JP4029710B2 - レジストレーションデータの呼出装置及びレジストレーションデータの呼出プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レジストレーション機能を備える装置に係り、特にレジストレーションデータの呼出装置及びレジストレーションデータの呼出プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、レジストレーションデータの呼出装置では、発生させる楽音の音色、音量及びテンポ或いは付加するエフェクト
(効果)の種類等の各種パラメータの設定状態によって楽音発生形態が指定される。そこで、レジストレーション機能を備えたレジストレーションデータの呼出装置では、これら各種パラメータの設定状態をひとまとめにしたレジストレーション情報を予めメモリに登録しておき、このメモリ登録された複数のレジストレーション情報の中から所望の楽音発生形態を指定するレジストレーション情報を選択し、選択されたレジストレーション情報に基づき楽音を形成することができる。
従来から、このレジストレーション機能を有する自動演奏装置が知られている。この種の自動演奏を行う演奏装置は、自動演奏に合わせてユーザーが鍵盤演奏を行うものであり、自動演奏中にレジストレーション呼び出しスイッチが操作された場合、自動的に伴奏関連以外のパラメータだけ呼び出されて、伴奏関連のパラメータの呼び出しを禁止し、この間、ユーザーは所望のパラメータをコンソールパネル上のボタンを操作して伴奏に関わる楽音パラメータを演奏中に変更するように構成されている。(特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平11−224086号公報(第1頁−第5頁、第5図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなレジストレーション機能により、自動演奏途中で多くの設定変更をワンタッチでできるようになったが、ユーザーは鍵盤演奏に忙しく、1つのボタンを押す余裕もない状態の時もあり、このような自動演奏途中に、ユーザーはボタンを操作してレジストレーション情報を呼び出して楽音発生形態の変更を行なうことが困難であった。また、初心者などは、鍵盤演奏に手ー杯で鍵盤から手を離すことができず、レジストレーション呼び出しボタンをタッチする余裕がない場合もある。そのような場合、演奏時中の意図したタイミングで楽音発生形態を変更することは困難であった。
【0005】
本発明は、上述の如き従来の課題を解決するためになされたもので、その目的は、演奏途中でコンソールパネルのボタン操作をすることなく、レジストレーション情報を予め決められたタイミングで自動的に呼び出して常に意図したタイミングで楽音発生形態を変更することができるレジストレーションデータの呼出装置及びレジストレーションの呼び出し方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の解決の手段は以下の通りである。
【0007】
請求項1の構成によれば、上記目的を達成するために、楽音パラメータ群をカレントデータとして記憶するカレントデータ記憶手段と、前記カレントデータ記憶手段に記憶された楽音パラメータ群を変更するパラメータ変更手段と、前記パラメータ変更手段により変更されて前記カレントデータ記憶手段に変更されたパラメータ群を音源に送出する第1のパラメータ送出手段と、外部操作に応答して前記カレントデータ記憶手段に記憶された楽音パラメータ群をレジストレーションデータとして記憶するレジストレーション記憶手段と、前記レジストレーション記憶手段に記憶されたレジストレーションに対して読み出しタイミング位置を設定する読み出しタイミング位置設定手段と、予め記憶された曲データを構成するイベントを順次読み出して前記音源に送出することにより自動演奏を実行する自動演奏手段と、この自動演奏手段により自動演奏が実行されている際に、当該自動演奏の進行位置を検出する検出手段と、前記自動演奏手段にて自動演奏が実行されている際に、前記検出手段にて検出された自動演奏の進行位置が前記読み出しタイミング位置設定手段にて設定された読み出しタイミング位置に到達したときは、前記カレントデータ記憶手段にカレントデータとして記憶されている楽音パラメータ群を前記レジストレーション記憶手段にレジストレーションデータとして記憶されているパラメータ群に更新するパラメータ更新手段と、このパラメータ更新手段により更新された楽音パラメータ群を前記音源に送出する第2のパラメータ送出手段とで構成される。
【0008】
請求項2の構成によれば、更に前記レジストレーション記憶手段は、前記楽音パラメータ群を記憶するエリアを複数有し、前記タイミング位置設定手段は、当該各エリアに記憶された楽音パラメータ夫々に対して読み出しタイミング位置を設定するように構成される。
【0009】
請求項3の構成によれば、前記レジストレーションデータの呼出装置は、前記楽音パラメータ群を記憶可能な保留データ記憶手段と、前記自動演奏手段にて自動演奏が実行されている際に、所定の操作が行われたことを検出する操作検出手段と、この操作検出手段により所定の操作が行われたことを検出した場合には、前記パラメータ変更手段を、前記カレントデータ記憶手段のカレントデータを変更せずに、前記レジストレーション記憶手段にレジストレーションデータとして記憶されている、呼び出されるべき楽音パラメータ群を前記保留データ記憶手段に記憶させるように制御する保留手段と、この保留手段により前記保留データ記憶手段に楽音パラメータ群が記憶されている状態で、前記操作検出手段により前記所定の操作が検出された場合に、前記カレントデータ記憶手段にカレントデータとして記憶されている楽音パラメータ群を前記保留データ記憶手段に記憶された楽音パラメータ群に変更する第2のパラメータ変更手段と、をさらに具備するように構成される。
【0010】
請求項4のコンピュータに実現させるプログラムによれば、カレントデータ記憶手段にカレントデータとして記憶される楽音パラメータ群を設定するパラメータ設定機能と、前記カレントデータ記憶手段に設定されたパラメータ群を音源に送出する第1のパラメータ送出機能と、外部操作に応答して前記カレントデータ記憶手段に記憶された楽音パラメータ群をレジストレーション記憶手段にレジストレーションデータとして記憶させるレジストレーション記憶機能と、前記レジストレーション記憶手段に記憶されたレジストレーションに対して読み出しタイミング位置を設定する読み出しタイミング位置設定機能と、予め記憶された曲データを構成するイベントを順次読み出して前記音源に送出することにより自動演奏を実行する自動演奏機能と、この自動演奏が実行されている際に、当該自動演奏の進行位置を検出する検出機能と、前記自動演奏が実行されている際に、前記検出された自動演奏の進行位置が前記読み出しタイミング位置設定機能にて設定された読み出しタイミング位置に到達したときは、前記カレントデータ記憶手段にカレントデータとして記憶されている楽音パラメータ群を前記レジストレーション記憶手段にレジストレーションデータとして記憶されているパラメータ群に更新するパラメータ更新機能と、この更新された楽音パラメータ群を前記音源に送出する第2のパラメータ送出機能と、を具備して成る。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係るレジストレーションデータの呼出装置の構成例を示したブロック図である。
操作子群1は、レジストレーションの設定に必要な各種複数のスイッチから成り、例えば、電源オンオフ操作時の「電源スイッチ」、モードを選択する「MODEスイッチ」、音色を選択する「音色スイッチ」、音量を設定したり音量を可変する「VOLスイッチ」、リズムを選択する「リズムスイッチ」、テンポを設定する「テンポスイッチ」、自動演奏曲を選択する「曲選択スイッチ」、各種効果音を選択する「効果スイッチ」、自動演奏の開始/終了時に操作する「START/STOPスイッチ」、メモリバンクの番号を指定する「メモリバンク番号スイッチ」、このメモリバンクの読み出しのオンオフを指定する「メモリスイッチ」、レジストレーションを呼び出す「呼び出しスイッチ」、レジストレーションに関わる時間を設定する「時間設定スイッチ」、レジストレーションの呼び出し開始時間を設定する「時間入力スイッチ」、レジストレーションの実行を保留する「保留スイッチ」など各種スイッチから構成されている。
尚、上述の「スイッチ」の呼称を以下「SW」に置き換えて表す。
【0012】
次に、鍵盤2は、複数の鍵からなり、各鍵の下方には押鍵/離鍵を検出する機構が設けられ、押鍵/離鍵操作に応じてキーオン/キーオフ信号及び鍵番号KN(或いはキーコード)がバスライン8を介してCPU4に出力される。
【0013】
インジケーター部3は操作子群1の各種パラメータの設定状態の表示、レジストレーションの予告表示及び呼び出し開始表示、及びレジストレーションの保留表示、等に関する各種状態を表示する。
【0014】
次に、CPU4はROM5に記憶されているプログラムとパラメータの設定状態、及びレジストレーションの設定状態とに基づき各種制御信号を生成して自動演奏の実行処理及びレジストレーションの実行処理を行うと共に、楽音発生装置7に対して発音制御を行う。
【0015】
ROM5は、CPU4が各種機能の処理を実行するための一連のプログラム、複数の自動演奏或いは自動演奏の曲データを記憶する記憶装置である。
【0016】
RAM6は、CPU4がプログラムの処理を実行する際に、レジストレーション等に関わるパラメータ及びタイマ、カウンタを一時的にストアするワークメモリである。
【0017】
楽音発生装置7は、楽音を生成するための波形メモリを有しており、CPU4の生成する制御信号に基づきROM5から供給される曲データに応じた楽音信号を生成し、ディジタルの楽音信号をアナログ波形信号に変換して、不要ノイズを除去するなどフィルタリング処理を施した後、増幅器によって、アナログ波形信号を増幅してスピーカーより放音する。
【0018】
図2はRAM6内のワークメモリエリアにあるレジストレーション設定領域の構成を示す。
RAM6内のワークメモリエリアは「カレントエリア」、「メモリバンクエリア」、「保留エリア」から成り、「カレントエリア」は楽音を発音するのに用いられる各種楽音パラメータ群をストアするエリアであり「パラメータ(1)、パラメータ(2)、・・・パラメータ(n)」がストアされる。
「メモリバンクエリア」はレジストレーションを実行するときに「カレントエリア」からパラメータをコピーしてストアするエリアであり、「メモリバンク(1)メモリバンク(2)、・・・メモリバンク(n)」から成る。
【0019】
「保留エリア」はレジストレーションの実行が保留された場合に、当該レジストレーションに関わるパラメータを一時ストアするエリアであり、「パラメータ(1)、パラメータ(2)、・・・パラメータ(n)」がストアされる。
この「保留エリア」の役割は、自動演奏曲の呼び出し途中においてレジストレーションによるパラメータの呼び出しが実行される前にユーザーが急遽、保留ボタン(図示せず)を押すと、呼び出されるべきパラメータをこの「保留エリア」に一時ストアし、自動演奏の進行過程でこの保留ボタンが再度押されると、この「保留エリア」からパラメータを「カレントエリア」に呼び出して楽音の発生に反映するものである。
【0020】
図3は図2中の「メモリバンク(N)」のメモリ構成を示す。
「メモリバンク(N)」は「パラメータエリア」とレジストレーションによるパラメータの呼び出し開始時間が記録される「時間データ」から成り、「パラメータエリア」は「パラメータ(1)、パラメータ(2)、・・・」がストアされる。
【0021】
図4は、ROM5内に記憶されている自動演奏曲データのメモリ構成を示す。
この自動演奏曲データは「自動演奏曲データ(1)、自動演奏曲データ(2)、・・・自動演奏曲データ(n)」から成り、「自動演奏曲データ」はノートオン/オフ、ベロシティなどのデータである「イベント(1)、イベント(2)・・・」と、次のイベントまでの時間である「タイム(1)、タイム(2)・・・」、がストアされている。
【0022】
図5は、本発明のメインフローチャートを示す。
S501は操作子群1に設けられた電源スイッチ(図示せず)がオンされると、CPU4は図5のS501のイニシャライズ処理を実行する。この処理によって、RAM6内のワークメモリはクリアされ、タイマー、カウンタはリセットされ、各機能は初期化される。
【0023】
イニシャライズ処理が終了するとS502に進みレジストレーション処理を実行する。このレジストレーション処理の詳細については後述する。
レジストレーション処理終了後、ユーザーによる押鍵/離鍵操作に伴いS503の鍵盤処理を実行し、続いて、S504の自動演奏処理を実行する。この自動演奏処理の詳細については後述する。
【0024】
次に、S505のパラメータ設定処理を実行する。このパラメータ設定処理の詳細については後述する。
パラメータ設定処理に続いて、S506のその他の処理を実行して再びS502のレジストレーション処理に戻り、電源スイッチがパワーオフになるまで、レジストレーション処理、鍵盤処理、自動演奏処理、パラメータ設定処理、その他の処理を繰り返す。
【0025】
図6、図7は、図5中のS502のレジストレーション処理の詳細なフローチャートを示す。
先ず、CPU4はS601の処理において操作子群1に設けられているメモリバンクSW(図示せず)が操作されているか否かを判定する。
メモリバンクSWが操作されていれば、S602の処理に進みSW操作されたメモリバンク番号をレジスタNにストアして、S603の処理に移行する。
【0026】
一方、S601の処理でメモリバンクSW操作が成されていなければ、S602の処理を実行せずにS603の処理に移行する。
CPU4は、S603の処理に進むと操作子群1に設けられているメモリSW(図示せず)が「オン」状態であるか否かを判定する。
このS603の判定において、メモリSWが「オン」されていればS604の処理に進み、カレントエリアに格納されているパラメータをレジスタNに対応するメモリバンクエリアにコピーして、S605の処理に進む。
【0027】
一方、S603の判定でメモリSWが「オン」状態でなかったら、S604の処理を実行せずにS605の処理に移行して操作子群1に設けられているモードSW(図示せず)が「オン」状態であるか否かを判定する。
【0028】
このS605の判定でモードSWが「オン」状態であればS606の処理でMODEフラグを反転させて、S607の処理に進むがS605の判定でモードSWが「オン」していなければS606の処理を実行せずにS607の判定処理に移行する。
【0029】
CPU4は、S607の処理において操作子群1に設けられている呼び出しSW「図示せず」が「オン」状態であるか否かを判定する。
このS607の判定で呼び出しSWが「オン」であればS608の処理に進むが、呼び出しSWが「オン」でなければ図7のS701の処理に直接移行する。
【0030】
CPU4はS608の処理に進むと、MODEフラグが「0」であるか否かを判定する。尚、MODEフラグが「0」というのはノーマルモードを示し手動によるレジストレーションを実行するモードである。
モードフラグが「1」であるというのはレジストレーションを手動によらずに自動実行するモードである。
【0031】
この判定でモードフラグが「0」であれば、S609の処理に進んでレジスタNに対応するメモリバンク内のパラメータをカレントエリアにストアしてS610の処理に進むが、モードフラグが「0」でなければ図7のS701の処理にそのまま移行する。
【0032】
次に、CPU4はS610の処理に進むと、カレントエリアにストアされているパラメータを楽音発生装置7の内部に設けられている音源に送出して図7のS701の処理に移行する。
【0033】
CPU4は、S701の処理において、操作子群1に設けられているレジストレーションの時間設定SW(図示せず)が「オン」状態であるか否かを判定する。
時間設定SWが「オン」していればS702の処理に進んで、時間の設定モードを示すTIMEフラグを反転させてからS703の処理に移行する。
【0034】
CPU4は、S701の判定で時間設定SWが「オン」状態でなかったらS702を実行せずにS703の処理に移行する。
次に、CPU4はS703の処理において、操作子群1に設けられているレジストレーションの呼び出し開始時間を入力するための時間入力SWが操作されているか否かを判定する。このS703の判定で時間入力SWが操作されていればS704の処理に進んで、TIMEフラグが「1」であるか否かを判定する。ここでTIMEフラグが「1」であればS705の処理で時間入力SWによって入力された時間をレジスタNに対応するメモリバンク内にストアして、次のS706の処理に移行する。
【0035】
一方、S704の判定でTIMEフラグが「1」でなかったら、レジストレーションの時間設定モードではないので、S705の処理をせずにS706の処理に移行する。
【0036】
次に、CPU4は、S706の処理において、操作子群1に設けられたレジストレーションの実行を保留するSW(図示せず)が「オン」状態であるか否かを判定する。この判定で保留SWが「オン」されていればS707に処理を進め、保留SWが「オン」されていなければ本ルーティンを終了する。
【0037】
次に、CPU4は、S707の処理に進むとMODEフラグが「1」であるか否かを判定し、「1」であればレジストレーションをオートモードを実行することになりS708の処理に移行する。
一方、MODEフラグが「0」であればノーマルモードなのでこのまま本ルーティンを終了する。
【0038】
そして、CPU4はS708の処理に進むとスタートフラグSTFが「1」であるか否かを判定する。スタートフラグSTFが「1」であればS709の処理に進み保留フラグを反転してS710の処理に移行するが、スタートフラグSTFが「0」であればこのまま本ルーティンを終了する。
【0039】
次に、CPU4は、S710の処理において保留フラグが「1」であるか否かを判定し、保留フラグが「1」であればS711の処理に移行するが、保留フラグが「0」であれば本ルーティンを終了する。
そして、S711の処理に進むと、保留エリアにデータがあるか否かを判定する。保留エリアにデータがなければ本ルーティンを終了する。
一方、保留エリアにデータがあればS712の処理に進み保留エリアにストアされているパラメータをカレントエリアにコピーしてS713の処理に移行する。
【0040】
次に、CPU4は、S713の処理に進むとカレントエリアにストアされているパラメータを読み出して楽音発生装置内の音源に送出する。
パラメータを音源に送出し終わると、S714の処理に進んで保留エリアをクリアするとともにインジケーター部3で、点灯中の保留インジケータ(図示せず)を消灯して本ルーティンを終了する。
【0041】
図8、図9、及び図10は図5中のS504自動演奏処理の詳細フローチャートを示す。
CPU4は、S801の処理において操作子群1に設けられてSTART/STOPのSWが「オン」になったか否かを判定する。START/STOPのSWが「オン」になると、S802の処理に進んでスタートフラグSTFを反転してS803の処理に移行するが、START/STOPのSWが「オン」されていなければ図9のS901の処理に進む。スタートフラグSTFが「1」であるか否かを判定する。
つまり、本実施形態においては、START/STOP SWがオンされた場合は図8のS802以下の処理を実行し、オンされていない場合は図9のS901以下の処理を実行するように構成されている。
【0042】
CPU4は、S802の処理でスタートフラグSTFを反転させ、次のS803の処理で、反転させたスタートフラグSTFが「1」であるか否かを判定する。
スタートフラグSTFが「0」の場合は、音源に発音中の楽音を消音するよう指示して(S809)、タイマインタラプトを禁止(S810)するとともに、予告インジケータと保留インジケータを消灯(S811)し、保留エリアをクリア(S812)して本ルーティンを終了する。
【0043】
一方、 スタートフラグSTFが「1」であればS804に進み、自動演奏曲データの先頭にアドレスポインタを移動させてからS805の処理に移る。
そして、S805においてROM5に記憶されている自動演奏曲データを読み出し、S806の処理に進んで読み出された自動演奏曲データが音高、ベロシティなどの演奏情報を示す「イベント」であるか、発音時間/消音時間を示す「タイム」であるかを判定する。
【0044】
この判定で、自動演奏曲データが「イベント」であればこの「イベント」を音源に送出(S807)して、アドレスポインタを進めて(S808)次の自動演奏曲データの読込みを実行するため、S805の処理に戻る。
一方、読み出された自動演奏曲データが「タイム」の場合は、タイマT1にこの「タイム」を書き込み(S813)次に、タイマT2に「0」を書き込んで(S814)、タイマインタラプトの禁止状態を解除して本ルーティンの処理を終了する。(S815)
【0045】
このS815の処理でタイマインタラプトの禁止状態が解除されると、CPU4は定期的な時間間隔で図11に示すインタラプト処理フローを実行する。
まず、S813の処理で自動演奏曲データの「タイム」が書き込まれたタイマT1をデクリメントする。(S1101)
次に、S1102の処理に進み、S814の処理で「0」がセットされたタイマT2をインクリメントしてレジストレーション呼び出し開始までの時間をカウントする。
【0046】
再び、図8のS801の処理に戻って、START/STOPのSWが「オン」されていない場合は、図9のS901の処理に進み、スタートフラグSTFが「1」であるか否かを判定する。
CPU4は、このS901の判定でスタートフラグSTFが「1」であれば、S902の処理でタイマT1が「0」であるか否かを判定する。一方、スタートフラグSTFが「0」であれば、本ルーティンを終了する。
【0047】
CPU4は、S902の判定で上述のタイマインタラプト処理において、デクリメントを繰り返されたタイマT1が「0」であればアドレスポインタを進めて(S903)、次に、このポインタの示す自動演奏曲データを読み出し(S904)、この読み出された自動演奏曲データが「イベント」であるのか、「タイム」であるのかを判定する。(S905)
【0048】
CPU4は、S905の判定で自動演奏曲データが「イベント」であれば、音源にこの読み出された「イベント」を送出して(S906)、再びアドレスポインタの歩進処理(S903)に戻る。一方、S905の判定で自動演奏曲データが「タイム」であれば、この「タイム」をタイマT1に書き込み(S911)、カウンタnに「1」を挿入(S907)してS908の処理に進む。
また、S902の判定で、タイマT1が「0」に到達していない場合も同様に、S907の処理に進みカウンタnに「1」を挿入する。
【0049】
CPU4は、S908の処理において上述のタイマインタラプト処理でインクリメント処理を繰り返された「タイマT2の時間」から「所定時間α」をマイナスした値がカウンタnに対応するメモリバンクの時間データに到達したか否かを判定する。
【0050】
この「所定時間α」は、レジストレーションの呼び出し開始時間が設定された時間T2より手前の「α」の時点で、予めユーザーにレジストレーションの変更タイミングを事前に知らせるための予告時間を示すものである。
【0051】
CPU4は、複数のメモリバンクのうち何れのメモリバンクがレジストレーションの変更タイミングの時間「T2」より前の予告時間「α」に到達したのかを順次検索するため、S912の処理に進んでカウンタnを1つインクリメントして(S912)、カウンタnがメモリバンク数を超えたか否か比較する。(S913)
【0052】
CPU4は、S913の判定においてカウンタnがメモリバンク数を超えた場合は、図10のS1001の処理に進むが、まだカウンタnがメモリバンク数を超えていなければS908の処理に戻りレジストレーションの変更タイミングの時間「T2」より前の予告時間「α」に到達したメモリバンクに相当するカウンタnの検索を繰り返す。
【0053】
一方、S908の判定において、「タイマT2の時間」から「所定時間α」をマイナスした値が、カウンタnに対応するメモリバンクの時間データに到達した場合は、保留フラグが「0」であるか否かを判定する。(S909)
【0054】
このS909の判定において、保留フラグが「0」であれば予告インジケータを点灯して(S910)、図10のS1001の処理に進むとともに、S909の判定で保留フラグが「0」でないときはS910の処理を実行せずに、図10のS1001の処理に進む。
【0055】
CPU4は、S1001の処理に進むとカウンタnに「1」をセットして、このカウンタnに対応するメモリバンクの時間データが前述のタイマT2に等しいか否かを判定する。(S1002)
【0056】
カウンタnに対応するメモリバンクの時間データがタイマT2と等しくなければ、複数のメモリバンクの何れの時間データがレジストレーションの呼び出し時間T2に到達したかを順次検索するため、カウンタnを1つインクリメントする。(S1007)
そしてカウンタnがメモリバンク数を超えたか否かを判定し、(S1008)カウンタnがメモリバンク数を超えたら本ルーティンを終了し、カウンタnがメモリバンク数をまだ超えていなければ再びS1002の処理に戻る。
【0057】
一方、この判定でカウンタnに対応するメモリバンクの時間データがタイマT2の時間と等しくなれば、予告インジケータを消灯して(S1003)、次に、保留フラグが「0」であるか否かを判定する。(S1004)
【0058】
再びS1004の処理に戻って保留フラグが「0」であった場合は、カウンタnに対応するメモリバンクにストアされているパラメータをカレントエリアにコピーする。(S1005)
そして、このカレントエリアにコピーされたパラメータを音源に送出して(S1006)本ルーティンを終了する。
【0059】
一方、S1004の判定で、保留フラグが「1」であった場合は、カウンタnに対応するメモリバンクにストアされているパラメータを「保留エリア」にコピーして(S1009)、保留インジケータを点灯(S1010)して本ルーティンを終了する。
【0060】
図12は図5中のS505パラメータ設定処理の詳細なフローチャートを示す。
CPU4は、S1201の処理において、操作子群1に設けられているパラメータ設定SW(図示せず)が操作されたか否かを判定する。
【0061】
パラメータ設定SWが操作された場合は、カレントエリアにストアされているパラメータをパラメータ設定SWによって設定された新たなパラメータの値に変更する。(S1202)
そして、この変更されたパラメータ値を音源に送出して(S1203)本ルーティンを終了する。
一方、S1201の判定でパラメータ設定SWが操作されていなければそのまま本ルーティンを終了する。
【0062】
本実施の形態によれば、鍵盤演奏が忙しくレジストレーション呼び出しボタンを押す暇もない場合や、初心者など鍵盤演奏に手一杯で鍵盤2から手を離すことができず、レジストレーションボタンにまで手を伸ばす余裕がない場合でも、自動演奏開始から予め設定しておいた時間になると自動的にレジストレーションによるパラメータ呼び出しが行われるので、意図したタイミングで自動演奏曲の楽音発生形態を変更でき、レジストレーション機能を有効に使いこなすことができる。
【0063】
また、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲において、具体的な構成、機能、作用、効果において、他の種々の形態によっても実施することができる。
例えば、上記実施の形態では、レジストレーションの呼び出しは「時間」設定で行っていたが、他のレジストレーションの呼び出しの設定方法として、自動演奏曲の小節数、拍数などで設定してもよい。また、レジストレーションの呼び出し開始タイミングを自動演奏の開始と同時にしたが、レジストレーション呼び出しを待機状態にしておいて、押鍵によってスタートさせてもよい。
【0064】
また、上記したレジストレーションの呼び出しを事前に知らせる予告インジケータ点灯表示、レジストレーションの保留表示或いは、レジストレーションの解除表示等はインジケーター部3の液晶表示部の絵文字により行ってもよいし、専用のLEDをインジケーター部3に設け、これらを点滅することにより行ってもよい。
【0065】
尚、上記実施の形態で説明した動作手順をプログラムとしてプログラム化し、コンピュータに実行させることにより実施できる。その際、コンピュータプログラムはハードディスク等のディスク型記録媒体、半導体メモリやカード型メモリ等の各種メモリ、或いは通信ネットワーク等の各種プログラム記録媒体を通じてコンピュータに供給することができる。
【0066】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、ユーザーは演奏中にレジストレーションボタンを操作することなく、自動的にレジストレーションを呼び出すことができるため、鍵盤演奏に集中することができる。また、本発明はレジストレーションの保留操作をすることによって、ワンパターンによる演奏を回避して演奏の雰囲気に応じた演奏表現に変更することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るレジストレーションデータの呼出装置の構成例を示したブロック図である。
【図2】RAM6内にストアされているデータの構成例を示す。
【図3】図2中のメモリバンクのデータ構成を示す。
【図4】ROM5内の自動演奏曲データの構成を示す。
【図5】本発明の基本フローチャートを示す。
【図6】図5中のレジストレーション処理のフローチャート(その1)を示す。
【図7】図5中のレジストレーション処理のフローチャート(その2)を示す。
【図8】図5中の自動演奏処理のフローチャート(その1)を示す。
【図9】図5中の自動演奏処理のフローチャート(その2)を示す。
【図10】図5中の自動演奏処理のフローチャート(その3)を示す。
【図11】タイマインタラプトのフローチャートを示す。
【図12】図5中のパラメータ設定処理のフローチャートを示す。
【符号の説明】
1 操作子群
2 鍵盤
3 インジケーター部
4 CPU
5 ROM
6 RAM
7 楽音発生装置
Claims (4)
- 楽音パラメータ群をカレントデータとして記憶するカレントデータ記憶手段と、
前記カレントデータ記憶手段に記憶された楽音パラメータ群を変更するパラメータ変更手段と、
前記パラメータ変更手段により変更されて前記カレントデータ記憶手段に変更されたパラメータ群を音源に送出する第1のパラメータ送出手段と、
外部操作に応答して前記カレントデータ記憶手段に記憶された楽音パラメータ群をレジストレーションデータとして記憶するレジストレーション記憶手段と、
前記レジストレーション記憶手段に記憶されたレジストレーションに対して読み出しタイミング位置を設定する読み出しタイミング位置設定手段と、
予め記憶された曲データを構成するイベントを順次読み出して前記音源に送出することにより自動演奏を実行する自動演奏手段と、
この自動演奏手段により自動演奏が実行されている際に、当該自動演奏の進行位置を検出する検出手段と、
前記自動演奏手段にて自動演奏が実行されている際に、前記検出手段にて検出された自動演奏の進行位置が前記読み出しタイミング位置設定手段にて設定された読み出しタイミング位置に到達したときは、前記カレントデータ記憶手段にカレントデータとして記憶されている楽音パラメータ群を前記レジストレーション記憶手段にレジストレーションデータとして記憶されているパラメータ群に更新するパラメータ更新手段と、
このパラメータ更新手段により更新された楽音パラメータ群を前記音源に送出する第2のパラメータ送出手段と、
を具備することを特徴とするレジストレーションデータの呼出装置。 - 前記レジストレーション記憶手段は、前記楽音パラメータ群を記憶するエリアを複数有し、前記タイミング位置設定手段は、当該各エリアに記憶された楽音パラメータ夫々に対して読み出しタイミング位置を設定する請求項1記載のレジストレーションデータの呼出装置。
- 前記レジストレーションデータの呼出装置は、
前記楽音パラメータ群を記憶可能な保留データ記憶手段と、
前記自動演奏手段にて自動演奏が実行されている際に、所定の操作が行われたことを検出する操作検出手段と、
この操作検出手段により所定の操作が行われたことを検出した場合には、前記パラメータ変更手段を、前記カレントデータ記憶手段のカレントデータを変更せずに、前記レジストレーション記憶手段にレジストレーションデータとして記憶されている、呼び出されるべき楽音パラメータ群を前記保留データ記憶手段に記憶させるように制御する保留手段と、
この保留手段により前記保留データ記憶手段に楽音パラメータ群が記憶されている状態で、前記操作検出手段により前記所定の操作が検出された場合に、前記カレントデータ記憶手段にカレントデータとして記憶されている楽音パラメータ群を前記保留データ記憶手段に記憶された楽音パラメータ群に変更する第2のパラメータ変更手段と、
をさらに具備することを特徴とする請求項1記載のレジストレーションデータの呼出装置。 - コンピュータに、
カレントデータ記憶手段にカレントデータとして記憶される楽音パラメータ群を設定するパラメータ設定機能と、
前記カレントデータ記憶手段に設定されたパラメータ群を音源に送出する第1のパラメータ送出機能と、
外部操作に応答して前記カレントデータ記憶手段に記憶された楽音パラメータ群をレジストレーション記憶手段にレジストレーションデータとして記憶させるレジストレーション記憶機能と、
前記レジストレーション記憶手段に記憶されたレジストレーションに対して読み出しタイミング位置を設定する読み出しタイミング位置設定機能と、
予め記憶された曲データを構成するイベントを順次読み出して前記音源に送出することにより自動演奏を実行する自動演奏機能と、
この自動演奏が実行されている際に、当該自動演奏の進行位置を検出する検出機能と、
前記自動演奏が実行されている際に、前記検出された自動演奏の進行位置が前記読み出しタイミング位置設定機能にて設定された読み出しタイミング位置に到達したときは、前記カレントデータ記憶手段にカレントデータとして記憶されている楽音パラメータ群を前記レジストレーション記憶手段にレジストレーションデータとして記憶されているパラメータ群に更新するパラメータ更新機能と、
この更新された楽音パラメータ群を前記音源に送出する第2のパラメータ送出機能と、
を実現させるレジストレーションデータの呼出プログラム。
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| JP2002289832A JP4029710B2 (ja) | 2002-10-02 | 2002-10-02 | レジストレーションデータの呼出装置及びレジストレーションデータの呼出プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2002289832A JP4029710B2 (ja) | 2002-10-02 | 2002-10-02 | レジストレーションデータの呼出装置及びレジストレーションデータの呼出プログラム |
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