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JP4000126B2 - 車両の荷役装置 - Google Patents
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JP4000126B2 - 車両の荷役装置 - Google Patents

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Description

この発明は、荷物を積み降ろしする際に荷物を載せて昇降する荷積みプラットフォームを備えた車両の荷役装置の改良に関し、詳しくは、例えば、荷積みプラットフォーム先端に過荷重が掛かる等した際の傾倒防止対策に関するものである。
車両の荷役装置として、荷積みプラットフォーム基端を平行リンク機構で片持ち支持し、油圧シリンダの伸縮作動により荷積みプラットフォームを水平姿勢で昇降させるとともに、荷積みプラットフォームが水平姿勢で接地した際、その先端を前下がりに傾動させて接地させるように構成された荷役装置が知られている。このような荷役装置において、平行リンク機構の構成要素としてチルトアーム上端が車体固定側に枢着されている場合、例えば、荷積みプラットフォームの昇降中に荷積みプラットフォーム先端に上方から過荷重が掛かる等してチルトアームが車体固定側から離間すると、荷積みプラットフォームが傾倒して水平姿勢を維持できなくなり、荷物が落下する等して非常に危険で荷役作業に支障を来すことになる。
ところで、チルトアームを備えていないタイプの荷役装置として、荷積みプラットフォームの傾倒防止対策を施したものがある(例えば、特許文献1参照)。この荷役装置では、油圧シリンダの伸縮作動により回動する回転軸に回転側板を枢着し、この回転側板に平行リンク機構のリフトアームを枢着し、さらに、上記回転側板に棒状の強制カムを枢着するとともに、上記リフトアームに抑止部材を設けている。上記強制カムは、曲率半径が大きい第1カム部、この第1カム部よりも曲率半径が小さい第2カム部及び直線部が一端側から他端側に亘って連続して形成され、上記第1カム部及び第2カム部のいずれかが、その上方のテンションアームの支軸に回転側板の回動姿勢に応じて摺動するとともに、上記直線部先端が上記抑止部材に接離するようになっている。そして、荷積みプラットフォーム上昇時に油圧シリンダの伸長作動により回転側板を回動させ、リフトアームを回転側板で下方から支持して押し上げ、この際、強制カムの第2カム部をテンションアームの支軸に摺動させて直線部先端を抑止部材に上方から押し付け、荷積みプラットフォームを傾倒しないように水平姿勢で上昇させるようにしている。一方、荷積みプラットフォーム下降時に油圧シリンダの収縮作動により回転側板を上記とは逆方向に回動させ、リフトアームを回転側板に追従下降させ、リフトアームが接地した際、強制カムの第1カム部を第2カム部に代わってテンションアームの支軸に摺動させて直線部先端を抑止部材から離脱させ、荷積みプラットフォームの傾倒を許容して荷積みプラットフォーム先端が前傾姿勢を取るようになっている。
一方、チルトアームを備えたタイプの荷役装置として、荷積みプラットフォームの傾倒防止対策を施したものもある(例えば、特許文献2参照)。この荷役装置では、荷積みプラットフォームを昇降させる油圧シリンダとは別に、平行リンク機構に新たに油圧シリンダを組み込んで荷積みプラットフォーム昇降時に平行リンク機構の平行状態が崩れないようにしている。
実公昭63−23228号公報(第2頁、第1図、第4図〜第8図) 特許第3035470号公報(第4,5頁、図2〜図6)
しかし、特許文献1の荷役装置では、荷積みプラットフォームを昇降時に安定して水平姿勢に保持する一方、接地時に傾倒させるには、強制カムの第1カム部及び第2カム部の形状を回転側板の回動動作との関係で精度良く形成しなければならず、製作が困難である。また、特許文献1の荷役装置はチルトアームを備えていないタイプであり、上記カム機構をチルトアームを備えた荷役装置に適用するには、取付スペースの制約や構造の相違からそのまま適用することができず、取り付けるにしても大幅な改造を余儀なくされる。
一方、特許文献2の荷役装置では、平行リンク機構に新たに油圧シリンダを組み込む分だけ、構造が複雑になるとともに経費が嵩む。また、この油圧シリンダと荷積みプラットフォームを昇降させる油圧シリンダとの油圧経路を連通させて両者を同期作動させているため、油圧経路が複雑になり、構造の複雑化及び経費の高騰を助長する。
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、チルトアームを備えた荷役装置において、装置を大幅に改造することなく、しかも構造の複雑化及び経費の高騰を招くことなく、簡単に荷積みプラットフォームの昇降中の傾倒防止を実現することである。さらには、車体床面高さの異なる車両に対して部品の共用化を図ることである。
上記の目的を達成するため、この発明は、チルトアームを備えた荷役装置の荷積みプラットフォームの傾倒防止対策として、掛止手段を車体固定側に引っ掛けて平行リンク機構を動かないようにロックする構造を採用し、しかも、車体床面高さの異なる車両に対するロック解除のタイミングを1つの部品で切り換えるようにしたことを特徴とする。
具体的には、この発明は、荷物を載せて昇降する荷積みプラットフォームと、この荷積みプラットフォーム基端を両側でそれぞれ片持ち支持する2組の平行リンク機構とを備え、上記両平行リンク機構は、上端が車体固定側に枢着されたチルトアームと、一端が上記チルトアーム上端寄りに、他端が上記荷積みプラットフォーム基端にそれぞれ枢着されたリフトアームと、このリフトアーム下方に配置され、一端が上記チルトアーム下端に、他端がリフトアーム先端寄りにそれぞれ枢着されたリフトシリンダとをそれぞれ備え、上記両リフトシリンダは、同期した伸縮作動により荷積みプラットフォームを水平姿勢で地面と車体床面高さとの間で昇降させ、上記両チルトアームは、荷積みプラットフォームが水平姿勢で接地した際、共に車体固定側から離間する方向に回動して荷積みプラットフォーム先端を前下がりに傾動させて接地させるように構成された車両の荷役装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、この発明は、上記車体固定側の両平行リンク機構に対応する箇所には、ストッパがそれぞれ取り付けられ、上記両チルトアーム上端側には、一端に掛止部を有するセーフティレバーがそれぞれ枢着され、この両セーフティレバーは、上記掛止部がストッパに掛止するようにそれぞれ付勢手段により付勢され、上記両リフトアーム一端側には、操作桿取付プレートがそれぞれ着脱可能に取り付けられ、上記両操作桿取付プレートには、荷積みプラットフォームが下降して地面に接近した際又は接地した際、上記セーフティレバーを回動させて上記掛止部をストッパから離脱させる操作桿が両操作桿取付プレートを互いに入れ替えることで取付位置を上下方向に2段階に変更可能なようにそれぞれ突設されていることを特徴とする。
この発明によれば、荷積みプラットフォームが下降して地面に接近するまで又は接地するまでは、セーフティレバーの掛止部がストッパに掛止してロック状態になっているため、例えば、荷積みプラットフォーム先端に過荷重が掛かる等してチルトアームに引張力が作用しても、上記セーフティレバーは車体固定側から離間せず、よって、平行リンク機構の平行状態は崩れず、荷積みプラットフォームの水平姿勢が維持されて荷物の落下が防止され、荷役作業が安全に行われる。一方、荷積みプラットフォームが下降して地面に接近した際又は接地した際には、上記セーフティレバーが操作桿により回動させられ、掛止部がストッパから離脱してロック状態が解除されるため、荷積みプラットフォームが自重により又はこれに荷物の荷重が加算されたトータル荷重により接地状態で前傾姿勢となる。
このように、セーフティレバーの掛止部をストッパに対して掛脱させるだけでよく、高精度な加工が要求されるカム機構の採用や大幅な改造が必要なく、さらには、油圧シリンダを平行リンク機構に組み込む必要や、荷積みプラットフォームを昇降させる油圧シリンダと同期作動させる必要もなく、簡素な構造で廉価な荷役装置を簡単に実現することができる。
また、2組の平行リンク機構の操作桿取付プレートを互いに入れ替えることで操作桿の取付位置を上下方向に2段階に変更設定することができ、車体床面高さの異なる車両に対するロック解除のタイミングを荷積みプラットフォームの地面に対する位置関係がほぼ同じになるように1つの部品で切り換えることができる。したがって、1台の荷役装置を低床車と高床車とに適用することができ、汎用性に富む荷役装置とすることができる。
以下、この発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図10〜13はトラック等の車両後端の床下に装備された荷役装置Aを示す。この荷役装置Aは、荷物を載せて昇降する荷積みプラットフォーム1と、この荷積みプラットフォーム1基端を両側でそれぞれ片持ち支持する2組の平行リンク機構2とを備え、これら2組の平行リンク機構2の同期作動により、上記荷積みプラットフォーム1を図10の格納状態、図11の車体床面高さにある状態、図12の水平姿勢で接地した状態、図13の先端を傾動させて接地させた状態にそれぞれ姿勢変更するようになっている。
図10〜13中、B1は車体床面、B2は車体固定側を構成する車幅方向に延びる閉断面形状の支持フレームであり、この支持フレームB2は、車幅方向両側で車体前後方向に延びるシャーシフレーム(図示せず)に固設ブラケットB3を介して固設されている。上記支持フレームB2の固設ブラケットB3側方には第1支持ブラケットB4と第2支持ブラケットB5とが配設されている。
一方、上記両平行リンク機構2は、図5〜9にも拡大詳示するように、上端が上記第1支持ブラケットB4に連結軸3で上下方向に回動自在に枢着された断面略コの字形のチルトアーム4を備えている。このチルトアーム4上端寄りにはリフトアーム5の一端が連結軸6で上下方向に回動自在に枢着され、このリフトアーム5の他端は上記荷積みプラットフォーム1基端に連結軸7で上下方向に回動自在に枢着されている。上記リフトアーム5下方には、油圧シリンダからなるリフトシリンダ8が配置され、このリフトシリンダ8の一端(シリンダチューブ8a基端)は上記チルトアーム4下端に連結軸9で上下方向に回動自在に枢着されているとともに、他端(ピストンロッド8b先端)は上記リフトアーム5先端寄りに連結軸10で上下方向に回動自在に枢着されている。上記荷積みプラットフォーム1基端には、油圧シリンダからなるチルトシリンダ11の一端(シリンダチューブ11a基端)が連結軸12で上下方向に回動自在に枢着され、このチルトシリンダ11の他端(ピストンロッド11b先端)は上記第2支持ブラケットB5に連結軸13で上下方向に回動自在に枢着されている。
そして、上記チルトアーム4、リフトアーム5、リフトシリンダ8及びチルトシリンダ11により平行リンク機構2を構成し、2組の平行リンク機構2の両リフトシリンダ8は、同期した伸縮作動により荷積みプラットフォーム1を水平姿勢で地面Gと車体床面高さとの間で昇降させるようになっている(図11及び図12参照)。上記2組の平行リンク機構2の両チルトシリンダ11は、同期した伸縮作動により荷積みプラットフォーム1を車体床面高さで水平姿勢と鉛直姿勢とに姿勢変更するようになっている(図10及び図11参照)。上記2組の平行リンク機構2の両チルトアーム4は、荷積みプラットフォーム1が水平姿勢で接地した際、荷積みプラットフォーム1の自重により又はこれに荷物の荷重が加算されたトータル荷重によって共に支持フレームB2から離間する方向に連結軸3回りに回動し、荷積みプラットフォーム1先端を前下がりに傾動させて接地させるようになっている(図12及び図13参照)。つまり、両チルトアーム4が支持フレームB2から離間する方向に回動すると、この回動により両リフトアーム5が荷積みプラットフォーム1先端側に押し出されるように移動し、その結果、荷積みプラットフォーム1が連結軸12回りに回動して前傾姿勢で接地するのである。
この発明の特徴の1つとして、上記支持フレームB2上面の両平行リンク機構2に対応する箇所には、ストッパ14がそれぞれ取り付けられている。一方、上記両チルトアーム4上端側には、一端に爪状の掛止部15aを有するセーフティレバー15他端側が上記リフトアーム5を枢着する連結軸6で上下方向に回動自在に枢着されている。このセーフティレバー15は、抜け止めプレート22を連結軸6に外嵌めしてボルト23で止めることで連結軸6から脱落しないようになっている。また、上記両セーフティレバー15の他端には取付片19がそれぞれ下向きに突設され、この取付片19の下端に付勢手段としてのコイルスプリング16の一端が連結され、コイルスプリング16の他端は上記両リフトアーム5にそれぞれ下向きに突設された取付片17の下端に連結され、これにより、両セーフティレバー15は、上記掛止部15aが上記ストッパ14に掛止するようにそれぞれコイルスプリング16により付勢されている。なお、掛止部15aがストッパ14に掛止した状態で、両者間に隙間C(図1及び図8参照)が形成されているが、この隙間Cは後述する操作桿18が連結軸6回りに回動する際にストッパ14に干渉しないようにするために必要であり、荷積みプラットフォーム1が荷重により僅かに傾動することで上記隙間Cがなくなり、ロック状態が保持されるようになっている。
上記両リフトアーム5一端側(チルトアーム4側)には、図1にも示すように、略矩形の操作桿取付プレート20がそれぞれ着脱可能に取り付けられている。具体的には、上記操作桿取付プレート20の一端側には、図2〜4に示すように、2個のネジ孔20aが上下に間隔をあけて形成され、一方、上記両リフトアーム5を枢着する連結軸6には、図2に示すように、嵌合溝6aがそれぞれ形成されている。そして、上記両操作桿取付プレート20のネジ孔20aがない側の端部が上記連結軸6の嵌合溝6aに嵌脱可能に嵌着されているとともに、ネジ孔20a側の端部が2本のボルト21を上記ネジ孔20aに螺合させることによりリフトアーム5に着脱可能に締結され、これにより、連結軸6が回り止めされている。なお、図2に示す連結軸6の小径部6bはセーフティレバー15が取り付けられるところであり、ネジ孔6cは抜け止めプレート22を止めるボルト23の螺合部である。
図3及び図4に示すように、上記両操作桿取付プレート20には、操作桿18が両操作桿取付プレート20を互いに入れ替えることで取付位置を上下方向に2段階に変更可能なようにそれぞれ突設されている。具体的には、上記両操作桿取付プレート20の中心Xから上方又は下方に偏在した位置には、操作桿18がそれぞれ一体に突設されている。このことをこの発明の今1つの特徴としている。上記両操作桿取付プレート20は、上記操作桿18がセーフティレバー15他端側(反掛止部15a側)の上方に臨むように両リフトアーム5一端側(チルトアーム4側)に取り付けられている。上記操作桿取付プレート20のネジ孔20a側において操作桿18が中心Xから偏在する側のコーナー部には、アール部20bが形成され、このアール部20bを視認することにより、取付時に操作桿18が偏在する側を判別するようにしている。
図1(a)及び(b)は共に、操作桿18がセーフティレバー15をロック解除する直前の状態であり、そのうち、図1(a)は操作桿18が操作桿取付プレート20の中心Xから偏在する側(アール部20b)を下向きにした低床車用の取付状態を、図1(b)は操作桿18が操作桿取付プレート20の中心Xから偏在する側(アール部20b)を上向きにした高床車用の取付状態をそれぞれ示す。この実施の形態では、操作桿18が操作桿取付プレート20の中心Xから偏在する側(アール部20b)を下向きにした低床車を例示する。この操作桿18が操作桿取付プレート20の中心Xから偏在する側(アール部20b)を上向き又は下向きに切り換えるには、2組の平行リンク機構2の操作桿取付プレート20を互いに入れ替えることにより、操作桿18の取付位置を車体床面高さに応じて上下方向に2段階に変更設定することができる。このようにするのは、低床車と高床車とでセーフティレバー15のロック解除のタイミングを荷積みプラットフォーム1の地面Gに対する位置関係がほぼ同じになるように切り換えるためである。そして、上記操作桿18は、荷積みプラットフォーム1が下降して地面Gに接近した際又は接地した際、上記セーフティレバー15他端側を上方から押圧して回動させ、上記掛止部15aをストッパ14から離脱させてロック状態を解除するように構成されている(図6、図9及び図12参照)。これにより、チルトアーム4の拘束状態が解除され、荷積みプラットフォーム1が水平姿勢で接地した状態から前傾姿勢に傾動するのを許容するようになっている。
次に、上述の如く構成された荷役装置Aの作動を説明する。
(1) 図10は荷積みプラットフォーム1を鉛直姿勢で格納した状態を示す。この格納状態で、2組の平行リンク機構2の両リフトシリンダ8及び両チルトシリンダ11は共に伸長作動していて、リフトアーム5、リフトシリンダ8及びチルトシリンダ11は上方に回動して車体後方に向かって上傾姿勢を保持している。両セーフティレバー15はコイルスプリング16で上方に引っ張られて掛止部15aがストッパ14に掛止してロック状態になっている。したがって、両チルトアーム4は拘束されて回動できないようになっている。
(2) この格納状態から荷積みプラットフォーム1を使用状態に移行するには、2組の平行リンク機構2の両チルトシリンダ11の反ロッド側作動室から油圧を排出する。これにより、両チルトシリンダ11が同期して収縮作動し、荷積みプラットフォーム1が図11のように車体床面高さで水平姿勢になる。この状態で、荷物を降ろす場合には、荷物を荷積みプラットフォーム1に載せる。両セーフティレバー15の掛止部15aはストッパ14に掛止したままでロック状態にある。したがって、荷物を荷積みプラットフォーム1に載せる作業中に、例えば、荷積みプラットフォーム1先端に過荷重が掛かる等して両チルトアーム4に引張力が作用しても、両セーフティレバー15は支持フレームB2から離間しないので、2組の平行リンク機構2の平行状態は崩れず、荷積みプラットフォーム1の水平姿勢が維持されて荷物の落下を防止でき、荷役作業を安全に行うことができる。
(3) 次に、両リフトシリンダ8の反ロッド側作動室から油圧を排出する。これにより、両リフトシリンダ8が同期して収縮作動し、リフトアーム5、リフトシリンダ8及びチルトシリンダ11が下方に回動して荷積みプラットフォーム1が車体床面高さから水平姿勢で下降する。この間も、両セーフティレバー15の掛止部15aはストッパ14に掛止したままでロック状態にあるので、2組の平行リンク機構2の平行状態は崩れず、荷積みプラットフォーム1を傾動することなく水平姿勢で下降させることができ、荷物の落下を防止することができる。
(4) 荷積みプラットフォーム1が下降して地面Gに接近した際、又は図12のように水平姿勢で接地した際、2組の平行リンク機構2で両操作桿18がリフトアーム5の下方への回動に伴って上方から下降し、両セーフティレバー15の他端側を上方から押圧する。これにより、両セーフティレバー15がコイルスプリング16のばね力に抗して回動し、掛止部15aがストッパ14から離脱してロック状態が解除され、両チルトアーム4の拘束状態が同時に解除される。この際、接地状態で、荷積みプラットフォーム1が自重又はこれに荷物の荷重が加算されたトータル荷重によって支持フレームB2から離間する方向に連結軸3回りに回動し、これに伴って両チルトアーム4が支持フレームB2から離間する方向に回動すると、両リフトアーム5が荷積みプラットフォーム1先端側に押し出されるように移動して2組の平行リンク機構2の平行状態が崩れ、荷積みプラットフォーム1が図13のように連結軸12回りに回動して前傾姿勢で接地する。この前傾姿勢で、荷物を降ろしたり、荷積みプラットフォーム1に載せたりする。
(5) 次に、荷積みプラットフォーム1を鉛直姿勢の格納状態に戻したり、荷物を車両に積み込む場合には、両リフトシリンダ8の反ロッド側作動室に油圧を供給する。これにより、両リフトシリンダ8が同期して伸長作動し、荷積みプラットフォーム1が連結軸12回りに回動して図12の水平姿勢に戻り、これに引き続いてリフトアーム5、リフトシリンダ8及びチルトシリンダ11が上方に回動して荷積みプラットフォーム1が図11のように車体床面高さまで水平姿勢で上昇する。そして、荷積みプラットフォーム1が地面Gから離れた際又は地面Gから所定高さまで上昇した際、2組の平行リンク機構2で両操作桿18がリフトアーム5の上方回動に伴い両セーフティレバー15から離れ、両セーフティレバー15の他端側がコイルスプリング16で引っ張られて上方に回動することで掛止部15aがストッパ14に掛止して同時にロック状態になり、両セーフティレバー15が拘束されて回動できないようになる。したがって、荷積みプラットフォーム1が上昇する過程でその先端に過荷重が掛かる等して両チルトアーム4に引張力が作用しても、両セーフティレバー15は支持フレームB2から離間しないので、荷積みプラットフォーム1の水平姿勢を維持して荷物の落下を防止することができる。また、荷積みプラットフォーム1が図11のように車体床面高さまで上昇して荷物を車両に積み込んだり、荷積みプラットフォーム1に引き出す際にも、同様に荷積みプラットフォーム1の水平姿勢を維持して荷役作業を安全に行うことができる。
(6) 荷物の積み降ろしが終わって荷積みプラットフォーム1を図11の車体床面高さで水平姿勢の状態から図10の鉛直姿勢に格納する場合には、両チルトシリンダ11の反ロッド側作動室に油圧を供給し、両チルトシリンダ11を同期して伸長作動させて荷積みプラットフォーム1を連結軸7回りに回動させればよい。
このように、この実施の形態では、セーフティレバー15の掛止部15aをストッパ14に対して掛脱させるだけでよいので、高精度な加工が要求されるカム機構の採用や大幅な改造が必要なく、さらには、油圧シリンダを平行リンク機構に組み込む必要や、荷積みプラットフォームを昇降させる油圧シリンダと同期作動させる必要もなく、簡素な構造で廉価な荷役装置Aを簡単に実現することができる。
また、この実施の形態では、2組の平行リンク機構2の操作桿取付プレート20を互いに入れ替えることで操作桿18の取付位置を上下方向に2段階に変更設定することができ、床面高さの異なる低床車及び高床車に対するロック解除のタイミングを荷積みプラットフォーム1の地面Gに対する位置関係がほぼ同じになるように1つの操作桿取付プレート20で切り換えることができ、部品の共用化を図ることができる。したがって、1台の荷役装置Aを低床車と高床車とに適用することができ、汎用性に富む荷役装置Aとすることができる。
さらに、この実施の形態では、両操作桿取付プレート20のネジ孔20aがない側の端部を連結軸6の嵌合溝6aに嵌脱可能に嵌着するとともに、ネジ孔20a側の端部をボルト21で着脱可能に締結しているので、連結軸6を簡素な構造で回り止めすることができるとともに、操作桿取付プレート20の入替作業を簡単に行うことができる。
なお、この実施の形態では、チルトシリンダ11のシリンダチューブ11a基端を荷積みプラットフォーム1基端に枢着し、ピストンロッド11b先端を第2支持ブラケットB5に枢着したが、チルトシリンダ11の代わりにコンプレッションアームを用いてもよく、この場合には、コンプレッションアームをリンクを介して荷積みプラットフォーム1基端に枢着することになる。
また、この実施の形態では、操作桿18がリフトアーム5一端側(チルトアーム4側)でセーフティレバー15他端側(反掛止部15a側)の上方に臨むように操作桿取付プレート20をリフトアーム5に取り付けたが、これとは逆に、操作桿18がセーフティレバー15他端側(反掛止部15a側)の下方に臨むように取り付け、一方、セーフティレバー15他端側(反掛止部15a側)の下面にフックを取り付け、荷積みプラットフォーム1が下降して地面に接近した際又は接地した際、操作桿18を上記フックに係合させてセーフティレバー15他端側を下方に引き下げて回動させ、掛止部15aをストッパ14から離脱させてロック状態を解除するようにしてもよい。
さらに、この実施の形態では、荷役装置Aを車両後端部分に適用したが、左側端部分又は右側端部分に適用してもよい。
この発明は、荷物を積み降ろしする際に荷物を載せて昇降する荷積みプラットフォームを備えた車両の荷役装置として有用である。
(a)は低床車に取り付けられた操作桿がセーフティレバーをロック解除する直前の側面図、(b)は高床車に取り付けられた操作桿がセーフティレバーをロック解除する直前の側面図である。 操作桿取付プレートをリフトアームの連結軸に低床車用として組み付ける前の分解斜視図である。 車幅方向一側に取り付けられる操作桿取付プレートを示し、(a)は正面図、(b)は(a)の右側面図である。 車幅方向他側に取り付けられる操作桿取付プレートを示し、(a)は背面図、(b)は(a)の右側面図である。 低床車においてロック状態における平行リンク機構の車体固定側部分の斜視図である。 低床車においてロック解除状態における平行リンク機構の車体固定側部分の斜視図である。 図5の平面図である。 図5の側面図である。 図6の側面図である。 低床車において荷積みプラットフォームの格納状態を示す側面図である。 低床車において荷積みプラットフォームが車体床面高さにある状態を示す側面図である。 低床車において荷積みプラットフォームが水平姿勢で接地した状態を示す側面図である。 低床車において荷積みプラットフォーム先端を傾動させて接地させた状態を示す側面図である。
符号の説明
1 荷積みプラットフォーム
2 平行リンク機構
4 チルトアーム
5 リフトアーム
8 リフトシリンダ
14 ストッパ
15 セーフティレバー
15a 掛止部
16 コイルスプリング(付勢手段)
18 操作桿
20 操作桿取付プレート
A 荷役装置
B1 車体床面
B2 支持フレーム(車体固定側)
G 地面
X 操作桿取付プレートの中心

Claims (1)

  1. 荷物を載せて昇降する荷積みプラットフォームと、
    この荷積みプラットフォーム基端を両側でそれぞれ片持ち支持する2組の平行リンク機構とを備え、
    上記両平行リンク機構は、上端が車体固定側に枢着されたチルトアームと、
    一端が上記チルトアーム上端寄りに、他端が上記荷積みプラットフォーム基端にそれぞれ枢着されたリフトアームと、
    このリフトアーム下方に配置され、一端が上記チルトアーム下端に、他端がリフトアーム先端寄りにそれぞれ枢着されたリフトシリンダとをそれぞれ備え、
    上記両リフトシリンダは、同期した伸縮作動により荷積みプラットフォームを水平姿勢で地面と車体床面高さとの間で昇降させ、
    上記両チルトアームは、荷積みプラットフォームが水平姿勢で接地した際、共に車体固定側から離間する方向に回動して荷積みプラットフォーム先端を前下がりに傾動させて接地させるように構成された車両の荷役装置であって、
    上記車体固定側の両平行リンク機構に対応する箇所には、ストッパがそれぞれ取り付けられ、
    上記両チルトアーム上端側には、一端に掛止部を有するセーフティレバーがそれぞれ枢着され、
    この両セーフティレバーは、上記掛止部がストッパに掛止するようにそれぞれ付勢手段により付勢され、
    上記両リフトアーム一端側には、操作桿取付プレートがそれぞれ着脱可能に取り付けられ、
    上記両操作桿取付プレートには、荷積みプラットフォームが下降して地面に接近した際又は接地した際、上記セーフティレバーを回動させて上記掛止部をストッパから離脱させる操作桿が両操作桿取付プレートを互いに入れ替えることで取付位置を上下方向に2段階に変更可能なようにそれぞれ突設されていることを特徴とする車両の荷役装置。
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