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JP4899141B2 - ガスメータ - Google Patents
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JP4899141B2 - ガスメータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天然ガス、プロパンガス(LPG)等のガス流量を検出するガスメータに関する。
【0002】
【従来の技術】
飲食店や工場等では、熱源としてガスが使用されている。このような飲食店や工場等では、ガス流量の最小値と最大値との差が非常に大きい。このため、ガス流量を検出するガスメータには、ガス流量を小流量から大流量まで広範囲にわたって検出可能であることが要求される。
ところで、飲食店や工場等のような広範囲にわたるガス流量を正確に検出することができる流量検出手段は大型で、非常に高価である。
そこで、従来のガスメータは、弁(流量調節手段)が設けられた大流量用(大口径)の主流路と、弁をバイパスするように設けられた小流量用(小口径)の副流路とを備えている。そして、主流路の、副流路でバイパスされない部分に大流量用の第1流量検出手段を設け、副流路に小流量用の第2流量検出手段を設けている。
また、ガスメータには、弁を開閉制御する制御手段が設けられている。この制御手段は、第1流量検出手段あるいは第2流量検出手段の出力に基づいて弁を開閉制御する。すなわち、大流量のガスを供給する場合(ガスの使用量が多い場合)には、弁を開制御してガスを主流路及び副流路に流す。小流量のガスを供給する場合(ガスの使用量が少ない場合)には、弁を閉制御してガスを副流路のみに流す。
また、第1流量検出手段及び第2流量検出手段の出力に基づいてガス流量を検出している。
【0003】
従来のガスメータでは、第1流量検出手段及び第2流量検出手段として電気的な流量検出手段を用いているため、電源が必要である。ここで、ガスメータは、外部電源に接続し難い場所に設置されることが多い。そこで、第1流量検出手段及び第2流量検出手段の電源として内蔵電池が用いられている。
一方、第1流量検出手段及び第2流量検出手段を連続動作させると、内蔵電池の使用可能時間が短くなる。そこで、内蔵電池の使用可能時間を長くするために、第1流量検出手段及び第2流量検出手段の一方を選択的に動作させている。さらに、第1流量検出手段及び第2流量検出手段を動作させる時には、所定時間毎(例えば、2秒毎)に間欠動作させている。
ここで、ガス流量は脈動的に変動するため、流量検出手段を長い時間間隔(例えば、2秒毎)で間欠動作させて得た検出流量値に基づいて弁を制御すると、弁の制御が安定しない。そこで、第1流量検出手段あるいは第2流量検出手段を間欠動作させて得た検出流量値を補正処理し、補正処理した補正流量値により調節手段を制御している。
この場合、弁が閉制御されている時には、第2流量検出手段の検出流量値を補正処理した補正流量値が上限流量設定値に達すると、弁を開制御する。
また、弁が開制御されている時には、第1流量検出手段の検出流量値を補正処理した補正流量値が下限流量設定値に達すると、弁を閉制御する。
なお、上限流量設定値と下限流量設定値は、弁の制御特性にヒステリシスを持たせるための設定値である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のガスメータは、前記したように、弁が閉制御されている時には、第2流量検出手段の検出流量値を補正処理した補正流量値が上限流量設定値に達すると弁を開制御している。
ガスメータは、内蔵電池の使用可能時間を長くするために、消費電流を極力低減できるように構成されている。第1流量検出手段及び第2流量検出手段の選択動作及び間欠動作も、消費電流を低減するためのものである。また、弁を開閉制御する際にも電流を消費する。例えば、弁を閉状態から開状態(全閉位置から全開位置)に動作させる際には、弁の全閉位置から全開位置までの弁の移動量にほぼ比例した電流が消費される。また、消費電流を低減するために、保持電流が不要な弁を用いている。
ところで、ガスメータを選択する際には、ガスの使用量に対応するガスメータが選択される。しかしながら、飲食店や工場等では、最大使用量のガスを使用する時間帯は少ない。すなわち、弁を最大使用量に対応する全開位置まで移動させる必要がある場合は少なく、通常は弁を全閉位置と全開位置の間の中間位置に移動させるだけで充分な場合が多い。
このように、従来のガスメータでは、必要がない場合でも弁を全開位置まで移動させているため、弁の移動のための電流を無駄に消費していた。
そこで、本発明は、弁の位置(開度量)をガスの使用量に応じて適切に制御することにより、調節手段を駆動するための消費電流を低減したガスメータを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりのガスメータである。
請求項1に記載のガスメータでは、制御手段は、調節手段が全閉位置にある時にガス流量値が第1の所定流量値以上となった場合は調節手段を全閉位置と全開位置の間の第1開度の位置に制御し、調節手段が第1開度の位置にある時にガス流量値が第1の所定流量値より高い第2の所定流量値以上となった場合は調節手段を全開位置に制御する。請求項1に記載のガスメータを用いれば、調節手段の位置(開度量)をガスの使用量に応じて適切に制御できるので、消費電流を低減できる。
【0006】
また、本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりのガスメータである。
請求項2に記載のガスメータでは、制御手段は、調節手段が全開位置にある時にガス流量値が第2の所定流量値より低く第1の所定流量値より高い第4の所定流量値未満になった場合は第1開度の位置に制御し、調節手段が第1開度の位置にある時にガス流量値が第1の所定流量値より低い第3の所定流量値未満になった場合は全閉位置に制御する。請求項2に記載のガスメータを用いれば、全開位置の流量が必要な時だけ調節手段を全開位置に制御するので、従来に対して消費電流を低減できる。
【0007】
また、本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりのガスメータである。
請求項3に記載のガスメータでは、制御手段は、調節手段が第1開度の位置または全開位置にある時にガス流量値が第1の所定流量値より低い第3の所定流量値未満になった場合は、第1開度の位置または全開位置から全閉位置に制御する。請求項3に記載のガスメータを用いれば、全開位置から第1開度の位置に制御されることがなく、調節手段を閉じる側に制御する場合は全閉のみとする。このため、調節手段の動作回数を低減できるので、更に消費電流を低減できる。
【0008】
また、本発明の第4発明は、請求項4に記載されたとおりのガスメータである。
請求項4に記載のガスメータでは、前記調節手段は、開口部の大きさを調節可能な弁とステップモータにて構成され、前記弁は、固定部材と可動部材にて構成され、前記固定部材に対して前記可動部材を回転させることで前記開口部の大きさが変化するように構成されており、前記開口部は、流路の軸方向に対して垂直となるように設定されており、前記可動部材を回転させる方向であって前記開口部の大きさを変化させる方向は、流路の軸方向に対して垂直な方向である。請求項4に記載のガスメータを用いれば、流路の軸方向に流れるガスは、開口部に対してほぼ垂直に通過するので、ガスの流れに対する抵抗を最小限にでき、ガスの圧力損失を最小限にすることができる。このため、第1開度の位置を、より最適(より少ない開度量)に設定でき、消費電流をより低減できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明のガスメータの一実施の形態のブロック図を示している。
本実施の形態のガスメータは、大流量(所定流量以上)のガスを供給可能な主流路10と、小流量(所定流量未満)のガスを供給可能な副流路20を備えている。副流路で流すことができるガスの量が小流量であり、主流路で流さなければならないガスの量が大流量である。主流路10には、調節手段30が設けられている。調節手段30としては、例えば、主流路10の流路を開閉する弁が用いられる。副流路20は、主流路10に設けられた調節手段30をバイパスするように設けられている。第1流量検出手段40は、副流路20でバイパスされていない主流路10の部分に設けられており、大流量検出用のものである。第2流量検出手段50は、副流路20に設けられており、小流量検出用のものである。制御手段100は、第1流量検出手段40及び第2流量検出手段50の検出出力に基づいて、調節手段30の制御や、ガス使用量の積算等を行う。
また、電源120は、制御手段100に接続され、制御手段100、第1流量検出手段40、第2流量検出手段50、調節手段30等に電源を供給する。
【0010】
図2は、本発明のガスメータの一実施の形態の概略構成図を示している。本実施の形態では、第1流量検出手段40及び第2流量検出手段50として、超音波式流量検出手段を用いている。超音波式流量検出手段は、例えば、一対の超音波の発信受信器を有し、所定距離だけ離して設けられている。超音波の発信受信器は、発信器と受信器に切り替え可能であり、一方の発信受信器から発信された超音波が、他方の発信受信器で受信されるまでの時間に基づいて流量を検出する。
第1流量検出手段40は、第1発信受信器(上流)41と第2発信受信器(下流)42で構成され、第2流量検出手段50は、第3発信受信器(上流)51と第4発信受信器(下流)52で構成されている。
超音波の発信受信器でガス流量を検出する場合は、上流側から発信して下流側で受信する動作と、下流側から発信して上流側で受信する動作とを交互に実施する。そして、双方の検出時間を使用して演算することで音速の影響を無くし、演算精度を向上させている。そして、検出時間からガスの速度を算出し、ガス速度と流路面積等を用いて単位時間当りの流量(体積)を算出する。
また、本実施の形態では、調節手段30は、固定部材33と、可動部材32と、ステップモータ31を用いている。ステップモータ31を駆動することで、可動部材32を摺動させ、固定部材33に設けられた開口部33aと可動部材32に設けられた開口部32aとの相対位置を制御して、主流路10を開閉制御する。
また、電源120は、長期間の継続動作を内蔵電池で行うために、複数の電池121を並列に接続している。
【0011】
次に、図3、図4、図5を用いて調節手段30の構造を説明する。固定部材33は、複数の開口部33aが設けられ、主流路10内に固定される。図3、図4に示す例では、固定部材33の開口部33aは、6箇所設けられ、開口部33aと閉口部33bが交互に配置される。この例では、開口部33aと閉口部33bの角度θは、ほぼ30°に設定されている。また、同様に可動部材32は、図3、図5に示すように、開口部32aが、6箇所設けられ、開口部32aと閉口部32bが交互に配置され、開口部32aと閉口部32bの角度θは、ほぼ30°に設定されている。
そして、ステップモータ31のロータ31aが、可動部材32の中心に固定される。可動部材32と固定部材33は、互いの中心が重なるように、また、可動部材32の当接部32cが固定部材33のストッパ33cとストッパ33dの間に位置するように組み合わされる。当接部32cがストッパ33cに当接するまでステップモータ31により可動部材32を反時計方向に駆動すると、調節手段30は全開位置に制御される。また、逆に当接部32cがストッパ33dに当接するまでステップモータ31により可動部材32を時計方向に駆動すると、調節手段30は全閉位置に制御される。また、当接部32cがストッパ33c、33dの間の中間開度の位置に可動部材32を駆動すると、調節手段30は全閉位置と全開位置の間の任意の中間開度の位置に制御される。
この調節手段30の構造により、開口部の大きさを変化させることで流路の開度量を調節する。そして、開口部の大きさを変化させる方向は、流路の軸方向に対してほぼ垂直な方向であり、流路の軸方向に流れるガスの圧力損失を最小限にしている。本実施の形態では、流路の軸をはぼ中心にして、可動部材32を回転させている。
【0012】
次に、図6に制御手段100の構成図の例を示す。
制御手段100は、CPU110を中心に構成され、バス115にて、各回路及び素子と接続されている。
記憶手段は、ROM140とRAM130で構成され、バス115にてCPU110と接続されている。制御プログラムは、ROM140に記憶され、RAM130には、CPU110の処理結果等を一時的に記憶する。ここで、ROM140には、EPROM、EEPROM、FlashROM等が用いられるが、これに限定されない。また、RAM130には、DRAM、SRAM等が用いられるが、これに限定されない。また、ROM140とRAM130は、CPU110の内部にあってもよい。
電源120は、制御手段100内の回路及び素子に電源を供給するとともに、発信受信器41、42、51、52、ステップモータ31、LCD表示器81、LED82等にも電源を供給する。
【0013】
切替回路310は、バス115にてCPU110に接続され、入出力切替器312を切り替える。入出力切替器312は、第1発信受信器(上流)41から超音波を発信させ第2発信受信器(下流)42で受信する動作と、第2発信受信器(下流)42から超音波を発信させ第1発信受信器(上流)41で受信する動作とを切り替える。
同様に、切替回路330は、バス115にてCPU110に接続され、入出力切替器332を切り替える。入出力切替器332は、第3発信受信器(上流)51から超音波を発信させ第4発信受信器(下流)52で受信する動作と、第4発信受信器(下流)52から超音波を発信させ第3発信受信器(上流)51で受信する動作とを切り替える。
出力回路320は、バス115にてCPU110に接続され、発信信号を入出力切替器312を経由させて一方の発信受信器に伝える。入力回路210は、バス115にてCPU110と接続され、他方の発信受信器が受信した信号をCPU110に伝える。
同様に、出力回路340は、バス115にてCPU110に接続され、発信信号を入出力切替器332を経由させて一方の発信受信器に伝える。入力回路220は、バス115にてCPU110と接続され、他方の発信受信器が受信した信号をCPU110に伝える。
【0014】
入力回路230は、バス115にてCPU110と接続され、入力スイッチ200の操作状態をCPU110に伝える。入力スイッチ200は、ガスメータに備えられ、ガスの積算量表示の切り替え、自己診断の実施を要求する場合等に使用される。
出力回路350は、バス115にてCPU110に接続され、CPU110からの出力信号をステップモータ31の駆動信号に変換する。ステップモータ31は、制御手段100からの駆動信号に基づいて、主流路を閉鎖あるいは開通させる。
出力回路360は、バス115にてCPU110に接続され、CPU110からの出力信号をLCD表示器81の表示信号に変換する。LCD表示器81は、制御手段100からの表示信号に基づいて、表示部分にガスの積算量等を表示する。
出力回路370は、バス115にてCPU110に接続され、CPU110からの出力信号をLED82の駆動信号に変換する。LED82は、制御手段100からの駆動信号に基づいて、制御手段100の自己診断等の結果を表示する。例えば、正常である場合は点灯、異常である場合は点滅する。
【0015】
次に、図7に、第1流量検出手段40と第2流量検出手段50を用いた検出流量の静特性図の例を示す。この図7は、検出した時間からガス速度を求め、さらにガス速度から流量(L/sec)を求めた特性図である。横軸に、実際に流れた流量(実流量)を設定し、縦軸に流量検出手段で検出した流量(検出流量)を設定している。この図7で、オーバーラップしている第1流量検出手段の検出流量と、第2流量検出手段の検出流量の部分は、実際には隙間なく重なっている。この図7では説明上、隙間をあけて記載している。
ここで、流路面積の大きい主流路10に設けられている第1流量検出手段40は、大流量検出用のものを用いているため、小流量を検出できない。図7の例に示すように、流量Q1が第1流量検出手段40を用いた場合の検出下限になる。なお、流量Qmaxが、第1流量検出手段40の検出上限になる。
また、流路面積の小さい副流路20に設けた第2流量検出手段50は、小流量検出用のものを用いているため、大流量を検出できない。図7に示すように、流量Q4が第2流量検出手段50の検出上限になる。
【0016】
ガスメータ内に流れるガスは、配管の長さ等の影響で共振し、種々の周波数成分を持ち、脈動している。検出流量値に基づいて調節手段を制御するとハンチングが発生するので、脈動成分を除去するために、補正処理を実施する。補正処理としては、例えば、移動平均処理を用いる。移動平均処理は、過去n回のサンプル値の平均値である。例えば、サンプル数をn=10に設定すると、時間10tの補正流量値は、時間tから時間10tの期間に検出された10個の検出流量値の平均値である。
また、補正処理は、種々の方法が可能であり、本実施の形態に示した補正処理に限定されるものではない。
【0017】
また、図8に、調節手段30の制御特性を示す。図8には、[従来の制御特性]と、[第1の実施の形態の制御特性]と、[第2の実施の形態の制御特性]の、3つの制御特性の例を示している。まず、[従来の制御特性]について説明する。
[従来の制御特性]
第1流量検出手段40の検出下限Q1と、第2流量検出手段50の検出上限Q4の間に、Q1<Q2<Q3<Q4の関係になる流量Q2(下限流量設定値)と流量Q3(上限流量設定値)を設ける。補正流量が0から徐々に増加してQ3(上限流量設定値)に達するまでの間は調節手段30を全閉位置(開度量0%)に制御しておき、補正流量がQ3(上限流量設定値)を超えた時点で調節手段30を全開位置(開度量100%)に制御する。そして、補正流量がQ3(上限流量設定値)より大きい状態から徐々に減少し、補正流量がQ2(下限流量設定値)まで減少した時点で調節手段30を全閉位置(開度量0%)に制御する。このように調節手段30の制御特性に、ヒステリシスを持たせることで、調節手段30が閉鎖と開通を繰り返すハンチングを避け、制御を安定化させることができる。
【0018】
[第1の実施の形態の制御特性]
第1流量検出手段40の検出下限Q1と、第2流量検出手段50の検出上限Q4の間に、Q1<Q2<Q3<Q4の関係になる流量Q2(第1下限流量設定値)と流量Q3(第1上限流量設定値)を設け、さらにQ4<Q5<Q6の関係になる流量Q5(第2下限流量設定値)と流量Q6(第2上限流量設定値)を設ける。補正流量が0から徐々に増加してQ3(第1上限流量設定値)に達するまでの間は調節手段30を全閉位置(開度量0%)に制御しておき、補正流量がQ3(第1上限流量設定値)を超えた時点で調節手段30を第1開度の位置(例えば、開度量50%)に制御する。さらに補正流量が増加し、流量Q6(第2上限流量設定値)を超えた時点で調節手段30を全開位置(開度量100%)に制御する。そして、補正流量がQ6(第2上限流量設定値)より大きい状態から徐々に減少し、補正流量がQ5(第2下限流量設定値)まで減少した時点で調節手段30を第1開度の位置(例えば、開度量50%)に制御する。さらに補正流量がQ2(第1下限流量設定値)まで減少した時点で調節手段30を全閉位置(開度量0%)に制御する。
この場合、流量Q3が第1の所定流量値に相当し、流量Q6が第2の所定流量値に相当し、流量Q2が第3の所定流量値に相当し、流量Q5が第4の所定流量値に相当する。
【0019】
[第2の実施の形態の制御特性]
第1流量検出手段40の検出下限Q1と、第2流量検出手段50の検出上限Q4の間に、Q1<Q2<Q3<Q4の関係になる流量Q2(第1下限流量設定値)と流量Q3(第1上限流量設定値)を設け、さらにQ4<Q6の関係になる流量Q6(第2上限流量設定値)を設ける。補正流量が0から徐々に増加してQ3(第1上限流量設定値)に達するまでの間は調節手段30を全閉位置(開度量0%)に制御しておき、補正流量がQ3(第1上限流量設定値)を超えた時点で調節手段30を第1開度の位置(例えば、開度量50%)に制御する。さらに補正流量が増加し、流量Q6(第2上限流量設定値)を超えた時点で調節手段30を全開位置(開度量100%)に制御する。そして、補正流量がQ6(第2上限流量設定値)より大きい状態から徐々に減少し、補正流量がQ2(第1下限流量設定値)まで減少した時点で調節手段30を全閉位置(開度量0%)に制御する。
この場合、流量Q3が第1の所定流量値に相当し、流量Q6が第2の所定流量値に相当し、流量Q2が第3の所定流量値に相当する。
【0020】
次に、図9、図10を用いて、ステップモータを駆動するステップ数と消費電流について説明する。ステップモータを駆動する時間が短くなれば消費電流は減少し、ステップモータを駆動する時間が長くなれば消費電流は増加する。ここで、調節手段30に用いるステップモータ31は、非通電時でも現在のステップ位置を保持可能な保持トルクを持つステップモータが用いられる。よって、調節手段30は、駆動時のみ電流を消費し、駆動しない時(現在のステップ位置を保持する時)は、電流を消費しない。
図9に、ステップ位置をPos0からPos2に駆動させた場合の、時間(横軸)とステップ位置(縦軸)の関係を示す。この図9で、傾きはステップモータの単位時間当りのステップ移動量を表し、ステップモータの回転速度を示している。ステップモータを停止状態から駆動開始する期間(期間Tacc)は、徐々にステップモータの回転速度を上昇させ、Pos0aになった時点で、最高速度(傾きが最大)に達する。期間Tstでは、最高速度を維持(傾きは一定)し、Pos2bになった時点で、徐々に速度を減衰させ(期間Tdec)、Pos2に到達した時点で、通電を停止し、ステップモータ31の回転を停止させる。
このように動作させることで、ステップずれを発生させることなく停止位置から確実に駆動させ、目標の位置で確実に停止させる。そして、期間Tstで最高速度を維持させ、最短時間で駆動させることで、電流の消費を最小限にする。
【0021】
図10に、ステップ位置をまずPos0からPos1に駆動させ、さらにPos1からPos2に駆動させた場合の、時間(横軸)とステップ位置(縦軸)の関係を示す。点線のグラフは、Pos0からPos2に駆動させた場合のグラフである。この図10は、Pos1を、Pos0とPos2の中央に設定した例である。この図10で、傾きは図9と同様に、ステップモータの回転速度を示している。ステップモータを停止状態から駆動開始する期間(期間Tacc)は、徐々にステップモータの回転速度を上昇させ、Pos0aになった時点で、最高速度(傾きが最大)に達する。期間Tst1では、最高速度を維持(傾きは一定)し、Pos1bになった時点で、徐々に速度を減衰させ(期間Tdec)、Pos1に到達した時点で、通電を停止し、ステップモータ31の回転を停止させる。さらに、ステップモータを停止状態から駆動開始する期間(期間Tacc)は、徐々にステップモータの回転速度を上昇させ、Pos1aになった時点で、最高速度(傾きが最大)に達する。期間Tst2では、最高速度を維持(傾きは一定)し、Pos2bになった時点で、徐々に速度を減衰させ(期間Tdec)、Pos2に到達した時点で、通電を停止し、ステップモータ31の回転を停止させる。
【0022】
図10に示すように、Pos0からPos1に駆動する時間の方が、当然Pos0からPos2に駆動する時間より短い。しかし、Pos0から直接Pos2に駆動する時間の方が、Pos0からPos1に駆動後さらにPos1からPos2に駆動した場合の時間より短い。よって、消費電流を低減させるためには、Pos1からPos2に駆動する機会が少なくなる最適なPos1を設定することが重要である。本実施の形態では、様々なデータからPos1(第1開度の位置)を開度量50%の位置とした。Pos1の開度量は、制御手段100の制御プログラムに、予め固定した値(例えば、50%)を設定してもよいし、制御プログラムがガスの補正流量を統計処理して最適な値を随時演算するようにしてもよい。Pos1の設定方法は種々の方法が可能である。
【0023】
図11に、第1流量検出手段40あるいは第2流量検出手段50によって検出したガスの検出流量を補正処理した補正流量に対する、ステップモータ31の[ステップ位置「従来の動作」]と、[ステップ位置「第1の実施の形態」]と、[ステップ位置「第2の実施の形態」]について説明する。図11のグラフ中で、1番上のグラフが補正流量のグラフを示し、以降上から順に[ステップ位置「従来の動作」]、[ステップ位置「第1の実施の形態」]、[ステップ位置「第2の実施の形態」]のグラフを示している。各時間(0、T1、T2等)での、「従来の動作」、「第1の実施の形態」、「第2の実施の形態」について説明する。また、各[ステップ位置]のPos0は全閉位置(開度量0%)を示し、Pos1は第1開度の位置(例えば、開度量50%)を示し、Pos2は全開位置(開度量100%)を示している。
【0024】
◆[時間0の時点]
補正流量が0であるので、「従来の動作」、「第1の実施の形態」、「第2の実施の形態」全て、ステップモータ31はPos0(全閉位置、開度量0%)に制御されている。
◆[時間T1の時点]
補正流量が、Q3(第1上限流量設定値)以上になったので、「従来の動作」では、Pos0からPos2(全開位置、開度量100%)に制御される。その消費電流は、ステップモータ31をPos0からPos2まで駆動する時間に対応している。
「第1の実施の形態」及び「第2の実施の形態」では、Pos0からPos1(第1開度の位置、例えば、開度量50%)に制御される。その消費電流は、ステップモータ31をPos0からPos1まで駆動する時間に対応し、「従来の動作」よりも短い時間で終了する。よって、「第1の実施の形態」及び「第2の実施の形態」の消費電流の方が、「従来の動作」よりも小さい。
◆[時間T2の時点]
補正流量が、Q2(第1下限流量設定値)未満になったので、「従来の動作」、「第1の実施の形態」、「第2の実施の形態」全て、Pos0(全閉位置、開度量0%)に制御される。その消費電流は、「従来の動作」では、Pos2からPos0に駆動する時間に対応し、「第1の実施の形態」及び「第2の実施の形態」では、Pos1からPos0に駆動する時間に対応している。よって、「第1の実施の形態」及び「第2の実施の形態」の消費電流の方が、「従来の動作」よりも小さい。
【0025】
◆[時間T3の時点]
[時間T1の時点]の動作と同じであり、「第1の実施の形態」及び「第2の実施の形態」の消費電流の方が、「従来の動作」よりも小さい。
◆[時間T4の時点]
[時間T2の時点]の動作と同じであり、「第1の実施の形態」及び「第2の実施の形態」の消費電流の方が、「従来の動作」よりも小さい。
◆[時間T5の時点]
[時間T1の時点]の動作と同じであり、「第1の実施の形態」及び「第2の実施の形態」の消費電流の方が、「従来の動作」よりも小さい。
◆[時間T6の時点]
補正流量が、Q6(第2上限流量設定値)以上になったので、「第1の実施の形態」及び「第2の実施の形態」では、Pos1(第1開度の位置)からPos2(全開位置、開度量100%)に制御される。その消費電流は、ステップモータ31をPos1からPos2まで駆動する時間に対応する。
「従来の動作」では、時間T5の時点ですでにPos2まで開かれているので、この時点では駆動しない。よって、この時点では、「第1の実施の形態」及び「第2の実施の形態」の消費電流のみが発生する。
【0026】
◆[時間T7の時点]
補正流量が、Q5(第2下限流量設定値)未満になったので、「第1の実施の形態」では、Pos2(全開位置)からPos1(第1開度の位置)に制御される。その消費電流は、ステップモータ31をPos2からPos1まで駆動する時間に対応する。
「従来の動作」及び「第2の実施の形態」では、この時点では駆動しない。よって、この時点では、「第1の実施の形態」の消費電流のみが発生する。
◆[時間T8の時点]
補正流量が、Q6(第2上限流量設定値)以上になったので、「第1の実施の形態」では、Pos1(第1開度の位置)からPos2(全開位置)に制御される。その消費電流は、ステップモータ31をPos1からPos2まで駆動する時間に対応する。
「従来の動作」及び「第2の実施の形態」では、すでにPos2まで開かれているので、この時点では駆動しない。よって、この時点では、「第1の実施の形態」の消費電流のみが発生する。
◆[時間T9の時点]
補正流量が、Q5(第2下限流量設定値)未満になったので、「第1の実施の形態」では、Pos2(全開位置)からPos1(第1開度の位置)に制御される。その消費電流は、ステップモータ31をPos2からPos1まで駆動する時間に対応する。
「従来の動作」及び「第2の実施の形態」では、この時点では駆動しない。よって、この時点では、「第1の実施の形態」の消費電流のみが発生する。
◆[時間T10の時点]
補正流量が、Q2(第1下限流量設定値)未満になったので、「従来の動作」、「第1の実施の形態」、「第2の実施の形態」全て、Pos0(全閉位置)に制御される。その消費電流は、「従来の動作」及び「第2の実施の形態」では、Pos2(全開位置)からPos0(全閉位置)に駆動する時間に対応し、「第1の実施の形態」では、Pos1(第1開度の位置)からPos0(全閉位置)に駆動する時間に対応している。よって、「第1の実施の形態」の消費電流の方が、「従来の動作」及び「第2の実施の形態」よりも小さい。
【0027】
Pos2(全開位置、開度量100%)が多い場合には、「従来の動作」の方が「第1の実施の形態」及び「第2の実施の形態」よりも消費電流は少ない。しかし、実際には、Pos2(全開位置、開度量100%)までの開度量を必要としない場合が多い。設備等が使用するガスの量が、ほとんどPos1(第1開度の位置)で供給可能となるようにPos1(第1開度の位置、例えば、開度量50%)を設定することで、ステップモータ31で消費する電流を大幅に減少させることが可能である。
【0028】
本発明のガスメータは、本実施の形態で説明した構成、制御方法に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、本発明のガスメータの構成は、本実施の形態に示す図2に限定されるものではない。
流量検出手段40、50及び調節手段30は、本実施の形態に示した超音波の発信受信器及びステップモータに限定されるものではない。また、調節手段30の構造及び形状については、本実施の形態に示した図2、図3、図4、図5に限定されるものではない。
開口部32a、33a及び閉口部32b、33bの個数及び形状については、本実施の形態に限定されるものではない。
また、可動部材32及び固定部材33の形状及び構造については、本実施の形態に限定されるものではない。
制御手段100の構成は、本実施の形態に示した図6に限定されるものではない。
流量検出手段40、50を用いた検出流量特性は、本実施の形態に示した図7に限定されるものではない。また、流量検出手段は、1つでもよい。
調節手段30の制御特性は、本実施の形態に示した図8に限定されるものではない。第1開度の位置は、本実施の形態に示した開度に限定されるものではなく、種々の開度を選定することが可能である。また、全閉位置と全開位置の間の開度位置の数は、1つに限定されず、適宜変更可能である。
ステップモータの制御特性は、本実施の形態に示した図9、図10に限定されるものではない。
補正流量とステップ位置と消費電流の関係は、本実施の形態に示した図11に限定されるものではない。
また、以上(≧)、以下(≦)、より大きい(>)、未満(<)等は、等号を含んでも含まなくてもよい。
また、本実施の形態の説明に用いた数値は一例であり、この数値に限定されるものではない。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜4のいずれかに記載のガスメータを用いれば、弁の位置(開度量)をガスの使用量に応じて適切に制御することにより、調節手段を駆動するための消費電流を低減したガスメータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ガスメータの一実施の形態のブロック図である。
【図2】 ガスメータの一実施の形態の概略構成図である。
【図3】 調節手段30の構成の例を示す図である。
【図4】 固定部材33の例を示す図である。
【図5】 可動部材32の例を示す図である。
【図6】 制御手段100の構成図の例である。
【図7】 流量検出手段による検出流量の静特性図の例である。
【図8】 調節手段30の制御特性の例である。
【図9】 ステップモータ31の動作の例を示す図である。
【図10】 ステップモータ31の動作の例を示す図である。
【図11】 補正流量に対するステップモータ31の動作の例を示す図である。
【符号の説明】
10 主流路
20 副流路
30 調節手段
40 第1流量検出手段
50 第2流量検出手段
100 制御手段

Claims (4)

  1. 流路の開度量を調節する調節手段及び第1流量検出手段が設けられた主流路と、
    前記主流路の前記調節手段をバイパスし、第2流量検出手段が設けられた副流路と、
    前記第1流量検出手段及び前記第2流量検出手段の検出流量値に基づいて求めたガス流量値に基づいて前記調節手段を開閉制御する制御手段と、
    電源と、を備えたガスメータにおいて、
    前記第1流量検出手段は、前記主流路における前記副流路にてバイパスされない部分である合流部に設けられており、
    前記調節手段は、前記電源から供給される電力にて動作し、
    前記制御手段は、前記調節手段が全閉位置にある時に、前記ガス流量値が第1の所定流量値以上となった場合は前記調節手段を全閉位置と全開位置の間の第1開度の位置に制御し、前記調節手段が前記第1開度の位置にある時に、前記ガス流量値が第1の所定流量値より高い第2の所定流量値以上となった場合は前記調節手段を全開位置に制御する、
    ことを特徴とするガスメータ。
  2. 請求項1に記載のガスメータであって、
    前記制御手段は、前記調節手段が全開位置にある時に、前記ガス流量値が第2の所定流量値より低く第1の所定流量値より高い第4の所定流量値未満になった場合は前記調節手段を全開位置から前記第1開度の位置に制御し、前記調節手段が前記第1開度の位置にある時に、前記ガス流量値が第1の所定流量値より低い第3の所定流量値未満になった場合は前記調節手段を全閉位置に制御する、
    ことを特徴とするガスメータ。
  3. 請求項1に記載のガスメータであって、
    前記制御手段は、前記調節手段が前記第1開度の位置または全開位置にある時に、前記ガス流量値が第1の所定流量値より低い第3の所定流量値未満になった場合は前記調節手段を全閉位置に制御する、
    ことを特徴とするガスメータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のガスメータであって、
    前記調節手段は、開口部の大きさを調節可能な弁とステップモータにて構成され、
    前記弁は、固定部材と可動部材にて構成され、前記固定部材に対して前記可動部材を回転させることで前記開口部の大きさが変化するように構成されており、
    前記開口部は、流路の軸方向に対して垂直となるように設定されており、
    前記可動部材を回転させる方向であって前記開口部の大きさを変化させる方向は、流路の軸方向に対して垂直な方向である、
    ことを特徴とするガスメータ。
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