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JP3975554B2 - 乗員拘束装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗員拘束装置に関し、特に、同一センサを複数用いて簡単なシールド構造によりノイズの影響を回避することができる乗員拘束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両に搭載される乗員拘束装置では、衝突時の衝撃を検出するためのGセンサを車両のセンタコンソール部やドア部等に分散して配置し、それぞれの部位での衝撃度合いを一箇所に設けられた制御部で監視し、車両の衝突かどうかを所定の演算によって判断し、エアバッグモジュールを展開するかどうかを決定していた。
【0003】
近年、各種ユニットのレイアウトの自由度確保、ハーネス数の削減等のため、各部のエアバッグモジュールを1カ所に設けた複数のGセンサや制御部を有するユニットで制御することが望まれてきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、1つのユニット内に複数のGセンサを配置した場合、個々のGセンサが外来ノイズの影響を受けた場合、外来ノイズに影響されている電圧信号から衝撃による電圧信号を分離するには、個々のGセンサからの電圧信号に外来ノイズの影響を減少させるためのフィルタ回路やノイズ除去回路を付加する必要があり、回路構成が複雑になり、製造コストが高価なものになっていた。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、外来ノイズが加わった場合でも、従来同様の耐ノイズ性能を有する乗員拘束装置を簡単な構成でかつ安価に提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するため、車両に加わる衝撃度合いを検出するための加速度センサを有し、この加速度センサの出力信号から車両が衝突したと判断した場合には、車室内にエアバックモジュールを展開する乗員拘束装置であって、外来ノイズを遮断するシールドケースにより覆われた第1の加速度センサと、シールドケースにより覆われていない状態で前記第1の加速度センサと略隣接して設けられ、この第1の加速度センサと略同一の第2の加速度センサと、前記第1の加速度センサから出力される信号が所定の基準値以上で、且つ、前記第2の加速度センサから出力される信号が所定の基準値以上で、且つ、前記第1の加速度センサから出力される信号と前記第2の加速度センサから出力される信号の差分値が所定の閾値未満の場合に、前記エアバックモジュールを展開させる制御手段とを有することを要旨とする。
【0007】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明によれば、外来ノイズを遮断するシールドケースにより覆われた第1の加速度センサからの出力信号が所定の基準値以上で、且つ、シールドケースにより覆われていない状態で第1の加速度センサと略隣接して設けられ、この第1の加速度センサと略同一の第2の加速度センサの出力信号が所定の基準値以上で、且つ、第1の加速度センサの出力信号と第2の加速度センサの出力信号との差分値が所定の閾値未満の場合に、エアバックモジュールを展開させるようにすることで、略同一の加速度センサに加わる外来ノイズによる影響をキャンセルすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0009】
図1は、本発明の一実施の形態に係る乗員拘束装置の構成を示す図である。
【0010】
図1に示すように、乗員拘束装置1は、車両に搭載され電子機器に電源を供給するバッテリ3と、エンジンの始動時からオン操作されるイグニッション・スイッチIGN_SW5と、Gセンサを実装するためのプリント基板7と、外来ノイズの影響を回避するためにGセンサ11を覆うシールドケース9と、車両に加わる衝撃度合いに応じて電圧信号を出力する略同一の半導体素子からなるGセンサ11,13と、バッテリ3から供給される電源電圧を安定化する電源回路15と、Gセンサ11,13から出力される電圧信号に基づいて車両が衝突したかどうかを判断するCPU17と、車両が衝突した場合にCPU17の出力端子Vo から出力される点火信号(Highレベル)に応じてスクイブ19に点火電流を出力する点火用のトランジスタTRと、点火電流が加わった場合にエアバッグモジュール(図外)を展開するスクイブ19とから構成されている。
【0011】
なお、Gセンサ11,13は、互いにプリント基板7上に略隣接して設けられていることとする。
【0012】
図2は、Gセンサ11を覆うシールドケース9の外観図(a)と、プリント基板7を実装面上方から見た上面図(b)と、プリント基板7をはんだ面から見た底面図(c)である。
【0013】
シールドケース9は、リン青銅等の素材を圧延成形したケースであり、アース接地することで外来ノイズの透過を防止する効果を有する部材である。図2(a)に示すように、シールドケース9の下部にはリード31が複数設けられており、図2(b)に示すプリント基板7に取り付けられたGセンサ11を覆うように開けられたリード穴33にシールドケース9のリード31が挿入される。プリント基板7のリード穴33に挿入されたシールドケース9のリード31は、図2(c)に示すように、プリント基板7上のはんだ面でベタアースされる。この結果、Gセンサ11は、シールドケース9とプリント基板7によって覆われ外来ノイズの影響を回避することができる。
【0014】
次に、図4を参照して、図3に示すCPUの処理機能(S10〜S60)に基づいて乗員拘束装置の動作を説明する。なお、図3に示すGセンサ1,2はそれぞれGセンサ11,13のことであり、以下の説明上ではGセンサ1,2を用いて説明することとする。
【0015】
まず、処理機能S10に示すアルゴリズム1では、Gセンサ1から出力される電圧信号が所定の基準値以上の場合には、車両が衝突したこととして判断し、Gセンサ1から出力される電圧信号がこの基準値以下の場合には、ノイズレベルととして判断する。次に、処理機能S20に示すアルゴリズム2では、Gセンサ2から出力される電圧信号が所定の基準値以上の場合には、車両が衝突したこととして判断し、Gセンサ2から出力される電圧信号がこの基準値以下の場合には、ノイズレベルととして判断する。
【0016】
次に、処理機能S30に示す積分処理では、Gセンサ1から出力される電圧信号の前回値と今回値とを加えて今回の積分値とする。この結果、図4(a)に示すように、衝撃がGセンサ1に加わっている場合には、破線(イ)に示すレベルとなる。シールドケースによりレベルの下がったノイズをGセンサ1が感知している場合には、実線(ロ)に示すレベルとなる。
【0017】
次に、処理機能S40に示す積分処理では、Gセンサ2から出力される電圧信号の前回値と今回値とを加えて今回の積分値とする。この結果、図4(b)に示すように、衝撃がGセンサ2に加わっている場合には、実線(ハ)に示すレベルとなる。同様に、高レベルの外来ノイズをGセンサ2が感知している場合には、実線(ハ)に示すレベルとなる。即ち、Gセンサ2から出力される電圧信号に積分処理を施しても、Gセンサ2に衝突時に生じる衝撃が加わっているのか、高レベルの外来ノイズを感知しているのかを区別することができない。
【0018】
ここで、処理機能S50に示す差分処理では、積分処理S40で求められた積分値から積分処理S30で求められた積分値を減算して両者の差分値を求める。この結果、図4(c)に示すように、衝撃がGセンサ1,2に加わっている場合には、実線(ニ)に示すレベルとなり、所定の閾値ラインよりも低くい差分値が出力されるので、衝突時に生じる衝撃として判断する。一方、図4(d)に示すように、外来ノイズが発生中の場合には、実線(ホ)に示すレベルとなり、所定の閾値ラインよりも高い差分値が出力されるので、ノイズレベルとして判断する。
【0019】
次に、処理機能S60に示す論理積処理では、アルゴリズム1,2での判断結果値と、差分処理S50での判断結果値とに基づいて論理積を求める。
【0020】
この結果、衝突時に車両に加わる衝撃がGセンサ1,2で検出されている場合には、論理積処理S60から点火信号を表す論理値「1」が出力される。即ち、車両が衝突した場合にCPU17の出力端子Vo から出力される点火信号(Highレベル)に応じてトランジスタTRがオン動作し、スクイブ19に点火電流が流れ、スクイブ19が加熱されてエアバッグモジュール(図外)が展開することになる。
【0021】
一方、ノイズがGセンサに加わっている場合には、論理積処理S60からは非作動を表す論理値「0」が出力される。即ち、トランジスタTRはオフ状態となっている。
【0022】
このように、外来ノイズの影響を回避するためのシールドケース9を有するGセンサ11と、外来ノイズの影響下にあると共にGセンサ11と略隣接して設けられるGセンサ13とからそれぞれ出力される電圧信号間の差分値が所定の閾値未満の場合には、車両が衝突したと判断する差分処理S50をCPU17で行い、同一のプリント基板7上にこれらを配置することで、略同一のGセンサ11,13に加わる外来ノイズによる影響をキャンセルすることができる。この結果、従来同様の耐ノイズ性能を有する乗員拘束装置を簡単な構成でかつ安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る乗員拘束装置の構成を示す図である。
【図2】Gセンサ11を覆うシールドケース9の外観図(a)と、プリント基板7を実装面上方から見た上面図(b)と、プリント基板7をはんだ面から見た底面図(c)である。
【図3】CPUの処理機能(S10〜S60)を説明するための図である。
【図4】Gセンサ1の積分値を表す図(a)と、Gセンサ2の積分値を表す図(b)と、衝撃時の差分値を表す図(c)と、ノイズ時の差分値を表す図(d)である。
【符号の説明】
9 シールドケース
11,13 Gセンサ
17 CPU
19 スクイブ

Claims (1)

  1. 車両に加わる衝撃度合いを検出するための加速度センサを有し、この加速度センサの出力信号から車両が衝突したと判断した場合には、車室内にエアバックモジュールを展開する乗員拘束装置であって、
    外来ノイズを遮断するシールドケースにより覆われた第1の加速度センサと、
    シールドケースにより覆われていない状態で前記第1の加速度センサと略隣接して設けられ、この第1の加速度センサと略同一の第2の加速度センサと、
    前記第1の加速度センサから出力される信号が所定の基準値以上で、且つ、前記第2の加速度センサから出力される信号が所定の基準値以上で、且つ、前記第1の加速度センサから出力される信号と前記第2の加速度センサから出力される信号の差分値が所定の閾値未満の場合に、前記エアバックモジュールを展開させる制御手段とを有することを特徴とする乗員拘束装置。
JP12923198A 1998-03-11 1998-05-12 乗員拘束装置 Expired - Lifetime JP3975554B2 (ja)

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