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JP4013434B2 - コンバインの排出装置 - Google Patents
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JP4013434B2 - コンバインの排出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、大豆、小豆、米、麦、蕎麦等の穀粒を一時貯留するグレンタンクの穀粒排出装置に係るものである。
【0002】
【従来技術】
従来公知の、実開平2−116935号公報には、機体フレームの下方に設けた走行装置と、機体フレームの前側に設けた刈取部と、機体フレームの上方位置に設けたグレンタンクと、該グレンタンク内の穀粒を排出する穀粒排出装置とを有し、該穀粒排出装置は、先端に穀物排出口を有しエンジンからの送風により穀粒を搬送する排出用筒部材の中間部をグレンタンクに接続した構成について記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記公知例は、排出用筒部材への送風をエンジンの排風を利用する点に課題がある。即ち、エンジンの排気ガスを利用するので、穀粒が汚染される可能性がある。
また、排出用筒部材は一々トラックのタンクに係止しなければならず、排出作業が面倒であるという課題がある。
また、グレンタンクは固定なので、メンテナンスが面倒であるという課題がある。
この場合、公知例はグレンタンクの前側のエンジンからグレンタンクの後側に排出用筒部材を配置しているから、グレンタンクをオープンさせる構成を採用するにしても排出用筒部材を一々着脱するという別の課題が発生する。
しかして、高圧空気により穀粒を排出搬送すると、螺旋による搬送に比し、穀粒に与える負荷が少なく、損傷が少なく有利であるが、その排出用筒部材の配置を工夫しないと、搬送距離が長くなって、圧力損失が発生する。
そこで、排出用筒部材の配置を工夫して搬送穀粒の損傷を減少させながら、円滑な搬送できるようにしたものであり、また、グレンタンクをオープンさせてメンテナンスを容易にしたものである。
また、搬送用筒部材の材質を工夫して、組立を容易にし、搬送を円滑にし、メンテナンスを容易にし、また、搬送用筒部材の配置を工夫して、合理的な配置にし、また、取付を工夫して、軽量化およびメンテナンスを容易にしたものである。
【0004】
【発明の目的】
搬送穀粒の損傷の減少および穀粒汚染の回避、グレンタンクのオープンの実現、グレンタンクのオープン構成の簡素化、オープン作業の容易化、搬送の円滑化、メンテナンスの容易化、排出装置への伝動機構の簡素化、作業の容易化、作業効率の向上。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、走行装置7の左右一側上方位置に脱穀装置2を、左右他側上方位置にグレンタンク3とを夫々設け、該グレンタンク3には該タンク3内の穀粒を排出する穀粒排出装置13を設け、該穀粒排出装置13は、送風機15からの高圧空気により穀粒を搬送する排出用筒部材14の中間部をグレンタンク3の排出部12に接続し、排出用筒部材14の先端の縦軸旋回および上下する旋回穀物排出口16と前記排出部12との間には縦排出筒部19および横排出筒部20を設け、前記送風機15は、機体所望位置に設けた原動機48の回転を刈取脱穀カウンタギヤボックス66を介して伝達されるように構成し、前記刈取脱穀カウンタギヤボックス66に伝達するベルト51の下張ベルト下面79にテンションクラッチプーリ75を接離させて前記刈取脱穀カウンタギヤボックス66から前記送風機15へ伝達する回転を入り切りする伝動入り切りクラッチ68を構成し、前記テンションクラッチプーリ75のテンションアーム76を取付けた縦の取付杆77は前記刈取脱穀カウンタギヤボックス66と送風機15の間に設け、前記ベルト51の上張ベルト下面80には前記取付杆77の上部または上端に取付けたアイドルプーリー81を当接させ、前記刈取脱穀カウンタギヤボックス66と送風機15の間に逆転増速ギヤボックス67を設け、逆転増速ギヤボックス67の出力プーリ82と前記送風機15の入力プーリ83との間にベルト52を掛け回し、ベルト52にはテンションプーリ84を当接させ、テンションプーリ84のテンションアーム85には、ベルト52の緊張方向に前記テンションアーム85を牽引するテンションロッド86を取付けたコンバインとしたものである。
【0006】
【実施例】
本発明の実施例を図面により説明すると、1は大豆、小豆、米、麦、蕎麦等の穀物を刈取り脱穀するコンバインの機体フレームであり、2は前記機体フレーム1の上方位置に設けた脱穀装置、3は前記脱穀装置2の側部に設けたグレンタンク、4は前記グレンタンク3の前側に空間5を置いて設けた操縦席、7は前記機体フレーム1の下方に設けた走行装置、8は前記脱穀装置2および前記操縦席4の前側に位置する刈取部である。
前記グレンタンク3には、前記脱穀装置2内に設けた一番コンベアの終端部に接続した穀物供給用揚穀装置10の上部を接続し、前記一番コンベアにより取出された穀物を貯留する。グレンタンク3の下部は、下方に至るに従い細く(狭く)なる漏斗部11に形成し、漏斗部11の下部にはグレンタンク3内の穀粒を排出する排出部12を設ける。排出部12には穀粒排出装置13の一部を構成する排出用筒部材14の中間部を接続する。
【0007】
即ち、穀粒排出装置13は、排出用筒部材14の一端に圧縮空気(高圧空気、圧搾空気)を送風する送風機15を接続し、他端に穀物排出口16を形成し、中間部をグレンタンク3の排出部12に接続し、前記穀物排出口16が縦軸旋回および上下するように構成する。
本実施例では、排出用筒部材14の基部側筒部17の基部に前記送風機15を接続し、基部側筒部17の先端は前記排出部12の上手側に接続し、排出部12の下手側には排出用筒部材14の中間筒部18の基部を接続し、中間筒部18の先端はグレンタンク3より突出させ、中間筒部18には上方に起立する縦排出筒部19を接続し、該縦排出筒部19に続いて横排出筒部20を設け、横排出筒部20の先端に前記穀物排出口16を形成している。本実施例では、縦排出筒部19と横排出筒部20を一体形成しているが、別体でもよい。
【0008】
また、前記グレンタンク3の漏斗部11の前後何れか一側には接続筒26を設け、接続筒26には下部縦軸27を介してL型状の下部メタル28を取付け、下部メタル28は前記機体フレーム1側に固定し、下部メタル28の上部には穀粒排出装置13の一部を構成する縦回転筒29を下部メタル28に対してモータ、シリンダ等の旋回用駆動源30により回転自在に取付ける。縦回転筒29の上部には取付部材31の基部をモータ、シリンダ等の上下用駆動源32により上下回動自在に取付け、取付部材31の先端側には支持横フレーム33を取付ける。
そして、前記排出用筒部材14の中間筒部18は接続筒26から下部メタル28内に挿入し、中間筒部18に続く縦排出筒部19は縦回転筒29内を通して縦回転筒29の上端開口部より露出させ、縦排出筒部19に続く横排出筒部20を支持横フレーム33の側部に添わせて係止部材35により係止している。
【0009】
前記係止部材35は、横向きU型形状に形成し、所定間隔を置いて複数固定し、各係止部材35内に横排出筒部20を挿通する。即ち、横排出筒部20は、金属等の剛体により形成した筒内に挿入して設けてもよいが、支持横フレーム33の側部に添わせて係止部材35により係止することで、軽量化が図れ、好適である。また、クランプと呼ばれ、バンド状の着脱自在のもので係止部材35を構成すると、着脱が容易になって、メンテナンスが容易になり、好適である。
また、本実施例の横排出筒部20は、支持横フレーム33の側部に添わせているが、上面および下面に添わせてもよい。
支持横フレーム33は、前記取付部材31を平面視前記縦回転筒29の開口部22に重合しないようにオフセットさせ、排出用筒部材14は支持横フレーム33の開口部22側の側面に添わせて設け、縦排出筒部19と横排出筒部20との間の屈曲部24が平面視略直線状になるように取付ける。
【0010】
また、取付部材31の回動中心である取付軸23は、側面視開口部22の上方を外して(離れて)前記支持横フレーム33の長さ方向の始端または終端(前後)の何れか一方側に位置させて設け、縦排出筒部19と横排出筒部20との間の屈曲部24は、側面視屈曲部24の所謂アール(円弧状の屈曲部24の半径)を大きくする。
しかして、前記排出用筒部材14は、送風機15に接続した基部側筒部17を前記縦回転筒29の外側(反脱穀装置2側、既刈地側)を排出部12に向けて伸ばし、排出部12を過ぎた所定位置にて縦回転筒29に向けて折り返す折り返し部38を形成し、折り返し部38より折り返した基部側筒部17を排出部12に接続し、該排出部12の縦回転筒29側に前記中間筒部18の始端を接続し、中間筒部18の終端は前記縦回転筒29に向かって伸ばす。
【0011】
したがって、基部側筒部17は縦回転筒29側にある送風機15からの送風を折り返し部38により縦回転筒29に向けて排出部12に送風して穀粒を搬送し、しかも、基部側筒部17の長さを短くする。
本実施例では、前記送風機15は、グレンタンク3の後側の縦回転筒29の更に後側に設け、前記送風機15の送風筒部37は外側(反脱穀装置2側、既刈地側)に配置し、排出用筒部材14の基部側筒部17の基部は前記送風筒部37に接続し、基部側筒部17は前記縦回転筒29の外側を前方に向かって伸びるように配置し、次ぎに基部側筒部17の中間の折り返し部38より後方に向かって伸びるように配置して排出部12の前側に接続する。排出部12の後側に前記中間筒部18の始端を接続し、中間筒部18の終端は後側の前記縦回転筒29に向かって伸びている。
【0012】
前記排出用筒部材14は、その材質は任意であるが、一部または全部を変形可能な可撓性部材により形成し、少なくとも、縦回転筒29の上端開口部から突出する縦排出筒部19と横排出筒部20のうち支持横フレーム33の基部に係止した係止部分との間は変形可能な可撓性部材により形成すると、排出用筒部材14の縦排出筒部19に対して横排出筒部20の旋回を円滑にする。また、それ以外の部分は、合成樹脂あるいは金属等の剛体によって構成してもよく、例えば、縦排出筒部19を金属筒により形成すると、縦回転筒29を省略できる。
また、排出用筒部材14の基部側筒部17および中間筒部18も伸縮自在で変形自在に構成すると、グレンタンク3のオープンに際して、着脱することがなく、オープン作業を容易にして、好適である。
【0013】
また、排出用筒部材14の一部または全部は内部を目視可能な透明部材(半透明等を含み目視可能であればよい)により形成すると、メンテナンスを容易にして、好適である。特に、排出用筒部材14の横排出筒部20は支持横フレーム33の側部に添わせて係止部材35により係止して殆ど露出させているので、操縦席4から見ることができて、詰まりに対して素早く対応できる。
しかして、前記グレンタンク3は前記下部縦軸27および該下部縦軸27と同心の機体側の任意の固定部に設けた上部縦軸36を中心に機体側に対して側方に回動するように取付ける。
本実施例では、前記下部縦軸27および上部縦軸36をグレンタンク3の反脱穀装置2側の外側(既刈地側)に設け、グレンタンク3の前側を回動するようにしている。即ち、前記排出用筒部材14を挿通した縦回転筒29は、グレンタンク3の後部に設け、縦回転筒29を移動させることなくグレンタンク3の前側を側方回動させる。
【0014】
40はグレンタンク3の前側に設けた下部ロック機構であり、グレンタンク3が回動しないように機体固定部に固定すればよく、その構成は任意であるが、一例を示すと、41は機体フレーム1側に軸止したフック、42は前記フック41が係合する係合ピン43を有しかつフック41を操作する操作レバー、44は操作レバー42の中間部を当接させてグレンタンク3の回動を停止させるグレンタンク3側に設けた係合部材である。また、45は上部ロック機構であり、前記脱穀装置2側に設けた係合体46に係合フック47を継脱させて、ロックする。
しかして、前記送風機15は、グレンタンク3より後方に設ける。即ち、送風機15はグレンタンク3の後部より後方の固定部に設け、グレンタンク3の前側の刈取部8に対して重りの作用を期待する(図1、図2)。また、グレンタンク3の後側に設ける。
【0015】
前記送風機15は前記機体フレーム1に固定の左右一対の取付フレーム55の上部枠56に固定する。各取付フレーム55は上部枠56の前部を一対の縦フレーム57の上下中間部に固定する。各上部枠56の後側は下方から前側に屈曲させて逆「コ」形状に形成し、下端部を機体フレーム1側に夫々固定する。
前記縦フレーム57の下部は機体フレーム1に固定し、縦フレーム57の上部には左右補強フレーム58に固定し、左右補強フレーム58の一端には支持部59を設け、支持部59は前記縦回転筒29の上下中間部を支持するように取付ける。支持部59の前部は左右方向の前側補強フレーム60に固定し、前側補強フレーム60の外端には前記グレンタンク3の回動中心となる上部縦軸36を軸装する。前側補強フレーム60の内端側には縦フレーム61を固定し、縦フレーム61の下端は機体フレーム1に固定する。前側補強フレーム60の内端および縦フレーム61および左右補強フレーム58には前後補強フレーム62を夫々固定し、前後補強フレーム62の前部は脱穀装置2の任意箇所に固定する。
【0016】
したがって、支持部59を介して縦回転筒29と、取付フレーム55および縦フレーム57および左右補強フレーム58および前側補強フレーム60および縦フレーム61および前後補強フレーム62の夫々とは、互いが互いの強度メンバーとして構成し、作用する。
しかして、前記取付フレーム55には載置台63を設け、載置台63に燃料タンク64を設け、燃料タンク64を送風機15の下方に配置する(図2、なお、図1では燃料タンク64は送風機15の下方ではなく、別途任意に配置している)。
しかして、前記機体フレーム1の所望位置には刈取脱穀カウンタギヤボックス66を設け、刈取脱穀カウンタギヤボックス66と前記排出用筒部材14との間に逆転増速ギヤボックス67を設け、逆転増速ギヤボックス67と刈取脱穀カウンタギヤボックス66との間に伝動入り切りクラッチ68を設ける。
【0017】
前記刈取脱穀カウンタギヤボックス66の上部にはコンプレッサ69を設け、コンプレッサ69の入力プーリ70と刈取脱穀カウンタギヤボックス66の下部に設けた出力プーリ71との間にベルト72を掛け回し、ベルト72は刈取脱穀カウンタギヤボックス66の側部に設けたテンションプーリ73に掛け回し、テンションプーリ73は刈取脱穀カウンタギヤボックス66の側部に設けたステー74に取付ける。
図中、48はエンジン(原動機)、49はエンジン48のプーリと刈取脱穀カウンタギヤボックス66の中間プーリとの間に設けたベルト、51、52はベルトである。
【0018】
しかして、前記グレンタンク3より前方にエンジン48を設け、前記脱穀装置2と前記グレンタンク3との間の空間54に前記エンジン48から前記送風機15に至る伝動機構の一部または全部を設ける。実施例では、平面視、前記ベルト49および前記刈取脱穀カウンタギヤボックス66および逆転増速ギヤボックス67およびベルト51、52の夫々を空間54内に配置している。なお、図では、グレンタンク3の内側側板が前記伝動機構と重複して図示されているが、漏斗部11の下方に位置している。
しかして、前記伝動入り切りクラッチ68は、テンションクラッチプーリ75により構成し、テンションクラッチプーリ75はテンションアーム76の基部を縦の取付杆77に回動自在に取付け、取付杆77は刈取脱穀カウンタギヤボックス66と逆転増速ギヤボックス67の間に設ける。78は前記テンションクラッチプーリ75を入り切りさせる操作伝動部材である。
【0019】
前記テンションクラッチプーリ75はベルト51の下張ベルト下面79に当接させ、上張ベルト下面80にはアイドルプーリー81を当接させ、アイドルプーリー81は前記取付杆77の上部または上端に取付ける。即ち、アイドルプーリー81は前記テンションクラッチプーリ75の略上方に位置するように取付杆77に取付ける。
しかして、逆転増速ギヤボックス67の出力プーリ82と前記送風機15の入力プーリ83との間に前記ベルト52を掛け回し、ベルト52にはテンションプーリ84を当接させ、テンションプーリ84はテンションアーム85の基部を前記逆転増速ギヤボックス67に回動自在に取付け、テンションアーム85はその下部を逆転増速ギヤボックス67に回動自在に取付け、テンションアーム85には逆転増速ギヤボックス67に位置調節自在に設けたテンションロッド86の下端を取付けて常時上方回動方向に引き、ベルト52を緊張させる。
【0020】
前記送風機15および縦排出筒部19の側部には、カバー90を設ける。カバー90は前後方向の縦板状に形成し、カバー90の前側部分の上下副数箇所を取付軸91により前記グレンタンク3の後板21に回動自在に取付ける。前記取付軸91は平面視前記グレンタンク3の回動中心である前記下部縦軸27の略側方の外側に位置させ、グレンタンク3を回動させたとき、後側に向かって直線状に移動するように構成する。カバー90の後部には縦軸回動する係合体92を設け、固定部に設けた縦軸状の係合軸93に継脱自在に係合させる。この場合、係合体92は、常時はバネ(図示省略)により係合軸93に係合し、回動させる一操作でアンロックするが、係合体92の回動方向を平面視後方回動させると離脱するように設け、グレンタンク3を回動させたとき離脱方向に移動するように構成する。
【0021】
(作用)
次に前記構成に基づく作用を述べる。
操縦席4に着座して機体を前進させ、分草体により穀稈を分草し、分草した穀稈をリールで掻込み刈刃により刈取り、刈取った穀稈を脱穀装置2へ供給して脱穀して風選し、一番物は一番コンベアにより取出され、穀物供給用揚穀装置により脱穀装置2の側部に設けたグレンタンク3に貯留する。
グレンタンク3の排出部12には一端に圧縮空気を送風する送風機15を接続し排出用筒部材14の中間部を接続し、他端に設けた穀物排出口16が縦軸旋回および上下するように構成した穀粒排出装置13を設けているから、グレンタンク3内に穀物が一杯になると、機体を圃場近傍に待機させたトラックの近傍にまで走行させ、穀物排出口16を前記トラックのタンク上方に位置させる。
この場合、穀物排出口16は上下および旋回自在であるから、トラックのタンクとの位置合わせを容易にする。また、穀物排出口16は上下および旋回自在であるから、トラックのタンクに一々係止する必要がなく、排出作業を容易にする。
【0022】
この状態で送風機15を作動させると、グレンタンク3内の穀粒は漏斗部11から排出部12を通って排出用筒部材14の中間部に入り、送風機15からの圧搾空気により搬送された穀物が穀物排出口16よりトラックに設けたタンクに排出される。
この場合、前記排出用筒部材14は、その材質は任意であるが、少なくとも、縦回転筒29の上端開口部から突出する縦排出筒部19と横排出筒部20のうち支持横フレーム33の基部に係止した係止部分との間は変形可能な可撓性部材により形成しているから、縦排出筒部19に対して横排出筒部20を旋回させるとき変形して、穀粒が詰まることなく旋回でき、位置合わせを容易にする。
【0023】
本実施例では、機体をトラックの近傍に走行させると、旋回用駆動源30により下部メタル28に対して縦回転筒29を回転させて横排出筒部20を縦回転筒29中心に旋回させ、横排出筒部20の穀物排出口16を前記トラックのタンク上方に位置させ、この状態で送風機15を作動させると、グレンタンク3内の穀粒は漏斗部11から排出部12を通って排出用筒部材14の中間筒部18に入り、送風機15からの圧搾空気により中間筒部18を通って前記縦回転筒29内の縦排出筒部19を上昇して横排出筒部20内に入り、横排出筒部20を通って穀物排出口16よりトラックに設けたタンクに排出する。
しかして、支持横フレーム33は、前記取付部材31を平面視前記縦回転筒29の開口部22に重合しないようにオフセットさせて設けているから、縦排出筒部19と横排出筒部20との間の屈曲部24は、取付部材31および支持横フレーム33に邪魔されないので、これらを避けるための曲げ部分が少なく、前記開口部22から支持横フレーム33の間平面視略直線状に配置できる。したがって、排出用筒部材14内を穀粒は円滑に移動し、搬送が円滑、確実になる。
【0024】
また、排出用筒部材14は支持横フレーム33の開口部22側の側面に添わせて設けているから、開口部22から穀物排出口16までも平面視略直線状になって、搬送が円滑、確実になる。
また、取付部材31の回動中心である取付軸23は、側面視開口部22の上方を外して(離れて)前記支持横フレーム33の長さ方向の始端または終端の何れか一方側に位置させて設けているから、縦排出筒部19と横排出筒部20との間の屈曲部24は、側面視屈曲部24の所謂アール(円弧状の屈曲部24の半径)を大きくする。したがって、排出用筒部材14内を穀粒は円滑に移動し、搬送が円滑、確実になる。
しかして、係止部材35は、横向きU型形状に形成し、所定間隔を置いて複数固定し、各係止部材35内に横排出筒部20を挿通しているから、金属等の剛体により形成した筒内に挿入するのに比し、軽量化が図れ、好適である。
【0025】
しかして、前記排出用筒部材14は、送風機15に接続した基部側筒部17を前記縦回転筒29の外側(反脱穀装置2側、既刈地側)を排出部12に向けて伸ばし、排出部12を過ぎた所定位置にて縦回転筒29に向けて折り返す折り返し部38を形成し、折り返し部38より折り返した基部側筒部17を排出部12に接続し、該排出部12の縦回転筒29側に前記中間筒部18の始端を接続し、中間筒部18の終端は前記縦回転筒29に向かって伸ばしているから、縦回転筒29側にある送風機15からの送風を折り返し部38により縦回転筒29に向けて排出部12に送風して穀粒を搬送できる。
したがって、合理的な配置となって、送風機15からグレンタンク3の排出部12までの基部側筒部17の長さを短くし、空気の圧力損失を減少させる。
【0026】
しかして、前記グレンタンク3は前記下部縦軸27および上部縦軸36を中心に機体側に対して側方に回動するように構成しているから、グレンタンク3をオープンして、伝動機構等を開放し、メンテナンス作業を容易にしている。
この場合、前記下部縦軸27および上部縦軸36は、送風機15を設けた側に設け、グレンタンク3の回動端側に前記折り返し部38が位置する配置となるから、グレンタンク3をオープンさせるとき、排出用筒部材14を着脱する必要がなく、オープン作業を容易にする。
また、穀粒排出装置13は、送風機15からの高圧空気により穀粒を搬送する排出用筒部材14の中間部をグレンタンク3の排出部12に接続し、排出用筒部材14の先端の旋回穀物排出口16と排出部12との間には縦排出筒部19および横排出筒部20を設け、前記縦排出筒部19は送風機15側に設けているから、グレンタンク3のオープン機構構成は縦排出筒部19と送風機15側に回動中心を設ければよく、簡単に構成でき、排出用筒部材14を外す必要がなく、オープン作業を容易にする。
そして、後側にある送風機15に接続した基部側筒部17は縦回転筒29の外側(反脱穀装置2側、既刈地側)を排出部12に向けて伸ばして折り返し部38より折り返すから、一層、合理的な配置となって、送風機15からグレンタンク3の排出部12までの基部側筒部17の長さを短くし、空気の圧力損失を減少させる。
【0027】
この場合、排出用筒部材14の基部側筒部17および中間筒部18は、伸縮自在で変形自在に構成しているから、グレンタンク3のオープンに際して、着脱することがなく、オープン作業を容易にして、好適である。
また、排出用筒部材14の一部または全部は内部を目視可能な透明部材により形成しているから、メンテナンスを容易にして、好適であるだけでなく、特に、排出用筒部材14の横排出筒部20は支持横フレーム33の側部に添わせて係止部材35により係止して殆ど露出させているので、操縦席4から見ることができて、詰まりに対して素早く対応できる。
しかして、送風機15はグレンタンク3の後側に設けているから、送風機15それ自体の重量が、前側の刈取部8に対して重りの作用を奏し、前後の重量バランスを良好にする。
【0028】
また、送風機15の下方に燃料タンク64を設けているから、一層前後の重量バランスを良好にする。また、送風機15の下方のスペースを有効利用でき、また、送風機15を上方に配置することにより正常な空気を吸引して吸引効率を良好にしつつ排出用筒部材14に供給できて穀粒の汚染を防止できる。また、燃料タンク64の給油口65の位置を低くして給油作業を容易にする。
しかして、前記機体フレーム1の所望位置には刈取脱穀カウンタギヤボックス66を設け、刈取脱穀カウンタギヤボックス66と前記送風機15との間に逆転増速ギヤボックス67を設け、逆転増速ギヤボックス67と刈取脱穀カウンタギヤボックス66との間に送風機15への伝動を入り切りする伝動入り切りクラッチ68を設けているから、刈取作業中は伝動入り切りクラッチ68を切りにして逆転増速ギヤボックス67を停止させておけるので、耐久性を向上させ、また、耐久強度を常時回転する構成に比し低くできるので、安価にできる。また、排出作業以外は送風機15に回転を伝達しないので、騒音も低くする。
【0029】
前記刈取脱穀カウンタギヤボックス66の上部にはコンプレッサ69を設け、コンプレッサ69の入力プーリ70と刈取脱穀カウンタギヤボックス66の下部に設けた出力プーリ71との間にベルト72を掛け回し、ベルト72は刈取脱穀カウンタギヤボックス66の側部に設けたテンションプーリ73に掛け回し、テンションプーリ73は刈取脱穀カウンタギヤボックス66の側部に別途設けたステー74に取付けているから、伝達馬力が大きくなる位置に設ける等の取付位置の設計の自由度を向上させ、また、ベルト72に掛かる負荷を減少させて、耐久性を向上させ、また、安価なベルト72を選択使用することも可能になる。
【0030】
しかして、前記伝動入り切りクラッチ68は、テンションクラッチプーリ75により構成し、テンションクラッチプーリ75はテンションアーム76の基部を縦の取付杆77に回動自在に取付け、取付杆77は刈取脱穀カウンタギヤボックス66と逆転増速ギヤボックス67の間に設け、前記テンションクラッチプーリ75はベルト51の下張ベルト下面79に当接させ、上張ベルト下面80にはアイドルプーリー81を当接させ、アイドルプーリー81は前記取付杆77の上部または上端に取付けているから、アイドルプーリー81を設けたことにより、伝動を確実にし、テンションクラッチプーリ75のストロークを大にして継脱を確実にし、また、カウンタプーリを設けるのに比し、構成が簡素で、コストを低くでき、また、アイドルプーリー81はテンションクラッチプーリ75と上下に配置したので、両者を取付杆77に設けることができ、部品点数を減少させる。
【0031】
しかして、逆転増速ギヤボックス67の出力プーリ82と前記送風機15の入力プーリ83との間に前記ベルト52を掛け回し、ベルト52にはテンションプーリ84を当接させ、テンションプーリ84はテンションアーム85の基部を前記逆転増速ギヤボックス67に回動自在に取付け、テンションアーム85はその下部を逆転増速ギヤボックス67に回動自在に取付け、テンションアーム85には逆転増速ギヤボックス67に位置調節自在に設けたテンションロッド86の下端を取付けて常時上方回動方向に引き、ベルト52を緊張させているから、テンションロッド86を逆転増速ギヤボックス67に対して牽引するだけで、ベルト52を緊張させることになって、テンションロッド86の取付部材を小さくできる。即ち、入力プーリ83がベルト52を緊張させる方向に牽引するテンションロッド86を設けたので、別途付勢するバネが不要となって、これらを取付けるステーを小さくでき、また、部品を減少させ、また、テンションアーム85の牽引方向がベルト52の緊張方向となるので、調節も容易である。
【0032】
しかして、送風機15および縦排出筒部19の側部には縦板状のカバー90を、その前側部分縦軸心の取付軸91によりグレンタンク3の後板21に回動自在に取付け、カバー90の後部の縦軸回動する係合体92の回動方向は平面視後方回動させると離脱するように設けているから、グレンタンク3を回動させるとき、係合体92の解除操作を忘れても、グレンタンク3を回動させると離脱する。したがって、カバー90の破損を防止する。
この場合、前記取付軸91は平面視前記グレンタンク3の回動中心である前記下部縦軸27の略側方の外側に位置させると、グレンタンク3の回動中心に対して略直線状に移動し、その結果、カバー90も後側に向かって直線状に移動することになって、係合軸93からの係合体92の離脱を一層容易にする。
なお、図示は省略するが、係合体92はカバー90に設けた操作部材を手動操作することにより、係合軸93から離脱する。
【0033】
【効果】
本発明は、走行装置7の左右一側上方位置に脱穀装置2を、左右他側上方位置にグレンタンク3とを夫々設け、該グレンタンク3には該タンク3内の穀粒を排出する穀粒排出装置13を設け、該穀粒排出装置13は、送風機15からの高圧空気により穀粒を搬送する排出用筒部材14の中間部をグレンタンク3の排出部12に接続し、排出用筒部材14の先端の縦軸旋回および上下する旋回穀物排出口16と前記排出部12との間には縦排出筒部19および横排出筒部20を設け、前記送風機15は、機体所望位置に設けた原動機48の回転を刈取脱穀カウンタギヤボックス66を介して伝達されるように構成し、前記刈取脱穀カウンタギヤボックス66に伝達するベルト51の下張ベルト下面79にテンションクラッチプーリ75を接離させて前記刈取脱穀カウンタギヤボックス66から前記送風機15へ伝達する回転を入り切りする伝動入り切りクラッチ68を構成し、前記テンションクラッチプーリ75のテンションアーム76を取付けた縦の取付杆77は前記刈取脱穀カウンタギヤボックス66と送風機15の間に設け、前記ベルト51の上張ベルト下面80には前記取付杆77の上部または上端に取付けたアイドルプーリー81を当接させ、前記刈取脱穀カウンタギヤボックス66と送風機15の間に逆転増速ギヤボックス67を設け、逆転増速ギヤボックス67の出力プーリ82と前記送風機15の入力プーリ83との間にベルト52を掛け回し、ベルト52にはテンションプーリ84を当接させ、テンションプーリ84のテンションアーム85には、ベルト52の緊張方向に前記テンションアーム85を牽引するテンションロッド86を取付けたコンバインとしたものであるから、機体所望位置に設けた原動機48の回転を刈取脱穀カウンタギヤボックス66を介して伝達されるように構成し、前記原動機48の回転を前記刈取脱穀カウンタギヤボックス66に伝達するベルト51の下張ベルト下面79にテンションクラッチプーリ75を接離させて送風機15への回転を入り切りする伝動入り切りクラッチ68を構成しているので、送風機15への伝動を単独(独立)で入り切りできて、刈取作業中は伝動入り切りクラッチ68を切りにして逆転増速ギヤボックス67を停止させておけるので、耐久性を向上させ、また、耐久強度を常時回転する構成に比し低くできるので、安価にでき、また、排出作業以外は送風機15に回転を伝達しないので、騒音も低くでき、また、アイドルプーリー81を設けたことにより、伝動を確実にし、テンションクラッチプーリ75のストロークを大にして継脱を確実にし、また、カウンタプーリを設けるのに比し、構成が簡素で、コストを低くでき、また、アイドルプーリー81はテンションクラッチプーリ75と上下に配置したので、両者を取付杆77に設けることができ、部品点数を減少させ、また、入力プーリ83がベルト52を緊張させる方向に牽引するテンションロッド86を設けたので、これを取付けるステーを小さくでき、また、部品を減少させ、また、テンションアーム85を牽引するだけであるから、直接牽引力がベルト52に作用するので、調節も容易にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンバインの側面図。
【図2】 グレンタンクの回動部分の側面図。
【図3】 同一部拡大図。
【図4】 筒部材の屈曲部分の側面図。
【図5】 係止部材の断面図。
【図6】 グレンタンクの回動部分の平面図。
【図7】 同一部拡大図。
【図8】 ロック機構の正面図。
【図9】 下部ロック機構のアンロック操作状態正面図。
【図10】 下部ロック機構のアンロック状態正面図。
【図11】 伝動機構概略平面説明図。
【図12】 伝動機構概略側面図。
【図13】 伝動機構概略平面図。
【図14】 伝動機構概略配置説明平面図。
【図15】 カバーの配置説明平面図。
【図16】 同一部格大図。
【符号の説明】
1…機体フレーム、2…脱穀装置、3…グレンタンク、7…走行装置、8…刈取部、10…穀物供給用揚穀装置、11…漏斗部、12…排出部、14…排出用筒部材、15…送風機、16…穀物排出口、19…縦排出筒部、20…横排出筒部、13…穀粒排出装置、21…後板、26…前側接続筒、27…下部縦軸、28…下部メタル、29…縦回転筒、30…旋回用駆動源、31…取付部材、32…上下用駆動源、33…支持横フレーム、35…係止部材、36…上部縦軸、40…下部ロック機構、41…フック、42…操作レバー、43…係合ピン、44…係合部材、45…上部ロック機構、46…係合体、47…係合フック、48…原動機(エンジン)、49…ベルト、50…テンションクラッチプーリ、51、52…ベルト、54…空間、55…取付フレーム、56…上部枠、57…縦フレーム、58…左右補強フレーム、59…支持部、60…前側補強フレーム、61…縦フレーム、62…前後補強フレーム、64…燃料タンク、65…給油口、66…刈取脱穀カウンタギヤボックス、67…逆転増速ギヤボックス、68…伝動入り切りクラッチ、69…コンプレッサ、70…入力プーリ、71…出力プーリ、72…ベルト、73…テンションプーリ、74…ステー、75…テンションクラッチプーリ、76…テンションアーム、77…取付杆、78…操作伝動部材、79…下張ベルト下面、80…上張ベルト下面、81…アイドルプーリー、82…出力プーリ、83…入力プーリ、84…テンションプーリ、85…テンションアーム、86…テンションロッド、90…係合体、91…係合フック。

Claims (1)

  1. 走行装置(7)の左右一側上方位置に脱穀装置(2)を、左右他側上方位置にグレンタンク(3)とを夫々設け、該グレンタンク(3)には該タンク(3)内の穀粒を排出する穀粒排出装置(13)を設け、該穀粒排出装置(13)は、送風機(15)からの高圧空気により穀粒を搬送する排出用筒部材(14)の中間部をグレンタンク(3)の排出部(12)に接続し、排出用筒部材(14)の先端の縦軸旋回および上下する旋回穀物排出口(16)と前記排出部(12)との間には縦排出筒部(19)および横排出筒部(20)を設け、前記送風機(15)は、機体所望位置に設けた原動機(48)の回転を刈取脱穀カウンタギヤボックス(66)を介して伝達されるように構成し、前記刈取脱穀カウンタギヤボックス(66)に伝達するベルト(51)の下張ベルト下面(79)にテンションクラッチプーリ(75)を接離させて前記刈取脱穀カウンタギヤボックス(66)から前記送風機(15)へ伝達する回転を入り切りする伝動入り切りクラッチ(68)を構成し、前記テンションクラッチプーリ(75)のテンションアーム(76)を取付けた縦の取付杆(77)は前記刈取脱穀カウンタギヤボックス(66)と送風機(15)の間に設け、前記ベルト(51)の上張ベルト下面(80)には前記取付杆(77)の上部または上端に取付けたアイドルプーリー(81)を当接させ、前記刈取脱穀カウンタギヤボックス(66)と送風機(15)の間に逆転増速ギヤボックス(67)を設け、逆転増速ギヤボックス(67)の出力プーリ(82)と前記送風機(15)の入力プーリ(83)との間にベルト(52)を掛け回し、ベルト(52)にはテンションプーリ(84)を当接させ、テンションプーリ(84)のテンションアーム(85)には、ベルト(52)の緊張方向に前記テンションアーム(85)を牽引するテンションロッド(86)を取付けたコンバイン。
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