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JP3973763B2 - 工事用サポート - Google Patents
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JP3973763B2 - 工事用サポート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工事用サポートに係り、例えば、コンクリート版、柱等の建築資材の建て込み、建て直し作業や、仮設作業足場を支持する等の各種工事を行うときに利用できるものである。
【0002】
【背景技術】
建築作業中にコンクリート版等の建築資材の建て込み作業を行うときは、この建築資材を一時的に支持できて建て込み角度を調整できるサポートが使用される。
【0003】
実公平1−37057号に記載のサポートは、伸縮自在な本体部と、この本体部の両端部に設けられ、工事対象物であるコンクリート版に取り付けられた掛け金具に引っ掛け可能な2個のフック部とを有している。このサポートの本体部は、外管と、この外管に挿入された内管とで構成され、これらの外管と内管は右ねじと左ねじによるターンバックル機構で伸縮可能に連結されている。また、フック部の外側には筒部材が回転自在に嵌合され、これらの筒部材の内周面とフック部の外周面に形成されたねじ同士が螺合し、筒部材は回転操作されることによりフック部の先端側へ移動する。
【0004】
このサポートでコンクリート版等の建て込み、建て直し作業を行うときには、両端部のフック部をコンクリート版の掛け金具に引っ掛けた後、それぞれのフック部の筒部材を回転させることにより、この筒部材を掛け金具側へ螺進させ、これにより、フック部の開口を塞ぐことによって掛け金具からのフック部の脱落を防止する。次いで、本体部のターンバックル機構により本体部の長さを調整し、コンクリート版の建て込み角度を所定通りとする。
【0005】
また、実公昭50−911号にも、フック部の開口を塞ぐことによってフック部の掛け金具等からの脱落を防止する構造が示されている。この構造では、フック部に、ピンと、本体部の長さ方向と直角方向に移動自在となった楔部材と、本体部の長さ方向に滑動自在となった滑動部材とを設け、ピンと滑動部材との間の楔部材をハンマー等の工具で叩くことにより、ピンからの反力を受ける楔部材の楔作用で滑動部材をフック部の先端側へ移動させ、これによりフック部の開口を塞ぐようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
実公平1−37057号のサポートによると、本体部の伸縮構造のために、外部に露出している右ねじ、左ねじを使用したターンバックル機構が採用されており、また、フック部の開口を塞ぐためにフック部の外周面には前記筒部材から露出したねじが形成されているため、例えば、コンクリート版等の建築資材の建て込み作業中にこれらのねじにコンクリートが付着し、この結果、ターンバックル機構により本体部を伸縮させる作業を行うことが困難になったり、フック部の開口を塞ぐ作業を行うのに手間がかかったりする問題が生ずるとともに、このサポートを再使用する際には付着しているコンクリートの除去しなければならないという問題もあり、さらに、サポートを誤って落下させたときに、ねじを損傷させてしまうおそれもあった。
【0007】
一方、実公昭50−911号ではねじが採用されていないためこのような問題は生じないが、本体部の長さ方向と直角方向が移動方向となった楔部材が使用されているため、この方向におけるサポートの寸法が大きくなり、このため、この方向に充分の作業空間が無い場所ではそのサポートを使用する作業が困難になり、その取り扱いが難しくなるという問題があった。
【0008】
本発明の目的は、工事現場で生ずるコンクリート等の異物が付着したり損傷するおそれのあるねじを外部に露出させて形成することがなく、また、本体部の長さ方向と直角方向の寸法が小さくなり、取り扱いが容易になる工事用サポートを提供するところにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る工事用サポートは、伸縮自在な本体部と、この本体部の両端に設けられ、工事対象物に引っ掛け可能な2個のフック部とを有する工事用サポートにおいて、本体部は、内周面にねじが形成された内周面ねじ部材と、この内周面ねじ部材の内部に内周面ねじ部材側の端部が挿入され、この端部に前記内周面ねじに螺合するねじが外周面に形成された外周面ねじ部材とを含んで構成され、これらの外周面ねじ部材と内周面ねじ部材との相対回転により本体部が伸縮することを特徴とするものである。
【0010】
このサポートでは、外周面ねじ部材と内周面ねじ部材とに相対回転を生じさせると、すなわち、外周面ねじ部材に対して内周面ねじ部材を回転させたり、内周面ねじ部材に対して外周面ねじ部材を回転させたりすることにより、本体部を伸縮させることができるとともに、外周面ねじ部材における内周面ねじ部材側の端部のねじが常に内周面ねじ部材の内部に挿入されているように、外周面ねじ部材のねじと内周面ねじ部材のねじとの本体部の長さ方向における長さを設定しておくことにより、外部に露出するねじをなくすことができ、このため、建築等の工事現場で生ずるコンクリート等の異物が付着することを解消でき、また、サポートを誤って落下させてもねじが損傷することはない。
【0011】
また、本体部の伸縮は、外周面ねじ部材と内周面ねじ部材とに相対回転を生じさせることによってなされるため、そのための構造は本体部の長さ方向と直角方向の寸法が大きくならず、したがってその取り扱いは容易となる。
【0012】
以上のサポートにおいて、本体部は前記外周面ねじ部材と内周面ねじ部材だけで構成されたものでもよく、また、これらの部材に他の部材が加えられて構成されたものでもよい。
【0013】
前者の場合には、外周面ねじ部材の内周面ねじ部材側とは反対側の端部に2個のフック部のうちの一方が、内周面ねじ部材の外周面ねじ部材側とは反対側の端部に他方がそれぞれ設けられることになるが、これらのフック部はコンクリート版等の工事対象物に引っ掛けられるため、この前者のようにした場合には、内周面ねじ部材と外周面ねじ部材のうちの回転操作される部材に設けられるフック部は、この部材に対して回転自在とすることによりコンクリート版等の工事対象物に常時引っ掛けておくことができる。
【0014】
後者の一例は、内周面ねじ部材を短尺筒状の回転操作されるハンドル部材とし、外周面ねじ部材を2個のフック部のうちの一方が先端に設けられた長尺の第1棒状部材とし、この第1棒状部材のハンドル部材側の基端部に前記外周面ねじを形成し、ハンドル部材の前記一方のフック部とは反対側の端部にこのハンドル部材に対して回転自在となった筒状連結部材を連結し、この筒状連結部材を介して、先端に前記2個のフック部のうちの他方が設けられた第2棒状部材を本体部に連結することである。
【0015】
これによると、本体部は、ハンドル部材と筒状連結部材と第1および第2棒状部材とで構成され、ハンドル部材の回転操作により本体部を伸縮させることができるとともに、この回転操作時に第1および第2棒状部材は回転しないため、第1および第2棒状部材の各先端に設けるフック部をこれらの棒状部材に固着することができ、前者と違ってフック部を回転自在とする必要がなくなるため、それだけ本体部に対するフック部の取付強度を大きくできる。
【0016】
また、この後者の場合において、筒状連結部材の内部に第2棒状部材を摺動自在に挿入し、第2棒状部材にその長さ方向に複数の孔を間隔を開けて形成し、これらの孔のいずれか1つと筒状連結部材に形成した孔とを一致させたときのこれらの孔にピンを挿入自在としてもよい。
【0017】
このようにした場合には、ピンによって第2棒状部材を筒状連結部材およびこの筒状連結部材が回転自在に連結されている前記ハンドル部材に結合できるとともに、ピンを抜き、筒状連結部材に対して第2棒状部材を摺動させることによって筒状連結部材の孔と一致させる第2棒状部材の孔を異ならせ、筒状連結部材の孔と第2棒状部材の新たな孔とにピンを挿入すると、ハンドル部材からの第2棒状部材の突出量を変化させることができて本体部の全長を大きく変更できるため、ハンドル部材の回転操作による本体部の伸縮をサポート長さの微調整としたとき、ピンの挿抜による本体部の全長の大きな変更をサポート長さの粗調整とすることができ、これらの微調整と粗調整との組み合わせにより大きな範囲で細かなサポート長さ調整を行えるようになる。
【0018】
以上において、ハンドル部材は作業者がこのハンドル部材を容易に回転させることができるための1個または複数の操作用突部を備えているものでもよく、また、このような突部を備えていなくて単なる短尺筒状でもよく、また、シノ等の操作用バーを挿入できる孔を有し、この孔に挿入したバーでハンドル部材を回転操作できるようになっているものでもよく、さらに、このような孔は上記操作用突部に形成されていてもよい。
【0019】
また、前記第1棒状部材と第2棒状部材とを同じ直径を有するものとし、筒状連結部材に対する第2棒状部材の第1棒状部材側への摺動を第1棒状部材に突き当たるまでとしてもよいが、第1棒状部材と第2棒状部材のうち少なくとも第1棒状部材を中空とし、かつ第1棒状部材の内径を第2棒状部材の外径よりも大きくすることにより、第1棒状部材の内部に第2棒状部材を挿入可能とすることがより好ましい。
【0020】
このようにすると、第1棒状部材の内部への第2棒状部材の挿入によって本体部の長さ調整範囲を大きくできる。
【0021】
また、本発明にかかる工事用サポートは、本体部と、この本体部の両端に設けられ、工事対象物に引っ掛け可能な2個のフック部とを有する工事用サポートにおいて、フック部の外側には筒部材が回転自在に嵌合されているとともに、フック部にはこの筒部材の外径方向へ隆起した突起が形成され、筒部材にはこの突起が係合しかつこの筒部材の回転方向へ延びる螺旋部が形成されていることを特徴とするものである。
【0022】
このサポートによると、フック部の突起に筒部材の螺旋部を係合し、筒部材を回転させると、筒部材は螺旋部の送り作用によってフック部の先端側へ移動することになり、フック部の開口を塞ぐことになる。これによってフック部の工事対象物からの脱落は防止される。
【0023】
このサポートにおいて、筒部材の螺旋部は筒部材の内周面に形成された螺旋溝でもよく、筒部材の本体部側の端面を筒部材の回転方向に螺旋状に形成することにより、この端面を螺旋部としてもよい。
【0024】
いずれの場合であっても、フック部や筒部材には外部に露出したねじは形成されず、このため、工事現場で生ずるコンクリート等の異物がねじに付着してフック部の開口を塞ぐ作業に手間がかかるなどの従来の問題を解決でき、また、フック部には回転自在となった筒部材を設けるだけでよいため、本体部の長さ方向と直角方向の寸法は大きくならず、このためサポートの取り扱いを容易に行えるようになる。
【0025】
なお、筒部材に設ける螺旋部は上述のように筒部材の内周面に形成した螺旋溝でもよいが、この螺旋部を筒部材の本体部側の端面とすることがより好ましい。このようにすると、筒部材の端面は外部に表れているため、フック部の突起が螺旋部に係合しているか否かの確認を容易、確実に行え、また、筒部材に螺旋部を形成する作業を簡単に行えるようになる。
【0026】
また、筒部材には、螺旋部に係合する前の突起が侵入可能であってフック部の先端側への深さを有する欠部を形成しておくことが好ましい。
【0027】
このような欠部を筒部材に設けておくと、螺旋部に係合させる前の突起を欠部に侵入させておくことにより、筒部材はフック部の先端側から本体部側に欠部の深さ分だけ後退するため、前記開口からフック部に工事対象物を容易に引っ掛けることができるようになり、この引っ掛け作業の簡単化を図ることができるようになる。
【0028】
以上の本発明に係る工事用サポートは建築現場でコンクリート版や柱等の建築資材を建て込む作業、これらの資材を建て直す作業等に使用でき、また、水平面で直角等の角度をなして接合等される2個の建築資材同士の角度調整の設定作業にも使用でき、さらには、建物や橋等の構築物に作業用足場等の仮設物を取付支持させる場合にも使用でき、また、建築作業に限らず、土木作業等の各種工事に適用できる。
【0029】
また、本発明に係るサポートのフック部を引っ掛ける相手は、コンクリート版等の工事対象物に取り付けたU字状金具等による掛け部材でもよく、あるいは工事対象物自体、例えば、工事対象物がコンクリート版である場合には、そのコンクリート版に埋設されていて外部に露出させた鉄筋でもよく、サポートが使用される工事対象物の種類、構造等に応じて任意に決めることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、建築物の床スラブ1へのコンクリート版2の建て込み作業時に使用されている本実施形態に係るサポート3を示し、図2は、そのサポート3の一部省略の拡大図である。サポート3は、本体部4と、この本体部4の両端部に設けられたフック部5とを有しており、これらのフック部5が引っ掛けられるU字状金具6Aを備えた掛け部材6が予め床スラブ1とコンクリート版2に取り付けられている。
【0031】
本体部4は、短尺筒状で外周面に複数の操作用突部7Aを備えたハンドル部材7と、このハンドル部材7から一方側、図示例では床スラブ1側に延びる第1棒状部材8と、ハンドル部材7の他方側の端面に取り付けられた筒状連結部材9と、この筒状連結部材9から第1棒状部材8とは反対側に延びる第2棒状部材10とで構成されている。
【0032】
図4に示すように、ハンドル部材7の内周面には、第1棒状部材8側の内端部を除いたハンドル部材7の全長に亘ってねじ11が形成されており、この内端部にはストッパ部材としてのビス12が設けられている。第1棒状部材8におけるハンドル部材7側端部の外周面にはねじ13が形成され、本実施形態では、このねじ13は、第1棒状部材8のハンドル部材7側端部にねじ13が外周面に形成されているねじ管部材14を固着することにより設けている。本実施形態において、内周面のねじ11により、ハンドル部材7は内周面ねじ部材となっており、外周面のねじ13により、第1棒状部材8は外周面ねじ部材となっている。
【0033】
また、上記筒状連結部材9は、フランジ9Aがハンドル部材7の端部に固着されたホルダー部材15とハンドル部材7との間で抱持されることによりハンドル部材7に対して回転自在となっており、この筒状連結部材9に第2棒状部材10のハンドル部材7側端部が挿入されている。第1棒状部材8と第2棒状部材10は共に中空部材であり、また、第1棒状部材8の内径は第2棒状部材10の外径よりも大きく、したがって、図4の2点鎖線10’で示すように、第1棒状部材8の内部に第2棒状部材10が挿入可能になっている。
【0034】
筒状連結部材9にはその直径方向へ貫通した孔16が形成され、また第2棒状部材10にも同方向への孔17が形成されている。第2棒状部材10の孔17は、図2、図3に示す通り、第2棒状部材10の長さ方向に間隔を開けて複数個設けられている。このため、第2棒状部材10をハンドル部材7、筒状連結部材9に対して摺動させると、筒状連結部材9の孔16と、第2棒状部材10の複数の孔17のうちの1個とを一致させることができ、これらの孔16と17に図4のピン18を挿入することによりその位置で第2棒状部材10をハンドル部材7、筒状連結部材9に固定できる。また、ピン18を抜いて第2棒状部材10を摺動させ、筒状連結部材9の孔16に第2棒状部材10の新たな孔17を一致させてこれらの孔にピン18を挿入すると、ハンドル部材7からの第2棒状部材10の突出量を変更することができる。
【0035】
前記フック部5の具体的構造は図5〜図7で示されており、図7は、図6のVII−VII線断面図である。図7で示す通り、フック部5は本体部4の第1棒状部材8、第2棒状部材10の先端にフック部材19を溶接で固着したものであり、このフック部材19は、第1棒状部材8、第2棒状部材10の先端に当てがわれて溶接された大径の基端部19Aと、基端部19Aからフック部材19の先端側へ延びる細幅状の首部19Bと、首部19Bの先部に形成され、直径が基端部19Aよりは小さいガイド部19Cと、ガイド部19Cの先端から湾曲状に延び、ガイド部19Cとの間に開口20が形成されている鉤部19Dとからなる。また、図7に示すように、首部19Bには、ガイド部19Cに隣接して本体部4の外径方向に隆起した突起21が形成されている。
【0036】
以上の形状となっているフック部材19のガイド部19Cの外側には筒部材22が嵌合され、この筒部材22はガイド部19Cの外径と対応する内径を有するため、ガイド部19Cで案内されながらフック部材19に対して回転自在、かつフック部材19の軸方向に摺動自在となっており、筒部材22の外周面には筒部材22の回転操作、摺動操作を行うときに使用する操作用突部22Aが複数設けられている。筒部材22の本体部4側の端面は筒部材22の直径方向と一致する切り口になっておらず、筒部材22の回転方向に延びるにしたがい筒部材22の軸方向に延びる螺旋部23となっている。
【0037】
また、筒部材22の本体部4側の端面にはフック部材19の先端側への深さを有する欠部24が形成され、この欠部24は、図6、図7に示すように、螺旋部23における筒部材22の軸方向始端部23Aと終端部23Bとの間に設けられている。
【0038】
次ぎにサポート3の使用方法を説明する。先ず、筒部材22の外径方向に隆起しているフック部材19の突起21の位置と筒部材22の欠部24の位置とを一致させ、この後、筒部材22を本体部4側へ後退させ、これにより欠部24に突起21を侵入させ、フック部材19の開口20を充分開けておく。また、図4で示したピン18を引き抜き、本体部4の第2棒状部材10をハンドル部材7、筒状連結部材9に対して摺動させ、これにより、本体部4の全体長さを床スラブ1とコンクリート版2に予め取り付けられている掛け部材6同士の間隔と概ね対応させ、このときに互いに一致している筒状連結部材9の孔16と第2棒状部材10の孔17とにピン18を挿入し、本体部4の全体長さをその長さに固定する。
【0039】
次いで、サポート3の両端のフック部材19の鉤部19Dに、フック部材19の開口20から、床スラブ1とコンクリート版2のそれぞれの掛け部材6のU字状金具6Aを引っ掛けて挿入する。この後、それぞれのフック部材19の筒部材22をフック部材19の先端側へ摺動させ、これにより突起21を欠部24から脱出させ、次いで筒部材22の操作用突部22Aで筒部材22を図5中左回転させる。この結果、突起21は前記始端部23Aを経て筒部材22の螺旋部23に係合し、筒部材22をさらに回転させることにより、突起21が当接している螺旋部23による螺進作用で筒部材22を、図6、図7の2点鎖線22’で示すように、フック部材19の先端側へ移動させ、最後は操作用突部22Aをハンマー等の工具で叩くことによって筒部材22を掛け部材6のU字状金具6Aに当てるまで移動させ、これにより、筒部材22で開口20を塞いでフック部材19の鉤部19DからのU字状金具6Aの脱出を防止する。
【0040】
これにより、図1、図2で示すように床スラブ1に建て込まれたコンクリート版2はサポート3で支持されることになる。
【0041】
この後、このハンドル部材7に形成されている操作用突部7Aを手で操作することにより、または図4で示すように操作用突部7Aに設けられている孔7Bにシノ等のバー状の工具を挿入し、この工具を操作することにより、ハンドル部材7を回転させる。これにより、ハンドル部材7の前述した内周面ねじ11に外周面ねじ13が螺合している第1棒状部材8は、図4の2点鎖線8’で示すようにハンドル部材7に対して移動し、この移動は、第1棒状部材8に取り付けられた前記ねじ管部材14が、ハンドル部材7の一方の端部に配置されている筒状連結部材9のフランジ9Aと、他方の端部に配置されているストッパ部材としてのビス12とに当接するまで可能であり、ハンドル部材7に対する第1棒状部材8の移動により本体部4は伸縮し、本体部4の長さが調整される。
【0042】
これにより、床スラブ1に対するコンクリート版2の建て込み角度が調整されることになる。
【0043】
コンクリート版2を建築物の図示外の止め金等に止めて固定した後は、以上とは逆の操作を行うことによりサポート3を掛け部材6から外すことができ、そして、サポート3を他のコンクリート版の建て込み作業等に再使用できる。
【0044】
以上説明した本実施形態によると、本体部4を伸縮させる構造は、回転操作されるハンドル部材7の内周面ねじ11に第1棒状部材8の外周面ねじ12を螺合させたものとなっていて、本体部4には外部に表れたねじはなく、また、フック部材19の開口20を塞ぐために筒部材22をフック部材19の先端側へ摺動させる構造は、フック部材19に筒部材22の外径方向に隆起した突起21を形成し、この突起21を筒部材22の端面に形成した螺旋部23に係合させるものとなっていて、フック部材19にも外部に表れたねじは存在しないため、コンクリート等の異物が多い建築等の工事現場でサポート3を使用しても、ねじにこの異物が付着してしまって本体部4の伸縮作業およびフック部材19の開口20を筒部材22で塞ぐ作業が困難になることはなく、また、サポート3を誤って落下させた場合にねじを損傷させてしまう事故が発生することもなく、サポート3の本来の機能を長期間に亘り保証することができる。
【0045】
また、本体部4の長さ調整はハンドル部材7の回転操作で行われ、筒部材22をフック部材19の先端側へ摺動させる作業も筒部材22を回転させることにより行われるため、本体部4およびフック部5は本体部4の長さ方向と直角方向の寸法が大きくならず、この結果、サポート3の取り扱いが容易になる。
【0046】
さらに、本体部4は第1棒状部材8とは反対側に延びる第2棒状部材10を含んで構成されており、この第2棒状部材10には複数の孔17が形成されているため、これらの孔17のなかから筒状連結部材9の孔16と一致させてピン18を挿入する孔を選択することにより、本体部4の全体長さを段階的に調整でき、ハンドル部材7の回転による本体部4の伸縮を微調整としたとき、この段階的調整を本体部4の粗調整とすることができ、ハンドル部材7の内周面ねじ11の軸方向長さから第1棒状部材8の外周面ねじ13の軸方向長さを差し引いた長さを、第2棒状部材10に等間隔で設けた複数の孔17のそれぞれの間隔と同じかこれよりも長くしておくことにより、粗調整範囲の全体に亘って本体部4の長さを微調整することができる。
【0047】
また、本実施形態では、中空の第1棒状部材8の内径は第2棒状部材10の外径よりも大きいため、本体部4の長さを粗調整するとき、第1棒状部材8の内部に第2棒状部材10を挿入でき(図3の2点鎖線5’は、第1棒状部材8の内部に第2棒状部材10を挿入したときの第2棒状部材10側のフック部5を示す)、このため、本体部4の粗調整長さを各種工事に使用できる長い範囲とすることができる。
【0048】
さらに、突起21と協働して筒部材22をフック部19の先端側へ移動させるための螺旋部23は筒部材22の外部に表れている端面であるため、螺旋部を筒部材22の内周面に螺旋溝として形成した場合と異なり、螺旋部23の形成を容易に行えるとともに、螺旋部23への突起21の係合を確実かつ容易に確認できるという効果を得られる。
【0049】
また、螺旋部23に係合する前の突起21は、筒部材22を本体部4側へ後退させることにより筒部材22の欠部24に侵入させることができ、この欠部24はフック部材19の先端側への深さを有しているため、筒部材22の後端でフック部19の開口20を大きく開けることができ、このため、開口20から掛け部材6のU字状金具6Aをフック部材19の鉤部19Dに引っ掛ける作業を容易に行える。
【0050】
【発明の効果】
本発明に係るサポートには、工事現場で生ずるコンクリート等の異物が付着したり損傷するおそれのあるねじが外部に露出して形成されず、このため、サポートを所定通り操作することができるようになり、また、本体部の長さ方向と直角方向の寸法を小さくでき、サポートの取り扱いを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るサポートで床スラブにコンクリート版を建て込む作業を行うときを示す斜視図である。
【図2】サポートの一部を省略した床スラブとコンクリート版の縦断面図である。
【図3】サポートだけを示す一部省略の側面図である。
【図4】サポートの本体部を示す半截断面の合成図である。
【図5】サポートのフック部に筒部材が嵌合される前を示す斜視図である。
【図6】フック部の側面図である
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【符号の説明】
3 サポート
4 本体部
5 フック部
6 掛け部材
7 ハンドル部材
8 第1棒状部材
9 筒状連結部材
10 第2棒状部材
11、13 ねじ
16,17 孔
18 ピン
19 フック部材
20 開口
21 突起
22 筒部材
23 螺旋部
24 欠部

Claims (1)

  1. 本体部と、この本体部の両端に設けられ、工事対象物に引っ掛け可能な2個のフック部とを有する工事用サポートにおいて、フック部の外側には筒部材が回転自在かつ軸方向に摺動自在に嵌合されているとともに、前記フック部には前記筒部材の外径方向へ隆起した突起が形成され、前記筒部材の前記本体部側の端面は、前記突起が係合しかつ前記筒部材の回転方向へ延びる螺旋部となっており、前記筒部材には、前記螺旋部に係合する前の前記突起が侵入可能であって前記フック部の先端側への深さを有する欠部が形成されていることを特徴とする工事用サポート。
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