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JP4025979B2 - Cdma移動通信方式における送信電力制御方法および無線基地局とcdma通信システム - Google Patents
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JP4025979B2 - Cdma移動通信方式における送信電力制御方法および無線基地局とcdma通信システム - Google Patents

Cdma移動通信方式における送信電力制御方法および無線基地局とcdma通信システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDMA移動通信方式における送信電力制御方法に関し、特にクローズドループ送信電力制御における基準値を更新する上りアウターループ送信電力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、CDMA通信システムの構成を示すブロック図である。このCDMA通信システムは、図7に示されるように、移動機11と、無線基地局112、113と、この無線基地局112、113の制御を行う無線基地局制御装置14と、移動通信交換局15とから構成されている。
【0003】
移動機11は、無線信号を通じて無線基地局112および無線基地局113と通信を行っている。無線基地局112、113は有線回線16を経由して無線基地局制御装置14と接続され、さらに、無線基地局制御装置14は移動通信交換局15と有線回線17により接続されている。さらに図7においては、移動機11との通信がダイバーシチハンドオーバーにより行われており、移動機11からの信号は無線基地局112および無線基地局113の両方にて受信され、無線基地局制御装置14において合成されている。また、移動通信交換局15からの信号は無線基地局制御装置14において分配され、無線基地局112および無線基地局制御装置113から同時に送信され、移動機11で合成されている。
【0004】
CDMA移動通信方式では、符号分割多重技術により、同一周波数、同一時間で複数の移動機と無線基地局との通信が可能となっている。しかし、ある移動機と無線基地局との間の通信が、他の移動機にとっては干渉源となってしまうため、移動機および無線基地局は、自局の受信品質が予め与えられた値となるよう、通信の相手局に対して絶えず送信電力の増加・減少を指示している。このような送信電力制御方法をクローズドループ送信電力制御と称しており、クローズドループ送信電力制御方式における受信品質はたとえば希望波レベル対干渉波レベル比(以後、SIR(Signal to Interference power Ratio)と称する)により判定される。
【0005】
CDMA通信システムにおけるクローズドループ送信電力制御方式を図8を参照して説明する。図8はW−CDMA通信システムにおける無線信号フォーマットであり、無線基地局から移動機方向への下り回線の無線信号フォーマット21と、移動機から無線基地局方向への上り回線の無線信号フォーマット22が示されている。これらの無線信号フォーマット21、22内にはパイロット信号23、25が含まれ、さらに、相手局への送信電力の増加・減少を指示するTPC信号24、26が含まれている。無線基地局および移動機は、パイロット信号23、25を利用して、通信のSIRを測定し、予め無線基地局制御装置から指示された目標値に近づけるよう、TPC信号24、26を用いて相手局に送信電力の増減を指示する。具体的には、移動機は区間27にてパイロット信号23からSIRを算出して、TPC信号24に結果を反映させ、無線基地局は同様に区間28にてパイロット信号25からSIRを算出して、TPC信号26に結果を反映させる。
【0006】
一方、CDMA移動通信方式では、ハンドオーバー時に、無線基地局の上位装置である無線基地局制御装置において、ユーザ信号の合成が行われている。このようなハンドオーバー方式のことをソフトハンドオーバーと呼んでいる。無線基地局制御装置は、ソフトハンドオーバーによる合成後のユーザ信号の受信品質を判断し、ユーザに提供しているサービス、たとえば音声サービス等、に対して予め決められた目標受信品質レベルを満たしているかどうかを判断し、目標受信品質レベルを維持するよう、適宜無線基地局に対して、希望波レベル対干渉波レベルの目標値を再設定する。このような送信電力制御方法をアウターループ送信電力制御と称しており、無線基地局制御装置にて測定する受信品質は、たとえばブロック誤り率(BLER:Block Error Rate)である。
【0007】
図7中の無線基地局制御装置14の構成を図9に示す。無線基地局制御装置14は、図9に示されるように、BLER測定部31と、データ加算器32と、分配部33と、選択合成部34と、目標SIR算出部35と、中央制御部36とを備えている。
【0008】
この無線基地局制御装置14では、無線基地局112、113からのユーザ信号は、選択合成部34において同じ移動機からの信号毎に合成処理が行われる。この合成処理において、ユーザ信号は複数無線フレームに渡り統計処理が行われる。そして、BLER測定部31では、この合成処理が行われた後のユーザ信号のBLERの測定が行われる。次に、目標SIR算出部35では、BLER測定部31において測定されたBLERと中央制御部36により設定された目標BLERとを比較し、その比較結果に基づいてクローズドループ送信電力制御における基準となる上り信号目標SIR値の算出を行っている。具体的には、目標SIR算出部35は、BLER測定部31により測定されたBLERが中央制御部36により設定された目標BLER以下の場合、上り信号目標SIR値が大きくなるような処理を行い、BLER測定部31により測定されたBLERが中央制御部36により設定された目標BLERより大きい場合、上り信号目標SIR値が小さくなるような処理を行う。
【0009】
目標SIR算出部35により算出された上り信号目標SIR値は、データ加算器32により各無線基地局に送信されるデータに含められ、分配部33を介して無線基地局112、113等に送信される。以降、無線基地局112および無線基地局113は、無線基地局制御装置14から通知された上り信号目標SIR値に応じたクローズドループ送信電力制御を実行する。
【0010】
従来のCDMA通信システムにおける上り(移動機から無線基地局方向)無線信号アウターループ送信電力制御方式を図10のシーケンスチャートを参照して説明する。図10では、移動機11との通信はダイバーシチハンドオーバー中であり、無線基地局112および無線基地局113と移動機11が通信を行っている。移動機11からの上りユーザ信号は、無線基地局112および無線基地局113にて受信され、このユーザ信号は無線基地局112、113から無線基地局制御装置14に対してそれぞれ送信されている。
【0011】
無線基地局制御装置14では、無線基地局112、113からのユーザ信号を受信すると、図9に示したように、選択合成部34において合成処理が行われる(ステップ61)。このユーザ信号の合成処理が複数無線フレームに渡り統計処理が行われた後(ステップ62、63)、目標SIR算出部35において上り信号目標SIR値の計算が行われ(ステップ64)、その結果が上り信号目標SIR通知メッセージにて、無線基地局112および113に通知される。以降、無線基地局112、113は通知された上り信号目標SIR通知メッセージにより通知された上り信号目標SIR値を基準としたクローズドループ送信電力制御を実行する。
【0012】
CDMA移動通信方式においては、以上のクローズドループ送信電力制御方式とアウターループ送信電力制御方式を同時に実行することにより、移動機および無線基地局の送信電力を最適に保っている。
【0013】
ところが、アウターループ送信電力制御方式は、受信品質としてブロック誤り率を用いていることと、無線基地局制御装置における合成後のユーザデータの品質を測定することから、処理時間がかかってしまい、その結果として無線基地局に対してクローズドループ送信電力制御における基準値となる上り信号目標SIR値を高速に設定することができない。そのため、例えば、無線通信のフェージング環境の急激な変化等の瞬時的な通信環境の変化に対応することができず、通信が途切れてしまう等の通信品質の劣化が発生する可能性があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のCDMA移動通信方式における送信電力制御方法では、アウターループ送信電力制御において、クローズドループ送信電力制御における基準値となる上り信号目標SIR値を無線基地局制御装置から無線基地局に対して設定しているため、瞬時的な通信環境の変化に対応できず通信品質が劣化してしまう場合があるという問題点があった。
【0015】
本発明の目的は、アウターループ送信電力制御を高速に行うことにより、瞬時的な通信環境の変化にも対応することができるCDMA移動通信方式における送信電力制御方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の送信電力制御方法は、無線基地局において行われるクローズドループ送信電力制御の基準となる上り信号目標SIR値を更新するための、CDMA移動通信方式における送信電力制御方法であって、
無線基地局が、移動機からのユーザ信号の同期はずれを検出した場合、無線基地局制御装置から通知された上り信号目標SIR値に予め設定されたステップ値ΔSIRを加算して上り信号目標SIR仮値とするステップと、
該上り信号目標SIR仮値が、予め設定された上り信号目標SIR上限値より小さい場合、無線基地局は、クローズドループ送信電力制御の基準となる上り信号目標SIR値を前記上り信号目標SIR仮値により更新するステップと
前記上り信号目標SIR仮値と、無線基地局制御装置から設定された上り信号目標SIR値(RNC)と予め設定されたしきい値αの加算値との比較を行うステップと、
前記上り信号目標SIR仮値が、無線基地局制御装置から設定された上り信号目標SIR値(RNC)としきい値αの加算値よりも大きい場合、無線基地局制御装置に対して上り信号目標SIR値更新メッセージを送出するステップと、
無線基地局制御装置からの上り信号目標SIR通知メッセージを受信すると、該上り信号目標SIR通知メッセージにより通知された新たな上り目標信号SIR値(RNC)を、クローズドループ送信電力制御の基準となる上り信号目標SIR値として再設定するステップと、を備えている。
【0017】
本発明によれば、上り信号目標SIR値の更新を無線基地局制御装置で行わずに無線基地局において独立して行うため、クローズドループ送信電力制御における基準値である上り信号目標SIR値を更新する上りアウターループ送信電力制御方法を高速に行うことができる。そのため、無線通信のフェージング環境の急激な変化等の瞬時的な通信環境の変化にも対応することができ、通信が途切れてしまう等の通信品質の劣化の発生を防ぐことができる。
【0019】
本発明によれば、無線基地局において、クローズドループ送信電力制御の基準となる上り信号目標SIR値が、無線基地局制御装置により設定された上り信号目標SIR値(RNC)としきい値αを加算した値以上となった場合、クローズドループ送信電力制御の基準となる上り信号目標SIR値は、無線基地局制御装置において算出された新たな上り信号目標SIR値(RNC)により再設定される。そのため、ダイバーシチハンドオーバー状態にあり、かつ、無線基地局12の受信品質がよい場合に、無線基地局から移動機に対して過大な上り送信電力を要求することを防ぐことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態の送信電力制御を実施するためのCDMA通信システムは、図7に示した従来のCDMA通信システムに対して無線基地局112、113を、図1に示したような構成の無線基地局12、13に置き換えた構成となっている。
【0022】
本実施形態のCDMA通信システムにおける無線基地局12、13は、それぞれ図1に示されるように、無線部41と、タイミング検出部42と、復調部43と、復号部44と、符号化部45と、制御部46とから構成されている。
【0023】
無線部41は、移動機11から受信した無線信号からベースバンド信号を生成し、A/D変換した後にタイミング検出部42および復調部43に出力し、符号化部45からの信号を移動機11に送信している。
【0024】
タイミング検出部42は、無線部41からの信号に基づいて遅延プロファイルを生成することにより、移動機11において拡散が行われたタイミングであるパスタイミングを検出して復調部43に通知している。
【0025】
復調部43は、タイミング検出部42により検出されたパスタイミングに基づいて無線部41からの信号の逆拡散を行う復調処理を行い、得られた復調データを復号部44に出力している。また、復調部43は、制御部46を介して無線基地局制御装置14から受信した上り信号目標SIRメッセージにより通知される上り信号目標SIR値を基準としてクローズドループ送信電力制御を行い、その結果をTPCビットとして符号化部45に出力している。尚、復調部43は、無線基地局制御装置14からの上り信号目標SIRメッセージにより、クローズドループ送信電力制御の基準となる上り信号目標SIR値を更新する更新手段として機能している。
【0026】
復号部44は、復調部43からの復調データの復号処理を行い、得られたデータを制御部46を介して無線基地局制御装置14に出力している。さらに、本実施形態における復号部44は、移動機11からのユーザ信号の同期はずれを検出すると、その旨を復調部43に対して通知する同期はずれ検出手段として機能する。
【0027】
符号化部45は、制御部46を介して無線基地局制御装置14から受信したデータに復調部43からのTPCビットを含めた後に符号化処理を行って無線部41に出力している。
【0028】
図2は、本発明の第1の実施形態のアウターループ送信電力制御方法を示したシーケンスチャートであり、一例として無線基地局13において行われる制御を表している。ここでは、移動機11との無線通信が無線基地局12および無線基地局13で同時に行われるダイバーシチハンドオーバー状態であるとする。また、以下の説明では、通信環境の瞬時的な悪化により、移動機11からのユーザ信号は、無線基地局12には届くが、無線基地局13には届かないものとして説明する。
【0029】
移動機11からのユーザ信号は無線基地12に到達するため、無線基地局12はそのユーザ信号を無線基地局制御装置14に送信する。しかし、移動機11からの上り無線信号は無線基地局13には到達しないため、無線基地局13では、その内部に有する復号部44において、無線同期はずれを検出する(ステップ51)。そのため、本実施形態における無線基地局13は、クローズドループ送信電力制御における基準値となる上り信号目標SIR値の更新を、無線基地局制御装置14からの指示を待たずに独立して行う(ステップ52)。
【0030】
このステップ52において行われる上り信号目標SIR値更新の処理を、図3のフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0031】
先ず、無線基地局13の復調部43は、現在の上り信号目標SIR値に予め無線基地局制御装置14等から設定された更新ステップ(ΔSIR)を加算して上り信号目標SIR仮値を算出する(ステップ101)。具体的には、上り信号目標SIR仮値は以下の式により算出される。
【0032】
上り信号目標SIR仮値=現在の上り信号目標SIR値+ΔSIR
【0033】
次に、無線基地局13の復調部43は、予め無線基地局制御装置14等から設定された上り信号目標SIR上限値と、ステップ101において算出された上り信号目標SIR仮値との比較を行う(ステップ102)。この比較は、移動機11に対して過大な送信電力を要求することを防止することを目的としている。
【0034】
ステップ102において、上り信号目標SIR仮値が、上り信号目標SIR上限値より小さい場合、無線基地局13の復調部43ではこの上り信号目標SIR仮値を、クローズドループ送信電力制御における基準値となる上り信号目標SIR値として設定する(ステップ103)。ステップ103において、上り信号目標SIR仮値が、上り信号目標SIR上限値以上の場合、無線基地局13の復調部43では上り信号目標SIR値の更新を行わずに現在の上り信号目標SIR値を維持する。
【0035】
上記において、更新ステップ(ΔSIR)、および、上り信号目標SIR上限値は、無線基地局13に対して、無線基地局制御装置14もしくはその他の手段により通知される。
【0036】
以上の説明では、無線基地局13において上り信号目標SIR値の更新が行われる場合を用いて説明したが、無線基地局12等のダイバーシチハンドオーバー状態にある全ての無線基地局においても上り信号目標SIR値の更新処理は実施される。また、図10に示したような、無線基地局制御装置14で行われる従来のアウターループ送信電力制御も、同時に実行することが可能である。
【0037】
本実施形態の送信電力制御方法によれば、上り信号目標SIR値の更新を無線基地局制御装置14で行わずに無線基地局13において独立して行うため、クローズドループ送信電力制御における基準値である上り信号目標SIR値を更新する上りアウターループ送信電力制御方法を高速に行うことができる。そのため、無線通信のフェージング環境の急激な変化等の瞬時的な通信環境の変化にも対応することができ、通信が途切れてしまう等の通信品質の劣化の発生を防ぐことができる。
【0038】
例えば、上り信号目標SIR値の更新を無線基地局制御装置14において行う従来の送信電力制御方法では、0.1回/S〜1回/S程度の頻度でしか上り信号目標SIR値の更新を行うことができなかったのに対して、本実施形態の送信電力制御方法によれば、同期の判定を100ms毎に行っている場合、10回/S程度の頻度で上り信号目標SIR値の更新を行うことができる。
【0039】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態の送信電力制御方法について説明する。
【0040】
上記第1の実施形態における送信電力制御方法では、無線基地局において上り信号目標SIR値の更新を無線基地局制御装置とは独立して行うようにしたものであるが、ダイバーシチハンドオーバー状態にある場合、一方の無線基地局では受信状態が良いにもかかわらず受信品質の悪い無線基地局が移動機に対して過大な上り送信電力を要求してしまう場合がある。本実施形態は、このような問題の発生を防止するためのものである。
【0041】
本実施形態における無線基地局12、13および無線基地局制御装置14は、図4に示すような処理を行う。図4は、本実施形態の送信電力制御方法を示したシーケンスチャートである。ステップ51、52までの処理は、図2に示したシーケンスチャートと同じであるためその説明は省略する。
【0042】
本実施形態の送信電力制御方法では、無線基地局13において上り信号目標SIR値の更新が行われ、その更新された上り信号目標SIR値が規定された値より大きい場合、無線基地局13から無線基地局制御装置14に対して上り信号目標SIR値更新メッセージが送信される(ステップ53)。
【0043】
このステップ53の処理をステップ52の処理とともに図5のフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0044】
ステップ103において、上り信号目標SIR値が上り信号目標SIR仮値により更新された場合、この上り信号目標SIR仮値と、無線基地局制御装置14から設定された上り信号目標SIR値(RNC)としきい値αとの加算値との比較が行われる(ステップ104)。そして、ステップ104において、上り信号目標SIR仮値が、上り信号目標SIR値(RNC)としきい値αとの加算値よりも大きい場合、無線基地局13は、無線基地局制御装置14に対して上り信号目標SIR値更新メッセージを送出する(ステップ105)。
【0045】
この上り信号目標SIR値更新メッセージを受信した無線基地局制御装置14は、図4に示されるように、上り信号目標SIR値通知メッセージ送出処理を行う(ステップ54)。
【0046】
このステップ54において行われる上り信号目標SIR値通知メッセージ送出処理を図6を参照して詳細に説明する。先ず、無線基地局13からの上り信号目標SIR値更新メッセージを受信した無線基地局制御装置14は、ダイバーシチハンドオーバー状態にある無線基地局12から有効なユーザデータを受信できているかどうかを判断する(ステップ106)。ステップ106において、無線基地局12から有効なユーザデータが受信できていると判定された場合、さらに、無線基地局12からは上り信号目標SIR値更新メッセージを受信していないことを確認する(ステップ107)。そして、ステップ107におい無線基地局12から上り信号目標SIR値更新メッセージを受信していないと判定された場合に、無線基地局制御装置14は、無線基地局制御装置14において算出された上り目標信号SIR値(RNC)を上り目標SIR通知メッセージを用いて無線基地局13に対して通知する(ステップ108)。
【0047】
そして、無線基地局制御装置14からの上り信号目標SIR通知メッセージを受信した無線基地局13は、図4に示すように、この上り目標信号SIR値(RNC)を、クローズドループ送信電力制御の基準となる上り信号目標SIR値として設定する(ステップ55)。
【0048】
以上の動作により、無線基地局13において、クローズドループ送信電力制御の基準となる上り信号目標SIR値が、無線基地局制御装置14により設定された上り信号目標SIR値(RNC)としきい値αを加算した値以上となった場合、クローズドループ送信電力制御の基準となる上り信号目標SIR値は、無線基地局制御装置14において算出された新たな上り信号目標SIR値(RNC)により再設定される。そのため、ダイバーシチハンドオーバー状態にあり、かつ、無線基地局12の受信品質がよい場合に、無線基地局13から移動機11に対して過大な上り送信電力を要求することを防ぐことが可能となる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、下記のような効果を得ることができる。
(1)無線基地局において上り信号目標SIR値の更新を実施するため、無線基地局制御装置による上り信号目標SIR値の更新に比べ、制御遅延を削減することが可能となる。その結果として、無線環境の急激な変化に適応した上り信号目標SIR値の設定が行え、呼切断を防ぐことが可能となる。
(2)また、無線基地局制御装置による上り信号目標SIR値設定を併用することにより、ダイバーシチハンドオーバー状態において、受信品質の悪い無線基地局が移動機に対して過大な上り送信電力を要求することを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のCDMA通信システムにおける無線基地局の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の送信電力制御方法を示すシーケンスチャートである。
【図3】図2中のステップ52の制御を示したフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態の送信電力制御方法を示すシーケンスチャートである。
【図5】図4中のステップ52、53の制御を示したフローチャートである。
【図6】図4中のステップ54の制御を示したフローチャートである。
【図7】CDMA通信システムの構成を示すブロック図である。
【図8】W−CDMA通信システムにおける無線信号フォーマットである。
【図9】図7中の無線基地局制御装置14の構成を示すブロック図である。
【図10】アウターループ送信電力制御を説明するためのシーケンスチャートである。
【符号の説明】
11 移動機
12、13 無線基地局
14 無線基地局制御装置
15 移動通信交換局
16、17 有線回線
21 下り回線の無線信号フォーマット
22 上り回線の無線信号フォーマット
23 パイロット信号
24 TPC信号
25 パイロット信号
26 TPC信号
27、28 区間
31 BLER測定部
32 データ加算器
33 分配部
34 選択合成部
35 目標SIR算出部
36 中央制御部
41 無線部
42 タイミング検出部
43 復調部
44 復号部
45 符号化部
46 制御部
51〜55 ステップ
61〜64 ステップ
101〜108 ステップ
112、113 無線基地局

Claims (3)

  1. 無線基地局において行われるクローズドループ送信電力制御の基準となる上り信号目標SIR値を更新するための、CDMA移動通信方式における送信電力制御方法であって、
    無線基地局が、移動機からのユーザ信号の同期はずれを検出した場合、無線基地局制御装置から通知された上り信号目標SIR値に予め設定されたステップ値ΔSIRを加算して上り信号目標SIR仮値とするステップと、
    該上り信号目標SIR仮値が、予め設定された上り信号目標SIR上限値より小さい場合、無線基地局は、クローズドループ送信電力制御の基準となる上り信号目標SIR値を前記上り信号目標SIR仮値により更新するステップと
    前記上り信号目標SIR仮値と、無線基地局制御装置から設定された上り信号目標SIR値(RNC)と予め設定されたしきい値αの加算値との比較を行うステップと、
    前記上り信号目標SIR仮値が、無線基地局制御装置から設定された上り信号目標SIR値(RNC)としきい値αの加算値よりも大きい場合、無線基地局制御装置に対して上り信号目標SIR値更新メッセージを送出するステップと、
    無線基地局制御装置からの上り信号目標SIR通知メッセージを受信すると、該上り信号目標SIR通知メッセージにより通知された新たな上り目標信号SIR値(RNC)を、クローズドループ送信電力制御の基準となる上り信号目標SIR値として再設定するステップと、を備えた、CDMA移動通信方式における送信電力制御方法。
  2. 無線基地局制御装置から通知された上り信号目標SIR値を基準としてクローズドループ送信電力制御を行う無線基地局であって、
    移動機からのユーザ信号の同期はずれを検出する同期はずれ検出手段と、
    前記同期はずれ検出手段が同期はずれを検出した場合、無線基地局制御装置から通知された上り信号目標SIR値に予め設定されたステップ値ΔSIRを加算して上り信号目標SIR仮値とし、該上り信号目標SIR仮値が、予め設定された上り信号目標SIR上限値より小さい場合、クローズドループ送信電力制御の基準となる上り信号目標SIR値を前記上り信号目標SIR仮値により更新する更新手段と、を備え
    前記更新手段は、前記上り信号目標SIR仮値と、無線基地局制御装置から設定された上り信号目標SIR値(RNC)と予め設定されたしきい値αの加算値との比較を行い、前記上り信号目標SIR仮値が前記加算値よりも大きい場合、無線基地局制御装置に対して上り信号目標SIR値更新メッセージを送出し、無線基地局制御装置からの上り信号目標SIR通知メッセージを受信すると、該上り信号目標SIR通知メッセージにより通知された新たな上り目標信号SIR値(RNC)を、クローズドループ送信電力制御の基準となる上り信号目標SIR値として再設定する、無線基地局。
  3. 無線信号を通じて無線基地局と通信を行う少なくとも1つの移動機と、無線基地局の制御を行う無線基地局制御装置と、無線基地局制御装置から通知された上り信号目標SIR値を基準としてクローズドループ送信電力制御を行う無線基地局とを備えたCDMA通信システムにおいて、
    前記無線基地局は、
    移動機からのユーザ信号の同期はずれを検出した場合、無線基地局制御装置から通知された上り信号目標SIR値に予め設定されたステップ値ΔSIRを加算して上り信号目標SIR仮値とし、該上り信号目標SIR仮値が、予め設定された上り信号目標SIR上限値より小さい場合、クローズドループ送信電力制御の基準となる上り信号目標SIR値を前記上り信号目標SIR仮値により更新し、
    前記上り信号目標SIR仮値と、無線基地局制御装置から設定された上り信号目標SIR値(RNC)と予め設定されたしきい値αの加算値との比較を行い、前記上り信号目標SIR仮値が前記加算値よりも大きい場合、無線基地局制御装置に対して上り信号目標SIR値更新メッセージを送出し、無線基地局制御装置からの上り信号目標SIR通知メッセージを受信すると、該上り信号目標SIR通知メッセージにより通知された新たな上り目標信号SIR値(RNC)を、クローズドループ送信電力制御の基準となる上り信号目 標SIR値として再設定することを特徴とするCDMA通信システム。
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