JP4023645B2 - 油圧ショベルのオフセット角度センサ保護取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オフセットブーム構成の作業機を装着した油圧ショベルにおいて作業機の動作時にオフセット角度センサが障害物に干渉して損傷しないように保護する保護取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
走行体を備えた下部車体に上部旋回車体を旋回自在に取付け、この上部旋回車体に運転室とオフセットブーム構成の作業機を装着した油圧ショベルが知られている。前記オフセットブーム構成の作業機は上部旋回車体に上下揺動自在に取付けたベースブームと、このベースブームに左右揺動自在に連結したオフセットブームと、このオフセットブームに上下揺動自在に連結したアームと、そのアームに上下揺動自在に取付けたバケット等を備えている。
【0003】
前述のオフセット構成のブームを装着した油圧ショベルにおいては運転室に干渉する恐れのある領域で運転室のある側に向ってオフセットブームを揺動することができないようにするために、オフセット角度センサをオフセットブームの揺動点、あるいはオフセット駆動リンク手段の回動点に備えている。
例えば、実開平2−5439号公報に示すようにベースブームとオフセットブームを左右揺動自在に連結するオフセット揺動支点ピンの上方位置にオフセット角度センサを取付けている。
【0004】
前述のオフセット角度センサ取付け構造であると、オフセットブームの上面よりもオフセット角度センサが上方に突出してしまう。
このために、ベースブームを上方側に揺動してオフセットブームが上方側に持ち上げられた時に、そのオフセットブームの上方側の位置に障害物がある場合には、前述のオフセット角度センサが障害物に衝突することがある。オフセット角度センサが障害物に衝突するとオフセット角度センサが損傷する恐れがある。
【0005】
このことを解消するために、オフセット角度センサにカバーを冠して保護し、オフセットブームが上方側に持ち上げられた時にカバーが障害物に干渉してオフセット角度センサが障害物に干渉しないようにすることが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ベースブームはベースブーム用シリンダで上方側に揺動するので、オフセットブームはベースブーム用シリンダの油圧力で上方側に持ち上げられる。
このために、オフセットブームの上方側への持ち上げ力は大きく、前述のようにカバーが障害物に干渉した時にカバーが障害物に強い力で押しつけられカバー自体が変形してオフセット角度センサに干渉して損傷する恐れがある。
【0007】
そこで、本発明は前述の課題を解決できるようにした油圧ショベルのオフセット角度センサ保護取付構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
第1の発明は、ベースブーム7にオフセットブーム8を左右揺動自在に連結したオフセットブーム構成の作業機6を上下揺動自在に装着した油圧ショベルにおいて、
前記ベースブーム7の先端部に上方側の軸受部30と下方側の軸受部31からなるオフセットブーム連結ブラケット部32を形成し、
前記上方側の軸受部30の左右一側部に、第1側方突出横片25と第2側方突出横片26を上下方向に間隔を置いて一体的に設けて、オフセットステー13を取付けるオフセットステー取付ブラケット部38を形成し、
前記オフセットステー取付ブラケット部38の上側の第1側方突出横片25の上面にオフセット角度センサ50を取付け、
前記オフセットブーム連結ブラケット部32の上方側の軸受部30の上面にオフセット角度センサ保護手段60を設け、このオフセット角度センサ保護手段60の上端面をオフセット角度センサ50よりも高く突出させたことを特徴とする油圧ショベルのオフセット角度センサ保護取付構造である。
【0009】
第1の発明によれば、オフセット角度センサ50が障害物に干渉することを防止するオフセット角度保護センサ60の上端面がオフセット角度センサ50よりも高く突出しているので、作業機6を上方に揺動してオフセットブーム8が上方側に持ち上げられた時に、そのオフセットブーム8の高さ方向の位置に障害物がある場合には、障害物にオフフセット角度センサ保護手段60が先に干渉してオフセット角度センサ50が障害物に干渉することを防止できる。
【0010】
しかも、オフセット角度センサ保護手段60が強い力で障害物に押しつけられて変形等してもオフセット角度センサ50は離れた位置にあるから損傷に至ることはない。
【0011】
第2の発明は、第1の発明において、前記オフセットステー13を連結するオフセットステー連結用の縦ピン40をオフセットステー取付ブラケット部38の下面から挿入してオフセットステー取付ブラケット部38の上面から突出しないように固定し、この縦ピン40とオフセット角度センサ50の回転軸53を同心位置とし、
前記回転軸53とオフセットステー13間に、そのオフセットステー13の左右揺動運動を回転軸53に伝えるレバーリンク54を設け、このレバーリンク54を前記オフセット角度センサ保護手段60の上端面よりも低い位置とした油圧ショベルのオフセット角度センサ保護取付構造である。
【0012】
第2の発明によれば、オフセットステー連結用の縦ピン40をオフセットステー取付ブラケット部38の下面から挿入、抜き出しできると共に、その縦ピン40がオフセット角度センサ50と干渉しないので、オフセットステー取付ブラケット部38の上面にオフセット角度センサ50を取付けたままの状態でオフセットステー13を連結、分離でき、そのオフセットステー13の連結、分離が容易である。
【0013】
また、オフセットステー13の左右揺動によってオフセット角度センサ50の回転軸53を回転するレバーリンク54がオフセット角度センサ保護手段60の上端面よりも低い位置であるので、このレバーリンク54が障害物に干渉することを防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、走行体1を備えた下部車体2に上部旋回車体3が旋回機構4で旋回自在に取付けてある。前記上部旋回車体3に運転室5が取付けてあると共に、作業機6が上下揺動自在に装着してある。
【0015】
前記作業機6は上部旋回車体3に上下揺動自在に取付けたベースブーム7と、このベースブーム7に左右揺動自在に連結したオフセットブーム8と、このオフセットブーム8に左右揺動自在に連結した揺動ブラケット9と、この揺動ブラケット9に上下揺動自在に連結したアーム10と、このアーム10に上下揺動自在に取付けたバケット11を備え、この作業機6はオフセットブーム構成である。
【0016】
前記上部旋回車体3とベースブーム7に亘ってベースブームシリンダ12が連結してある。前記ベースブーム7と揺動ブラケット9に亘ってオフセットステー13が連結され、オフセットブーム8と揺動ブラケット9に亘ってオフセットシリンダ14が連結してあり、オフセットシリンダ14を伸縮作動するとベースブーム7に対してオフセットブーム8が左右に揺動してアーム10が左右に平行移動する。
前記揺動ブラケット9とアーム10に亘ってアームシリンダ15が連結してある。前記バケット11はバケットシリンダ16で上下に揺動する。
【0017】
前記ベースブーム7は長尺なブーム本体17の先端部にブラケット部材18を固着した形状である。
前記ブラケット部材18は所定の幅(左右方向寸法)と厚さ(前後方向寸法)と長さ(上下方向寸法)を有する本体部20と、この本体部20の前面に上下方向に間隔をおいて前方に向けて一体的に設けた相互に平行な第1・第2・第3・第4前方突出横片21,22,23,24と、前記上方寄りの第1・第2前方突出横片21,22の左右一側面に左右一側方に向けて一体的に設けた相互に平行な第1・第2側方突出横片25,26と、最も下方の第4前方突出横片24の下面左右両側部と本体部20に亘って前方に向けて一体的に設けた第1・第2突出縦片27,28を備えている。
【0018】
前記第1・第2・第3・第4前方突出横片21,22,23,24には上下面に開口した上下方向に向う縦孔29が同心状に形成され、前記第1前方突出横片21と第2前方突出横片22と本体部20で横断面コ字形に開口した上方側の軸受部30を形成し、前記第3前方突出横片23と第4前方突出横片24と本体部20で横断面コ字形に開口した下方側の軸受部31を形成し、この上方側の軸受部30と下方側の軸受部31でオフセットブーム連結ブラケット部32を形成している。
【0019】
上方側の軸受部30にオフセットブーム8の上方側の取付脚部33を嵌め込み、下方側の軸受部31にオフセットブーム8の下方側の取付脚部34を嵌め込み、各縦孔29と取付脚部32,33の縦孔35とに亘って垂直方向のオフセットブーム連結用の縦ピン36を嵌挿してオフセットブーム8をオフセットブーム連結ブラケット部32に左右揺動自在に連結している。
【0020】
前記第1・第2側方突出横片25,26には上下面に開口した上下方向に向う縦孔37が形成されてオフセットステー取付ブラケット部38を形成している。
前記オフセットステー13の一端部がオフセットステー取付ブラケット38に嵌め込みされ、この一端部に形成した縦孔39と前記縦孔37に亘って垂直方向のオフセットステー連結用の縦ピン40を嵌挿してオフセットステー取付ブラケット部38にオフセットステー13の一端部を左右揺動自在に取付けている。
【0021】
前記第1・第2突出縦片27,28に横孔41が同心状に形成されてベースブームシリンダ連結ブラケット部42を形成している。
ベースブームシリンダ12のピストンロッド12aをベースブームシリンダ連結ブラケット部42に横ピン43で連結してある。
【0022】
前記第1側方突出横片25の上面(オフセットステー取付ブラケット部38の上面)にオフセット角度センサ50の本体51がボルト52で取付けてあり、このオフセット角度センサ50の回転軸53が縦ピン40と同心位置で、その回転軸53の上部が本体51の上面よりも突出し、この突出部にレバーリンク54の一端部が固着してある。
前記レバーリンク54の他端部には長孔55が形成され、この長孔55に挿通したボルト56がオフセットステー13の上面に固着したナット部材57にねじ合してある。
【0023】
これによって、オフセットステー13が縦ピン40を中心として左右に揺動するとレバーリンク54が左右に揺動して回転軸53が回転するので、オフセットフレーム8のオフセット量(左右揺動角度)をオフセット角度センサ50で検出できる。
【0024】
前記縦ピン40は第2側方突出横片26の下面(オフセットステー取付ブラケット部38の下面)から上方に向けて挿入され、この縦ピン40は第1側方突出横片25の上面より上方には突出せずにオフセット角度センサ50と干渉しないようにしてある。40aは抜け落ちを防止するボルトである。
【0025】
前記第1前方突出横片21の上面(上方側の軸受部30の上面)は第1側方突出横片25の上面(オフセットステー取付ブラケット部38の上面)よりも高く、しかもこの第1前方突出横片21の縦ピン36よりも第1側方突出横片25寄り位置(つまり、オフセット角度センサ50と近接した位置)にオフセット角度センサ保護手段60が一体的に設けてある。
前記オフセット角度センサ保護手段60は所定の幅と厚さと長さを有する剛性大の突起で、その上端面はオフセット角度センサ50及びレバーリンク54よりも高く突出している。オフセット角度センサ保護手段60はオフセット角度センサ50と前後方向に同一位置(つまりオフセット角度センサ50と並列位置)となっている。
【0026】
このようであるから、ベースブームシリンダ12のピストンロッド12aを伸び作動して作業機6を上方に揺動し、オフセットブーム8が上方側に持ち上げられた時に、そのオフセットブーム8の高さ方向の位置に障害物がある場合には、オフセット角度センサ保護手段60が障害物が干渉する。
前記ベースブームシリンダ12の油圧力でオフセット角度センサ保護手段60が障害物に強い力で押しつけられてもオフセット角度センサ保護手段60が変形等しないのでオフセット角度センサ50が障害物に干渉することがない。
【0027】
オフセット角度保護手段60が仮に変形等しても、このオフセット角度保護手段60とオフセット角度センサ50が離隔した位置にあるから障害物が及ぼすオフセット角度センサ50が損傷に至ることはない。
【0028】
また、オフセット角度センサ50を交換等する時にオフセット角度センサ保護手段60が邪魔にならないので、その交換作業が容易である。
【0029】
また、複雑形状のブラケット部材18を鋳造で製作し、ブーム本体17を板金製とし、そのブーム本体19にブラケット部材18を溶接等で固着してベースブーム7を製作できるから、その製作が容易である。
【0030】
なお、ブーム本体17にブラケット部材18を一体としても良い。つまり、ベースブーム7の先端部に前述の各ブラケット部を形成すれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 油圧ショベルの正面図である。
【図2】 ベースブームとオフセットブームの連結部の拡大詳細正面図である。
【図3】 図2の左側面図である。
【図4】 図2の平面図である。
【符号の説明】
1…走行体
3…上部旋回車体
5…運転室
6…作業機
7…ベースブーム
8…オフセットブーム
9…揺動ブラケット
10…アーム
11…バケット
12…ベースブームリシンダ
13…オフセットステー
14…オフセットシリンダ
15…アームシリンダ
16…バケットシリンダ
17…ブーム本体
18…オフセットブーム
21…第1前方突出横片
22…第2前方突出横片
23…第3前方突出横片
24…第4前方突出横片
25…第1側方突出横片
26…第2側方突出横片
27…第1突出縦片
28…第2突出縦片
30…上方側の軸受部
31…下方側の軸受部
32…オフセットブーム連結ブラケット部
36…オフセットブーム連結用の縦ピン
38…オフセットステー取付ブラケット部
40…オフセットステー連結用の縦ピン
42…ベースブームシリンダ連結ブラケット部
50…オフセット角度センサ
53…回転軸
54…レバーリンク
60…オフセット角度センサ保護手段
Claims (2)
- ベースブーム(7)にオフセットブーム(8)を左右揺動自在に連結したオフセットブーム構成の作業機(6)を上下揺動自在に装着した油圧ショベルにおいて、
前記ベースブーム(7)の先端部に上方側の軸受部(30)と下方側の軸受部(31)からなるオフセットブーム連結ブラケット部(32)を形成し、
前記上方側の軸受部(30)の左右一側部に、第1側方突出横片(25)と第2側方突出横片(26)を上下方向に間隔を置いて一体的に設けて、オフセットステー(13)を取付けるオフセットステー取付ブラケット部(38)を形成し、
前記オフセットステー取付ブラケット部 ( 38 ) の上側の第1側方突出横片(25)の上面にオフセット角度センサ(50)を取付け、
前記オフセットブーム連結ブラケット部(32)の上方側の軸受部(30)の上面にオフセット角度センサ保護手段(60)を設け、このオフセット角度センサ保護手段(60)の上端面をオフセット角度センサ(50)よりも高く突出させたことを特徴とする油圧ショベルのオフセット角度センサ保護取付構造。 - 前記オフセットステー ( 13 ) を連結するオフセットステー連結用の縦ピン(40)をオフセットステー取付ブラケット部(38)の下面から挿入してオフセットステー取付ブラケット部(38)の上面から突出しないように固定し、この縦ピン(40)とオフセット角度センサ(50)の回転軸(53)を同心位置とし、
前記回転軸(53)とオフセットステー(13)間に、そのオフセットステー(13)の左右揺動運動を回転軸(53)に伝えるレバーリンク(54)を設け、このレバーリンク(54)を前記オフセット角度センサ保護手段(60)の上端面よりも低い位置とした請求項1記載の油圧ショベルのオフセット角度センサ保護取付構造。
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