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JP4010266B2 - 給湯装置 - Google Patents
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JP4010266B2 - 給湯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は給湯装置に関し、より詳細には、ホール素子とヒータとを内蔵する水量センサを備えた給湯装置において、給湯停止状態にある時の電力消費を抑制する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2000−213809号公報
従来の給湯装置においては、リモコンの運転スイッチがオフのときや、給湯待機状態(運転スイッチはオンされているが給湯や風呂追い焚きが行われずに燃焼運転が停止している状態)が一定時間以上継続したとき(以下、これらを給湯停止状態と称する)に、特定の負荷(たとえば、モータやセンサなど)に対する電源供給を停止して、負荷による電力消費を抑制する省電力モードを備えたものが提案されている(上記特許文献1参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の構成よりなる給湯装置では、省電力モードにあるときでも、以下の理由により、ホール素子を内蔵した水量センサへの電源供給は停止させておらず、水量センサに関しては省電力化が十分に図られていなかった。
【0004】
すなわち、ホール素子を内蔵した水量センサは温度が低下すると感度が悪くなるので、このような温度低下による感度悪化を防止するためにセンサ内部にヒータ(具体的には電気抵抗)が内蔵されている。そのため、このような水量センサに対して省電力モード時に電源供給を停止すると、ヒータが作動せず、その結果、給湯を開始しても素子が暖まるまでは正確な水量を検出できなくなるので、従来の給湯装置では、省電力モードにあるときでもホール素子を内蔵した水量センサへは電源供給を行っており、かかる点で水量センサに関して省電力化を図ることができていなかった。
【0005】
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、省電力モードにある時に、水量センサの感度低下を招くことなく省電力化を図り得る給湯装置を提供することにある。
【0006】
上記目的を達成するため、第1の発明に係る給湯装置は、ホール素子とヒータとを内蔵した水量センサを備えた給湯装置であって、特定の負荷に対する電源供給を停止する省電力モードを備えたものにおいて、直流電源から前記水量センサに電圧を印加する電源ラインに介装されるスイッチング手段と、このスイッチング手段のオン・オフ動作を制御するスイッチング制御手段とを備えてなり、前記スイッチング制御手段は、前記省電力モード時に、前記スイッチング手段をスイッチングさせて前記水量センサの駆動電圧として断続的な電圧を印加して前記ヒータを断続的に動作させるとともに、前記水量センサからの水検出信号の有無を監視し、水検出信号が入力されると前記スイッチング手段のスイッチングを停止させて前記水量センサに直流電圧を印加する制御構成を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、第2の発明に係る給湯装置は、ホール素子とヒータとを内蔵した水量センサと、雰囲気温度を検出する温度センサとを備えた給湯装置であって、特定の負荷に対する電源供給を停止する省電力モードを備えたものにおいて、直流電源から前記水量センサに電圧を印加する電源ラインに介装されるスイッチング手段と、このスイッチング手段のオン・オフ動作を制御するスイッチング制御手段とを備えてなり、前記スイッチング制御手段は、前記省電力モード時に、前記温度センサによる検出温度と所定温度とを比較し、前記雰囲気温度が前記所定温度以上であれば前記水量センサへの電源供給を停止し、前記雰囲気温度が前記所定温度未満であれば前記スイッチング手段をスイッチングさせて前記水量センサに駆動電圧として断続的な電圧を印加するとともに、前記水量センサからの水検出信号の有無を監視し、水検出信号が入力されると前記断続的な電圧印加を停止して前記水量センサに直流電圧を印加することを特徴とする。
【0012】
そして、第3の発明に係る給湯装置は、前記水量センサと回路グランドが共通の抵抗測定型のセンサ手段(たとえば、温度検出用のサーミスタなど)を備えた給湯装置において、省電力モード時に、前記水量センサへの電源を入り切りして、その前後における前記センサ手段の検出値に基づいて回路の異常を検出する異常検出手段を備えたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
実施形態1
本発明の給湯装置における水量センサと制御基板の回路構成の一例を図1に示す。図において符号1は水量センサを示しており、また、符号2は給湯装置の制御基板を示している。そして、これら水量センサ1と制御基板2は、水量センサ1に電源を供給するための2本の電源線3,4ならびに水量センサ1からの水検出信号を制御基板2に伝送するための信号線5の合計3本の電線によって電気的に接続されている。
【0015】
上記水量センサ1は、通水によって回転するように配管内に挿入された羽根車(具体的には当該羽根車に組み込まれた磁性体)の回転をホール素子で検知して、該羽根車の回転に応じたパルス信号(水検出信号)を出力するように構成されたセンサであって、上記ホール素子を備えたホールIC11と、ホール素子の温度低下を防止するためのヒータ(本実施形態では電気抵抗)12とを主要部として備えている。
【0016】
この水量センサ1には、図示のように、上記給湯装置の制御基板2との結線用端子として、2本の電源入力端子13,14と信号出力端子15とが設けられており、これらの端子に上記電源線3,4および信号線5が接続されている。
【0017】
そして、一方の電源入力端子13が上記ホールIC11の電源入力端子Vinと接続されるとともに、他方の電源入力端子14が上記ホールIC11の接地用端子GNDと接続されている。また、上記信号出力端子15は、上記ホールIC11において水検出信号を出力する信号出力端子SIG OUTと接続されている。
【0018】
上記ヒータ12は、上記電源入力端子13,14の間に上記ホールIC11と並列に接続されている。つまり、上記電源入力端子13に電圧が印加されるとこのヒータ12に電流が流れ、ヒータ12の発熱によりホールIC11の温度低下が防止されるようにされている。なお、信号端子15とホールIC11の信号出力端子SIG OUTとの間に挿入される電気抵抗16は信号出力用の抵抗を示している。
【0019】
一方、制御基板2側は、水量センサ1に電力を供給する直流電源21と、この直流電源21によって上記水量センサ1に印加される直流電圧をスイッチングするためのスイッチング素子(スイッチング手段)22と、上記スイッチング素子22のオン・オフ動作を制御するための制御素子23およびマイクロコンピュータ24(スイッチング制御手段)とを主要部として備えている。
【0020】
そして、この制御基板2には、上記電源線3,4および信号線5を接続するための端子として、電源出力端子25,26と信号入力端子27とが設けられており、一方の電源出力端子26は図示のように制御基板2側で回路のグランドに接続されている。
【0021】
上記直流電源21は、図示しない電源回路と接続されている。本実施形態では上記電源回路として直流15Vの電圧を発生させる電源回路が用いられ、これにより水量センサ1に対して直流15Vの電圧が印加可能とされている。
【0022】
上記スイッチング素子22は、上記直流電源21と電源出力端子25との間(電源ライン)に挿入される素子であって、本実施形態ではこのスイッチング素子22としてPNP型トランジスタが用いられている。具体的には、このスイッチング素子22のエミッタ端子が上記直流電源21に接続されるとともに、コレクタ端子が制御基板2側の電源出力端子25に接続されている。
【0023】
制御素子23は、上記スイッチング素子22の制御端子(ベース端子)に制御信号を与えるための素子であって、本実施形態ではこの制御素子23としてNPN型トランジスタが用いられている。具体的には、制御素子23のエミッタ端子が接地されるとともに、コレクタ端子が上記スイッチング素子22のベース端子に接続され、さらにこの制御素子23のベース端子が上記マイクロコンピュータ24の制御信号出力端子CON SIGに接続されている。
【0024】
マイクロコンピュータ(以下、マイコンと称する)24は、給湯装置の制御装置(コントローラ)を構成する中央処理装置であって、上記水量センサ1からの水検知信号を入力するための信号入力端子SIG INと、上記制御素子23のオン・オフ制御を行う制御信号を出力する制御信号出力端子CON SIGとを備えて構成されている。そして、図示のように、上記信号入力端子SIG INが上記信号入力端子27と接続されるとともに、制御信号出力端子CON SIGが上記制御素子23のベース端子と接続されている。
【0025】
なお、このマイコン24は、上述したように、給湯装置のコントローラを構成するので、上述した端子の他にも各種センサ類からのセンシング情報を入力するための入力端子や、給湯装置各部のアクチュエータやリモコンの外部機器等にコマンドや情報等を出力するための出力端子を備えているが、これらについては本発明と直接関係がないのでその説明を省略する。また、スイッチング素子22や制御素子23には電流制限用や回路動作安定用の電気抵抗や、ノイズ除去用のコンデンサ等が接続され、さらにマイクロコンピュータの信号入力端子SIG INと上記信号入力端子27との間には信号入力用のインターフェースが接続されるが、これらも本発明と直接関係がないのでその図示や説明を省略する。
【0026】
そこで、次にこのマイコン24の制御について説明する。このマイコン24は、従来の給湯装置と同様に、ソフトウェアの設定によって、給湯停止状態(リモコンの運転スイッチがオフの状態や、給湯待機状態が一定時間以上継続している状態)になると通常の動作モードから省電力モードに移行するように構成されている。
【0027】
ここで、省電力モードとは、従来の給湯装置においては、マイコン24が特定の負荷に対する電源供給を停止させる制御を意味するが、本実施形態に示す給湯装置においては、そのような従来の制御に加え、上記水量センサ1に対して以下のような制御を実行する。
【0028】
図2は、省電力モード時における水量センサ1への制御の一例を示すタイミングチャートであって、図2(a)は、上記電源出力端子25の出力電圧波形を、また図2(b)は信号入力端子27の入力信号波形を、さらに図2(c)はマイコン24の制御信号出力端子CON SIGの信号出力波形を示している。
【0029】
省電力モードに移行すると、上記マイコン24は、制御信号出力端子CON SIGから一定周期のパルス信号(制御信号)を出力する。この制御信号は、上記制御素子23を断続的にオン・オフさせるための信号であって、本実施形態では、この制御信号として、図2(c)の符号Aに示すような信号(1秒周期で300m秒間のオンする信号)が出力される。
【0030】
このような制御信号がマイコン24から出力されると、上記制御素子23は、この制御信号に伴ってオン・オフ動作を開始するが、本実施形態では、制御素子23のコレクタ端子がスイッチング素子22のベース端子に接続されているので、制御素子23がオンするとスイッチング素子22もオンすることとなり、その結果、上記スイッチング素子22は、上記制御素子23のオン・オフするのに伴って制御素子23と同じタイミング(つまり、上記制御信号のHi,Loに合わせて)オン・オフ動作(スイッチング)を開始する。
【0031】
その一方、上記スイッチング素子22のエミッタ端子には、上述したように、直流電源21から直流15Vの電圧が印加されているので、このようにスイッチング素子22をスイッチングさせることにより、このスイッチングのタイミングに合わせて上記水量センサ1に、図2(a)の符号Bに示すようなパルス電圧(直流15Vの電圧が、1秒周期で300m秒間)が印加される。
【0032】
これにより、上記水量センサ1には駆動電圧として断続的な電圧が印加されることになるので、それに伴って水量センサ1のヒータ12はオン・オフを繰り返しながら断続的に作動する。
【0033】
このように、本実施形態に示す給湯装置では、給湯停止状態となり省電力モードに移行すると、水量センサ1に対して所定のパルス電圧を印加して上記ヒータ12を断続的に通電させるので、ヒータ12を常時通電する従来の給湯装置に比べ省電力モード時の水量センサ1の電力消費を抑制することができる。
【0034】
また、本実施形態では、省電力モード時に印加するパルス電圧として、1秒周期で300m秒電圧を印加する場合を示したが、周期や電圧印加時間は適宜設計変更可能である。また、本実施形態では、スイッチング手段としてトランジスタを用いた場合を示したが、他の半導体素子を用いてもよく、さらには機械スイッチを用いて電源をオン・オフするように構成することも可能である。要は、水量センサ1への電源供給を完全に遮断することなく断続的に電圧を印加する構成であれば電圧印加時間や周期、さらにはその構造を適宜変更することが可能である。
【0035】
そして、本実施形態に示す給湯装置では、上述したように、省電力モード時に上記水量センサ1には断続的に電源が供給されるので、短時間ではあるがこの電源供給中は水量センサ1が動作状態となる。そのため、水量センサ1が動作中に、配管内に通水があると水量センサ1からは図2(b) に示すような水検出信号が出力される。
【0036】
本実施形態に示す給湯装置では、省電力モード時に、上記マイコン24に水量センサ1からの水検出信号(図2(b) 符号C参照)が入力されると、上記スイッチング素子22のスイッチング動作を停止して、上記水量センサ1に駆動電圧として直流電圧を途切れなく連続的に印加するものとされている。
【0037】
すなわち、マイコン24は、上記水検出信号を受信すると、上記制御信号としてのパルス信号の出力を停止し、この信号を常にHiの状態として(図2(c)符号D参照)制御素子23をオンの状態に保ち、スイッチング素子22もオンの状態を維持する。換言すれば、上記省電力モードを解除して、給湯装置を通常の動作モードに復帰させ、水量センサ1に対して通常通り直流駆動電圧を印加する(図2(a) 符号E参照)。
【0038】
つまり、本実施形態に示す給湯装置では、マイコン24が、省電力モードに移行したか否かを判断し、省電力モードにあるときには水量センサ1からの水検出信号の有無を判断する(図3ステップS1参照)。そして、水検出信号があれば(図3ステップS1でYes の場合)、通常の動作モードに復帰して、水量センサ1に対して通常通りの電源供給(直流15Vの供給)を開始する(図3ステップS2参照)。これに対して、水検出信号が入力されない場合には(図3ステップS1でNoの場合)、配管内は通水がないと判断できるので、省電力モードを維持する。
【0039】
このように、本実施形態に示す給湯装置では、省電力モードにあるときでもマイコン24が水検出信号の有無を監視し、配管内に通水が検出された場合には給湯装置の動作モードを通常の動作モードに復帰させる構成を採用しているので、省電力モード時でも通水の有無が検知可能であるとともに、通水がある時はヒータ12が通電されるので、水量センサ1において正確に水量を検出できる。
【0040】
実施形態2
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態は、上記第1の実施形態に示す構成を利用して、水量センサ1と回路グランドが共通のセンサ手段、特に、抵抗値変化をセンシングする抵抗測定型のセンサ手段の回路異常を検出する機能を備えた給湯装置に関する。
【0041】
図4は、給湯装置における制御基板2と各種センサ類の接続例を示している。図4の符号28は、制御基板2における配線接続用の端子群を示しており、図示のように、給湯装置においては、各センサ(図示例では水量センサ1、サーミスタ6、水流スイッチ7)を制御基板2に接続するにあたり、各センサのグランド用の配線4(説明の便宜上、本実施形態においては水量センサ1の配線を4a、サーミスタ6の配線を4b、水流スイッチ7の配線を4cとする)を集合端子8に接続し、この集合端子8と回路グランドに接続された制御基板2の接地端子26とを各センサに共通の配線(グランドライン)40を介して接続している。なお、図において符号3aは水量センサ1に電源を供給する電源線、3bはサーミスタ6にセンシング用の電圧(図示例ではDC5V)を印加する電装線、3cは水流スイッチ7にセンシング用の電圧(図示例ではDC15V)を印加する電装線を示している。
【0042】
ところで、このように各センサのグランド用配線4a〜4cを、集合端子8を介して共通のグランドライン40で接地用の端子26に接続する構成を採用すると、制御基板2側における接地用の端子を一つにまとめることができ、給湯装置側での配線接続作業用スペースを確保することができる等の利点がある。
【0043】
しかしながら、このような構成を採用すると、給湯装置の接地用端子26や集合端子8やグランドライン40が何らかの原因(たとえば酸化や接触不良など)で余分な抵抗値を持った場合、グランドレベルが上がり、その結果、グランドライン40を共用する各センサのセンシング結果が変動する場合がある。特に、サーミスタ6のように、抵抗値の変化をセンシングする抵抗測定型のセンサ手段の場合、グランドレベルの上昇はセンシング結果に直接影響を与えるため、給湯装置側での異常動作を招くおそれがある。
【0044】
本実施形態では、このような問題を解消するために、給湯装置が省電力モードに移行すると、マイコン24が図5のフローチャートに示す手順でグランドレベルの異常を検出する。
【0045】
すなわち、給湯装置が省電力モードに移行すると、上述したように、その直後は水量センサ1への電源供給は一旦遮断されるので、水量センサ1への電源供給が遮断された状態(サーミスタ6には電装線3bによってセンシング用の電圧が印加されている状態)で、この時のサーミスタ6の検出値をマイコン24に取り込む(図5ステップS1参照)。なお、この時のサーミスタ6の検出値をデータAとする。
【0046】
そして、次に水量センサ1に対して電圧(パルス電圧)が印加されると(図5ステップS2参照)、この電圧印加時におけるサーミスタ6の検出値をマイコン24に取り込む(図5ステップS3参照)。なお、この電圧印加時のサーミスタ6の検出値をデータBとする。
【0047】
このようにして水量センサ1への電圧印加の前後におけるサーミスタ6の検出値を取得すると、次にマイコン24は、これらデータAとデータBとを比較する(図5ステップS4参照)。
【0048】
その結果、データAとデータBとが同じ値を示した場合には、グランドレベルは変化しておらず回路グランドは正常と判断できるので、センサ回路異常の判定処理を終了する(図5ステップS5参照)。これに対し、データAとデータBとが不一致の場合には、グランドレベルに変化があるので回路グランド(接地用端子26、集合端子8、グランドライン40)のいずれかに異常があると判断できるので、回路グランドに異常ありと判定し(図5ステップS6参照)、判定処理を終了する。なお、この判定の結果、回路グランドに異常があると判定した場合には、上記マイコン24は、予め定められた所定の警報処理を実行して回路グランドの異常を報知したり、給湯装置の運転を停止するなどの安全処理を実行する。
【0049】
このように、本実施形態に示す給湯装置では、水量センサ1への電源供給を遮断した状態と電源供給を行っている状態の両者におけるサーミスタ6の検出値を比較することにより回路グランドの異常の有無を容易に判定することができる。
【0050】
また、上記異常の判定が、給湯装置が動作停止状態にある省電力モード時に行われるので、燃焼運転の開始前に異常判定ができ、給湯装置の誤動作を事前に防止することができる。
【0051】
なお、本実施形態では、サーミスタ6を用いて回路グランドの異常判定を行う構成を採用したが、抵抗値の変化をセンシングするタイプのセンサであれば、他のセンサを用いることも可能である。また、本実施形態では、水量センサ1への電圧印加の前後におけるサーミスタ6の検出値を判定資料とする構成を採用したが、これはホール素子を内蔵した水量センサの場合、電圧印加時の消費電流がサーミスタ等の消費電流と比較して大きいため、前記余分な抵抗により発生する電圧がマイコン24での温度検出値に明確な差となって現れるからである。
【0052】
また、本実施形態では、給湯装置が省電力モードに移行した時に回路グランドの異常検出を行う構成を採用したが、省電力モード中であればどのタイミングで行ってもよく、さらには、水量センサ1への電源供給を遮断できる場合であれば省電力モード時に限られることなく本異常検出の処理は実行可能である。また、本実施形態ではパルス電圧の印加の前後で判定を行う場合を示したが、電圧印加の前後における検出値が得られるのであればパルス電圧に限られない。
【0053】
実施形態3
次に、本発明の第3の実施形態を図6に基づいて説明する。この第3の実施形態は、上記第1の実施形態に示す給湯装置の改変例であって、給湯装置が凍結防止運転用に備えている温度センサを用いて、省電力モード時に水量センサ1への電源供給を遮断する構成を示している。
【0054】
すなわち、給湯装置は雰囲気温度の低下による凍結を防止するために凍結防止運転機能(たとえば、ヒータにより配管を加熱する機能や、ポンプを用いて配管内の水を強制循環させる機能など)を備えたものが提案されており、このような機能を備えた給湯装置においては、凍結防止運転機能を作動させるか否かの判定をマイコン24に行わせるための情報取得用として、雰囲気温度を検出する温度センサ(F点サーミスタ)が備えられている。
【0055】
本実施形態に示す給湯装置は、かかる温度センサを用いて、マイコン24が図6に示す手順で水量センサ1での電力消費を抑制するよう構成される。
【0056】
すなわち、マイコン24は、まず、給湯装置が省電力モードにあるか否かを判定し、給湯装置が省電力モードにあると、マイコン24は上記F点サーミスタの検出値を取得して、給湯装置の雰囲気温度と予め定められた所定温度Tとを比較する(図6ステップS1参照)。ここで、上記所定温度Tとしては、水量センサ1に内蔵されるホールIC11が正常に動作し得る下限温度、またはその下限温度よりやや高めの温度が好適に採用される。
【0057】
そして、この比較の結果、雰囲気温度が上記所定温度Tより高い場合には、マイコン24から上記スイッチング素子22をオフさせる制御信号(つまりLoの信号)を出力し、スイッチング素子22をオフにして水量センサ1への電源供給を停止する(図6ステップS2−1参照)。
【0058】
一方、上記図6ステップS1での判定の結果、雰囲気温度が上記所定温度T以下の場合には、続く図6ステップS2−2に移行して、水量センサ1に対する電源供給を開始する。つまり、この場合、マイコン24から上記スイッチング素子22をオンさせる制御信号(Hiの信号)を出力して、水量センサ1に対して駆動電圧を印加する(図6ステップS2−2参照)。
【0059】
なお、上記図6ステップS2−1,S2−2の処理が完了後、省電力モードが解除されて通常の動作モードに復帰するまでは、図6ステップS1に復帰して、雰囲気温度と上記所定温度Tとを比較して、その後の処理を繰り返し実行する。
【0060】
このように、本実施形態の給湯装置では、省電力モードにあるときに、雰囲気温度に応じて水量センサ1への電源供給を遮断するように構成したことにより、水量センサ1の感度悪化を招くことなく水量センサ1での電力消費を抑制することができる。
【0061】
なお、本実施形態では、雰囲気温度を検出する温度センサとしてF点サーミスタを用いた場合を示したが、雰囲気温度の検出が可能であれば、たとえば入水温度センサから雰囲気温度を推測するなど、間接的に雰囲気温度を測定する構成を採用することも可能である。
【0062】
また、上記所定温度Tの設定にあたり、本実施形態では水量センサ1への電源遮断/電源供給のタイミングを同じ温度(上記所定温度T)で行ったが、たとえば電源供給状態から電源遮断状態への移行時の雰囲気温度と、電源遮断状態から電源供給状態への移行時の雰囲気温度を異ならせて実行することも可能である。
【0063】
また、本実施形態では、雰囲気温度と上記所定温度Tとの比較の結果、雰囲気温度が所定温度T以下の場合にスイッチング素子22をオンさせる構成を採用したが、この場合にスイッチング素子22を常時オン状態とするのではなく、上記実施形態1に示したようなパルス電圧を印加するように構成することもできる。そうすることにより、より効果的に電力消費を抑制することも可能である。また、このようにパルス電圧を印加する場合には、雰囲気温度の低下に応じて電源供給時間を延長するなど、雰囲気温度に合わせて電源供給/電圧遮断のデューティー比を変化させるように構成しても良い。
【0064】
また、本実施形態では、雰囲気温度が上記所定温度Tを超える場合に、スイッチング素子22をオフさせる構成を採用しているので、このオフ時に一時的に水量センサ1に電源を供給して、上述した実施形態2の回路異常検出を行わせることも可能である。また、雰囲気温度が所定温度T以下の場合で、水量センサ1にパルス電圧を印加している場合にも上記実施形態2と同様に回路異常検出を行わせることもできる。
【0065】
なお、上述した実施形態はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれらに限定されることなくその範囲内で種々の設計変更が可能である。
【0066】
たとえば、上述した実施形態では、省電力モードに移行する条件としてリモコンの運転スイッチがオフにある場合や、給湯待機状態が一定時間以上継続している場合を示したが、省電力モードへの移行条件は適宜変更可能である。また、本発明は、上述した構成を備えた給湯装置であればいかなる給湯装置にも適用可能であり、たとえば風呂機能付きの給湯装置であってもよい。また、本願は給湯装置以外のいかなる機器にも適用可能である。
【0067】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1の発明によれば省電力モード時に水量センサに対して駆動電圧として断続的な電圧を印加し、ヒータが断続的に作動するようにしているので、ホール素子の温度を低下させることなく省電力モード時の消費電力を少なくすることが可能となる。またその際、短時間ではあるが水量センサが動作状態となるので省電力モード時であっても通水の有無の検出が可能であり、このときに通水が検出されると給湯装置の動作モードが通常の動作モードに復帰するので、省電力モード時でも確実に水流を検出できる。
【0068】
また、請求項2の発明によれば、省電力モード時に、雰囲気温度に応じて水量センサの駆動電圧を停止したり、断続的に電圧を印加したりすることにより、水量センサの性能を悪化させることなく水量センサへの電源供給を完全に遮断でき、省電力モード時の電力消費を抑制することができる。しかも、断続的に電圧を印加しているときは、短時間ではあるが水量センサが動作状態となるので通水の有無の検出が可能であり、このときに通水が検出されると給湯装置の動作モードが通常の動作モードに復帰するので、省電力モード時でも確実に水流を検出できる。
【0069】
さらに、請求項3の発明によれば、上記水量センサと回路グランドが共通の抵抗測定型のセンサ手段を備えた給湯装置において、上記電力制御手段により水量センサに断続的な電圧を印加する際に、水量センサへの電圧印加の前後におけるセンサ手段の検出値に基づいて回路の異常を検出する異常検出手段を備えさせたことにより、給湯装置が燃焼運転をする前に、容易に回路グランドの異常を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給湯装置における水量センサと制御基板の回路構成の一例を示す回路図である。
【図2】同給湯装置における省電力モード時の水量センサ関係の制御例を示すタイミングチャートであって、図2(a)は、制御基板の電源出力端子の出力電圧波形を、また図2(b)は制御基板の信号入力端子の入力信号波形を、さらに図2(c)はマイコンの制御信号出力端子CON SIGの信号出力波形を示している。
【図3】同給湯装置における省電力モード時の制御手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態における制御基板と各種センサ類の電源系統の接続例を示している。
【図5】同第2の実施形態における回路異常の検出手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施形態における省電力モード時の制御手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 水量センサ
2 制御基板
3,4 電源線
5 信号線
6 サーミスタ(抵抗測定型センサ手段)
7 水流スイッチ
8 集合端子
11 ホールIC(ホール素子)
12 ヒータ

Claims (4)

  1. ホール素子とヒータとを内蔵した水量センサを備えた給湯装置であって、特定の負荷に対する電源供給を停止する省電力モードを備えたものにおいて、
    直流電源から前記水量センサに電圧を印加する電源ラインに介装されるスイッチング手段と、このスイッチング手段のオン・オフ動作を制御するスイッチング制御手段とを備えてなり、
    前記スイッチング制御手段は、前記省電力モード時に、前記スイッチング手段をスイッチングさせて前記水量センサの駆動電圧として断続的な電圧を印加して前記ヒータを断続的に動作させるとともに、前記水量センサからの水検出信号の有無を監視し、水検出信号が入力されると前記スイッチング手段のスイッチングを停止させて前記水量センサに直流電圧を印加する制御構成を備えた
    ことを特徴とする給湯装置。
  2. ホール素子とヒータとを内蔵した水量センサと、雰囲気温度を検出する温度センサとを備えた給湯装置であって、特定の負荷に対する電源供給を停止する省電力モードを備えたものにおいて、
    直流電源から前記水量センサに電圧を印加する電源ラインに介装されるスイッチング手段と、このスイッチング手段のオン・オフ動作を制御するスイッチング制御手段とを備えてなり、
    前記スイッチング制御手段は、前記省電力モード時に、前記温度センサによる検出温度と所定温度とを比較し、前記雰囲気温度が前記所定温度以上であれば前記水量センサへの電源供給を停止し、前記雰囲気温度が前記所定温度未満であれば前記スイッチング手段をスイッチングさせて前記水量センサに駆動電圧として断続的な電圧を印加するとともに、前記水量センサからの水検出信号の有無を監視し、水検出信号が入力されると前記断続的な電圧印加を停止して前記水量センサに直流電圧を印加する制御構成を備えた
    ことを特徴とする給湯装置。
  3. 請求項1または2に記載の給湯装置であって、前記水量センサと回路グランドが共通の抵抗測定型のセンサ手段を備えたものにおいて、
    省電力モード時に、前記水量センサへの電源を入り切りして、その前後における前記センサ手段の検出値に基づいて回路の異常を検出する異常検出手段を備えた
    ことを特徴とする給湯装置。
  4. 前記抵抗測定型のセンサ手段が、温度検出用のサーミスタである請求項に記載の給湯装置。
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