JP4031130B2 - 流量計測装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般にガスなどの流量を計測する流量計測装置に係り、特に、流量をセンサなどの電気的手段により計測する流量計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
先ず、流量の計測方式に関して、従来より、ガスなどの流量を計測する方式として、例えば膜式が知られており、この方式の流量計測装置は、ガス流入口に流入しガス流出口から流出するガスを計量する膜式計量部と、該計量部が2枚の隔膜で区画された4つの部屋と、ガスがガス流入口から流入しガス流出口から流出することで行われる隔膜の往復運動を回転運動に変換するとともに隔膜の往復運動を継続するため上記4つの部屋にガスを順次供給するタイミングバルブを駆動する伝達機構部と、隔膜の往復運動に連動したカウンタ機構部とを備えることにより流量を計測するというものである。
【0003】
しかし、上述したような機械動作を伴う膜式の流量計測装置では、構造が大きくなる他、機械動作部分の摩耗による耐久性といった観点から問題があった。そこで、現在では超音波方式によりガス流量を計測する流量計測装置が考案されている。超音波方式を採用することにより、上記膜式の流量計測装置で必要とされた機械動作を伴う伝達機構部及びカウンタ機構部が不要となるため、装置の小型化を図り耐久性の問題を解決することができるという利点がある。この方式の流量計測装置では、超音波を送受する1対の送受波器が、流れの上流と下流に、超音波が流れを横断するように流れ方向にある角度をなして配設されて、上流の送波器が順方向に超音波を発射した時に、下流の受波器に超音波が到達するに要する時間t1と、下流の送波器が逆方向に超音波を発射した時に、上流の受波器に超音波が到達するに要する時間t2との時間差から流体の速度を計測し流量を演算するというものである。この流量演算を式により以下で説明する。
【0004】
1対の送受波器間の距離をL、静止流体中の音速をC、流体の流れの速度をV、超音波が伝搬する軸と流路の中心軸とがなす角度をφとすると、流れの順方向における超音波の伝搬速度は(C+Vcosφ)、流れの逆方向における超音波の伝搬速度は(C−Vcosφ)となる。従って、順方向及び逆方向での超音波の到達時間t1及びt2は、
t1=L/(C+Vcosφ) (1)
t2=L/(C−Vcosφ) (2)
となる。(1)式から(2)式を減算すると、
V=(L/2cosφ)・(1/t1−1/t2)
=(L/2cosφ)・〔(t2−t1)/(t2・t1)〕 (3)
となり、t1及びt2を計測することによって流速Vを求めることができる。
【0005】
なお、t1・t2=L2 /(C2 −V2 cos2 φ)であり、流速Vは音速Cに比べて極めて小さな数値であるので、式中のV2 cos2 φはC2に比べて極めて小さく無視でき、(3)式は
V=(C2 /2Lcosφ)・(t2−t1) (4)
と書き直すことができる。ここで、時間差td=t2−t1、k=C2 /2Lcosφとすると、
V=k・td (5)
となる。流速Vが求められると、流量Qは、流路の断面積をS、構造その他により変化する補正係数をαとすると、
Q=(α・S)・V (6)
=(α・S・k)・td (7)
となり、瞬時流量Qが求められる。この瞬時流量Qを積算することによりガス使用量QS が計量される。
【0006】
次に、流量の計測範囲に関して、従来より、ガス流量を低流量から高流量まで広範囲にわたって精度良く計測したいという要望がある。ところが、流路の形状寸法により必然的に決まる流路定数によって、許容圧力損失以下になるように使用最大流量が抑えられ、広範囲にわたる流量計測を困難なものにしていた。そこで、特開昭63−140916号公報や、実開昭58−8122号公報、また実開昭61−202023号公報に記載の装置では、装置内部に開口面積の大きな主流路と開口面積の小さな副流路を設け、低流量時には主流路を遮断し高流量時には主流路を開放して装置全体の圧力損失を低減して、低流量時には副流路に設けた計測部で流量計測を行い、高流量時には主流路に設けた計測部、又は両流路の計測部で流量計測を行なうことで、広範囲にわたる流量計測を行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記各公報に記載の流量計測装置では、流量を計測するため主流路と副流路に2つの計測部が必要になり、装置が大型になりコストの増大を招くという問題があった。
【0008】
また、主流路を開閉するための機構部、特に、開閉弁のリンク機構の往復動における遊び、前記リンク機構を作動させるスプリングの伸縮方向でのバネ力の違い等に起因して、低流量から高流量へと流量が増大する場合と、高流量から低流量へと流量が減少する場合とで、装置全体の圧力損失対流量特性が一致しないというヒステリシスが存在する可能性があり、そのことが、流量域を切り替えて流路定数を決定し流量の演算を行ううえで流量計測装置の精度を悪化させる要因となり得る。
【0009】
さらに、流路の製造バラツキに起因して、流路の形状寸法を全く同一にはできず、製品間で圧力損失が同一になるように装置を製造できないため、低流路域と高流路域の流路の形状寸法に関する流路定数を固定しにくいという問題も想定される。
【0010】
また、ガス流量計測装置の使用期間中に、水や付着物等の障害物が流路内に生じることにより、流路抵抗が変化し流路の圧力損失が変化するため、装置を使用しているうちに初期の状態に比べて主弁が開閉する際の流量が変化し、正確な流量計測を行うことが困難であった。
【0011】
従って、本発明の目的は、1つの計測部を用いて、広範囲にわたる流量の計測を使用期間にわたり高精度に行うことができ、さらに製造コストが安価である流量計測装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載した発明の流量計測装置は、図1の基本構成図に示すように、主流路24と副流路23とが並列に設けられた流体流路Rと、前記主流路24に設けられ前記流体流路Rにおける流体の流量の増減に応じて開閉される主弁22とを具備した流量計測装置において、前記副流路23に設けられ該副流路23における流体の流速を計測するための計測手段21と、前記計測手段21により計測された流速から流量を算出するための、前記主弁22の開放時の定数と該主弁22の閉塞時の定数とを少なくとも前もって格納している記憶手段3c−1と、前記主弁22の開閉状態を検出する開閉センサ25と、前記開閉センサ25による前記主弁22の開閉状態の検出結果に基づいて、前記記憶手段3c−1に格納されている前記定数のうち前記主弁22の開閉状態に対応する定数を選択する定数選択手段3Cと、前記開閉センサ25により検出される前記主弁22の開閉状態が変化したときに、前記計測手段21により計測された流速が、増加変化の場合は流速増加率に基づいて、また、減少変化の場合は流速減少率に基づいて、低流量から高流量へと流量が増大する場合と、高流量から低流量へと流量が減少する場合とで、装置全体の圧力損失対流量特性が一致しないというヒステリシスが流量測定に与える影響を補正するために、前記定数選択手段3Cにより選択された前記定数を補正し補正後定数とする定数補正手段3Bと、前記定数補正手段3Bにより補正された前記補正後定数と前記計測手段21により計測された流速とに基づいて、前記流体流路Rにおける流体の流量を演算する演算手段3Aとを備えることを特徴とする。
【0013】
請求項1に記載した流量計測装置によれば、開閉センサ25により主弁22の開閉状態が検出されると、記憶手段3c−1に前もって格納されている主弁22の開放時の定数と閉塞時の定数とのうち、検出された開閉状態に対応する定数が定数選択手段3Cにより選択されるので、副流路23における流体の流速を計測手段21により計測するだけで、その結果と定数選択手段3Cにより選択された定数と基にして流体流路Rにおける流体の流量を算出し、装置の小型化と製造コストの低減化とを図ることが可能となる。
【0014】
しかも、主弁22の開閉状態が変化したときには、前記計測手段21により計測された流速が、増加変化の場合は流速増加率に基づいて、また、減少変化の場合は流速減少率に基づいて、低流量から高流量へと流量が増大する場合と、高流量から低流量へと流量が減少する場合とで、装置全体の圧力損失対流量特性が一致しないというヒステリシスが流量測定に与える影響を補正するために、定数選択手段3Cにより選択された定数が定数補正手段3Bにより補正され、この補正後定数と計測手段21により計測された流速とに基づいて、流体流路Rにおける流体の流量が演算手段3Aにより演算されるので、流量の増加時と減少時とで圧力損失に依存する流量変化のヒステリシスが発生したり、主流路24や副流路23の流路抵抗の変化に起因した圧力損失の変動があったとしても、その影響を排除し流体流路Rにおける流体の流量を高精度に計測することが可能となる。
【0015】
また、請求項2に記載した流量計測装置は、請求項1に記載した流量計測装置において、前記開閉センサ25が前記主弁22の開度をさらに検出するように構成されており、前記記憶手段3c−1が、前記計測手段21により計測された流速から流量を算出するための、前記主弁22の開度に応じた定数を前もってさらに格納しており、前記定数選択手段3Cが、前記開閉センサ25による前記主弁22の開閉状態又は開度の検出結果に基づいて、前記記憶手段3c−1に格納されている前記定数のうち前記主弁22の開閉状態又は開度に対応する定数を選択する構成とした。
【0016】
請求項2に記載した流量計測装置によれば、主弁22の開閉状態が変化すると、これに起因して計測手段21により計測される副流路23における流体の流速が変化するので、計測手段21により測定される流速が単に変化したからと言って、流体流路Sの流量自体が実際に変化したものとは一概に言えず、例えば、主弁22の開度が大きくなるとそれにつれて計測手段21により計測される流速が相対的に減少し、反対に、主弁22の開度が小さくなるとそれにつれて計測手段21により計測される流速が相対的に増加することになる。
【0017】
そこで、定数選択手段3Cが、記憶手段3c−1に前もって格納されている定数のうち、主弁22の開度に対応する定数を選択して、この主弁22の開度に対応する定数と計測手段21により計測された流速とに基づいて、演算手段3Aが流体流路Rにおける流体の流量を演算することで、主弁22の開閉状態が変移する途中の、主流路24と副流路23との圧力損失に応じた流体の流量分布が過渡的に変化する状況を考慮に入れて、流体流路Rにおける流体の流量をより一層高精度に計測することが可能となる。
【0018】
請求項3に記載した流量計測装置は、請求項1又は2に記載した流量計測装置において、前記主流路24の流体圧を一方の面に受けると共に前記副流路23の流体圧を他方の面に受け、これら両面に受ける流体の圧力差の変動により第1箇所と第2箇所との間で変位し、該第1箇所では前記主流路24を閉塞する閉塞箇所に前記主弁22を位置させると共に前記第2箇所では前記主流路24を開放する開放箇所に前記主弁22を位置させるダイヤフラム27と、前記演算手段3Aにより演算される前記流体流路Rにおける流体の流量の変化を基に、前記第1箇所と前記第2箇所とのうち一方から他方に向かう動力を前記ダイヤフラム27に付与する駆動手段Mとをさらに備え、前記ダイヤフラム27が、該ダイヤフラム27の両面が受ける流体の圧力差と前記駆動手段Mから付与される動力との合力により、前記第1箇所と前記第2箇所との間で変位する構成とした。
【0019】
請求項3に記載した流量計測装置によれば、駆動手段Mがダイヤフラム27に付与する動力が、ダイヤフラム27の両面が受ける流体の圧力差と同じ向きに作用すると、駆動手段Mから付与される動力は流体の圧力差によるダイヤフラム27の変位を助長するように作用し、ダイヤフラム27の両面が受ける流体の圧力差に対して逆の向きに作用すると、駆動手段Mから付与される動力は流体の圧力差によるダイヤフラム27の変位を阻止するように作用することになる。
【0020】
このため、演算手段3Aにより演算される流体流路Rにおける流体の流量がある値である状態を基準とし、この値を跨いで流体の流量が変化した場合に駆動手段Mからダイヤフラム27に付与される動力の向きを、例えば、それまでのダイヤフラム27の両面が受ける流体の圧力差と同じ向きから逆の向きに逆転させると、両面が受ける流体の圧力差によりダイヤフラム27が第1箇所と第2箇所との間の中途に位置して主弁22が中途半端に開いた状態が長い間継続されず、第1箇所のダイヤフラム27が第2箇所に、或は、その反対に迅速に変位するようになる。
【0021】
したがって、開放箇所の主弁22を閉塞箇所に、或は、その反対に迅速に移動させて、主弁22の開度によって変動する主流路24に流れる流体と副流路23に流れる流体との割合を、主弁22が閉塞箇所以外に位置している状態においてほぼ安定させることが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
図2は、本発明の流量計測装置の一実施形態を示す概略図である。以下では、「流体」を「ガス」と、また「流体計測装置」を「ガスメータ」と呼ぶこともある。図2に示すように、本装置の主要部は、ガスメータ本体2と、マイクロコンピュータ(μCOM)3とで構成されている。ガスメータ本体2は、ガスが流入される入口と、ガスが流出される出口と、4つの圧力室A、B、C、Dとからなり、圧力室Aと圧力室Cとを圧力室D経由で接続する流路が副流路23を構成し、圧力室Aと圧力室Cとを圧力室B経由で接続する流路が主流路24を構成し、圧力室A乃至圧力室Dが全体で流体流路Rを構成している。
【0024】
副流路23には、ガスの流速を計測するための計測手段21が設けられ、本実施形態の場合、計測手段21は従来技術で説明したように超音波振動子を備えた1対の送受波器を有する。計測手段21によって計測された流速データは、μCOM3に送られ後述の処理に用いられる。
【0025】
主流路24には、主弁22、リンク機構26、ダイヤフラム27、及びスプリング28が設けられている。ガス流量が低いと、圧力室Dと圧力室Bの圧力差が小さく、スプリング28がダイヤフラム27を下方へと押圧し、リンク機構26を介して主弁22を右方へと押圧、すなわち主弁22を閉状態にしている。
【0026】
ガス流量が増大すると、計測手段21における圧力損失が増加して圧力室Dと圧力室Bの圧力差が大きくなり、この圧力差が更に大きくなると、スプリング28のばね荷重に打ち勝ってダイヤフラム27が上方へと移動する。ダイヤフラム27の上方への移動に連動してリンク機構26が主弁22を左方へと移動、すなわち主弁22を開状態にして、主流路24を介するガス流路が形成される。主弁22が開いたことを、例えば、反射型光センサや超音波センサ、ホール素子とマグネットの組み合わせによる磁気センサといった検知手段25(開閉センサに相当)が、ダイヤフラム27の上下位置を検知して、主弁22の開度を示す開度信号SとしてμCOM3に送る。この開度信号Sは後述の処理に用いられる。
【0027】
μCOM3は、中央処理ユニット(CPU)3aと、ランダムアクセスメモリ(RAM)3bと、読み出し専用メモリ(ROM)3cとで構成されている。
【0028】
RAM3bには、計測手段21により計測された流速データを格納するためのエリアが含まれるデータエリアがある。またRAM3bには、各種処理作業に用いるワークエリアがあり、このワークエリアには、各種フラグエリア、バッファエリア等が設けられている。
【0029】
ROM3cには、流速データから流量を算出するために、主弁22の開度に応じた定数を前もって格納しているエリア(請求項中の記憶手段3c−1に相当)が含まれるデータエリアがある。またROM3cには、CPU3aに各種処理動作を行わせるための制御プログラムが格納されている。CPU3aの処理動作としては、流量増加時の流路定数を決定するルーチンと、流量減少時の流路定数を決定するルーチンとがあり、それぞれ図3及び図4のフローチャートを参照して以下で詳細に説明する。これら流量増加時及び流量減少時の流路定数を決定するルーチンは、まず流量計測装置の製造時に実行され、次いで、経時的又は市場要因による圧力損失の変化に対して流量計測の精度を維持するために実行される。
【0030】
図3は、流量増加時の流路定数を決定するルーチンを示すフローチャートである。このルーチンをガス流量が0m3 /hで開始すると(ステップS1)、RAM3bの第1開閉動作フラグF1が立っていない(「0」)かどうかを判断する(ステップS2)。ステップS2の判断がN、つまり、第1開閉動作フラグF1が立っている場合は、後述するステップS2に進み、ステップS2の判断がY、つまり、第1開閉動作フラグF1が立っていない場合は、計測手段21が流速を計測するのが何番目のサンプリング時点であるのかを示す変数iが0に設定される(ステップS3)。ここで、計測手段21による流速の計測が連続的に行われず、離散的に行われる理由は、流量計測装置に搭載されるバッテリの寿命を考慮して省電力化を図るためである。次に、ROM3cに前もって格納してある低流量域定数KL を読み出し、流路定数をKL に設定する(ステップS4)。ここで、「低流量域」とは、図5に示すように本発明の実施形態の場合、流量が0から6m3/hの範囲をいう。
【0031】
i=0時点で、計測手段21により流速Vが計測され(ステップS5)、計測された流速データV0 がRAM3bに格納される(ステップS6)。次に、主弁22が開状態にあるか閉状態にあるかを示す開度信号Sが0に等しいか否かを判断する(ステップS7)。ここで、開度信号Sが1の場合とは主弁22が開状態にあることを意味し、また、Sが0の場合とは主弁22が閉状態にあることを意味し、Sが0より上で1より下の場合とは、Sが0に近いほど閉状態に近く1に近いほど開状態に近い半開状態に主弁22があることを意味する。
【0032】
ステップS7において、S=0の場合、変数iを1だけインクリメントして(ステップS8)、ステップS5へと戻りステップS6、S7、S8の処理ステップを繰り返す。
【0033】
上記のようにしてステップS5、S6、S7、S8を繰り返し、流速計測のN番目のサンプリング時点で、ステップS7における判断の結果S≠0となった場合、CPU3aは主弁22が開き始めたと判断し、RAM3bに格納されている主弁22が開き始める前の流速データVN-1 、及びVN-2 をRAM3bから読み出す(ステップS9)。次に、流量増加時の流速増加率KU =(VN-1 −VN-2 )/Δtを算出する(ステップS10)。ここで、Δtは流速計測のサンプリング時間間隔である。ステップS10での結果に基づき、流量増加時の補正係数α(KU )を決定する(ステップS11)。次に、ROM3cに前もって格納してある定数のうち、現時点の開度信号Sが示す主弁22の開度に対応する高流量域定数KHSを読み出す(ステップS12)。ここで、「高流量域」とは、図5に示すように本発明の実施形態の場合、流量が5から100m3/hの範囲をいう。
【0034】
次に、高流量域の補正定数をα(KU )・KHSとして設定し(ステップS13)、続いて、開度信号Sが1に等しいか否かを判断する(ステップS14)。ステップS14において、S≠1の場合、第1開閉動作フラグF1を立てた後(ステップS15)、流量増加時の流路定数を決定するルーチンを終了して(ステップS17)、このルーチンの結果得られた補正定数に基づき、流量情報を算出する。
【0035】
ステップS14において、S=1の場合は、第1開閉動作フラグF1を降ろした後(ステップS16)、流量増加時の流路定数を決定するルーチンを終了して(ステップS17)、このルーチンの結果得られた補正定数に基づき、流量情報を算出する。
【0036】
図4は、流量減少時の流路定数を決定するルーチンを示すフローチャートである。このルーチンをガス流量が7m3 /h以上で開始すると(ステップS18)、RAM3bの第2開閉動作フラグF3が立っていない(「0」)かどうかを判断する(ステップS19)。ステップS19の判断がN、つまり、第2開閉動作フラグF3が立っている場合は、後述するステップS29に進み、ステップS19の判断がY、つまり、第2開閉動作フラグF3が立っていない場合は、計測手段21が流速を計測するのが何番目のサンプリング時点であるのかを示す変数iが0に設定される(ステップS20)。次に、ROM3cに前もって格納してある高流量域定数KH を読み出し、流路定数をKH に設定する(ステップS21)。
【0037】
i=0時点で、計測手段21により流速Vが計測され(ステップS22)、計測された流速データV0 がRAM3bに格納される(ステップS23)。次に、開度信号Sが1に等しいか否かを判断する(ステップS24)。
【0038】
ステップS24において、S≠1である即ち主弁22がまだ開状態にある場合、変数iを1だけインクリメントして(ステップS25)、ステップS22へと戻りステップS23、S24、S25の処理ステップを繰り返す。
【0039】
上記のようにしてステップS22、S23、S24、S25を繰り返し、流速計測のN番目のサンプリング時点で、ステップS24における判断の結果S=0となった場合、CPU3aは主弁22が閉じ始めたと判断し、RAM3bに格納されている主弁22が閉じ始める前の流速データVN-1 、及びVN-2 をRAM3bから読み出す(ステップS26)。次に、流量減少時の流速減少率KD =(VN-1 −VN-2 )/Δtを算出し(ステップS27)、ステップS27での結果に基づき、流量減少時の補正係数α(KD )を決定する(ステップS28)。次に、ROM3cに前もって格納してある定数のうち、現時点の開度信号Sが示す主弁22の開度に対応する低流量域定数KLSを読み出す(ステップS29)。
【0040】
次に、低流量域の補正定数をα(KD )・KLSとして設定し(ステップS30)、続いて、開度信号Sが0に等しいか否かを判断する(ステップS31)。ステップS31において、S≠0の場合、第2開閉動作フラグF3を立てた後(ステップS32)、流量減少時の流路定数を決定するルーチンを終了して(ステップS34)、このルーチンの結果得られた補正定数に基づき、流量情報を算出する。
【0041】
ステップS31において、S=1の場合は、第2開閉動作フラグF3を降ろした後(ステップS33)、流量減少時の流路定数を決定するルーチンを終了して(ステップS34)、このルーチンの結果得られた補正定数に基づき、流量情報を算出する。
【0042】
図5に示すように、本発明の実施形態の場合、演算処理を行って低流路域定数と高流路域定数を切り換える流量の範囲は、4から7m3/hに設定している。
【0043】
なお、図3のフローチャートにおけるステップS12の処理内容と、図4のフローチャートにおけるステップS29の処理内容とが、特許請求の範囲の定数補正手段3B及び定数選択手段3Cに対応し、図3及び図4のフローチャートに示すルーチンにより得られた補正定数に基づき流量情報を算出する処理が、特許請求の範囲の演算手段3Aに対応している。
【0044】
図2に示す本発明の実施形態によれば、流量の増加時と減少時における前記ヒステリシス及び流路の製造バラツキの影響を排除して最適な流路定数を決定することが可能になる。
【0045】
なお、開閉センサ25が主弁22の開状態時のダイヤフラム27の位置と主弁22の閉状態時のダイヤフラム27の位置との2つの位置だけを検出するものとし、その検出位置に応じて主弁22の開閉状態のみをμCOM3が判断し、その判断結果に応じて、計測手段21からの流速データVのみによる全ガス流量の計測を、主弁22の閉状態時に用いる低流量域係数KL と主弁22の開状態時に用いる高流量域定数KH との2つの係数だけで行うようにしてもよい。
【0046】
しかし、本実施形態のように、開閉センサ25からの主弁22の開度を示す開度信号Sにより、主弁22の開度に対応する高流量域定数KHSや低流量域定数KLSをROM3cから読み出し、これらを用いて計測手段21からの流速データVのみによる全ガス流量の計測を行うようにすれば、主弁22の開閉状態が変移する途中の、圧力室Bと圧力室Dとの圧力損失に応じたガスの流量分布が過渡的に変化する状況を考慮に入れて、ガスの全流量をより一層高精度に計測することができるので、有利である。
【0047】
次に、本発明の他の実施形態を説明する。図6は、本発明の流量計測装置の他の実施形態を示す概略図であり、図6中図2に示す部材、部分と同一のものには、図2において付したものと同一の引用符号を付して、重複する説明を省略する。
【0048】
そして、本実施形態の流量計測装置では、μCOM3の制御により駆動される電磁ソレノイド29が圧力室Dに設けられていて、この電磁ソレノイド29のロッド29aにダイヤフラム27が連結されている点において、図2に示す流量計測装置とは構成が異なっている。また、本実施形態の流量計測装置では、μCOM3のROM3cに格納された制御プログラムが、図2に示す流量計測装置のμCOM3のROM3cに格納された制御プログラムとは若干異なっており、その他の点は、図2に示す流量計測装置と同様に構成されている。
【0049】
そして、本実施形態の流量計測装置におけるCPU3aの処理動作としては、流量増加時の流路定数を決定するルーチンと、流量減少時の流路定数を決定するルーチンとがあり、それぞれ図7及び図8のフローチャートを参照して以下で詳細に説明する。これら流量増加時及び流量減少時の流路定数を決定するルーチンは、まず流量計測装置の製造時に実行され、次いで、経時的又は市場要因による圧力損失の変化に対して流量計測の精度を維持するために実行される。
【0050】
図7は、流量増加時の流路定数を決定するルーチンを示すフローチャートである。このルーチンをガス流量が0m3 /hで開始すると(ステップS41)、計測手段21が流速を計測するのが何番目のサンプリング時点であるのかを示す変数iが0に設定される(ステップS42)。ここで、計測手段21による流速の計測が連続的に行われず、離散的に行われる理由は、流量計測装置に搭載されるバッテリの寿命を考慮して省電力化を図るためである。次に、ROM3cに前もって格納してある低流量域定数KL を読み出し、流路定数をKL に設定する(ステップS43)。ここで、「低流量域」とは、図5に示すように本発明の実施形態の場合、流量が0から6m3/hの範囲をいう。
【0051】
i=0時点で、計測手段21により流速Vが計測され(ステップS44)、計測された流速データV0 がRAM3bに格納される(ステップS45)。次に、RAM3bに格納されている最新の流速データVi が所定の基準流速Vthを超えているか否かを判断する(ステップS46)。ステップS46において、最新の流速データVi が基準流速Vthを超えていない場合、変数iを1だけインクリメントして(ステップS47)、ステップS44へと戻りステップS45、S46、S47の処理ステップを繰り返す。
【0052】
上記のようにしてステップS44、S45、S46、S47を繰り返し、流速計測のN番目のサンプリング時点で、ステップS46における判断の結果、最新の流速データVi が基準流速Vthを超えた場合、閉状態の主弁22を開状態に変移させるべく、ロッド29aが図6中上方向に移動するように電磁ソレノイド29を開方向へ駆動させる(ステップS48)。
【0053】
次に、RAM3bに格納されている主弁22が開き始める前の流速データVN-1 、及びVN-2 をRAM3bから読み出す(ステップS49)。次に、流量増加時の流速増加率KU =(VN-1 −VN-2 )/Δtを算出する(ステップS50)。ここで、Δtは流速計測のサンプリング時間間隔である。ステップS50での結果に基づき、流量増加時の補正係数α(KU )を決定する(ステップS51)。次に、ROM3cに前もって格納してある高流量域定数KH を読み出す(ステップS52)。ここで、「高流量域」とは、図5に示すように本発明の実施形態の場合、流量が5から100m3/hの範囲をいう。
【0054】
次に、高流量域の補正定数をα(KU )・KH として設定し(ステップS53)、流量増加時の流路定数を決定するルーチンを終了して(ステップS54)、このルーチンの結果得られた補正定数に基づき、流量情報を算出する。
【0055】
図8は、流量減少時の流路定数を決定するルーチンを示すフローチャートである。このルーチンをガス流量が7m3 /h以上で開始すると(ステップS55)、計測手段21が流速を計測するのが何番目のサンプリング時点であるのかを示す変数iが0に設定される(ステップS56)。次に、ROM3cに前もって格納してある高流量域定数KH を読み出し、流路定数をKH に設定する(ステップS57)。
【0056】
i=0時点で、計測手段21により流速Vが計測され(ステップS58)、計測された流速データV0 がRAM3bに格納される(ステップS59)。次に、RAM3bに格納されている最新の流速データVi が基準流速Vthを下回っているか否かを判断する(ステップS60)。ステップS24において、最新の流速データVi が基準流速Vthを下回っていない場合、変数iを1だけインクリメントして(ステップS61)、ステップS22へと戻りステップS58、S59、S60の処理ステップを繰り返す。
【0057】
上記のようにしてステップS58、S59、S60、S61を繰り返し、流速計測のN番目のサンプリング時点で、ステップS60における判断の結果、最新の流速データVi が基準流速Vthを下回った場合、開状態の主弁22を閉状態に変移させるべく、ロッド29aが図6中下方向に移動するように電磁ソレノイド29を閉方向へ駆動させる(ステップS62)。
【0058】
次に、RAM3bに格納されている主弁22が閉じ始める前の流速データVN-1 、及びVN-2 をRAM3bから読み出す(ステップS63)。次に、流量減少時の流速減少率KD =(VN-1 −VN-2 )/Δtを算出し(ステップS64)、ステップS64での結果に基づき、流量減少時の補正係数α(KD )を決定する(ステップS65)。次に、ROM3cに前もって格納してある低流量域定数KL を読み出す(ステップS66)。
【0059】
次に、低流量域の補正定数をα(KD )・KL として設定し(ステップS67)、流量減少時の流路定数を決定するルーチンを終了して(ステップS68)、このルーチンの結果得られた補正定数に基づき、流量情報を算出する。
【0060】
なお、図7のフローチャートにおけるステップS53の処理内容と、図8のフローチャートにおけるステップS67の処理内容とが、特許請求の範囲の定数補正手段3B及び定数選択手段3Cに対応し、図7及び図8のフローチャートに示すルーチンにより得られた補正定数に基づき流量情報を算出する処理が、特許請求の範囲の演算手段3Aに対応している。
【0061】
また、図7のフローチャートにおけるステップS48及び図8のフローチャートにおけるステップS62の処理内容が、特許請求の範囲の駆動手段Mに対応し、これらと電磁ソレノイド29とで、駆動手段Mが構成されている。
【0062】
本実施形態の流量計測装置によれば、ダイヤフラム27の両面が受ける圧力室Bのガスと圧力室Dのガスとの差圧の変化によりダイヤフラム27が変位しかかっても、電磁ソレノイド29が駆動されなければダイヤフラム27の変位は実際には起こらず、反対に、ダイヤフラム27を反転させきれる(反転完了させることのできる)だけの力が圧力室Bのガスと圧力室Dのガスとの差圧にはないとしても、電磁ソレノイド29が駆動されることで、この電磁ソレノイド29のロッド29aから伝わる動力が圧力室Bのガスと圧力室Dのガスとの差圧に足し合わされて、ダイヤフラム27が確実かつ迅速に反転されるようになる。
【0063】
そのため、主弁22の開閉動作を早め、その中途における主流路24と副流路23とのガス流分布が変動する過渡的期間を短くして、計測手段21からの流速データVのみによる全ガス流量の計測を、主弁22の閉状態時に用いる低流量域係数KL と主弁22の開状態時に用いる高流量域定数KH との2つの係数だけで、高精度に行うことができる。
【0064】
なお、図7及び図8のフローチャートに示すプログラムのように、本実施形態では開閉センサ25の開度信号Sを確認するステップを設けていないが、図7のステップS48の後や図8のステップS62の後に、開閉センサ25の開度信号Sが0であるか1であるかを確認し、主弁22の開閉が確実に完了しているかを確認するようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載した発明の流量計測装置は、主流路と副流路とが並列に設けられた流体流路と、前記主流路に設けられ前記流体流路における流体の流量の増減に応じて開閉される主弁とを具備した流量計測装置において、前記副流路に設けられ該副流路における流体の流速を計測するための計測手段と、前記計測手段により計測された流速から流量を算出するための、前記主弁の開放時の定数と該主弁の閉塞時の定数とを少なくとも前もって格納している記憶手段と、前記主弁の開閉状態を検出する開閉センサと、前記開閉センサによる前記主弁の開閉状態の検出結果に基づいて、前記記憶手段に格納されている前記定数のうち前記主弁の開閉状態に対応する定数を選択する定数選択手段と、前記開閉センサにより検出される前記主弁の開閉状態が変化したときに、前記計測手段により計測された流速が、増加変化の場合は流速増加率に基づいて、また、減少変化の場合は流速減少率に基づいて、低流量から高流量へと流量が増大する場合と、高流量から低流量へと流量が減少する場合とで、装置全体の圧力損失対流量特性が一致しないというヒステリシスが流量測定に与える影響を補正するために、前記定数選択手段により選択された前記定数を補正し補正後定数とする定数補正手段と、前記定数補正手段により補正された前記補正後定数と前記計測手段により計測された流速とに基づいて、前記流体流路における流体の流量を演算する演算手段とを備えることを特徴とする。
【0066】
請求項1に記載の流量計測装置によれば、開閉センサにより主弁の開閉状態が検出されると、記憶手段に前もって格納されている主弁の開放時の定数と閉塞時の定数とのうち、検出された開閉状態に対応する定数が定数選択手段により選択されるので、副流路における流体の流速を計測手段により計測するだけで、その結果と定数選択手段により選択された定数と基にして流体流路における流体の流量を算出し、装置の小型化と製造コストの低減化とを図ることができる。
【0067】
しかも、主弁の開閉状態が変化したときには、前記計測手段により計測された流速が、増加変化の場合は流速増加率に基づいて、また、減少変化の場合は流速減少率に基づいて、低流量から高流量へと流量が増大する場合と、高流量から低流量へと流量が減少する場合とで、装置全体の圧力損失対流量特性が一致しないというヒステリシスが流量測定に与える影響を補正するために、定数選択手段により選択された定数が定数補正手段により補正され、この補正後定数と計測手段により計測された流速とに基づいて、流体流路における流体の流量が演算手段により演算されるので、流量の増加時と減少時とで圧力損失に依存する流量変化のヒステリシスが発生したり、主流路や副流路の流路抵抗の変化に起因した圧力損失の変動があったとしても、その影響を排除し流体流路における流体の流量を高精度に計測することができる。
【0068】
また、請求項2に記載した流量計測装置は、請求項1に記載した流量計測装置において、前記開閉センサが前記主弁の開度をさらに検出するように構成されており、前記記憶手段が、前記計測手段により計測された流速から流量を算出するための、前記主弁の開度に応じた定数を前もってさらに格納しており、前記定数選択手段が、前記開閉センサによる前記主弁の開閉状態又は開度の検出結果に基づいて、前記記憶手段に格納されている前記定数のうち前記主弁の開閉状態又は開度に対応する定数を選択する構成とした。
【0069】
請求項2に記載した流量計測装置によれば、主弁の開閉状態が変化すると、これに起因して計測手段により計測される副流路における流体の流速が変化するので、計測手段により測定される流速が単に変化したからと言って、流体流路の流量自体が実際に変化したものとは一概に言えず、例えば、主弁の開度が大きくなるとそれにつれて計測手段により計測される流速が相対的に減少し、反対に、主弁の開度が小さくなるとそれにつれて計測手段により計測される流速が相対的に増加することになる。
【0070】
そこで、定数選択手段が、記憶手段に前もって格納されている定数のうち、主弁の開度に対応する定数を選択して、この主弁の開度に対応する定数と計測手段により計測された流速とに基づいて、演算手段が流体流路における流体の流量を演算することで、主弁の開閉状態が変移する途中の、主流路と副流路との圧力損失に応じた流体の流量分布が過渡的に変化する状況を考慮に入れて、流体流路における流体の流量をより一層高精度に計測することができる。
【0071】
請求項3に記載した流量計測装置は、請求項1又は2に記載した流量計測装置において、前記主流路の流体圧を一方の面に受けると共に前記副流路の流体圧を他方の面に受け、これら両面に受ける流体の圧力差の変動により第1箇所と第2箇所との間で変位し、該第1箇所では前記主流路を閉塞する閉塞箇所に前記主弁を位置させると共に前記第2箇所では前記主流路を開放する開放箇所に前記主弁を位置させるダイヤフラムと、前記演算手段により演算される前記流体流路における流体の流量の変化を基に、前記第1箇所と前記第2箇所とのうち一方から他方に向かう動力を前記ダイヤフラムに付与する駆動手段とをさらに備え、前記ダイヤフラムが、該ダイヤフラムの両面が受ける流体の圧力差と前記駆動手段から付与される動力との合力により、前記第1箇所と前記第2箇所との間で変位する構成とした。
【0072】
請求項3に記載した流量計測装置によれば、駆動手段がダイヤフラムに付与する動力が、ダイヤフラムの両面が受ける流体の圧力差と同じ向きに作用すると、駆動手段から付与される動力は流体の圧力差によるダイヤフラムの変位を助長するように作用し、ダイヤフラムの両面が受ける流体の圧力差に対して逆の向きに作用すると、駆動手段から付与される動力は流体の圧力差によるダイヤフラムの変位を阻止するように作用することになる。
【0073】
このため、演算手段により演算される流体流路における流体の流量がある値である状態を基準とし、この値を跨いで流体の流量が変化した場合に駆動手段からダイヤフラムに付与される動力の向きを、例えば、それまでのダイヤフラムの両面が受ける流体の圧力差と同じ向きから逆の向きに逆転させると、両面が受ける流体の圧力差によりダイヤフラムが第1箇所と第2箇所との間の中途に位置して主弁が中途半端に開いた状態が長い間継続されず、第1箇所のダイヤフラムが第2箇所に、或は、その反対に迅速に変位するようになる。
【0074】
したがって、開放箇所の主弁を閉塞箇所に、或は、その反対に迅速に移動させて、主弁の開度によって変動する主流路に流れる流体と副流路に流れる流体との割合を、主弁が閉塞箇所以外に位置している状態においてほぼ安定させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流量計測装置の基本構成図である。
【図2】本発明の流量計測装置の一実施形態を示す概略図である。
【図3】流量増加時の流路定数を決定するルーチンを示すフローチャートである。
【図4】流量減少時の流路定数を決定するルーチンを示すフローチャートである。
【図5】低流量域、高流量域、及び流路定数の切替範囲を示す図である。
【図6】本発明の流量計測装置の他の実施形態を示す概略図である。
【図7】流量増加時の流路定数を決定するルーチンを示すフローチャートである。
【図8】流量減少時の流路定数を決定するルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 ガスメータ本体
21 計測手段
22 主弁
23 副流路
24 主流路
25 開閉センサ
26 リンク機構
27 ダイヤフラム
28 ダイヤフラムスプリング
3 マイクロコンピュータ(μCOM)
3a CPU
3b RAM
3c ROM
3b−1 第1の記憶手段
3c−1 第2の記憶手段
3A 演算手段
Claims (3)
- 主流路と副流路とが並列に設けられた流体流路と、前記主流路に設けられ前記流体流路における流体の流量の増減に応じて開閉される主弁とを具備した流量計測装置において、
前記副流路に設けられ該副流路における流体の流速を計測するための計測手段と、
前記計測手段により計測された流速から流量を算出するための、前記主弁の開放時の定数と該主弁の閉塞時の定数とを少なくとも前もって格納している記憶手段と、
前記主弁の開閉状態を検出する開閉センサと、
前記開閉センサによる前記主弁の開閉状態の検出結果に基づいて、前記記憶手段に格納されている前記定数のうち前記主弁の開閉状態に対応する定数を選択する定数選択手段と、
前記開閉センサにより検出される前記主弁の開閉状態が変化したときに、前記計測手段により計測された流速が、増加変化の場合は流速増加率に基づいて、また、減少変化の場合は流速減少率に基づいて、低流量から高流量へと流量が増大する場合と、高流量から低流量へと流量が減少する場合とで、装置全体の圧力損失対流量特性が一致しないというヒステリシスが流量測定に与える影響を補正するために、前記定数選択手段により選択された前記定数を補正し補正後定数とする定数補正手段と、
前記定数補正手段により補正された前記補正後定数と前記計測手段により計測された流速とに基づいて、前記流体流路における流体の流量を演算する演算手段と、
を備えることを特徴とする流量計測装置。 - 前記開閉センサは前記主弁の開度をさらに検出するように構成されており、前記記憶手段は、前記計測手段により計測された流速から流量を算出するための、前記主弁の開度に応じた定数を前もってさらに格納しており、前記定数選択手段は、前記開閉センサによる前記主弁の開閉状態又は開度の検出結果に基づいて、前記記憶手段に格納されている前記定数のうち前記主弁の開閉状態又は開度に対応する定数を選択する請求項1記載の流量計測装置。
- 前記主流路の流体圧を一方の面に受けると共に前記副流路の流体圧を他方の面に受け、これら両面に受ける流体の圧力差の変動により第1箇所と第2箇所との間で変位し、該第1箇所では前記主流路を閉塞する閉塞箇所に前記主弁を位置させると共に前記第2箇所では前記主流路を開放する開放箇所に前記主弁を位置させるダイヤフラムと、前記演算手段により演算される前記流体流路における流体の流量の変化を基に、前記第1箇所と前記第2箇所とのうち一方から他方に向かう動力を前記ダイヤフラムに付与する駆動手段とをさらに備え、前記ダイヤフラムが、該ダイヤフラムの両面が受ける流体の圧力差と前記駆動手段から付与される動力との合力により、前記第1箇所と前記第2箇所との間で変位する請求項1又は2記載の流量計測装置。
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Cited By (1)
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| CN109668600A (zh) * | 2019-01-30 | 2019-04-23 | 深圳市普颂电子有限公司 | 一种宽量程比转子流量计 |
-
1998
- 1998-12-17 JP JP35910498A patent/JP4031130B2/ja not_active Expired - Fee Related
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