本発明の第1の側面は、希土類を添加した増幅媒体を用いる光増幅器において、利得プロファイルを一定に保つように制御できる光増幅器に関する。
本発明の第2の側面は、希土類を添加した増幅媒体を用いる光増幅器の利得プロファイルを一定に保つための制御方法に関する。
本発明では、上述のように第1の実施形態および第2の実施形態の光増幅器および制御方法がある。まず第1および第2の実施形態の原理について説明する。
まず、増幅に関与する準位が増幅終凖位と増幅始凖位の2つの準位のみである希土類を添加した増幅媒体を用いる場合についてその光増幅器と利得プロファイルを一定に制御する方法について説明する。このような増幅器には、増幅媒体として石英系EDFAを用いたものがある。
石英系のエルビウム添加光ファイバ(EDF)を増幅媒体とする光増幅器は、増幅に関与する準位が増幅終凖位(4I15/2)と増幅始凖位(4I13/2)の2つの準位であり、比較的簡単な系である。
このような増幅器は、例えば石英系EDFを増幅媒体とする光増幅器(石英系EDFA)は、石英系EDF、石英系EDFを励起するための励起手段、入力信号光などをモニターするためのモニター手段、およびこのモニター手段からの情報を基に励起手段を制御するための制御部を少なくとも有する。
図2(A)は、石英系EDFを増幅媒体とする光増幅器のEr3+イオンのエネルギー凖位を示す図である。この光増幅器では、増幅の終凖位(4I15/2)から増幅の始凖位(4I13/2)へ励起する方法を用いて増幅を行っている。石英系EDFAの利得プロファイル一定制御の方法の一例は、1チャネル(以下、ch.とも表記する。)の信号光の利得をモニタし、そのチャネルの利得が常に一定となるように励起光パワーを制御するものである。
以下にこの制御の原理を説明する。
波長λにおけるエルビウム添加光ファイバ増幅器の長手方向の位置xにおける単位長さあたりの利得Gain(λ,x)は、以下の式で表される(例えば、E. Desurvire, "Erbium-Doped Fiber Amplifiers," A. Wiley-Interscience Publication, Chapter 1, 1994(非特許文献4)参照)。
Gain(λ,x)=(σe(λ)N2(x)−(σa(λ)N1(x)) (eq1)
σe:誘導放出断面積
σa:誘導吸収断面積
N2(x):位置xでの増幅の始凖位(4I13/2)のイオン数
N1(x):位置xでの増幅の終凖位(4I15/2)のイオン数
Ntotal:全イオン数
ここで(eq1)、(eq2)式より、下式を得る。
Gain(λ,x)=(σe(λ)N2(x)−(σa(λ)(Ntotal−N2(x)) (eq3)
(eq3)式から解るように、変数はN2のみになる。
ここで、誘導放出断面積および誘導吸収断面積は、増幅媒体に添加される希土類イオンの物性で決定しているため、利得スペクトルを固定するためにはN2を固定すること、即ち増幅始準位と増幅終凖位のイオン数を固定する必要がある。
WDM伝送などでは、伝送路の損失の経時変化や信号チャネル数の変化により光増幅器への入力信号光のパワーが変化する。このような変化は、石英系EDFAでは、4I13/2に存在するEr3+の誘導放出速度が変化することに繋がり、結果として、N2が変化し、(eq3)から解るように利得スペクトルが変化する。
従って、石英系EDFを増幅媒体として用いる光増幅器のように、増幅に関与する準位が2つである場合には、任意の信号光波長をモニタし、この信号波長での利得を一定に保つように励起光パワーを制御すれば、光増幅器への入力パワーに関わらず(eq3)に基づいて利得スペクトルは一定に保たれる。
利得を一定に制御するための具体的手順は、増幅用光ファイバの入力端および出力端で信号光を分波して、それぞれの場所での信号光パワーを検出し、その検出値から信号光の利得を算出し、算出された利得値と設定値との誤差成分が零になるように励起光量を調節する。これが石英系EDFを増幅用光ファイバとして用いた光増幅器で利得プロファイルを一定に制御するため原理である。
ところで、このように増幅メカニズムが増幅始凖位と終凖位にいるイオンのみで記述できる系は非常にまれである。たとえば、エルビウム添加光ファイバで前記と同じ誘導放出を利用する場合においても、光ファイバを構成するホストガラスをフッ化物ガラスに変えただけでも、増幅の始凖位よりさらに高エネルギーの励起凖位への遷移と、遷移した先の凖位での寿命が無視できなくなる。このような場合には、ある波長(例えば入力信号光の1つの波長)での利得を一定に制御したとしても、利得プロファイルは一意的に決まらなくなる。これは、増幅動作を記述するにあたり、増幅始凖位、増幅終凖位およびそれ以外のイオン数を考慮する必要が生じたためである。即ち、例えばTDFAでは、総イオン数が下記の(eq2’)により表され、上記(eq3)のように1つのパラメータ(N2)を考慮するのみでは不十分となり、その他の準位のイオン数を考慮しなければならなくなったためである。
3つの準位が増幅に大きく関与する希土類添加光ファイバを用いる光増幅器には、ツリウム添加光ファイバ(TDF)を用いた光増幅器がある。この光増幅器では、図2Bに示すように、4準位の光増幅器であるが、増幅に大きく関与する準位が3つ存在する。即ち、TDFAでは、増幅に大きく関与するエネルギー凖位として、増幅の始凖位、終凖位および基底凖位が存在する。従って、これらの準位を全て考慮する必要があるため、EDFAでの議論のように1波長の利得をモニターし、これを一定にするように制御するだけでは前記3つの凖位間のイオン数を一定に保つことはできない。
図3は、WDM信号を増幅する場合、TDFAにおいて光増幅器へ入射する波長λ1の信号光のパワーと、TDFAより増幅されて出射された波長λ1の信号光のパワーより計算される利得を一定にするようにTDFAの励起光量を調節した場合の、光増幅器の特性を示す図である。
図3中に示すa〜cは、TDFAへの全入力信号パワーが低い場合をa、中間の値の場合をb、高い場合をcとして、光増幅器の特性を示したものである。この特性を評価した条件は、TDFAのTm3+添加濃度が6000ppmであり、励起波長が1400nmであった。増幅用のTm添加フッ化物光ファイバの励起は、この光ファイバに対して前方向および後方向より励起を行う双方向励起である。前方向励起光パワーと後方向励起パワーの比は常に一定とした。図3より明らかなように、単に一波長の利得を一定にしただけでは入力信号光パワーの変化に対して利得プロファイルが変化する。
このような現象は、共振器を用いた利得クランプを使用する場合にも発生する。つまり、発振波長での利得は常に一定となるが、それ以外の利得は一意に定まらず、利得プロファイルは一定にならない。
このような増幅に大きく関与する準位が3つ存在する増幅媒体を含む光増幅器を制御する方法として次のような制御方法が提案されている。この制御方法は、TDFA光増幅器に関するもので、2通りの方法がある。この制御方法の1つは、双方向励起のTDFA光増幅器で利用される。この制御方法では、2種類の信号光の利得をモニタする。このモニタ情報に基づいて、増幅用光ファイバの前方と後方の励起光のパワーの比を制御することにより利得帯域を調節し、且つ、総励起光パワーを制御することにより全体の利得を調節する方法である。TDFAでは、前方と後方の励起光のパワー比を変化させると利得スペクトルが波長シフトするという現象が発生する。
また、TDFAの第2の制御方法として、2波長(1.4μm、1.56μm)の励起光源の光量を制御し、利得スペクトルを調節する方法がある(Won Jae Lee et al., "Gain excursion & tilt compensation algorithm for TDFA using 1.4 μm/1.5μm dual wavelength control"., OFC2002, ThZ3(非特許文献5)参照)。
上述のような実質的に増幅に関与する準位が2つである増幅媒体を含む光増幅器を除き、希土類イオンを添加した増幅媒体を用いた光増幅器の場合、励起光源の光量の調節により一波長の利得を一定値に制御するのみでは、入力信号のレベルの変動や他の条件の変化(例えば温度変化)に対して、利得プロファイルを一定に制御することはできない。このため、このような系では基本的に2種類の信号波長での利得をモニタすることが必要となり、複雑な制御をする必要があった。
本発明の光増幅器および制御方法では、増幅始凖位、増幅終凖位およびその他の凖位を考慮する必要がある希土類を添加した増幅媒体を用いることができる。以下では、その他の準位が第3の準位のみである場合について説明するが、本発明はこれに限定されず、さらに多くの準位が関与する場合も含む。
本発明の光増幅器では、第3の準位が誘導放出遷移に関与し、終凖位または第3の凖位が基底凖位であるような増幅媒体を利用することができる。そして、本発明の制御方法は、これら3つの凖位のイオン数を以下の(1)〜(4)方法で制御することによって、簡便な利得プロファイル一定制御を実現する。
(1)第1の方法
この方法では、上述した3つの凖位のうち、誘導放出を起こしている増幅媒体の任意の2つの凖位間での遷移により、当該光増幅器を含む光路中でレーザ発振を行わせ、同時に、例えば波長多重された信号光のうちの任意の信号光または増幅帯域内で別途に入力された任意の入力信号光をモニタし、その波長について利得を一定に制御する。
(2)第2の方法
この方法では、上述した3つの凖位のうち、誘導放出を起こしている増幅媒体の任意の2つの凖位間での遷移により、当該光増幅器を含む光路中でレーザ発振を行わせ、同時に光増幅器に入射される信号光の入射パワーとレーザ発振光のパワーをモニタし、このパワーから得られた値に基づいて利得プロファイルを一定に制御する。
(3)第3の方法
この方法では、上述した3つの凖位のうちの、誘導放出を起こしている増幅媒体の任意の2つの凖位間での遷移により、当該光増幅器を含む光路中でレーザ発振を行わせ、同時に信号光の出射パワーとレーザ発振光のパワーをモニタし、このパワーから得られた値に基づいて利得プロファイルを一定に制御する。
(4)第4の方法
この方法は、信号光のモニタを行わない方法である。この方法は、上述した3つの準位から選択される2つの準位からなる、異なる2種類の遷移で2種類のレーザー発振を行わせる。即ち、上述した3つの凖位のうち、誘導放出を起こしている増幅媒体の任意の2つの凖位間での第1の遷移により、光増幅器を含む光路中で第1のレーザ発振を行わせる。これと同時に、3つの凖位のうち、第1の遷移に係わった凖位とは異なる組み合わせで、光増幅器を含む光路中において第2のレーザ発振を行わせる。
上述した第1〜第3の方法(第1の実施形態)によれば、光増幅器を含む光路中でレーザ発振を行わせるので、レーザ発振に関与する2つの凖位のイオン数が一定の関係を満たすようになる。この条件下で、さらに任意の光信号の利得若しくは入力光のパワー若しくは出力光のパワーが所定の値となるように励起光の強度を制御すれば、残った一つの凖位も含めて、3つの凖位のイオン数を一意に定めることが可能となる。この結果、利得プロファイルを一意的に固定することができる。
上述した第4の方法(第2の実施形態)では、3つの凖位全てがレーザ発振に関与するので、3つの凖位のイオン数が一定の関係を満たすようになる。ここで、増幅媒体に添加された希土類イオンの総数が一定であるという条件を課すことで、3つの凖位のイオン数が一意に定まる。この結果、利得プロファイルを一意的に固定することができる。
本発明では、複数のレーザ発振を起こさせることが可能である。
上述のように、第1〜第3の方法では、本発明では、光増幅器中でレーザ発振を行わせ、同時に任意の信号光の利得をモニタすること、または、光増幅器中でレーザ発振を行わせ、信号光とレーザ発振光との光量をモニタすることにより利得プロファイルを一定に制御することを特徴とする。上記第1〜第3の方法では、具体的なモニタ信号として、以下の3つのものを使用することができるが、これらは例示であり、本発明はこれらに限定されない。
(I)入力された少なくとも一つの信号光について、増幅媒体へ入力する信号光パワーを一部分岐し、光電変換して得られた電気信号と、増幅媒体より出力される信号光パワーを一部分岐し、光電変換して得られた電気信号との比より算出される、前記信号光の利得に比例した電気信号(以下、第1モニタ法という)。なお、入力された少なくとも1つの信号光は、伝送される信号光であってもよく、光増幅器にモニタ用信号として別途入力される信号であってもよい。
(II)入力された全信号光パワーを一部分岐し、光電変換して得られた電気信号と、増幅媒体入力端での共振器内のレーザ発振光の光を一部分岐してこの光を光電変換して得られた電気信号(レーザ発振光のパワーに比例した信号)との和または線形結合された電気信号(以下、第2モニタ法という)。
(III)出力される全信号光パワーを一部分岐し、光電変換して得られた電気信号と、増幅媒体出力端での共振器内のレーザ発振光の光を一部分岐してこの光を光電変換して得られた電気信号(レーザ発振光のパワーに比例した信号)との和または線形結合された電気信号(以下、第3モニタ法という)。
モニタ信号を用いずに制御を行う方法(上記第4の方法)の場合は、増幅媒体を含む光増幅器内で2種類の光共振器により2種類のレーザ発振を行う。この方法では、この2種類の光共振器でレーザ発振された発振光の波長は、例えば、次の3種類から選ばれる。本発明では特に、異なる2種類の波長を用いることができる。
(A)レーザ発振光の波長は、増幅始凖位から増幅終凖位への誘導放出により発生する増幅された自然放出光(ASE)スペクトルの範囲内に含まれる(以下、第1光共振器という)。
(B)レーザ発振光の波長は、増幅始凖位から基底凖位への誘導放出により発生する増幅された自然放出光(ASE)スペクトルの範囲内に含まれる(以下、第2光共振器という)。
(C)レーザ発振光の波長は、増幅終凖位から基底凖位への誘導放出により発生する増幅された自然放出光(ASE)スペクトルの範囲内に含まれる(以下、第3光共振器という)。
本発明の第1の実施形態によれば、上記原理に従った第1の光増幅器が提供される。本発明の光増幅器は、増幅媒体、該増幅媒体を励起するための励起手段、前記増幅媒体内で生じたASEのスペクトル内の少なくとも1波長でレーザー発振させる光共振器と、該光増幅媒体に入力する光から選ばれる少なくとも一つの所定の波長範囲の光のパワーおよび該光増幅媒体から出力される光から選ばれる少なくとも一つの所定の波長範囲の光のパワーから選択される少なくとも1つの光パワーをモニタする監視手段、前記監視手段より得られた値を基に前記励起手段を制御するための制御部とを含む。
第1の実施形態によれば、上記原理に従った第1の制御方法が提供される。第1の制御方法には、例えば、上記第1の実施形態の光増幅器を用いる方法が含まれ、光増幅器内で前記光共振器により増幅媒体の増幅された自然放出光の前記増幅媒体内で生じた増幅された自然放出光のスペクトル内の少なくとも1波長でレーザ発振を起こさせることと、前記監視手段により該光増幅媒体に入力する光から選ばれる少なくとも一つの所定の波長範囲の光のパワーおよび該光増幅媒体から出力される光から選ばれる少なくとも一つの所定の波長範囲の光のパワーから選択される少なくとも1つの光パワーをモニタし、前記監視手段より得られた値を基に、前記制御部が前記励起手段を制御して前記励起光源の光量を制御することとを含む。
第2の実施形態によれば、上記原理に従った第2の光増幅器が提供される。本発明の光増幅器は、増幅媒体、該増幅媒体を励起するための励起手段、前記増幅媒体内で生じたASEを複数の発振波長でレーザー発振させる光共振器を含む。
上述したような発振波長を有する光共振器を得るためには、光共振器中に求める波長を選択するための光バンドパスフィルタ、またはこれと同等の波長選択素子が必要である。また、光共振器の1周回におけるレーザ発振波長での損失を調節するための何らかの手段、たとえば可変光減衰器、固定光アッテネータ等が含まれていることが好ましい。損失を調整する素子および波長を調整する素子は、光共振器を構成する際に使用される光分岐手段(例えば、レーザ発振光を分離または合波する手段)に機能として含ませることも可能である。
第2の実施形態によれば、上記原理に従った第2の制御方法が提供される。この制御方法には、例えば、上記第2の形態の光増幅器を用いる方法が含まれ、前記増幅媒体内で生じた増幅された自然放出光を複数の発振波長でレーザー発振させることが含まれる。
第1の実施形態および第2の実施形態では、監視手段には、光バンドパスフィルタを含むことが好ましい。また、第1および第2の実施形態には、上記(1)〜(3)、(I)〜(III)、および(A)〜(C)に従った方法、モニタ法、および共振器が含まれる。
本発明では、増幅媒体に添加される希土類イオンは、1種類であっても複数種類であってもよい。
以下に図面を参照して本発明の光増幅器および利得プロファイル一定制御の方法をさらに具体的に説明するが、これらは例示であり、本発明はこれらに限定されない。
本発明の第1の実施形態は、光増幅器の出力端と入力端との間でループを形成した光共振器を含む光増幅器に関する。第1の実施形態の光増幅器の概略を図4に示し、第2の実施形態の光増幅器の概略を図5に示す。
第1の実施形態の光増幅器400(図4)は、光共振器402、監視手段404と制御部420を具備した光増幅器である。光共振器402は、増幅媒体410と、これを励起する励起手段412と、光分岐手段414,416と、波長選択素子418を具備する。また、監視手段404は、該光増幅媒体に入力する光から選ばれる少なくとも一つの所定の波長範囲の光のパワーおよび該光増幅媒体から出力される光から選ばれる少なくとも一つの所定の波長範囲の光のパワーから選択される少なくとも1つの光パワーをモニタする。制御部420は、監視手段から得られた値を基に励起手段412を制御する。本実施形態では、監視手段404はモニタされる光を制御部に入力するための光分岐手段426,428を含む。
増幅媒体410は、希土類元素イオンをコアおよび/またはクラッドに添加した希土類添加光ファイバを好適に用いることができる。特に本発明では、ツリウム添加光ファイバ、エルビウム添加光ファイバ、ホルミウム添加光ファイバなどを使用することができる。具体的には、増幅媒体としては、希土類イオンを添加した増幅用光ファイバを用いることができ、これは、ホストガラスとして石英ガラス、ビスマス系ガラス、非輻射遷移の起こりにくいフッ化物系ガラスのZBLANガラス、In−Pbガラスまたはテルライトガラス等である。希土類イオンは、いずれのイオンであってもよいが、ツリウムイオン(Tm3+)、ホルミウムイオン(Ho3+)、エルビウムイオン(Er3+)が好ましい。本発明では、これらのイオンの1種または複数種を増幅媒体に添加することができる。
励起手段412は、増幅媒体を励起するための励起光源422、424、励起光源からの光を合波するための合波器436,438を含む。この光源は、希土類添加光ファイバの励起に一般に用いられるものである。例えば、半導体LD、InGaAs歪み量子井戸LDなどが用いられる。具体的には、例えばNd−YLFレーザ、Nd−YAGレーザ、Tiサファイアレーザなどの固体レーザや半導体レーザまたはファイバレーザ等がある。図4に示される光増幅器では、励起光は双方向励起であるが、本発明はこれに限定されず、前方励起および後方励起であってもよい。
光分岐手段は、溶融延伸のファイバ型(分岐型、波長分割多重型いずれも)誘電体多層膜、ファイバグレーティングまたはファイバグレーティングと組み合わせたサーキュレータ等であり、入力信号および/またはASEの一部を反射して取り出すためのデバイスである。
また、共振器系に含まれる波長選択素子には、誘電体多層膜、ファイバグレーティングなどの光フィルタが含まれる。
本発明では、光共振器には、可変光減衰器などを導入することもできる。本発明では、光共振器は、増幅媒体の利得と共振系の1周回の損失が一致したところで発振するが、可変光減衰器などを導入することにより、増幅媒体の利得と共振系の1周回の損失の関係を調整することができる。
合波器は、励起光/信号光合波カップラのような通常の合波器を使用すればよい。
監視手段404では、光分岐手段426,428で分岐されたモニタされる光(以下モニタ信号とも称する)(図4中の第1の信号および第2の信号)が監視部419へ入力される。この監視部からの情報に基づいて、制御部420が演算を施し、この値に基づいて励起手段412が励起光の制御を行う。監視手段404は、光分岐手段426,428で分岐されたモニタ信号を電気信号に変換する光電変換器などを含んでいてもよい。光電変換器は、モニタ信号を電気信号に変換する。本発明では、このモニタ信号または電気信号をモニタする。
制御部420の例は、差分信号発生回路、利得信号算出回路(わり算回路)、およびこれらの組み合わせ、和信号発生回路と線形結合算出回路などである。本発明では、監視手段および制御部は、以下の制御を行うものを含む。
(i) 前記監視手段が、少なくとも1つの信号光の入力および出力パワーをモニタし、前記制御部が、前記監視手段より得られた値から信号光の利得を算出し、予め定められた値若しくは外部より入力される値と一致するように前記励起手段を制御する。
(ii) 前記監視手段が、前記増幅媒体の信号入力端における前記光共振器内のレーザ発振光および増幅媒体に入射する信号光のパワーをモニタし、前記制御部が、前記監視手段より得られたレーザ発振光パワー値と信号光パワー値の和、またはレーザ発振光パワー値と信号光パワー値の線形結合により得られる値を算出し、予め定められた値若しくは外部より入力される値と一致するように前記励起手段を制御する。
(iii) 前記監視手段が、前記増幅媒体の信号入力端において前記光共振器内のレーザ発振光の一部と増幅媒体に入射する信号光の一部を同時に取り出して、その総パワーをモニタし、前記制御部が、前記監視手段より得られた値が予め定められた値若しくは外部より入力される値と一致するように前記励起手段を制御する。
(iv) 前記監視手段が、前記増幅媒体の信号出力端における前記光共振器内のレーザ発振光および増幅媒体から出射する信号光のパワーをモニタし、前記制御部が、前記監視手段より得られたレーザ発振光パワー値と信号光パワー値の和、またはレーザ発振光パワー値と信号光パワー値の線形結合により得られる値を算出し、予め定められた値若しくは外部より入力される値と一致するように前記励起手段を制御する。
(v) 前記監視手段が、前記増幅媒体の信号出力端において前記光共振器内のレーザ発振光の一部と増幅媒体から出射する信号光の一部を同時に取り出して、その総パワーをモニタし、前記制御部が、前記監視手段より得られた値が、予め定められた値若しくは外部より入力される値と一致するように前記励起手段を制御する。
なお、第1の実施形態では、図4に示されるようにアイソレータ430,432を設けることも好ましい。
本実施形態において、光共振器を構成する各部材および制御部などの任意の構成要素は、図4に示される配置のみではなく、種々の配置をとることができる。
第1の実施形態の利得プロファイルを一定に制御する方法では、光増幅器に入力される入力信号および/または光増幅器内の増幅媒体で増幅された自然放出光(ASE)の一部を取り出し、これを発振させる。また、モニタされる光(以下モニタ信号とも称する)(図4中の第1の信号および第2の信号)が監視部419へ入力される。この監視部からの情報に基づいて、制御部420が演算を施し、この値に基づいて励起手段412が励起光の制御を行う。本発明では、モニタ信号またはモニタ信号を変換して得られる電気信号をモニタする。
本発明では、監視手段および制御部により、上記(i)〜(v)の制御を行う。
以下に本発明の光増幅器を用いた制御方法(本発明の光増幅器の動作)について具体的に説明する。以下の説明では、シングルパスの構成で説明をするが、本発明は、ダブルパスの構成、双方向光増幅器の構成などを用いることもできる。
まず、信号光は、図4中の左側より入射し、光分岐素子426によりその一部が分岐される。分岐された信号光は、第1の信号として監視部419に入力される。第1の信号は、電気信号であることが好ましい。従って、本実施形態では、分岐された信号光を電気信号に変換する光電変換素子などにより、モニタ信号光を電気信号に変換することが好ましい。光分岐素子426を通過した信号光は、光分岐素子414、アイソレータ432、合波器436を通過して増幅媒体410に入る。
励起光は、合波器436,438を介して前方および後方から入射される。増幅された信号光はアイソレータ430、光分岐素子416,428を通過した後に出力される。光分岐素子428は、出力信号光の一部をモニタするために該信号光の一部を分岐するのものである。ここで分岐された光は第2の信号として監視部419に入力される。第2の信号は、電気信号であることが好ましい。従って、本実施形態では、分岐された信号光を電気信号に変換する光電変換素子などにより、分岐された信号光を電気信号に変換することが好ましい。
ここで、モニタする光は1チャネル以上の波長数を有するWDM光、または、光増幅器に別途入力される、増幅帯域の波長を有する光などである。本発明では、上記(i)〜(v)に示される監視手段によりモニタされる信号であることが好ましい。
第1の信号と第2の信号は監視部419を経て制御部420に入力され、これらの入力信号の利得などの値が求められ、その値が、予め設定された値と一致するような励起光源の電流値を算出し、その電流値となるように励起光源422,424の光量を調整する。本発明の制御部は、上記(i)〜(v)に記載の処理および制御を行う。
アイソレータ430より出射される信号光およびASE光は、光分岐素子416によりその一部が取り出され、波長選択素子418を介して、光分岐素子414より再度増幅媒体410に注入される。本実施形態では、少なくとも増幅媒体410、励起手段412、光分岐素子414,416および波長選択素子を含むループにより光共振器が形成される。
この光共振器の発振波長は、光分岐素子414,416の分岐特性に波長依存性を持たせるか、または波長選択素子418の機能を使用するかのいずれか、または、これらの両方を同時に使用することで特定される。光共振器は、この発振波長において、光共振器の1周回の損失と増幅媒体410の利得が一致するところで発振する。定常的に安定した発振が可能な場合、発振する条件以上の励起光量を励起光源から注入しても、波長選択素子などで選択された発振波長での増幅媒体410の利得は変化しない。
以上のようにして、光増幅器内で光共振器によりレーザ発振を起こさせ、上記(i)〜(v)に示される監視手段によりモニタしながら利得プロファイルが一定になるように励起光源の光量を調節する。
本発明の第2の実施形態は、複数の共振器を具備した光増幅器およびその増幅器の利得プロファイルを一定に制御する方法である。
第2の実施形態の光増幅器の概略を図5に示す。図5は、2つの共振器を備えた光増幅器を表す。以下では、この例に基づいて説明をする。本実施形態の光増幅器500は、第1の光共振器502および第2の光共振器504を含む。第1の光共振器502は、増幅媒体510と、これを励起する励起手段512と、光分岐手段514,516と、波長選択素子518を具備する。第2の光共振器504は、増幅媒体510と、これを励起する励起手段512と、光分岐手段520,522と、波長選択素子524を具備する。
励起手段512は、増幅媒体を励起するための励起光源526、528、励起光源からの光を合波するための合波器530,532を含む。図5に示される光増幅器では、励起光は双方向励起であるが、本発明はこれに限定されず、前方励起および後方励起であってもよい。
本実施形態では、図5に示すように、2つの光共振器が発信状態を維持できるように、発振判定回路534を有してもよい。発振判定回路は、各光共振器から発振光の一部を取り出すための光分岐素子536,538と共に発振判定手段を形成する。発振判定回路534へは、例えば、光分岐素子536,538により信号光を取り出し、光電変換素子などを介して電気信号として信号が入力される。
また、本実施形態においても、光共振器には、可変光減衰器などを導入することもできる。本発明では、光共振器は、増幅媒体の利得と共振系の1周回の損失が一致したところで発振するが、可変光減衰器などを導入することにより、増幅媒体の利得と共振系の1周回の損失の関係を調整することができる。
第2の実施形態では、図5に示されるようにアイソレータ540,542を設けることも好ましい。
なお、本実施形態において、光共振器を構成する各部材および発振判定回路などの任意の構成要素は、図5に示される配置のみではなく、種々の配置をとることができる。
本実施形態の各素子などは、先の第1の実施形態で説明したものと同じものを使用することができる。
以下に本実施形態の光増幅器を用いた制御方法(本発明の光増幅器の動作)について具体的に説明する。以下の説明では、シングルパスの構成で説明をするが、本発明は、ダブルパスの構成、双方向光増幅器の構成などを用いることもできる。
信号光は、光分岐素子514,520とアイソレータ540と合波器530を介して増幅媒体510に入射する。増幅媒体510より出射した信号光は、合波器532とアイソレータ542と光分岐素子522,516を介して出射される。
本実施形態では、第1の共振器および第2の共振器を発振状態に維持するために、発振判定回路を有することが好ましい。光分岐素子538により、第1の共振器内の光が分岐され、これがモニタ信号として発振判定回路534に入力される。また、光分岐素子536により、第2の共振器内の光が分岐され、これがモニタ信号として発振判定回路534入力される。モニタ信号としての光は、光電変換素子などにより電気信号に変換されることが好ましい。両者のモニタ信号により共に2つの共振器が発振するように励起光源526,527から出射される励起光源の光量が制御される。
また、上記第1および第2の実施形態では、監視手段に光バンドパスフィルタを含め、モニタ信号をこれに通すことが好ましい。
以上述べた各実施形態の光増幅器では、特に増幅媒体内での信号光の伝搬方向については規定していなかったが、光増幅器が以下の(a)〜(c)の構成を有し、信号光がこれらに示される伝搬方向をとることができる。
(a)増幅媒体の入力側または出力側の両方、或いは、これらのどちらか一方に光アイソレータが接続される。信号光は、増幅媒体内を一方向のみに伝搬する(本明細書中で、シングルパスという)。
(b)増幅媒体の一方に光サーキュレータが接続され、増幅媒体の他端には少なくとも信号光を反射させるミラー機能を有するデバイスが接続される。信号光は光サーキュレータを通過して増幅媒体中を進行し、増幅される。次いで、信号光は、これを反射させるミラーにより折り返されて増幅媒体中を反対方向に進行し、増幅される。増幅された信号光は、サーキュレータを通過して出射する(本明細書で、ダブルパスという)。この場合、上記の第1モニタ法から第3モニタ法について考えると、信号光を一部分岐してモニタ信号を取り出すために光分岐手段が設けられるが、その設置位置は、増幅媒体より見て光サーキュレータを介して設置される信号出射ポートに各々設置しても良い。また、光分岐手段を、光サーキュレータと増幅媒体との間に設置することもできる。この場合、光分岐手段自体の持つ結合動作の方向性により入力側モニタと出力側モニタとを区別することができる。
(c)増幅媒体の両方に光サーキュレータが接続される。2種類の進行方向の異なる信号光が同時または時間的に分離された状態で増幅媒体中を互いに逆方向に進行し、増幅される(以下、双方向光増幅器という)。この場合、上記の第1モニタ法から第3モニタ法について考えると、信号光を一部分岐してモニタ信号を取り出すために光分岐手段が設けられるが、その設置位置は、双方向の信号光のうち、どちらか一方の信号光を規準にして増幅媒体の入力側と出力側に設置されればよい。具体的には、光分岐手段は、サーキュレータの外側、サーキュレータと増幅媒体との間に設置することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
本実施例は、本発明の第1の実施形態の例であり、特に上記(1)に相当する光増幅器および制御方法の例である。
図6は、本発明の光増幅器を説明するための構成図である。図6に示されるように、本発明の光増幅器は、光共振器、監視手段、および制御部を含む。光共振器は、増幅媒体1306、該増幅媒体を励起するための励起光源1314,1317、波長選択素子1305、可変光減衰器1307、波長選択素子および可変光減衰器へ信号光の一部を分岐する光分岐素子、波長選択素子および可変光減衰器からの信号光を合波するための光分岐素子1302を含む。監視手段は、第1のモニタする信号光を分岐する光分岐素子1301、第2のモニタする信号光を分岐する光分岐素子1311、制御部1316、および、第1および第2のモニタする信号光の共通波長の光を通すための光バンドパスフィルタ1312,1320と、これらのモニタする信号光を電気信号に変換する光電変換回路1313,1319を含む。制御部は、該励起光源を制御するための励起光駆動回路1315,1318を含む。本実施例では、双方向励起の例を示したが、本発明はこれに限定されず、前方励起または後方励起であってもよい。
使用した増幅媒体1306は、Tmイオンを添加、ホストガラスとしてはフッ化物系ガラスの一種であるZBLANガラスである。Tm3+の添加濃度は6000ppmとした。Tm添加ZBLAN系フッ化物光ファイバの長さは5mとした。励起光源1314,1317は、1400から1430nmまでの発振波長を持つ半導体レーザを使用した。モニタする信号光を取り出す部分の光分岐素子1301,1311は、誘電体多層膜ミラーを使用し、入射信号光の1%を反射して取り出す形式のデバイスである。
信号光は、1480nmから1510nm、2nm間隔の16波を使用した。光バンドパスフィルタ1312,1320は、中心波長1480nm、透過帯域の半値全幅が0.8nmのものを使用した。光電変換回路1313,1319は、InGaAs−PIN−PDを使用した。光共振器を構成する光分岐素子1302,1310は、1480〜1510nmでの通過損失が0.2dB以下、1513〜1516nmでの分岐比が95%である。
波長選択素子1305は、誘電体多層膜を使用したもので、透過帯域の中心波長が1513nm、損失0.5dB、半値全幅が0.8nmである。光共振器1周回での1513〜1516nmでの損失が18dBになるように可変光減衰器1307を調整した。可変光減衰器は光増幅器で通常用いられるものである。
監視部1316は、第1のモニタ信号(本実施例では第1の電気信号)と第2のモニタ信号(本実施例では第2の電気信号)の比から信号光の利得を算出するわり算回路などを含む。より具体的には、差分信号を発生させる差分信号発生回路と利得信号算出回路(わり算回路)が含まれる。
以下、図6に示した構成に基づいて本発明の光増幅器の動作について具体的に説明する。まず、信号光は、図6中の左側より入射し、光分岐素子1301によりその一部が分岐される。分岐されたモニタする信号光は、光バンドパスフィルタ1312を介して光電変換回路1313に入って第1の電気信号となる。光分岐素子1301を通過した信号光は、光分岐素子1302、アイソレータ1303、励起光/信号光合波カップラ1304を通過して増幅媒体1306に入る。
励起光は、励起光/信号光合波カップラ1308を介して後方向からも入射される。増幅された信号光はアイソレータ1309、光分岐素子1310,1311を通過した後に出力される。光分岐素子1311は、出力信号光の一部をモニタするためのものであり、光バンドパスフィルタ1320を介して光電変換回路1319に入って第2の電気信号となる。
ここで、信号光は1チャネル以上の波長数を有するWDM光である。2台の光バンドパスフィルタ1312,1320の通過波長は同一であり、WDM信号光の特定の1チャネルの波長に合わせてある。
アイソレータ1309より出射される信号光およびASE光は、光分岐素子1310によりその一部が取り出され、可変光減衰器1307と波長選択素子1305を介して、光分岐素子1302より再度増幅媒体1306に注入される。これにより光共振器が形成される。
この光共振器の発振波長は、光分岐素子1302,1310の分岐特性に波長依存性を持たせるか、または波長選択素子1305の機能を使用するかのいずれか、或いは両方同時に使用することで特定の波長が選ばれる。選択された発振波長では、光共振器は、光共振器の1周回の損失と増幅媒体1306の利得が一致するところで発振する。定常的に安定した発振が可能な場合、発振する条件以上の励起光量を注入しても発振波長での増幅媒体1306の利得は変化しない。
上述の、第1の電気信号と第2の電気信号は、割り算回路1316により利得信号に変換される。この利得信号により、予め設定された値と一致するように励起光駆動回路1315,1318が調整され、励起光源の光量が制御される。励起光は、励起光/信号光合波カップラ1304,1308により増幅媒体に注入される。
図7は、光共振器を構成するための光分岐素子の位置関係を説明するための図である。なお、図7において、図6と同じ構成要素には、図6と同じ符号を用いた。光共振器を構成するための光分岐素子1302,1310の位置は、色々なケースがある。光共振器は、光分岐素子1302と増幅媒体1306と光分岐素子1310と可変光減衰器1307と波長選択素子1305のループにより構成される。この場合、光分岐素子1302,1301および励起光/信号光合波カップラ1304の挿入位置は、光アイソレータ1303を挟んでA,Bの位置が可能である。
特に、励起波長での光アイソレータ1303の通過損失が高い場合には、励起光/信号光合波カップラ1304の挿入位置はBが望ましい。A,Bの範囲で、各々の素子の挿入位置は、発振波長における各分岐手段の損失、カップラの損失などにより適当な位置が決められるが、その配置は必ずしも図6で示した位置に限定されない。
同様に、光分岐素子1311,1310および励起光/信号光合波カップラ1317の挿入位置は、CおよびDの位置が可能である。一般的には、光アイソレータ1309の光の逆方向阻止比は、広い波長域で高いことが多いので、励起光/信号光合波カップラ1317の挿入位置は、Cの位置が望ましい場合が多い。光分岐素子1311,1310および励起光/信号光合波カップラ1317に関しては、CおよびDの範囲で、発振波長における各分岐部の損失、カップラの損失などにより適当な位置を決めることができる。しかし、その配置は必ずしも図6で示した位置に限定されない。
図8は、各入力信号レベルを変えた場合の、利得プロファイルの偏差の最大値をプロットした図である。つまり、各入力信号レベルを−25,−20,−15,−10dBm/ch.に設定し入力した場合の利得スペクトルについて、−25dBm/ch.での利得スペクトルを規準として、入力が変わった際の利得スペクトルを、規準スペクトルからのずれのうち最大の値をプロットした図である。
励起光量は、光共振器が発振するしきい値の約1.3倍とした。利得の評価は、−35dBmの小信号プローブ光をスキャンすることにより測定した。図8中の点線は、モニタする信号光による利得の制御をかけない場合の結果である。図8中の実線は、1480nmの信号光をモニタし制御回路を働かせて、1480nmでの利得が一定になるように制御を行った場合の値をプロットしたものである。図8より、制御をかけることにより利得プロファイルが一定となることが明らかとなった。
(実施例2)
本実施例は、上記(1)で表される光増幅器の例である。
図9は、本発明の光増幅器の第2実施例を説明するための構成図である。本実施例は、ダブルパスの構成を用いた光増幅器の例であり、特に、反射型の光増幅器の例である。
本実施例の光共振器は、実施例1と同様の構成を有する。本実施例では、光共振器の入力端にサーキュレータ1503が設けられ、光共振器の出力側にミラー1508を設ける。本実施例の光増幅器の監視手段は、図9に示されるように、第2の信号光を取り出す光分岐素子1502が、増幅された出力信号を取り出すサーキュレータ1503の出力端側に設けられることを除いて実施例1と同様である。本実施例では、双方向励起の例を示したが、本発明はこれに限定されず、前方励起または後方励起であってもよい。
図9において、増幅媒体1526には、Tm3+を2000ppmの濃度で添加したIn系フッ化物光ファイバを使用した。光ファイバ長は20mである。励起光源は、1030nmで発振するInGaAs歪み量子井戸LDを使用した。本実施例の光増幅器は、モニタする信号光を取り出すために、第1の電気信号を取り出すための構成と、第2の電気信号を取り出すための構成を含む。第1の電気信号を取り出すための構成は、光分岐素子1501、光バンドパスフィルタ1517および光電変換回路1519を含む。第2の電気信号を取り出すための構成は、光分岐素子1502、光バンドパスフィルタ1518および光電変換回路1520を含む。
光分岐素子1501,1502は、誘電体多層膜ミラーを使用し、入射信号光の1%を反射して取り出す形式のデバイスである。
信号光は、1460nmから1490nm、2nm間隔の16波を使用した。光バンドパスフィルタ1517,1518は、中心波長1460nm、透過帯域の半値全幅が0.8nmのものを使用した。光電変換回路1519,1520は、InGaAs−PIN−PDを使用した。光共振器を構成する光分岐素子1504,1507は、1460〜1490nmでの通過損失が0.2dB以下、1493〜1496nmでの分岐比が95%である。
波長選択素子1510は、誘電体多層膜を使用したものであり、透過帯の中心波長が1493nm、損失0.5dB、半値全幅が0.8nmである。光共振器1周回での1493〜1496nmの波長帯における損失が、20dBになるように可変光減衰器1511を調整した。
以下、図9に示した構成に基づいて本発明の光増幅器の動作について具体的に説明する。光分岐素子1501を通過した信号光は、サーキュレータ1503を介して増幅媒体1526に入り、ミラー1508で反射されて、再度増幅媒体1526を通過し、サーキュレータ1503を介して光分岐素子1502側に出射される。
ここで、光分岐素子1501,1502は、モニタする信号光として一部の信号光を分岐する。分岐されたモニタする信号光は、同一の通過波長を有する光バンドパスフィルタ1517,1518を介して、必要な信号光成分のみを取り出し、各々光電変換回路1519,1520に入射して、電気信号に変換される。第1および第2の電気信号は、割り算回路1516により利得信号として取り出される。この利得信号により、設定値と一致するように励起光駆動回路1514,1515が制御され、励起光源1512,1513の励起光量が制御される。励起光は、励起光/信号光合波カップラ1505,1506により増幅媒体に注入される。
光共振器は、光分岐素子1504,1507と波長選択素子1510と可変光減衰器1511と増幅媒体1526よりなるループにより構成される。ここで、光分岐素子1504から、波長選択素子1510と可変光減衰器1511を経て光分岐素子1507を結ぶ光路部分にアイソレータを付加し、光共振器内の発振光の進行方向を規定することも可能である。このアイソレータの有無に関わらず、レーザ発振を起こしている光の波長における増幅媒体の利得は光共振器の1周回の損失により固定され、取り出された波長におけるモニタする信号光の利得は割り算回路1516を用いた電気的なフィードバック系により固定されることから、増幅器としての利得プロファイルは一意的に決定される。
図10は、ダブルパスの構成を用いた場合の光分岐素子の挿入位置を説明するための図である。モニタ手段、光共振器、および励起手段を構成する各光分岐素子の挿入位置は、図9に示した以外にも色々な位置が可能である。なお、図10において、図9と同じ構成要素には、図9と同じ符号を用いた。
入射信号光のモニタ回路(光分岐素子1501と光バンドパスフィルタ1517と光電変換回路1519の組み合わせ)と、出射信号光のモニタ回路(光分岐素子1502と光バンドパスフィルタ1518と光電変換回路1520の組み合わせ)と、励起光の回路(励起光/信号光合波カップラ1505と励起光源1512、励起光/信号光合波カップラ1506と励起光源1513の組み合わせ)と、光共振器(光分岐素子1504,1507と可変光減衰器1511と波長選択素子1510との組み合わせ)との相互の位置関係について説明する。
光分岐素子1501,1502が光方向性結合器の場合、光分岐素子1501はAおよびBの位置が可能であり、光分岐素子1502はDおよびBの位置が可能である。一方、光分岐素子1504および光分岐素子1507は、それぞれAとD、BとC、AとC、DとCの組み合わせが可能である。一方、励起光/信号光合波カップラ1506はCの位置が望ましい。励起光/信号光合波カップラ1505は、励起波長でのサーキュレータ1503の順方向損失、または逆方向損失が十分低ければA,Dの位置が可能であるが、Bの位置が望ましい。A〜Dの各領域内での、個々のデバイスの相互の位置関係は、各々のデバイスの光学特性を考慮さえすれば自由に設定できる。
図11は、各入力信号レベルを−25から−10dBm/ch.に変化させた際に、−25dBm/ch.の時の利得プロファイルを規準として入力を変えた場合の規準プロファイルからの利得の偏差の最大値をプロットした図である。点線は、モニタする信号光の波長で利得制御をかけない場合の特性であり、実線は利得制御をかけた場合の特性である。図11より、制御をかけることにより利得プロファイルが一定となることが明らかとなった。
(実施例3)
本実施例は、上記(1)で表される光増幅器の例である。
図12は、本発明の光増幅器の第3実施例を説明するための構成図であり、双方向光増幅器の例である。本実施例では、光共振器、監視手段、および制御部は実施例1と同じ構造を有する。本実施例では、図12に示されるように、光共振器の両端にサーキュレータ1702、1707を設け、第1の入力信号と第2の入力信号が光共振器に対向して入力される。なお、図12では、双方向励起の例を示したが、本発明はこれに限定されず、前方励起または後方励起であってもよい。
増幅媒体1726には、Tm3+を2000ppmの濃度で添加したテルライト系光ファイバを使用した。光ファイバ長は20mである。励起光源1715は、1400nmで発振するLDを使用し、励起光源1717は、1400nmで発振するLDと1600nmで発振するLDから発生される光を合成して使用した。
本実施例は、モニタする信号光を使用して利得プロファイルの状態を監視し、励起光駆動回路1716、1718を使用して励起光源を制御して利得プロファイルを一定に制御する。これらのうち、励起光駆動回路1718につながる1400nmおよび1600nmで発振する2台のLDにフィードバックをかけ、これらの励起光源を制御した。モニタする信号光の取り出しは、光分岐素子1701,1708により行われ、これらには、融着延伸型のファイバカップラを使用した。この光分岐素子は、入射信号光の1%を反射し取り出す形式のデバイスである。
信号光には、1480nmから1510nm、2nm間隔の16波を使用した。
光バンドパスフィルタ1711,1713は、中心波長1510nm、透過帯域の半値全幅が0.8nmのものを使用した。光電変換回路1712,1714は、InGaAs−PIN−PDを使用した。光共振器を構成する光分岐素子1703,1706は、1480〜1510nmでの通過損失が0.2dB以下、1474〜1477nmでの分岐比が95%である。
波長選択素子1709は、誘電体多層膜を使用したもので、透過帯の中心波長が1476nm、損失が0.5dB、半値全幅が0.8nmである。光共振器1周回での1474〜1477nmでの損失は20dBになるように可変光減衰器1710を調整した。
入力信号レベルを−25から−10dBm/ch.に変化させた。信号のこのような変化に対し、−25dBm/ch.の時の利得プロファイルを規準とした。入力を変えた際の規準プロファイルからの利得の偏差の最大値は、1510nmで観測され、その値は、利得制御をかけない場合7dBであるのに対し、利得制御をかけた場合は0.3dBであった。
以下、図12に示した構成に基づいて本発明の光増幅器の動作について具体的に説明する。光分岐素子1701を通過した信号光は、サーキュレータ1702を介して増幅媒体1726に入る。即ち信号光は、光分岐素子1703と励起光/信号光合波カップラ1704を通過して増幅媒体1726中に入り増幅される。後方向励起光は、励起光/信号光合波カップラ1705により合波される。
増幅された信号光は、光分岐素子1706、サーキュレータ1707を通過し、光分岐素子1708を介して取り出される。入射された信号光の一部は、光分岐素子1701と光バンドパスフィルタ1711と光電変換回路1712により電気信号に変換され、出射された信号光の一部は、光分岐素子1708と光バンドパスフィルタ1713と光電変換回路1714により電気信号に変換される。
各々電気信号は、割り算回路1720により利得信号に変化される。この利得信号により、予め設定された値に一致するように、励起光駆動回路1716,1718を介して励起光源715,717からの励起光量が調整される。このように、入射された信号光のうち、モニタする信号光の波長における利得は、電気的なフィードバックにより制御される。
一方、光共振器は、光分岐素子1703,1706と波長選択素子1709と可変光減衰器1710と増幅媒体1726よりなるループにより構成される。
ここで、光分岐素子1703から、波長選択素子1709と可変光減衰器1710を経て光分岐素子1706を結ぶ光路内にアイソレータを付加し、光共振器内の発振光の進行方向を規定することも可能である。このアイソレータの有無に関わらず、レーザ発振を起こしている光の波長での増幅媒体の利得は、光共振器の1周回の損失により固定され、モニタする信号光の波長における利得は割り算回路1720を用いた電気的なフィードバック系により固定されることから、増幅器としての利得プロファイルは一意的に決定される。
図13は、図12に示した構成においてモニタ手段、光共振器および励起手段を構成する各光分岐素子の挿入位置を説明するための図である。モニタおよび光共振器を構成する各光分岐素子の挿入位置は、図12に示した以外にも色々な位置が可能である。なお、図13において、図12と同じ構成要素には、図12と同じ符号を用いた。
入射信号光のモニタ回路(光分岐素子1701と光バンドパスフィルタ1711と光電変換回路1712の組み合わせ)と、出射信号光のモニタ回路(光分岐素子1708と光バンドパスフィルタ1713と光電変換回路1714の組み合わせ)と、励起光の回路(励起光/信号光合波カップラ1704と励起光源1715、励起光/信号光合波カップラ1705と励起光源1717との組み合わせ)と、光共振器(光分岐素子1703,1706と可変光減衰器1710と波長選択素子1709との組み合わせ)との相互の位置関係について説明する。
光分岐素子1701はAまたはBの位置が可能である。光分岐素子1708は、C或いはDの位置が可能である。一方、光分岐素子1703と光分岐素子1706は、それぞれ、AとD、BとC、AとC、およびBとCの組み合わせが可能である。一方、励起光/信号光合波カップラ1704はAまたはBの位置であり、Bの位置が好ましく、励起光/信号光合波カップラ1705はCまたはEの位置であり、Cの位置が好ましい。A〜Eの各領域内での個々のデバイスの相互位置は、各々のデバイスの光学特性を考慮さえすれば自由に設定できる。
(実施例4)
本実施例は、上記(2)で表される光増幅器の例である。
図14は、本発明の光増幅器の第4実施例を説明するための構成図であり、シングルパスの構成を示す図である。本実施例の光増幅器は、実施例1と同様の構成を有する光共振器と、増幅媒体の入力端における、信号入力の全パワーと共振器の発振を起こしている光のパワーの和をモニタする監視手段、および励起光源を制御する制御部を有する。監視手段は、信号入力光および光共振器の発振を起こしている光を取り出すための光分岐素子1902、これらの光のパワーを電気信号に変換する光電変換回路1910、この電気信号から励起光駆動回路1912,1914へ信号を送るための監視部(例えば差分信号発生回路)1915を含む。制御部は、励起光源1911,1913を制御するための励起光駆動回路1912,1914を具備する。
増幅媒体1916には、Erを2000ppmの濃度で添加したZr系フッ化物光ファイバを使用した。光ファイバ長は7mである。
励起光源1911,1913には、980nmで発振するLDを互いに偏波が直交するように配置した偏波多重型励起ユニットを用いた。本実施例は、モニタ信号光を使用して利得プロファイルの状態を監視し、励起光駆動回路1912、1914を使用して励起光源を制御することにより利得プロファイルを一定にする。本実施例の制御では、全LD(励起光源)にフィードバック制御をかけたが、励起光/信号光合波カップラ1904からの励起光量に対し、励起光/信号光合波カップラ1905からの励起光量が常に1.4倍になるようにした。
モニタ信号光を取り出す部分は、光分岐素子1902、光電変換回路1910で構成される。光分岐素子1902は、誘電体多層膜をフィルタとして使用したパルク型のカップラであり、900〜100nmおよび2500〜3000nmでの分岐比が1%である。信号光は、2600から2630nmで2nm間隔の16波を使用した。光電変換回路1910はPIN−PDを使用した。
光共振器を構成する光分岐素子1901,1907は、2600〜2630nmでの通過損失が0.2dB以下、2610〜2650nmで分岐比が95%である。波長選択素子1908は誘電体多層膜を使用したもので、透過帯の中心波長が2630nm、損失0.5dB、半値全幅が0.8nmである。光共振器では、1周回での2610〜2650nmでの損失が20dBになるように可変光減衰器1909を調整した。
各入力信号レベルを−25から−10dBm/ch.に変化させた。信号のこのような変化に対し、−25dBm/ch.の時の利得プロファイルを規準とした。入力を変えた際の規準プロファイルからの利得の偏差の最大値は、利得制御をかけない場合5dBであるのに対し、利得制御をかけた場合は0.2dBであった。
以下、図14に示した構成に基づいて本発明の光増幅器の動作について具体的に説明する。この実施例においても、シングルパスの構成、ダブルパスの構成、双方向光増幅器の構成は当てはまる。
本実施例の光増幅器は、光共振器と、第2モニタ法とを同時に使用する。特に、本実施例では、第2モニタ法において、全信号光を一部分岐する光分岐素子と共振器内のレーザ発振光の増幅媒体入力端での光を一部分岐する光分岐素子とを一つの光分岐デバイスにより行うことを特徴とする。分岐された全信号光のパワーとレーザ発振光のパワーに基づいて、これらの光が同時に導入される一つの光電変換素子に入射されて電気信号に変えられる。
この電気信号とあらかじめ設定されているレベルとの差分信号成分が零になるように励起光駆動回路を調整する。励起光駆動回路の選択方法は、上述した実施例と同じである。また、使用する光学素子についても上述した実施例で説明したものと同一である。
信号光は、光分岐素子1901,1902とアイソレータ1903と励起光/信号光合波カップラ1904を介して増幅媒体に入射し、増幅媒体内で増幅された信号光は、励起光/信号光合波カップラ1905とアイソレータ1906と光分岐素子1907を介して出射する。光共振器は、光分岐素子1901,1907と波長選択素子1908と可変光減衰器1909と増幅媒体1916よりなるループにより構成される。
光分岐素子1902は、光共振器内の発振光と全入射信号光を各々規定の比率で取り出す機能を有しており、取り出されたモニタ信号光は、光電変換回路1910により電気信号に変換される。この電気信号は、増幅媒体1916に入射する光の量に比例した信号レベルとなっており、このレベルが予め定められたレベルと比較さる。比較された信号レベルは、その差分信号を発生する差分信号発生回路1915により差分信号として出力され、この差分信号により励起光駆動回路および励起光源がフィードバック制御される。
この制御により、増幅媒体1916の入射端に入る光は、予め定められた値または外部より設定された値に常に一致する。なお、各光分岐手段の挿入位置は自由度があることは言うまでもない。なお、1912,1914は励起光駆動回路を示している。
(実施例5)
図15は、本発明の光増幅器の第5実施例を説明するための構成図であり、シングルパスの構成を示す例である。
本実施例は、図15に示されるように、共振器の入力端側で第1のモニタする信号光を取り出すための光分岐素子2002と、これから取り出されたモニタする信号光を電気信号に変換するための光電変換回路2012を含むモニタする信号光を取り出す部分と、光共振器内の可変光減衰器2010と光分岐素子2007の間にアイソレータ2011を有することを除いて、実施例4と同じ構成を有する。
増幅媒体2026には、Tm3+を6000ppmの濃度で添加したZr系フッ化物光ファイバを使用した。光ファイバ長は7mである。励起光源2014,2016は1400nmで発振するLDである。
本実施例は、モニタする信号光を使用して利得プロファイルの状態を監視し、励起光駆動回路2015、2017を使用して励起光源を制御することにより利得プロファイルを一定にする。本実施例の制御では、励起光駆動回路2015,2017につながる1400nmで発振する全てのLDにフィードバック制御をかけた。但し、励起光/信号光合波カップラ2005からの励起光量をP1とし、励起光/信号光合波カップラ2006からの励起光量をP2とした場合、以下の式に従うように互いの光量の関係を制御した。
P2(mW)=400t
P1(mW)=100t+300
但し tは0から1の実数
モニタする信号を取り出す部分の光分岐素子2002,モニタ信号取り出し部分の2004には、融着延伸型のファイバカップラを使用した。これは、1470〜1530nmでほぼ一定で1%の分岐比をもつ融着延伸型カップラである。但し、光分岐素子2002は、図15中の左から右の方向に伝搬する光のみを分岐し、光分岐素子1004は、図15中の右から左の方向に伝搬する光のみを分岐する。信号光は、1480nmから1510nm、2nm間隔の16波を使用した。
光電変換回路2012,2013は、InGaAs−PIN−PDを使用した。光共振器を構成する光分岐素子2003,2007は、1480〜1510nmでの通過損失が0.2dB以下、1513〜1517nmでの分岐比が95%である。
波長選択素子2009は、誘電体多層膜を使用したものであり、透過帯の中心波長が1515nm、損失が0.5dB、半値全幅が0.8nmである。光共振器は、1周回での1515nmでの損失が17dBになるように可変光減衰器2010で調整される。
各入力信号レベルを−25から−10dBm/ch.に変化させた。信号のこのような変化に対し、−25dBm/ch.の時の利得プロファイルを規準とした。入力を変えた際の規準プロファイルからの利得の偏差の最大値は、1515nmにおいて、利得制御をかけない場合6dBであるのに対し、利得制御をかけた場合は0.3dBであった。なお、図中符号2001,2008,2011は光アイソレータを示している。
以下、図15に示した構成に基づいて本発明の光増幅器の動作について具体的に説明する。本実施例は、上記第2モニタ法において、全信号光を一部分岐する光分岐素子と共振器内のレーザ発振光の増幅媒体入力端での光を一部分岐する光分岐素子とが別々のものであり、これらを使用することによりそれぞれの光が、それぞれ別の光電変換素子に入射されて、それぞれの光のパワーに対応した各々独立の電気信号に変えられる。得られた電気信号は、何らかの電気的手段により両者の線形結合または和の成分となる電気信号に変換され、これを取り出し、電気信号とあらかじめ設定されているレベルとの差分信号成分が零になるように励起光駆動回路を調整する。励起光駆動回路の選択方法は、上述した実施例と同じである。また、使用する光学素子についても上述した実施例で説明したものと同一である。
信号光は、アイソレータ2001と光分岐素子2002,2003と励起光/信号光合波カップラ2005を介して増幅媒体2026に入射される。増幅媒体2026内で増幅された信号光は、励起光/信号光合波カップラ2006と光分岐素子2007とアイソレータ2008を介して取り出される。
光共振器は、光分岐素子2003,2007と波長選択素子2009と可変光減衰器2010とアイソレータ2011と増幅媒体2026よりなるループにより構成される。光分岐素子2002,2004は、共に方向性結合器として動作する。このために光分岐素子2004は、信号光とは反対方向に進行する光共振器内のレーザ発振光のみを分岐し取り出す。
光分岐素子2002,2004より取り出された、入射信号光に対応するモニタする信号光、モニタ信号光と、レーザ発振光に対応するモニタ光は、各々光電変換回路2012,2013により電気信号に変換され、和信号発生回路2018において両者の足し算がおこなわれ、同時に外部設定レベルと和成分との比較がおこなわれ両者の差分信号が出力される。
励起光駆動回路2015,2017および励起光源2014,2016では、差分信号が零になるようにフィードバック制御される。なお、各光分岐素子の挿入位置は自由度があることは言うまでもない。
(実施例6)
本実施例は、上記(3)で表される光増幅器の例である。
図16は、本発明の光増幅器の第6実施例を説明するための構成図であり、シングルパスの構成を示す例である。
本実施例では、増幅媒体の入力端における、信号入力の全パワーと共振器の発振を起こしている光のパワーの和をモニタし、励起光源を制御する、監視手段および制御部に代えて、増幅媒体の出力端における、信号出力の全パワーと共振器の発振を起こしている光のパワーの和をモニタし、励起光源を制御する、監視手段および制御部が、図16に示されるように、アイソレータ2105と光分岐素子2107の間に設けられていることを除いて、実施例4と同じ構成を有する。
増幅媒体2116としては、Tm3+を6000ppmの濃度で添加したZr系フッ化物光ファイバを使用した。光ファイバ長は7mである。励起光源2110,2112は1400nmで発振するLDである。
本実施例は、モニタ信号光を使用して利得プロファイルの状態を監視し、励起光駆動回路2111、2113を使用して励起光源を制御することにより利得プロファイルを一定にする。
本実施例の制御では、励起光駆動回路2111,1113につながる1400nmで発振する全てのLDにフィードバック制御をかけた。但し、励起光/信号光合波カップラ2103からの励起光量をP1とし、励起光/信号光合波カップラ2104からの励起光量をP2とした場合、以下の式に従うように互いの光量の関係を制御した。
P1(mW)=2×P2(mW)
モニタ信号光取り出し部の光分岐素子2106には、融着延伸型のファイバカップラを使用する。これは、1470〜1530nmでほぼ一定で1%の分岐比をもつ融着延伸型カップラである。信号光は、1480nmから1510nm、2nm間隔の16波を使用した。光電変換回路2114は、InGaAs−PIN−PDを使用した。
光共振器を構成する光分岐素子2101,2107は、1480〜1510nmでの通過損失が0.2dB以下、1513〜1517nmでの分岐比が95%である。波長選択素子2108は、誘電体多層膜を使用したものであり、透過帯の中心波長が1515nm、損失0.5dB、半値全幅が0.8nmである。光共振器では、1周回での1515nmにおける損失は17dBになるように可変光減衰器2109が調整された。
各入力信号レベルを−25から−10dBm/ch.に変化させた。信号のこのような変化に対し、−25dBm/ch.の時の利得プロファイルを規準とした。入力を変えた際の規準プロファイルからの利得の偏差の最大値は、1515nmにおいて、利得制御をかけない場合6dBであるのに対し、利得制御をかけた場合は0.3dBであった。
以下、図16に示した構成に基づいて本発明の光増幅器の動作について具体的に説明する。本実施例では光共振器と、上記第3モニタ法とを同時に使用する。
信号光は、光分岐素子2101とアイソレータ2102と励起光/信号光合波カップラ2103を介して増幅媒体に入射される。増幅された信号光は、励起光/信号光合波カップラ2104とアイソレータ2105と光分岐素子2106,2107を介して取り出される。
光共振器は、光分岐素子2101,2107と波長選択素子2108と可変光減衰器2109と増幅媒体2116よりなるループにより構成される。光分岐素子2106は、光方向性結合器としては動作しない形式の分岐素子であり、全信号光とレーザ発振光とを同時にある比率でモニタ成分として分岐する。光分岐素子2106より取り出されたモニタ信号光は、光電変換回路2114により、モニタ信号光のパワーに対応した電気信号に変換され、差分信号発生回路2115により外部設定レベルとモニタ成分との比較がおこなわれ両者の差分信号が出力される。
励起光駆動回路2111,2113および励起光源2110,2112では、差分信号が零になるようにフィードバック制御される。なお、各光分岐手段の挿入位置は、自由度があることは言うまでもない。また、光分岐素子を、レーザ発振成分と増幅された信号成分に対して各々別々に用意することも可能である。
(実施例7)
本実施例は、上記(4)で表される光増幅器の例である。
図17は、本発明の光増幅器の第7実施例を説明するための構成図であり、シングルパスの構成を示す例である。
本実施例は、2つの光共振器により光増幅器の利得プロファイルを一定に制御する。本実施例では、2つの共振器に同じ光ファイバを使用するため、両共振器での増幅媒体の希土類イオンの濃度は同じである。従って、上記(4)のような2つの共振器を用いて利得プロファイルを一定に制御するために求められる、共振器内の増幅媒体の希土類イオンの総数が一定であるという条件は満たされる。
増幅媒体2226としては、Tm3+を6000ppmの濃度で添加したZr系フッ化物光ファイバを使用した。光ファイバ長は7mである。励起光源2217,2219は1400nmで発振するLDである。本発明の制御では、励起光駆動回路2218,2220につながる1400nmで発振する全てのLDにフィードバック制御をかけた。
第1の光共振器を構成する光分岐素子2201,2208は、1480〜1510nmでの通過損失が0.2dB以下、1513〜1517nmでの分岐比が95%である。波長選択素子2209は誘電体多層膜を使用したものであり、透過帯の中心波長が1515nm、損失が0.5dB、半値全幅が0.8nmである。光共振器は、1周回での1515nmにおける損失が17dBになるように可変光減衰器2212が調整された。
第2の光共振器を構成する光分岐素子2202,2207は、1480〜1510nmでの通過損失が0.2dB以下、1600〜1800nmでの分岐比が95%である。波長選択素子2210は誘電体多層膜を使用したものであり、透過帯の中心波長が1700nm、損失が0.5dB、半値全幅が0.8nmである。光共振器は、1周回での1700nmにおける損失が16dBになるように可変光減衰器1213が調整された。
本実施例では、2つの光共振器が常に発振状態となるための制御部分を有する。該制御部分はモニター信号光取り出し部を有する。モニタ信号光取り出し部は、光分岐素子2215,2211と、光電変換回路2214,2216を含む。光分岐素子2215,2211は、融着延伸型のファイバカップラを使用し、1470〜1750nmでほぼ一定で1%の分岐比をもつ融着延伸型カップラである。光電変換回路2216,2214は、InGaAs−PIN−PDを使用した。信号光は、1480nmから1510nm、2nm間隔の16波を使用した。
光電変換回路2214,2216での電気信号を用いて、第1の光共振器および第2の光共振器が常に発振状態になるように発振判定回路2221を用いて励起光源をフィードバック制御した。
各入力信号レベルを−25から−10dBm/ch.に変化させた。信号のこのような変化に対し、−25dBm/ch.の時の利得プロファイルを規準とした。入力を変えた際の規準プロファイルからの利得の偏差の最大値は、光共振器による制御をかけない場合に6dBであるのに対し、制御をかけた場合は0.3dBであった。
以下、図17に示した構成に基づいて本発明の光増幅器の動作について具体的に説明する。本実施例は、第1の光共振器と第2の光共振器の2つの光共振器を持つ光増幅器の例である。本実施例の場合、励起光源は光増幅器内の2つの光共振器がともにレーザ発振状態に保たれればよい。従って、この目的を達成するために各々のレーザ発振状態をモニタする機能(図17では、光分岐手段2211、光電変換回路2216、発振判定回路2221、および、光分岐手段2215、光電変換回路2214、発振判定回路2221などから構成される)を光増幅器内に組み込むことができる。この機能によりレーザ発振の状態をモニタし、常に両光共振器がレーザ発振するように励起光源を調整することが可能となる。
以上に説明した光増幅器において、図17に示すように、光共振器中に1周回の損失を可変にするための可変減衰器2212、2213等を含むことも可能である。
信号光は、光分岐素子2201,2202とアイソレータ2203と励起光/信号光合波カップラ2204を介して増幅媒体2226に入射する。増幅媒体2226より出射した信号光は、励起光/信号光合波カップラ2205とアイソレータ2206と光分岐素子2207,2208を介して出射される。
光共振器は、光分岐素子2201と波長選択素子2209と可変光減衰器2212と光分岐素子2215,2208により構成される第1の光共振器と、光分岐素子2202,2211と波長選択素子2210と可変光減衰器2213と光分岐素子2207により構成される第2の光共振器である。
光分岐素子2215は、第1の共振器内の光を分岐し、光電変換回路2214に入力するためのものであり、得られた電気信号は発振判定回路2221に入力される。光分岐素子2211は、第2の共振器内の光を分岐し光電変換回路2216に入力するためのものであり、得られた電気信号は発振判定回路2221に入力される。両者の電気信号により共に2つの共振器が発振するように励起光駆動回路2218,2220により、励起光源2217,2219から出射される励起光量が制御される。なお、各光分岐素子の挿入位置は自由度があることは言うまでもない。
(実施例8)
図18は、本発明の光増幅器の第8実施例を説明するための構成図であり、シングルパスを直列に2段に接続する場合を示す。まず、第1の光増幅器について説明する。第1の光増幅器2301は、図6に示した実施例1と同一のものである。従って、光増幅器1の構成および動作は、先に実施例1で説明したとおりである。
また、第2の光増幅器2302は、図14(実施例4)と同じである。従って、以下にこの増幅器の各部品を説明するが、図14をベースに説明する。
増幅媒体1916としては、Tm3+を6000ppmの濃度で添加したZr系フッ化物光ファイバを使用した。光ファイバ長は7mである。励起光源1911,1913は1400nmで発振するLDを互いに偏波が直交するように配置した偏波多重型励起ユニットを用いた。モニタ信号光を使用した制御では、全LDにフィードバック制御をかけたが、励起光/信号光合波カップラ1904からの励起光量に対し、励起光/信号光合波カップラ1905からの励起光量が常に2倍になるようにした。
モニタ信号光取り出し部分の光分岐素子1902は、誘電体多層膜をフィルタとして使用したバルク型のカップラである。これは、1460〜1530nmでの分岐比が1%である。信号光は、1480〜1510nmで2nm間隔の16波を使用した。
光電変換回路1910はPIN−PDを使用した。光共振器を構成する光分岐素子1901,1907は、1480〜1510nmでの通過損失が0.2dB以下、1470〜1477nmでの分岐比が95%である。波長選択素子1908は誘電体多層膜を使用したもので、透過帯の中心波長が1475nm、損失が0.5dB、半値全幅が0.8nmである。光共振器は、1周回での1475nmにおける損失が15dBになるように可変光減衰器1909が調整された。
各入力信号レベルを−25から−10dBm/ch.に変化させた。信号のこのような変化に対し、−25dBm/ch.の時の利得プロファイルを規準とした。入力を変えた際の規準プロファイルからの利得の偏差の最大値は、利得制御をかけない場合10dBであるのに対し、利得制御をかけた場合は0.3dBであった。
実施例1や実施例4以外の実施例2,3,5,6および7で説明した光増幅器を任意に選択してこれらを直列に接続することが可能である。複数の光ファイバ増幅器を直列に繋ぐことにより、より高効率動作が期待できる。
(実施例9)
図19は、本発明の光増幅器の第9実施例を説明するための構成図であり、シングルパスを直列に2段に接続する場合を示す。本実施例の光増幅器は、実施例8で説明した2段型光増幅器の中間部分(接続部分)に利得等価器2402および可変光減衰器2403を挿入したものである。
利得等価器2402は、長周期ファイバグレーティングを使用したものであり、可変光減衰器2403は、1480〜1510nmでの損失の平坦度が0.1dB以下である。
このように、利得等価器2402および可変光減衰器2403を用いることにより、実施例8では1480〜1510nmでの利得平坦度が30%であったのに対して、本実施例では2%となった。
ここで、利得平坦度とは以下のように定義した。
(利得平坦度)={(増幅帯域内の最大利得)−(同帯域内の最小利得)}/(同帯域内の最小利得)
各入力信号レベルを−25から−10dBm/ch.に変化させた。信号のこのような変化に対し、−25dBm/ch.の時の利得プロファイルを規準とした。入力を変えた際の規準プロファイルからの利得の偏差の最大値は、利得制御をかけない場合10dBであるのに対し、利得制御をかけた場合は0.3dBであった。
第1の光増幅器2401および第2の光増幅器2404は、上述した実施例1〜実施例7に記載されている光増幅器の中から任意に選択することができる。利得等価器2402は、利得プロファイルを平坦化するために挿入され、光可変減衰器2403は、第2の光増幅器への入力信号光量を調整する役目を有する。
(実施例10)
図20は、本発明の光増幅器の第10実施例を説明するための構成図であり、シングルパスを直列に2段に接続する場合を示す。本実施例の光増幅器は、実施例8で説明した2段型光増幅器の中間部分に利得等価器2502および可変光減衰器2503を挿入したものである。さらに本実施例の光増幅器は、光分岐素子2504、光バンドパスフィルタ2506、光電変換回路2507および差分信号発生回路2508からなる制御部を含む。光分岐素子2404は、1480〜1510nmで分岐比1%のバルク型デバイスである。光バンドパスフィルタ1506は、透過帯の中間波長が1480nm、半値全幅が0.8nm、透過中心波長での損失1dBである誘電体多層膜をフィルタとして使用したデバイスである。
利得等価器2502は、長周期ファイバグレーティングを使用したもので、可変光減衰器2503は、1480〜1510nmでの損失の平坦度が0.1dB以下であり、外部からの電気信号により減衰量が制御できる。
本実施例では、光増幅器の制御は、上記制御部により1480nmの信号光をモニタし、その値が一定となるように、制御部の差分信号発生回路2508を介して、光可変減衰器2503をフィードバック制御した。この結果、第2の光増幅器2505に入射する信号光の各々のチャネルでのレベルが一定になる。
本実施例により、実施例8では1480〜1510nmでの利得平坦度が30%であったのに対して、本実施例では2%となった。
ここで利得平坦度とは以下のように定義した。
(利得平坦度)={(増幅帯域内の最大利得)−(同帯域内の最小利得)}/(同帯域内の最小利得)
さらに、各入力信号レベルを−25から−10dBm/ch.に変化させた。信号のこのような変化に対し、−25dBm/ch.の時の利得プロファイルを規準とした。入力を変えた際の規準プロファイルからの利得の偏差の最大値は、利得制御をかけない場合10dBであるのに対し、利得制御をかけた場合は0.3dBであった。また、本実施例の光増幅器の信号出力部分での各WDM光のレベルは常に3dBmに保たれた。
この実施例10に記載されているように、本発明の光増幅器は、可変光減衰器を制御する制御部を含むことができる。このような光増幅器の可変光減衰器の減衰量は、取り出されたモニタ信号光に基づいて電気的に調整する機能を有する制御部により調整されうる。
第1の光増幅器2501および第2の光増幅器2505は、上述した実施例1〜実施例7に記載されている光増幅器の中から任意に選択することもができる。利得等価器2502は、利得プロファイルを平坦化するため挿入される。光分岐素子2504は、信号光の一部を分岐する。光バンドパスフィルタ2506は、任意の1チャネルの信号のみを取り出し、光電変換回路2507によりこの信号が電気信号に変換される。この電気信号と差分信号発生回路2508内に予め設定された値とから、制御信号が発生され、この制御信号により可変光減衰器が制御される。
第1の光増幅器2501と第2の光増幅器2505の差が小さくなるように、好ましくは零になるように、光可変減衰器の減衰量をフィードバック制御する。
この実施例では、第2の光増幅器への入力信号はWDM信号の各チャネルの入力レベルが等しくなる。
(実施例11)
図21は、本発明の光増幅器の第11実施例を説明するための構成図であり、シングルパスを多段に結合した光増幅器の例である。本実施例では、光増幅器2618と、光増幅器2619の2台を使用する。本実施例は、光増幅器に入力される入力信号を予め2つの帯域に分割し、各々を別の光増幅器で増幅し、増幅された信号光を再度合波する例である。なお、図中符号2602は第1の光増幅器、2603は利得等価器、2604は可変光減衰器、2605は光分岐素子、2606は第2の光増幅器、2607は光バンドパスフィルタ、2608,2615は光電変換回路、2609は差分信号発生回路を示している。
光増幅器2618は、実施例10と同一のものである。従って、光増幅器2618の構成および動作は実施例10で説明したとおりである。光増幅器2619は以下に説明する。
光増幅器2619中で示した第3の光増幅器2610は、実施例1で用いた光増幅器である。光分岐素子2613は、1460〜1490nmであり、これは分岐比1%のバルク型デバイスである。光バンドパスフィルタ2614は、透過帯の中心波長が1460nm、半値全幅が0.8nm、透過中心波長での損失1dBである誘電体多層膜をフィルタとして使用したデバイスである。
利得等価器2611は、長周期ファイバグレーティングを使用したものである。可変光減衰器2612は、1460〜1490nmでの損失の平坦度が0.1dB以下であり、外部からの電気信号により減衰量が制御できる。
本実施例の光増幅器の制御は、1460nmの信号光をモニタし、その値が一定となるように差分信号発生回路2616を介して、可変光減衰器2612をフィードバック制御した。これにより、光増幅器2619から出射する信号光の各々のチャネルでのレベルが一定になる。
信号光帯域分波器2601および信号光帯域合波器2617は、1460〜1476nmの帯域と1480〜1510nmの帯域を合分波する。信号光は、1460〜1476nmにおいて2nm間隔で配置した9波と、1480〜1510nmで2nmで配置した16波とをあわせた25波WDMである。
各入力信号レベルを−25から−10dBm/ch.に変化させた場合、信号光合波器2617からの出力光は、制御をしない場合10dB以上変化したのに対して、制御をした場合は、5.0〜5.2dBmにすべての信号光成分が入った。