以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図3は車両としてのバン車Aを示す。同図において、1は車体前後方向に延びる車体枠であり、該車体枠1には、後面に観音開きの2枚の扉b1が設けられた箱形の荷台Bが搭載され、この荷台Bの床面b2下方には、この発明の実施形態に係る荷役装置Cが装備されている。
上記荷役装置Cは、先端側プラットホーム3aと基端側プラットホーム3bとをヒンジ4で折畳み・展開自在に連結した2枚折れタイプの車体前後方向に出入れ可能な荷積みプラットホーム3と、この荷積みプラットホーム3基端を両側でそれぞれ片持ち支持する2組の平行リンク機構5とを備え、これら2組の平行リンク機構5の同期作動により、上記荷積みプラットホーム3を使用状態と格納状態とに姿勢変更するようになっている。図1一点鎖線及び図2実線は、折畳み状態の荷積みプラットホーム3を床面b2下方から引き出して展開し荷積みプラットホーム3基端を地面Gに接地させた使用状態、図2一点鎖線は、荷積みプラットホーム3先端を前下がりに傾動させて荷積みプラットホーム3全体を地面Gに接地させた状態、図2二点鎖線は、荷積みプラットホーム3を図2実線の状態から荷台Bの床面b2高さに上昇させた使用状態、図1二点鎖線及び図3は、荷積みプラットホーム3を折り畳んで床面b2下方に引き込んだ床下格納状態、図1実線は、荷積みプラットホーム3を図2二点鎖線の状態から荷台B後面(扉b1)に垂直に立て掛けた立掛け格納状態をそれぞれ示す。つまり、このバン車Aは床下格納機能と立掛け格納機能との両機能を兼ね備えたタイプで、走行中の格納姿勢を適宜選択できるようになっている。
上記車体枠1両サイドの後端側には、車体固定側である2本のスライドレール7が車体前後方向に延びるようにそれぞれ水平に配設され、該スライドレール7には、車幅方向に延びる閉断面形状のメカニズムフレーム9がスライド部材11を介して車体前後方向に移動可能に支持されている。上記メカニズムフレーム9の両端には、大小2個の第1及び第2支持ブラケット13,15が固定されている。
上記平行リンク機構5は、上端が上記第1及び第2支持ブラケット13,15のうち形状の大きい第1支持ブラケット13に連結軸17で上下方向に回動自在に枢着されたチルトアーム19を備えている。このチルトアーム19上端寄りにはリフトアーム21基端が連結軸23で上下方向に回動自在に枢着され、このリフトアーム21先端は上記基端側プラットホーム3bに連結軸25で上下方向に回動自在に枢着されている。上記リフトアーム21下方には、油圧式リフトシリンダ27が配置され、このリフトシリンダ27のシリンダチューブ27a基端は上記チルトアーム19下端に連結軸29で上下方向に回動自在に枢着されているとともに、ピストンロッド27b先端は上記リフトアーム21先端寄りに連結軸31で上下方向に回動自在に枢着されている。このリフトシリンダ27が、昇降駆動手段を構成する。上記第2支持ブラケット15には、油圧式チルトシリンダ33のシリンダチューブ33a基端が連結軸35で上下方向に回動自在に枢着され、このピストンロッド33b先端は上記基端側プラットホーム3bの基端に連結軸37で上下方向に回動自在に枢着されている。
上記メカニズムフレーム9には、図4にも示すように、複数本の連結フレーム39が車体後方に向かって延設され、これら連結フレーム39には、中央バンパ41aと、該中央バンパ41aの左右両側に間隔をあけて位置する側方バンパ41bとがそれぞれ連結されている。このようにバンパが中央バンパ41aと側方バンパ41bとに分割されているのは、荷積みプラットホーム3昇降時に平行リンク機構5との干渉を回避するためである。上記中央バンパ41aの車幅方向中央には、荷積みプラットホーム3を床面b2下方に格納する際に凭れ掛けさせるガイドローラ43が取り付けられている。
上記2本のスライドレール7の引込み方向端部側(車体前側)には、図4に示すように、固定フレーム45がブラケット47を介して橋絡されている。この固定フレーム45が車体側固定部材を構成する。上記両スライドレール7間には、2基の車体前後方向に延びる油圧式スライドシリンダ49が各々のシリンダチューブ49aを車体側方から見て前後に重なるように互いに一体的に固定して配置され、一方のスライドシリンダ49は、ピストンロッド49b先端を車体前方に向けて該ピストンロッド49b先端が上記固定フレーム45に連結され、他方のスライドシリンダ49は、ピストンロッド49b先端を車体後方に向けて該ピストンロッド49bが中央バンパ41a側に連結されている。つまり、上記2基のスライドシリンダ49は、各々のピストンロッド49bが互いに逆向きに延びるいわゆる対向シリンダを構成している。このスライドシリンダ49の伸縮作動により、折畳み状態の荷積みプラットホーム3をバン車Aの床面b2下方に対して出入れするようになっている。このスライドシリンダ49が出し入れ駆動手段を構成する。また、荷積みプラットホーム3、スライド部材11、リフトシリンダ27、リフトアーム21及びメカニズムフレーム9が可動ユニットを構成する。
そして、上記2組の平行リンク機構5を同期作動させることにより、使用時には、折畳み状態の荷積みプラットホーム3をスライドシリンダ49の伸長作動により荷台Bの床面b2下方から引き出して展開し、荷物を載置した状態でリフトシリンダ27の伸縮作動により地面Gと荷台Bの床面b2高さ位置との間で水平姿勢で昇降させてバン車Aに対して荷物を積み降ろしするようになっている(図2参照)。なお、上記第1支持ブラケット13の上端には、荷物を積み降ろすために荷積みプラットホーム3が荷台Bの床面b2レベルに上昇した際、それ以上上昇しないようにリフトアーム21が当接する上昇ストッパ51が取り付けられている。
また、上記2組の平行リンク機構5の両チルトアーム19は、荷積みプラットホーム3が水平姿勢で接地した際、リフトシリンダ27の収縮作動によりメカニズムフレーム9から離間する方向に連結軸17回りに回動し、荷積みプラットホーム3先端を前下がりに傾動させて荷積みプラットホーム3全体を地面Gに接地させるようになっている(図2一点鎖線参照)。つまり、両チルトアーム19がメカニズムフレーム9から離間する方向に回動すると、この回動により両リフトアーム21が荷積みプラットホーム3先端側に押し出されるように移動し、その結果、荷積みプラットホーム3が連結軸37回りに回動して前傾姿勢で接地するのである。なお、荷積みプラットホーム3を自重により又はこれに荷物の荷重が加算されたトータル荷重によって共にメカニズムフレーム9から離間する方向に回動させ、荷積みプラットホーム3先端を前下がりに傾動させて荷積みプラットホーム3全体を地面Gに接地させるようにしてもよい。
一方、格納時には、折畳み状態の荷積みプラットホーム3を床面b2下方のスライドレール7に干渉する直前の引込みレベルからスライドシリンダ49の収縮作動により荷台Bの床下に引き込むか(図1二点鎖線及び図3参照)、あるいは展開状態の荷積みプラットホーム3を床面b2レベルからチルトシリンダ33の伸長作動により垂直姿勢で荷台Bの扉b1に立て掛けるようになっている(図1実線参照)。
前者の床下格納時には、折り畳まれて上下に重なった先端側プラットホーム3a及び基端側プラットホーム3bの後端が走行中においてバンパ機能を発揮するようになっている。一方、後者の立掛け格納時には、上記中央バンパ41a及び側方バンパ41bが車体後方に荷積みプラットホーム3よりも車体後方に突出して走行中においてバンパ機能を発揮するようになっている。
また、この床下格納時には、荷積みプラットホーム3を床面b2下方に引き込んだ後に、リフトシリンダ27の伸長作動によりスライドレール7に押し付けて走行中にガタ付かないようにしている。上記スライドレール7下面の車体後端寄りには、荷積みプラットホーム3が押し付けられるゴム等の緩衝材からなるパッド53が取り付けられている(図3参照)。
さらに、荷積みプラットホーム3は、ロック機構6によって、スライドレール7に押し付けられた状態で保持されている。
詳しくは、ロック機構6は、スライドレール7側に設けられたフック61と、荷積みプラットホーム3側に設けられたロックピン71とを含んでいる。このロック機構6が保持手段を構成する。
上記両スライドレール7の各々の後端には、図4乃至図8に示すように、大ブラケット55が立設され、該大ブラケット55には、2枚の小ブラケット57が車体後方に突出するように並設されている。この両小ブラケット57間には支軸59が回動不能に挿通固定され、先端に鉤部61aを有するJ字状の一対のフック61が、上記鉤部61aの係合側を車体後方に向けて上記支軸59に、折畳み状態で上を向く先端側プラットホーム3aの幅方向に間隔をあけて支軸59回りに上下方向に回動可能に取り付けられて配置されている。上記各フック61の基端には取付プレート63が連結され、一対のフック61の取付プレート63には操作バー65両端の連結部65aが連結されている。また、上記取付プレート63の上端にはスプリング取付片63aが一体に突設されている。一方、上記両小ブラケット57のうち片方の小ブラケット57にも、スプリング取付片57aが突設され、このスプリング取付片57aと上記取付プレート63のスプリング取付片63aとの間にスプリング67が縮装されているとともに、上記両小ブラケット57のうち片方の支軸59近傍(図6左側)にはストッパ69が取り付けられている。そして、上記一対のフック61は、上記スプリング67により図6で反時計回りに付勢されて上記取付プレート63がストッパ69に当接することで鉤部61aを下に向けた垂直姿勢に保持されている。また、上記一対のフック61は、操作バー65を下方に押し下げることでスプリング67が支軸59(デッドポイント)を越えてその下方に位置し、図9(a)の姿勢を保持するようになっている。
一方、上記荷積みプラットホーム3の折畳み状態で上を向く先端側プラットホーム3a裏面には、一対のロックピン71が上記一対のフック61に対応するようにブラケット73に支持されて荷積みプラットホーム3の幅方向に間隔をあけて配置され、上記フック61の鉤部61aがロックピン71に車体前方から係合するようになっている。
そして、荷積みプラットホーム3の床下格納時には、まず、図2一点鎖線で示すように、荷積みプラットホーム3が展開して地面Gに接地した状態で、ロックピン71から離脱して車体前方に傾動した退避姿勢を保持している一対のフック61(図9(a)参照)を操作バー65の手動操作による押上げ操作により、スプリング67のバネ力に抗して反付勢方向(反時計回り)に回動させてスプリング67を支軸59(デッドポイント)の上方に位置させ、スプリング67のバネ力により鉤部61aを下に向けた垂直姿勢に付勢保持して荷積みプラットホーム3の床下格納準備をする。
次いで、荷積みプラットホーム3を折り畳み、リフトシリンダ27の伸長作動により床面b2下方のスライドレール7に干渉する直前の引込みレベルまで上昇させた後、スライドシリンダ49の収縮作動により床面b2下方に引き込む(図9(b)参照)。この状態で、ロックピン71がフック61の下方に接近している。
その後、リフトシリンダ27のさらなる伸長作動により荷積みプラットホーム3をスライドレール7下面のパッド53(図3参照)に押し付ける。この押付け動作により、図9(c)及び図9(d)に示すように、ロックピン71がフック61の鉤部61aを下方から押圧して該フック61をスプリング67のバネ力に抗して反付勢方向(時計回り)に回動させてロックピン71を鉤部61a上方に通過させ、この通過動作によりフック61をスプリング67のバネ力で付勢方向(反時計回り)に回動させて鉤部61aがロックピン71に下方から係合して荷積みプラットホーム3をロック保持する。
一方、荷積みプラットホーム3の使用時(引出し操作時)には、荷積みプラットホーム3のロック保持状態で操作バー65の手動による押下げ操作により、フック61をスプリング67のバネ力に抗して反付勢方向(時計回り)に回動させてフック61の鉤部61aをロックピン71から離脱させて荷積みプラットホーム3のロック保持状態を解除するとともに、スプリング67を支軸59(デッドポイント)の下方に位置させてフック61の離脱姿勢を保持する。
上記リフトシリンダ27のシリンダチューブ27a、スライドシリンダ49のシリンダチューブ49a、及びチルトシリンダ33のシリンダチューブ33aの反ロッド側作動室は、油圧回路75(図10参照)に接続され、リフトシリンダ27、スライドシリンダ49及びチルトシリンダ33の伸縮作動は、各々の反ロッド側作動室に対し油圧を給排することで行われる。
上記荷積みプラットホーム3の基端側プラットホーム3bのヒンジ4近傍には、図11に拡大詳示するように、折畳状態検知手段としての近接センサからなる折畳状態検知センサ76が固定されている一方、上記ヒンジ4の基端側プラットホーム3b側のヒンジ軸77には検知ドック78が固定されている。そして、荷積みプラットホーム3が展開状態から180°折り畳まれて先端側プラットホーム3aが基端側プラットホーム3b上面に裏返しになって重なる直前に、上記検知ドック78が折畳状態検知センサ76に接近して該折畳状態検知センサ76がON作動し、荷積みプラットホーム3の折畳状態を検知するようになっている。なお、上記とは逆に、折畳状態検知センサ76をヒンジ4(ヒンジ軸77)に固定する一方、検知ドック78を基端側プラットホーム3bに固定するようにしてもよい。さらに、近接センサの代わりにリミットスイッチを採用してもよい。
上記スライド部材11の上端には、図12に拡大詳示するように、引出状態検知手段としての近接センサからなる引出状態検知センサ79が固定されている一方、上記スライドレール7の引出し方向端部(車体後端)には検知ドック80がブラケット55を介して固定されている。また、上記引出状態検知センサ79下方のスライド部材11には当て板82が固定されている一方、上記検知ドック80下方のブラケット81にはストッパ83が固定されている。そして、上記スライド部材11がスライドシリンダ49の伸長作動により車体後端に移動して上記当て板82がストッパ83に当接すると、上記引出状態検知センサ79が検知ドック80に接近して該引出状態検知センサ79がON作動し、荷積みプラットホーム3の床面b2下方からの引出し状態を検知するようになっている。なお、上記とは逆に、引出状態検知センサ79をスライドレール7のブラケット55に固定する一方、検知ドック80をスライド部材11に固定するようにしてもよい。さらに、近接センサの代わりにリミットスイッチを採用してもよい。
上記メカニズムフレーム9には、図13に拡大詳示するように、格納状態検知手段としての近接センサからなる格納状態検知センサ84が固定されている一方、上記固定フレーム45には検知ドック85が固定されている。そして、上記メカニズムフレーム9がスライドシリンダ49の収縮作動により車体前方に移動して固定フレーム45に接近すると、上記格納状態検知センサ84が検知ドック85に接近して(図13(b)参照)該格納状態検知センサ84がON作動し、荷積みプラットホーム3の床面b2下方への格納状態を検知するようになっている。これら格納状態検知センサ84及び検知ドック85が検知手段を構成する。また、固定フレーム45におけるメカニズムフレーム9と対向する面にはパッド74が設けられている。このパッド74が緩衝部材を構成する。床面b2下方へ格納された荷積みプラットホーム3は最終的にパッド74に当接するように構成されている。なお、上記とは逆に、格納状態検知センサ84を固定フレーム45に固定する一方、検知ドック85をメカニズムフレーム9に固定するようにしてもよい。さらに、近接センサの代わりにリミットスイッチを採用してもよい。
上記折畳状態検知センサ76、引出状態検知センサ79及び格納状態検知センサ84は共に、図10に示すように、制御手段としてのコントローラ90に接続され、該コントローラ90は、これらの検知信号(ON信号)に基づきリフトシリンダ27、スライドシリンダ49及びチルトシリンダ33を伸縮作動させるようになっている。
上記コントローラ90には、切換スイッチ86、上・閉スイッチ87、及び下・開スイッチ89が接続されている。上・閉スイッチ87は、荷積みプラットホーム3を略水平姿勢で上昇させ、又は上方向に回動させて閉状態にするためのスイッチである。下・開スイッチ89は、荷積みプラットホーム3を略水平姿勢で下降させ、又は下方向に回動させて開状態にするためのスイッチである。切換スイッチ86は、上・閉スイッチ87及び下・開スイッチ89の上記各機能を切り換えるためのスイッチである。
これら切換スイッチ86、上・閉スイッチ87及び下・開スイッチ89は、例えば車体後部に取り付けられているスイッチケース(図示せず)内に設けられている。さらに、上記コントローラ90には、油圧回路75に介設された上げソレノイド91、下げソレノイド93、引出しソレノイド95、引込みソレノイド97、閉じソレノイド98及び開けソレノイド99が接続されている。上記上げソレノイド91及び下げソレノイド93は、リフトシリンダ27を伸縮作動させて荷積みプラットホーム3を昇降させるためのものであり、引出しソレノイド95及び引込みソレノイド97は、スライドシリンダ49を伸縮作動させて荷積みプラットホーム3を床面b2下方から引き出したり、床面b2下方に引き込んだりするためのものである。また、閉じソレノイド98及び開けソレノイド99は、チルトシリンダ33を伸縮作動させて荷積みプラットホーム3を荷台B後面(扉b1)に垂直に立て掛けて閉じたり、略水平姿勢に開けたりするためのものである。
そして、上記コントローラ90は、荷積みプラットホーム3の床下格納に際しては、上記引出状態検知センサ79の検知信号(ON信号)が入力されていることを条件に上記上げソレノイド91を励磁して上記リフトシリンダ27に上昇指令を出力し、荷積みプラットホーム3が床面b2下方の引込みレベルまで上昇して上記折畳状態検知センサ76の検知信号(ON信号)が入力されたことを条件に上記上げソレノイド91を消磁して上記リフトシリンダ27への上昇指令を停止するとともに、上記引込みソレノイド97を励磁して上記スライドシリンダ49に引込み指令を出力し、さらに上記格納状態検知センサ84の検知信号(ON信号)が入力されたことを条件に上記上げソレノイド91を励磁して上記リフトシリンダ27に上昇指令を再度出力して荷積みプラットホーム3をスライドレール7下面のパッド53に押し付けるように構成されている。一方、荷積みプラットホーム3の引出しに際しては、折畳状態検知センサ76及び格納状態検知センサ84の両検知信号(ON信号)が入力されていることを条件に荷積みプラットホーム3が床面b2下方の引込みレベルまで下降するように上記下げソレノイド93を励磁して上記リフトシリンダ27に下降指令を出力するとともに、上記引出しソレノイド95を励磁して上記スライドシリンダ49に引出し指令を出力し、さらに上記引出状態検知センサ79の検知信号(ON信号)が入力されたことを条件に上記引出しソレノイド95を消磁して上記スライドシリンダ49への引出し指令を停止するとともに、上記リフトシリンダ27に下降指令を再度出力して荷積みプラットホーム3を接地させるように構成されている。
また、コントローラ90は、荷積みプラットホーム3の立掛け格納に際しては、上記引出状態検知センサ79の検知信号(ON信号)が入力されていることを条件に、上記閉じソレノイド98を励磁して上記チルトシリンダ33に閉じ指令を出力し、荷積みプラットホーム3を荷台B後面(扉b1)に垂直に立て掛けるように構成されている。一方、荷積みプラットホーム3を開けて水平姿勢にする際には、上記引出状態検知センサ79の検知信号(ON信号)が入力されていることを条件に、開けソレノイド99を励磁して上記チルトシリンダ33に開け指令を出力し、荷積みプラットホーム3を荷台B床面b2と同じレベルで水平姿勢となるように構成されている。
次に、上述の如く構成された荷役装置Cの作動を説明する。以下に括弧書で付した番号は操作工程の手順を示す。まずは床下格納について説明し、続いて立掛け格納について説明する。
<床下格納状態からの引出し操作>
(1) 図14は荷積みプラットホーム3の床下格納状態を示す。この床下格納状態では、リフトシリンダ27が伸長状態と、スライドシリンダ49が収縮状態と、チルトシリンダ33が収縮状態となっていると共に、折り畳まれた荷積みプラットホーム3の先端側プラットホーム3a裏面がスライドレール7下面のパッド53に押し付けられている。この状態で、切換スイッチ86、上・閉スイッチ87及び下・開スイッチ89は全てOFF、折畳状態検知センサ76及び格納状態検知センサ84は共にON、引出状態検知センサ79はOFFになっている。
(2) この格納状態から荷積みプラットホーム3を引き出すには、まず、操作レバー65を押し下げてフック61とロックピン71との係合をはずすことでロック機構6を解除して、次に、下・開スイッチ89を手で押して(ON操作して)下げソレノイド93を励磁する。これにより、リフトシリンダ27が僅かに収縮作動した後に停止し、荷積みプラットホーム3が、図15に示すように、スライドレール7のパッド53に干渉しない高さ(引込みレベル)まで若干下降して停止してスライドレール7(パッド53)への押圧が解除される。これに引き続いて引出しソレノイド95が励磁されてスライドシリンダ49が伸長作動し、荷積みプラットホーム3の引出しが開始される。これにより、格納状態検知センサ84が検知ドック85から離れてその検知信号がOFFになる。このような動作は、下・開スイッチ89のON状態で、折畳状態検知センサ76及び格納状態検知センサ84の両検知信号(ON信号)がコントローラ90に入力されていることを条件に行われるものであり、コントローラ90に予め設定されているプログラム情報に基づく。以下に述べる動作も同様である。
(3) 下・開スイッチ89を手で押し続けたままにしていると、図16に示すように、荷積みプラットホーム3が引き出されて、当て板82がストッパ83に当接し、引出状態検知センサ79が検知ドック80に接近して(図12参照)、その両検知信号(ON信号)がコントローラ90に入力され、このことを条件に引出しソレノイド95が消磁してスライドシリンダ49の伸長作動が停止して荷積みプラットホーム3の引出しが停止するとともに、下げソレノイド93が再度励磁されてリフトシリンダ27が収縮作動を開始し、荷積みプラットホーム3が折り畳まれた状態で下降し始める。
(4) 荷積みプラットホーム3が下降し始めると、基端側プラットホーム3bは下降し続けるが、先端側プラットホーム3aはガイドローラ43に支持されているので、図17に示すように、車体後方に向かって前下がりに傾斜し、折畳状態検知センサ76が検知ドック78から離れてその両検知信号がOFFになる。
(5) 荷積みプラットホーム3の基端側プラットホーム3bが水平姿勢で接地すると、下・開スイッチ89から手を離す(OFF操作する)。これにより、下げソレノイド93が消磁されてリフトシリンダ27の収縮作動が停止する。その後は、図18に示すように、先端側プラットホーム3aを手で持って展開する。
(6) 下・開スイッチ89を手で押し(ON操作し)、下げソレノイド93を励磁してリフトシリンダ27を再度収縮作動させ、図19に示すように、荷積みプラットホーム3を傾動接地(チルト)させて荷物を積み込む。
<床下格納状態への格納操作>
(1) まず、操作レバー65を引き上げてフック61を鉤部61aが下方を向く垂直姿勢にする。それと共に、上記<床下格納状態からの引出し操作>の(5)の水平接地状態(図18)から先端側プラットホーム3aを手で持ち上げて折り畳んでガイドローラ43に立て掛ける(図20参照)。
(2) 上・閉スイッチ87を手で押す(ON操作する)。この段階では、引出状態検知センサ79の検知信号(ON信号)が入力されており、このことを条件に上げソレノイド91が励磁されてリフトシリンダ27が伸長作動し始め、荷積みプラットホーム3が上昇を開始し、図21に示すように、荷積みプラットホーム3が床面2b下方の引込みレベルまで上昇する。折畳状態検知センサ76は、荷積みプラットホーム3が上記引込みレベル直前まで上昇すると、検知ドック78に接近してON作動し、この検知信号(ON信号)が入力されたことを条件に上記上げソレノイド91が消磁してリフトシリンダ27の伸長作動が停止するとともに、引込みソレノイド97が励磁されてスライドシリンダ49が収縮作動し始める。
(3) 上・閉スイッチ87を手で押し続けたままにしていると、図22に示すように、荷積みプラットホーム3が床面b2下方に引き込まれ始め、引出状態検知センサ79が検知ドック80から離れてOFF状態となる。
(4) 上・閉スイッチ87の押し操作を継続すると、荷積みプラットホーム3がさらに引き込まれて格納状態検知センサ84が検知ドック85に接近してその検知信号(ON信号)がコントローラ90に入力される。すると、コントローラ90内のタイマ90aが作動し始め、図24に示すように、格納状態検知センサ84からの検知信号が入力されてから所定時間Tが経過すると、コントローラ90は、引込みソレノイド97を消磁してスライドシリンダ49の収縮作動を停止させて、図22に示すように、荷積みプラットホーム3の引込み動作を停止させると共に、上記上げソレノイド91を励磁して、リフトシリンダ27を再度伸長作動させて、図23に示すように、荷積みプラットホーム3を上昇させてスライドレール7下面のパッド53に押し付ける。このとき、上述の如く、荷積みプラットホーム3に設けられたロックピン71が、スライドレール7に設けられたフック61に係合して、荷積みプラットホーム3がスライドレール7下面のパッド53に押し付けられた状態で保持される。
上記所定時間Tは、荷積みプラットホーム3が格納状態検知センサ84によって検知されてから荷積みプラットホーム3の引き込みを該所定時間Tだけ継続した場合に、格納状態検知センサ84や検知ドック85や、さらにはメカニズムフレーム9や固定フレーム45の取付精度が悪くても、メカニズムフレーム9が固定フレーム45のパッド74に確実に当接する時間に設定されている。すなわち、所定時間Tは、メカニズムフレーム9の格納状態検知センサ84が検知ドック85を検知する位置から該メカニズムフレーム9がパッド74を介して固定フレーム45に当接する位置までの間の距離を、スライドシリンダ49によって所定速度で引き込まれたときに要する設計上の所要時間に、格納状態検知手段84、検知ドック85、メカニズムフレーム9及び固定フレーム45等の取付誤差等があったとしてもメカニズムフレーム9が固定フレーム45に確実に当接するだけの余裕時間を加算した時間に設定されている。したがって、リフトシリンダ27を伸長作動させて荷積みプラットホーム3を上昇させる場合には、メカニズムフレーム9が固定フレーム45のパッド74に必ず当接しており、換言すれば、荷積みプラットホーム3が確実に所定の引き込み位置まで引き込まれている。その結果、荷積みプラットホーム3が再度上昇するときには、荷積みプラットホーム3に設けられたロックピン71がフック61に対応する位置(鉤部61aの下方位置)に確実に位置し、該ロックピン71をフック61に対して確実に係合させることができる。また、この床下格納状態においては、引き込まれた荷積みプラットホーム3の車両後端がバンパとして機能するが、折り畳まれた状態の荷積みプラットホーム3の車両後端の位置をバンパとして機能するための所定の位置に確実に位置させることができる。
続いて、立掛け格納について説明する。
<立掛け格納状態からの開操作>
(1) 図25は荷積みプラットホーム3の立掛け格納状態を示す。この立掛け格納状態は、リフトシリンダ27、チルトシリンダ33及びスライドシリンダ49が伸長状態となっている。また、切換スイッチ86、上・閉スイッチ87及び下・開スイッチ89は共にOFFに、折畳状態検知センサ76及び格納状態検知センサ84は共にOFFに、引出状態検知センサ79はONになっている。
(2) この立掛け格納状態から荷積みプラットホーム3を展開するには、切換スイッチ86と共に下・開スイッチ89を手で押す(ON操作する)。すると、各センサ76,79,84が上述のON/OFF状態になっていることを条件に開けソレノイド99が励磁されてチルトシリンダ33が収縮作動し始め、荷積みプラットホーム3が立掛け格納状態から開く方向に回動していく。
(3) 荷積みプラットホーム3が図26に示すように、荷台Bの床面b2レベルまで開くと、切換スイッチ86及び下・開スイッチ89から手を離す(OFF操作する)。そして、下・開スイッチ89のみを手で押す(ON操作する)。すると、下げソレノイド93が励磁されてリフトシリンダ27が収縮作動を開始し、荷積みプラットホーム3が下降し始める。
(4) この後は、<床下格納状態からの引出し操作>と同様に、下・開スイッチ89を押し続け、荷積みプラットホーム3を接地させ、さらに下・開スイッチ89を押し続けることで、荷積みプラットホーム3を傾動接地(チルト)させる(図18,19参照)。尚、立掛け格納状態からの開操作においては、荷積みプラットホーム3は折り畳まれていないため、先端側プラットホーム3aを手動で展開する必要はない。
<立掛け格納状態への閉操作>
(1)荷積みプラットホーム3の水平接地状態(図18参照)又は傾動接地状態(図19参照)から、上・閉スイッチ87のみを手で押す(ON操作する)。この段階では、引出状態検知センサ79の検知信号(ON信号)が入力されており、このことを条件に上げソレノイド91が励磁されてリフトシリンダ27が伸長作動し始め、荷積みプラットホーム3が上昇を開始する。荷積みプラットホーム3は、図27に示すように、荷台Bの床面b2レベルまで上昇すると、リフトアーム21が上昇ストッパ51に当接して、それ以上上昇することが防止される。このとき、油圧回路75内に設けられた安全弁が作動する。ここで、上・閉スイッチ87から一旦、手を離す(OFF操作する)。
尚、上・閉スイッチ87を押すという操作自体は床下格納状態への格納操作と同じであるが(<床下格納状態への格納操作>の(2)を参照)、荷積みプラットホーム3が上昇しても折畳状態検知センサ76の検知信号(ON信号)が入力されないため、荷積みプラットホーム3は、上記引き込みレベルにおいて上昇が停止して床面b2下に引き込まれることなく、床面b2レベルまで上昇を続ける。
(2) 次に、切換スイッチ86と共に上・閉スイッチ87を手で押す(ON操作する)。この段階では、引出状態検知センサ79の検知信号(ON信号)が引き続き入力されており、このことを条件に閉じソレノイド98が励磁されてチルトシリンダ33が伸長作動し始め、荷積みプラットホーム3が荷台Bの扉b1に立て掛かるように回動し始める。
(3)やがて、荷積みプラットホーム3が、図28に示すように、略垂直となって荷台Bの扉b1に対向する立掛け格納状態まで回動すると、切換スイッチ86及び上・閉スイッチ87から手を離す(OFF操作する)。
このように、この実施形態では、コントローラ90が、切換スイッチ86、上・閉スイッチ87及び下・開スイッチ89の入力信号を受けて、折畳状態検知センサ76、引出状態検知センサ79及び格納状態検知センサ84の各々の検知信号に基づき、リフトシリンダ27、スライドシリンダ49及びチルトシリンダ33に指令を出力することにより、荷積みプラットホーム3を車両後方の使用位置で上下に昇降させると共に、床下格納状態及び立掛け格納状態の何れかの格納状態に格納する。そして、コントローラ90は、荷積みプラットホーム3を床下格納状態に格納する際に、荷積みプラットホーム3がメカニズムフレーム9と固定フレーム45とがパッド74を介して当接する引き込み位置よりも手前の検知位置に到達したときに、該荷積みプラットホーム3の検知位置への到達を格納状態検知センサ84及び検知ドック85で検知し、検知後、所定時間Tだけ荷積みプラットホーム3の引き込みを継続した後に、該引き込みを停止することによって、荷積みプラットホーム3を所定の引き込み位置まで確実に引き込むことができる。このとき、所定時間Tは、荷積みプラットホーム3が検知位置から引き込み位置までの実際の距離を引き込まれるのに要する時間よりも長い時間に設定されているが、引き込み位置においては、メカニズムフレーム9と固定フレーム45とがパッド74を介して当接するように構成されているため、荷積みプラットホーム3が引き込み位置を越えてさらに引き込み方向へ引き込まれることはない。したがって、荷積みプラットホーム3を引き込み位置に精度良く位置させることができる。
このとき、引き込み位置においては、メカニズムフレーム9は固定フレーム45に設けられたパッド74に当接するため、当接時の衝撃を和らげることができる。尚、本実施形態では、パッド74を固定フレーム45に設けているが、例えばメカニズムフレーム9に設けてもよく、その他、メカニズムフレーム9と固定フレーム45とが当接する際の衝撃を緩衝できる構成であれば任意の構成を採用することができる。
したがって、本実施形態によれば、荷積みプラットホーム3の車両後端が車両後方へ想定以上に突出して、ディパーチャアングルθ(図3参照)を小さくしてしまうことを防止することができ、坂道を上り下りする際に荷役装置後端の地面への接触を回避することができる。
また、本実施形態では、床下格納時に、折り畳まれて上下に重なった先端側プラットホーム3a及び基端側プラットホーム3bの後端が走行中においてバンパ機能を発揮するようになっているが、荷積みプラットホーム3を引き込み位置に精度良く位置させることによって、これら先端側プラットホーム3a及び基端側プラットホーム3bの後端の位置も精度良く位置決めされることができる。つまり、床下格納時の荷積みプラットホーム3の引き込み位置がばらつくと、先端側プラットホーム3a及び基端側プラットホーム3bの後端をバンパとして機能させるための所望の位置に位置させることができない虞がある。それに対して、本実施形態によれば、床下格納時の荷積みプラットホーム3の引き込み位置が精度良く位置決めされるため、先端側プラットホーム3a及び基端側プラットホーム3bの後端をバンパとして確実に機能させることができる。
さらに、本実施形態では、床下格納時には、床面b2の下方において引き込み位置まで引き込まれた荷積みプラットホーム3を上昇させて該荷積みプラットホーム3に設けられたロックピン71をスライドレール7に設けられたフック61に係合させることでロック機構6により荷積みプラットホーム3を床下格納状態で保持するように構成しているが、荷積みプラットホーム3を引き込み位置に精度良く位置させることによって、荷積みプラットホーム3をそこから上昇させればロックピン71がフック61に確実に係合する位置に正確に位置させることができ、該ロックピン71とフック61とを確実に係合させることができる。
また、このように、本実施形態では、荷積みプラットホーム3を既存の油圧式リフトシリンダ27の伸長作動により格納状態でスライドレール7下面のパッド53に押し付けるので、特許文献1,2の如きガタ付き防止用の専用の部材が不要で、その分だけ廉価でかつガタ付かずに安定して格納できる荷役装置Cを提供することができる。
さらに、本実施形態では、荷積みプラットホーム3の格納状態で、スライドレール7と荷積みプラットホーム3との間に上記専用の部材がないので、その分だけ荷積みプラットホーム3が上方に位置してディパーチャアングルθを大きく取ることができ、坂道を上り下りする際に荷役装置C後端の地面Gへの接触を回避することができる。
さらにまた、本実施形態では、床面b2下方に上昇して格納されている荷積みプラットホーム3を一対のフック61がロックピン71に係合することでロック保持しているので、走行中に油圧系統に油漏れ等が発生して油圧が低下しても、荷積みプラットホーム3を落下しないようにすることができるとともに、荷積みプラットホーム3をその幅方向に間隔をあけた2箇所で安定して保持することができる。
また、本実施形態では、フック61のロック解除を操作バー65の手動操作により行っているため、ロック解除用の専用の油圧シリンダがいらず、その分だけ製作費の高騰を避けることができる。
尚、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。