Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP4010664B2 - 弾性表面波フィルタ - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP4010664B2 - 弾性表面波フィルタ - Google Patents

弾性表面波フィルタ Download PDF

Info

Publication number
JP4010664B2
JP4010664B2 JP23889098A JP23889098A JP4010664B2 JP 4010664 B2 JP4010664 B2 JP 4010664B2 JP 23889098 A JP23889098 A JP 23889098A JP 23889098 A JP23889098 A JP 23889098A JP 4010664 B2 JP4010664 B2 JP 4010664B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
acoustic wave
surface acoustic
wave filter
saw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23889098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000068783A (ja
Inventor
直人 猪瀬
ウー・ホク・ホア
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP23889098A priority Critical patent/JP4010664B2/ja
Publication of JP2000068783A publication Critical patent/JP2000068783A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4010664B2 publication Critical patent/JP4010664B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電体或いは強誘電体の基板に電極が形成された1端子対弾性表面波(以下、SAWという)共振子を多段の梯型に接続したSAWフィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、SAW共振子を用いたSAWフィルタに関する技術としては、例えば次のような文献に記載されたものがある。
文献1;電子情報通信学会論文誌A、J76-A [2](1993−2)、佐藤 他著 “SAW共振器を用いた低損失帯域フィルタ”P.245-252
文献2;電子情報通信学会論文誌A、J76-A [2](1993−2)、疋田 他著 “移動無線通信機用SAWフィルタの実験”P.233-244
図2(a),(b)は、従来のSAW共振子の構造及び等価回路を示す図である。
このSAW共振子は、基板1上に形成され、SAWを送受するためのすだれ状電極(以下、IDTという)2を有している。IDT2の両側には、IDT2の両側には、金属ストリップで形成されたグレーティング反射器3が必要に応じて配置されている。基板1は、例えば結晶方位が36°Y−XのLiTaO3 単結晶基板等で構成され、IDT2及び反射器3は該基板1に蒸着されたAl薄膜等で構成されている。SAW共振子の等価回路は、例えば図3(b)のように、1対の端子間に直列に接続されたインダクタ4及びキャパシタ5と、これらに並列のキャパシタ6とで表すことができる。
【0003】
図3(a),(b)は、前記文献1に記載された従来の1段定K型SAWフィルタの原理を示す説明図である。
多段梯型SAWフィルタの基本構成は、図3(a)の1段定K型SAWフィルタ10である。この1段定K型SAWフィルタ10は、図2(a),(b)のSAW共振子を直列腕共振子11及び並列腕共振子12として梯型に接続したフィルタである。定K型フィルタの理論により、図3(b)のように、直列腕共振子11の共振周波数と並列腕共振子12の反共振周波数を一致させることにより、通過域とそれを挟む減衰域とを持つような周波数特性が得られ、帯域フィルタが形成できる。
以上のような1段定K型SAWフィルタ10では、十分な減衰量が得難いので、通常、次の図4のように、図2のSAWフィルタ10を多段に接続して用いる。
【0004】
図4は、従来の多段定K型SAWフィルタの例を示す接続図である。
この多段定K型SAWフィルタは、図3(a)の一段定K型SAWフィルタ10を多段の例えば4段に縦続接続したものであり、各段の直列腕共振子及び並列腕共振子12の共振周波数は共に同じにそれぞれ設定されている。但し、小型化のため、隣接する直列腕共振子同士、及び隣接する並列腕共振子同士を回路網的に合成し、同一の共振周波数であるが異なる共振子に置換する場合もある。
図5(a)〜(e)は、図4のSAWフィルタの製造工程を示す図である。
図4のSAWフィルタは、例えば図5(a)〜(e)の工程を経て形成される。
【0005】
まず、図5(a)の工程では、結晶方位が36°Y−XのLiTaO3 単結晶基板1を用意し、該基板1のパターン形成予定面にレジスト13をスピンコートで塗布する。図5(b)の工程において、レジスト13が塗布された基板1に対して光学マスク14を設定し、光15で露光することにより、レジスト13にSAWフィルタのパターンを転写する。図5(c)の工程において、現像で不要なレジスト13を選択的に除去する。図5(d)の工程において、不要なレジスト13が除去された基板1の上全面に、SAW共振子の電極となるAl薄膜16を蒸着する。図5(e)の工程において、有機溶剤を用いて、Al薄膜14の不要な部分をレジスト13と共に除去する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の図4のSAWフィルタには、次のような課題があった。
図6は、図4の課題の周波数特性を示す図である。
従来の図4の多段定K型のSAWフィルタでは、各段の直列腕共振子がすべて同じ共振周波数を持ち、かつ、各段の並列腕共振子もすべて同じ共振周波数を持つ構成なので、同一周波数で減衰極が重なり、図6のように、狭い周波数範囲では十分な減衰量が得られるが、広範囲で十分な減衰量を確保することが難しい。これを解決して広い帯域に渡って十分な減衰量を得るためには、図3(a),(b)の1段梯型SAWフィルタ10をさらに多くの段数に縦続接続しなければならなかった。ところが、縦続接続する段数を増加させることは、素子数が増加するばかりでなく、通過域での損失を増加させることになり、技術的に満足できるものが得られなかった。
また、縦続接続する段数を増加させず、広い周波数に渡って十分な減衰量を得るために、直列腕の制動容量を減じるか、並列腕の制動容量を増やして共振子のQを下げる方法も考えらるが、通過域での損失も増加する。
【0007】
図7は、多段定K型SAWフィルタの他の例を示す接続図であり、図8は、図7の周波数特性を示す図である。
このSAWフィルタは、図4のSAWフィルタの直列腕の端部に新たなSAW共振子17を接続したフィルタである。共振周波数が各直列腕SAW共振子とは異なるSAW共振子17を接続することにより、減衰域が通過域より高い周波数に設定されている場合、図8のように、周波数の異なる減衰極が追加され、減衰域における減衰量を稼ぐことができるが、通過域における挿入損失が増加するという問題がある。また、この場合にも、素子数が増加するということになり、チップサイズが増加することになる。
一方、前記文献2には、次の図9のように、複数の直列SAW共振子が接続された帯域阻止型フィルタが記載されている。
【0008】
図9は、従来の帯域阻止型フィルタを示す接続図であり、図10は、図9の周波数特性を示す図である。
図9のフィルタでは、複数のSAW共振子111 ,112 ,…,115 が直列腕として接続され、該各直列腕SAW共振子111 〜115 の共振周波数f01,f02,f03,f04,f05は、それぞれ異なっている。この直列腕のSAW共振子111 〜115 が接続された帯域阻止型フィルタの周波数特性では、各SAW共振子111 〜115 による減衰極がすべて異なり、広帯域の減衰域にできるが、通過域でこれらのSAW共振子111 〜115 の制動容量が直列に接続されることにより、全体の制動容量が小さくなる。よって、直列腕のSAW共振子111 〜115 の対数、及び各電極の交差長を非常に大きくしないと、通過域での挿入損失が増加する。即ち、チップサイズが大きくなるか、通過域の低域での挿入損失が増加するという課題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明のうちの第1の発明は、圧電体或いは強誘電体単結晶基板上に電極となる金属或いは合金が蒸着されて形成された1端子対弾性表面波共振子でそれぞれ構成される複数の直列腕SAW共振子及び並列腕SAW共振子を多段の梯型に接続したフィルタであって、周波数の所定の位置に通過帯域と減衰帯域を持つSAWフィルタにおいて、次のような構成にしている。即ち、前記各直列腕SAW共振子の共振周波数は、前記電極となる金属または合金の比重の違いによって前記梯型の各段ごとにずらしている。
第2の発明は、第1の発明のSAWフィルタにおいて、前記複数の直列腕SAW共振子のうちの1つのSAW共振子の電極は、第1の金属によって形成し、該複数の直列腕SAW共振子のうちの他のSAW共振子の電極は、該第1の金属に該第1の金属よりも比重が重い第2の金属を配合した合金よって形成している。
【0010】
第3の発明は、第1または第2の発明のSAWフィルタにおいて、前記直列腕SAW共振子の電極を形成する金属の比重は、前記多段の梯型の第1段目から後段にいくに従って減少する構成にしている。
第4の発明は、第4の発明のSAWフィルタにおいて、次のように構成している。
即ち、前記合金における前記第2の金属を前記第1の金属に配合する割合は、前記SAW共振子の前記梯型における段数に応じて、該第1の金属の比重に対応する係数をα及びβとすると共に許容誤差をγとして表した次の式で求めた割合としている。
(α±γ)/(第2の金属の比重/第1の金属の比重−1)×(減衰域の周波数(MHz)×β)/(段数−1) [%]
【0011】
第5の発明は、第2〜第4の発明のSAWフィルタにおいて、前記第1の金属はAlで構成し、前記第2の金属は比重が4〜10の金属から選択された金属で構成している。
第6の発明は、第2〜第5の発明のSAWフィルタにおいて、前記第2の金属は、Ti、Sn、NiまたはCuで構成している。
第7の発明は、第4の発明のSAWフィルタにおいて、前記第1の金属を前記Alで構成した場合の前記係数αは0.4とし、前記係数βは0.6とし、前記誤差は0.05としている。
第8の発明は、第1〜第7の発明のSAWフィルタにおいて、前記圧電体或は強誘電体単結晶基板は、LiNbO3 単結晶基板またはLiTaO3 単結晶基板で構成している。
【0012】
第9の発明は、第8の発明のSAWフィルタにおいて、前記LiTaO3 単結晶基板は、結晶方位が36°Y−XまたはX−112°Yの基板にしている。
第10の発明は、第8の発明のSAWフィルタにおいて、前記LiNbO3 単結晶基板は、結晶方位が41°Y−X、64°Y−Xまたは128°Y−Xの基板にしている。
第1〜第10の発明によれば、以上のようにSAWフィルタを構成したので、
複数の直列腕SAW共振子の共振周波数は、電極となる金属の比重の違いによって各段ごとにずらされ、該各SAW共振子における音速が変化し、減衰極がずれる。そのため、通過域の高域側の減衰域が広くなり、前記課題を解決できるのである。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態を示す多段梯型SAWフィルタの接続図である。
この多段梯型SAWフィルタは、1段梯型SAWフィルタを第1〜4段の4段に縦続接続したものであり、多段梯型の直列腕となる直列腕SAW共振子211 ,212 ,213 ,214 と、梯型の並列腕となる並列腕SAW共振子221 ,222 ,223 ,224 とで構成されている。
各直列腕SAW共振211 〜214 は、図3(a)のように、基板に電極となる金属が蒸着されてそれぞれ形成されているが、これらの電極を形成する金属の比重がそれぞれ変えられている。例えば、各直列腕SAW共振子211 〜213 の電極は第1の金属であるAlとそれよりも比重が重い第2の金属であるCu (銅)との合金で構成され、Cuの割合が順に10.18%、6.78%、3,39%になっている。直列腕SAW共振子214 の電極は、純Alで形成されている。一方、各並列腕SAW共振子221 〜224 の電極は、すべて、Cuの割合が10.18%の合金で構成されている。
【0014】
図11(a)〜(e)は、図1のSAWフィルタの製造工程の概要を示す断面図である。
図1のSAWフィルタは、図11(a)〜(c)に示される工程を行い、図11(d),(e)の工程を繰り返すことで形成される。
まず、図11(a)の工程において、例えば結晶方位が36°Y−XのLiTaO3 単結晶基板31を用意し、該基板31のパターン形成予定面にレジスト32をスピンコートで塗布する。図11(b)の工程において、レジスト32が塗布された基板31に対して光学マスク33を設定し、光34で露光することにより、レジスト32にSAWフィルタのパターンを転写する。
【0015】
図11(c)の工程において、現像で不要なレジスト32を選択的に除去する。図11(d)の工程において、不要なレジスト32が除去された基板31の上の1段目の直列腕SAW共振子211 の形成予定領域と並列腕SAW共振子221 〜224 の形成予定領域に、電極となる合金の薄膜35を蒸着する。図11(e)の工程において、有機溶剤を用いて、薄膜35の不要な部分をレジスト32と共に除去する。以上の工程によって、1段目の直列腕SAW共振子211 と1〜4段目の並列腕SAW共振子221 〜224 とが形成される。この後、図11(d)及び(e)の工程を、他の段の各直列腕SAW共振子212 〜214 を形成するために順に繰り返す。ただし、薄膜35としては、前述のCuの含有率の異なった合金と純Alとがそれぞれ用いられる。
このような構成の図1の多段SAWフィルタは、SAW共振子211 〜214 及びSAW共振子221 〜224 によって設定された周波数特性を持ち、バンドパスフィルタとして動作する。
【0016】
図12は、図1のSAWフィルタの周波数特性を示す図である。この図12を参照しつつ、図1の帯域を説明する。
各直列腕SAW共振子211 〜214 の共振周波数をそれぞれfrs1 〜frs4 とすると共に反共振周波数をそれぞれfas1 〜fas4 とし、各並列腕SAW共振子221 〜224 の共振周波数をそれぞれfrp1 〜frp4 とすると共に反共振周波数をそれぞれfap1 〜fap4 とすると、これらの関係は、次のようになる。
frs1 =fap1
frs2 >fap2
frs3 >fap3
frs4 >fap4
frs4 >frs3 >frs2 >frs1
frp4 =frp3 =frp2 =frp1
fap4 =fap3 =fap2 =fap1
つまり、梯型の1段目は直列腕SAW共振子211 の共振周波数と並列腕SAW共振子221 の反共振周波数とが等しく、後段にいくにつれて直列腕SAW共振子の共振周波数が並列腕SAW共振子の反共振周波数よりも高くなる。よって、1段目は定K型構成であるが、2段目以降は定K型構成よりも高周波側に広い帯域を持つ1段梯型フィルタとなる。
【0017】
ここで、図1のSAWフィルタ全体は、1段目〜4段目までの1段梯型フィルタを縦続接続したものなので、各直列腕SAW共振子211 〜214 の異なる共振周波数で決まる減衰極が合成されることになり。段数を増加させなくても、図12のように高域側の減衰域が広がる。なお、frs2 ≠fap2 、frs3 ≠fap3 、及びfrs4 ≠fap4 となって定K型フィルタの条件から外れることにより、通過域における挿入損失が若干増えるが、各段の周波数シフトが小さいので、段数を増加させることよりも、損失の劣化は少ない。
即ち、SAW共振子の電極をAl(比重2.69)よりも、重い金属にすると、SAW共振子における音速がAlの場合よりも下がり、共振周波数が低い方にシフトし、減衰域も低い方の周波数にシフトする。図1のSAWフィルタでは、直列腕SAW共振子211 〜214 ごとに、電極の比重が変化するので、これらSAW共振子211 〜214 で設定される減衰極の周波数が異り、フィルタ全体としての減衰域が広がる。
結晶方位が36°Y−XのLiTaO3 単結晶基板22に、4段構成で比帯域が2.84%の減衰域を得る場合、2〜4段目の直列腕SAW共振子212 〜214 のそれぞれの比帯域を0.57%シフトすると所望の帯域幅の減衰域が得られる。
【0018】
例えば、h/λ(hは膜厚、λは波長)が0.1075の場合、前述のようにSAW共振子211 〜214 の電極におけるCuの含有率をそれぞれ10.8%、6.78%、3,39%、及び0%に設定するとちょうどよい減衰域が得られる。これは、各SAW共振子211 〜213 の電極のAlに加える金属の割合を次の(1)式で表す分だけ変化させたことに相当する。
α/((Alに加える金属の比重/Alの比重)−1)×(減衰帯域(MHz)×β)/(段数−1) [%] ・・・・(1)
但し、α及びβは、Alの比重を2.69とした場合の係数であり、具体的には、αは0.4であり、βは0.6である。なお、許容誤差として0.05程度のγを、αに対して加算または減算するようして(1)式を適用するのが実用的である。
【0019】
以上のように、本実施形態では、SAW共振子211 〜214 ,221 〜224 を梯型に接続した多段梯型SAWフィルタにおいて、直列腕SAW共振子214 以外の直列腕SAW共振子の電極を、Alと該Alよりも比重の重いCuとの合金でそれぞれ形成し、これらSAW共振子211 〜213 の合金の配合を順に変化させたので、共振子の音速が異なって低下し、各SAW共振子211 〜214 で形成される減衰極が異なる周波数にシフトし、減衰域が広くなる。よって、次のような利点が得られる。
(i) 1段梯型フィルタの縦続接続数が少くても、所望幅の減衰域が得られるので、結果として低損失のフィルタを実現できる。
(ii) 減衰域が広帯域化されるので、直列腕の最後尾に別途減衰極を形成するためのSAW共振子を設ける必要がなくなり、チップサイズを小さくできる。
(iii) 直列腕SAW共振子211 〜214 の電極の比重を変化させたので、各共振子の対数が同じで、同じ交差長の共振子であっても、不要な他の振動モードや縦或は横モード等のスプリアスモードの周波数が、各SAW共振子211 〜214 毎に異なり、通過域や減衰域への影響が小さい。
【0020】
(iv) 図9のような帯域阻止型フィルタの場合に比較して、共振子の対数、及び交差長を大きくする必要がないので、チップサイズが小さくてすむ。
(v) 図9のような帯域阻止型フィルタの場合に比較して、通過域低域側での挿入損失の増加を防止できる。
(vi) 直列腕SAW共振子211 〜214 ごとに、蒸着する金属を変更するだけで実現でき、特別に複雑な工程を必要としないので、従来の製造設備等がそのまま利用できる。
【0021】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば次のようなものがある。
(1) Alに加える金属は、Cu以外でもよく、Ti(チタン)、Sn(錫)、Ni(ニッケル)、場合によってはAu(金)等でもよく、Cuの比重を比較して周波数変化を計算し、該計算結果に基づいて混合比を調整すれば、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(2) SAWフィルタを形成するに際し、リフトオフの替りに、エッチングを利用してもよい。
(3) 基板31は、結晶方位が41°Y−X、64°Y−Xまたは128°Y−XのLiNbO3 単結晶基板や、X−112°YのLiTaO3 単結晶基板を用いてもよい。
(4) 直列腕SAW共振子211 〜213 の電極を形成する合金は、Alに対して同じ金属を配合した合金でなくてもよい。適宜、Cu、Ti、Sn、Ni、Auの選択を替えてもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、第1〜第10の発明は、複数の直列腕SAW共振子の共振周波数を、電極となる金属の比重の違いによって各段ごとにずらした構成にしたので、該各直列腕SAW共振子における音速が変化し、減衰極がずれる。そのため、挿入損失を犠牲にすることや、素子数を増加させることなく、該通過域の高域側に設定される減衰域の周波数帯域を広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す多段梯型SAWフィルタの接続図である。
【図2】従来のSAW共振子の構造及び等価回路を示す図である。
【図3】従来の1段定K型SAWフィルタの原理を示す説明図である。
【図4】従来の多段定K型SAWフィルタを示す接続図である。
【図5】図4のSAWフィルタの製造工程を示す図である。
【図6】図4のSAWフィルタの課題の周波数特性を示す図である。
【図7】多段定K型SAWフィルタの他の例を示す接続図である。
【図8】図7の周波数特性を示す図である。
【図9】従来の帯域阻止型フィルタを示す接続図である。
【図10】図9の周波数特性を示す図である。
【図11】図1のSAWフィルタの製造工程の概要を示す断面図である。
【図12】図1のSAWフィルタの周波数特性を示す図である。
【符号の説明】
211 〜214 直列腕SAW共振子
221 〜224 並列腕SAW共振子
31 基板
35 電極

Claims (10)

  1. 圧電体或いは強誘電体単結晶基板上に電極となる金属或いは合金が蒸着されて形成された1端子対弾性表面波共振子でそれぞれ構成された複数の直列腕弾性表面波共振子及び並列腕弾性表面波共振子を多段の梯型に接続したフィルタであって、周波数の所定の位置に通過帯域と減衰帯域とを持つ弾性表面波フィルタにおいて、
    前記各直列腕弾性表面波共振子の共振周波数は、前記電極となる金属或いは合金の比重の違いによって前記梯型の各段ごとにずれていることを特徴とする弾性表面波フィルタ。
  2. 前記複数の直列腕弾性表面波共振子のうちの1つの弾性表面波共振子の電極は、第1の金属によって形成し、該複数の直列腕弾性表面波共振子のうちの他の弾性表面波共振子の電極は、該第1の金属に該第1の金属よりも比重が重い第2の金属を配合した合金よって形成したことを特徴とする請求項1記載の弾性表面波フィルタ。
  3. 前記各直列腕弾性表面波共振子の電極を形成する金属の比重は、前記多段の梯型の第1段目から後段にいくに従って減少する構成にしたことを特徴とする請求項1または2記載の弾性表面波フィルタ。
  4. 前記合金において前記第2の金属を前記第1の金属に配合する割合は、前記弾性表面波共振子の前記梯型における段数に応じて、該第1の金属の比重に対応する係数をα及びβとすると共に許容誤差をγとして表した次の(1)式で求めた割合としたことを特徴とする請求項3記載の弾性表面波フィルタ。
    (α±γ)/(第2の金属の比重/第1の金属の比重−1)
    ×(減衰域の周波数(MHz)×β)/(段数−1) [%]・・・(1)
  5. 前記第1の金属はAlで構成し、前記第2の金属は比重が4〜10の金属から選択された金属で構成したことを特徴とする請求項2、3または4記載の弾性表面波フィルタ。
  6. 前記第2の金属は、Ti、Sn、NiまたはCuで構成したことを特徴とする請求項2、3、4、または5記載の弾性表面波フィルタ。
  7. 前記第1の金属を前記Alで構成した場合の前記係数αは0.4とし、前記係数βは0.6とし、前記誤差は0.05としたことを特徴とする請求項4記載の弾性表面波フィルタ。
  8. 前記圧電体或は強誘電体単結晶基板は、LiNbO3 単結晶基板またはLiTaO3 単結晶基板で構成したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7記載の弾性表面波フィルタ。
  9. 前記LiTaO3 単結晶基板は、結晶方位が36°Y−XまたはX−112°Yであることを特徴とする請求項8記載の弾性表面波フィルタ。
  10. 前記LiNbO3 単結晶基板は、結晶方位が41°Y−X、64°Y−Xまたは128°Y−Xであることを特徴とする請求項8記載の弾性表面波フィルタ。
JP23889098A 1998-08-25 1998-08-25 弾性表面波フィルタ Expired - Fee Related JP4010664B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23889098A JP4010664B2 (ja) 1998-08-25 1998-08-25 弾性表面波フィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23889098A JP4010664B2 (ja) 1998-08-25 1998-08-25 弾性表面波フィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000068783A JP2000068783A (ja) 2000-03-03
JP4010664B2 true JP4010664B2 (ja) 2007-11-21

Family

ID=17036797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23889098A Expired - Fee Related JP4010664B2 (ja) 1998-08-25 1998-08-25 弾性表面波フィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4010664B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7068974B2 (ja) * 2018-09-06 2022-05-17 太陽誘電株式会社 ラダー型フィルタ及びマルチプレクサ
KR102875955B1 (ko) * 2021-09-29 2025-10-24 (주)와이솔 Baw형 공진기를 포함하는 필터

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000068783A (ja) 2000-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3449352B2 (ja) 弾性表面波フィルタ
JP3576367B2 (ja) 弾性表面波フィルタ
US6034577A (en) Integrated interdigital electrode saw filter with specified distances between input/output electrodes
EP0874457B1 (en) SAW filter with inter-stage matching SAW resonator
JP4056762B2 (ja) 弾性表面波装置
JPH07283682A (ja) 弾性表面波共振子フィルタ
Mimura et al. Small sized band 20 SAW duplexer using low acoustic velocity Rayleigh SAW on LiNbO 3 substrate
JP3838128B2 (ja) 弾性表面波装置、および、これを搭載した通信装置
JP4407696B2 (ja) 弾性表面波装置
JP3246906B2 (ja) 分波器
JP4063414B2 (ja) 弾性表面波フィルタ
JP2000077972A (ja) 弾性表面波フィルタ
JPH11163664A (ja) 弾性表面波フィルタ
JP4010664B2 (ja) 弾性表面波フィルタ
JPH0629779A (ja) 弾性表面波フィルタ
JPH06188673A (ja) 弾性表面波フィルタ
JP2004007094A (ja) 弾性表面波装置
JPH07254835A (ja) 弾性表面波共振子フィルタ
JP4138093B2 (ja) 縦結合二重モードsawフィルタ
JPH10303697A (ja) 弾性表面波フィルタ
JP3784146B2 (ja) 弾性表面波フィルタ
JP3721229B2 (ja) 弾性表面波フィルタ
JP3642656B2 (ja) 弾性表面波フィルタ
JPH10209806A (ja) 弾性表面波装置
JP2002290204A (ja) ラダー型弾性表面波フィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050506

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070904

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S202 Request for registration of non-exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R315201

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S202 Request for registration of non-exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R315201

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130914

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees