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JP3978889B2 - バンプ電極の接合強度試験装置と試験方法 - Google Patents
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バンプ電極の接合強度試験装置と試験方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体または半導体装置を構成するバンプ電極の接合強度試験装置および試験方法に係り、特に、BGA(ボールグリッドアレイ)のはんだボールの引張り強度の試験装置および試験方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高密度実装の普及にともない、半導体または半導体装置を構成するバンプ電極(バンプたとえば、略球形のはんだボール等とメッキ層と銅箔パターン等とからなる。)の引張り強度試験装置または試験方法として、半導体または半導体装置全体を引張ったり,プローブとバンプを接着剤で接続し引張する方法が用いられている。
また、特開平8−111417号公報では、半導体を構成するバンプに当接したプローブを加熱接着し、該プローブを引張り、その接合強度を測定する接合強度試験方法と装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記特開平8−111417号公報の方法を用いて、例えば半導体装置としてBGAを対象とした場合の試験方法を説明する。
この場合は、バンプ電極を構成するバンプとしてはんだボールが用いられ、周辺の構造は概ね図4のようになっている。
バンプ電極の引っ張り強度測定はまず半導体装置の基材20を固定する。次に、プローブをはんだボール17に固着(接続/接着)して基材20からはんだボール17を剥離する上方向に引張して行なう。
【0004】
室温における引っ張り強度測定では、銅箔19が基材20から剥離するモードが多く見受けられる。一方、BGAのはんだボールにまつわる問題の一つに、リフロー半田付けの際などの高温状態で、メッキ18とはんだボール17との接合強度が低下しパッケージの反りとあわせて、最悪の場合、剥離に至るという現象がある。
この場合の剥離個所は当然、メッキ18とはんだボール17の界面で生じる。この現象が生じた場合、メッキ仕様の改善などの対策が取られる。
しかし、上記対策の効果を検証しようとしても、常温下で行なう従来の引っ張り強度試験では破壊が銅箔と基材の間で生じてしまう。
その結果、メッキとはんだボールとの接合強度を正しく測定することが不可能であった。
【0005】
本発明は高温状態におけるバンプ電極の接合強度を正確に測定することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のバンプ電極の接合強度試験装置および試験方法は、
1.引っ張り強度測定に際し、バンプ電極を備えた半導体または半導体装置の内いずれか一方を所定温度たとえば80℃〜130℃の範囲に加熱する構成とした。
2.バンプ電極にプローブを接着固定する工法として、前記バンプ電極にプローブを当接した状態で前記プローブに加熱コテ(鏝)を接触させる工法、または光ビーム、レーザービーム、熱風等の内いずれか一つの加熱手段を用いバンプ電極を溶融し接着する構成とした。
3.プローブは、金属部分(銅または銅合金)と熱絶縁体部分(樹脂部材)とを接続した構成とした。
【0007】
上記構成により本発明は、高温時のバンプ電極の接合強度を正確に測定できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明における第1の発明は、バンプ電極を備えた半導体またはバンプ電極を備えた半導体装置の内いずれか一方を固定するステージと、前記半導体または半導体装置を加熱する手段と、前記バンプ電極にプローブを接着する手段と、前記プローブを引張し前記バンプ電極の引張り強度を測定する接合強度測定手段とを備えたことを特徴とするバンプ電極の接合強度試験装置としたもので、高温時のバンプ電極の接合強度を正確に測定できる。
【0009】
さらに、第2の発明は、プローブが金属部分と熱絶縁体部分とからなることを特徴とする第1の発明に記載のバンプ電極の接合強度試験装置としたもので、プローブの保持、駆動部に熱伝達しにくい。
【0010】
さらに、第3の発明は、面状ヒーターの熱がステージに伝導しないよう、ヒーターとステージとの間に熱絶縁体を配置したことを特徴とする第1の発明に記載のバンプ電極の接合強度試験装置としたもので、試験装置の温度上昇を防止する。
【0011】
さらに、第4の発明は、引張強度測定手段がプッシュプルゲージであることを特徴とする第1〜3の発明に記載のバンプ電極の接合強度試験装置としたもので、測定手段が簡便で安価となる。
【0012】
さらに、第5の発明は、バンプ電極の引っ張り強度を測定する試験方法であって、半導体を構成するバンプ電極または半導体装置を構成するバンプ電極の内いずれか一方にプローブを接着し、前記半導体または半導体装置を所定温度に加熱した状態で前記バンプ電極の引張強度を測定するようにしたことを特徴とするバンプ電極の試験方法としたもので、高温時のバンプ電極の接合強度を正確に測定できる。
【0013】
さらに、第5の発明は、バンプ電極に当接したプローブに熱ゴテ、または光ビーム、レーザービーム、熱風等の内いずれか一つの加熱手段を用い前記バンプ電極とプローブとを接着するようにしたことを特徴とする第5の発明に記載のバンプ電極の試験方法としたもので、バンプの溶融を簡便迅速に行える。
【0014】
以下、本発明の一実施例におけるバンプ電極の接合強度試験装置と試験方法について図面と共に説明する。
【0015】
【実施例】
図2は本発明の一実施例における半導体または半導体装置のバンプ電極の接合強度試験装置の全体構成を示す概念の側面図である。
図2において、バンプ電極の接合強度試験装置は台10、脚11、支柱12から構成されており台10の上にはヒーター2および試料である半導体または半導体装置1を固定するステージ6が備わっている。
また、台10の下部に設けられたモーター14によりステージ6と垂直に上下方向に可動である可動部13が支柱に備えられ、可動部13には引っ張り強度を測定するプッシュプルゲージ9が備え付けられている。プッシュプルゲージ9の下端にはプローブ8が取り付けられている。
【0016】
図1は本発明におけるバンプ電極の接合強度試験装置のステージ部周辺の詳細斜視図である。
半導体または半導体装置1は押え板3とネジ7によりヒーター2に密着した状態でステージ6に固定される。この場合のヒーターとしては半導体または半導体装置1との密着性をあげるため面状のシリコンラバーヒーターを用いることが望ましい。さらに、ヒーター2と半導体または半導体装置1との間に熱伝導用のシリコングリスを塗布するとなお効果的である。
また、ヒーター2とステージ6の間に熱絶縁体4を配置しており、さらに熱絶縁体4とステージ6の間にスペーサー5を介し一定の空隙を有している。
上記構成によりヒーター2のステージ6への熱絶縁が確保され、ヒーター2の熱効率が向上する。
【0017】
ステージ6は二次元平面内を任意に移動するXYテーブルとなっており、半導体または半導体装置1を取り外すこと無く、連続して複数個のバンプ電極強度を引っ張り測定できる。
【0018】
プローブ8はバンプ電極100のバンプ(例えば、はんだボール)と濡れ性が良好な金属部分と、熱絶縁体部分との組み合わせからなっている。
一例を挙げると図3のように、銅線15を樹脂16に固着したものである。該構成により、半導体または半導体装置1を構成するバンプ電極100を加熱した際、プローブ8を伝って放熱してしまうことを防ぐことができる。
即ち、プローブ8全体を金属部材で構成すると、プローブ8をバンプ電極に当接または固着した場合に、プローブ8を伝って半導体または半導体装置1の熱が奪われ、ヒーターの熱効率が極端に悪くなる。
【0019】
次に、バンプ電極100の引っ張り強度測定手順について説明する。まず、面状ヒーター2に通電して半導体または半導体装置1を所望の温度、例えば、80℃〜130℃の範囲に加熱する。
次に、半導体または半導体装置1のはんだボールを備えたバンプ電極100にプローブ8を当接する。この状態でプローブ8の先端に熱ごて(鏝)を接触させ、はんだバンプを溶融させる。
このとき、プローブ8の先端にフラックスを塗布しておくと溶融が速やかに行なわれる。溶融を確認後、熱ごてを取り除くことでプローブ8とはんだバンプとが固着される。
【0020】
続いて、半導体または半導体装置1を80℃〜130℃程度の範囲に保ったまま、接合強度試験装置の可動部13を可動させ、プッシュプルゲージ9およびはんだバンプに固着(接着)されたプローブ8を基材の主平面と直交する方向()鉛直方向に引張り、バンプ電極100が破壊した時点の引っ張り強度を測定する。
【0021】
図5は1.27mmピッチのプラスチックBGAのはんだボールの各温度毎の引張り強度と破壊モードを示したものである。横軸にはんだボールの温度、縦軸に引張り強度を示している。
銅箔と基材との間で破壊した場合を×印、メッキとはんだの間で破壊した場合を○印で図示している。破壊モードがボール温度に強く依存していることが分かる。このことは、従来の室温で行なっていた試験方法では知り得なかったことである。
【0022】
なお、上記実施例においてプローブとバンプ電極との加熱接着手段として熱鏝をプローブに当接する工法の例を説明したが、別段、これに限るものでないことは言うまでもない。任意の加熱手段、例えば、光ビーム、レーザービーム、熱風等の内いずれか一つをプローブ、またはバンブまたはプローブとバンプとの当接部分等に照射するようにしてもよい。
また、バンブやバンブ電極の構成についても任意の部材と構成を用いてよいことも同様である。
【0023】
【発明の効果】
上記構成により本発明は高温時のバンプ電極の接合強度を正確に測定することができる。
また、プローブがバンプ電極のバンプ金属と濡れ性が良好な金属と熱絶縁体との組み合わせからなる構成と、半導体または半導体装置1を加熱する面状ヒーターがステージから熱絶縁されている構成とにより、面状ヒーターの熱効率が極めて良い。
さらに、ステージをXYテーブルとすることにより、半導体または半導体装置1を取り外すこと無く、連続して複数個のバンプ電極強度を測定でき、作業効率が優れている。
さらに、、引張り強度を測定する手段に一般的なプッシュプルゲージを用いることで接合強度試験装置を安価に構成できる。
さらに、プローブとバンプ電極との接着に熱鏝を用いた場合、プローブの加熱機構が不要となり接合強度試験装置を安価に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるバンプ電極の接合強度試験装置を構成するステージ部の拡大斜視図
【図2】本発明の一実施例のバンプ電極の接合強度試験装置の概念の側面図
【図3】図2を構成するプローブの斜視図
【図4】BGAのはんだボール接合部の概略構成側面図
【図5】図2を用いて測定した引っ張り強度の特性図
【符号の説明】
1 半導体または半導体装置
2 ヒーター
3 押え板
4 熱絶縁体
5 スペーサー
6 ステージ
7 ネジ
8 プローブ
9 プッシュプルゲージ
10 台
11 脚
12 支柱
13 可動部
14 モーター
15 銅線(金属部分)
16 樹脂(熱絶縁体部分)
17 はんだボール(バンブ)
18 メッキ
19 銅箔
20 基材
100 バンプ電極

Claims (12)

  1. バンプ電極を備えた半導体またはバンプ電極を備えた半導体装置の内いずれか一方を固定するステージと、前記半導体または半導体装置を加熱する加熱手段と、前記バンプ電極に接着するプローブと、前記プローブを引張ることで前記バンプ電極の接合強度を測定する接合強度測定手段とを備えたバンプ電極の接合強度試験装置であって、
    前記プローブが金属部分と熱絶縁体部分とからなることを特徴とするバンプ電極の接合強度試験装置。
  2. 前記プローブは、前記バンプ電極と濡れ性が良好な金属部分と樹脂部材からなる熱絶縁体部分とを接合してなることを特徴とする請求項1記載のバンプ電極の接合強度試験装置。
  3. 前記加熱手段が面状ヒーターであることを特徴とする請求項1記載のバンプ電極の接合強度試験装置。
  4. 前記面状ヒーターがシリコンラバーヒーターであることを特徴とする請求項記載のバンプ電極の接合強度試験装置。
  5. 前記面状ヒーターの熱が前記ステージに伝導しないよう、前記面状ヒーターと前記ステージとの間に熱絶縁体を配置したことを特徴とする請求項3〜4のいずれか1項に記載のバンプ電極の接合強度試験装置。
  6. 前記面状ヒーターの熱がステージに伝導しないよう、前記熱絶縁体と前記ステージの間にスペーサーを介し、一定の空隙を有していることを特徴とする請求項記載のバンプ電極の接合強度試験装置。
  7. 前記ステージが水平面内を縦横に可動するXYテーブルであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のバンプ電極の接合強度試験装置。
  8. 前記バンプ電極に前記プローブを接着する加熱接着手段として熱こて、光ビーム、レーザービーム、熱風の内いずれか一つを使用したことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のバンプ電極の接合強度試験装置。
  9. 前記接合強度測定手段がプッシュプルゲージであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のバンプ電極の接合強度試験装置。
  10. バンプ電極の接合強度を測定する接合強度試験方法であって、半導体を構成するバンプ電極または半導体装置を構成するバンプ電極の内いずれか一方に金属部分と熱絶縁体部分とからなるプローブを接着する接着ステップと、前記半導体または半導体装置を所定温度に加熱する加熱ステップと、前記プローブを引張ることで前記バンプ電極の接合強度を測定する接合強度測定ステップとを有することを特徴とするバンプ電極の接合強度試験方法。
  11. 前記加熱ステップは、前記半導体または半導体装置の内いずれか一方を加熱する温度を80℃〜130℃の範囲としたことを特徴とする請求項1記載のバンプ電極の接合強度試験方法。
  12. 前記接着ステップは、熱鏝、光ビーム、レーザービーム、熱風の内いずれか一つの加熱接着手段を用い前記バンプ電極と前記プローブとを接着するようにしたことを特徴とする請求項10〜1のいずれか1項に記載のバンプ電極の接合強度試験方法。
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