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JP3995083B2 - ユニット式建物 - Google Patents
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JP3995083B2 - ユニット式建物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定間隔おいて配置された直方体状の建物ユニットと、これら建物ユニット同士を連結する連結梁とを備えたユニット式建物に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、工場で製造した箱状の建物ユニットを、建築現場で複数連結させて建築されるユニット式建物が利用されている。
このユニット式建物を形成する建物ユニットとしては、四隅の柱の上下端を天井梁および床梁で連結した箱状のフレームを有するものが一般的である。フレームには、天井梁に支持される天井面材、床梁に支持される床面材および部屋を仕切る間仕切壁等の内装材や、軽量気泡コンクリート等で形成された外壁等の外装材が工場で組付けられる。(特開平8−277580号公報参照)
【0003】
このようなユニット式建物によれば、工場において箱状のフレームに内装材や外装材の取り付け作業まで行って建物ユニットを製造した後、その建物ユニットを現場に運搬して連結作業を行うだけで建物が完成するから、建築現場での作業が大幅に削減され、工事を短期間で完了できるというメリットが得られる。
ところで、ユニット式建物の設計作業は、複数の建物ユニットを組み合わせることによって行われる。具体的には、建物ユニットの個数を増減させながら、これら建物ユニットの組み合わせを検討する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ユニット式建物の大きさや形状の調整が建物ユニット単位で行われるため、敷地に対応して建物の大きさを設定することができず、敷地の有効活用を図ることが困難になる場合があった。
【0005】
本発明の目的は、敷地を有効活用できるユニット式建物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のユニット式建物は、次の構成を採用する。
本発明を図面を参照して説明すると、請求項1に記載のユニット式建物は、四隅の柱41の上下端を天井梁42および床梁43で連結して直方体状に形成されたフレーム40を有する建物ユニット16を複数有するユニット式建物10,10A〜10Eであって、長さ方向に隣接して配置された2つの基準建物ユニット20と、これら基準建物ユニットから幅方向に所定間隔離れて配置された2つの離隔建物ユニット30と、前記互いに隣接する基準建物ユニット同士の間に形成された梁空間21および前記互いに隣接する離隔建物ユニット同士の間に形成された梁空間31に跨って設けられ、かつ前記基準建物ユニットおよび前記離隔建物ユニットを連結する連結梁50,50A〜50Hと、前記連結梁に沿って設けられて前記基準建物ユニットおよび前記離隔建物ユニットを連結する連結補助梁とを備え、前記各建物ユニットは、前記梁空間に面する内側妻面22,32と、この内側妻面と反対側の外側妻面23,33とを有し、少なくとも1つの前記基準建物ユニットの外側妻面と、この基準建物ユニットに相対向する離隔建物ユニットの外側妻面とは、長さ方向の相対位置が異なり、前記長さ方向の相対位置が異なる各外側妻面のうち前記連結梁からの建物ユニットの長さ方向における距離が短い方の外側妻面に沿って、前記連結補助梁55が設けられていることを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、基準建物ユニットと離隔建物ユニットとの間の間隔を適宜調整するとともに、この間隔に対応させて連結梁の長さ寸法を設定することにより、ユニット式建物の幅寸法を容易に調整できる。したがって、敷地の幅寸法に応じて、容易にユニット式建物を建築できるから、敷地を有効活用できる。
また、連結梁直下の空間を居住空間として利用できるため、ユニット式建物を構成する建物ユニットの数量を減らすことができるから、ユニット式建物の製造コストを低減できる。
さらに、例えば、少なくとも1つの基準建物ユニットの外側妻面を、相対向する離隔建物ユニットの外側妻面よりも引っ込めたり、突出させたりして配置することによって、ユニット式建物を台形状とすることができる。
このうち、例えば、2つの基準建物ユニットのうち一方の外側妻面を離隔建物ユニットの外側妻面よりも引っ込めて配置し、他方の外側妻面を離隔建物ユニットの外側妻面よりも突出させることによって、ユニット式建物を平行四辺形状とすることができる。
したがって、敷地の形状に応じて容易にユニット式建物を建築できるから、敷地を有効活用できる。
【0009】
この発明によれば、例えば、少なくとも1つの基準建物ユニットの外側妻面を、相対向する離隔建物ユニットの外側妻面よりも引っ込めたり、突出させたりして配置することによって、ユニット式建物を台形状とすることができる。
このうち、例えば、2つの基準建物ユニットのうち一方の外側妻面を離隔建物ユニットの外側妻面よりも引っ込めて配置し、他方の外側妻面を離隔建物ユニットの外側妻面よりも突出させることによって、ユニット式建物を平行四辺形状とすることができる。
したがって、敷地の形状に応じて容易にユニット式建物を建築できるから、敷地を有効活用できる。
【0010】
請求項3に記載のユニット式建物は、請求項1または2に記載のユニット式建物において、前記各梁空間は、長さ方向の相対位置が同じとされ、前記連結梁は、前記各梁空間に沿って延びる2つの梁部分53,54を有する直線状の梁本体51と、この梁本体の両端側に設けられて前記各梁空間を形成する前記建物ユニットに接続される接続部52とを備えていることを特徴とする。
この発明によれば、連結梁の梁本体を直線状としたので、連結梁を簡単な構成にでき、コストを低減できる。
【0011】
請求項4に記載のユニット式建物は、請求項1または2に記載のユニット式建物において、前記各梁空間は、長さ方向の相対位置が異なり、前記連結梁は、前記各梁空間に沿って延びる2つの梁部分を有する平面略Z字形状の梁本体と、この梁本体の両端側に設けられて前記各梁空間を形成する前記建物ユニットに接続される接続部とを備えていることを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、各梁空間の長さ方向の相対位置を異なるものとし、これら梁空間に対応した形状に連結梁を形成したので、例えば、ユニット式建物を台形状や平行四辺形状とする場合、離隔建物ユニット自体の長さ寸法を調整しなくても、離隔建物ユニットを長さ方向に移動させるだけで、離隔建物ユニットの外側妻面を基準建物ユニットの外側妻面に対して自在に設定でき、コストを低減できる。
【0013】
請求項5に記載のユニット式建物は、請求項1または2に記載のユニット式建物において、前記梁空間のうち一方は、所定幅を有し、前記各梁空間は、長さ方向の相対位置が略同じとされ、前記連結梁は、前記梁空間のうち一方を形成する前記各建物ユニットに沿って延びる2つの梁部分と、前記梁空間のうち他方に沿って延びる1つの梁部分とを有する平面略Y字形状の梁本体と、この梁本体の両端側に設けられて前記各梁空間を形成する前記建物ユニットに接続される接続部とを備えていることを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、隣接する建物ユニット同士の間隔を調整することによって梁空間のうち一方を所定幅とするとともに、この梁空間を形成する各建物ユニットに沿って連結梁を配置したので、ユニット式建物の長さ寸法を容易に調整できる。
したがって、敷地の長さ寸法に応じて、容易にユニット式建物を建築できるから、敷地を有効活用できる。
また、所定幅を有する梁空間を利用して、例えば、吹き抜けや階段等を設置でき、設計の自由度を向上できる。
【0015】
請求項6に記載のユニット式建物は、請求項1または2に記載のユニット式建物において、前記各梁空間は、所定幅を有し、かつ、長さ方向の相対位置が異なり、前記連結梁は、前記各梁空間を形成する前記各建物ユニットに沿って延びる4つの梁部分を有する平面略Z字形状の梁本体と、この梁本体の両端側に設けられて前記各梁空間を形成する前記建物ユニットに接続される接続部とを備えていることを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、請求項4と同様に、ユニット式建物を台形状や平行四辺形状とする場合、離隔建物ユニット自体の長さ寸法を調整しなくても、離隔建物ユニットを長さ方向に移動させるだけで、離隔建物ユニットの外側妻面を基準建物ユニットの外側妻面に対して自在に設定でき、コストを低減できる。
また、請求項5と同様に、敷地の長さ寸法に応じて、容易にユニット式建物を建築できるから、敷地を有効活用できるうえに、所定幅を有する梁空間を利用して、例えば、吹き抜けや階段等を設置して設計の自由度を向上できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
[第1実施形態]
図1には、本実施形態に係るユニット式建物10の全体斜視図が示されている。このユニット式建物10は、台形状の敷地17に建築され、基礎11と、この基礎11の上に形成される建物本体12と、この建物本体12の上に形成される屋根13とを備えている。
このうち、建物本体12は、1階建物ユニット14と、この1階建物ユニット14の上に積層された2階建物ユニット15とを備えている。
【0018】
1階建物ユニット14および2階建物ユニット15は、複数の建物ユニット16を含んで構成されている。
建物ユニット16は、図2に示すように、四隅の柱41の上下端を連結する天井梁42および床梁43を有する箱状のフレーム40を備えている。このうち、柱41と天井梁42とは、柱41の柱頭側に配置される柱頭接合部材45を介して連結され、柱41と床梁43とは、柱41の柱脚側に配置される柱脚接合部材46を介して連結されている。
天井梁42としては、長さの異なる短辺天井梁42Aおよび長辺天井梁42Bの二種類が設けられ、床梁43としては、長さの異なる短辺床梁43Aおよび長辺床梁43Bの二種類が設けられている。また、対向する長辺天井梁42Bの間には、天井面材を支持するための天井小梁42Cが架け渡され、また、対向する長辺床梁43Bの間には、床を形成するパーチクルボード等の床面材を支持するための複数の根太43Cが架け渡されている。
【0019】
図3には、1階建物ユニット14の平面図が示されている。
1階建物ユニット14は、建物ユニット16を長さ方向に隣接して配置して形成した2つの基準建物ユニット20と、これら基準建物ユニット20から幅方向に所定間隔Xだけ離れて建物ユニット16を配置して形成した2つの離隔建物ユニット30と、基準建物ユニット20および離隔建物ユニット30を連結する連結梁50および連結補助梁55とを備えている。
【0020】
連結梁50は、互いに隣接する基準建物ユニット20同士の間に形成された梁空間21および互いに隣接する離隔建物ユニット30同士の間に形成された梁空間31に跨って設けられている。なお、各建物ユニット20,30の側面のうち、梁空間21,31に面する側面を内側妻面22,32とし、この内側妻面22,32と反対側の側面を外側妻面23,33とする。
連結補助梁55は、建物本体12の外周、具体的には、離隔建物ユニット30の外側妻面33に沿って設けられている。
【0021】
1つの基準建物ユニット20(ここでは、図3中右側の基準建物ユニット20)の外側妻面23は、この基準建物ユニット20に相対向する離隔建物ユニット30の外側妻面33より突出しており、長さ方向の相対位置が異なるものとなっている。これにより、ユニット式建物10の平面形状は、台形状の敷地17に対応した台形状となっている。
2階建物ユニット15は、1階建物ユニット14と同様に構成されている。
【0022】
図4には、上下の建物ユニット16同士の連結部分A(図3参照)の分解斜視図が示されている。
建物ユニット16同士の連結には、平板状のプレートとしてのシアプレート60が用いられる。シアプレート60が、1階建物ユニット14の柱頭接合部材45と、この柱頭接合部材45の上に配置される2階建物ユニット15の柱脚接合部材46との間に介装されることにより、上下方向に隣接する建物ユニット16同士が連結される。
また、連結部分Aのうち連結補助梁55が配置される部分では、シアプレート60は、連結補助梁55と一体とされている。さらに、シアプレート60を水平方向に隣接する建物ユニット16に跨って配置すれば、水平方向に隣接する建物ユニット20同士を連結することもできる。
【0023】
具体的には、1階建物ユニット14の柱頭接合部材45の上面には、位置決めピン45Aと、挿通孔45Bとが設けられ、2階建物ユニット15の柱脚接合部材46の下面には、図示しない位置決め孔と、挿通孔46Bとが設けられている。また、シアプレート60には、位置決め孔60Aと挿通孔60Bとが設けられている。
1階建物ユニット14の柱頭接合部材45の位置決めピン45Aが、シアプレート60の位置決め孔60Aに挿通されて、2階建物ユニット15の柱脚接合部材46の位置決め孔に嵌合されることにより、上下の建物ユニット16同士の位置が決定される。そして、1階建物ユニット14の柱頭接合部材45の挿通孔45B、シアプレート60の挿通孔60Bおよび2階建物ユニット15の柱脚接合部材46の挿通孔46Bにボルト81Aが挿通され、このボルト81Aにナット81Bが螺合されて緊締されることにより、上下の建物ユニット16同士が連結される。
【0024】
図5には、連結梁50の全体斜視図が示されている。
連結梁50は、梁空間21,31に配置される2つの梁部分53,54を有しかつ断面長方形かつ直線状の梁本体51と、梁本体51の両端側各2箇所でかつ高さ方向中間に略水平に設けられた平板状の接続部52とを備えている。
接続部52は、梁本体51に設けられたスリットにシアプレート60の2枚分に相当するプレートが嵌挿されて形成されている。すなわち、接続部52は、シアプレート60と同様に、各階建物ユニット14,15に連結するための複数の位置決め孔60Aおよび挿通孔60Bを有している。
【0025】
図6には、連結梁50と建物ユニット20,30との連結部分B(図3参照)の断面図が示されている。
連結梁50の梁部分53,54は、各梁空間21,31に沿って延びており、梁部分53,54の梁幅Wは、これら梁空間21,31より僅かに狭くなっている。また、梁本体51の梁背Hは、1階建物ユニット14の天井梁42および2階建物ユニット15の床梁43に跨るように設けられている。
連結梁50の接続部52は、シアプレート60と同様の接続方法で、各梁空間21,31を形成する建物ユニット20,30に接続されている。したがって、接続部52を介して、互いに隣接する基準建物ユニット20同士および離隔建物ユニット30同士も連結される。
【0026】
次に、ユニット式建物10の組立手順を説明する。
まず、建物ユニット16および連結梁50を工場で製作した後、建築現場に運搬する。現場では、図7に示すように、各建物ユニット16を配置して、基準建物ユニット20および離隔建物ユニット30を形成し、1階建物ユニット14とする。
次に、連結梁50で、隣接する基準建物ユニット20同士および離隔建物ユニット30同士を連結するとともに、相対向する基準建物ユニット20と離隔建物ユニット30とを連結する。
【0027】
続いて、図示しないが、シアプレート60および連結梁50の接続部52を挟み込みながら、建物ユニット16を1階建物ユニット14上に積層して2階建物ユニット15を形成し、1階建物ユニット14および2階建物ユニット15をボルト81Aおよびナット81Bで連結する。
次に、2階建物ユニット15についても、1階建物ユニット14と同様に、連結梁50を架け渡した後、この2階建物ユニット15の上に屋根13を取り付ける。
【0028】
したがって、本実施形態によれば以下の効果がある。
(1)基準建物ユニット20と離隔建物ユニット30との間の間隔を適宜調整するとともに、この間隔に対応させて連結梁50の長さ寸法を設定することにより、ユニット式建物10の幅寸法を容易に調整できる。したがって、敷地の幅寸法に応じて、容易にユニット式建物10を建築できるから、敷地を有効活用できる。
また、連結梁50直下の空間を居住空間として利用できるため、ユニット式建物10を構成する建物ユニット16の数量を減らすことができるから、ユニット式建物10の製造コストを低減できる。
【0029】
(2)1つの基準建物ユニット20の外側妻面23を、相対向する離隔建物ユニット30の外側妻面33よりも突出させて配置したので、ユニット式建物を台形状とすることができる。したがって、敷地の形状に応じて容易にユニット式建物を建築できるから、敷地を有効活用できる。
【0030】
(3)連結梁50の梁本体51を直線状としたので、連結梁50を簡単な構成にでき、コストを低減できる。
【0031】
[第2実施形態]
図8には、本実施形態に係るユニット式建物10Aの概略平面図が示されている。
本実施形態では、各梁空間21,31の長さ方向の相対位置と、連結梁50Aの形状とが、第1実施形態と異なっている。
すなわち、2つの基準建物ユニット20のうち一方の長さ寸法を長く、他方を短くすることにより、各梁空間21,31の長さ方向の相対位置が異なるものとなっている。したがって、連結梁50Aの梁部分53,54の長さ方向の相対位置も異なることとなり、梁本体51は平面略Z字形状となっている。
【0032】
したがって、本実施形態によれば、第1実施形態で述べた(1)、(2)の効果に加え、以下の効果がある。
(4)各梁空間21,31の長さ方向の相対位置を異なるものとし、これら梁空間21,31に対応した形状に連結梁50を形成したので、離隔建物ユニット30自体の長さ寸法を調整しなくても、離隔建物ユニット30を長さ方向に移動させるだけで、離隔建物ユニット30の外側妻面33を基準建物ユニット20の外側妻面23に対して自在に設定でき、コストを低減できる。
【0033】
[第3実施形態]
図9には、本実施形態に係るユニット式建物10Bの概略平面図が示されている。
本実施形態では、梁空間21,31のうち一方、ここでは梁空間31の幅寸法と、連結梁50Bの形状とが、第1実施形態と異なっている。
すなわち、梁空間31は、所定幅Yを有する大空間35とされている。
また、連結梁50Bの大空間35側の梁部分54は、分岐して大空間35を形成する離隔建物ユニット30に沿って延びており、梁本体51は平面略Y字形状となっている。
また、連結梁50Bの大空間35側の接続部52は、分岐した梁部分54にそれぞれ設けられて、大空間35を形成する離隔建物ユニット30に接続される。
【0034】
したがって、本実施形態によれば、第1実施形態で述べた(1)、(2)の効果に加え、以下の効果がある。
(5)隣接する離隔建物ユニット30同士の間隔を調整することによって梁空間31を所定幅Yを有する大空間35とするとともに、この大空間35を形成する各離隔建物ユニット30に沿って連結梁50Bを配置したので、ユニット式建物10の長さ寸法を容易に調整できる。
したがって、敷地の長さ寸法に応じて、容易にユニット式建物10Bを建築できるから、敷地を有効活用できる。
また、大空間35を利用して、例えば、吹き抜けや階段等を設置でき、設計の自由度を向上できる。
【0035】
[第4実施形態]
図10には、本実施形態に係るユニット式建物10Cの概略平面図が示されている。
本実施形態では、梁空間21,31の幅寸法および長さ方向の相対位置と、連結梁50Cの形状とが、第1実施形態と異なっている。
すなわち、梁空間21,31は、所定幅Yを有する大空間25,35とされている。2つの基準建物ユニット20のうち一方の長さ寸法を長く、他方を短くすることにより、各大空間25,35の長さ方向の相対位置が異なるものとなっている。
【0036】
また、連結梁50Cの大空間25,35側の梁部分53,54は、分岐して大空間25,35を形成する各建物ユニット20,30に沿って延びている。なお、分岐した梁部分53のうちの1つは、分岐した梁部分54のうちの1つと直線状になっており、梁本体51は、全体として平面略Z字形状となっている。
また、連結梁50Bの接続部52は、分岐した梁部分53,54にそれぞれ設けられて、各建物ユニット20,30に接続される。
【0037】
したがって、本実施形態によれば、第1実施形態で述べた(1)、(2)の効果に加え、以下の効果がある。
(6)大空間25,35の長さ方向の相対位置を異なるものとし、これら大空間25,35に対応した形状に連結梁50Cを形成したので、離隔建物ユニット30自体の長さ寸法を調整しなくても、離隔建物ユニット30を長さ方向に移動させるだけで、離隔建物ユニット30の外側妻面33を基準建物ユニット20の外側妻面23に対して自在に設定でき、コストを低減できる。
【0038】
(7)隣接する建物ユニット20,30同士の間隔を調整することによって梁空間21,31を所定幅Yを有する大空間25,35とするとともに、この大空間25,35を形成する建物ユニット20,30に沿って連結梁50Cを配置したので、ユニット式建物10Cの長さ寸法を容易に調整できる。
したがって、敷地の長さ寸法に応じて、容易にユニット式建物10Cを建築できるから、敷地を有効活用できる。
また、大空間35を利用して、例えば、吹き抜けや階段等を設置でき、設計の自由度を向上できる。
【0039】
[第5実施形態]
図11には、本実施形態に係るユニット式建物10Dの概略平面図が示されている。
本実施形態では、梁空間21,31のうち一方、ここでは梁空間31の幅寸法と、連結梁50D,50Eの形状とが、第1実施形態と異なっている。
すなわち、梁空間21,31は、所定幅Yを有する大空間35とされている。
【0040】
また、連結梁50Dは、連結梁50と同様の構成であるが、連結梁50Dの梁部分54は、大空間35を形成する一方の離隔建物ユニット30に沿って延びている。梁部分54の接続部52は、大空間35を形成する一方の離隔建物ユニット30に接続される。
連結梁50Eは、直線状とされ、梁空間21側の梁部分53を有していない。連結梁50Eの梁部分54は、大空間35を形成する他方の離隔建物ユニット30に沿って延びている。梁部分54の接続部52は、大空間35を形成する他方の離隔建物ユニット30に接続される。また、連結梁50Eは、梁空間21側で基準建物ユニット20の離隔建物ユニット30側の側面に連結される。
【0041】
したがって、本実施形態によれば、第1実施形態で述べた(1)、(2)の効果、、および第3実施形態で述べた(5)の効果と同様の効果がある。
【0042】
[第6実施形態]
図12には、本実施形態に係るユニット式建物10Eの概略平面図が示されている。
本実施形態では、梁空間21,31の幅寸法および長さ方向の相対位置と、連結梁50F,50G,50Hの形状とが、第1実施形態と異なっている。
すなわち、梁空間21,31は、所定幅Yを有する大空間25,35とされている。2つの基準建物ユニット20のうち一方の長さ寸法を長く、他方を短くすることにより、各大空間25,35の長さ方向の相対位置が異なるものとなっている。
【0043】
また、連結梁50Fは、連結梁50と同様の構成であるが、連結梁50Fの梁部分53は、大空間25を形成する一方の基準建物ユニット20に沿って延びており、連結梁50Fの梁部分54は、大空間35を形成する一方の離隔建物ユニット30に沿って延びている。
梁部分53の接続部52は、大空間25を形成する一方の基準建物ユニット20に接続される。梁部分54の接続部52は、大空間35を形成する一方の離隔建物ユニット30に接続される。
【0044】
連結梁50Gは、直線状とされ、梁空間25側の梁部分53を有していない。連結梁50Gの梁部分54は、大空間35を形成する他方の離隔建物ユニット30に沿って延びている。梁部分54の接続部52は、大空間35を形成する他方の離隔建物ユニット30に接続される。また、連結梁50Gは、梁空間25側で基準建物ユニット20の離隔建物ユニット30側の側面に連結される。
【0045】
連結梁50Hは、直線状とされ、梁空間35側の梁部分54を有していない。連結梁50Hの梁部分53は、大空間25を形成する他方の基準建物ユニット20に沿って延びている。梁部分53の接続部52は、大空間25を形成する他方の基準建物ユニット20に接続される。また、連結梁50Hは、梁空間35側で離隔建物ユニット30の基準建物ユニット20側の側面に連結される。
【0046】
したがって、本実施形態によれば、第1実施形態で述べた(1)、(2)、および第4実施形態で述べた(6)、(7)の効果と同様の効果がある。
【0047】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、各実施形態では、ユニット式建物10,10A,10B,10Cを敷地17の形状に対応した平面台形状としたが、これに限らず、梁空間21,31の位置や幅寸法、および建物ユニット20,30の大きさ等を適宜調整することにより、平面四角形状、平行四辺形状としてもよい。
【0048】
【発明の効果】
本発明のユニット式建物によれば、次のような効果が得られる。
請求項1に記載のユニット式建物によれば、ユニット式建物の幅寸法を容易に調整できる。したがって、敷地の幅寸法に応じて、容易にユニット式建物を建築できるから、敷地を有効活用できる。また、連結梁直下の空間を居住空間として利用できるため、ユニット式建物を構成する建物ユニットの数量を減らすことができるから、ユニット式建物の製造コストを低減できる。
【0049】
請求項2に記載のユニット式建物によれば、ユニット式建物を台形状や平行四辺形状とすることができる。したがって、敷地の形状に応じて容易にユニット式建物を建築できるから、敷地を有効活用できる。
【0050】
請求項3に記載のユニット式建物によれば、連結梁の梁本体を直線状としたので、連結梁を簡単な構成にでき、コストを低減できる。
【0051】
請求項4に記載のユニット式建物によれば、例えば、ユニット式建物を台形状や平行四辺形状とする場合、離隔建物ユニット自体の長さ寸法を調整しなくても、離隔建物ユニットを長さ方向に移動させるだけで、離隔建物ユニットの外側妻面を基準建物ユニットの外側妻面に対して自在に設定でき、コストを低減できる。
【0052】
請求項5に記載のユニット式建物によれば、敷地の長さ寸法に応じて、容易にユニット式建物を建築できるから、敷地を有効活用できる。また、所定幅を有する梁空間を利用して、例えば、吹き抜けや階段等を設置でき、設計の自由度を向上できる。
【0053】
請求項6に記載のユニット式建物によれば、請求項4と同様に、ユニット式建物を台形状や平行四辺形状とする場合、離隔建物ユニット自体の長さ寸法を調整しなくても、離隔建物ユニットを長さ方向に移動させるだけで、離隔建物ユニットの外側妻面を基準建物ユニットの外側妻面に対して自在に設定でき、コストを低減できる。また、請求項5と同様に、敷地の長さ寸法に応じて、容易にユニット式建物を建築できるから、敷地を有効活用できるうえに、所定幅を有する梁空間を利用して、例えば、吹き抜けや階段等を設置して設計の自由度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るユニット式建物を示す全体斜視図である。
【図2】前記実施形態に係る建物ユニットのフレームの斜視図である。
【図3】前記実施形態に係るユニット式建物の1階平面図である。
【図4】前記実施形態に係る上下の建物ユニット同士の連結部分の分解斜視図である。
【図5】前記実施形態に係る連結梁の全体斜視図である。
【図6】前記実施形態に係る連結梁と建物ユニットとの連結部分の断面図である。
【図7】前記実施形態に係るユニット式建物を組み立てる方法を説明するための分解斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係るユニット式建物を示す概略平面図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係るユニット式建物を示す概略平面図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係るユニット式建物を示す概略平面図である。
【図11】本発明の第5実施形態に係るユニット式建物を示す概略平面図である。
【図12】本発明の第6実施形態に係るユニット式建物を示す概略平面図である。
【符号の説明】
10,10A〜10E ユニット式建物
16 建物ユニット
20 基準建物ユニット
21,31 梁空間
22,32 内側妻面
23,33 外側妻面
30 離隔建物ユニット
40 フレーム
41 柱
42 天井梁
43 床梁
50,50A〜50H 連結梁
51 梁本体
52 接続部
53,54 梁部分

Claims (5)

  1. 四隅の柱の上下端を天井梁および床梁で連結して直方体状に形成されたフレームを有する建物ユニットを複数有するユニット式建物であって、
    長さ方向に隣接して配置された2つの基準建物ユニットと、
    これら基準建物ユニットから幅方向に所定間隔離れて配置された2つの離隔建物ユニットと、
    前記互いに隣接する基準建物ユニット同士の間に形成された梁空間および前記互いに隣接する離隔建物ユニット同士の間に形成された梁空間に跨って設けられ、かつ前記基準建物ユニットおよび前記離隔建物ユニットを連結する連結梁と
    前記連結梁に沿って設けられて前記基準建物ユニットおよび前記離隔建物ユニットを連結する連結補助梁とを備え、
    前記各建物ユニットは、前記梁空間に面する内側妻面と、この内側妻面と反対側の外側妻面とを有し、
    少なくとも1つの前記基準建物ユニットの外側妻面と、この基準建物ユニットに相対向する離隔建物ユニットの外側妻面とは、長さ方向の相対位置が異なり、
    前記長さ方向の相対位置が異なる各外側妻面のうち前記連結梁からの建物ユニットの長さ方向における距離が短い方の外側妻面に沿って、前記連結補助梁が設けられていることを特徴とするユニット式建物。
  2. 請求項1に記載のユニット式建物において、
    前記各梁空間は、長さ方向の相対位置が略同じとされ、
    前記連結梁は、前記各梁空間に沿って延びる2つの梁部分を有する直線状の梁本体と、この梁本体の両端側に設けられて前記各梁空間を形成する前記建物ユニットに接続される接続部とを備えていることを特徴とするユニット式建物。
  3. 請求項1に記載のユニット式建物において、
    前記各梁空間は、長さ方向の相対位置が異なり、
    前記連結梁は、前記各梁空間に沿って延びる2つの梁部分を有する平面略Z字形状の梁本体と、この梁本体の両端側に設けられて前記各梁空間を形成する前記建物ユニットに接続される接続部とを備えていることを特徴とするユニット式建物。
  4. 請求項1に記載のユニット式建物において、
    前記梁空間のうち一方は、所定幅を有し、
    前記各梁空間は、長さ方向の相対位置が略同じとされ、
    前記連結梁は、前記梁空間のうち一方を形成する前記各建物ユニットに沿って延びる2つの梁部分と、前記梁空間のうち他方に沿って延びる1つの梁部分とを有する平面略Y字形状の梁本体と、
    この梁本体の両端側に設けられて前記各梁空間を形成する前記建物ユニットに接続される接続部とを備えていることを特徴とするユニット式建物。
  5. 請求項1に記載のユニット式建物において、
    前記各梁空間は、所定幅を有し、かつ、長さ方向の相対位置が異なり、
    前記連結梁は、前記各梁空間を形成する前記各建物ユニットに沿って延びる4つの梁部分を有する平面略Z字形状の梁本体と、
    この梁本体の両端側に設けられて前記各梁空間を形成する前記建物ユニットに接続される接続部とを備えていることを特徴とするユニット式建物。
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