JP4028822B2 - ガスレンジトッププレート覆い - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ガスレンジトッププレート覆いに関し、特に、2口のバーナーを有するガスレンジのほぼ全面を覆うことができるガスレンジトッププレート覆いに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図15は、従来のガスレンジトッププレート覆いの使用状態を示した図であり、図16は、従来のガスレンジトッププレート覆いであって、ガスレンジの左側部分に使用するものの平面図である。
【0003】
これらの図を参照して、ガスレンジ61は、2口のバーナー64a及び64bとグリル70とを備えている。また、このガスレンジ61では、グリル70の熱を排出するためのグリル排気口63がトッププレート65の後方に形成されている。
【0004】
このガスレンジ61に、左側のバーナー64aの周囲を覆うためのトッププレート覆い66aと右側のバーナー64bの周囲を覆うためのトッププレート覆い66bとが、それぞれ五徳62a及び62bとトッププレート65との間に取付けられている。これらのトッププレート覆い66a及び66bは、左右対称となるように構成されているものであり、ここでは、ガスレンジ61の左側部分に用いるトッププレート覆い66aについてのみ詳述する。
【0005】
トッププレート覆い66aは、アルミニウム箔のプレス成形によって構成されており、トッププレート65のほぼ左半分を覆うためのトッププレート覆い部15aと、バーナー64aの周囲の汁受け皿部分を覆うための汁受け皿覆い部3aとからなる。
【0006】
トッププレート覆い部15aは、ほぼ矩形のシート形状を有し、ガスレンジ61の前方、中央、後方に対応する位置に、前方フラップ22a、中央フラップ67a、第1後方フラップ17a及び第2後方フラップ19aがそれぞれ形成されている。第1後方フラップ17aの境界部分には折り曲げ線18aが形成されており、第1後方フラップ17aを前方側に起こすように折り曲げて使用することが可能である。よって、トッププレート覆い66aを、図15に示したような、グリル排気口63がトッププレート65の後方部分に位置するタイプのガスレンジ61に使用する場合に、グリル排気口63が塞がれることがない。また、第2後方フラップ19aと第1後方フラップ17aとの境界部分にも折り曲げ線20aが形成されており、使用状況に応じて、第1後方フラップ17aを起こした状態から更に第2後方フラップ19aを、例えば水平方向となるように折り曲げて使用することも可能である。また、中央フラップ67a及び前方フラップ22aの境界にもそれぞれ、折り曲げ線68a及び23aが形成されている。よって、グリル排気口がバーナー間に配置されたタイプのガスレンジの場合でも、中央フラップ67aを起こすように折り曲げて、グリル排気口が塞がれるのを避けることが可能である。また、ガスレンジ61の奥行き方向の寸法等に応じて、同様に前方フラップ22aを上下方向に折り曲げて使用することも可能である。
【0007】
一方、汁受け皿覆い部3aは、図示しない汁受け皿にほぼ対応した形状を有しており、トッププレート覆い部15aに接続され、トッププレート覆い部15aから周囲がほぼ矩形形状に窪んだ第1凹部5aと、第1凹部5aに接続され、第1凹部5aから周囲が円形状に窪んだ第2凹部6aと、第2凹部に接続され第2凹部から円形状に突出した凸部7aとから構成されている。汁受け皿覆い部3aの中央には、バーナー64aを挿通するための開口4aが形成されている。
【0008】
尚、トッププレート覆い部15a上における汁受け皿覆い部3aの周辺には、矩形形状の通気孔10が形成されている。上記のようにトッププレート覆い部15aと汁受け皿覆い部3aとが一体成形されたトッププレート覆い66aでは、ハイカロリーバーナーを有するガスレンジに設けられた通気孔を塞いでしまうことになる。通気孔10は、この問題を回避し、ハイカロリーバーナーへの給気を確保する目的で形成されているものである。
【0009】
トッププレート覆い66aを使用する際は、五徳62aを取り外した状態で、バーナー64aが開口4aから露出するように汁受け皿覆い部3aを図示しない汁受け皿部分にはめ込み、トッププレート覆い部15aでトッププレート65のほぼ左半分を覆うように配置する。そして、トッププレート覆い66aの上から五徳62aを設置することにより取付けが完了する。ガスレンジ61の右側部分についても、同様にトッププレート覆い66bを取付けることによって、トッププレート65のほぼ全面を覆うことができる。
【0010】
一対のトッププレート覆い66a及び66bをこのように使用することによって、調理時の油ハネや吹きこぼれ等の汚れがトッププレート65に直接付着することが防止される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなトッププレート覆いでは、トッププレートのほぼ全面を覆うためには、左右一対のトッププレート覆いを使用すれば良いが、この場合でもガスレンジの中央において、左右のトッププレート覆いの継ぎ目部分に隙間が生じるために、トッププレートへの汚れの付着を完全に防止することは困難である。そこで、この問題を解決するためには、左右一対のトッププレート覆いを一体的に構成し、継ぎ目ができないようにしてしまうことが考えられる。
【0012】
ところが、一般に、2口のガスレンジのバーナー間距離(図15で示したD)は製品によって異なっている。従来例で示した左右別のタイプのトッププレート覆いの場合は、バーナー間距離が異なるガスレンジ(例えば、図15で示したバーナー間距離Dがより小さいもの)に使用しても、左右のトッププレート覆いを中央部分で重ね合わせる等によって、バーナー間距離の違いを吸収することができる。しかしながら、左右のトッププレート覆いを一体的に接続してしまうと、バーナーを挿通するための開口同志の幅を容易に変更することができず、バーナー間距離毎にそれぞれトッププレート覆いを用意する必要が生じてしまう。
【0013】
この発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、2口のバーナーを有するガスレンジのトッププレートのほぼ全面を覆うことができ、バーナー間距離が異なるガスレンジにも適用することができるガスレンジトッププレート覆いを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するために、請求項1記載の発明は、2口のバーナーを有するガスレンジのトッププレートを覆うガスレンジトッププレート覆いであって、バーナーの各々が露出するように形成された2つの開口を有し、トッププレートのほぼ全面を覆うトッププレート覆い部と、トッププレート覆い部に形成され、開口同志の距離を調整することができる調整手段とを備え、調整手段は、トッププレート覆い部を開口の一方を含む第1領域と開口の他方を含む第2領域とに分離する帯状部分よりなり、帯状部分は、開口同志を結ぶ方向の断面において折り曲げ自在に構成され、帯状部分は、開口同志を結ぶ方向を短辺方向とする矩形形状に形成され、帯状部分の一対の長辺を谷折りに折り曲げ自在とする一対の第1の折り曲げ線と、第1の折り曲げ線の各々に対して平行で、かつ、第1の折り曲げ線の各々に対して等間隔となる位置において、山折りに折り曲げ自在とする第2の折り曲げ線とが形成され、トッププレート覆い部には、帯状部分の長辺の各々に直交し、開口より後方部分を谷折りに折り曲げ自在とする第3の折り曲げ線が形成され、第3の折り曲げ線と第2の折り曲げ線とが交わる第1の点と、第2の折り曲げ線上における第1の点より前方側の第2の点とを結ぶ線分は、谷折りにも折り曲げ自在に形成され、第3の折り曲げ線と第1の折り曲げ線の一方とが交わる第3の点と、第2の点とを結ぶ線分は、山折りに折り曲げ自在に形成され、第3の折り曲げ線と第1の折り曲げ線の他方とが交わる第4の点と、第2の点とを結ぶ線分は、山折りに折り曲げ自在に形成されたものである。
【0015】
このように構成すると、ガスレンジに応じてトッププレート覆い部の開口同志の間隔を変化させることができる。又、帯状部分の折り曲げの程度によって、開口同志の間隔が自在に変化する。更に、第1の折り曲げ線及び第2の折り曲げ線で折り曲げることにより、帯状部分の断面が逆V字型形状となる。更に、逆V字型形状に折り曲げられた帯状部分を第3の折り曲げ線で垂直方向に折り曲げる際に、逆V字型形状の山折り部分の一部が谷折り状態となる。
【0022】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、後方部分には、後方部分の一部を第3の折り曲げ線と平行に山折りに折り曲げ自在とする第4の折り曲げ線が形成され、第2の折り曲げ線上において、第3の折り曲げ線と第4の折り曲げ線との間に位置する第5の点と、第4の折り曲げ線と第1の折り曲げ線の一方とが交わる第6の点とを結ぶ線分は、山折りに折り曲げ自在に形成され、第5の点と、第4の折り曲げ線と第1の折り曲げ線の他方とが交わる第7の点とを結ぶ線分は、山折りに折り曲げ自在に形成され、第1の折り曲げ線の第6の点より後方の部分と、第1の折り曲げ線の第7の点より後方の部分とは、山折りにも折り曲げ自在に形成され、第2の折り曲げ線の第5の点より後方の部分は、谷折りにも折り曲げ自在に形成されたものである。
【0023】
このように構成すると、後方部分の一部を第4の折り曲げ線で水平方向に更に折り曲げる際に、帯状部分の第5の点より後方部分が断面V字型形状に折り返される。
【0024】
請求項3記載の発明は、2口のバーナーを有するガスレンジのトッププレートを覆うガスレンジトッププレート覆いであって、バーナーの各々が露出するように形成された2つの開口を有し、トッププレートのほぼ全面を覆うトッププレート覆い部と、トッププレート覆い部に形成され、開口同志の距離を調整することができる調整手段とを備え、調整手段は、トッププレート覆い部を開口の一方を含む第1領域と開口の他方を含む第2領域とに分離する帯状部分よりなり、帯状部分は、開口同志を結ぶ方向の断面において折り曲げ自在に構成され、帯状部分は、開口同志を結ぶ方向を短辺方向とする矩形形状に形成され、帯状部分の一対の長辺を谷折りに折り曲げ自在とする一対の第1の折り曲げ線と、第1の折り曲げ線の各々に対して平行で、かつ、第1の折り曲げ線の各々に対して等間隔となる位置において、山折りに折り曲げ自在とする第2の折り曲げ線とが形成され、トッププレート覆い部には、帯状部分の長辺の各々に直交し、開口より後方部分を谷折りに折り曲げ自在とする第3の折り曲げ線が形成され、第2の折り曲げ線上において、第3の折り曲げ線より後方に位置する第1の点と、第3の折り曲げ線と第1の折り曲げ線の一方とが交わる第2の点とを結ぶ線分は、谷折りに折り曲げ自在に形成され、第1の点と、第3の折り曲げ線と第1の折り曲げ線の他方とが交わる第3の点とを結ぶ線分は、谷折りに折り曲げ自在に形成され、第1の折り曲げ線の第2の点より後方の部分と、第1の折り曲げ線の第3の点より後方の部分とは、山折りにも折り曲げ自在に形成され、第2の折り曲げ線の第1の点より後方の部分は、谷折りにも折り曲げ自在に形成されたものである。
【0025】
このように構成すると、ガスレンジに応じてトッププレート覆い部の開口同志の間隔を変化させることができる。又、帯状部分の折り曲げの程度によって、開口同志の間隔が自在に変化する。更に、第1の折り曲げ線及び第2の折り曲げ線で折り曲げることにより、帯状部分の断面が逆V字型形状となる。帯状部分の第1の点より後方部分が断面V字型形状に折り返される。
【0026】
請求項4記載の発明は、2口のバーナーを有するガスレンジのトッププレートを覆うガスレンジトッププレート覆いであって、バーナーの各々が露出するように形成された2つの開口を有し、トッププレートのほぼ全面を覆うトッププレート覆い部と、トッププレート覆い部に形成され、開口同志の距離を調整することができる調整手段とを備え、調整手段は、トッププレート覆い部を開口の一方を含む第1領域と開口の他方を含む第2領域とに分離する帯状部分よりなり、帯状部分は、開口同志を結ぶ方向の断面において折り曲げ自在に構成され、帯状部分は、開口同志を結ぶ方向を短辺方向とする矩形形状に形成され、トッププレート覆い部には、帯状部分の長辺の各々に直交し、かつ、開口より後方部分を谷折りに折り曲げ自在とする第1の折り曲げ線が形成され、帯状部分の第1の折り曲げ線より前方側には、帯状部分の一対の長辺を谷折りに折り曲げ自在とする一対の第2の折り曲げ線と、第2の折り曲げ線の各々に対して平行で、かつ、第2の折り曲げ線の各々に対して等間隔となる位置において、山折りに折り曲げ自在とする第3の折り曲げ線とが形成され、帯状部分の第1の折り曲げ線から後方側には、後方部分の端部から第1の折り曲げ線と第2の折り曲げ線の交点の各々を結ぶ線分上の点まで切り込み又は切欠が形成されると共に、線分に切り込み又は切欠が形成されたものである。
【0027】
このように構成すると、ガスレンジに応じてトッププレート覆い部の開口同志の間隔を変化させることができる。又、帯状部分の折り曲げの程度によって、開口同志の間隔が自在に変化する。更に、帯状部分の一部を第2の折り曲げ線及び第3の折り曲げ線で折り曲げて逆V字型としたときに、第1の折り曲げ線より後方において、切り込みと切欠とで二分された部分同志が重なり合う。
【0030】
請求項5記載の発明は、2口のバーナーを有するガスレンジのトッププレートを覆うガスレンジトッププレート覆いであって、バーナーの各々が露出するように形成された2つの開口を有し、トッププレートのほぼ全面を覆うトッププレート覆い部と、トッププレート覆い部に形成され、開口同志の距離を調整することができる調整手段とを備え、調整手段は、トッププレート覆い部を開口の一方を含む第1領域と開口の他方を含む第2領域とに分離する帯状部分よりなり、帯状部分は、開口同志を結ぶ方向の断面が蛇腹形状を有し、トッププレート覆い部には、開口より後方部分を谷折りに折り曲げ自在とする折り曲げ線が形成され、帯状部分の折り曲げ線上において、蛇腹形状の隆起部分の各々にほぼ菱形形状の凹部が形成されたものである。
【0031】
このように構成すると、ガスレンジに応じてトッププレート覆い部の開口同志の間隔を変化させることができる。又、帯状部分の蛇腹形状の伸縮の程度によって、開口同志の間隔が変化する。帯状部分の蛇腹形状は、折り曲げ線上に形成された凹部の位置における曲げ剛性が小さくなる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、ガスレンジに応じてトッププレート覆い部の開口同志の間隔を変化させることができるため、トッププレートのほぼ全体を覆い、ガスレンジのバーナー間の距離にかかわらず使用することができるトッププレート覆いを構成することが可能となる。又、帯状部分の折り曲げの程度によって、開口同志の間隔が自在に変化するため、トッププレート覆い部の開口同志の間隔の調整を、必要に応じて容易に行うことが可能となる。更に、第1の折り曲げ線及び第2の折り曲げ線で折り曲げることにより、帯状部分の断面が逆V字型形状となるため、トッププレート覆い部の裏面がほぼフラットな状態となり、安定した設置状態を確保することが可能となる。更に、逆V字型形状の山折り部分の一部が谷折り状態となるため、帯状部分の第3の折り曲げ線に接する部分同志が無理なく折り畳まれ、帯状部分を逆V字型に折り曲げた状態でも、トッププレート覆い部の後方部分を垂直方向に折り曲げることが容易となる。また、第3の折り曲げ線部分は、見た目にもすっきりした状態となる。
【0036】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、帯状部分の第5の点より後方部分が断面V字型形状に折り返されるため、帯状部分を逆V字型に折り曲げた状態でも、トッププレート覆い部の後方部分の一部を更に水平方向に折り曲げることが容易となる。また、第4の折り曲げ線部分は、見た目にもすっきりした状態となる。
【0037】
請求項3記載の発明は、ガスレンジに応じてトッププレート覆い部の開口同志の間隔を変化させることができるため、トッププレートのほぼ全体を覆い、ガスレンジのバーナー間の距離にかかわらず使用することができるトッププレート覆いを構成することが可能となる。又、帯状部分の折り曲げの程度によって、開口同志の間隔が自在に変化するため、トッププレート覆い部の開口同志の間隔の調整を、必要に応じて容易に行うことが可能となる。更に、第1の折り曲げ線及び第2の折り曲げ線で折り曲げることにより、帯状部分の断面が逆V字型形状となるため、トッププレート覆い部の裏面がほぼフラットな状態となり、安定した設置状態を確保することが可能となる。更に帯状部分の第1の点より後方部分が断面V字型形状に折り返されるため、帯状部分の第3の折り曲げ線に接する部分同志が無理なく折り畳まれ、帯状部分を逆V字型に折り曲げた状態でも、トッププレート覆い部の後方部分を垂直方向に折り曲げることが容易となる。また、第3の折り曲げ線部分は、見た目にもすっきりした状態となる。
【0038】
請求項4記載の発明は、ガスレンジに応じてトッププレート覆い部の開口同志の間隔を変化させることができるため、トッププレートのほぼ全体を覆い、ガスレンジのバーナー間の距離にかかわらず使用することができるトッププレート覆いを構成することが可能となる。又、帯状部分の折り曲げの程度によって、開口同志の間隔が自在に変化するため、トッププレート覆い部の開口同志の間隔の調整を、必要に応じて容易に行うことが可能となる。更に帯状部分の一部を第2の折り曲げ線及び第3の折り曲げ線で折り曲げて逆V字型としたときに、第1の折り曲げ線より後方において、切り込み又は切欠で二分された部分同志が重なり合うため、二分された部分同志が互いに障害となることがない。このとき、切り込み又は切欠部分からの汚れの侵入の防止がより確実なものとなる。また、第1の折り曲げ線より後方部分はほぼ同一平面状態となるため、後方部分の折り曲げが容易となる。
【0040】
請求項5記載の発明は、ガスレンジに応じてトッププレート覆い部の開口同志の間隔を変化させることができるため、トッププレートのほぼ全体を覆い、ガスレンジのバーナー間の距離にかかわらず使用することができるトッププレート覆いを構成することが可能となる。又、帯状部分の蛇腹形状の伸縮の程度によって、開口同志の間隔が変化するため、表面の変化はほとんどない状態で、トッププレート覆い部の開口同志の間隔の調整を容易に行うことができる。更に、帯状部分の蛇腹形状は、折り曲げ線上に形成された凹部の位置における曲げ剛性が小さくなるため、折り曲げ線での折り曲げが容易となる。
【0041】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の第1の実施の形態によるガスレンジトッププレート覆いの平面図である。
【0042】
図を参照して、トッププレート覆い1は、アルミニウム箔のプレス成形によって形成されており、2口のガスレンジのトッププレートを覆うためのトッププレート覆い部15と、ガスレンジの汁受け皿の各々を覆うための汁受け皿覆い部3a及び3bとからなる。
【0043】
汁受け皿覆い部3aは、図16の従来例で示したものと同様に、ガスレンジの汁受け皿に対応した形状を有しており、周囲がほぼ矩形形状に窪んだ第1凹部5aと、第1凹部5aから周囲が円形状に窪んだ第2凹部6aと、第2凹部から円形状に突出した凸部7aからなり、中央部分には、バーナーを露出するための開口4aが形成されている。他方の汁受け皿覆い部3bも同様に形成されている。
【0044】
トッププレート覆い部15は、ほぼ矩形の一枚のシート形状を有し、その寸法は、2口のガスレンジのトッププレートのほぼ全面を覆うことができる大きさに構成されている。
【0045】
トッププレート覆い部15の中央部分には、開口4a及び4bを結ぶ方向を短辺方向とする細長い矩形形状の帯状部13が形成されており、トッププレート覆い部15を左側の開口4aを含む第1領域45と、右側の開口4bを含む第2領域46とに分離している。帯状部13の一対の長辺部分には、谷折りに折り曲げ自在の折り曲げ線26及び27が形成され、更に、これらの折り曲げ線26及び27の間において、折り曲げ線26及び27のそれぞれに対して平行かつ等間隔となる位置に、山折りに折り曲げ自在の折り曲げ線25が形成されている。
【0046】
トッププレート覆い部15の開口4a及び4bより後方部分には、帯状部13の長辺と直交する直線上において、トッププレート覆い部15の後方部分を谷折りに折り曲げ自在とする折り曲げ線18と、折り曲げ線18から更に後方部分を、折り曲げ線18と平行に山折りに折り曲げ自在とする折り曲げ線20とが形成されている。そして、トッププレート覆い部15の後方部分は、折り曲げ線18と折り曲げ線20とで挟まれたほぼ矩形形状の第1後方フラップ17と、折り曲げ線20より後方のほぼ矩形形状の第2後方フラップ19とに区画されている。これらは、図15で示した従来例と同様に、トッププレートの後方側に配置されたグリル排気口を塞がないようにするためのものであり、例えば、第1後方フラップ17を垂直方向に折り曲げ、第2後方フラップ19を更に水平方向に折り曲げて使用することができる。
【0047】
トッププレート覆い部15の開口4a及び4bから前方側には、帯状部13の長辺と直交する直線上において、トッププレート覆い部15の前方端部を谷折りに折り曲げ自在とする折り曲げ線23が形成され、折り曲げ線23により、ほぼ矩形形状の前方フラップ22が区画されている。この前方フラップ22は、ガスレンジの奥行き方向の寸法に合わせて、トッププレート覆い1の同方向の寸法を調節したり、トッププレート覆い部15上の吹きこぼれ等の汚れを堰き止めるなどの目的で使用することができるものである。
【0048】
尚、トッププレート覆い部15における汁受け皿覆い部3a及び3bの周囲には、通気孔10が形成されているが、これらは従来例と同様に、ハイカロリーバーナーの燃焼に必要な空気を供給するために設けられているものである。また、トッププレート覆い1の外周縁の全周に縁巻が形成されている。
【0049】
図2は、図1で示したトッププレート覆いの帯状部を折り曲げた状態を示した斜視図である。
【0050】
図を参照して、帯状部13が平坦な状態でのトッププレート覆い1の幅方向の寸法をWとする。この状態から帯状部13の折り曲げ線26及び27を谷折りにし、折り曲げ線25を山折りにして、その断面形状が逆V字型となるように帯状部13を折り曲げると、トッププレート覆い1の幅方向の寸法を、折り曲げられた帯状部13の分だけ小さくなった(W−α)へと変化させることができる。
【0051】
ここで、帯状部の折り曲げ前後の断面形状について説明する。
【0052】
図3は、図1及び図2で示したIII−IIIラインの端面図であって、その(1)は折り曲げ前の状態を示し、その(2)は折り曲げた状態を示したものである。
【0053】
まず、図3の(1)に示すように、帯状部13を折り曲げる前の状態では、トッププレート覆い部15の第1領域45、帯状部13、第2領域46は、それぞれ同一面内に含まれるように配置されている。このときの、折り曲げ線26と27との間隔をdとする。また、トッププレート覆い部15の第1領域45上の点Aと、第2領域46上の点Bとの間隔をLとする。
【0054】
次に、図3の(2)に示すように、折り曲げ線26及び27を谷折りにし、折り曲げ線25を山折りにすると、帯状部13の断面は逆V字型形状となる。このとき、帯状部13はトッププレート覆い部15の上方へと突出するため、2点AB間の間隔は、帯状部13の幅dから逆V字型形状内部の隙間の幅xとの差である(d−x)だけ縮まる。すなわち、折り曲げの前後において、トッププレート覆い部15上に形成されたバーナー用の開口4a及び4bの間隔が(d−x)だけ変化することになる。尚、これにより、図2で示したトッププレート覆いの幅Wの減少分αについては、α=(d−x)の関係が成立する。
【0055】
したがって、帯状部13を折り曲げない状態で、最もバーナー間距離の大きいガスレンジに適合する寸法にトッププレート覆い1を構成しておけば、バーナー間距離がより小さいガスレンジに対しては、帯状部13の折り曲げにより、バーナー用の開口同志の間隔をバーナー間距離に応じて変化させることが可能となる。
【0056】
また、帯状部13をこのように断面逆V字型に折り曲げると、トッププレート覆い部15の第1領域45及び第2領域46の下面は、ほぼ同一平面上に配置されるため、折り曲げた状態でもトッププレート覆いのガスレンジへの設置状態が安定する。
【0057】
図4は、図1で示したトッププレート覆いの使用状態を示した図であり、図5は、図4で示したトッププレート覆いの折り曲げの過程を示した拡大斜視図である。
【0058】
図4を参照して、二点鎖線で示したガスレンジ61は、トッププレートの後方部分にグリル排気口63を備えている。トッププレート覆い1は、ガスレンジ61のバーナー間距離に合わせて、帯状部分13が逆V字型に折り曲げられた状態で設置されているが、グリル排気口63を塞がないように、第1後方フラップ17が垂直に折り曲げられ、更に第2後方フラップ19が水平に折り曲げられている。また、前方フラップ22も垂直に折り曲げられている。
【0059】
ここで、帯状部13を逆V字型に折り曲げた状態で、更に第1後方フラップ17及び第2後方フラップ19を折り曲げる過程について詳述する。
【0060】
まず、図5の(1)を参照して、折り曲げ線18と折り曲げ線25との交点を点C、折り曲げ線25上において点Cより前方に位置する点を点D、折り曲げ線18と折り曲げ線26との交点を点E、折り曲げ線18と折り曲げ線27との交点を点Fとする。帯状部13には更に、線分DE及び線分DFを山折りに折り曲げ自在とする折り曲げ線28a及び28bが形成されている。また、折り曲げ線25は既に山折り状態となっているが、折り曲げ線25のうち線分CD部分は、谷折りにも折り返すことができるように構成されている。
【0061】
図5の(2)を参照して、第1後方フラップ17をトッププレート覆い部15に対して垂直方向に折り曲げる際は、まず、折り曲げ線18を谷折りに折り曲げる。そして、折り曲げ線28a及び28bを山折りにしつつ、折り曲げ線25のうち線分CD部分を谷折りに折り返すと、逆V字型を構成している帯状部13のうち、折り曲げ線18の前方の一部が凹んだ状態となる。このようにすると、帯状部13を逆V字型に折り曲げた状態であっても、折り曲げ線18の近傍が無理なく折り畳まれるため、第1後方フラップ17を垂直方向に折り曲げることが可能となる。また、帯状部13の折り曲げ線18の近傍は、見た目にもすっきりした状態となる。
【0062】
次に、この状態から、更に第2後方フラップ19を折り曲げ線20で水平方向へと折り曲げる。ここで、折り曲げ線20と折り曲げ線25との交点を点G、折り曲げ線20と折り曲げ線18との間における折り曲げ線25上の点を点H、折り曲げ線20と折り曲げ線26との交点を点I、折り曲げ線20と折り曲げ線27との交点を点Jとする。帯状部13には、線分HI及び線分HJ上に更に山折りに折り曲げ自在な折り曲げ線29a及び29bが形成されている。また、既に山折り状態である折り曲げ線25のうち、点Hより後方側の部分は谷折りにも折り返すことができるように構成されている。更に、折り曲げ線26のうちの点Iより後方側の部分と、折り曲げ線27のうちの点Jより後方側の部分は、山折りにも折り返すことができるように構成されている。
【0063】
図5の(3)を参照して、第2後方フラップ19を水平方向に折り曲げる際は、まず、折り曲げ線20のうち線分GI及び線分GJ以外の部分を、山折りに折り曲げる。そして、折り曲げ線29a及び29bを山折りとし、折り曲げ線25のうち点Hより後方部分を谷折りに折り返す。更に、折り曲げ線26のうち点Iより後方部分と、折り曲げ線27のうち点Jより後方部分とを山折りに折り返すと、帯状部13の点Hより後方の部分は、その部分の断面がV字型形状となるように変形する。このようにすると、帯状部13を逆V字型に折り曲げた状態から、折り曲げ線20の近傍を無理なく折り畳んで、第2後方フラップ19を水平方向に折り曲げることが可能となる。また、このとき、帯状部13の折り曲げ線20近傍は、見た目にもすっきりした状態となる。
【0064】
また、帯状部13の前方部分において、折り曲げ線23に接する部分には、上述した折り曲げ線18近傍部分と同様に、帯状部13を折り畳むことができるように構成されている。よって、前方フラップ22を、第1後方フラップ17と同様にして、図4に示したように垂直方向に折り曲げることが可能となる。
【0065】
図6は、この発明の第2の実施の形態によるガスレンジトッププレート覆いの平面図である。
【0066】
図を参照して、トッププレート覆い1の基本的な構成は、図1で示した第1の実施の形態と同様であるが、開口4a及び4bの後方部分において、帯状部の一対の長辺と直交する方向には折り曲げ線18のみが形成され、後方部分全体が谷折りに折り曲げ自在な、ほぼ矩形形状の後方フラップ21に区画されている点が大きく異なっている。この後方フラップ21もまた、トッププレートの後方側に配置されたグリル排気口を塞がないように、トッププレート覆い部15に対して垂直方向に折り曲げて使用することができるものである。
【0067】
図7は、図6で示したトッププレート覆いの折り曲げの過程を示した拡大斜視図である。
【0068】
この実施の形態によるトッププレート覆い1では、帯状部13を逆V字型とした状態で後方フラップ21を垂直に折り曲げる際の折り曲げ方法が、図5で示した第1の実施の形態によるものとは異なっている。
【0069】
まず、図7の(1)を参照して、折り曲げ線18と折り曲げ線25との交点を点P、折り曲げ線25上において折り曲げ線18より後方の点を点Q、折り曲げ線18と折り曲げ線26との交点を点R、折り曲げ線18と折り曲げ線27との交点を点Sとする。帯状部13には、線分QR及び線分QSを谷折りに折り曲げ自在とする折り曲げ線28a及び28bが形成されている。また、既に山折り状態である折り曲げ線25のうち、点Qより後方側の部分は谷折りにも折り返すことができるように構成されている。更に、折り曲げ線26のうちの点Rより後方側の部分と、折り曲げ線27のうち点Sより後方側の部分は、既に谷折り状態であるが、山折りにも折り返すことができるように構成されている。
【0070】
図7の(2)を参照して、まず、折り曲げ線18のうち、線分PR及び線分PSを除く部分を谷折りに折り曲げる。そして、折り曲げ線28a及び28bを谷折りとし、折り曲げ線25のうち点Qより後方部分を谷折りに折り返す。更に、折り曲げ線26のうちの点Rより後方部分と、折り曲げ線27のうち点Sより後方部分とを山折りに折り返すと、帯状部13のうち点Qより後方部分は、その断面がV字型となるように変形する。
【0071】
図7の(3)を参照して、上記の各折り曲げ線をこのように折り曲げると、折り曲げ線18の近傍において、帯状部13のうち断面が逆V字型の部分(点Qより前方部分)と、断面がV字型に折り返された部分(点Qより後方部分)とがうまく重なり合って、無理なく折り畳まれた状態となり、見た目にもすっきりする。
【0072】
尚、折り曲げ線23と、折り曲げ線25、26及び27のそれぞれとの交点の近傍には、上記の折り曲げ線28a及び28bに相当する折り曲げ線が形成されており、前方フラップ22を同様の手順で折り曲げることが可能である。
【0073】
図8は、この発明の第3の実施の形態によるガスレンジトッププレート覆いの平面図である。
【0074】
図を参照して、トッププレート覆い1の基本的な構成については、図1で示した第1の実施の形態によるものと同様であるが、折り曲げ線25、26及び27の位置及び長さと、第1後方フラップ17a及び17b、第2後方フラップ19a及び19b、前方フラップ22a及び22bの形状が異なっている。
【0075】
折り曲げ線25、26及び27は、トッププレート部15を第1領域45と第2領域46とに二分する矩形形状の帯状部13において、帯状部13の長辺方向の両端を除く部分にのみ形成されている。すなわち、帯状部13のうち、折り曲げ線18a及び18bを含む直線と、折り曲げ線23a及び23bを含む直線とで挟まれた範囲においてのみ形成されている。
【0076】
折り曲げ線18a及び18bより後方部分には、後方側の端部から内方へと向かって、折り曲げ線25の延長線上に切り込み(又は切欠)30が形成されている。切り込み30の内方側の端部は、折り曲げ線26の端部48と、折り曲げ線27の端部49とを結ぶ線分上に位置している。更に、折り曲げ線18a及び18bから後方の所定範囲には、端部48と端部49とを結ぶ線分に切欠31が形成されている。尚、前方フラップ22a及び22bの部分にも同様に、切り込み(又は切欠)32が形成されると共に、切欠33が形成されている。
【0077】
図9は、図8で示したトッププレート覆いの帯状部を折り曲げた状態を示した斜視図である。
【0078】
図を参照して、トッププレート覆い1が平坦な状態では、二点鎖線で示した位置にあり、このときのトッププレート覆いの幅方向の寸法をWとする。第1の実施の形態と同様に、折り曲げ線25を山折りにし、折り曲げ線26及び27を谷折りとすると、帯状部13のうち切欠31と33とで挟まれた部分の断面が逆V字型形状に変形し、幅方向の寸法は(W−α)となる。このとき、トッププレート覆い部15の後方部分における帯状部13の一部、すなわち、切り込み30と切欠31とで二分された端部50a及び50bは、帯状部13の折り曲げに伴って、互いに重なり合った状態となる。尚、このとき、切り込み30の部分がほぼ塞がれるため、これらの部分からの汚れの侵入が効果的に防止されている。
【0079】
したがって、帯状部13の折り曲げ線25、26及び27を逆V字型に折り曲げた状態であっても、折り曲げ線18a及び18bより後方部分は、ほぼ同一平面状態となって、帯状部13の端部50aと50bとが互いに緩衝し合うことがない。そして、トッププレート覆い部15の後方部分を、折り曲げ線18a及び18bや折り曲げ線20a及び20bで折り曲げる際にも、折り曲げが容易となる。
【0080】
また、前方フラップ22a及び22bについても、トッププレート覆い部15の後方部分と同様に、切り込み32と切欠33とで分離された部分同志が重なり合うことができ、同様の効果を発揮する。
【0081】
図10は、この発明の第4の実施の形態によるガスレンジトッププレート覆いの平面図であり、図11は、図10で示した“Y”部分の拡大図である。
【0082】
図10を参照して、トッププレート覆い1の基本的な構成は、図1で示した第1の実施の形態によるものと同様であるが、帯状部13の断面が蛇腹形状に形成されている点が大きく異なっている。帯状部13における折り曲げ線18上には、蛇腹形状の折り曲げを容易とするための折り曲げ部35が形成されている。
【0083】
帯状部13の蛇腹形状は、図11に示すように、突出した隆起部37と、隆起部37に接続され、トッププレート覆い部15の第1領域45及び第2領域46とほぼ同一面内に含まれるフラットな底部38とが連続して複数形成されることによって構成されている。隆起部37の折り曲げ線18上の部分の各々には、ほぼ菱形形状の凹部36が連なるように形成され、この一連の凹部36が蛇腹形状の帯状部13における折り曲げ部35を構成している。
【0084】
折り曲げ線18より後方側には、山折りに折り曲げ自在の折り曲げ線20が形成されているが、この折り曲げ線20上における蛇腹形状の底部38の各々には、紙面の上方へと突出する凸部39が連なって形成されている。この一連の凸部39もまた、折り曲げ部35と同様に蛇腹形状の曲げ剛性を低下させ、帯状部13を折り曲げ線20で山折りに折り曲げ易くするために設けられているものである。
【0085】
また、第2後方フラップ19の後方側の端縁部分には、縁巻が形成されているが、帯状部13の端縁部分で最も細くなるように、形状の異なる縁巻が組み合わされている。帯状部13の端縁部分には、帯状部13の蛇腹形状の形成が容易となるように径の小さいストレート部42が形成されている。ストレート部42の両端は、帯状部13から遠ざかるにつれて径が大きくなるテーパー部41a及び41bを介して、ストレート部40a及び40bに接続されている。尚、トッププレート覆い部15の前方側の端縁部分についても同様に縁巻が形成されている。
【0086】
図12は、図10で示したトッププレート覆いの斜視図である。
【0087】
図を参照して、トッププレート覆い1は、変形前の状態では図の実線で示した位置にあって、その幅方向の寸法はWである。ガスレンジのバーナー間距離に応じて、帯状部13の蛇腹形状を伸張させて、二点鎖線で示した位置まで変形すると、全体の幅はdだけ増加し、(W+d)となる。
【0088】
ここで、帯状部の折り曲げ前後の断面形状について説明する。
【0089】
図13は、図10及び図12で示したXIII−XIIIラインの端面図であって、その(1)は蛇腹部分の伸張前の状態を示し、その(2)は蛇腹部分の伸張後の状態を示したものである。
【0090】
まず、図13の(1)に示すように、帯状部13の一方の長辺上の点を点Aとし、他方の長辺上の点を点Bとする。また、このときの点AB間の間隔をLとする。
【0091】
帯状部13の蛇腹形状を引き伸ばした状態では、図13の(2)に示すように、点AB間の間隔はdだけ増加し、(L+d)となる。このとき、帯状部の蛇腹形状の隆起部37及び底部38は依然形成されたままであるため、表面上の見た目はそれほど大きく変化することはないが、伸張の前後においてバーナー用の開口同志の間隔がdだけ変化する。
【0092】
したがって、この蛇腹形状の伸びしろを、ガスレンジのバーナー間距離の機種毎の差に応じて設定すれば、帯状部13の伸縮により、バーナー用の開口同志の間隔をバーナー間距離に応じて変化させることが可能となる。
【0093】
図14は、図10で示したトッププレート覆いの使用状態を示した斜視図である。
【0094】
図を参照して、帯状部13の折り曲げ線18上には、上述したように、一連の菱形形状の凹部によって折り曲げ部35が形成されている。この折り曲げ部35部分では、蛇腹形状の曲げ剛性が小さくなっているため、帯状部13を折り曲げ線18で容易に谷折りに折り曲げることが可能となる。よって、図に示すように、第1後方フラップ17及び第2後方フラップ19を垂直方向に折り曲げて使用する際にも、蛇腹形状がその伸縮状態にかかわらず、折り曲げの妨げとならず、使い勝手が向上する。また、この状態から更に第2後方フラップ19を後方に向けて水平方向に折り曲げて使用することも可能である。上述したように、蛇腹形状における折り曲げ線20上の部分は、山折り方向の曲げ剛性が小さくなるように形成されているため、第2後方フラップ19を容易に折り曲げることができる。
【0095】
尚、上記の各実施の形態では、トッププレート覆い部と、汁受け皿覆い部とが一体的に構成されたトッププレート覆いについて適用しているが、汁受け皿覆い部が分離され、汁受け皿覆い部の部分が開口として形成されたトッププレート覆いにも同様に適用することができる。
【0096】
また、上記の各実施の形態では、第1後方フラップ、第2後方フラップ及び前方フラップの折り曲げ角度は、説明の便宜上垂直としているが、使用環境や使用者の好みに応じて鋭角又は鈍角等の任意の角度としても良い。
【0097】
更に、上記の第1から第3の各実施の形態では、帯状部の折り曲げ形状を断面が逆V字型形状となるように構成しているが、断面が他の形状となるように折り曲げても良い。例えば、帯状部には、その長辺と平行な折り曲げ線を更に形成し、折り曲げ後の帯状部が、2以上の逆V字型が連続した形状の断面となるように構成しても良い。また、帯状部には、その一方の長辺を谷折りとし、他方を山折りとする一対の折り曲げ線のみを形成し、折り曲げ後の帯状部がトッププレート覆い部の第1領域及び第2領域とほぼ同一面内となるように構成しても良い。
【0098】
更に、上記の第1及び第2の実施の形態では、開口より後方側部分の折り曲げを、予め帯状部を逆V字型に折り曲げた状態から行っているが、必ずしも予め帯状部を折り曲げておく必要はなく、全体がフラットな状態から、帯状部の折り曲げと後方部分の折り曲げとを並行して行うことも可能である。
【0099】
更に、上記の第2の実施の形態における後方フラップの折り曲げ方法を採用した場合でも、後方フラップの後方部分が更に水平方向に折り曲げ自在となるように構成することも可能である。
【0100】
更に、上記の第3の実施の形態では、帯状部の長辺上に形成された折り曲げ線の各々の端部で構成される線分には、切欠が形成されているが、必ずしもこのように切欠が形成される必要はなく、その線分に切り込みが形成されていても良い。
【0101】
更に、上記の第3の実施の形態では、トッププレート覆い部の後方部分の切り込み30は、帯状部の中央内部において帯状部の長辺方向とほぼ平行に形成されているが、切り込みの内方側の端部が、折り曲げ線26及び27の端部で形成される線分上のいずれかにあれば、切り込みの他方の端部の位置は特に限定されず、また、切り込みが帯状部の長辺方向に対して斜めになるように形成しても良い。
【0102】
更に、上記第4の実施の形態では、蛇腹形状の隆起部の線条の本数は特に限定されるものではなく、任意の数とすることができる。
【0103】
更に、上記の第4の実施の形態では、帯状部の蛇腹形状を折り曲げ容易とするための折り曲げ部は1つの折り曲げ線上にのみ形成しているが、折り曲げ部と平行に複数列に形成しても良い。
【0104】
更に、上記の第2及び第4の実施の形態を組み合わせて、帯状部の一部に蛇腹形状が形成されると共に、前方及び後方フラップに相当する部分に切り込み又は切欠が形成されたトッププレート覆いを構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態によるガスレンジトッププレート覆いの平面図である。
【図2】図1で示したトッププレート覆いの帯状部を折り曲げた状態を示した斜視図である。
【図3】図1及び図2で示したIII−IIIラインの端面図であって、その(1)は折り曲げ前の状態を示し、その(2)は折り曲げた状態を示したものである。
【図4】図1で示したトッププレート覆いの使用状態を示した図である。
【図5】図4で示したトッププレート覆いの折り曲げの過程を示した拡大斜視図である。
【図6】この発明の第2の実施の形態によるガスレンジトッププレート覆いの平面図である。
【図7】図6で示したトッププレート覆いの折り曲げの過程を示した拡大斜視図である。
【図8】この発明の第3の実施の形態によるガスレンジトッププレート覆いの平面図である。
【図9】図8で示したトッププレート覆いの帯状部を折り曲げた状態を示した斜視図である。
【図10】この発明の第4の実施の形態によるガスレンジトッププレート覆いの平面図である。
【図11】図10で示したY部分の拡大図である。
【図12】図10で示したトッププレート覆いの斜視図である。
【図13】図10及び図12で示したXIII−XIIIラインの端面図であって、その(1)は蛇腹部分の伸張前の状態を示し、その(2)は蛇腹部分の伸張後の状態を示したものである。
【図14】図10で示したトッププレート覆いの使用状態を示した斜視図である。
【図15】従来のガスレンジトッププレート覆いの使用状態を示した図である。
【図16】従来のガスレンジトッププレート覆いであって、ガスレンジの左側部分に使用するものの平面図である。
【符号の説明】
1…トッププレート覆い
4…開口
13…帯状部
15…トッププレート覆い部
17…第1後方フラップ
19…第2後方フラップ
21…後方フラップ
18、20、25、26、27、28、29…折り曲げ線
30、32…切り込み
31、33…切欠
36…凹部
45…第1領域
46…第2領域
48、49…端部
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (5)
- 2口のバーナーを有するガスレンジのトッププレートを覆うガスレンジトッププレート覆いであって、
前記バーナーの各々が露出するように形成された2つの開口を有し、前記トッププレートのほぼ全面を覆うトッププレート覆い部と、
前記トッププレート覆い部に形成され、前記開口同志の距離を調整することができる調整手段とを備え、
前記調整手段は、前記トッププレート覆い部を前記開口の一方を含む第1領域と前記開口の他方を含む第2領域とに分離する帯状部分よりなり、
前記帯状部分は、前記開口同志を結ぶ方向の断面において折り曲げ自在に構成され、
前記帯状部分は、前記開口同志を結ぶ方向を短辺方向とする矩形形状に形成され、
前記帯状部分の一対の長辺を谷折りに折り曲げ自在とする一対の第1の折り曲げ線と、前記第1の折り曲げ線の各々に対して平行で、かつ、前記第1の折り曲げ線の各々に対して等間隔となる位置において、山折りに折り曲げ自在とする第2の折り曲げ線とが形成され、
前記トッププレート覆い部には、前記帯状部分の長辺の各々に直交し、前記開口より後方部分を谷折りに折り曲げ自在とする第3の折り曲げ線が形成され、
前記第3の折り曲げ線と前記第2の折り曲げ線とが交わる第1の点と、前記第2の折り曲げ線上における前記第1の点より前方側の第2の点とを結ぶ線分は、谷折りにも折り曲げ自在に形成され、
前記第3の折り曲げ線と前記第1の折り曲げ線の一方とが交わる第3の点と、前記第2の点とを結ぶ線分は、山折りに折り曲げ自在に形成され、
前記第3の折り曲げ線と前記第1の折り曲げ線の他方とが交わる第4の点と、前記第2の点とを結ぶ線分は、山折りに折り曲げ自在に形成された、ガスレンジトッププレート覆い。 - 前記後方部分には、前記後方部分の一部を前記第3の折り曲げ線と平行に山折りに折り曲げ自在とする第4の折り曲げ線が形成され、
前記第2の折り曲げ線上において、前記第3の折り曲げ線と前記第4の折り曲げ線との間に位置する第5の点と、前記第4の折り曲げ線と前記第1の折り曲げ線の一方とが交わる第6の点とを結ぶ線分は、山折りに折り曲げ自在に形成され、
前記第5の点と、前記第4の折り曲げ線と前記第1の折り曲げ線の他方とが交わる第7の点とを結ぶ線分は、山折りに折り曲げ自在に形成され、
前記第1の折り曲げ線の前記第6の点より後方の部分と、前記第1の折り曲げ線の前記第7の点より後方の部分とは、山折りにも折り曲げ自在に形成され、
前記第2の折り曲げ線の前記第5の点より後方の部分は、谷折りにも折り曲げ自在に形成された、請求項1記載のガスレンジトッププレート覆い。 - 2口のバーナーを有するガスレンジのトッププレートを覆うガスレンジトッププレート覆いであって、
前記バーナーの各々が露出するように形成された2つの開口を有し、前記トッププレートのほぼ全面を覆うトッププレート覆い部と、
前記トッププレート覆い部に形成され、前記開口同志の距離を調整することができる調整手段とを備え、
前記調整手段は、前記トッププレート覆い部を前記開口の一方を含む第1領域と前記開口の他方を含む第2領域とに分離する帯状部分よりなり、
前記帯状部分は、前記開口同志を結ぶ方向の断面において折り曲げ自在に構成され、
前記帯状部分は、前記開口同志を結ぶ方向を短辺方向とする矩形形状に形成され、
前記帯状部分の一対の長辺を谷折りに折り曲げ自在とする一対の第1の折り曲げ線と、前記第1の折り曲げ線の各々に対して平行で、かつ、前記第1の折り曲げ線の各々に対して等間隔となる位置において、山折りに折り曲げ自在とする第2の折り曲げ線とが形成され、
前記トッププレート覆い部には、前記帯状部分の長辺の各々に直交し、前記開口より後方部分を谷折りに折り曲げ自在とする第3の折り曲げ線が形成され、
前記第2の折り曲げ線上において、前記第3の折り曲げ線より後方に位置する第1の点と、前記第3の折り曲げ線と前記第1の折り曲げ線の一方とが交わる第2の点とを結ぶ線分は、谷折りに折り曲げ自在に形成され、
前記第1の点と、前記第3の折り曲げ線と前記第1の折り曲げ線の他方とが交わる第3の点とを結ぶ線分は、谷折りに折り曲げ自在に形成され、
前記第1の折り曲げ線の前記第2の点より後方の部分と、前記第1の折り曲げ線の前記第3の点より後方の部分とは、山折りにも折り曲げ自在に形成され、
前記第2の折り曲げ線の前記第1の点より後方の部分は、谷折りにも折り曲げ自在に形成された、ガスレンジトッププレート覆い。 - 2口のバーナーを有するガスレンジのトッププレートを覆うガスレンジトッププレート覆いであって、
前記バーナーの各々が露出するように形成された2つの開口を有し、前記トッププレートのほぼ全面を覆うトッププレート覆い部と、
前記トッププレート覆い部に形成され、前記開口同志の距離を調整することができる調整手段とを備え、
前記調整手段は、前記トッププレート覆い部を前記開口の一方を含む第1領域と前記開口の他方を含む第2領域とに分離する帯状部分よりなり、
前記帯状部分は、前記開口同志を結ぶ方向の断面において折り曲げ自在に構成され、
前記帯状部分は、前記開口同志を結ぶ方向を短辺方向とする矩形形状に形成され、
前記トッププレート覆い部には、前記帯状部分の長辺の各々に直交し、かつ、前記開口より後方部分を谷折りに折り曲げ自在とする第1の折り曲げ線が形成され、
前記帯状部分の前記第1の折り曲げ線より前方側には、前記帯状部分の一対の長辺を谷折りに折り曲げ自在とする一対の第2の折り曲げ線と、前記第2の折り曲げ線の各々に対して平行で、かつ、前記第2の折り曲げ線の各々に対して等間隔となる位置において、山折りに折り曲げ自在とする第3の折り曲げ線とが形成され、
前記帯状部分の前記第1の折り曲げ線から後方側には、前記後方部分の端部から前記第1の折り曲げ線と前記第2の折り曲げ線の交点の各々を結ぶ線分上の点まで切り込み又は切欠が形成されると共に、前記線分に切り込み又は切欠が形成された、ガスレンジトッププレート覆い。 - 2口のバーナーを有するガスレンジのトッププレートを覆うガスレンジトッププレート覆いであって、
前記バーナーの各々が露出するように形成された2つの開口を有し、前記トッププレートのほぼ全面を覆うトッププレート覆い部と、
前記トッププレート覆い部に形成され、前記開口同志の距離を調整することができる調整手段とを備え、
前記調整手段は、前記トッププレート覆い部を前記開口の一方を含む第1領域と前記開口の他方を含む第2領域とに分離する帯状部分よりなり、
前記帯状部分は、前記開口同志を結ぶ方向の断面が蛇腹形状を有し、
前記トッププレート覆い部には、前記開口より後方部分を谷折りに折り曲げ自在とする折り曲げ線が形成され、
前記帯状部分の前記折り曲げ線上において、前記蛇腹形状の隆起部分の各々にほぼ菱形形状の凹部が形成された、ガスレンジトッププレート覆い。
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