噛合する噛合構造は工具嵌合穴の外周面に形成されるものであるから、流通過程や施工時において、種々の物がこれに当たって傷を付けたりする事態が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示すフロアパネルの支持装置の設置状態の斜視図である。
【図2】本発明の一例を示すフロアパネルの支持装置の設置状態の平面図である。
【図3】本発明の一例を示すフロアパネルの支持装置の設置状態の一部断面側面図である。
【図4】本発明の一例を示すフロアパネルの支持装置の高さ調整の状態の一部断面側面図である。
【図5】本発明の一例を示すフロアパネルの支持装置を構成する支持板の平面図である。
【図6】本発明の一例を示すパネル押えの一部断面側面図である。
【図7】本発明の一例を示す支持板を形成する金型の断面側面図である。
【図8】本発明の一例を示す支持板を形成する金型の断面側面図である。
【図9】本発明の一例を示す支持板を成形する金型の拡大断面底面図である。
【図10】本発明の他の一例を示す支持板を成形する金型の拡大断面底面図である。
【図11】本発明の他の一例を示すフロアパネルの支持装置の設置状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 基礎床面
2 支持脚
3 支持板
4 フロアパネル
5 敷板
6 パネル押え
7 接地板
8 雄ネジ体
8a 〃 の頭部
9 孔
10 補強ビード
11 切込
12 貫通孔
13 平坦部
14 凹陥部
15 カップ体
16 雌ネジ体
16aかしめナット
16b雌ネジ部
16cかしめ部
17 かしめ孔
18 貫通孔
19 本体部
19a 〃 の凹陥穴
19b 〃 の凸条
20 張出部
21 垂下部
23 起立部
24 載置部
25 雌ネジ部
26 本体部
27 鍔部
28 係合部
29 回転工具
29a 〃 の筒状部
29b 〃 のハンドル
30 工具嵌合穴
31 上面板
32 下面板
33 起立壁
34 低段部
35 切欠
36 係合構造
37 突起体
38 切欠
39 窓
40 下型
40 〃の位置決めピン
41 上型
41a 〃の成形パンチ
41b 〃の先端部
41c 〃の逃がし部
42 緩み防止構造
43 突起
44 溝
45 凹陥部
46 噛合構造
47 緩衝材
Claims (5)
- 基礎床面上に設置される接地板から雄ネジ体を立設した支持脚と、雄ネジ体に螺合する雌ネジ体を有してフロアパネルを支持する支持板と、からなるフロアパネルの支持装置において、雌ネジ体の上部に雄ネジ体との間に上方より回転工具が挿入できるスペースを有する工具嵌合穴を形成するとともに、工具嵌合穴の外周面に回転工具と噛合する噛合構造を施したことを特徴とするフロアパネルの支持装置。
- 噛合構造が多角形である請求項1のフロアパネルの支持装置。
- 雌ネジ体が支持板の内周にかしめ固定されるかしめナットで構成され、このかしめ工作と工具嵌合穴の噛合構造の形成が同時に行なわれる請求項1又は2のフロアパネルの支持装置。
- 支持板には、フロアパネルを敷く敷板が被せられ、支持板と敷板の向合部位に、相互に係合する係合構造を設ける他、この係合構造を支持板の敷板に対する強制回動によって相互の係合が解かれるものにした請求項1〜3いずれかのフロアパネルの支持装置。
- 係合構造が、敷板には、内方に突起する突起体が敷板の周端から下方に屈曲させて設けた垂下部に形成されたものであり、支持板には突起体を受け入れる外周から切れ込む切欠が形成されたものである請求項4のフロアパネルの支持装置。
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